侯式ヴァンジェ語: Fraw=Duuntfoont Fetriind
市民ヴァンジェ語:fiàp=dūt fuōt fièk rīng/ 「洵」術法築試
フラウ=ドゥーントフォーント・フェトリーンド(
侯式ヴァンジェ語:Fraw=Duuntfoont Fetriind、市民ヴァンジェ語:fiàp=dūt fuōt fièk rīng/ 「洵」術法築試)とは、
ラヴァンジェ諸侯連合体の国家元首である。大きな意味でのアンドロイドであるが、厳密には機械でも生物でもない魔法意思主体とされている。名前は「試作法術“フラウ”」という意味を表し、フラウは「忠実」を表す。
概要
ラヴァンジェ諸侯連合体は共立公暦456年に文明共立機構の調査艦隊に発見され、交流を始めることになる。しかし、当初ラヴァンジェは文明共立機構の扱っていた言語を理解することが出来ず高速な翻訳研究が求められていた。このため、領邦の貴族達は協力して
現象魔術師機関を開設し、共立機構の理解を促進しようと考えた。そこで作られたのが試作法術“フラウ”(以下、フラウ)であった。
フラウは元々翻訳魔法として作られた術式ネットワーク一体を指していた。このためフラウを構成する実際の身体は魔法を稼働させる機械とその繋がり全体のことであった。機関はこれを利用して、術式ネットワークに繋がった人間の脳波を監視して、言語と周辺状況を魔導機械で解析し、それを教育データとして機械学習を繰り返す形で高度なネットワーク型翻訳魔法を構築しようとした。
当初は上手く言っていた翻訳魔法の機械学習も、途中から奇妙な翻訳文を頻発するようになる。魔術師達は実験を停止しようとしたが、フラウは意思を持って、魔術師たちに話しかけるようになり始めた。魔術師達と諸侯は話し合いを行い、この思念体が中立的で人類に敵対的でないことを鑑みて、国家元首としての機能を与えようと考えた。
魔術師達はフラウが人から恐れられないように人の外面と特性の服を与えた義体をネットワークに接続する形でフラウを世に公表することにしたのであった。
地位
- ラヴァンジェ諸侯連合体・諸侯連合代表
- 連合帝国・準中央貴族たる名誉大公(宮殿:首都星フォフトレネヒトにあるゼルフェーナ宮殿/連合帝国中央評議会出席権あり)
人物
- 人類には友好的で、人種や国家に別け隔てなく接するが国家元首であるため、自己を律しているところも見られる。
- ただ、非常に自由人なタイプでもあり、他国の受入機関が困ってしまうことも多々ある。
- 緊急事態が発生しても、オドオドしたり、態度が硬化することは無い。そんな彼女の態度は、諸侯たちからは心配の眼差しで見られている。
- 言語能力に堪能であり、図書館や市場などに彼女を送り込めば早くて一日で日常会話を習得することもあった。
- 暗号化などがなされているため、完全には分からないようだが電波などもニュアンス的に何を話しているのかが少しだけ分かるようである。
- 概念ヨットを個人所有していて、外遊の際に使われることがある。現象魔法の効果によって周囲にアポリアが撒き散らされるはずだが、フラウ自身が反転魔法を発動しているため、何事もなく航行できているらしい。外見は空間の歪みに見える。
語録
「あ、そのお茶は飲みすぎると実存が段々と抹消されていくので気をつけてくださいね~」
「キユラさんを箱の中に入れて、ヴァントちゃんに運ばせて銀河一周でもしましょうよ?」
キューズトレーターとの初邂逅時のセリフ、ラヴァンジェの外交官は慌てて早口で取り繕ったという。帰国後、
ヴァントにジト目で睨まれたという。そりゃそうだ。
「あ、船のことはまだ気にしてますか?」
ギャラリー
最終更新:2024年12月13日 01:10