トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム

監修:トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム
執筆者:トロ猫DX


トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム
ロフィルナ語綴り:
トローネ・ヴィ・ユミル・イドラム
生年月日 宇宙新暦4993年1月31日
10アストラ歳(星年齢)
出生地 帝都カーマフォルト
民族 ケルフィリア族
最終学歴 皇室教育
所属組織 帝国執政院
階級 ユミル・イドゥアム連合帝国:帝国皇帝
セトルラーム共立連邦:名誉公爵(准大公)
ラヴァンジェ諸侯連合体:遥譽大公等位冠持
勲章 名誉公爵(セトルラーム)
渾名 トローネ様(近衛騎士団)
あるじ(惑星統括AI)
トロちゃん(アリウス)
陛下(その他大勢)
お姫様(その他大勢)

自己紹介

「はじめまして、余の名はトローネ・ヴィ・ユミル・イドラム。ユミル・イドゥアム連合帝国の皇帝です。我が帝国は貧しき者に救済を、富と権力は1箇所に集中し集めてから臣民の皆様へ平等に分け与えられます。我が国には生活に困る人や道端で生活する人や差別階級の人は居ません、なぜなら中央評議会の貴族達を筆頭に沢山の臣民達が集まり貧困や差別が起こらないよう常に対策を敷いているからです。余はここの臣民達が幸せに暮らせるようこれからも皇帝としてこの国を引っ張って参ります。他国の方々もぜひ我が帝国へお越しください!帝国は皆様を歓迎します。」

真名

 ケルフィリア皇家に連なる我の真の姓名は、トローネ・ヴィスプローメ=フォレルト・ケルフィリアである。
命名法則は、かつて母系社会であった旧フォフトレネヒト皇国の伝統に則り、個人名・母方の姓名=領地名・家族名となる。
我の場合は、家族名にあたる称号が皇家であることを示すため、必要に応じてケルフィリアの名義を用いておる。

経歴

皇帝である我がどのような経緯で今に至るのか、その歴史が書かれております。恥ずかしながら幼い頃は無知で光に溢れており到底人様に見せれるような内容ではありませんが、暇潰しの種にでもして頂けると嬉しく思います。

誕生

 イドラム2世であるガルーネ・ヴィ・ユミル・イドラムが皇帝を勤めて737年後の4993年1月31日、世界が比較的安定してきて表向き平和になった時代に帝都カーマフォルトの皇帝家が暮らす宮殿にて一人の女の子が誕生した。この子が後にイドラム3世となるトローネ・ヴィ・ユミル・イドラムである。本人は記憶に無いが当時誕生パレードが行われた様子を記したイドラム2世の日記が見つかっており、現在はカーマフォルトにある帝国繁栄資料館に保存されている。それによると「この時帝都にて行われたパレードで我が子は群衆に圧倒され驚いていたが、最後の方では笑顔を見せていた。辛い時期をたくさん経験したが、この笑顔を見た瞬間全て報われた」とのことらしい。

幼少時代

 幼いトローネはカーマフォルトの中央にある宮殿に住んでおり頻繁に庭へ駆けて行っては当時14歳だったシャマル大公家の貴族令嬢エルガ・シャマルと遊んでいた。帝都のほか他星系の都市、軍港、停泊している航宙戦艦、各省庁や名門貴族の屋敷等、母と共に訪れてはあちこち見て回り彼女にとってそれらはキラキラ輝いて見えた。

  • 宇宙新暦4998年における領地視察において、母(イドラム二世)とともに各地を巡っていた。当時5歳のトローネ皇女。後に皇帝となった彼女は、この時が最も平和で、幸せな日々であったことを回想している。

作:novelAI

文明共立機構とショック

 共立公暦0年、いつものように平和な日常を過ごしてきたトローネにとって初めての政務を行う日がやって来た。文明共立機構の誕生である、この日トローネは母と共にツォルマリア星域連合直轄領の首都航空宇宙都市パルディステルへ来訪し各国の代表者達と共に式典に参加した。帝国の代表は母でありトローネの役割は各国の代表者に対して笑顔を見せることだった、彼女は母の言いつけ通り終始笑顔で各国代表者達に簡単な挨拶を行っていた。ロフィルナ連邦共同体の国家元首アリウス・ヴィ・レミソルト公王や平和シンポジウムの代表としてやってきたメレザ・レクネールとはこの時初めて会話した。

共立公暦2年のとある日彼女は付き添いの貴族達と共に帝国領内の視察を行っていた。知識として帝国が歩んで来た暗い歴史は知っていたが戦争を経験したことが無い彼女にとって隣国との戦争は他人事だった。最初は順調に進んでいた視察団が都市の外れまで来て貴族達が目を離した時、物珍しさから誤って一人で路地裏に入ってしまい迷子になる。自分が何処にいるのか分からず進むと、そこはかつての戦争でツノを折られたテルスヴィネル族達が暮らす貧民街だった。ふと足元を見ると痩せ衰え、今にも死にそうな少女がうつ伏せで倒れていた、トローネは初めて見る貧民街に恐怖を抱き咄嗟に逃げようとしたが足元で倒れている少女が気になり彼女をおぶって来た道を戻る。その後、帝国陸軍も加わり大捜索が行われていた都市の路地裏の入り口付近で少女を背負うトローネが発見された。トローネの指示によりその少女はすぐさま病院に搬送され入院する事1年後の共立公暦3年に再び再会、身寄りの無かった少女を保護の名目で一旦皇帝家に迎え入れた。その少女は生涯トローネを支え続け、その後の人生の全てをトローネ個人に捧げたセルブラーナ・プリロストである。

以上の出来事により以降彼女は差別や貧民を無くす事に尽力し、身寄りの無い人に救いの手を差し伸べるようになる。

  • 宇宙新暦5000年の改暦セレモニーにおいて。会場のモニターに映るのは、後に文明共立機構最高評議会の一員となるミレーシャ・ベラルフ伯爵。(当時)

作:novelAI

母の死と皇位継承

 共立公暦5年、ガルーネ・ヴィ・ユミル・イドラムが帝都カーマフォルトの白銀宮殿で崩御した、死因は大戦期から患っていた病気が出産によって急速に進行したためである。葬儀の日、皇帝家や国内の貴族はもちろん関係改善を果たして久しい隣国アリウス・ヴィ・レミソルト公王(連邦筆頭公爵)やヴァンス・フリートン大統領も出席した。トローネは回りが悲しみに暮れる中異質な程落ち着いていた、生前ガルーネと交わされた約束で「時期皇帝になる為に努力する」という事を忠実に守っている為だ。しかし今まで彼女の心を支えていたガルーネが居なくなった事でトローネに重い責任がのしかかる。約1年の準備期間を経て彼女は皇帝になる。この葬儀の日、彼女が他人に本音を吐いたのは自身の変化に気づいてくれた側近のセルブラーナとアリウス公王に対してだけだった。フリートン大統領とは初対面だったが、この日は一言二言会話しただけである。

 母が亡くなる数ヶ月にトローネは母ガルーネの自室にて惑星統括AIの指揮権移譲の儀式を受けた。儀式は無事終えトローネが自室に向かうと窓際には白いローブに水色の髪をした少女が立っている、彼女はトローネに近づき自身は惑星統括AIの地上端末である事、これからトローネに仕える事、自分達は8人居て各惑星の皇室が所有する宮殿で暮らしてる事を告げた。トローネは自分に初めて語りかけるその地上端末個体をアンデラと命名、以降トローネの後ろにはいつもセルブラーナとアンデラが付き従う。

 共立公暦6年、ユミル・イドゥアム連合帝国における次期皇帝イドラム3世の即位式が帝都カーマフォルトにて行われた。即位式前日にはブラックジョークを言い周囲を笑わせて顔には笑顔を貼り付けていたがトローネの本音を知っている人から見たらそれらが上部だけで本当は重い責任に押し潰されそうになって必死にもがいている様に見えたという。即位式の初日は帝都で行われるが2日目からは帝国全土を巡る、トローネは前日と同様愛らしい笑顔を貼り愛想良く臣民達と触れ合った。即位式は大盛況に終わり連合帝国は新たな皇帝が誕生した事でお祭りムードの中、トローネは過度のストレスにより本心から笑う事を忘れて、必要な時は笑顔を貼り付ける事を覚える。

 共立公暦7年、不老化の治療を受ける。これは彼女が「純粋な少女らしい美しさを保つことが最も合理的で、不利な局面においても、この愛らしさを武器に生き残りを図りたい」旨を望んだ為である。しかしそれは、これから迎えるはずであった『大人としての成長』を捨て去ることに他ならない。それでも、「皇帝としての研鑽」に励まなければならない彼女は国内で有名な画家に自身の成長した姿を描かせ、不老化治療を受けるまで、それを眺めて過ごしたという。この辺りからトローネは重い責任から生じるストレスをうまく発散する方法を身につけた。すなわち、「偽りの君主制」のもとで与えられた一定の財力を用いて「豪遊」する事である。彼女は膨大な自費を使い、チャルチルフ星系内の小さな惑星を取得。それを改造し、1つの巨大な宮殿世界を完成させた。実質的に国内外の政治を取り仕切る多くの貴族は、そうした道楽に侮蔑的な感情を抱きつつ皇室の権威を利用したが、トローネの境遇に心を痛める一部の側近達は、これがストレスに押しつぶされない為の発散である事を理解しており、むしろ積極的に彼女の地位向上に協力した。

広がる世界

「余は50年バカな貴族どもの操り人形だった…、神に近しい皇帝である余がだ…。奴らの吐く都合のいい戯言にはうんざりだ!!……もう…いいよな!!」
 共立公暦50年。民主派・門閥貴族政権に対する反動から、ついに怒りを表し、最初の大粛正へと踏み切った。今まで自身の周りを囲っていた民主派の貴族に対し近衛騎士団を使い夜襲を仕掛け、ガルロ派もろとも大規模に排除したのである。かねてから皇室への忠義に厚いエルクール大公国をはじめ、その背後に控えるセトルラーム共立連邦の支援を追い風とし、自身の周囲を皇国派貴族と近衛騎士で固め、その地位に見合った権力を取り戻していく。この頃になると「児戯と見なされた豪遊」も鳴りを潜め、相応のコントロール能力を発揮した。国内で未だに横行する下級平民への差別構造を変えるため、一時的に自身が所有する宮殿惑星に多くの貧民を受け入れ、その宣伝効果によりトローネの『乱心』を批判した貴族を一掃する流れに転じた。そうした経緯を踏まえて、共立公暦52年からセトルラームとの関係強化を図り、その国籍も入手。個人的に親愛の念を抱くアリウス公王や、政治家としての強さを認めるフリートン大統領との親睦を深めたという。当時の国営放送が行ったインタビューでは記者の体調を気遣う質問に対し、少女らしい笑顔を浮かべ「はい、もう大丈夫です!余の惑星、余の艦隊、余の友人、余の家族。沢山の好きな物を集めて沢山の大切な者と繋がることができたから。」と語った。

 共立公暦105年、連合帝国で新たな古代兵器が発見される。その出来事は最重要機密に指定されているため、ここでは詳しく書くことは出来ないが、文明共立機構との3年間にわたる交渉の末、決着がついたと思われる。なお、この時、対立勢力に居た殆どの貴族が粛清され、中央貴族、地方貴族ともに空きが出来たため、幾つかのトローネ派貴族(皇国派)の地位が上がった。更にセトルラーム共立連邦のフリートン大統領を招待し、正式に帝国貴族としての身分*1を与えた。共立公暦493年にラヴァンジェ諸侯連合体と交易関係を締結。トローネは遠く離れた位置に存在するラヴァンジェとの関係を深めるため、セトルラームと協力して複数の航路を開拓し、以後の取引に関する効率化を図った。さらにラヴァンジェの共立機構加盟に際して同国への負担の軽減に努めたという。

指導者としての方針

 沢山の惑星と強大な国がひしめき合うこの世界で我が帝国の指導者としてどのような政策を行うか、また近隣諸国の政策と比べて我が帝国をどの様に率いていくのか、我のこれからの方針を記述して参ります。

臣民への思い

 トローネは、フリートン大統領の言う「苦役からの解放」には一定の賛同を表すものの、完全にそれを実行してしまうと国の政策が立ちいかなくなるため、『機械化やシステム化を適度に行い、労働災害を無くし、全ての臣民は単純かつ快適で、安全な将来が約束された労働に従事させるべきである』との見解を述べている。さらに、『全ての労働は一箇所で間違いの無いよう管理され、全ての臣民や貴族達が進んで国や社会の発展に尽くせる体制を整えるべきである』ともいう。この統治手法について、フリートン大統領は『非効率極まりない』との見解を示しているが、同時に『帝国本土の事情に配慮しなければならない』とも述べており、内政不干渉の枠組みをもって未来志向の取引に努める旨を強調した。

人間関係

 ロフィルナ連邦の女大公。トローネとの関係は共立公暦0年の改暦セレモニーまで遡る、当時まだ皇女だったトローネに挨拶とお菓子を貰った事で以降頻繁に顔を合わせるようになった。共立公暦5年から同50年までの一時期トローネの精神状態が悪化している間も多くの手紙を書きその一部が無事に届いた事で精神安定につながる一因にもなった。以降自らの権力を取り戻してからも頻繁に合い「アリウスお姉様」と呼び慕う関係が続いている。

 隣国の大統領でありトローネと同じ独裁者。連合帝国で何かイベントがあれば頻繁に呼び出し、私的な用事でセトルラームへ行く時もだいたい共に行動する気の合うおじさんで数ヶ月ごとに季節の贈り物や高級なタバコ等を贈り合う仲。大統領選後に支持率の数値が低い場合はお茶目なイタズラをする時もある。


 共立公暦996年にメレザさん主催の私的なお茶会で合って以降頻繁に交流を行う。当初は通常通り尊大な態度で交流を始めるが、分からせられて以降は対等な関係となった。

人物

 事情を知らない人からはしばし多重人格と疑われるほど場の雰囲気によって性格を変えるのが上手い、しかし本来は優しく他者を気遣い苦しんでる人を見ると放っておけない性格。本音は信頼してる人にしか明かさず、本音を言えるのは連合帝国に数人とセトルラーム共立連邦に数人だけである。
 一人称は「余」

語録

「消しても消しても増えてくる…ホントしつこいよねガルロ派‼︎」
 大粛清を決定した時に零した愚痴。

「バカすぎる国民が増えるのは困るけど、賢すぎる国民も増えると困るよねぇ〜、反対票入れたやつはいつも通りにねぇ」
 選挙後のセリフ、この日は政治に関する要望が書かれた票がいくつかあった。。。

「今回の大統領選、55%ですか。。。ギリギリおめでとうございます!」
 いつものお茶目な嫌がらせ。

「素晴らしい。。。見てよ、この美しい宙軍艦達の姿を!!ほら…、この重戦艦なんか表面のゴツゴツが実に綺麗だ!この機能美に溢れた宙軍艦達は私に購入され、整備され、保存されるのをずっと待っていたんだよ!!!その証拠に今はこんなに輝いてる…」
 宮殿惑星の海中に保存している各国の旧式宙軍艦を眺めながら…。

「平和維持という名の軍がいまだに平和を維持できず、ラヴァンジェに滞在する愛すべき帝国臣民が戸惑い、混乱の渦中にある。余はその現状に心を痛め、少しでも状況を改善させようとしただけだ。文句があるならとっとと平和にせよ。」
 転移者星間戦争で帝国宙軍の介入について聞かれた際の返答。この時はプライベートで出かける際、スフィア王宮から出て来た瞬間に不意打ちで聞かれた質問に対してイライラしながら答えた内容。

「ラヴァンジェのシュリントヴァットだっけ?あの種族いいよねぇ〜欲しいねぇ〜何人か余の好みの子を持って帰れないかな?」
 ラヴァンジェ諸侯連合体に親善訪問した際にかわいいシュリントヴァットの少女を見て…。

「えぇ⁉︎なんて?聞こえなーい!余は頭いっぱいです!今日はおわり!」
 今日の執務は強制終了。

「クッソ!……はぁ……分かった……平和維持軍に通達を…そちらの要請に応える…これ以上無駄な犠牲と時間はかけられない…こちらの帝国軍戦力は体制を整えたのちに平和維持軍との共同作戦を……。忠誠騎士隊は余について来て、騎士団も共同作戦にはいるよ。」
 共立公暦999年。自力で国力回復を目指していたが、帝都奪還以降なかなか進まず、悲痛な表情で平和維持軍との共同作戦を承認する。

「なんてことだ!今日はいつだ!?共立公暦1000年だぞ!?予定してたパレードは?各国を招いての式典は?」
 今日は共立公暦1000年です、収束しつつはあるけどまだ国内混乱中…。

「おねぇざまぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁ!!!!!!余の…余の艦隊がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!騎士団員が死んじゃった!!!!余は悲しい!撫でて!」
 自身の艦隊や騎士団に被害を受けた悲しみでアリウス公王陛下に泣きついたトローネ。

令咏術

 ケルツと呼ばれる道具を使用して2つのスプリクトを操る。ケルツとは帝国の技術院とセトルラームの協力により製作された皇帝専用の小型兵器である。約10㎝程の棒状のリモコンで、指の当たる位置には四つのボタンがあり、押す順番によってホログラムシートに対する書き込みの代理操作を行う。闘争競技では利き手である右手には春スプリクトを発生させるケルツを装備しており、自身が使う冬スプリクトで作成した槍を飛ばしながらバリアを張る。
ケルツを使用しない場合は冬スプリクトを使い氷を自在に操作でき、日常生活の中でも訓練を兼ねて冬スプリクトを発動させてる。

一度氷で大型空母を作ろうとして倒れた事がある。

関連イラスト

作:くらん氏

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最終更新:2024年12月15日 23:45

*1 フリートン大統領を帝国貴族として遇する以上、彼の地位や身体を脅かすことは即ち帝国全体を敵に回すことを意味し、セトルラーム国内における多くの有力者が衝突を躊躇う流れを形成した。しかし、救国行動党など一部筋金入りの勢力はフリートン政権に対する追求の手を緩めず、後に帝国官房が差し向けられる要因となった。