ミクトラン(みくとらん)

概要

デスティニーに登場したキャラクター

登場作品

+ 目次

デスティニー(PS版)

年齢:不詳 性別:男性
身長:200cm 体重:100kg
声優:置鮎龍太郎(PS版)/堀川りょう(ドラマCD)
使用ソーディアン:ベルセリオス
天地戦争時代に天上軍を指揮した空中都市群の支配者。自称「天上王」。
稀代の天才科学者にして剣の達人。
かつての天地戦争ではソーディアンマスター6人相手でも互角以上の戦いを繰り広げた。
カーレル・ベルセリオスの捨て身の攻撃により死亡したとされている。

+ ネタバレ
ヒューゴを陰で操っていた黒幕であり、本作のラストボス。
1000年前の天地戦争で死亡するも、死の間際に人格をベルセリオスのコアクリスタルに投射することで精神のみ生きながらえており、再び「天上王」として君臨すべく暗躍していた。
レンズ技術の発明者であり、1000年前の空中都市計画発案者でもある。
卓越した頭脳で計画を成功させ人類を救うかに見えたが、翻意して(あるいは当初からそのつもりで)自らが認めた人間のみを天上人とし、特権を与える事で彼らを支配した。
それ以外の民衆は荒廃した地上に放置し、圧政と弾圧を加えた事が天地戦争の引き金となった。
ただし天上王になった経緯は媒体によってバラつきがあり、中には当初地上軍に所属していたとするものもある。
その本性は独善的かつ高慢な利己主義者であり、強烈な選民思想の持ち主。
作中では地上人の命で天上人を蘇生しようとするが、その理由すら「治めるべき民のいない王など滑稽」という自分勝手なもの。
なおベルセリオスに人格を投射した際、同じく世界を手に入れようと企んでいたベルセリオスの精神と結びついたとの裏設定がある。
(単に手を組んだ事の比喩なのか、文字通り精神が融合したのかは不明。作中でベルセリオスが会話するシーンはあるが、ミクトランがベルセリオスのフリをしていた可能性もある)

戦後ソーディアン・ベルセリオスとしてカルバレイスに封印されるが、1000年の時を経て考古学者のヒューゴにより発掘される。
眠りから目覚めたミクトランはヒューゴの精神に干渉し、やがて完全な操り人形とすることに成功する。
このため、本作におけるヒューゴの悪行はほぼミクトランによるものといえる。
オベロン社が数年で大企業になったのも、現代で失われたレンズ技術をミクトランの知識で再興させたため。
世界各地にオベロン社の支部を設立し地上軍に封印された神の眼を捜索していたが、グレバムの乱によって神の眼の所在が明らかになるとリオンスタンたちを利用しこれを奪還。
ダリルシェイドに封印させた神の眼を奪い、空中都市群の復活に成功する。
その後ベルクラントに侵入してヒューゴを倒したスタン達に正体を明かし、遂に完全復活を果たす。
リメイク版と異なりヒューゴの肉体を素体にしておらず、自身の肉体を持っている(天上軍の科学力で自身の肉体をクローン技術で生成?)。
第二形態に進化したベルセリオスの力でスタン達を一蹴し、外殻大地が完成した事で用済みとなったベルクラント共々スタン達を地上に放棄した。
更に新しく開発したエネルギーアブソーバーで地上の反抗を封じつつ天上人復活のエネルギーを吸い上げていたが、ラディスロウリトラー)を犠牲にダイクロフトへ乗り込んだスタン達と再度対峙。
余興としてリオンの屍を操りスタン達と戦わせ、次いで自ら剣を取るも同じ第二形態のソーディアンを手に入れたスタン達に敗れる。
それでも余裕を崩さず神の眼の力を自身に照射し、醜悪な怪物「NEOミクトラン」に変貌し決戦を挑むも敗北。
最期のあがきとして外殻大地を崩落させ、地上に甚大な被害をもたらしながら死亡した。

なお後の作品と異なり1000年前にもNEOミクトランとなっていた事を明言している。
またNEOミクトランの先端部には小さく人間の顔が残っている(小さいがドット絵でも再現されている)が、他作品では再現されていない。


デスティニー(PS2版)

年齢:不詳 性別:男性
身長:200cm 体重:100kg
声優:堀川りょう
使用ソーディアン:ベルセリオス
天地戦争時代に天上軍を指揮した空中都市群の支配者。自称「天上王」。
稀代の天才科学者にして剣の達人。
かつての天地戦争ではソーディアンマスター6人相手でも互角以上の戦いを繰り広げた。
カーレル・ベルセリオスの捨て身の攻撃により死亡したとされている。

+ ネタバレ
PS版同様、作中の事件の黒幕でありラストボス。
髪型が変更され、長髪から三つ編みになった。
大まかな行動はPS版と同じだが、デスティニー2との整合性などから一部設定が変更されている。
特にハロルドの設定が大きく変更されたため、ソーディアン・ベルセリオスは天地戦争でコアクリスタルが欠損し、ハロルドの人格が消失した上でミクトランの人格に上書きされた事になった。
ただしハロルドの記憶か知識は残されていたようで、それを活用したと取れる発言もある。(レイズによれば彼女の知識と頭脳を利用していたとのこと)
またPS版の「グレバムの乱」はミクトランの予期せぬ出来事だったが、本作では神の眼をアタモニ神団が隠匿している事を突き止めたヒューゴ(ミクトラン)がグレバムを焚き付けて起こした事に変更されている。
これにより神の眼を移動させ奪いやすくするだけでなく、空中都市の存在を吹き込み泳がせる事でグレバムに世界中の海底に点在する空中都市に復活の下準備をさせる事に成功している。
このため本作におけるグレバムはミクトランの手で踊らされた一人となっており、同時に彼こそが作中のほぼ全ての悲劇の黒幕となっている。
なお本作ではヒューゴの肉体を依代として復活しており、ベルクラントでスタン達を一蹴した後とどめを刺そうとするが、肉体に残ったヒューゴの残留思念に阻まれ、ミクトランの意思に反してベルクラントを切り離しスタン達を逃すというシナリオに変更されている。
ダイクロフトでリオンを生きる屍として操るシーンは削除されたが、その分ヒューゴの家族愛をあざ笑うなど外道さに磨きがかかっている。
PS版ではソーディアンを非人道的と揶揄していたが、本作では天上軍もソーディアンの研究・開発に着手していた事が明言されている。また過去作では殺風景だった外殻大地の緑化に成功しており、天上国家の再誕が間近だった事が示唆されている。
ダイクロフトで敗れた際やはり神の眼の力を自身に照射するが、今作ではNEOミクトランではなく両手がベルセリオスに変形した異形の戦士「ミクトランイグゼシブ」となる。またD2での描写に合わせ、今回が初めての変態となった。
なお最終決戦でスタンの斬空天翔剣により消滅したため、最期のあがきはしなくなった(できなくなった)。

ルーティのルール

ヒューゴにベルセリオスを通じて憑依していた黒幕。本書ではアトワイトの父親という設定になっている。
1000年前の天地戦争時代に6人の部下を率いて彗星の衝突現場からレンズを発見し、その力で空中都市計画を実行。ダイクロフトを浮上させるが、元が学者だったということもあり政治には疎く、空中都市の運営は自分に取り入って来た代行者に全てを任せていた。
結果、代行者が独裁政治を行い地上の民の多くを見殺し、地上側から反発の声が上がる。
救済策を打ち出したにも関わらず、反発する地上の民に怒りを覚え次々と新たな空中都市の設計、飛行竜・生体兵器の開発、レンズに人格を宿す技術を開発するが人々にはそれら全てが恐怖の技術と捉えられてしまった。
こうして地上と完全に敵対し、天地戦争が始まった時点で6人の部下もミクトランから離れることとなった。
この6人が後のソーディアンマスターという設定になっており、アトワイトはミクトランと娘というオリジナル展開になっている。

神の目を巡る野望

未登場。千年前の天地戦争で敗れた天上人の王とだけ説明されており、名前は出てこない。6巻の半ばにてカーレルと刺し違える場面のみ描かれており現世に復活はしていない。


デスティニー2

声優:堀川りょう
知識、統率力と優れた力を持って地上軍の高い地位に籍をおいていた。
しかし、自分の野心のために新たな神となろうとして、
クーデターを起こし、空中都市の全機能を掌握した。
そして、ベルクラントによる地上の無差別攻撃を開始し、地上の人々を奴隷のように扱った。
やがて自ら天上王と名乗ったが、地上軍との戦いでカーレルに討たれることとなる。
後の神の眼を巡る戦いの首謀者だが、スタン一行以外には知られていない。

+ ネタバレ
元は地上軍だったが、情報やらを手土産に天上に寝返った。
空中都市開発メンバーに加わってベルクラントの兵器転用を提案。
開発チーム重鎮に取り入って発言力を強めた後天上を「天上軍」と命名、
クーデターを起こして天上王を名乗って支配者になった。
その独善的かつ傲慢不遜な性格から、彼に従ってはいても忠誠心はゼロに近かったようだ。

レイズ

+ ネタバレ
イベント「天上の暴君」にて登場。
具現化された後、ティルナノーグに関する情報を徹底的に収集。
鏡士を利用し今度こそ天上王のための楽園を築くべく「選ばれし者を天上に導く」事を教義とする教団を作り、密かに勢力を拡大させていた。
やがて準備を整えるとヒューゴの名を騙り、ソーディアンマスター達が教団の調査に来るよう仕向け、思惑通り調査に来たリオン達を罠に嵌める。
ここで正体を現しベルセリオスの力で一行を一網打尽にしようとするが、バルバトスの乱入により逆に負傷してしまう。
しかし教団は囮に過ぎず、密かに建造した飛空艇によりイクス達の本拠である浮遊島への侵攻を企図。スタン達もケリュケイオンを借りて飛空艇に追いつくが、それすら計算ずくで初めからケリュケイオンを奪い浮遊島へ向かうつもりであった。
飛空艇にてスタン達と死闘を繰り広げるが、スタンの斬空天翔剣を受け敗北。
神の眼によるパワーアップもできず、最後は馬鹿にしていたリオンに情けなく「父親の肉体」である事を盾に命乞いするが、リオンの魔神剣・刹牙によって死亡。ソーディアン・ベルセリオスも破壊された。

イベント内で死亡したため、仲間にはならずあくまでプレイアブル化扱いとなっている。
なお生前具現化された神の眼に自身の人格をコピーしようとしたが失敗していた。
イベント「天地災来 漆黒のソーディアン」では、この時の情報を元に人格こそ不完全ながら神の眼のエネルギーで能力を再現された偽ミクトランが登場する。

最終更新:2024年10月04日 02:47