クーロン・グランドスラム

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damian666

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概要


九頭龍城跡地下迷宮(クーロン・グランドスラム)。
名称そのものは地名を指すが、内部に独自の社会、あるいは組織を形成しているため組織のカテゴリに分類している。

かつて、羽々狩村地獄門より出現した五号級界異『ヤトノカミ』迎撃作戦の本丸となり、その結果としてヤトノカミの瘴気輻射の直撃によって破壊された旧九頭龍城塞。

大地を深々と抉る断崖によって真二つに両断された城塞の残骸は、濃密な瘴気に汚染された禁域と化したが、それが故に高密度の穢晶を産出する鉱脈となった。

ヤトノカミの侵攻に伴い破壊された周辺都市からの難民や穢晶の無認可採掘により利益を貪らんとする山師、そして身を隠す棲家を求めた呪詛犯罪者たちが城塞跡地とその地下空間、そしてそれを二分する深い断崖に次々と集まり、断崖を埋めるように建造物を築いていった。住居や商店、工房などが無秩序に増築され続けた結果、粗雑なバラックや違法建造物が蝟集した混沌の地下迷宮が形成されるに至った。

複雑怪奇で狭隘な迷宮内部は不衛生で、大気は瘴気に澱んでいる。犯罪者や難民が犇いて治安が悪いどころか日常的に界異が出現し、さらには両断された城塞跡の南北それぞれを頂点とする『南側』と『北側』が個別に派閥を形成し、日々変動する境界線を挟んで睨み合っている。

大まかな傾向としては、南側は難民街や飲食店、歓楽街や賭場などが多く、外部からの来訪者でも比較的安全が確保されている。他方、北側は違法祭具や人造界異の生産施設や呪詛犯罪者のアジト、仙丹窟などの呪詛犯罪関連施設の比率が圧倒的に多く、迂闊に足を踏み入れようものならばトラブルは必至の危険地帯である。中国における大規模な境界異常被害で発生した中華系難民の受け皿となっている街の現状を受け入れ、生活水準と治安の向上を図る南側と、呪詛犯罪者の温床である現状を受け入れ、違法祭具をはじめとしたアングラビジネスの拠点としての繁栄を目指す北側の方針の対立は根深く、日夜様々な暗闘や抗争が繰り広げられている。

真っ当な人間ならば近づくべきではないが、その一方で産出する穢晶の純度が非常に高く、それを加工する各種違法祭具の優秀な職人も多く集まっており、呪詛犯罪者にとっては重要な物資供給拠点である。また、電脳呪詛犯罪向けのサーバーやネットワークの中継地点としても活用されており、内部にはけばけばしいLEDサインが煌めく電気街や歓楽街も存在している。何気にメシも美味い。華僑系の難民が多いためか、中華街が内部に形成され、特に飲茶は絶品だとか。

現在もなお地下迷宮は拡大を続けており、奥地になればなるほど強大な界異や危険な呪詛犯罪者が多く潜み、危険度もいや増していくが、同時により貴重な収穫を得る機会も増えていくだろう。

瘴気が充満する混沌の地下迷宮、その最奥に何が潜んでいるのかを知るものは、九頭竜城跡の住人たちの中でもごく僅かである。

主な所属者

南側

北側

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権利情報

権利者 堕魅闇666世
コンタクト先 https://twitter.com/damian666th
他作品での使用範囲 主に呪詛犯罪者の情報や物資の入手先、物語の舞台などご自由にご利用ください。住民や利用者も歓迎しております。
登場作品 https://www.pixiv.net/artworks/126665165
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