ワンダーマン(Wonder Man) / サイモン・ウィリアムズ(Simon Williams)
初出:Avengers #9 (1964年10月)
属性:改造人間、地球人、男性、アメリカ人
概要
アベンジャーズ古参メンバーの一人。
強力な能力を持ち、一時期はセカンドベスト(次善の)・アベンジャーと称されていた。が、物語上は不遇なことが多い。
本職は俳優である。
オリジンと経歴
元ウィリアムズ・イノベーション社の社長の次男。兄エリックは、後の
ヴィラン、
グリムリーパー。
若くして父親を亡くし、兄に代わって会社を継ぐが、経営能力の不足から競争相手、特にスターク社に敗北、会社を倒産させてしまう。この時兄にそそのかされて、会社の金を
マジアの関連企業に投資して、横領で捕まってしまう。それを
バロン・ジーモにつけ込まれ、ジーモの発明した機械により『かつてこれほどまでに一点に集中したことがない量の』イオン線を照射されてワンダーマンになった。サイモンは強大な力を得たがジーモだけが作れる解毒薬がなければ1週間で死んでしまう体になり彼に従うことになった。
ジーモの計画は
アベンジャーズにワンダーマンを送り込み内部から崩壊させるというものだった。
マスターズ・オブ・エビル(この時はジーモ、
エンチャントレス、
エクスキューショナー)による偽の強盗計画を実行し、アベンジャーズが駆けつけたところにワンダーマンがどこからともなく助太刀に現れたフリをして首尾よく仲間入りを果たす。その後
ワスプを拉致しアベンジャーズが救出に来たところをほぼワンダーマン1人で撃退に成功。しかしジーモがアベンジャーズを殺そうとするのを見てワンダーマンは翻意する。アベンジャーズを助けマスターズ・オブ・エビルを撃退したが、ワンダーマンはジーモの解毒薬を得ることができずそのまま絶命してしまうのだった。
一方、
ウルトロンは、
ヴィジョンの頭脳にワンダーマンの脳波を使おうと考え、ワンダーマンの脳波を保管しておいた(従って
ヴィジョンの思考パターンはワンダーマンのものと同じである)。
しばらくワンダーマンが死んだと思われたが、イオン状態で昏睡に陥っており、
グリムリーパーこと兄エリックの元でゾンビのような状態にあった。
アベンジャーズの同期で友人の
ビーストと、脳波パターンを共有し兄弟のような感情を持った
ヴィジョンらが復活させた。
ヒーロー以外の本職は俳優、そして死への恐怖を乗り越えようとしてスタントマンをやっていた。
正式にアベンジャーズに復帰したのは
アンキャニーアベンジャーズから。
この際、自分の拳では問題を解決できないとして、平和主義者になったことを明かした。
同時期にアベンジャーズに入った
ビーストと仲がいい。
恋愛
能力
イオンエネルギーでできた体。これにより以下の効果
超筋力、超スタミナ
飛行
長命
実質的な無敵
飲食や呼吸が不要(このため
パープルマンの能力の影響を受けない)
超回復力
トリビア
ワンダーマンは
グリムリーパーの元でゾンビ状態になっていたのだが、「ゾンビ」という言葉はコミックコードに引っかかるので、当時(ちなみにスカーレットウィッチの台詞)は別の言葉(
ズベンビー(Zubembie))に入れ替えられていた(後に
デッドプールが「
ズベンビーだ!」と喜んでいるシーンがある)。
G.I.R.L.のシェイの母親は女優であるが、「サイモン・ウィリアムズとキスした程度」と言われており、あまり格の高い俳優ではなさそう。
ローグがワンダーマンのパワーを吸収していたときに、
グリムリーパーに襲撃され、反撃で殴り殺してしまった。どうやら扱いにくい能力らしい。
コミックスで最初の「ワンダーマン」が
ゴールデンエイジにいたが、はっきり言って
スーパーマンのマネであり、
スーパーマンに似た話がほぼ同時期に出るという有様だった(会社を作ったのは元DCの社員)。さすがにDCコミックスから訴えられて、早々に会社が潰れている。
最終更新:2023年07月16日 02:12