登録タグ: &tags() 手塚治虫氏によって描かれた漫画、及びそれを原作としたアニメーション「鉄腕アトム」の最終回についての記事がヒットする。 鉄腕アトムの最終回とされる作品は複数あるのだが、そのうち有名なもの3つはどれも&bold(){ショッキングな}内容となっている。 #region(アニメ版) 鉄腕アトム一作目の最終回『地球最大の冒険』では太陽の熱が上がり過ぎて地球上は生命の住めない状態となってしまう。人間はロケットに乗り大気圏外に避難し、地球にはロボットだけが取り残される。最終的にアトムは地球を守るため、太陽活動を抑えるカプセルと共に太陽に飛び込んでしまう。 その衝撃から、当時の子供たちに与えた影響は大きかった。フジテレビや虫プロのもとに「アトムを殺さないで!!」「アトム死んじゃいや!」という悲痛なハガキや電話が殺到したという。 #endregion() #region(サンケイ新聞版、アトム今昔物語) 『地球最大の冒険』にて太陽に突っ込んで鉄塊となったアトムは、宇宙を漂っていた宇宙人に拾われ元の姿に直してもらう。 しかし、ロケットが高速よりも速いためタイムスリップし、50年前の1969年の日本に戻ってしまう。 エネルギーを補給できないアトムは、時に休眠しつつ自分の生まれる時代まで待つことになる。 ある日アトムが街を歩いていると、「ドロッピーのトム」という少年と出会う。 ドロッピーのトムは事件に巻き込まれていたが、アトムはドロッピーのトムを救い出し、ドロッピーのトムは段々とアトムに心を開くようになる。やがて、ドロッピーのトムは将来アトムのようなロボットを作りたいと思うようになった。 大人になったドロッピーのトムは皆から『天馬博士』と呼ばれるようになる。 しかし、残念なことに彼の息子は事故に遭ってなくなってしまった。そこで彼は科学省の粋を集め、子供の頃に自分を助けてくれたロボットに似せてロボットを製作する(原作でアトムと飛雄が似てないのはこれが原因)。 しかし、博士の様子を見守っていたアトムはある事実を察する。このままだとアトムが同時に2体存在してしまい、歴史が狂ってしまうのだ。 アトムはタイムパラドックスを防ぐために自殺を決心し、別のアトムが産まれた瞬間に放たれた電気エネルギー波に飛び込む。 アトム今昔物語は上記のサンケイ新聞版を単行本化する際にリメイクしたもの。アトムはイナゴ人という宇宙人に助けられ、ラストの展開も草むらで朽ち果てたアトムがイナゴ星人に破壊されるという内容に変更されている。 #endregion() #region(アトムの最後) 別冊少年マガジンにて掲載された作品。あまりにも鬱屈とした救いのない内容であり、1976年の朝日ソノラマの単行本において、手塚氏自身も「陰惨でいやな気分になる」とコメントした。 あらすじは以下のようになる。 #region(あらすじ) 舞台はアトムがいた時代からさらに時の経った2055年の日本。 丈夫と幼馴染の恋人ジュリーは彼らの両親がロボットであることに気付いた。 そして、両親から驚愕の事実を教えられる。未来では、放射能と公害により人類は激減し、ロボットと人間の立場が逆になっていたのである。そして、人間は人間同士で殺し合いをさせるロボットの娯楽のためにロボットによって出産、育成されていた。 その事実を知った丈夫とジュリーはロボットたちの元から逃げ出し、ロボット博物館で眠っていたアトムを蘇らせる。 アトムは彼らに協力し、共にロボットを倒すことを決心する。そうして、アトムは丈夫に衝撃の真実を教えて追っての元へ向かう。 実はジュリーは人間ではなくロボットだった。それに失望した丈夫はジュリーを撃ち殺しまう。狼狽えている彼に追手のロボットはより残酷な真実を突きつける。幼い頃、丈夫はジュリーを首吊りごっこと称した遊びの末に死に追いやってしまった。そこでジュリーの死体は秘密に処分され、ロボットとすり替えられていた。 ジュリーを2度も殺した真実を知り、自暴自棄となった丈夫はロボットに立ち向かうものの、呆気なく殺されてしまう。 #endregion() #endregion() 画像検索をすると、「アトム今昔物語」の朽ち果てたアトムの画像がヒットする。 また、「【悲報】鉄腕アトムの最終回、超バッドエンドだった」という記事では特にショッキングな「アトムの最後」のほか、同氏の「紙の砦」と藤子・F・不二雄氏の「劇画・オバQ」が全編載せられており、どれも陰鬱とした作品なので注意。 分類:鬱 危険度:1 *コメント #comment_num2(disableurl)