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 聖ツォルマール連合学区(通称、聖ツォルマール学区、ツォルマール)は、旧ユピトリー空域を含む複数の自治体から成立した。
現行の行政制度において認められる、広域団体の一つ。ベルリン戦争当時の学閥同盟が提携し、戦後の更なる発展へと繋がった。

聖ツォルマール連合学区
基本情報
主な言語 ロフィルナ語
共立英語
所属 ユピトル学園主権連合体
政府 リンベルーク大学自治連合会
長の称号 会長(自治連会長)
長の名前 ヘラルド・レイナム
(Helald Reinam)
成立 共立公暦985年2月5日
主な宗教 特になし
通貨 ユピトリー・ルム
総人口 約35億4208万人


概要

 当記事では、ユピトル学園主権連合体・聖ツォルマール連合学区について解説する。

歴史

 元は旧ユピトリー王国系列の諸学区に分かれていた。共立公暦105年。それらが母体となり、成立したのが同学際連盟とされる。彼ら由緒ある組織は、ユピトル社会において長らく安定した統治体制を維持。主要なメディアをコントロールし、多くの富を独占していた。しかし、今となっては最悪の厄年とされる、同978年。ファーレリア本島における転移勢力の一斉出現から、ベルリン戦争が勃発すると、連鎖的に序列(アビリティオーダー)を基盤とする前体制(当時)への不満も爆発*1。国全体が群雄割拠の様相を呈し、首都圏自体も機能不全に陥った。そして度重なる支援要請にも関わらず、一向に軍を寄越さない中央の態度に痺れを切らした時のリンベルーク大学は単独での防衛行動を決断。残された西側の記念公園を解放するため、多くの部隊を動かしたが、大江戸含む転移勢力側の激しい抵抗に直面し、思わぬ苦戦を強いられたという。最終的にはリンベルーク市域を筆頭に、スレテア市とユウメラ藩(当時)、その他の学区からなる臨時同盟の成立へと繋がった。この間、共立機構国際平和維持軍による人道支援保護活動も継続。ベルリン戦争末期に政権交代が起こると、学園社会党政権による武力介入が実行され加速度的に停戦の流れを迎えた。以上の経緯から、連合体制への移行を目指した同盟諸学区は未だ不満を抱える反体制勢力への対応を強化し、今日へと至る。現在は戦後体制の在り方を巡る学区内の確執が泥沼化して久しく、以前にも増して予断を許さない状況と見なされた。しかし、それ以上に地方自治への介入を目論む中央(学生理事会)の脅威が増していることから、望むと望まざるに関わらず一定の連携を保っているのが現状とされる。

政治

 各構成学区の代表からなる『連合議会』を中心に統治される。連合全体のまとめ役として、多数派(与党または超党派の合意)から選出の自治連会長に行政権を認めた。しかし、これには院内人事による自治連役員過半数の承認が必須で、一定の調整を避けられないことから、事実上、象徴的な役割に留まっているのが現状とされる。院内の最大勢力として、長らく学際連盟が公認する自由運動党が優位に立つものの、ベルリン戦争が終結して以降は転移者の地位向上を掲げるスレテア・グループの追い上げに直面した。更に地方内政(大学)への介入を目論む学生理事会(中央政府:学園社会党政権)との駆け引きも続いており、巨大にして緊迫した状況が続いている。司法権については、概ね中央のシステムを踏襲し、法曹資格を持つ教職員の中から任命する制度を構築した。裁判所は議会と政府の両方から独立しており、学園社会独自の体制を取りつつも一定の合議制が成立している。学生でも教職でもない市民には限定的ながらも地方選挙における投票権が認められて久しく、自治連(政府)及び連合議会、その他の出先機関に対する一定の抑止力が機能した。

構成学区

 大きく分けて、政治の中心地とされるファーレリア本島の諸学区と、リンベルーク市域を首都圏に定める外部(大陸・宇宙)の構成自治体によって成立した。

 下はファーレリア本島の地図。元は連合首都サー・フォスを囲う形で公園を含むリンベルーク大学の市域が広がっていた。
共立公暦978年、ユピトル史上最悪の事件とも評される、転移勢力の一斉出現によって島ごと戦国時代末法の如き様相を呈し、ベルリン戦争へと繋がった。
現在の学園社会党政権が全面武力干渉へと踏み切って以降は、殆ど物理的に平定される形となり、現在の行政区分に落ち着いた歴史を持つ。

連合行政区分

ユピトリー王国学際連盟

 旧ユピトリー王国*2由来の自治体からなる。最大の行政区分としては連盟加盟『学区』が基本単位とされた。自治体として、何らかの事情を含む場合は州または市・区町村の何れかにカテゴライズされる。
旧王国から引き継がれる自主独立の精神から、伝統的に自由運動党の岩盤地域となっており、現中央政府(学生理事会・学園社会党政権)に対する対決姿勢を鮮明にした。
しかし、ユピトル全体で見ると年々支持を失いつつあり、逆に改革の機運が高まっているという。そのため、『連合学区』としての自治権死守を強いられた。低迷の原因としては、下層序列に対する強烈な差別構造とされる。
学園社会党の勢いに押されつつある近年は少し反省したのか、嫌がるスレテアを含め上位学区から大規模に徴収()しつつ、一定の福祉政策を取るようになった。

連盟首都リンベルーク市
 リンベルーク大学を中心に栄える。学生理事会(中央政府)と提携しており、首都サー・フォスに付属のカレッジを建設した。市の内情としては、可もなく不可もなく無難な発展を続けている。
白を基調とする中心エリアの透明感もさることながら、所々に屋上庭園からの河川が流れるなど美しい街並みとして評価された。
大人を含む市民団体の活動に寛容な社会を形成して久しい。最大の仮想敵は南の大江戸市。西側にリンベルーク記念公園を治める関係上、豊富な資源を巡る学区間の問題に発展し、中央政府を困らせた。
近年はスレテア市を分からせるための様々な軍事的施策(学際連盟という名の数の暴力)を講じているという。地味に怖(とある学生の談

その他の加盟学区

スレテア市
 資本家と傭兵、武装市民の均衡から成り立つ。ハードボイルドな世界観。高度な航空宇宙テクノロジーを持ち、複数企業のもとに成立した。先進都市の一つとされるが、この街にコンプライアンスなどという概念は存在せず、治安も悪い。ツォルマール同盟(現:連合学区)の中では最も大規模に発展しており、ベルリン戦争において相当の実力を奮った。元が宇宙規模の世界に所属していた経緯から、早々に共立世界の情勢を把握。いち早くサー・フォスとの交渉に入った歴史を持つ。ベルリンや大江戸などの過激派とは相性が悪く、接触から現在に至るまで銃口を向け合う関係が続いている。大坂及び相模原との関係も最悪で、近年は島内東の諸侯を喜ばせる様々な技術支援を講じた(代償が恐ろしすぎるが)。元より政治体制が異なる以上、現状としては渋々ツォルマールに連なっているのが現状*3で、虎視眈々と下剋上の機会を伺っているという。その難しい目的を達成するために、軍備の増強はもちろんのこと、転移者の地位向上を訴え多くの団体を焚きつけるなど雲行きが怪しすぎる動きも注目された。経済向上の一環として、闘争競技にコミットしている。

リンベルーク記念公園
 島内の西側に広がる、巨大な記念公園。豊富な天然資源と多くの動植物から成り立ち、危険な特異生物の類も徘徊している。
ベルリン戦争においては主戦場の一つとなり、大江戸、相模原、スレテアなど複数勢力による衝突の爪痕が残った。

ユウメラ自治領
 元の世界では、大夢羅帝国に属する湧米良藩として栄えていた。和風のようで華もある、不思議な様式に彩られた独自の魔法文化を持つ。
ベルリン戦争初期に大江戸軍の侵攻を受け、後期にサー・フォス直轄戦力の攻撃を受けるという最悪の経験から、戦後大坂以上の重武装化を遂げた。
近年の情勢としては、親リンベルーク路線を掲げる自治領政府と資本主義に傾倒したスレテア派の抗争が続いており問題視されている。

地域外交

 戦後、共通の敵対関係にある首都圏サー・フォス(学園社会党政権)への対処を掲げた。
一方、地域外交に関しては、共存路線を掲げるリンベルークと完全自立*4を主張するスレテア間の対立が続いており、治安悪化の原因となっている。
そのような状況の中、首都圏サー・フォスにリンベルーク大学付属のカレッジを設置できていること自体が奇跡的とする評価も見られた。
これにはリンベルーク・スレテア間における双方の穏健派の関わりがあり、紛争回避のための努力を継続しているという。

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最終更新:2025年01月14日 23:54

*1 序列による選別自体は支持されていても、そこから漏れ落ちた者への支援策が存在せず、多くの国民が極度の貧困に苦しんでいた。それが現在の状況に繋がっている。

*2 現ユピトル連合の成立にあたって、母体となった王国。それ以外の加盟体は基本的に外様として扱われる傾向にあり、長らく政治上のアキレス腱となっていた。改革が進んで久しい今日では、概ね解決済みとの見方が通念上の常識とされる。

*3 なんでツォルマールの中に収まっているのかって?この地域の中央政府というか、ユピトル連合という名のバックが強すぎて、恐ろしいんだと。で、その更に上をいく平和維持軍とやらが相当の曲者らしくてな。俺達の商売も相当きつくシメられて……許せねえよなァ~?

*4 スレテアが唱える完全自立というのは、中央に対する下剋上のための準備であり、リンベルーク率いる学際連盟に対して統治権を寄越せと暗に脅している。当然、リンベルーク側も激怒していることから、いつ戦争になってもおかしくないのだとか。恐ろしすぎます。