ミワシ隊・第十八番部隊

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ミワシ部隊 第十八隊



基本情報

基本情報の表は組織に合わせて任意に項目を変更していただくことができます。
略称 十八番、十八部隊
代表者 九鬼 儚
規模 現在は一名
本部 長野県某市菰引村

概要


任務区分

強行偵察: 前線や敵勢圏への潜入。対象区域の呪的構造や地脈流動、祓術網の分析を実施。
重要人物監視: 祓魔師、軍高官、宗教指導層など、戦略的価値を持つ個人の行動監視および接触操作。
上陸支援・先行降下: ミワシ隊主力が作戦展開する前に潜入、橋頭堡を確保し、通信・転送網を確立。
結界破砕・干渉作戦: 結界や封呪領域の撹乱、干渉。儚の使用する祓魔術を中心とした高出力干渉技術を用いる。

戦力構成

部隊規模は規定では8~12名編成。全員が複数領域の資格を持つ多重適性要員であり、個々が小隊単位の機能を果たす。人員の選抜基準は極めて厳しく、「祓術適性・呪詛耐性・冷静な倫理判断」の三要素が重視される……が、隊長の儚は隊長の補充を要請しておらず、未だに独り部隊のままである。

主な特徴:

空挺戦力保持部隊
転移降下・滑空式祓符翼・重力反転符などによる“空中機動”を常備能力として有する。
降下作戦時には、地上部隊を支援しつつ、潜伏と同時に情報収集を完了させる。
基本的に特殊な部隊固有の装備を持たない(補給の関係上)

独自補給体系
民間ルートを通じた独自の装備調達権を持つ。
儚は“九鬼家の儚”という別名義を用い、企業製タクティカル祓魔装備を個人的に購入・試験している。これにより、ミワシ隊の中でも異常なほど“正規軍的”な装備水準を維持している。

戦闘教義:静撃と制圧の同居
基本方針は「可能な限り戦わずして任務を完遂」すること。
だが一度交戦が避けられない場合、部隊は圧倒的な火力と機動力で敵を沈黙させる。
熊野鴉神流に基づく近接祓術を中心に、射撃・爆破・術式撹乱を連携させる。

指揮系統

隊長:九鬼儚
偵察戦術、呪術戦闘、情報処理に長けた冷徹で典型的な“熊野の鴉”。
感情を排しながらも、必ず最小限の犠牲で任務を完遂させる。

副官(不在)
過去に複数名が任命されたが、いずれも任務中に消息不明。
儚は以後「副官不要」を上層部に申請し、単独指揮を貫いている。

+ 偵察任務プロトコル(標準任務手順)

'''第十八番偵察部隊(夜鴉) — 偵察任務プロトコル'''


機密区分:極秘(K-18)
作成:第十八番偵察部隊・作戦部(九鬼儚承認)

== I. 基本指針(行動規範) ==

偵察第一、無用な交戦は避ける

 目標が軍事施設や高警戒対象の場合、戦闘は原則回避。発覚リスクと成功率を常に天秤にかける。

機密性の最優先

通信は《黒鴉網》または偽装通信膜のみを使用。一般電波は禁止。

市民保護の義務

任務中であっても民間人の死傷を避けること。

自己保存と撤退判断は現場裁量に委ねる

隊長または代行は即時撤退の権限を有する。

装備管理と自壊規定

奪取の恐れがある装備・機材は自壊符を発動。技術室規定に従いログを残す。


'''II. 任務フロー(標準オペレーション)'''

A. 準備フェーズ(T-72H 〜 T-1H)

任務ブリーフィング(隊長主催):目的、主要人物、地形図、想定界異・結界、通信手段、撤退線を共有。想定は「最悪/中間/良好」の三段階で。

装備確認(個人):記名チェックリストと物理点検。必携装備例:降下符具(羽々具/クロウパック)、黒鴉網受信符、夜鳴(偵察機)1機、対界異小型祓具等。

通信・同期:黒鴉網で位相同期。儚式連接陣、視認共有プロトコル(ヴェルダーン)確認。

偵察機の初期配置:夜鳴(MWS-91)を複数箇所に散布、目標周辺に“目”を展開。自壊タイマーをセット。

退避・撤退ルートの設定:主撤退・緊急撤退の二系統以上を用意し、集合記号(霊位シグナル)を割り当てる。

B. 侵入/接近フェーズ(T0 〜 T0+30m)

索敵と波形解析:夜鳴の三層センサーで瘴気分布・霊波・物理警戒線を解析しマップ化。
最小接触の偵察:視認不良なら夜鳴映像と符情報で判断。音響・光は立てない(黙砂使用)。
潜入手段:高所降下(羽々具/クロウパック)または地表潜入を使い分ける。
接近合図:目標発見後、短符一枚(暗号化)で黒鴉網へ通報。

C. 情報収集/監視フェーズ(T0+30m 〜 T0+3h)

観測基準:必ず「物理映像/霊位波/音圧」の三軸で比較評価する。
時間管理:監視は原則1時間を目安に交代、延長は最大2時間。長期監視は撤退勧告。
被写体変更時の対応:移動・変質・増殖等が確認された場合、即時「赤報」を発令し優先度付け。

聴取/傍受:可能な場合、敵符通信の傍受・簡易解読。重要情報は暗号ハッシュで上位指揮へ送信。

'''D. 接触・交戦フェーズ(発覚時の標準行動)'''


原則:交戦は回避。ただし「排除が任務条件」または「撤退不可能」時のみ直接行動。

初動対応(遭遇から3秒):遮蔽・符封・偵察機退避を並行。可能なら前衛を確保。
火力配分(合同時):第十八番隊長は奇襲・側背の圧迫・情報突破を担当。
界異対処方針:小〜中規模は瞬間高火力で殲滅。拘束型は分断→焼却・祓術。領域汚染は撤退。

情報戦運用:遠隔統御は指揮コリジョン(偽装通信膜で撹乱)を狙う。
退避・自壊:装備奪取の危険が高い場合は即時自壊。自壊待機解除は隊長のみ。

E. 目標報告と撤退フェーズ(任務終了判定)

目標達成条件:

監視/識別:映像・霊位ログ確保+安全撤退
排除(滅殺):現場での最終確認(残滓の消滅)後撤退。残存瘴気が異常なら焼却ライン処理。

報告書・証拠処理:儀式的記録(祓紙)・夜鳴ログは物理媒体で保全。黒鴉網同期コピーを最低2箇所保存。帰還後24時間以内に上申。
疫学的清浄:瘴気接触者は隔離と除呪処置(符火焼却/祓油拭取)。医療班へ引継ぎ。
戦利品/遺物:古代祭具等は技術室へ封鎖搬送。九鬼家へ個人送付は原則禁止。

III. 合同作戦時(境界対策課/他部隊との協働ルール)

指揮系統の暫定調整:合同時は原則「現場で最も適正な部隊」が指揮を取る。必要なら隊長の提案で境対や部隊外の存在へ指揮を一時委譲する。

情報共有レベル:必要最小限の情報で協力。高機密は符ハッシュで伝達、開示は現場長の断行のみ。

友軍識別符:合同前に相互認証(黒鴉網の共通トークン)を交換。服装・符火は視認識別だが、結界下では無効。電子符による認証を必須化。

'''IV. 緊急事態・例外プロトコル*'''

指揮断絶:指揮系統が断絶した場合は生還最優先。所持データを全消去し最短ルートで帰還。
界異による洗脳/寄生:被呪疑いの隊員は直ちに隔離。儀式解呪が可能なら実施、不可なら医療班へ引渡し。
大規模結界接触:通信偽装・符力消耗急増を想定し、長時間滞在は厳禁。

V. 生還手順(チェックリスト形式)

帰還判定(以下のいずれかを満たしたら撤退開始)

任務目的情報取得(映像・符ログ)完了
発見・交戦で損耗が40%以上(現場判断)
想定外の界異出現で制圧不能と判断した場合

撤退チェックリスト

□ 夜鳴および偵察機の撤収または自壊設定(自壊時間セット)
□ 収集データの同期(黒鴉網)とバックアップ生成(物理+霊位)
□ 被符者/被瘴者の隔離と応急処置(符火焼却)
□ 装備の自壊判定 → 必要時発動
□ 退路の封鎖解除(目印の回収)
□ 最終伝令(黒鴉網)で帰還宣言
□ 着地後:24時間以内の作戦報告書送付

VI. 付録(専用コード・呼称・サンプル文)

コード呼称

「黒羽」=第十八番隊識別子
「夜鳴」=偵察機(MWS-91)
「羽行」=降下作戦(黒翼行)
「黙砂」=消音装置

緊急合図(黒鴉網)

赤報(緊急撤退):「K-18 / RED」
黄報(増援要請):「K-18 / AMBER」
青報(確認済):「K-18 / BLUE」

サンプル短報(暗号化)

[K18-OP] 異常標識:A-3 / 瘴気+界位増幅 / 収集完了(夜鳴 #3, #5) / 撤収 T+07

VII. 備考・運用上の留意点

第十八番隊は偵察特化だが、格闘・射撃・爆薬処理に関する高い個人技能を有する。戦闘を選ぶ際は必ず情報優位を確保すること。

儚個人の「独自補給ルート」「九鬼家名義」調達品については、隊規に基づく追認が必要。非公式装備の運用は有益だが、リスク評価を必ず行うこと。

な時空的歪曲・概念災害に接触する場合は、まず観測と撤退を優先し、専門儀式班(技術室)へ連絡すること。

改定履歴

v0.9(草案) — 初版作成(九鬼儚)

v1.0(承認) — 第十八番隊・作戦部承認版

+ 十八部隊装備一覧
第十八番偵察部隊 ― 装備体系資料(抜粋)

機密区分:極秘(CLASSIFIED)
発行:ミワシ隊・技術室 / 九鬼儚承認済
編集責任者:第十八番隊長 九鬼儚(識別コード:K-18-HKNA)
第十八番偵察部隊 ― 装備体系資料(抜粋)



(十八部隊装備一覧)I. 偵察機装備群
1. MWS-91《夜鳴(ナクティス)》多用途式祓導偵察機

種別:多脚式・半自律祓導偵察機
全高:0.9m 質量:34kg
運用形態:地上走行 / 壁面・樹木登攀 / 短時間滑空
外装:樹脂複合装甲 + 護符層(瘴気耐性指数 +240%)

概要:
第十八番隊専用にカスタマイズされた可搬式祓導機。
赤外線・瘴気感知・霊圧分布解析の三層センサーを搭載し、音を一切立てずに地形データを収集可能。“夜鳴”の名は、行動時にわずかに鳴る高周波が鴉の鳴き声に似ていることから。

特殊機能:

《視界共有プロトコル:ヴェルダーン》
 操縦者(儚)と視覚・聴覚情報をリンク。共有された映像は、祓符を通じて他隊員にも転送可能。
《呪的消音機構:黙砂(モクシャ)》
 接触音・瘴気反応を完全吸収する微振動膜。地脈干渉を避けながらの潜入を可能とする。
《自己分解機構》
 捕獲・解析を防ぐため、停止命令から6秒後に自壊。内部回路を祓火で焼却する。

※記録上、この機体を「目」と呼ぶ。


2. MWS-SRV《カザキリ》高速祓導滑空機

用途:空挺降下 / 長距離索敵 / 空中偵察
機体全幅:4.2m 稼働時間:約35分(符力供給式)
最大速度:時速220km(無風時)

特徴:
滑空翼に刻印された呪文陣が瘴気流を推進力に転換。
通常の滑空機に比べ操縦性は極めて高く、結界空域や瘴気嵐でも安定飛行が可能。
操縦者の意識反応を祓符経由で補正する「神経補助操縦」が採用されている。
強力な祓魔師かつ、専門の知識があれば自ら符力を再装填可能。

搭載装備:

《霊波観測陣》:高度500m以内の霊波探知と転写記録。
《降下索条:雷鳴》:最大80mの強化符索。地上に降下する際に使用。
《緊急転移符槽》:破損時、搭乗者を局所転送する簡易結界(成功率78%)。


II. 降下・潜入装備
1. 降下符具《羽々具(ハバネ)》

分類:個人用重力制御符具
材質:祓紙 + 黒曜塗符板(六層構造)
起動呪文:「落ちてなお、沈まぬ羽よ――帰還を忘るることなかれ」

説明:
第十八番隊の空挺降下用符具。
背部に貼付し発動すると、重力を局所反転し、着地時の衝撃を完全に軽減する。
使用者の霊力に反応して状況に応じた“半透明の迷彩”が展開されるため、視認されにくい。
要するに先進的なパラシュート。余りにも不評なため、実戦使用しているのは第十八隊のみ。
補足:
装着位置に誤差があると、重力偏位で墜落する危険あり


2. 《黒翼携行降下装》〈クロウパック〉

用途:偵察員用多目的降下装具
構造:カーボン骨格 + 呪布翼展開式
重量:12.5kg

概要:
滑空・反転・滞空・跳躍を単一モジュールで実現する“飛翔祓具”。
自力で飛行、及びステルス航行ができない隊員のために導入されている飛行装具。精神集中によって羽根の形状を制御可能。滞空中は羽根の先端に“符火”を纏わせ、低速時には視認防止幕としても機能する。主に他の隊が使う脱出用装備として使用され、第十八隊は作戦ポイントに隠しに行く事前任務で携行する。


III. 通信・情報伝達体系
1. 呪的通信符《黒鴉網(ナイトネット)》

構造:位相同期式霊符通信陣
通信距離:約20km(山岳地帯)
特性:電磁通信不可領域でも使用可

説明:
専用の暗号通信システム。
通信内容は霊波と音声を符術的に重ね合わせた“霊位波”で転送。
受信符を持つ者のみが内容を音声化できる。
霊位波は通常の瘴気流に紛れるため、探知はほぼ不可能。

派生機能:

《符転記録》:会話内容を祓紙に自動記録、帰還後に物理媒体として提出。
《儚式連接陣》:複数通信の同時監視を可能とする多重リンク機能(第十八番隊独自拡張)。

俗称:“囁きの黒”。
第十八部隊は通信傍受を得意とするため、境対の暗号も半数が解析可能と言われている。


2. 《偽装通信膜(スモーク・チャネル)》

目的:敵の監視下での通信維持
使用原理:通信を“瘴気の流れ”に擬態させ、物理・霊的双方の検出を回避。

運用例:
通信波は瘴気流に逆位相で揺らぎ、波形そのものが“風のノイズ”にしか見えない。


IV. 補足:符装・装備管理制度

装備補給→基本的に民間企業から調達。九鬼儚個人の裁量で軍事企業との独自ルートが存在。
修復・再符化→儚自身が祓具再構成を行う。呪文書式は独自フォーマット(通称“十八番式”)。

機密保全→各装備に「自壊封印符」を内蔵。奪取時、符が自動発火し構造を焼却。
識別コード→すべての装備には儚の鴉印(☉)が刻印されている。

主な所属者

関連ページ

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権利情報

権利情報は全ての項目を必ず記入するようにしてください。
代表権利者 風船グミ
コンタクト先 https://x.com/90mm30mm
他作品での使用範囲 フリー素材と考えてください
登場作品 棺の帰還者(イモータルリターナー)
冥府の門――HADES GATE
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