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呪術
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ohayousex
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呪術とは、いわゆる魔法のようなものである。
しかしその本質は大きく異なり、あちらが魔力や概念などを用いて発動するのに対し、呪術は感情を喰って発動する。
その為複雑な術式や道具などを用いずとも発動する事が可能であるが、
下手に使うと自身の感情を全て術に喰われて最悪廃人と化す。
熟練の呪術師でも、感情を喰われすぎて狂ってしまう者は後を絶たない。
その扱いの難しさや危険度、また見返りの大きさとリスクが吊り合わないことから、現代に生きる呪術師はわずかである。
今は専ら錬金術とか概念魔法とかにお株を奪われている。
しかし道具や場所、また術式を用いる事である程度自分の感情を喰われる事を抑える事ができる。
墓地などに渦巻く怨念の感情を喰わせるだとか、藁人形に術をかける対象の写真を釘で打ちつけるだとか、
そういった手段で感情を増幅させれば、単純に自身を守るだけでなく、術の力の増大も期待できる。
しかし最も効果的なものはやはり自身の感情を喰わせることであり、
心の底から際限なく湧き出る憎しみ、喜び、憎悪や歓喜、あるいは悲しみなどを喰わせ続けることで、
術は膨大な力を持ち、その感情の矛先を完膚無きまでに追跡し、その感情通りの結果を齎す。
自分を生きる賢者の石として、術を発動させる。
最も、そんなことが出来る人間なぞはほとんど存在せず、
またそれほどの感情を出せる状況というのも限られて来るため、
どうしても安定感に欠ける術である。
しかしその本質は大きく異なり、あちらが魔力や概念などを用いて発動するのに対し、呪術は感情を喰って発動する。
その為複雑な術式や道具などを用いずとも発動する事が可能であるが、
下手に使うと自身の感情を全て術に喰われて最悪廃人と化す。
熟練の呪術師でも、感情を喰われすぎて狂ってしまう者は後を絶たない。
その扱いの難しさや危険度、また見返りの大きさとリスクが吊り合わないことから、現代に生きる呪術師はわずかである。
今は専ら錬金術とか概念魔法とかにお株を奪われている。
しかし道具や場所、また術式を用いる事である程度自分の感情を喰われる事を抑える事ができる。
墓地などに渦巻く怨念の感情を喰わせるだとか、藁人形に術をかける対象の写真を釘で打ちつけるだとか、
そういった手段で感情を増幅させれば、単純に自身を守るだけでなく、術の力の増大も期待できる。
しかし最も効果的なものはやはり自身の感情を喰わせることであり、
心の底から際限なく湧き出る憎しみ、喜び、憎悪や歓喜、あるいは悲しみなどを喰わせ続けることで、
術は膨大な力を持ち、その感情の矛先を完膚無きまでに追跡し、その感情通りの結果を齎す。
自分を生きる賢者の石として、術を発動させる。
最も、そんなことが出来る人間なぞはほとんど存在せず、
またそれほどの感情を出せる状況というのも限られて来るため、
どうしても安定感に欠ける術である。
──呪術ってなんなんですか?
今様:……そうねぇ。まず、根本的に魔力は二種類存在するわ。
一つは、生物が其々持っている微小な魔力…これを小源(オド)という。
そしてもう一つ。この大気中に満ちている魔力。これを大源(マナ)という。
こっちは、小源と違って無尽蔵よ。
だから人間の魔術師は、大源を利用して大きな魔術を使うんだけど……古代のカバリスト達はさらなるズルをも考え出した。
──ズル?
今様:……ま、頭を使ってるってことよ。知恵知恵。
そのズルっていうのは…人間より遥かに強力な魔力を持っている、悪魔や精霊の力を借りること。
熟練した魔術師なら幾つも持っているであろう魔術書(グリモワール)は、悪魔や精霊を呼び出し交渉する為のプロトコルをまとめたモノなのよ。
まあ、それだけじゃないけど。
ちなみに、呼び出しには名前と、シンボルであるシジルが必要なんだけど……まあ、私の使う魔術には関係無いから、ここでは省略するわ。
──魔術のことはよく分かったんですけど、それで結局呪術っていうのは?
今様:まあ、待ちなさいな。私は悪魔召喚も精霊の力を借りることもしない。
呪術師は……ヒトの感情より生み出される小源、それを増幅させて術を使うの。
当然、大源も使うのだけれど、それを増幅するのには手間がかかるわ。
対象に狙いを定めて、魔力の浪費を防ぐ為の道具…そうね、藁人形なんかは有名ね。
大昔の呪術師……当時は、儀式的なものを執り行う司祭のような存在だったそうだけれど、まあそれが編み出した術よ。それが呪術。
──はあ。
今様:……ただ、文献を漁ると解るのだけれど、呪術師の多くは、最終的に術に感情を
喰われて死に絶えるって無惨な結末を迎えているわ。
小源が底を尽きれば、どんな人間でも死んでしまう。
呪術には魔術と違って歯止めが効かないのよ。
術は発動した時点で、その矛先を折ることが無いから。たとえ投擲者が死んでも、止まりはしないのよ。
だから現代に於いて、呪術師なんてのは絶滅危惧種の天然記念物なの。お目にかかれただけでも、光栄と思いなさいな。
──はい。ありがとうございました。
今様:…ああ、そうそう。
今後の生活には気を付けるといいわ。
呪術師に顔を知られた以上は、ね。
──それって、どういう…………
今様:…そこは、自分で考えなさいな。
今様:……そうねぇ。まず、根本的に魔力は二種類存在するわ。
一つは、生物が其々持っている微小な魔力…これを小源(オド)という。
そしてもう一つ。この大気中に満ちている魔力。これを大源(マナ)という。
こっちは、小源と違って無尽蔵よ。
だから人間の魔術師は、大源を利用して大きな魔術を使うんだけど……古代のカバリスト達はさらなるズルをも考え出した。
──ズル?
今様:……ま、頭を使ってるってことよ。知恵知恵。
そのズルっていうのは…人間より遥かに強力な魔力を持っている、悪魔や精霊の力を借りること。
熟練した魔術師なら幾つも持っているであろう魔術書(グリモワール)は、悪魔や精霊を呼び出し交渉する為のプロトコルをまとめたモノなのよ。
まあ、それだけじゃないけど。
ちなみに、呼び出しには名前と、シンボルであるシジルが必要なんだけど……まあ、私の使う魔術には関係無いから、ここでは省略するわ。
──魔術のことはよく分かったんですけど、それで結局呪術っていうのは?
今様:まあ、待ちなさいな。私は悪魔召喚も精霊の力を借りることもしない。
呪術師は……ヒトの感情より生み出される小源、それを増幅させて術を使うの。
当然、大源も使うのだけれど、それを増幅するのには手間がかかるわ。
対象に狙いを定めて、魔力の浪費を防ぐ為の道具…そうね、藁人形なんかは有名ね。
大昔の呪術師……当時は、儀式的なものを執り行う司祭のような存在だったそうだけれど、まあそれが編み出した術よ。それが呪術。
──はあ。
今様:……ただ、文献を漁ると解るのだけれど、呪術師の多くは、最終的に術に感情を
喰われて死に絶えるって無惨な結末を迎えているわ。
小源が底を尽きれば、どんな人間でも死んでしまう。
呪術には魔術と違って歯止めが効かないのよ。
術は発動した時点で、その矛先を折ることが無いから。たとえ投擲者が死んでも、止まりはしないのよ。
だから現代に於いて、呪術師なんてのは絶滅危惧種の天然記念物なの。お目にかかれただけでも、光栄と思いなさいな。
──はい。ありがとうございました。
今様:…ああ、そうそう。
今後の生活には気を付けるといいわ。
呪術師に顔を知られた以上は、ね。
──それって、どういう…………
今様:…そこは、自分で考えなさいな。
使用者
他