中臣千萱(なかとみ・ちがや)

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hamachi

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中臣千萱


画像1.職員証


画像2.祓魔師免許証



[画像破損]



画像3.神祇官資格証
※本キャラクターは「呪詛犯罪者」タクティカル政治家のキャラクターです。
“中臣千萱”について

「チガヤ先輩のこと? 良い人だよ。ミケのことを特に聞いてこないしね」
――憑坐ミケ 神祇官室付神祇技官

「彼女は本当によく働いてくれるよ。私のキャリアのため、なんだってやってくれるのさ!」
――▮▮▮▮ 環境参事官(境界防災担当)

「よくわからん それだけ」
――勾津日乃 第一祓魔隊第四班長

「とても優しい人だ。だが、人を利用することに躊躇がない。それにいつも、俺達以外を見て判断している。俺は苦手だ」
――高谷浩 環境参事官(境界防災担当)付部員

「チガヤか。子供の頃に一度だけ会ったことがあるが……いつでも他人の顔色を視る癖があった。まあ、可愛げのない子供だったよ」
――呪詛犯罪者“烏有先生”

「千萱さんは私の生徒です。いつでも、幾つになっても」
――ある高等学校の古典教師



基本情報


所属 環境庁環境参事官(境界防災担当)参事官補佐
呼び名 千萱さん/チガヤ先輩/中臣参事官補佐
身長 183cm
好きなもの 子供 青春 人生ゲーム
嫌いなもの 戦略ゲーム。特にチェスや将棋など
弱点 縁の無い話

ステータス


身体強度 A
霊体強度 B
加護出力 A+
被呪耐性 A
祭具運用 A+

概要


 境対課に所属する神祇官派閥の主要なものである伊勢派の大御所、中臣旧子爵家の娘。
 中臣家の祖神である“縁を切る神”の加護を一身に受けた娘であり、その加護によって「縁の切れ目が見える」「縁の切れ目を“断つ”」という能力を持つ。
 その能力によって儀式戦に対して極めて高い優位性を誇る上に儀式能力も高く、かといってクラシカル祓魔師じみて銃火器に造詣がないわけでもない。なんともこう、面倒くさい女郎である。
 甲種祓魔免許と神祇官資格の両方を有し、個人としての戦闘能力も結構高め。

 ――だが、その真価は戦闘能力ではなく――――むしろ、自分の立場と人脈を生かした政治戦が主な戦場である。常に幾つものプランを同時並行で動かしており、その行き着く場所がどこなのかは未だ不明。

- その信念
その真相

 ――彼女が目指すのは、「子供たちの青春が守られる世界」
 子供が正しく怪談を畏れて、正しく路地裏の闇を怖がり、正しく肝試しに足を踏み出して、どれをも正しく怖がれるような……“子供が界異に脅かされることのない”未来。
 そうして、それを酒でも飲みながら、笑って過ごせるようになるような、そんな将来。

 日本を結界で覆おうとも、界異を消し去ろうとも、穢れ自体を無くそうとも、子供たちを神域に押し込めようとも、全てを一般化して完全なタクティカル祓魔によって治安を維持しようとも、どれを選択しても構わない。どれかが成功しさえするならば、公的機関でも呪詛犯罪者でも駒として用いていく。

 ――どれもが失敗したその時、この女は本当に手段を選ばなくなってしまうだろう。

過去

 律令制時代における神祇大副であり、江戸時代までは伊勢祭主*1であった中臣旧子爵家の生まれ。一応は旧華族のお嬢様であったためか、幼馴染として物部薙(もののべ・なぎ)、また烏有先生などとも面識がある。
 高校時代には諸事情で京都の学校に入学し、高校時代を通じて民俗芸能を保全する部活を主宰。その中でとある古い神社に関する伝統的な神楽を保全する事を試みたが、呪詛犯罪者による介入などもあって「神性存在を呼び起こさない方法での保全」が出来る縁が見えなかったため、何も知らない一般人である部員6名と恩師の先生を巻き込まないため失踪。自分一人での解決を図っていた。
 最終的に2014年6月30日午前■■時ごろ顕現した“黄泉より祓う神”を、部員たちと恩師の先生による介入と助力によって撃破。
 事件が終わって卒業した後は旧帝大に入学し、そのまま国家総合職試験に合格して環境庁に入庁。在学中に神祇官資格を取得し、キャリア官僚として昇進して、現在環境参事官(境界防災担当)付の参事官補佐になっている。
 参事官補佐とはつまるところ「対外・対内・対民間の折衝を行ったり部内各所の調整を行ったり企画案を立案したりする」役職であり、結局無茶苦茶重労働だったりする。

使用術式および祭具


『加護』

 “縁を切る神”の加護。これによって「縁の切れ目が見える」という能力が付与されており、これはほぼ常時発動している。
 縁の切れ目が見えるとは簡単に言うと「フラグが折れる可能性だけが0%から100%まで見えるギャルゲー」の状態であり、自発的に行う全ての選択肢に対してその行動の失敗可能性を見る事が出来る。この“失敗”の範囲は自らが目的とする何らかの目的をゴールとした場合のソレである*2が、その“失敗”が「何によって」「何を得たうえで」「何が原因で」発生しているかどうかまでは中臣千萱自身の頭の回転のみに委ねられている。
 加護を斬る事が出来る範囲は、最大で「特定の個体が“現世に存在する縁”を切る」ところまで。
 即ち、加護出力によって自分が神上がりし存在が消滅することと引き換えに、一つまでなら何らかの境界異常による世界崩壊を防ぐ事が出来る。
 それを除き、通常の段階で実行可能な例としては
  • 柏手を用いて相手の思考に切れ目を入れ、話術を通しやすくする
  • 適切なタイミングで話の腰を折ることで話題を変える
  • 刀で物質に切れ目を入れることで、物理的に切断不可能な物質や現象を切断する
  • 他の術式と合わせて加護を発動することで、祓魔術等に対して“縁を切る”事が出来る
 ……等が存在する。

 ――――この加護のおかげで、中臣千萱は『自ら血の穢れを見る事が出来ない』という制限があるらしいが…………?

式神『六壬(りくじん)』

 中臣千萱が用いる式神。自分の名刺を用いて召喚する。式神の姿形ならびに能力は“縁を切る神”の加護以外が殆ど中臣千萱とそっくり同一である。
 基本的に能力なども同じであるが、一人称が私(ウチ)、私、私、おれ(俺)、▮▮、▮▮(妾)の6体がいるらしい。それぞれ「大安」*3「留連」*4「速喜」*5「赤口」*6「小吉」*7「空亡」*8と呼ばれ、それぞれ得意な分野が異なる。

簡略神事/非略儀式『十種祓神楽(とくさのはらえかぐら)』

 京都府のとある神社で用いられる十種の神楽舞の総称。
 10個の神楽がそれぞれ別種で存在し、本来使用する祭具も全く別であるらしいが、中臣千萱は基本的に簡略化した神事として運用する事が多い。
 逆に真面目に儀式を実行する場合は、本気で相手を祓いに行く事が多い。
  • 『岩戸(いわと)』
 岩石を用いる術式。主に、岩を隆起させたりすることで結界を構築する。
 格闘戦において足場にすることや近接武器を用いるために用いることもあり、使用頻度は高め。
  • 『八乙女(やおとめ)』
 風や大気を用いる術式。主に、大気を固めたり風を纏うことで結界を構成する。
 範囲内に相手がいる場合、その周囲の大気を固めたり組成を変えたりすることもできるらしい。
  • 『吉備楽(きびがく)』
 音を用いる術式。主に、音や振動の結界を構成する事で自らを防護する。
 風以上に非実体型であるため、結構用いることがある。
  • 『直会(なおらい)』
 還す術式。物質を転送する事が出来るらしい。あまり用いない。
  • 『水継(みつぎ)』
 水を用いる術式。周囲の水分を操作して結界を構築する。
 ――結界や狩衣などで防護していない限り、極めて致死的。気をつけよう。
  • 『御祓(みそぎ)』
 穢れを祓う術式。しばしば“縁を切る神”の加護を用いて有穢性祭具の穢れ自体を切除する事が多い。 
  • 『反閇(へんばい)』
 身体を強化する術式。『反閇歩法』に極めて近しい術式であり、よりクラシカル的。“縁を切る神”の加護を用いて近接戦闘を行うときはこれを自分に対して展開していることがままある。
  • 『鍾馗(しょうき)』
 斬撃を纏わせる術式。基本的に自分の周囲に展開し、自動防御を行う事が多い。
 銃弾程度ならばこれで迎撃できることも多いため、まずはこれを起動してから戦う。
  • 『三剣(みつるぎ)』
 刀剣を操る術式。厳密には刀を現出させる形であるため、思ったより致死的。
  • 『四方津日向降神(よもつひむかのおろがみ)』
 “黄泉より祓う神”の一部を勧請し、周囲の加護と穢れを消滅させる術式。
 結構な加護を用いる術式であるらしく、用いるためには結構負担が大きい。

攻勢御社『吉田神社古伝三宮型』

 日本の祭具メーカーである鴻犬財閥製の、神社本庁に届け出が為されていない非合法的攻勢御社。『本殿』『大元宮』『八神殿』の3つを合祀した複合型攻勢御社であり、特に『八神殿』は現在宮中で祀られている物であるらしい。実は本当に政治的に危ないというか、マジでヤバいシロモノであるらしい

その他術式など


即応儀法

 子供の遊びモチーフ:『影踏み』『缶蹴り』『かごめかごめ』など。
 特定のルールの中で行うもの。特定の数の相手と宣言を必要とし、ルールの範疇で術が機能する。
 言葉一つと身一つで成立するため攻撃的に使いやすい*9

短縮詠唱

 伝統芸能モチーフ:『邯鄲』『骨釣り』『まんじゅう怖い』など
 口頭の詠唱ないし動作によって行われるもの。結界の上書きなどに使用することが多いが、特定の伝統芸能の一部を*10詠唱しきる必要があるため、式神『六壬』以外ではあまり用いない。

簡略神事

 神楽モチーフ:『鍾馗』『八乙女』『水継』『御禊』など
 口頭の題目と動作を必要とするもの。自己を保護する結界として用いることが多く、基本的に防御的。

独吟歌句

 俳句、和歌モチーフ:『五月雨を』『心当てに』『明日ありと』など
 和歌・俳句によって成立させるもの。五七五ないし五七五七七の詠唱によって機能する。案外扱いやすいらしいが、攻撃的な能力がなく結界の上書きとして使用するものも多いらしい。

非略古謡

 童謡、民謡モチーフ:『シャボン玉飛んだ』『音戸の舟唄』『待ちぼうけ』など
 謡によって成立させるもの。一般的な詠唱を必要とする術式全般。口頭のみかつ一番だけで良いとはいえ準備時間が極めて長いので妨害されやすい。

非略儀式

 神事モチーフ:『十種祓神楽』
 口頭の詠唱および動作によって行われるもの。最も効力を高く、最も強固にする場合にのみ使用する。ごく一般的な儀式であり、京都府のとある古い神社に伝わる十個の神楽を主として用いている。

台詞

「やあ○○君。初めましてかな?吾(わたし)は中臣千萱。環境参事官補佐をやらせてもらっているよ。何をするかって言うと……まあ、何でも屋さ。君も気にせず、なんでも言ってくれ給えよ」
「君、縁遠いことをするなよ。それじゃ悪手だろう?」
「何故こんなことをするのかって? ――そうだね。吾は実のところ、学校の先生を目指していたことがあってね。それで、さ。……答えになってるかな?」

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権利情報

権利情報は全ての項目を必ず記入するようにしてください。
権利者 浜地
コンタクト先 https://twitter.com/Hamachi_writer
他作品での使用範囲 自由です。どんな悪役にも出来る便利な政治屋です
登場作品 ノベル/宗教事業法30条1項に基づく有穢性祭具運用規則31条並びに32条及び附則1項の規定に基づく有穢性弾丸残穢基準改正専門委員会準備会
ノベル/中臣の子、彼岸の徒
ノベル/特別禍災対策即応班(3話)
ノベル/由良来祓魔譚(4話)
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注釈

*1 伊勢神宮の神官の長

*2 そのため、例えばじゃんけんで負けて誰か人に奢ることになった場合「金銭を失う為グーを出すことは出来ない」という形で失敗すると判定されるが、誰か人に奢ったことで人脈や好感度を稼ぐ事が出来るという形で目標を切り替えると「チョキを出して相手を負かしてしまうことで人脈が形成されない」という形で失敗すると判定される。

*3 語りをベースとした短縮詠唱が得意。他者の感情に強烈な感情を上書きする事が出来る

*4 舞踊をベースとした短縮詠唱が得意。アサルトライフルにグレネードランチャーを保持し、他の感情を恐怖で塗りつぶす術式と呪的爆発を引き起こすことが出来る

*5 光の刀を作り出し、銃弾を切り裂く事が出来る。霊的ダメージを与えてくる

*6 とても鋭く、素早く、倒れることのない式神。怖い

*7 とても硬く変わり、注意を自分に引き付ける術式を用いる

*8 巨大なビーム砲を持っている。どうやら戦車のようなものを展開する術式であるらしい

*9 接近して影踏みを宣言し、直後影を踏むことで術を機能させる等

*10 例えば落語の場合サビにあたるような部分。『寿限無』なら例の寿限無を全て