穢淫

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makian

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穢淫

※本データは極めてR18なデータです。閲覧および使用の際にはご注意ください。

基本情報

仮想全高 1〜3m / 受肉先によって変動
仮想質量 20〜500kg / 受肉先によって変動
存在規模 三〜五号級 / 個体差及び夢の中での戦闘能力加味
穢装等級 Ⅰ〜Ⅳ

ステータス

存在強度 B〜A+ / 個体差あり
疑似知覚 C〜B / 個体差あり
穢装出力 B〜A / 個体差あり
空間機動力 C〜A / 個体差あり

概要

穢淫《えいん》。淫魔や夢魔とも呼ばれる存在であり、サキュバスやインキュバスといった呼び名がよく知れている。

彼女らは隠(おぬ)ものを語源とする鬼種の界異であり、その脅威度は最下級の穢淫であれ三号級上位に匹敵するとされる。ただし現世にて実体を持つ穢淫は稀であり、大抵は霊体のみで存在し夢の中でのみ鬼としての強さを発揮する。
外見的特徴として、まず女性体しかいない。そして普段は人間と変わらぬ姿であるが、発情時や戦闘時には頭部に一対の角を現し、目にハート模様が浮かぶ。加えて戦闘態勢では爪が鋭くなり、翼や尾を生やす個体もいる。

一般的に人間に受肉するタイプの界異に分類される。
特に受肉先の精神などには干渉しないものの、下記の特性と習性上必ず女性の容姿である必要があり、男性に受肉した場合はその身体を女性のものに性転換させてしまう性質を持つ。また元が女性に受肉した場合は任意で両性具有の身体にしてしまう個体も。
霊体である彼女達は人間の子宮に霊体殻と呼ばれる、受肉体に自らの霊体を留めるための見えない核となるものを置く特性がある。
また生物、特に人間の体液などを求める習性があり、その中でも性液や卵子、受精卵など生命の素となるものを好む。

受肉体は普段は受肉される前と何も変わらぬ生活を送るが、穢淫の空腹時や気分次第で受肉者は猛烈な性衝動に襲われることになる。
それはどれだけ強靭な精神であれ、貞淑な人間であれ三日三晩淫蕩に耽させる強力なものであり、抗うことは不可能。大抵の場合は収まれば元の生活に戻り、また性衝動に駆られてというのを繰り返すが、そのまま人生が終わるほど淫らに堕落してしまうケースもいくらかある。
しかし穢淫は普段外部への瘴気の流出が限りなくゼロに近い上、性病や他の界異からの干渉に対して完全に受肉体を保護する習性もあるため、受肉から死ぬまで発覚しなかった場合も多い。しかし発情状態では受肉体にも穢淫と同じように一対の角が現れ、その瞳にはハートの模様が浮かぶため、受肉されているか否かを見極める上でもっと確かなタイミングとなる。

元は固有の異界『夢の異界』の存在だが、自分達の異界の生命体を粗方使い潰してしまったため現世に現れた。というのも異界においては実体を持ち両性具有が基本の彼女達であるが、自分たちのみでの繁殖では血が濃くなり過ぎてしまい、近年ごく稀に異常個体が発生してしまうようになったため、使い潰してしまった生命体の代わりとして現世の人間に受肉するようになったという次第である。女性体に受肉して両性具有に変えてしまう個体があるのはこの繁殖のためである。

鬼種としての強さと隠ものとしての狡猾な知恵を持ち、ゆえの傲慢さと享楽的で快楽主義な在り方で現世に潜む彼女達は、今日もまた人々を淫らに狂わせているであろう。


穢淫の種類

穢淫は大別して三種類と変異体が存在する。

【堕落種】
一般的な穢淫。例に漏れず夢の中では強力だが、現実世界ではあくまで受肉体の性衝動を加速・爆発させる基本的な能力に、受肉した男体や無性体を女体に変え、元から女体である受肉体に陰茎を生やすのが限界。同じ穢淫同士、もしくは穢淫が受肉した存在とのみ子を成すことができる。
一対の角に鋭い爪、翼が尾、もしくはその両方を持ち、目にはハートの模様を浮かべた人型。

【堕天種】
天すらも堕とすとされる五号級相当の穢淫。堕落種からは魔女と呼ばれる。受肉体に対して夢の異界における自身の姿を反映させる、つまり夢を現実にしてしまう能力を持つ強力な個体。しかし現実世界における存在強度は四号級程度にまで下がる。加えて反映できる夢の形に関してはある程度個体によって指向性があるようだ。
翼、もしくは尾の数が強さに比例して倍に増えていく。
また他の生物の雌や同じ穢淫に種付けをして、穢淫の数を増やすことが可能。
固有の名称を持つとされるが、人間には理解できない言語体系で付けられた名前である。

【堕界種】
世界を堕とす、唯一の個体。同族からは長姫や魔女王と呼ばれる存在で、全ての穢淫の頂点。利害関係か極々狭い範囲の身内関係でしか群れることのない穢淫全体から尊重され、一定の敬意を払われる。それだけ強力な個体であるということの証左か。
現世には顕現しておらず、その存在のほとんどは謎に包まれている。しかし縁起となった穢淫たちの話によれば、ありとあらゆる夢を現実にする能力や、堕天種を指先一つで塵に変える埒外の戦闘力を持つとされており、仮にその通りの力を保有しているとなれば世界を堕とすという評価も真実味を帯びてくるというものだ。

【変堕種】
またはカンビオンとも。
穢淫同士の性交で稀に生まれる変異個体。他の穢淫と比べて能力等に違いがあるわけではないが、受肉体に対して中途半端な変化をもたらしてしまう異常な存在。穢淫同士でも子孫繁栄が可能な穢淫であるが、カンビオンはその結果血が濃くなってしまったゆえに生まれた存在であり、ゆえに穢淫達は人間や他の界異に取り憑いて子孫を残すために現世に現れたとされる。

推奨対処法

  • 受肉防止手順
基本的に彼女達が受肉するのは夜のみ。特に就寝時が最も多いとされる。
女性であれば寝る際、膣内に聖化した張型を挿入して就寝することで受肉を防ぐことが可能。また、すでに妊娠している場合も霊体殻を子宮内に置くことができないため受肉されることはない。
男性の場合、現状受肉を未然に防止する方法は存在しない。

  • 祓滅手段
彼女達は子宮内に一種の異界を作り出してそこに潜むため、有る方法以外での祓滅手段は確立されていない。
そのある方法とは、まず受肉者と祓魔師など霊的素養の高い非受肉者が深く交わり同衾すること。そうすることで、非受肉者は穢淫の潜む異界に到達することができる。そこで四〜五号級に相当する戦闘力を持った穢淫を祓うことができれば力尽くでの祓滅が可能だ。しかしその方法での祓滅が可能な祓魔師は世界中を探してもそうはいないだろう。

  • 縁起化及び説得
祓滅とは別の対処法として縁起化や対話での説得による自主的な退去などが挙げられる。
享楽的かつ利己的な鬼である彼女たちの琴線に触れる何かを提供することができれば、力尽くでの祓滅よりもよほど可能性は高いだろう。

付記「確認された穢淫のリスト」

以下はなんらかの方法にて人類との接触が確認された穢淫の一覧(抜粋)。近年に入り、境界対策課と最も最初に接触した堕天種の穢淫が『メーデイア』という神話の魔女に準えた識別名をいたく気に入ったことから、日本国内においては彼女達の識別名には原則伝承や神話の魔女の名が当てられることになっている。堕落種にはその限りではない。

識別名『メーデイア』
概要:堕天種。近年になり、最初に境界対策課に接触した個体。境界対策課の職員に受肉したことで発覚。
性質:典型的なサド。一方的な搾取を好むが、独自の美学あり。
現状:祓滅のために受肉者の職員と同衾した前線部隊の祓魔師が廃人となったため、現在は苦肉の策で職員ごと封印措置が取られている。

識別名『グローア』
概要:堕落種。ヨーロッパにて二十代の女性に受肉。これといって犯罪行為を行ってはいない。
性質:純愛を好む傾向にあり。また支配されることを望む。
現状:欧州の民間祓魔師と同衾したことにより存在が発覚。現在は受肉体の女性共々、その時の祓魔師の管理課にある。

識別名『ヘックス』
概要:堕落種。日本にて境界対策課の男性祓魔師に受肉。武闘派の穢淫。
性質:受肉体や行為の相手を使い潰して回る凶暴な個体。
現状:現在は受肉者の男性祓魔師による命を賭した反抗によりほとんど自我を喪失。代わりに件の男性祓魔師は意識そのまま、身体は穢淫の女体に置き換わってしまっている。

識別名『ノートン』
概要:堕落種。境界対策課の職員に受肉した個体。
性質:多妊多産を好む性質。しかし産まれてくる子に興味は無いようで、ひたすらに受肉体を妊娠させ、界異の出来損ないを産ませている。
現状:受肉した祓魔師は被呪耐性が低く、三日と経たず廃人化、公式では殉職となっている。然るべき研究機関で保護を名目に封印していたが、どこかに脱走したようだ。

識別名『スキュラ』
概要:堕天種。受肉が失敗し霊体殻の中に異界が作り出せず、しかし受肉体と中途半端に結びついてしまったために死にかけていた個体。
性質:奔放かつ狡猾さを持ち合わせている。最大の特徴として他の穢淫より頭一つ抜けて触手の概念との親和性が高い。
現状:ミワシ第九隊長、裁乃芽伏露の縁起狩衣『縁衣』を構成する縁起の一つとなり消失を免れる。現在は裁乃芽伏露と穢淫的な仲良しの方法で良好?な関係を築いているようだ。

識別名『ドッペル』
概要:堕落種。実力未知数。下記の性質ゆえか、頻繁に男性への受肉を繰り返す。曰く、供給を自らの手で生み出しているとのこと。
性質:自身の美学と好みに忠実。男性を性転換させ、徐々に女性、雌として順応していく堕落の様を楽しむ。
現状:手頃な呪詛犯罪者を誑かしていたところ、当時特殊部隊員として活動していた國木田純と遭遇。これ幸いと彼に受肉し、自らの欲を満たすために彼の中の雌を育てている。

識別名『蝉丸リスカ』
概要:堕落種。蝉丸リスカという存在との親和性の高さゆえに完全同化を果たした存在。声に関する力に特化している。
性質:執着心や嫉妬心、束縛が強い傾向がある。現状その対象は彼女のファンである民間人、テツロウに向いている。
現状:地下アイドルとしてのデビューの際、呪詛テロにて大量にファンを獲得しようと画策するも祓魔師によって阻まれる。現在は呪詛犯罪からは足を洗い、地下アイドル活動に専念している模様。

識別名『ランダ』
概要:堕天種。医霊班に所属していた巴志木祓魔師に受肉、後にその子供である綾蜘蛛祓魔師に受肉。
性質:人間に対してとても友好的であり、特にその在り方に裏もない珍しい事例。彼女の過去の受肉者及びその恋人との関わりから変質した模様。
現状:綾蜘蛛祓魔師に受肉後、現在も人間に対する関係は良好。

識別名『モルガン・ル・フェイ』
概要:堕天種。アーサー王伝説に登場する魔女、その本人であると主張しているが真偽は定かではない。イギリス北部で存在を確認。
性質:支配的。人の話を聞かず、自身の思い通りにならないことは嫌う。
現状:既に受肉体を完全に塗り替えてしまっていることから、相当な年月、現世に存在するものと推測される。重要参考存在としてイギリス政府の管理下に置かれている。囚われの姫のような丁重な扱いに、彼女自身は満足しているようだ。

識別名『カーマ・スートラ』
概要:堕天種。穏健な個体であり、堕天種の中では下位。しかし腐っても堕天種相当の存在強度は持つ。
性質:純愛と快楽堕ち、湿度の高い関係性を好む。しかし奥手。
現状:とある青年の死の間際に居合わせ、自身の命と引き換えに青年を穢淫体に変質させ、彼を助ける形で存在消失。

識別名『アラデイア』
概要:堕天種。長姫と現世の穢淫達、そして穢淫と現世勢力との橋渡し役。
性質:淫蕩。受肉体に関する好みなどは特になく、ただ顕現し性を貪ることのみを考える。
現状:中東にて顕現し、一夜にして百人の富豪を虜に。これにて自らの地位を盤石のものとし、長姫から与えられた使命を果たす。現在は毎晩のように富豪達との交合に耽っているようだ。

識別名『マレフィセント』
概要:堕落種。自らをそう名乗る穢淫。現世にて急速に力を付けた穢淫であり、堕天種に近い力を持つ。
性質:残虐そのもの。穢淫の中でも危険視されている。行為に及んだ相手の性器を摘出して殺すという独自の習性を持つ。
現状:指名手配済み。消息不明。マレフィセントによるものと見られる男性及び女性の性器摘出済み死体が最後に確認されたのは数年前。

識別名『キルケー』
概要:堕天種。メーデイアの母であるとされる。
性質:男性を性転換させ取り返しのつかないところまで堕落させることを好む。曰く男を雌豚に変えるのは楽しいとのこと。
現状:活発には活動していないが、時折世界各地に現れては一週間で男をTS雌豚に変えるチャレンジなどと趣味の悪いことをしているようだ。

関連ページ

第六班に所属する祓魔師。穢淫に受肉され体が性転換するも、縁起化することにより男性の身体を取り戻した。が、女体も健在なため、性生活は色々と大変なようだ。

ミワシ第九隊長にして縁起研究者。死にかけていた穢淫、識別名『スキュラ』をたまたま確保し自身の縁衣の強化のために縁起契約を結ぶ。現在はかなりの"なかよし"になっているようだ。

元警視庁特殊部隊員、現在境界対策課職員。穢淫、識別名『ドッペル』に受肉され不可逆な肉体の性転換を押し付けられる。現在は穢淫との結びつきを剥がすため、境界対策課にて女体をひた隠しながらその方法を探っている。

権利情報

権利情報は全ての項目を必ず記入するようにしてください。
権利者 マキアン
コンタクト先 https://x.com/Makianpan
他作品での使用範囲 全て許可
登場作品 https://w.atwiki.jp/nandayo/pages/532.html
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