決定版 巨大ヒーロー超百科

ジャンル 混載
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 35
サイズ A4変形
発売年月 1993年4月
ポイント グリッドマンを中心にした歴代円谷ヒーローの魅力を紹介
『巨大』ではないトリプルファイターとコセイダーも紹介
アステカイザーは大人の事情から未紹介
超百科シリーズ


概要

古くは『ウルトラマン』、そして新しくは当時放送を開始したばかりの『電光超人グリッドマン』まで、タイトルが示す通り、歴代の円谷ヒーローを紹介した1冊。
『巨大ヒーロー』のタイトルが示す通り、基本的には巨大ヒーロー作品の紹介をメインとしているが、等身大ヒーローである『トリプルファイター』と『恐竜戦隊コセイドン』のコセイダーも扱われている
混載路線だが、紹介作品が比較的少なめなこともあり、非ウルトラ系の一部の作品は、防衛チームや代表的な敵キャラ・怪獣・怪人まで紹介されている。
ウルトラシリーズの扱いに関しては、すでに単独のムック本が多数発売されていることもあり、比較的軽めだが、それでも当時の最新作であるグレートまでしっかり紹介されており、変身前の隊員や、代表的な武器・技ももちろん紹介されている。

紹介作品(登場ヒーロー)一覧

原則として、作品(シリーズ)ごとの紹介となっている。
掲載順は以下の通り。
作品(シリーズ)名 ページ数 備考
電光超人グリッドマン 10P 事実上のメイン作品
ミラーマン 8P
ファイヤーマン 8P
ジャンボーグA 8P Aと9をまとめて紹介
恐竜大戦争アイゼンボーグ 4P
恐竜戦隊コセイドン 2P
レッドマン 1P
トリプルファイター 1P
アンドロメロス 2P
ウルトラシリーズ 18P 発売時点での実写作品*1のみ紹介
冒頭に歴代ヒーロー集合のスチールを掲載し、そこから各作品を2Pずつ紹介
  • 当時までの円谷ヒーローはアニメ作品および、非変身ヒーロー作品以外のほとんどの作品が取り上げられているが、『プロレスの星 アステカイザー』は、権利関係の都合から未収録である。
  • ウルトラ関連は、父とジョーニアスを含めた90年代初頭のウルトラヒーロー特写で、唯一不在のジョーニアスのポジションに80年代のゾフィーと本放送時のキングのスチールを加える構成になっている。
  • 書いてわかる通り、非ウルトラ作品はそこそこ優遇されており、最新作のグリッドマンは10P扱いの高待遇となっている。


防衛チームの扱い

先述のように、非ウルトラ系の一部作品に関しては、防衛チームも紹介されているが、その扱いには差がある。
  • SGM(ミラーマン)
    • メンバー全員がフルネームで個人名付きで紹介。
  • SAF(ファイヤーマン)
    • スチールは大きめの扱いながら、ファイヤーマンに変身する主人公の岬大介(ミサキー)以外、個人名なし。
  • PAT(ジャンA)
    • スチールで紹介されているメンバーは5人編成*2時であり、隊長はすでに3代目隊長の浜田隊長へと交代していたが、なぜか隊長の名前が2代目隊長の「岸竜三隊長」として表記*3されている。
    • 同じく、一部の男性陣がフルネーム表記な一方、紅一点の野村せつ子隊員と、巨漢ポジの熊井五郎隊員は、なぜかフルネーム呼びされず「野村隊員」、「熊井隊員」として表記されている。
    • また、他チームが隊員集合スチールの扱いが大きいのに対し、こちらはメカのほうの扱いが大きく、隊員集合スチールは小さめの扱いである。
  • D戦隊(アイゼンボーグ)
    • アニメ描写な関係もあってか、アイゼンボーに合体する主人公の善と妹の愛以外の立花兄妹*4以外は紹介されず、実質メカのみの紹介である。
  • コセイドン隊(コセイドン)
    • 講談社発売の書籍でコセイドンが取り上げられる場合、初期メンバー6人のうち、2人いる女性隊員の片方であるウララ隊員*5が写らず、5人のみのスチールが使われる場合がほとんどだが、本書ではしっかり彼女も含めた6人並びのスチールが使われている*6


特別紹介

本書の姉妹編的な存在として、円谷作品の単独タイトルについても本稿で解説する。

『電光超人グリッドマン超百科』

1993年11月に通巻42巻として発売されたもの。
タイトル通り、グリッドマンを単独で取り上げた超百科で、キンググリッドマンまでの戦力の紹介に加え、2クール目までに登場した怪獣がすべて扱われている。
当然ながら、非ウルトラ系の円谷作品の単独タイトルが取り上げられた唯一の超百科にして、シリーズ系に含まれない完全な単発特撮作品から展開された唯一の超百科である。
最終更新:2025年10月03日 18:39

*1 初代マン~レオ、80、グレート。

*2 #14~19。PATはたびたびメンバー交代が激しいことで有名であり、中盤以降はSGMの面々も転属したことがあったが、これらの交代・転属メンバーの紹介はない。

*3 正確な名前表記は「岸竜蔵」である。

*4 本書での表記は「立花兄弟」。もっとも、この表記は、講談社発売の書籍では2000年代初期まで修正されなった。

*5 #1~14に登場。声優として活動された故・一城みゆ希さんが演じられた唯一の特撮キャラにして、顔出しである。

*6 なお、このスチールに関しては、コセイダーに変身する主人公のゴウのみのスチールが切り抜かれて使われる場合もある。