「うわ、ワッ…ワアッ……」
そんな声を出しながら、啜り泣く黄色の髪の少女がいた。
その姿を持つ者の本来の名は、伊地知虹夏と言う。
その姿を持つ者の本来の名は、伊地知虹夏と言う。
そして、その中にいるのは、通称「ちいかわ」と呼ばれる存在だった。
本来のちいかわは、小動物のような姿をしている。
ちいかわという呼称も、「なんか小さくてかわいいやつ」から来ている。
本来のちいかわは、小動物のような姿をしている。
ちいかわという呼称も、「なんか小さくてかわいいやつ」から来ている。
そんなちいかわは、普通に怖くて泣いちゃってた。
いきなり殺し合えだのなんだの言われたら、恐怖を抱くのは当たり前だ。
いきなり殺し合えだのなんだの言われたら、恐怖を抱くのは当たり前だ。
上空にある人面月のことだってそうだ。
あんな不気味なものが本当に空に浮かんでおり、しかもそれが落ちてくると聞けば怯えない方が無理なものだろう。
あんな不気味なものが本当に空に浮かんでおり、しかもそれが落ちてくると聞けば怯えない方が無理なものだろう。
それに、ちいかわは以前にも他者と身体が入れ替わったことがある。
前も元に戻れるかどうか不安で怖かったのに、さらに似たような状況に陥ってしまった。
しかも今回の場合は原因が完全に不明、本当に元に戻れるかどうかの保証が無い。
前も元に戻れるかどうか不安で怖かったのに、さらに似たような状況に陥ってしまった。
しかも今回の場合は原因が完全に不明、本当に元に戻れるかどうかの保証が無い。
「フウッ、ウン……フウ…ん、ンショ…」
だからと言って、怯えたままで動かないわけにはいかない。
しばらくは縮こまっていたが、少しずつ勇気を出して、やがて行動し始めた。
ちいかわはまず、体を震わせながらも自分に支給されたデイパックに手を伸ばし、それを開けて中を探った。
そして最初に、全員共通の支給品であるタブレットを取り出した。
しばらくは縮こまっていたが、少しずつ勇気を出して、やがて行動し始めた。
ちいかわはまず、体を震わせながらも自分に支給されたデイパックに手を伸ばし、それを開けて中を探った。
そして最初に、全員共通の支給品であるタブレットを取り出した。
「……ん?」
しかし、ちいかわはすぐにそのタブレットの中を確認することはなかった。
誰かに、呼ばれたような気がしたからだ。
それも、自分のデイパックの中から、呼び掛けられたように感じたのだ。
誰かに、呼ばれたような気がしたからだ。
それも、自分のデイパックの中から、呼び掛けられたように感じたのだ。
ちいかわはふと気になって、タブレットは横に置き、デイパックの中を再び探った。
そして新たに出てきたのは、1本の刀だった。
刀は、鞘に納められた状態にあった。
鞘の状態でも、その刀はとても高価そうに見えるものだった。
そして新たに出てきたのは、1本の刀だった。
刀は、鞘に納められた状態にあった。
鞘の状態でも、その刀はとても高価そうに見えるものだった。
「ワアッ…」
ちいかわはその刀を少しだけ鞘から引き抜いた。
隙間から覗かせたその刀身は、美しく輝いているように見えた。
また、そこから何か音というか、声?が聞こえたような感じもした。
隙間から覗かせたその刀身は、美しく輝いているように見えた。
また、そこから何か音というか、声?が聞こえたような感じもした。
ちいかわは、刀身に見とれてそのまま刀を鞘から引き抜こうとしていた。
そんな時に、『ザッ』という足音が聞こえた。
自分の近くに、新たな人物が現れたことにちいかわは気付いた。
自分の近くに、新たな人物が現れたことにちいかわは気付いた。
「ワッ!?」
ついさっきまで刀に見惚れていたちいかわは、突然の人の気配に少し驚いてしまう。
そして慌てて、後退りしながら前を向き新しく現れた人物を確認した。
そして慌てて、後退りしながら前を向き新しく現れた人物を確認した。
そこにいたのは、今のちいかわと同じく女子高生の姿をした人物だった。
「う、い…ワッ…!」
「………」
「………」
ちいかわは少し警戒しながらその人物と対面する。
この殺し合いの環境上、相手が危険かどうかは見た目で判断できない。
そしてこの瞬間、何故か相手が自分に向かって何も喋らない・無言だったためにちいかわはとりあえず刀を手に持ったまま対峙するしかなかった。
相手が何を考えているか、ちいかわには分からなかった。
しかし、その沈黙はやがてすぐに破られることとなる。
この殺し合いの環境上、相手が危険かどうかは見た目で判断できない。
そしてこの瞬間、何故か相手が自分に向かって何も喋らない・無言だったためにちいかわはとりあえず刀を手に持ったまま対峙するしかなかった。
相手が何を考えているか、ちいかわには分からなかった。
しかし、その沈黙はやがてすぐに破られることとなる。
「ヘブンズ・ドアー」
「エッ、ワアッ!!?」
開口一番、ちいかわに有無を言わさず相手は手をかざしながらそう言った。
直後、彼らの間に謎の小さな人型の像が現れ、同時にそれを見たちいかわの虹夏としての身体に異常が起きた。
顔の表面が正中線に割れ、まるで本のページのような状態で開かれた。
同時に、ちいかわはその意識を失った。
直後、彼らの間に謎の小さな人型の像が現れ、同時にそれを見たちいかわの虹夏としての身体に異常が起きた。
顔の表面が正中線に割れ、まるで本のページのような状態で開かれた。
同時に、ちいかわはその意識を失った。
◆
「ふむ、『本』に肉体側の情報は無しと…。どうやら、精神側にのみ起因するみたいだな」
岸辺露伴は、タブレットを片手に持ちながら、自分のスタンド能力『ヘブンズ・ドアー』で『本』にしたちいかわを読んでいた。
露伴は相手が近くに置いていたタブレットを勝手に拝借し、その中のプロフィール内容と自分が能力を使って本にした相手の内容を見比べていた。
露伴は相手が近くに置いていたタブレットを勝手に拝借し、その中のプロフィール内容と自分が能力を使って本にした相手の内容を見比べていた。
露伴の目的、それは精神を入れ替えられた状態の相手を自身の能力で本にしたら、どのようになるのかを確認することだった。
ヘブンズ・ドアーで『本』にした相手には、その人物がこれまで人生でどのような体験をしてきたか、肉体や精神に記憶された情報が書かれている。
しかし、全くの他人の精神が肉体に宿った状態の人間を本にしたことはない。
もしかしたら、肉体側と精神側の情報が混ざってしまうこともありえるのではという考えも浮かんだ。
ヘブンズ・ドアーで『本』にした相手には、その人物がこれまで人生でどのような体験をしてきたか、肉体や精神に記憶された情報が書かれている。
しかし、全くの他人の精神が肉体に宿った状態の人間を本にしたことはない。
もしかしたら、肉体側と精神側の情報が混ざってしまうこともありえるのではという考えも浮かんだ。
確認のために自分でやらなかったのは、そもそも自分を『本』にしても自分の古い記憶は読めないためだ。
そうであれば、この殺し合い上の参加者の状態がヘブンズ・ドアーの能力に影響が出るかどうかの証明はできない。
だから、露伴は他の参加者を探し、見つけた相手を対話もせずに『本』にし、その内容を確認することを優先した。
そうであれば、この殺し合い上の参加者の状態がヘブンズ・ドアーの能力に影響が出るかどうかの証明はできない。
だから、露伴は他の参加者を探し、見つけた相手を対話もせずに『本』にし、その内容を確認することを優先した。
けれども、心配は杞憂だった。
相手に支給されたプロフィールに書かれていたことは、相手の体験として『本』に記されてはいなかった。
少なくとも、ここにおいては精神側のものしかなかった。
相手に支給されたプロフィールに書かれていたことは、相手の体験として『本』に記されてはいなかった。
少なくとも、ここにおいては精神側のものしかなかった。
「こいつの肉体側の名は『伊地知虹夏』、年齢は『17歳』で『女子高生』…ここまでは僕の『鬼頭はるか』と同じだが…こいつの方は何かしらの『非日常』なものと関わりの無い普通な『日常』を過ごしていたみたいだな。…まあ、ここに書いてあることがどこまで本当かは分からないがな」
露伴は一旦ちいかわを置いておき、彼のタブレット内の虹夏のプロフィールの詳細を確認する。
それを読んで、東京の下北沢高校に在学しているだとか、『結束バンド』というバンドを組んで活動をしているだとかということを知った。
他にも、12歳年上の姉がいるとか、9歳の頃に母親を事故で亡くしたとか、バンド活動を止めた姉の分まで自身のバンドを人気にするという夢を持っているという情報も書いてあった。
それを読んで、東京の下北沢高校に在学しているだとか、『結束バンド』というバンドを組んで活動をしているだとかということを知った。
他にも、12歳年上の姉がいるとか、9歳の頃に母親を事故で亡くしたとか、バンド活動を止めた姉の分まで自身のバンドを人気にするという夢を持っているという情報も書いてあった。
露伴からしてみればどちらかというと平凡寄りな人生のように感じるが、つまらないものではないようだった。
だが、このプロフィールはあくまで殺し合いの主催側が用意したものであり、この少女が体験してきたことがそのまま書かれているわけではない。
自分の漫画に活用するかどうかも、これだけでは不十分だろう。
本人の精神側の『本』を読んで比較してみたいところだが、本人がこの殺し合いにいるかどうかはまだ定かではない。
だが、このプロフィールはあくまで殺し合いの主催側が用意したものであり、この少女が体験してきたことがそのまま書かれているわけではない。
自分の漫画に活用するかどうかも、これだけでは不十分だろう。
本人の精神側の『本』を読んで比較してみたいところだが、本人がこの殺し合いにいるかどうかはまだ定かではない。
それは、今の露伴の身体側である『鬼頭はるか』にも言えることだった。
露伴としては、どちらかと言えば虹夏よりも鬼頭はるかの方が興味深いように感じた。
鬼頭はるかは虹夏とは違い、『非日常』に関わりのある人間だった。
露伴としては、どちらかと言えば虹夏よりも鬼頭はるかの方が興味深いように感じた。
鬼頭はるかは虹夏とは違い、『非日常』に関わりのある人間だった。
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』、鬼頭はるかはそんなまるで子供向けの特撮番組に登場しそうなチームの一員であると露伴に支給されたプロフィールファイルに記されていた。
その暴太郎戦隊とやらは、実際に特撮番組のように専用アイテムを使用してヒーローに変身できるようだった。
しかも、専門とするジャンルは違うが、彼女は自分と同じく「漫画家」であったらしい。
更には、未来から来た自分のせいで盗作漫画家扱いされたことがあるだとか、そういった同業者としての面についても詳細を知りたくなるような情報が書かれていた。
その暴太郎戦隊とやらは、実際に特撮番組のように専用アイテムを使用してヒーローに変身できるようだった。
しかも、専門とするジャンルは違うが、彼女は自分と同じく「漫画家」であったらしい。
更には、未来から来た自分のせいで盗作漫画家扱いされたことがあるだとか、そういった同業者としての面についても詳細を知りたくなるような情報が書かれていた。
また、露伴には変身するために必要なアイテムである銃「ドンブラスター」と「アバタロウギア」なる物体、それと「サングラス」が露伴に支給されていた。
露伴に支給された変身セットは、もちろん鬼頭はるかが変身していた「オニシスター」という戦士になるためのものである。
ドンブラザーズは「ヒトツ鬼」という名の人が変ずる怪物を相手に戦っていたらしいが、それなのに何故鬼の名を冠するメンバーがいるのかと、露伴は疑問には感じた。
が、今はそれを考えても仕方がなかった。
露伴に支給された変身セットは、もちろん鬼頭はるかが変身していた「オニシスター」という戦士になるためのものである。
ドンブラザーズは「ヒトツ鬼」という名の人が変ずる怪物を相手に戦っていたらしいが、それなのに何故鬼の名を冠するメンバーがいるのかと、露伴は疑問には感じた。
が、今はそれを考えても仕方がなかった。
それよりも重要なのはこれで本当に変身できるかどうかではあったのだが、結果的に露伴はそれも後回しにした。
そうするよりも先に、自分以外の参加者を見つけてしまったためだ。
ドンブラザーズや鬼頭はるかの体験についてはとても興味深かったが、ここは一先ず自身のスタンド能力の仕様がどうなっているのかを確認することを優先としたのであった。
そうするよりも先に、自分以外の参加者を見つけてしまったためだ。
ドンブラザーズや鬼頭はるかの体験についてはとても興味深かったが、ここは一先ず自身のスタンド能力の仕様がどうなっているのかを確認することを優先としたのであった。
◇
「しかしこいつ…何故か自分の名前というものを認識していないようだが…見た目に似合わず、とても興味深い『体験』をしてきたようだぞッ!」
露伴は虹夏のプロフィールをある程度確認した後、『本』にしたちいかわに多大な興味を惹かれていた。
それを読んだことで、露伴はまずちいかわが本来は人の姿をしていない、小動物のような存在であることを知った。
ちいかわが自身の名前を「ちいかわ」どころか、自分の名前があるかどうかも全く認識していないことも分かった。
それを読んだことで、露伴はまずちいかわが本来は人の姿をしていない、小動物のような存在であることを知った。
ちいかわが自身の名前を「ちいかわ」どころか、自分の名前があるかどうかも全く認識していないことも分かった。
そして、露伴の興味関心を何より引き寄せたのは、ちいかわの波乱万丈な(非)日常であった。
ちいかわは元々、小動物のようなマスコット的なビジュアルをしていた。
仲間達も似たようなもののようだった。
しかしそれにも関わらず、彼らはかなりハードな体験をいくつもしてきたようだった。
ちいかわは元々、小動物のようなマスコット的なビジュアルをしていた。
仲間達も似たようなもののようだった。
しかしそれにも関わらず、彼らはかなりハードな体験をいくつもしてきたようだった。
「『キメラ』、『なんとかバニア』、『呪いの杖』、『客を食べようとする三ツ星レストラン』、『擬態型のカブト虫』、『呪いの木彫り人形』、『寄生するキノコ』、『拾魔』、『あくむ』、更には今の状況と似たようなことを引き起こした『ゲームセンター』……こいつはとても良いネタになりそうだ」
ちいかわが住んでいた世界には、怪物や、曰くの有りそうな物品、怪奇的なものが存在するようだった。
それらに対し、露伴は自分の漫画に活用できるかもしれないという考えが浮かんでいた。
それらに対し、露伴は自分の漫画に活用できるかもしれないという考えが浮かんでいた。
「それに、こいつ自身のキャラクターもどちらかと言えば魅力のある方だ。普段はとても臆病ながらも、いざという時には勇気を持って行動できる…己の弱さに対しコンプレックスもあるようだが、それも十分許容範囲になりそうだ」
露伴はちいかわの『本』に見入っていた。
他にももっと、こいつについて知ってみたいと思ってきた。
他にももっと、こいつについて知ってみたいと思ってきた。
そして露伴は、そのために地面に倒れた状態の虹夏としての体の胸倉を掴み、ぐいっと立った状態の自分に向かって引き寄せた。
それと同時に、動かされたことに伴い、その手に握られていた刀から鞘が滑って抜けていった。
鞘が完全に刀から抜けてしまった時、異変が生じた。
鞘が完全に刀から抜けてしまった時、異変が生じた。
露伴がヘブンズ・ドアーで動きを封じていたはずのちいかわの体が、動き出したのだ。
◇
「ハアッ!」
「何ィッ!!?」
「何ィッ!!?」
ちいかわは、まだ顔のページが開かれた『本』の状態のままだ。
それにもかかわらず、相手は素早く動き出した。
それにもかかわらず、相手は素早く動き出した。
予想だにしなかった出来事に、露伴の行動が遅れる。
自身の能力により、本にした相手のページにはもう既に「岸辺露伴に攻撃できない」とは最初に書き込んでいた。
しかしそれに反するかのように、相手は起き上がって攻撃を仕掛けて来た。
自身の能力により、本にした相手のページにはもう既に「岸辺露伴に攻撃できない」とは最初に書き込んでいた。
しかしそれに反するかのように、相手は起き上がって攻撃を仕掛けて来た。
起き上がった相手はまず、手に持った刀の峰の方を露伴に向かって振ってきた。
それに気づいた露伴は咄嗟に両腕で体を守りながら、刀が向かってくるのとは逆方向に跳んだ。
それに気づいた露伴は咄嗟に両腕で体を守りながら、刀が向かってくるのとは逆方向に跳んだ。
露伴と刀の峰は一瞬触れたが、露伴が反対の方に跳んだこともありダメージは殆どない。
しかし、露伴は攻撃を避けてさらに後退った。
それにより、彼らの距離は離されることとなった。
しかし、露伴は攻撃を避けてさらに後退った。
それにより、彼らの距離は離されることとなった。
「…お前は、何だ?僕の「ヘブンズ・ドアー」で『本』になりながらも動き出し、しかも書き込みもしたのに攻撃してきただと?くッ…!何でよりにもよって僕の相手はこんなのばっか何だ…!?」
予想だにしなかった出来事に露伴は混乱する。
同時に、またもヘブンズ・ドアーの書き込みの意味を無くしてくる存在と対峙してしまうという自分の運命を呪っていた。
同時に、またもヘブンズ・ドアーの書き込みの意味を無くしてくる存在と対峙してしまうという自分の運命を呪っていた。
「…何を言っているのか理解できないが、こちらから先に言っておこう。私は、刀だ。私は今、この娘の肉体を操っている」
ちいかわ…否、それを操って攻撃してきた『刀』は、露伴に対しそう教えた。
「何だって?まさか、『妖刀』ってやつか…!?」
「正確に言えば、私が元々刀だったわけではない。どうやら私は、そんないわくつきの刀に精神を移されてしまったらしい」
「…そういえばさっきのルール説明の時にも言ってたな。意思のある支給品になってしまっている奴がいるとか何とか…」
「正確に言えば、私が元々刀だったわけではない。どうやら私は、そんないわくつきの刀に精神を移されてしまったらしい」
「…そういえばさっきのルール説明の時にも言ってたな。意思のある支給品になってしまっている奴がいるとか何とか…」
相手の説明に露伴は納得の色を見せる。
肉体を別の存在に操られているだけなら、自分が能力で書き込んだことが無効化されるのもあり得ない話ではない。
相手の話し方からして、その操る力は自身が精神を移された刀に由来するものらしい。
そしてその操るためのトリガーは、刀が鞘から抜かれることのようだ。
肉体を別の存在に操られているだけなら、自分が能力で書き込んだことが無効化されるのもあり得ない話ではない。
相手の話し方からして、その操る力は自身が精神を移された刀に由来するものらしい。
そしてその操るためのトリガーは、刀が鞘から抜かれることのようだ。
「私はアラバスタ王国の護衛隊副官、チャカ。ジャッカルのチャカとも呼ばれる。さて…お前は、この殺し合いに乗っているのか?それに、これは悪魔の実の能力なのか?」
妖刀…「アヌビス神」に宿ったその精神、チャカは名乗った。
そして、『本』と化した顔をなでながら、露伴に対して刀の切っ先を向けたまま質問した。
そして、『本』と化した顔をなでながら、露伴に対して刀の切っ先を向けたまま質問した。
「アラバスタ王国?悪魔の実?また何か気になる単語が出てきたな」
「アラバスタを知らないのか?いや、今重要なのは殺し合いについてだ。誤魔化すんじゃないぞ」
「アラバスタを知らないのか?いや、今重要なのは殺し合いについてだ。誤魔化すんじゃないぞ」
露伴が聞き返したことに対しチャカは一蹴し、自身の質問に対する解答を求める。
「誤魔化したつもりはないんだがな。まあいい、とりあえず僕はあんな説明で殺し合いに乗るような馬鹿じゃあないとは言っておく。あと、僕の名前は岸辺露伴。元は男で、漫画家だ」
「それならそれでいい。私も、このような殺し合いは許せないと思っていたからな」
「人を操る妖刀になっているくせに、あんた自身はまともなことを言うんだな」
「何だそれは?精神を入れ替えられている者同士は似た者同士だというのか?」
「…まあ、そうとは限らなさそうだがな」
「それならそれでいい。私も、このような殺し合いは許せないと思っていたからな」
「人を操る妖刀になっているくせに、あんた自身はまともなことを言うんだな」
「何だそれは?精神を入れ替えられている者同士は似た者同士だというのか?」
「…まあ、そうとは限らなさそうだがな」
露伴とチャカはお互いが殺し合いに乗るつもりじゃないことを知る。
それにより、チャカは今の自分である刀の切っ先を下ろす。
それにより、チャカは今の自分である刀の切っ先を下ろす。
「で、あんたはこれからどうする?いつまでもそいつの肉体を操っているつもりなのか?」
「いや、それではこの娘に悪いだろう。だがこれまでの様子からして、この娘がまともに戦えるとは思えない。できることなら、戦闘時は肉体を貸してほしいという思いもある」
「……僕としては、そうとは限らないとは思うがな」
「ん?何か言ったか?」
「いや、何も」
「いや、それではこの娘に悪いだろう。だがこれまでの様子からして、この娘がまともに戦えるとは思えない。できることなら、戦闘時は肉体を貸してほしいという思いもある」
「……僕としては、そうとは限らないとは思うがな」
「ん?何か言ったか?」
「いや、何も」
露伴の呟きはチャカに聞こえなかった。
ちいかわに勇敢な一面があることは、ヘブンズ・ドアーで知った露伴にしか分からない。
だが、一々そういったことを教えてやる必要もない。
どこかの国の護衛隊に所属しているなら、相手の戦闘能力もそこまで疑う必要はないだろう。
ちいかわに勇敢な一面があることは、ヘブンズ・ドアーで知った露伴にしか分からない。
だが、一々そういったことを教えてやる必要もない。
どこかの国の護衛隊に所属しているなら、相手の戦闘能力もそこまで疑う必要はないだろう。
「…それで、この顔のペラペラはお前の能力によるものか?」
「ああ、そうだ。僕はそうやって人を『本』にし、人の記憶を読むことができる」
「な…!?それは勝手にやっていいことではないだろう!」
「それは確かにそうだが今は緊急事態だ。相手が危険人物かどうかを確認するために使うぐらいは許してくれてもいいだろう?」
「……しかしお前は、この娘を読んでいた時面白がって興奮していたんじゃないのか?」
「…まあそれは、漫画家としての性(さが)みたいなもんだ。いいネタになりそうな取材対象だったんだから、仕方が無いだろう?」
「私は漫画家とやらは詳しくないが、そういうものなのか?」
「ああ、そうだ。僕はそうやって人を『本』にし、人の記憶を読むことができる」
「な…!?それは勝手にやっていいことではないだろう!」
「それは確かにそうだが今は緊急事態だ。相手が危険人物かどうかを確認するために使うぐらいは許してくれてもいいだろう?」
「……しかしお前は、この娘を読んでいた時面白がって興奮していたんじゃないのか?」
「…まあそれは、漫画家としての性(さが)みたいなもんだ。いいネタになりそうな取材対象だったんだから、仕方が無いだろう?」
「私は漫画家とやらは詳しくないが、そういうものなのか?」
露伴の回答に、チャカは『本』になったままの虹夏の顔で怪訝な表情を浮かべる。
しかしこの件については、ここで2人だけで話し合っても埒が明かないものだった。
しかしこの件については、ここで2人だけで話し合っても埒が明かないものだった。
◆
「とりあえず、まずは一旦先にそいつの意識を戻さないか?僕はまだそいつと直接話していないんだ」
「まあ確かに、いつまでもこの状態でいるのも悪いな」
「それじゃあ、僕の方も能力を解除しておくから、お前も鞘の中に収まればいいんじゃあないかな?」
「分かった。それでは、言う通りに私はここに戻っておこうか」
「まあ確かに、いつまでもこの状態でいるのも悪いな」
「それじゃあ、僕の方も能力を解除しておくから、お前も鞘の中に収まればいいんじゃあないかな?」
「分かった。それでは、言う通りに私はここに戻っておこうか」
結局のところ、先述した通り今露伴とチャカだけで話し合っても埒が明かなさそうなのは確かだった。
露伴はヘブンズ・ドアーを解除し、虹夏としての顔を元に戻す。
チャカも、今の自分自身であるアヌビス神の刀身を、鞘の中に収めた。
露伴はヘブンズ・ドアーを解除し、虹夏としての顔を元に戻す。
チャカも、今の自分自身であるアヌビス神の刀身を、鞘の中に収めた。
「ん……エ?ワアアーーッ!!?」
そしてちいかわは意識を取り戻し、今の露伴の鬼頭はるかとしての姿をその視界に収める。
同時に、先ほど自分に対し何かよく分からないことをして意識を奪った相手に恐怖・警戒し、後退りした。
同時に、先ほど自分に対し何かよく分からないことをして意識を奪った相手に恐怖・警戒し、後退りした。
「あー……一応言っておこう。さっきはすまなかったな。僕は君に危害を加えるつもりはないし殺し合いにも乗らない。僕の名前は岸辺露伴。漫画家だ。色々と説明したいことはあるが、とりあえずは仲良くしようじゃあないか」
「エ、エェ…」
「エ、エェ…」
露伴の言動に怪しさを感じ、ちいかわはより警戒心を強めてしまう。
しかし、相手の方から説明するつもりがあるというのなら、それは聞いた方がいいんじゃないかという思いもある。
ちいかわは、とりあえず露伴の話を聞く体勢に入った。
しかし、相手の方から説明するつもりがあるというのなら、それは聞いた方がいいんじゃないかという思いもある。
ちいかわは、とりあえず露伴の話を聞く体勢に入った。
◇
僕は殺し合いには乗らない…だが、取材もさせてもらう。
ただでさえ殺し合いという特異な状況である上に、さらに精神の入れ替えなんて事象まで合わさっている。
こんな、とんでもないネタを見逃すわけにはいかない。
それに、他にも興味深い取材対象はある。
鬼頭はるかや目の前の元小動物のこともそうだ。
それに、さっきの妖刀についてもまだまだ気になることはある。
ただでさえ殺し合いという特異な状況である上に、さらに精神の入れ替えなんて事象まで合わさっている。
こんな、とんでもないネタを見逃すわけにはいかない。
それに、他にも興味深い取材対象はある。
鬼頭はるかや目の前の元小動物のこともそうだ。
それに、さっきの妖刀についてもまだまだ気になることはある。
殺し合いからの脱出も大事だが、取材したいことはまだまだたくさんあるからな。
しばらくは、僕に付き合ってもらおうか。
しばらくは、僕に付き合ってもらおうか。
【岸辺露伴@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:鬼頭はるか@暴太郎戦隊ドンブラザーズ
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、サングラス&ドンブラスター&アバタロウギア オニシスター@暴太郎戦隊ドンブラザーズ、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らないが、取材は満足するまでさせてもらう
1:こいつ(ちいかわ)の体験に興味。もっとよく知りたい。
2:自身に支給された変身アイテムもどこかで試しに使ってみたい。
3:鬼頭はるかはこの殺し合いにいるだろうか。いたら取材してみたい。
4:先ほどの妖刀にヘブンズ・ドアーは効くのか?
5:アラバスタ王国や悪魔の実なる単語についても気になる。
6:こいつ(ちいかわ)のことは何と呼称すべきか…
[備考]
※第4部終了後からの参戦とします。
※ヘブンズ・ドアーで殺し合い参加者を本にした場合、そこに記される記憶は精神側のもののみとします。
[身体]:鬼頭はるか@暴太郎戦隊ドンブラザーズ
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、サングラス&ドンブラスター&アバタロウギア オニシスター@暴太郎戦隊ドンブラザーズ、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:殺し合いには乗らないが、取材は満足するまでさせてもらう
1:こいつ(ちいかわ)の体験に興味。もっとよく知りたい。
2:自身に支給された変身アイテムもどこかで試しに使ってみたい。
3:鬼頭はるかはこの殺し合いにいるだろうか。いたら取材してみたい。
4:先ほどの妖刀にヘブンズ・ドアーは効くのか?
5:アラバスタ王国や悪魔の実なる単語についても気になる。
6:こいつ(ちいかわ)のことは何と呼称すべきか…
[備考]
※第4部終了後からの参戦とします。
※ヘブンズ・ドアーで殺し合い参加者を本にした場合、そこに記される記憶は精神側のもののみとします。
【ちいかわ@なんか小さくてかわいいやつ】
[身体]:伊地知虹夏@ぼっち・ざ・ろっく!
[状態]:健康、「岸辺露伴に攻撃できない」と書き込まれている、露伴に対し警戒心
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:イヤッ!イヤッ!!(殺し合いは嫌だ)
1:うーん…(岸辺露伴を信用しても良いのか?)
2:うん?(さっき意識を失った時に何が起きたのか?)
[備考]
※参戦時期は、あくむ編が終了した頃とします。
[身体]:伊地知虹夏@ぼっち・ざ・ろっく!
[状態]:健康、「岸辺露伴に攻撃できない」と書き込まれている、露伴に対し警戒心
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:イヤッ!イヤッ!!(殺し合いは嫌だ)
1:うーん…(岸辺露伴を信用しても良いのか?)
2:うん?(さっき意識を失った時に何が起きたのか?)
[備考]
※参戦時期は、あくむ編が終了した頃とします。
[意思持ち支給品状態表]
【チャカ@ONE PIECE】
[身体]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:鞘の中
[思考・状況]基本方針:殺し合いの打倒
1:ひとまずは岸辺露伴に説明をさせる。
2:私も娘(ちいかわ)としっかり話し合いたい。
3:戦闘時はなるべく、私に肉体を使わせてほしい。
[備考]
※細かい参戦時期は後続の書き手にお任せします。
【チャカ@ONE PIECE】
[身体]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:鞘の中
[思考・状況]基本方針:殺し合いの打倒
1:ひとまずは岸辺露伴に説明をさせる。
2:私も娘(ちいかわ)としっかり話し合いたい。
3:戦闘時はなるべく、私に肉体を使わせてほしい。
[備考]
※細かい参戦時期は後続の書き手にお任せします。
【サングラス&ドンブラスター&アバタロウギア オニシスター@暴太郎戦隊ドンブラザーズ】
ドンブラザーズの一員、オニシスターに変身するための変身セット。
これら三種で一つの支給品と扱われる。
ドンブラスターにアバタロウギアをセットしてトリガーを引くことでドンブラザーズの戦士にアバターチェンジする。
ドンブラスターは銃としても使用可能で、「キビ弾丸」と呼ばれる弾を発射する。
本来はヒトツ鬼と呼ばれる鬼が出現すると、自動的に現れて現場にワープさせる機能があるが、本ロワにおいてはこの機能はないものとする。
サングラスはかけることで脳人レイヤーというものを視認できるようになり、そこに存在するホログラムのような扉に入れば、遠くの場所に移動することができる。
ただし、本ロワにおいてはこの実質的なワープ機能は一度使うと二時間使えなくなり、そして最大でマップ上における1マス分の距離しか移動できないものとする。
また、サングラスをかけた者は変身資格のあるなしに関わらず、ドンブラザーズに変身できるようになる。
基本のオニシスターへの変身用以外のアバタロウギアは付属していません。
ドンブラザーズの一員、オニシスターに変身するための変身セット。
これら三種で一つの支給品と扱われる。
ドンブラスターにアバタロウギアをセットしてトリガーを引くことでドンブラザーズの戦士にアバターチェンジする。
ドンブラスターは銃としても使用可能で、「キビ弾丸」と呼ばれる弾を発射する。
本来はヒトツ鬼と呼ばれる鬼が出現すると、自動的に現れて現場にワープさせる機能があるが、本ロワにおいてはこの機能はないものとする。
サングラスはかけることで脳人レイヤーというものを視認できるようになり、そこに存在するホログラムのような扉に入れば、遠くの場所に移動することができる。
ただし、本ロワにおいてはこの実質的なワープ機能は一度使うと二時間使えなくなり、そして最大でマップ上における1マス分の距離しか移動できないものとする。
また、サングラスをかけた者は変身資格のあるなしに関わらず、ドンブラザーズに変身できるようになる。
基本のオニシスターへの変身用以外のアバタロウギアは付属していません。
【アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険】
約500年前のエジプトの鍛冶師が作った刀にその鍛冶師のスタンドが宿ったもの。
刀を鞘から抜いた者や刀身に触れた者を操る力を持つ。
物体を透過する能力や、一度受けた攻撃の性質を覚えて次は同じ攻撃に対応できるようにする性質もある。
約500年前のエジプトの鍛冶師が作った刀にその鍛冶師のスタンドが宿ったもの。
刀を鞘から抜いた者や刀身に触れた者を操る力を持つ。
物体を透過する能力や、一度受けた攻撃の性質を覚えて次は同じ攻撃に対応できるようにする性質もある。
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