登録タグ: &tags() Universe25 とは、1968年に行われた生物がストレスから解放されるとどうなるのかを検証するために行われたマウスの社会実験のこと。 この実験には主に第1から第4までのフェーズがある。 #region(第1フェーズ) まず、外敵や環境要因といったマウスにとってのストレスを徹底的に排除した2.7m四方のゲージにオス4匹、メス4匹の計8匹を入れる。マウスたちは新環境に次第に順応していき、第1フェーズ最終日にはマウスの子どもが生まれる。 #endregion #region(第2フェーズ) 第1フェーズ終了からマウスの個体数は爆発的に増加していき、第2フェーズが終了するまでには個体数は640匹を超えていた。 更に、十分な居住空間があるにもかかわらず、マウスたちは同じ時間に同じ食料源から餌をとる複数の群れを作り始めた。群れごとに個体数の数が違うため、数の多い群れでは居住スペースをめぐる縄張り争いを始める。そして群れの中で強さによって階級による格差が生まれ始め、マウスたちの中で「社会」が形成された。 その社会の中には自ら縄張り争いに参加する者、メスに求愛行動を取る者、引きこもる者など様々。 #endregion #region(第3フェーズ) しばらくすると、個体数の伸びが悪くなっていく。 というのも、階級の高いメスの家持ちマウスは支配階級のオスが幅を利かせていたため他のマウスに襲われることもなく子育てに専念できるものの、階級の低いメスのスラムマウスは共に暮らすオスが頼りにならず、攻撃された際自分が戦わなくてはならず、子供の面倒を見る暇がなかった。 また、スラムマウスは次第に攻撃的になり、他のマウスに攻撃することもある。 家持ちマウスよりもスラムマウスの方が多いため、実験開始から560日目にはマウスの出生率と死亡率が並んでしまう。 #endregion #region(第4フェーズ) 凶暴化したスラムマウスは自分より弱いマウスを攻撃していき、実験開始から600日が経過した頃には乳児マウスの死亡率は100%に達し、ゲージは成熟したマウスだけによる高齢社会になっていた。そうして個体数が徐々に減少していき、最後には社会と接点を持たない引きこもりマウスが生き残った。 更に、引きこもりマウスはメスとも関わらないため、生殖能力はほとんど無く、実験開始から1780日後には、残っていた最後のオスマウスが死亡、マウスは全滅となり実験は終了した。 #endregion この実験のマウス社会で起こったことのいくつかは人間社会でも起こっていることでもあり、近いうちに人間社会もこのマウスたちと同じ未来を辿るのかもしれないと言われており正に考えさせられる話でもある。 ちなみに、この実験はUniverse1〜25まで計25回行われているが、その全てが全滅という道を辿ったという。 分類:真実、鬱 危険度:1 *コメント #comment_num2(disableurl)