ポケモン強弱の変動記【第8世代】
全ての禁伝、準伝のポケモン、及びウルトラビーストが復帰し、大幅な種族値のインフレが起こった。そのためこれまでの第8世代環境で暴れていた一部のポケモンは、その使用率を大きく下げることになる。
第8世代後半(ソード・シールド冠の雪原~)
使用できなかった一部ポケモンの再登場がある。
新勢力ポケモン
格闘、飛行の複合タイプ。
専用技のらいめいげりは威力90の格闘タイプの技。相手の防御を確定で1段階下げるので、安易な受け出しを許さない。
特性のまけんきも、環境に多い霊獣
ランドロスやダイマックス技の仕様も相まって、発動機会が多い。
悪、飛行の複合タイプ。悪タイプの技の通りがよく、タイプ一致ダイジェットも強力なため、エースとしての活躍が期待できる。
専用技のもえあがるいかりは、威力90、20%で怯みの追加効果とあくのはどうの上位互換になっている。
特性のぎゃくじょうは、高い特防を持つG
ファイヤーとは相性が良い。
エスパー、飛行の複合タイプ。
専用技のいてつくしせんは威力90の特殊技で、20%で相手を
こおり状態にする追加効果。
特性はかちきで、霊獣
ランドロスやダイマックス技の仕様も相まって発動機会が多い。
技範囲が狭いのがネックか。
こおり単タイプのポケモン。
特攻、素早さ以外の種族値が総じて高く、ほとんど無駄のない非常に恵まれたステータスを持つ。
その総合耐久指数は
スイクンをも上回っていて、尚且つ攻撃種族値は145もある。
技範囲も氷、格闘、地面と最低限備わっている。
専用特性のしろのいななきは、じしんかじょうと同じ効果をもっている。
ゴーストタイプの高速アタッカー。
特攻は145、素早さは130ととても高く、耐久も平均程度はある。
特性はくろのいななき。じしんかじょうの特殊版で、自身の抜き性能を高めることができる。
ただ技範囲が
ゴースト、悪、
ノーマル、岩のみととても狭く、メジャーなポケモンである
ドラパルトに素早さが抜かれているのが非常に惜しい点。
強くなったポケモン
念願のゆきふらしとの相性が良いオーロラベールをタマゴ技で習得。
相変わらずパワージェムは覚えなかったものの、パワフルハーブほぼ必須となる高威力岩特殊技のメテオビームを得たので一致岩特殊技の火力不足が大きく改善された。
役割対象の飛行タイプ(特に
サンダー)が環境に多く、天敵の格闘タイプが少ないのも追い風。
しかし、ダイマックスとの相性が悪いのが残念な所である。
メテオビームを習得したほか、ダイマックスとの相性も良好。
メテオビーム+特攻特化ビーストブーストまたはダイアシッド+特攻特化ビーストブーストで特攻が2段階上昇するという鬼のような突破力を得た。
役割対象の飛行タイプが環境に多いのも大きい。
隠れ特性精神力に威嚇無効の効果が追加、配布限定の神速も基本技化し、著明に強化された。
ダイマックスとの相性が非常に良くマルチスケイル込みで耐久が4倍になる上、タイプ一致ダイジェットで中途半端な素早さを補いやすくなった。
念願のまともな一致飛行物理技であるダブルウイングを習得し、めざめるパワーの廃止で特殊ATから不意の氷技を受けることが減少したのも追い風。
一方、めざパ氷を失った多くの特殊ATの代わりにトリプルアクセルを習得した一部の物理ATから倒されやすくなった。
カプで唯一、フィールド特性の弱体化がなくダイマックスとの相性も良い。
(タイプ一致ダイストリームで雨を降らせられる上、他のカプと違いタイプ一致ダイフェアリーで元のフィールドであるミストフィールドを上書きする心配がない。)
更にドレインキッスやねむるといった自身の種族値配分と相性の良い有用な技を習得したのも大きい。
しかし、専用Zとめざめるパワーは没収された。
念願のまともな飛行特殊技であるぼうふうを獲得し、ウェザーボールという有用なサブウェポンも得た。
ダイマックス適性も高く、今作の環境トップメタである
エースバーンに強く出られるのも大きい。
反面、めざめるパワーとどくどくは没収された。
今作でようやくまもるとねむるを習得してシングルでのターン稼ぎがしやすくなった。
また、(
マタドガスの新特性の)かがくへんかガスの登場によりダブルでは1ターン目からスロースタートを消して高火力で大暴れすることが可能になり大幅に強化された。
一方、おんがえしを没収されたがそれでも上記の強化点の影響の方が大きい。
弱くなったポケモン
3種ともフィールド特性が弱体化した上、ダイマックスとの相性も悪いため、相対的に大きく弱体化。
ダイマックス技の流行でフィールドの書き換えが増え、フィールド破壊技のアイアンローラーが登場したのも痛手(後者は特にダブルで顕著)。
しかもコケコとブルルは相変わらずメインウェポンに欲しいじゃれつくを覚えず、特にコケコは種族値配分通りの物理型が未だに流行らない。
一方、ブルルは10まんばりきとインファイトという有用なサブ物理技を得たので相変わらず物理型で戦いやすいのだが。
強くなった面も弱くなった面もあるポケモン
メガシンカを失ったほか、フリーフォールやおいうちといった有用な技も廃止。
その代わり、念願のまともな一致飛行技であるダブルウイングを獲得。ダイマックスとの相性も良好でS130からタイプ一致ダイジェットを放てるようになった。
メガシンカを剥奪された上、特性のいかくも弱体化。
しかしダイマックスとの相性は良く、めざパ氷の廃止やぼうふう、エアスラッシュ、ダブルウイングと念願のまともな飛行技を3つも得たのは強化点である。
最終更新:2024年06月25日 12:23