賀数(かかず・カカジ)
発祥・伝承
- 発祥ははっきりしない。
- 『鶴松』の先祖は字大里『そうじ』。字座波の古島ハーメーチジン辺りを経て賀数に移住した。
何代かして玉城村のヌン殿内から養子が入るが男子が生まれず『与座ン前』より養子をもらう。
その人の長男が『鶴松』を継ぎ、二男が『鶴松ノ前』(『与座ン前』に属する)となった。
その人の長男が『鶴松』を継ぎ、二男が『鶴松ノ前』(『与座ン前』に属する)となった。
- 『与座ン前』は字与座の分かれ。『与座ン前』、『鶴松ノ前』、『上門』系統で構成される。
西原間切内間御殿の娘が身ごもり、『与座ン前』で出産した男子が『上門』の祖。
分家である字阿波根『伊元』と墓地を共用している。
- 『門』の本家『門』は地頭代を出すほどの家柄であったが現在は途絶えている。
間切時代に兼城間切の地頭代を務めた「門のタンメー」と称された人物がいた。兼城間切番所を字兼城から字賀数に移した人と言われる。
『門』の屋敷は現在の53番地から56番地までを一括りにした広大なもので、屋敷東側の石垣は役場と同じ石が積まれていた。
字座波『川門』からの分かれという説もあり、一時期『川門』の墓を共用していた。
『門』の屋敷は現在の53番地から56番地までを一括りにした広大なもので、屋敷東側の石垣は役場と同じ石が積まれていた。
字座波『川門』からの分かれという説もあり、一時期『川門』の墓を共用していた。
- 『仲城』は首里からきたといわれるが詳細不明。
- 『仲座』は具志頭村字仲座から東風平町字小城に移った『仲座』の分かれ。
『仲座』の三男『高安』の三男が賀数にきたが子供が出来ず、小城『仲座』の長男を養子にもらう。
後に長男は『仲座』に戻ったが、その長男の二男が賀数に残った。
後に長男は『仲座』に戻ったが、その長男の二男が賀数に残った。
- 『仲門』は字座波『仲門』の分かれ。現在で八代目だが、三代目までは『平田』という屋号だった。
字兼城『幸地』が長男、字座波『仲門』が二男、字座波『仲添』が三男といわれる。
- 『仲添』は字座波『仲添』の分かれ。
字座波『仲添』の『升取』の男子と字賀数『徳与座ン前』のノロとの間にできた男子が祖。
1701(康熙40)年に生まれ、1768(乾隆33)年に68歳で亡くなっている。
祖には四男あり、長男『大前』、二男『仲添』、三男『仲門新屋』、四男『仲門』となった。
『仲添』では字座波『仲添』は字兼城『幸地』からの分かれという伝承は特に無い。
1701(康熙40)年に生まれ、1768(乾隆33)年に68歳で亡くなっている。
祖には四男あり、長男『大前』、二男『仲添』、三男『仲門新屋』、四男『仲門』となった。
『仲添』では字座波『仲添』は字兼城『幸地』からの分かれという伝承は特に無い。
- 『新屋』は字照屋『新屋』の分かれだが、長男筋が途絶え、二男筋『仲新屋』が本家となった。
- 『新屋』は字潮平の墓を字照屋『新屋』、字糸満『大屋』と共用していたが、照屋『新屋』、字糸満『新屋』が糸満に墓地を移したため、現在は賀数『新屋』のみが使用している。
昔、照屋からの葬列が水かさの増えた報得川を越えることが出来ずに遺体が朽ち果てたことがあったという。そのため、川を越えずにすむ糸満に墓を作って移ったという。
- 『前門』は字照屋『波平』の分かれ。始祖・照屋筑登之(1771年生)は5歳の頃、嘉数『鶴松』に嫁入りした姉についてきて賀数で成長した。
- 『吉浜』は那覇市の吉浜家の二男と賀数『徳東江』の娘との間の男子が始祖。
- 『金城(カネグスク)』は字座波『金城』の『徳金城』の三男が祖といわれる。
字座波『金城』は八重瀬町字志多伯の分かれであり、字座波『金城』、字賀数『金城』は当初は志多伯の墓を使っていた。
その後何代か後、風土病で死者が続出し、葬儀の野辺送りの際に志多伯の隣の当銘部落を通るため当銘の人達に嫌がられ、字座波に新たに墓を作ったという。
その後何代か後、風土病で死者が続出し、葬儀の野辺送りの際に志多伯の隣の当銘部落を通るため当銘の人達に嫌がられ、字座波に新たに墓を作ったという。
- 『金城(カナグスク)』の墓は豊見城市字平良にある。
門中一覧
門中名 | 読み方 | 名字 | 備考 |
鶴松 | チラマチ | 大城 | 国元。字大里『栄徳』の分かれ。 |
与座ン前 | ユザンメー | 大城(・鶴田・太田・長田) | 糸満市字与座『大上座』腹がルーツ。嶽元。 |
東江 | アガリー | 大城 | 糸満市字賀数『小嶺』門中。 |
伊元 | イームトゥ | (杉本) | 糸満市字真栄里『栄元』腹がルーツ。字真栄里『栄元』の分かれ。 |
国吉 | クヌシ | (国吉) | 字国吉の分かれ。 |
門 | ジョー | 大城 | |
仲城 | ナカグスク | (大村) | 首里の分かれ。 |
仲座 | ナカザ | (中野) | 東風平町字小城『仲座』の分かれ。 |
仲門 | ナカジョー | 大城 | 糸満市字兼城『幸地』腹がルーツ。字座波『仲門』の分かれ。 |
仲添 | ナカシ | 大城(・大仲) | 糸満市字兼城『幸地』腹がルーツ説有。字座波『仲添』の分かれ。 |
新屋 | ミーヤ | 大城(・新田・徳山・前西) | 字照屋『新屋』の分かれ。 |
前門 | メージョー | 照屋 | 字照屋『波平』の分かれ。 |
吉浜 | ヨシハマ | (吉浜) | 那覇市の『吉浜』の分かれ。 |
金城 | カネグスク | 大城 | 字座波『徳金城』の分かれ。 |
金城 | カナグスク | (大城) | 豊見城市字平良の分かれ。 |
島袋 | 島袋 | 士族。翁氏。 |
戦後改姓
戦前はほとんどが大城姓だった。
『与座ン前』 | 太田・大城→鶴田・太田・長田・大城 |
『伊元』 | 大城・具志堅→杉本 |
『国吉』 | 大城→国吉 |
『仲城』 | 大城→大村 |
『仲座』 | 大城→中野 |
『仲添』の一部 | 大城→大仲 |
『新屋』の『新徳新屋』 | 大城→徳山 |
『新屋』の『西新屋』系 | 大城→新田 |
『新屋』の『前西新屋』 | 大城→前西 |
『吉浜』 | 大城→吉浜 |
『金城(カナグスク)』 | 金城→大城 |