超人画報 国産架空ヒーロー四十年の歩み

ジャンル 混載
出版社 竹書房
サイズ A5
発売年月 1995年11月
ポイント 新旧ヒーロー総ざらい
この手の書籍では取り上げられる機会の少ないB級マイナー作品についても解説
その反面、一部作品が未紹介
画報シリーズ


概要

古くは1957年公開の映画『鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)』、そして新しくは95年4月公開の映画『人造人間ハカイダー』まで、テレビ・映画・ビデオを問わず、あらゆるメディアにおいて展開された特撮ヒーロー作品を一気に取り上げた1冊。
メジャー作品はもちろんのこと、マイナー作品についてもそれなりの扱いで紹介されており、中でも80年代後半から90年代にかけて映画&ビデオ枠で制作されたマイナーなB級特撮作品も多数紹介されている。
なお、本書における戦隊シリーズの扱いは、当時の東映の公式カウントにならっている関係で、「戦隊シリーズ」として扱われる場合は『秘密戦隊ゴレンジャー』から*1、「スーパー戦隊シリーズ」としては『バトルフィーバーJ』からの起算でカウントされているが、一部ページにおいて、カウントが混乱している部分も見受けられている*2

紹介作品一覧

本書の紹介作品は、基本的に年代ごとに区切られての紹介となっている。
個別の項目が存在し、データリストやスチール写真が掲載されている作品のみのリストアップし、コラム扱いの作品は紹介しないものとする。
以下、章ごとについて述べる。

連続活劇(銀幕)からブラウン管へ

劇場映画からテレビ映画の黎明期に至るまでの初期の国産特撮ヒーローを紹介。
+ 紹介作品
作品名 メディア*3 備考
鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ) 映画
月光仮面 コラム扱いで映画版も紹介
遊星王子 コラム扱いで映画版も紹介*4
少年ジェット
まぼろし探偵
七色仮面
豹の眼
海底人8823
快傑ハリマオ
アラーの使者
ナショナルキッド
少年ケニヤ
宇宙快速船 映画
忍者部隊月光

怪獣大決戦・カラーTV時代への移行

怪獣ブーム到来からのウルトラシリーズ登場により、カラーテレビ時代へと本格移行した1960年代後半~70年の作品を紹介。
+ 紹介作品
作品名 メディア 備考
ウルトラQ
忍者ハットリくん
マグマ大使
ウルトラマン
悪魔くん
快獣ブースカ
黄金バット 映画
仮面の忍者 赤影
キャプテンウルトラ
光速エスパー
忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ
ウルトラセブン
怪獣王子
ジャイアントロボ
マイティジャック
戦え!マイティジャック
怪奇大作戦
河童の三平 妖怪大作戦
怪盗ラレロ
魔神バンダー
チビラくん
ウルトラファイト

第二次怪獣ブームから変身ブームへ

2つの流れが重なり、特撮ヒーロー番組が最大級の人気を見せた70年代の作品を紹介。
本書で取り上げられている作品の紹介数としては最多である。
+ 紹介作品
作品名 メディア 備考
宇宙猿人ゴリ
宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン
スペクトルマン
帰ってきたウルトラマン
仮面ライダー
好き!すき!!魔女先生
シルバー仮面
シルバー仮面ジャイアント
ミラーマン
快傑ライオン丸
超人バロム・1
ウルトラマンA
変身忍者 嵐
レッドマン
トリプルファイター
緊急指令10-4・10-10
人造人間キカイダー
サンダーマスク
行け!ゴッドマン
愛の戦士 レインボーマン
突撃!ヒューマン!!
アイアンキング
ファイヤーマン
魔人ハンター ミツルギ
恐怖劇場アンバランス
ジャンボーグA
仮面ライダーV3
流星人間ゾーン
ロボット刑事*5
ウルトラマンタロウ
風雲ライオン丸
キカイダー01
スーパーロボット レッドバロン
クレクレタコラ
ダイヤモンド・アイ
イナズマン/イナズマンF 2作品ともまとめて紹介
鉄人タイガーセブン
行け!グリーンマン
仮面ライダーX
電人ザボーガー
ウルトラマンレオ
SFドラマ 猿の軍団
がんばれ!!ロボコン
スーパーロボット マッハバロン
仮面ライダーアマゾン
冒険ロックバット
正義のシンボル コンドールマン
仮面ライダーストロンガー
秘密戦隊ゴレンジャー
アクマイザー3
宇宙鉄人キョーダイン
ザ・カゲスター
忍者キャプター
超神ビビューン
ぐるぐるメダマン
恐竜探険隊ボーンフリー
プロレスの星 アステカイザー
円盤戦争バンキッド
バトルホーク
5年3組魔法組
快傑ズバット
大鉄人17
ジャッカー電撃隊
小さなスーパーマン ガンバロン
ロボット110番
冒険ファミリー ここは惑星0番地
恐竜大戦争アイゼンボーグ
透明ドリちゃん
スターウルフ
UFO大戦争 戦え!レッドタイガー
スパイダーマン(東映) 公式の書籍でスチールが使われた最後の例
恐竜戦隊コセイドン
宇宙からのメッセージ 銀河大戦

リバイバルヒーローから集団ヒーローへ

過去の作品のリメイクに加え、スーパー戦隊シリーズとメタルヒーローシリーズが開始し、発売された95年当時における特撮作品の基盤が完成した70年代末期から80年代のヒーローを紹介。
+ 紹介作品
作品名 メディア 備考
バトルフィーバーJ
炎の超人 メガロマン*6
仮面ライダー(新)*7
電子戦隊デンジマン
ウルトラマン80
ぼくら野球探偵団
仮面ライダースーパー1
太陽戦隊サンバルカン
ロボット8ちゃん
大戦隊ゴーグルV
宇宙刑事ギャバン
バッテンロボ丸
宇宙刑事シャリバン
科学戦隊ダイナマン
ペットントン
アンドロメロス
10号誕生!仮面ライダー全員集合!! 特番
星雲仮面マシンマン
超電子バイオマン
宇宙刑事シャイダー
どきんちょ!ネムリン
兄弟拳バイクロッサー
TVオバケ てれもんじゃ
電撃戦隊チェンジマン
巨獣特捜ジャスピオン
勝手に!カミタマン
超新星フラッシュマン
もりもりぼっくん
時空戦士スピルバン

多様化するスーパーヒーロー像

映画&ビデオの両メディアも含めて、進歩し続ける80年代末期から、発売時点での最新となる90年代の作品群を紹介。
+ 紹介作品
作品名 メディア 備考
おもいっきり探偵団 覇悪怒組
超人機メタルダー
光戦隊マスクマン
仮面ライダーBLACK
じゃあまん探偵団 魔隣組
世界忍者戦ジライヤ*8
超獣戦隊ライブマン
電脳警察サイバーコップ
仮面ライダーBLACK RX
高速戦隊ターボレンジャー
機動刑事ジバン
魔法少女ちゅうかなぱいぱい!
魔法少女ちゅうかないぱねま!
美少女仮面ポワトリン
特警ウインスペクター
地球戦隊ファイブマン
ウルトラマンG ビデオ(テレビ放送あり)
不思議少女ナイルなトトメス
特救指令ソルブレイン
鳥人戦隊ジェットマン
うたう!大龍宮城
特捜エクシードラフト
恐竜戦隊ジュウレンジャー
真・仮面ライダー 序章 ビデオ
大予言/復活の巨神
有言実行三姉妹シュシュトリアン
特捜ロボ ジャンパーソン
五星戦隊ダイレンジャー
電光超人グリッドマン
仮面ライダーZO 映画
ブルースワット
忍者戦隊カクレンジャー
仮面ライダーJ 映画
ウルトラマンパワード ビデオ(テレビ放送あり)
重甲ビーファイター
超力戦隊オーレンジャー
人造人間ハカイダー 映画

その他

上述のメイン作品には含まれないが、関連性のある周辺作品についても、コラム扱いで取り上げられている。

巻頭カラーページ

巻頭カラーページでは、以下の構成となっている。
川内康範氏原作作品
ウルトラシリーズ*9
円谷プロ作品の女優陣
ピー・プロ作品
宣弘社&バロンシリーズ
歴代ライダー
石ノ森ヒーロー
東映単発ヒーロー
戦隊
メタルヒーロー
東映コメディキャラクター
コラム扱いで紹介されたB級Vシネマ作品のヒロイン
各ヒーロー作品の紹介に加え、各作品のヒロインを演じた代表的な女優陣についてもピックアップされているのがポイントである。

問題点

このように、多数の作品を取り上げている反面、問題点もいくつか見受けられる。
  • やはりというべきか、この手のムックには最低限の誤植および、一部記述の不備が見受けられる。
    • スタッフリストについては、ジバンおよびジュウレンジャーのメインライターが、実際の杉村升氏ではなく、高久進氏であるかのような記載になっている。
  • 紹介スペースの関係からか、一部作品は掲載スチールが主役ヒーローのみの掲載となっているものもある。
    • 主な未掲載キャラとしては、月の輪(嵐)やナイトファイヤー(SRS)が該当する。
      • ライブマンのブラックバイソン&グリーンサイのように、モノクロページではスチールが掲載されているが、カラーページではスチール未掲載のキャラもある。
  • 時代劇系の作品は基本的にコラム扱い、もしくは未収録。
    • 昭和にはテレビ、映画を問わず、児童向けの時代劇作品が多数制作されたが、大半がコラム扱いでの紹介となっている。
    • 特に『白獅子仮面』は、変身ヒーロー作品でありながら、時代劇作品として判断されたためか、本書では一切紹介されていない。
  • 非変身ヒーロー作品および、コメディキャラクター作品も多数紹介されているが、『ワイルド7*10』や『電撃!!ストラダ5』のように、特撮風の要素がありながら、どちらかといえば一般ドラマ寄りの作品はコラムでも未紹介となっている。
  • これらの作品と似たような理由で『おはよう!こどもショー』枠の特撮作品では唯一『行け!牛若小太郎』のみ、スチールなしでコラム扱いでの紹介にとどまっている*11
  • キー局が関西地方のいわゆる準キー局の場合、ほとんどの作品においては関東エリアのキー局の名前も表記*12されているが、なぜか関西テレビ(フジテレビ系列局)制作作品のみ、フジテレビの名前が未表記である*13
  • 帯番組路線もほとんどコラム扱いで取り上げられている反面、なぜか『ミラーファイト』については、存在すら触れられていない。
  • メタル系については、紹介スペースの関係上、JP以前のほとんどの作品が、不思議コメディとの抱き合わせ紹介となっており、単独1Pで紹介されているのはジバン、BS、BFの3作品のみである。
最終更新:2025年07月19日 16:37

*1 カラーページ部分でも、歴代の戦隊シリーズを紹介しているコーナーがあるが、そこでは本作から起算しての紹介となっている。一方、同コーナーにおいて、BFJ以降をスーパー戦隊としてカウントしている。

*2 ライブマンの紹介の場合、柱部分において「戦隊シリーズ第10弾!」との記述がある。

*3 特に記載のない場合はすべてテレビ作品。

*4 劇場版のスチールも袖部分に掲載。

*5 本作は石ノ森作品でありながら、なぜか巻頭カラーページでは紹介されていない。

*6 正式な番組タイトルは『メガロマン』だが、当時の新聞のラテ欄での表記で紹介されており、解説欄でも#14から改題されたとの表記がある。

*7 現在は『仮面ライダー(スカイライダー)』との表記が一般だが、当時のメディアはこの表記の媒体が多かった。

*8 本作は作品そのもののテーマが忍者モチーフかつ、メカニカル性が希薄のため、巻頭カラーページではメタル系はもとより、ライダー、戦隊、石ノ森作品に含まれない東映単発ヒーロー作品としての扱いになっている。

*9 アニメ作品のため、メイン作品としては扱われていない『ザ・ウルトラマン(表記まま)』、『ウルトラマンUSA』の両作品のセルカットが1枚ずつ掲載されており、後者はメイン3人の並びのセルカットを掲載している。また、発売時点でデビューしたパイロット版のネオスとセブン21の2人も、当時までの全ウルトラヒーロー21人の集合スチールでしっかり掲載されている。

*10 『ミツルギ』の項目で作品名のみ紹介。

*11 ただし、巻末の索引リストには同作のタイトルも記載されている。

*12 例:「毎日放送、TBS」。

*13 もっとも、同じような例は、他社のムック本でもいくつか見られる。