それいけ!お天気娘ズ
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エピソード:氷雪
「オーホッホッホ!これでもくらいなさい!」
「嵐華ちゃんだいぶ慣れてきたね!よっ!!」
「嵐華ちゃんだいぶ慣れてきたね!よっ!!」
五月ちゃんが嵐華ちゃんのことを褒めながら相手の攻撃をひょいひょい避けている。流石私がまだ女児符号に目覚める前から戦っているだけのことはあるな。
「私も負けてらんないね、はあっ!」
セツカちゃんも負けじと女児符号『電光石火』による電撃攻撃を喰らわせている。私たちと出会った頃に比べると少しだけパワーを落としていくら相手が悪い人とはいえ命の危機にまでは追い込まないようにと考えているらしい。
「……なーんて、みんなのことを見回してるうちにパワーチャージ完了!みんな離れて!」
私の合図とともにみんなは敵の周囲から離れていった。
そして右手を前に突き出し左手でそれを支え溜めた暁天のエネルギーを一気に放出する。
そして右手を前に突き出し左手でそれを支え溜めた暁天のエネルギーを一気に放出する。
「いくよ!『暁天烈弾-ライジングブラスト-』!!」
ズガァァァアアン!!
女児符号に目覚めてから色々と練習をしていろんな技を編み出した。この技は溜めたエネルギーを相手に放ちそのまま相手を中心にエネルギーを注ぎ込み続け最後は爆烈させるお気に入りの技なのだ。
「よぉーし!ライジングちゃんの勝利だー!」
「私たちの、でしょ!」
「自分1人の手柄じゃないだろっ!」
「まったくもーライジングちゃんったら。」
「えへへー。」
「私たちの、でしょ!」
「自分1人の手柄じゃないだろっ!」
「まったくもーライジングちゃんったら。」
「えへへー。」
こんな調子で4人での闘いにも慣れてきて私たちはマーベラスマッドネスの雑魚っぱたちをどんどんやっつけていった。
………
……
…
……
…
青空小学校の1日の授業も終わり放課後帰るまでの時間を友達のみんなとおしゃべりしていた。
「へー、ライジングもまたマーベラスマッドネスのやろーどもを倒したのか。」
みっちゃんが私たちの戦果に驚いている。
「まぁアタシもぐれあやよみとともにマーベラスマッドネスのやろーたちを100人くらいはぶっ飛ばしたな!」
「いやいやそんなには倒してないでしょ。」
「正確には37人ね。」
「サバ読みすぎってレベルじゃねー!」
ぐれあちゃんよみちゃんがすかさず突っ込んでいる。
「いやいやそんなには倒してないでしょ。」
「正確には37人ね。」
「サバ読みすぎってレベルじゃねー!」
ぐれあちゃんよみちゃんがすかさず突っ込んでいる。
「この間わたしのおばあちゃんの駄菓子屋にも現れたんだよねー。」
「えっ、あそこのスッパレモン私好きなんだけど大丈夫なの?」
あっちでは天号ちゃんとセツカちゃんが話をしている。
そこに古代ちゃんがふらっとやってきて
「私もその時天号ちゃんのとこに遊んでたけどおばあちゃん持ってたほうきでペシペシ叩いて追い払ってたよ。」
「ノラネコか。」
「えっ、あそこのスッパレモン私好きなんだけど大丈夫なの?」
あっちでは天号ちゃんとセツカちゃんが話をしている。
そこに古代ちゃんがふらっとやってきて
「私もその時天号ちゃんのとこに遊んでたけどおばあちゃん持ってたほうきでペシペシ叩いて追い払ってたよ。」
「ノラネコか。」
「エフィさんの力…私たちの力をまるっと足し合わせたような女児符号でお強いですわ…!」
「いやいや、ワタシの力はまだまだ研究段階ですよ。アナタ…嵐華ちゃんの方が一つの力に尖ってる分いいんじゃない?」
「いやいや、ワタシの力はまだまだ研究段階ですよ。アナタ…嵐華ちゃんの方が一つの力に尖ってる分いいんじゃない?」
「いいなぁ、みんな続々と女児符号に目覚めて。わたしにはどんな力が目覚めるかな。」
猫丸ちゃんがみんなを羨ましそうな目で見ている。
猫丸ちゃんがみんなを羨ましそうな目で見ている。
そう、私暁星旭が力に目覚めてからというもののこの女児符号に目覚めた人たちが一気に急増したのである。
みんなは得た力を使いそれぞれが私たちと同じようにマーベラスマッドネスと戦っていたりするのだ。
みんなは得た力を使いそれぞれが私たちと同じようにマーベラスマッドネスと戦っていたりするのだ。
「猫丸ちゃん、きっとそのうち何かに目覚めるよ。」
五月ちゃんは猫丸ちゃんの肩に手をポンッと乗せて励ました。
「そーそー!私も鱧マンみたいなスーパーパワーに早く目覚めたいもんだ!」
続けてはもはもちゃんやってきて話に混ざってきた。
五月ちゃんは猫丸ちゃんの肩に手をポンッと乗せて励ました。
「そーそー!私も鱧マンみたいなスーパーパワーに早く目覚めたいもんだ!」
続けてはもはもちゃんやってきて話に混ざってきた。
たぶん事態は大きく変わっているんだと思う。何せ急に漫画やアニメやゲームみたいな特殊な能力に目覚めたってことは何かが始まりそうな……ってかあいつらの目的自体が能力を持っている子を拐うという意味では大変まずいんじゃないかな??
私は作戦会議と称して五月ちゃん達を招集した。
「どうしたのライジングちゃん?」
「どうもこうも、マーベラスマッドネスの目的が力を持った子たちの誘拐ってよく考えなくてもマズくない??」
「でも実際問題力持ってる人…なんならそうでない人でも撃退できてるよね。」
「うーん、そうなんだけど…。」
「能力如何によってはどうにもならなくて捕まってしまうという可能性もありますわね…。」
「どうしたのライジングちゃん?」
「どうもこうも、マーベラスマッドネスの目的が力を持った子たちの誘拐ってよく考えなくてもマズくない??」
「でも実際問題力持ってる人…なんならそうでない人でも撃退できてるよね。」
「うーん、そうなんだけど…。」
「能力如何によってはどうにもならなくて捕まってしまうという可能性もありますわね…。」
「!!そう!それそれ!ライジングちゃんが言いたかったのはそれなんだよ!」
3人とも急に大声を出されてギョッとした顔をした。
「すでに誘拐されているかもしれない子たちがいるかもしれないからそれを救出しに行こうよ!」
「でもどうやって?」
「どこにアジトがあるかわかるの?」
「そもそも危険じゃなくて?」
「うぐぐ…。」
せっかくのナイスアイデアだけど穴ぼこだらけでみんなから総ツッコミ、泣きそう。
でもその時にふと思いついた。
「私が拐われればいいじゃん!」
「「「は?」」」
「私がわざと囮になって誘拐されてその跡をみんなが追っかけてきてくれればいいんだよ!私なら自慢の暁天もあるし大丈夫…でしょ?」
まあライジングちゃんなら…というような感じだったので善は急げ、早速実行だ!!
3人とも急に大声を出されてギョッとした顔をした。
「すでに誘拐されているかもしれない子たちがいるかもしれないからそれを救出しに行こうよ!」
「でもどうやって?」
「どこにアジトがあるかわかるの?」
「そもそも危険じゃなくて?」
「うぐぐ…。」
せっかくのナイスアイデアだけど穴ぼこだらけでみんなから総ツッコミ、泣きそう。
でもその時にふと思いついた。
「私が拐われればいいじゃん!」
「「「は?」」」
「私がわざと囮になって誘拐されてその跡をみんなが追っかけてきてくれればいいんだよ!私なら自慢の暁天もあるし大丈夫…でしょ?」
まあライジングちゃんなら…というような感じだったので善は急げ、早速実行だ!!
………
……
…
……
…
「けけけ、このガキあまりにも無防備だぜ!」
「は、はらがへってウゴケナイヨー」
「こいつはブラック女児リストに載ってるメンバーだな…いっつもつるんでる残りの3人はいないがまずは1人ずつ回収していくぜ。」
(しめしめ…てはず通りだ!)
「は、はらがへってウゴケナイヨー」
「こいつはブラック女児リストに載ってるメンバーだな…いっつもつるんでる残りの3人はいないがまずは1人ずつ回収していくぜ。」
(しめしめ…てはず通りだ!)
そうやって私は作戦通り相手のアジトに乗り込むことに成功したのだった。
縄で手を縛られてそのまま倉庫の方に入れられてしまった。
「本部に送るまではそこで大人しくしてな!」
縄で手を縛られてそのまま倉庫の方に入れられてしまった。
「本部に送るまではそこで大人しくしてな!」
本部?ということはこれまで送られてしまった女の子たちもいっぱいいるのか…若干の寒気を感じつつも事態の重さを改めて痛感し……寒気?寒気にしてはちと冷えすぎるような…そう思い後ろを振り向くとヌッと急に何かが現れた。
「ぎええええええ!!たべないでえええ!!!!!」
「うわあ、びっくりしたなーもー。」
「うわあ、びっくりしたなーもー。」
えっ、女の子?私と同じくらいの年齢の…って
「あなた…雪光兎羽さん??」
「そーゆーきみは暁星旭さん、自分のことをライジングちゃんと呼ぶ変わった子。」
「いやあなたも大概だからね???」
「あなた…雪光兎羽さん??」
「そーゆーきみは暁星旭さん、自分のことをライジングちゃんと呼ぶ変わった子。」
「いやあなたも大概だからね???」
雪光兎羽さん、私と同じクラスの女の子で普段は授業中もぼーっとしてる(そのくせ成績はいい)んだけど給食の時は目を輝かせお昼休みの時間は大体寝てる…そう、変わった子なのである。
「なんで旭さんはここにー?」
「いや私はここに誘拐されてる人がいないか心配だから囮作戦でわざと捕まったんだよ。この「暁天」の力があれば脱出は簡単だからね。」
ふむふむ、と彼女は目を閉じ腕を組み頷いてる。
「いや私はここに誘拐されてる人がいないか心配だから囮作戦でわざと捕まったんだよ。この「暁天」の力があれば脱出は簡単だからね。」
ふむふむ、と彼女は目を閉じ腕を組み頷いてる。
「……今度は逆にあなたに聞くけどなんで雪光さんはここにいるの?」
「ふっふっふ、聞きたいですかー?ならお教えしましょう。実はですね、今日学校が終わったと同時にすぐにお家でお昼寝したいからすたこら帰ってたんですよ。」
今度は逆に私がふんふん頷いて聞いている。
「そしたら急に吐く息が白く、足元が凍り付いて…やゃ!これはもしや噂の女児符号!?なぁんて驚いてるうちに後ろから網で捕まってしまいあーれーということなのですよ。」
「ふっふっふ、聞きたいですかー?ならお教えしましょう。実はですね、今日学校が終わったと同時にすぐにお家でお昼寝したいからすたこら帰ってたんですよ。」
今度は逆に私がふんふん頷いて聞いている。
「そしたら急に吐く息が白く、足元が凍り付いて…やゃ!これはもしや噂の女児符号!?なぁんて驚いてるうちに後ろから網で捕まってしまいあーれーということなのですよ。」
………、…………、いたわ、ここに誘拐される人………
「えっ、じゃあこのままここにいたら大変じゃん!」
「それはそうなんだけど……この力、うまくコントロールできないんだよねー。」
「それはそうなんだけど……この力、うまくコントロールできないんだよねー。」
通りでさっきからこの倉庫冷えるわけだ…ってかつららとかもできてんじゃん!?
「符号のコントロールは目覚めてすぐにはできないよ!私もそうだったし。とりあえずその練習はここを脱出してからにしよ!」
「……それもそだねー、わかった旭さんと一緒に出るよー。」
「そうと決まれば…「暁天爆烈-ライジングエクスプロード-」!!」
「……それもそだねー、わかった旭さんと一緒に出るよー。」
「そうと決まれば…「暁天爆烈-ライジングエクスプロード-」!!」
球状に暁天のエネルギーを収縮させて鍵のかかっている倉庫の扉を爆破した。
なんだなんだとマーベラスマッドネスの雑魚っぱたちが現れるが私たち2人を見て顔色を変えた。
そのまま私は攻撃を仕掛けた。
そのまま私は攻撃を仕掛けた。
一方でぼうっと突っ立っている兎羽ちゃん大丈夫なのかなーと思ってたけど
「コントロールできないのならいっそのこと暴走させるのもいいよねー。」
そのままあたり一面を氷漬けにしてしまった。
「ひえぇ、私はこの暁天の熱量があるから凍らないけど恐ろしい…!」
あたりを制圧した兎羽ちゃんはクールな無表情ながらもこっち向いてVサインしてアピールしてくる。顔と感情が一致してない。
「ひえぇ、私はこの暁天の熱量があるから凍らないけど恐ろしい…!」
あたりを制圧した兎羽ちゃんはクールな無表情ながらもこっち向いてVサインしてアピールしてくる。顔と感情が一致してない。
「おまたせ!ライジングちゃん!…ってあれ?」
捕まったライジングちゃんの跡を追っかけるのに時間がかかったのかようやく五月ちゃんたちが合流した。
「なんだ、敵の居所だから暴れがいがあると思ったのによ。」
「ご無事で何よりですわ。」
捕まったライジングちゃんの跡を追っかけるのに時間がかかったのかようやく五月ちゃんたちが合流した。
「なんだ、敵の居所だから暴れがいがあると思ったのによ。」
「ご無事で何よりですわ。」
「……旭さん、この人たちも敵?」
「わーちがうちがう!!」
「わーちがうちがう!!」
………
……
…
……
…
「なるほどー、この人たちがライジングちゃんのお友達なんだね。」
「って兎羽ちゃんも同じクラスメイトでしょうが!」
「なんかもう新しい友達と仲良くなってちょっとジェラシー。」
「こいつが符号を暴走させて一気に凍らせるところ見たかったなー、あとで勝負しようぜ!」
「人が多くなる分にはいいことですわね。」
5人でワイワイ話している時にあることに気づいた。
「って兎羽ちゃんも同じクラスメイトでしょうが!」
「なんかもう新しい友達と仲良くなってちょっとジェラシー。」
「こいつが符号を暴走させて一気に凍らせるところ見たかったなー、あとで勝負しようぜ!」
「人が多くなる分にはいいことですわね。」
5人でワイワイ話している時にあることに気づいた。
「そういえば私たちみんな天気に関係あるよね。」
「確かにそうだな…私が雷で五月が雨。」
「わたくしは風…嵐、台風といったところですわね。」
「わたしは雪かなー。」
「旭は…光?炎??天気じゃなくね??」
「んもうっ!私はお日様太陽おてんとさま!晴れに決まってるでしょ!」
「ははっ、冗談だよ冗談!」
「せっかく5人もいるんだからさ、チーム名考えない?」
「どうする?ウェザーリポートとか?」
「それはなんかの洋楽のグループ名でしょ。」
「うーん、単純に『お天気娘ズ』とかどうかな。いろんな天気の子が集まってるし。」
私がドヤ顔で言い放つと誰かがボソッと能天気とか言ったのが聞こえてちょっとした喧嘩になったのはまた別の話……
「確かにそうだな…私が雷で五月が雨。」
「わたくしは風…嵐、台風といったところですわね。」
「わたしは雪かなー。」
「旭は…光?炎??天気じゃなくね??」
「んもうっ!私はお日様太陽おてんとさま!晴れに決まってるでしょ!」
「ははっ、冗談だよ冗談!」
「せっかく5人もいるんだからさ、チーム名考えない?」
「どうする?ウェザーリポートとか?」
「それはなんかの洋楽のグループ名でしょ。」
「うーん、単純に『お天気娘ズ』とかどうかな。いろんな天気の子が集まってるし。」
私がドヤ顔で言い放つと誰かがボソッと能天気とか言ったのが聞こえてちょっとした喧嘩になったのはまた別の話……
こうして、私たち「お天気娘ズ」の5人はなんだかんだと集まってマーベラスマッドネスと戦うために日夜頑張っていくのであった!
第一部:それいけ!お天気娘ズ:集結篇 完
………
……
…
……
…
「だからアタシは雑魚っぱの下っぱどもに任せるのは反対だったのよ」
女が電話に向かって文句を言っている。
「時期尚早、はっ!そんなことわかってるわよ。でももう十分待ったわ!」
「うっさいわね、アタシはマーベラスマッドネスの幹部のアンジェ、渇望のアンジェ!やるといったらとことんやってやるわよ!!」
そう怒鳴り声を出して電話を切った。
「フンッ、仕事はバリバリサクサク終わらせて金をたんまりもらい豪遊してやるんだから!」
電話主に対して吐き捨て1人高笑いをするのであった…。