doll dependence syndrome ◆EboujAWlRA
【1】
真紅、貴方はとても美しい。
真紅、貴方はとても優しい。
真紅、貴方はお父様に愛されている。
真紅、私は貴方を許さない。
【2】
『それじゃあ、次の放送でまた会おう。
優勝者が決まるまでにあと何回放送があるのか、分からないけどね』
優勝者が決まるまでにあと何回放送があるのか、分からないけどね』
後藤は放送に耳を傾けながら食事をしていた。
地面に胡座をかき、手に持った切断した四肢をかじりつく。
食しているモノはかつて田村玲子であり、篠崎咲世子であった人間の肉体だ。
パラサイト生物は人間の頭部を乗っ取る生物である。
その頭部がなくなれば、すなわち只の人間と同じだということ。
田村玲子を捕食している、というよりは篠崎咲世子を捕食していると言ったほうが正しいだろう。
地面に胡座をかき、手に持った切断した四肢をかじりつく。
食しているモノはかつて田村玲子であり、篠崎咲世子であった人間の肉体だ。
パラサイト生物は人間の頭部を乗っ取る生物である。
その頭部がなくなれば、すなわち只の人間と同じだということ。
田村玲子を捕食している、というよりは篠崎咲世子を捕食していると言ったほうが正しいだろう。
「……少々、足りんな」
後藤は切断した田村玲子/篠崎咲世子の右腕を食しながらつぶやく。
女性特有の丸みを帯びた柔らかさと、鍛えることで引き締まった歯ごたえのある肉だった。
戦闘が行えない状態というわけではないが、最適な状態とも言い難い。
出来ることならばもう一人ほど人間を食していておきたい。
田村玲子のデイパックをひっくり返し、中身を確認する。
女性特有の丸みを帯びた柔らかさと、鍛えることで引き締まった歯ごたえのある肉だった。
戦闘が行えない状態というわけではないが、最適な状態とも言い難い。
出来ることならばもう一人ほど人間を食していておきたい。
田村玲子のデイパックをひっくり返し、中身を確認する。
「食料か、腹の足しにはなるだろうな」
後藤は全員に等しく支給された基本支給品のパンを腹に詰め込んでいく。
そして、田村玲子が所持していた特殊な支給品はひとつの人形だった。
こんな食べることのできないものは必要ない、と言わんばかりに後藤は放り投げる。
そして、田村玲子が所持していた特殊な支給品はひとつの人形だった。
こんな食べることのできないものは必要ない、と言わんばかりに後藤は放り投げる。
「……ふぅ」
味気ない食事はすぐに終わり、後藤はゆったりとした動作で立ち上がる。
焦る必要はなかった。
焦る必要はなかった。
「さて……」
放送で聞いた限りでは、先の放送での泉新一の死のような特別慌てるような事柄はなかった。
志々雄は未だ生きており、後藤は五体を取り戻した。
それだけが重要なことだ。
志々雄、その名を思い出すだけでふつふつと身体の熱が上がることを感じる。
それは切り落とされた右腕である三木が味わった熱と痛み、一種の幻痛だった。
志々雄は未だ生きており、後藤は五体を取り戻した。
それだけが重要なことだ。
志々雄、その名を思い出すだけでふつふつと身体の熱が上がることを感じる。
それは切り落とされた右腕である三木が味わった熱と痛み、一種の幻痛だった。
「怒りか、慣れんものだな」
なるべく声のトーンを抑え、低い声でつぶやく。
どれだけ取り繕おうと、後藤は確かに怒りを抱いている。
取り繕うということ自体がすでに今までの後藤と違うのだが、後藤はそのことに気づかない。
ただ、怒りから生まれる志々雄への敵意がどんどんと強まっていくだけだった。
どれだけ取り繕おうと、後藤は確かに怒りを抱いている。
取り繕うということ自体がすでに今までの後藤と違うのだが、後藤はそのことに気づかない。
ただ、怒りから生まれる志々雄への敵意がどんどんと強まっていくだけだった。
ちょうど食事と放送を終えたばかりで、動き出すにはキリも良い。
戦いは終わっていない、後藤は一歩踏み出す。
戦いは終わっていない、後藤は一歩踏み出す。
その瞬間、ふらっと黒い影が視界をよぎった。
先手を取ろうと考えた瞬間、黒い影も後藤の存在に近づいた。
距離はある、ここから動き出したところで主導権を握られるわけではない。
後藤はゆったりとした歩調を崩さず、黒い影へと近づいた。
先手を取ろうと考えた瞬間、黒い影も後藤の存在に近づいた。
距離はある、ここから動き出したところで主導権を握られるわけではない。
後藤はゆったりとした歩調を崩さず、黒い影へと近づいた。
「……お前は」
後藤が考えるよりも影との距離は近かった。
目測を誤ったのは太陽が沈み始め、周囲が薄闇に支配されていたということもある。
だが、なによりも遭遇した目の前の人影自体が異質だったからだ。
大人びた少女のような、という奇妙な印象を抱く影だった。
少なくとも十代の女性ほどの背丈を感じさせる顔立ちだが、目の前の人形は後藤の脚ほどの大きさもない。
普通ならばあり得ない。
そう、目の前の影は人によく似た作り物、人形だった。
目測を誤ったのは太陽が沈み始め、周囲が薄闇に支配されていたということもある。
だが、なによりも遭遇した目の前の人影自体が異質だったからだ。
大人びた少女のような、という奇妙な印象を抱く影だった。
少なくとも十代の女性ほどの背丈を感じさせる顔立ちだが、目の前の人形は後藤の脚ほどの大きさもない。
普通ならばあり得ない。
そう、目の前の影は人によく似た作り物、人形だった。
「なに、貴方? どこかで会ったかしら?」
その人形はローゼンメイデン第一ドール、水銀燈だ。
異形の後藤を見て発した声は、普段のおどけた声色を感じさせないものだった。
だが、その一方で水銀燈は後藤から離れるように距離を取り直してもいた。
後藤を恐れた、というわけではない。
後藤の人から遠く離れた異形に、先ほどの銀色の魔王の姿を連想してしまったからだった。
もちろん、そんなことは後藤には知る由もないことだったが。
異形の後藤を見て発した声は、普段のおどけた声色を感じさせないものだった。
だが、その一方で水銀燈は後藤から離れるように距離を取り直してもいた。
後藤を恐れた、というわけではない。
後藤の人から遠く離れた異形に、先ほどの銀色の魔王の姿を連想してしまったからだった。
もちろん、そんなことは後藤には知る由もないことだったが。
水銀燈は後藤を一瞥し、攻撃を行なってことを悟ると口が開いた。
水銀燈はそこまで言うと、突然、口を閉ざした。
後藤は水銀燈の言葉を待ったが、水銀燈は身体を震わせるだけで言葉を続けようとはしない。
食欲を感じない上に、明確な敵意を示さない水銀燈へは戦闘意欲も覚えない。
そのため後藤は襲いかかることはせず、なんとなしに抱いた疑問を尋ねた。
後藤は水銀燈の言葉を待ったが、水銀燈は身体を震わせるだけで言葉を続けようとはしない。
食欲を感じない上に、明確な敵意を示さない水銀燈へは戦闘意欲も覚えない。
そのため後藤は襲いかかることはせず、なんとなしに抱いた疑問を尋ねた。
「……赤い人形と、同じ形式の人形か?」
その言葉に、ぴくりと水銀燈が反応する。
その水銀燈が示した様子を、後藤はじろりと爬虫類じみた目で観察する。
それは相手の力量を測るというよりも、なにかを確認しているような目だった。
その水銀燈が示した様子を、後藤はじろりと爬虫類じみた目で観察する。
それは相手の力量を測るというよりも、なにかを確認しているような目だった。
「やはりな」
「なに、やはりって?」
「俺はお前たち人形に用はないことがわかっただけだ」
「なに、やはりって?」
「俺はお前たち人形に用はないことがわかっただけだ」
そう吐き捨て、後藤は水銀燈に背を向ける。
後藤の戦闘本能とは、人間に対する殺意から生み出されるものだ。
食欲とは食すことでエネルギー源となる生命体に覚えるものだ。
だが、水銀燈は人形だ。
人形を食しても、エネルギーを蓄えることはできない。
ちょうどバトルロワイアル初期に出会った真紅と同じローゼンメイデンシリーズ。
ならば、今の後藤が水銀燈をかまう理由がなかった。
後藤の戦闘本能とは、人間に対する殺意から生み出されるものだ。
食欲とは食すことでエネルギー源となる生命体に覚えるものだ。
だが、水銀燈は人形だ。
人形を食しても、エネルギーを蓄えることはできない。
ちょうどバトルロワイアル初期に出会った真紅と同じローゼンメイデンシリーズ。
ならば、今の後藤が水銀燈をかまう理由がなかった。
「人形じゃない……」
「?」
「?」
水銀燈の言葉に脚を止め、後藤は水銀燈へ振り返る。
般若面を思わせる苛烈な形相をした水銀燈が、後藤を睨みつけていた。
心地良い敵意を感じる、歪つな表情だった。
般若面を思わせる苛烈な形相をした水銀燈が、後藤を睨みつけていた。
心地良い敵意を感じる、歪つな表情だった。
「ほう」
本来ならば、水銀燈はパラサイト生物の興味を引かない人形に過ぎない。
だが、敵意とは個と個の関係が戦闘へと発展する最大の悪感情である。
戦闘という行動に囚われている後藤には、これ以上にない心地良い感情だ。
目の前の人形と戦ってもいい。
後藤はパラサイト生物の本能とは別の部分でそう思い始めていた。
だが、敵意とは個と個の関係が戦闘へと発展する最大の悪感情である。
戦闘という行動に囚われている後藤には、これ以上にない心地良い感情だ。
目の前の人形と戦ってもいい。
後藤はパラサイト生物の本能とは別の部分でそう思い始めていた。
「私は水銀燈、ただの人形じゃないわ……! ただの、人形じゃ!」
闇夜に溶けこむように漆黒の羽が大きく広がり、無数の羽が銃弾のように後藤を襲う。
音もなく飛び出すその攻撃は、暗殺性という意味では銃にも勝る攻撃だ。
音もなく飛び出すその攻撃は、暗殺性という意味では銃にも勝る攻撃だ。
「くだらんな」
闇の中では目視することも難しいその攻撃を、後藤は左腕を盾のように薄く広げて防御する。
夜闇に溶け込んだ羽を目視することは難しかったが、一撃一撃の威力は銃弾に大きく劣る。
人間としての機能を保っている胴体を守っていれば、恐れるような攻撃ではない。
仮にその盾をすり抜けても、胴体には『鎧』というべき硬質化した皮膚が防いでくれる。
羽による攻撃では後藤を倒すことはできない。
夜闇に溶け込んだ羽を目視することは難しかったが、一撃一撃の威力は銃弾に大きく劣る。
人間としての機能を保っている胴体を守っていれば、恐れるような攻撃ではない。
仮にその盾をすり抜けても、胴体には『鎧』というべき硬質化した皮膚が防いでくれる。
羽による攻撃では後藤を倒すことはできない。
「それだけではないだろう?」
決定打にならない漆黒の羽による攻撃を防いだ後藤は、水銀燈へ挑発するように尋ねる。
目の前の人形は知能や精神性は人間に近いが人間ではない。
となると、パラサイト生物のように人間とは違う特殊な攻撃方法を持っている可能性もある。
後藤はその未知の攻撃を期待していたがための挑発だった。
目の前の人形は知能や精神性は人間に近いが人間ではない。
となると、パラサイト生物のように人間とは違う特殊な攻撃方法を持っている可能性もある。
後藤はその未知の攻撃を期待していたがための挑発だった。
「……ッ、まだまだ!」
水銀燈は一度なにかに気づいたように目を止め、一拍置いて再び黒い羽を広げる。
今度は後藤だけへ向けるのではなく、ばら撒くように広範囲に羽を飛ばした。
だが、これでは一撃一撃がかえって弱まる。
賢い戦法とは思えないな、と思いながらも後藤は盾でその攻撃を防ぐ。
今度は後藤だけへ向けるのではなく、ばら撒くように広範囲に羽を飛ばした。
だが、これでは一撃一撃がかえって弱まる。
賢い戦法とは思えないな、と思いながらも後藤は盾でその攻撃を防ぐ。
「む」
そのとにかく量が多い攻撃が止んだと思うと、水銀燈は前方から姿を消していた。
――――目隠しか。
後藤はすぐに感づくと、腰をわずかに落とす。
どんな攻撃にも反応できるように身構える。
どんな攻撃にも反応できるように身構える。
すると、ドン、という重いものを地面に落ちる音が小さく響いた。
小さな音だったが、静かな森の中ではよく響く。
音の方向へと注視すると、見慣れたデイパックがひとつ転がっている。
小さな音だったが、静かな森の中ではよく響く。
音の方向へと注視すると、見慣れたデイパックがひとつ転がっている。
「チッ、囮か!」
水銀燈はまず黒羽根で目隠しを行い、次にデイパックを投げ捨てて注意を引いた。
ならば、次は攻撃を行なってくるはずだ。
ならば、次は攻撃を行なってくるはずだ。
すでに水銀燈は後藤の背後へと移っていた。
水銀燈は唯一の武器である農作業用の鎌を振りかぶっている。
狙いは首筋。
人の形をしている以上は人と急所も同じだろうという考えから勢い良く鎌を振り下ろした。
水銀燈は唯一の武器である農作業用の鎌を振りかぶっている。
狙いは首筋。
人の形をしている以上は人と急所も同じだろうという考えから勢い良く鎌を振り下ろした。
金属と金属がぶつかる音に似た、乾いた音が響く。
「なっ……!?」
硬質化させた右腕と水銀燈が手に持った農作業用の鎌がぶつかった音だ。
そして、膂力で勝る後藤の腕力で農作業用の鎌が水銀燈の手からこぼれる。
水銀燈は背後を取っていたにもかかわらず簡単に攻撃を防がれたことに驚愕の言葉を発する。
そして、膂力で勝る後藤の腕力で農作業用の鎌が水銀燈の手からこぼれる。
水銀燈は背後を取っていたにもかかわらず簡単に攻撃を防がれたことに驚愕の言葉を発する。
「後ろに目でもあるの!?」
「あるぞ」
「あるぞ」
水銀燈は叫ぶように疑問の言葉を投げかけると、後藤はこともなさげに首筋に複数の目を創りだした。
背後を取るという攻撃は基本中の基本だ。
先ほどの攻撃が目隠しであると気づいた瞬間に、後藤は目を生み出すという行動で視界を広げて背後を確認したのだ。
背後を取るという攻撃は基本中の基本だ。
先ほどの攻撃が目隠しであると気づいた瞬間に、後藤は目を生み出すという行動で視界を広げて背後を確認したのだ。
「ふん!」
ピンチはチャンスと隣合わせである。
水銀燈が攻撃をして、次の行動に移る前に後藤は攻撃行動へと移る。
後藤の右腕が有機的な曲線を持ったものから、無機的な直線の刃へと変わった。
ちょうど先ほど戦闘を行ったシャナが持っていたゲイボルグを思わせる形状だった。
水銀燈は後藤の攻撃を察し、素早く宙を舞って避けようと行動を開始する。
水銀燈が攻撃をして、次の行動に移る前に後藤は攻撃行動へと移る。
後藤の右腕が有機的な曲線を持ったものから、無機的な直線の刃へと変わった。
ちょうど先ほど戦闘を行ったシャナが持っていたゲイボルグを思わせる形状だった。
水銀燈は後藤の攻撃を察し、素早く宙を舞って避けようと行動を開始する。
「なっ……!?」
しかし、その右腕は長く伸びた。
木々に囲まれた森林の中では、水銀燈も木にぶつからないように動くためにスピードを出しづらい。
そして、水銀燈が漏らした声は痛みによる悲鳴というよりも、予想外の行動への驚きの色が濃かった。
木々に囲まれた森林の中では、水銀燈も木にぶつからないように動くためにスピードを出しづらい。
そして、水銀燈が漏らした声は痛みによる悲鳴というよりも、予想外の行動への驚きの色が濃かった。
「なんだ?」
一方で後藤もまた困惑の念を覚えていた。
真紅を切り裂いた時に覚えた、肉ではないが形あるものを切り裂いた感覚がない。
スカを食らう、とでも言うのだろうか。
硬い物質に当たった感触というものを感じられなかったのだ。
真紅を切り裂いた時に覚えた、肉ではないが形あるものを切り裂いた感覚がない。
スカを食らう、とでも言うのだろうか。
硬い物質に当たった感触というものを感じられなかったのだ。
「……ッ!」
その疑問によって後藤に一瞬の隙が生じ、その間に水銀燈は空へと舞って姿を消していく。
追うか、と一瞬だけ考えるが、機動力では空を飛べる水銀燈に分がある。
それに、後藤にはやはり水銀燈にこだわる理由はない。
するすると槍状に変化させていた右腕を、通常の腕へと戻す。
追うか、と一瞬だけ考えるが、機動力では空を飛べる水銀燈に分がある。
それに、後藤にはやはり水銀燈にこだわる理由はない。
するすると槍状に変化させていた右腕を、通常の腕へと戻す。
「ふむ、腹部に穴が空いていたのか」
なるほど、と後藤はうなづく。
基本的に、どの生命体も胴体には重要な器官を備えている。
だからこそ、銃を撃ち慣れた人間は頭部ではなく胴体を狙う。
単純に的が大きく、手足と違いそれだけで致命傷となるとメリットが多いからだ。
水銀燈はその胴体を空洞していたのだ。
基本的に、どの生命体も胴体には重要な器官を備えている。
だからこそ、銃を撃ち慣れた人間は頭部ではなく胴体を狙う。
単純に的が大きく、手足と違いそれだけで致命傷となるとメリットが多いからだ。
水銀燈はその胴体を空洞していたのだ。
「先入観を逆手に取った、人造物である人形ならではのメリットだな……悪くない」
後藤は腹部が欠けていることこそが水銀燈の精神的な恥部であることを知らずにつぶやく。
かつかつと足音を立てながら、水銀燈が残していったデイパックへと歩み寄る。
水銀燈が置いていったデイパックを手に取って中身を無遠慮に地面へばらまいた。
かつかつと足音を立てながら、水銀燈が残していったデイパックへと歩み寄る。
水銀燈が置いていったデイパックを手に取って中身を無遠慮に地面へばらまいた。
「食料が多いな」
後藤は取り出したデイパックの中身を眺めてつぶやいた。
基本支給品の一つである食料と水、そして特殊支給品であるメロンパンやチョコレート。
後藤にとっては戦利品としてこれ以上ないものだった。
基本支給品の一つである食料と水、そして特殊支給品であるメロンパンやチョコレート。
後藤にとっては戦利品としてこれ以上ないものだった。
「ひとまずはこれだけか」
橘あすかに支給された特別な支給品もあったが、後藤に必要のないものだ。
今の後藤に必要な物は食料だけだ。
まずはメロンパンを包んだプラスチック袋から取り出し、咀嚼もせずに丸呑みする。
シャナが見れば激怒しかねない無粋な食べ方だが、後藤は味わうという行為自体に無頓着なのだ。
次に板チョコレートに手を伸ばそうとするが、パッケージから取り出し銀紙を剥がすという行為がひどく面倒だった。
とは言え、銀紙をそのまま飲み込むのは身体に悪影響を与える。
仕方なしに、後藤は両手を人間のそれへと変化させて素早くチョコレートを取り出していく。
今の後藤に必要な物は食料だけだ。
まずはメロンパンを包んだプラスチック袋から取り出し、咀嚼もせずに丸呑みする。
シャナが見れば激怒しかねない無粋な食べ方だが、後藤は味わうという行為自体に無頓着なのだ。
次に板チョコレートに手を伸ばそうとするが、パッケージから取り出し銀紙を剥がすという行為がひどく面倒だった。
とは言え、銀紙をそのまま飲み込むのは身体に悪影響を与える。
仕方なしに、後藤は両手を人間のそれへと変化させて素早くチョコレートを取り出していく。
「ムッ……」
後藤が開封したチョコレートを食べてしまおうと思ったその瞬間だった。
後方からがさりと音がし、後藤は地面に転がったままだった農作業用の鎌を投げつける。
鎌の投擲は攻撃を目的としてはいない、威嚇行動による足止めが目的だ。
気配一つ感じさせなかった存在に、後藤の警戒心が高まる。
ガタン、と鎌が近くの木に当たった。
後藤は素早く振り返り、気配もなく自身の背後に近づいた存在を目視する。
後方からがさりと音がし、後藤は地面に転がったままだった農作業用の鎌を投げつける。
鎌の投擲は攻撃を目的としてはいない、威嚇行動による足止めが目的だ。
気配一つ感じさせなかった存在に、後藤の警戒心が高まる。
ガタン、と鎌が近くの木に当たった。
後藤は素早く振り返り、気配もなく自身の背後に近づいた存在を目視する。
「……なんだ?」
一体の人形が、そこに立っていた。
「人形……?」
その人形は水銀燈と同じローゼンメイデンの生き残りである翠星石ではない。
彼女は今、後藤が取り逃がしたシャナに追い詰められているのだから。
では、どんな人形かというと、もちろん死んでしまった真紅が化けてしまったわけではない。
もちろん、蒼星石であるわけがない。
大前提として、目の前の人形は少女人形ではない。
この人形を見て『少女を模した人形』だとは思う人間が居るとは思えない。
ボサボサの黒髪と立派な口ひげ、地味な色合いの服装と同じく派手でないメガネ。
体格はそこそこいいのだろう、胴体に比べて手足は長めだ。
後藤の目の前の人形は四十前ほどの年齢の男性を思わせる人形だった。
神業級の職人(マエストロ)であるローゼン伯爵とは欠片も繋がりを持っていないこの人形。
彼女は今、後藤が取り逃がしたシャナに追い詰められているのだから。
では、どんな人形かというと、もちろん死んでしまった真紅が化けてしまったわけではない。
もちろん、蒼星石であるわけがない。
大前提として、目の前の人形は少女人形ではない。
この人形を見て『少女を模した人形』だとは思う人間が居るとは思えない。
ボサボサの黒髪と立派な口ひげ、地味な色合いの服装と同じく派手でないメガネ。
体格はそこそこいいのだろう、胴体に比べて手足は長めだ。
後藤の目の前の人形は四十前ほどの年齢の男性を思わせる人形だった。
神業級の職人(マエストロ)であるローゼン伯爵とは欠片も繋がりを持っていないこの人形。
『なぜベストを尽くさないのか?』
この愛くるしいと言うよりも見苦しい造形の人形の名を『上田次郎人形』と言った。
この上田次郎人形は大量生産を行われていない。
それは人形のモデルとなった上田次郎教授の一存である。
その理由は上田次郎教授の言葉によると。
この上田次郎人形は大量生産を行われていない。
それは人形のモデルとなった上田次郎教授の一存である。
その理由は上田次郎教授の言葉によると。
――愛ゆえに寝食を共にしてしまうばかりか、中には“人生のパートナー”に次郎人形を選んでしまう者すら現れかねない。
俗にいう【次郎人形依存症<<Jiro doll dependence syndrome>>】の症状を考えた末の決断なのだ。
決して、どうせ売れないだろうという弱い考え、元手を考えた際に手に入るであろう収益。
ましてや、某古本屋全国チェーン店に並んでいる著書を見て怖気づいたからではない。
決して、どうせ売れないだろうという弱い考え、元手を考えた際に手に入るであろう収益。
ましてや、某古本屋全国チェーン店に並んでいる著書を見て怖気づいたからではない。
閑話休題。
さて、上田次郎の座右の銘であるその言葉が上田次郎人形から特徴的なイントネーションで発せられる。
上田次郎人形の持つ機能の一つだ。(ちなみに上田次郎人形の主な機能はリラックス効果である)
後藤は不意を突かれ、ピタリと動きを止める。
目の前の上田次郎人形からは真紅や水銀燈と違って意思を感じない。
厳密には人形にも意思はある。
だが、一般的な人間は人形の意志というものを知ることはできない。
後藤もまた、通常の人間と同じようにその人形の意思というものを感じ取れないのだ。
だからこそ、後藤はこの人形にどう対応すべきか、と逡巡した。
上田次郎人形の持つ機能の一つだ。(ちなみに上田次郎人形の主な機能はリラックス効果である)
後藤は不意を突かれ、ピタリと動きを止める。
目の前の上田次郎人形からは真紅や水銀燈と違って意思を感じない。
厳密には人形にも意思はある。
だが、一般的な人間は人形の意志というものを知ることはできない。
後藤もまた、通常の人間と同じようにその人形の意思というものを感じ取れないのだ。
だからこそ、後藤はこの人形にどう対応すべきか、と逡巡した。
『なぜベストを尽くさないのか?』
後藤の逡巡を読み取ったのか読み取っていないのか。
上田次郎人形は農作業用の鎌を木から引き抜きながら、上田次郎の座右の銘が口(?)にする。
目の前の人形の能力を計りきれない。
わかっていることは一つだけ、やはり人形には食欲がわかないということだ。
上田次郎人形は農作業用の鎌を木から引き抜きながら、上田次郎の座右の銘が口(?)にする。
目の前の人形の能力を計りきれない。
わかっていることは一つだけ、やはり人形には食欲がわかないということだ。
『なぜベストを尽くさないのか?』
「興味がないな」
「興味がないな」
上田次郎人形の言葉にそう返すと、上田次郎人形はくるりと振り向き背中をみせた。
後藤と田村玲子の二つのデイパックを担いだ上田次郎人形は宙を舞って森の奥へと消えて行く。
その姿を見た後藤は追おうとし――――やめた。
あのデイパックには食料もなければ執着する特別なモノもない、追うだけ無駄というものだ。
後ろ姿を眺めながら、後藤は南を向く。
大きな移動をしていなければ志々雄は市街地に残っているはずだ。
また、食料となる人間も少なからず居るだろう。
食料にもならず、強者にも思えない上田次郎人形を追うことよりも市街地へ向かったほうがいい。
後藤と田村玲子の二つのデイパックを担いだ上田次郎人形は宙を舞って森の奥へと消えて行く。
その姿を見た後藤は追おうとし――――やめた。
あのデイパックには食料もなければ執着する特別なモノもない、追うだけ無駄というものだ。
後ろ姿を眺めながら、後藤は南を向く。
大きな移動をしていなければ志々雄は市街地に残っているはずだ。
また、食料となる人間も少なからず居るだろう。
食料にもならず、強者にも思えない上田次郎人形を追うことよりも市街地へ向かったほうがいい。
「ひとまず、今は食事だ……」
十一枚の板チョコレートを一口で丸呑みし、支給された味気ない食料と水に手を伸ばした。
【3】
『なぜベストを尽くさないのか?』
「うるさいっ!」
「うるさいっ!」
水銀燈は後藤から離れながら、そばに近寄った人形に小さな声で叱咤した。
森の奥へと消えたと思っていた上田次郎人形。
実は後藤に気付かれないように大回りして水銀燈へと近づいていたのだ。
上田次郎人形はせっせと二つのデイパックの中身を一つのデイパックに詰めなおしている。
森の奥へと消えたと思っていた上田次郎人形。
実は後藤に気付かれないように大回りして水銀燈へと近づいていたのだ。
上田次郎人形はせっせと二つのデイパックの中身を一つのデイパックに詰めなおしている。
「……まあ、悪くはないわね」
後藤との戦闘の途中に、水銀燈は一つの人形を見つけていた。
それこそが、この『上田次郎人形』である。
二度目の黒い羽による攻撃は目隠しの意味もあったが、同時に上田次郎人形を操る意味もあったのだ。
結果、後藤を倒すことはできなかったが支給品を奪うことはでき た。
特別な疲労もダメージも負わなかったことから、悪くない戦いだったと言えるだろう。
もっとも、自身のデイパックは回収できなかったため、後藤のものと交換する形になってしまったが。
それこそが、この『上田次郎人形』である。
二度目の黒い羽による攻撃は目隠しの意味もあったが、同時に上田次郎人形を操る意味もあったのだ。
結果、後藤を倒すことはできなかったが支給品を奪うことはでき た。
特別な疲労もダメージも負わなかったことから、悪くない戦いだったと言えるだろう。
もっとも、自身のデイパックは回収できなかったため、後藤のものと交換する形になってしまったが。
「行くわよ」
上田次郎人形がデイパックの詰替え作業を終えたのを見計らって、水銀燈は声をかけた。
そして、上田次郎人形の抱えたデイパックを奪い取る。
上田次郎人形はなにも言わず、ふわふわと空を舞いながら水銀燈の後をついていく。
そして、上田次郎人形の抱えたデイパックを奪い取る。
上田次郎人形はなにも言わず、ふわふわと空を舞いながら水銀燈の後をついていく。
「あの時、私はシャドームーンの名前を……」
ぎりっと強く歯を噛み締める。
シャドームーンが与えた命令は一つだけだ。
シャドームーンが与えた命令は一つだけだ。
『他の参加者を見付け出して、シャドームーンの危険性を喧伝すること』
それを水銀燈は実行しようとした 。
それも途中までなんの疑問を抱かずに、当然のように口にしていた。
生きている限り続く屈辱、完全なる恐怖からくる心の敗北。
そんな言葉のはずなのに、水銀燈は口にしてしまったのだ。
それも途中までなんの疑問を抱かずに、当然のように口にしていた。
生きている限り続く屈辱、完全なる恐怖からくる心の敗北。
そんな言葉のはずなのに、水銀燈は口にしてしまったのだ。
「なんで、私はッ!」
『ローゼンメイデンなのに』
その言葉を口にすることすら出来なかった。
何故ならば、水銀燈はまだシャドームーンの危険性を喧伝しようとしているからだ。
それはシャドームーンを倒すために懸命しているからではない。
シャドームーンへの恐怖が未だに水銀燈を縛っているからだ。
そうしなければなにをされるかわからない、そんな敗者の考えに囚われているからだ。
こう強がろうとしている今ですら、水銀燈はシャドームーンへにおびえている。
何故ならば、水銀燈はまだシャドームーンの危険性を喧伝しようとしているからだ。
それはシャドームーンを倒すために懸命しているからではない。
シャドームーンへの恐怖が未だに水銀燈を縛っているからだ。
そうしなければなにをされるかわからない、そんな敗者の考えに囚われているからだ。
こう強がろうとしている今ですら、水銀燈はシャドームーンへにおびえている。
「私 は……私は、もう……」
『ローゼンメイデンではない』
その言葉もまた、水銀燈は口にすることは出来なかった。
ローゼンメイデンが誇り高い、ローゼン伯爵の愛しい娘だとすれば水銀燈はもはやローゼンメイデンはない。
そうわかっているのに、それでも口にすることは出来なかった。
それは水銀燈の唯一の誇り、アイデンティティーだから。
ローゼンメイデンが誇り高い、ローゼン伯爵の愛しい娘だとすれば水銀燈はもはやローゼンメイデンはない。
そうわかっているのに、それでも口にすることは出来なかった。
それは水銀燈の唯一の誇り、アイデンティティーだから。
己を支え続けた誇りは、一度揺らいでしまえばどんな刃よりも己を傷つける。
気高い誇りほど、地に堕ちた時に醜さが際立つ。
父への愛は、父への尊敬は、そのまま自身への卑下に繋がる。
気高い誇りほど、地に堕ちた時に醜さが際立つ。
父への愛は、父への尊敬は、そのまま自身への卑下に繋がる。
がらくた、木偶、ジャンク、欠陥品。
様々な言葉が頭をめぐるが、今の水銀燈にはそれらの言葉を否定する気力 も沸かない。
今にも消えてしまいたい気持ちに支配されていた。
様々な言葉が頭をめぐるが、今の水銀燈にはそれらの言葉を否定する気力 も沸かない。
今にも消えてしまいたい気持ちに支配されていた。
「いやぁ……これじゃ、これじゃ私は……」
『まるでジャンクじゃない』と続くはずの言葉が出てこない。
父以外の存在に媚び、父から授かった身体に傷をつけられた。
そんな心身ともにボロボロの水銀燈でも、その言葉を口にすることにブレーキがかかった。
苦しい敗北や己の弱さを見つめることも強さへ繋がる道だろう。
だが、誇りが泥に塗れてでも醜く戦い続ける戦士となることを水銀燈には受け入れられない。
ローゼンメイデンは、完璧な美しき少女でなければいけないのだから。
父以外の存在に媚び、父から授かった身体に傷をつけられた。
そんな心身ともにボロボロの水銀燈でも、その言葉を口にすることにブレーキがかかった。
苦しい敗北や己の弱さを見つめることも強さへ繋がる道だろう。
だが、誇りが泥に塗れてでも醜く戦い続ける戦士となることを水銀燈には受け入れられない。
ローゼンメイデンは、完璧な美しき少女でなければいけないのだから。
『なぜベストを尽くさないのか?』
「ッ!」
「ッ!」
そんな水銀燈の胸中を知ってから知らずか、上田次郎人形から言葉が発せ られる。
水銀燈は、きっ、っと上田次郎人形を強く睨んだ。
怒りのままに上田次郎人形を切り裂いてしまおうかと思ったが、やめた。
八つ当たりでしかないことはわかっていたし、こんなのでも重要な手札のひとつだ。
いつかの日、真紅とそのミーディアムである桜田ジュンを人形に襲わせた。
上田次郎人形も人形である以上、そんな使い方もできる。
なによりも、自らよりも下の存在が居ると思うと不安定な精神も安定した。
水銀燈は、きっ、っと上田次郎人形を強く睨んだ。
怒りのままに上田次郎人形を切り裂いてしまおうかと思ったが、やめた。
八つ当たりでしかないことはわかっていたし、こんなのでも重要な手札のひとつだ。
いつかの日、真紅とそのミーディアムである桜田ジュンを人形に襲わせた。
上田次郎人形も人形である以上、そんな使い方もできる。
なによりも、自らよりも下の存在が居ると思うと不安定な精神も安定した。
「不快ね、その気持ちを抑えなさい」
所有者である上田次郎への想いを感じ取った水銀燈は冷たく言い放つ。
上田次郎人形はなにも言わず、ただ水銀燈の後をついていく。
水銀燈は振り返り、上田次郎人形がついてきていることを確認すると短く呟いた。
上田次郎人形はなにも言わず、ただ水銀燈の後をついていく。
水銀燈は振り返り、上田次郎人形がついてきていることを確認すると短く呟いた。
「真紅」
鏡の奥には無数に広がる世界がある。
それは無数に広がる世界に繋がる扉。
選択の繰り返しと、あらゆる可能性の世界。
だが、ローゼンメイデンはそんな無数に存在するはずの世界に七つだけしか居ない。
『真紅に似たなにか』という存在は居るかもしれない。
だけど、『世界』という樹の大きな幹から外れた、死滅していく細い枯れ枝の『世界』にすら真紅は存在しない。
それは無数に広がる世界に繋がる扉。
選択の繰り返しと、あらゆる可能性の世界。
だが、ローゼンメイデンはそんな無数に存在するはずの世界に七つだけしか居ない。
『真紅に似たなにか』という存在は居るかもしれない。
だけど、『世界』という樹の大きな幹から外れた、死滅していく細い枯れ枝の『世界』にすら真紅は存在しない。
「真紅、私は貴方を許さない」
傷ついた分だけ優しくなれるなんて言葉は嘘だ。
少なくとも、水銀燈は傷つけられたら傷つけられた分だけ相手に仕返しをしてやろうと考える。
もしも、自らを傷つけた真紅/シャドームーン/狭間偉出夫に仕返しをすることが出来ないとしよう。
その時に は、弱い自分よりもさらに弱い誰かを傷つけたくなる。
少なくとも、水銀燈は傷つけられたら傷つけられた分だけ相手に仕返しをしてやろうと考える。
もしも、自らを傷つけた真紅/シャドームーン/狭間偉出夫に仕返しをすることが出来ないとしよう。
その時に は、弱い自分よりもさらに弱い誰かを傷つけたくなる。
――――私から逃げた貴方を、絶対に許さない。
自分が劣った存在だと受け入れて生きられるわけがない。
誇りが傷ついたままで、ちっぽけなアイデンティティを保てるわけがない。
『人』には弱者という『人形』が必要なのだ。
誇りが傷ついたままで、ちっぽけなアイデンティティを保てるわけがない。
『人』には弱者という『人形』が必要なのだ。
【一日目夜/D-6 森林部】
【後藤@寄生獣】
[装備]無し
[支給品]支給品一式×3(食料は完食)、不明支給品1~2(橘のもの、確認済、食料ではない)
[状態]疲労(中)、ダメージ(小)
[思考・行動]
1:会場内を徘徊し、志々雄真実を殺す。
2:強い奴とは戦いたい。
[備考]
※後藤は腕を振るう速度が若干、足を硬質化させて走った際の速度が大幅に制限されています。
※左腕は田村玲子です。
※基本支給品の食料と水、メロンパン×4、板チョコレート×11は完食しました。
【後藤@寄生獣】
[装備]無し
[支給品]支給品一式×3(食料は完食)、不明支給品1~2(橘のもの、確認済、食料ではない)
[状態]疲労(中)、ダメージ(小)
[思考・行動]
1:会場内を徘徊し、志々雄真実を殺す。
2:強い奴とは戦いたい。
[備考]
※後藤は腕を振るう速度が若干、足を硬質化させて走った際の速度が大幅に制限されています。
※左腕は田村玲子です。
※基本支給品の食料と水、メロンパン×4、板チョコレート×11は完食しました。
【一日目夜/E-6 山中】
【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】
[装備]無し
[支給品]支給品一式×6(食料以外)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、双眼鏡@現実、
首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、
黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ、農作業用の鎌@バトルロワイアル、上田次郎人形@TRICK
前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿
三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル
剣心の不明支給品(0~1)、ロロの不明支給品(0~1)
[状態]疲労極大、右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、、左脚欠損、強い恐怖
[思考・行動]
1:市街地へ向かう。
2:シャドームーンの命令を聞く(?)
[備考]
※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。
※nのフィールドに入ろうとすると「入ろうとする意思そのものが消されてしまう」ようです。
【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】
[装備]無し
[支給品]支給品一式×6(食料以外)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、双眼鏡@現実、
首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、
黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ、農作業用の鎌@バトルロワイアル、上田次郎人形@TRICK
前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿
三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル
剣心の不明支給品(0~1)、ロロの不明支給品(0~1)
[状態]疲労極大、右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、、左脚欠損、強い恐怖
[思考・行動]
1:市街地へ向かう。
2:シャドームーンの命令を聞く(?)
[備考]
※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。
※nのフィールドに入ろうとすると「入ろうとする意思そのものが消されてしまう」ようです。
【上田次郎人形@TRICK(実写)】
参加者の一人である上田次郎を模してつくられた人形。
上田次郎の特徴的なイントネーションで『なぜベストを尽くさないのか?』という音声を出す機能がついている。
欲しいと思う視聴者は大勢居たが、残念ながら発売されてはいない。
緋村剣心に支給されていた。
参加者の一人である上田次郎を模してつくられた人形。
上田次郎の特徴的なイントネーションで『なぜベストを尽くさないのか?』という音声を出す機能がついている。
欲しいと思う視聴者は大勢居たが、残念ながら発売されてはいない。
緋村剣心に支給されていた。
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140:寄り添い生きる獣たち | 後藤 | 157:Re:寄り添い生きる獣たち |
144:銀の邂逅 月の相克(後編) | 水銀燈 | 153:Painful Return |