ヒーローメカ2大百科

ジャンル 混載
出版社 ケイブンシャ
シリーズレーベル ケイブンシャの大百科シリーズ
通巻No. 277
サイズ A6
発売年月 1986年12月
ポイント 新旧特撮作品のメカ・マシンを紹介
特撮界を代表する名俳優、宮内洋氏インタビューあり
その反面、一部メジャー作品が未収録
ケイブンシャの大百科シリーズ


概要

古くは『月光仮面』、そして新しくは当時放送中の『超新星フラッシュマン』、『時空戦士スピルバン』まで、30年近くにわたる歴代特撮ヒーロー番組82タイトル*1に登場した各種メカ・マシン・ロボ(一部作品は武器についても紹介)を取り上げた、ケイブンシャらしいマニアックな一冊。
1983年に発売されたアニメ・特撮混載の『ヒーロー・メカ大百科』の続編的な内容だが、書名から中黒がないことに加え、全体的に構成が変わっており、作品ごとに特定のメカ・マシンを紹介する『全怪獣怪人大百科』のメカ版的な内容の構成となった。
ヒーローの写真については軽めで、タイトルの通り、各種メカの紹介がメインになっている。
基本的に各種の作品解説は、当時の最新作からさかのぼる順で混在だが、ウルトラ・ライダー・宇宙刑事の3シリーズはシリーズごとの紹介*2となっている。
巻頭のカラーグラビアでは当時の最新作を紹介後、過去のヒーローのメカ・マシンをテーマごとに紹介しているが、フィルムストーリーとして『仮面ライダー(スカイライダー)』#23「怪人ムササビ兄弟と2人のライダー*3」が掲載されている。

紹介作品一覧

基本的には、紹介作品は、当時の最新作からさかのぼる順での紹介となっているが、本項では制作会社および年代順での紹介とする。
制作会社 作品(シリーズ)名 備考
東映 丸出だめ夫
キャプテンウルトラ
ジャイアントロボ
仮面ライダーシリーズ(1号~ZX)
好き!すき!!魔女先生
超人バロム1*4
人造人間キカイダー/キカイダー01
ロボット刑事
イナズマン/イナズマンF
スーパー戦隊シリーズ(ゴレンジャー~フラッシュマン)
アクマイザー3/超神ビビューン
宇宙鉄人キョーダイン
忍者キャプター
快傑ズバット
大鉄人17
スパイダーマン
宇宙からのメッセージ 銀河大戦
メタルヒーローシリーズ(宇宙刑事3作品~スピルバン)
星雲仮面マシンマン
兄弟拳バイクロッサー
もりもりぼっくん*5
スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇*6
ライダー&宇宙刑事シリーズは独立扱いで紹介
円谷プロ ウルトラシリーズ(Q~80+メロスまでの実写作品のみ)
快獣ブースカ
マイティジャック/戦え!MJ
トリプルファイター
猿の軍団
プロレスの星アステカイザー
スターウルフ
ウルトラシリーズは独立扱いで紹介
ピープロ マグマ大使
スペクトルマン
風雲ライオン丸
鉄人タイガーセブン
電人ザボーガー
宣弘社&日本現代企画&創映舎 月光仮面
光速エスパー
シルバー仮面
アイアンキング
スーパーロボット レッドバロン/マッハバロン
UFO大戦争 戦え!レッドタイガー
東宝&国際放映 レインボーマン
ワイルド7
円盤戦争バンキッド
その他 少年ジェット
鉄腕アトム(実写版)
鉄人28号(実写版)
怪獣マリンコング
少年発明王
電撃ストラダ5*7
Xボンバー
  • このように、あまり特撮として扱われる傾向の少ないワイルド7とストラダ5の両作品*8も含め、豪華な作品群が紹介されている。
  • その反面、未紹介作品も多数存在しており、中でも円谷作品は『怪奇大作戦』、『ミラーマン』、『ジャンボーグA』、『緊急指令10-4・10-10』、『ファイヤーマン』、円谷恐竜三部作がすべて未紹介となってしまっている。
    • 理由は不明だが、比較的マイナー作品の10-4・10-10はともかく、それなりの知名度がある作品なこともあってか、本来なら大きく扱うべきである。
  • 一方、コメディキャラクター系の特撮作品についても、紹介されているのは、だめ夫、ブースカ、魔女先生、ぼっくんの4作品のみで、それ以外の作品は未紹介となっている。
    • ぼっくんとスケバン刑事Ⅲが選ばれた理由としては、発売時点でのシリーズ最新作という理由も大きいと思われる。


評価点

  • 宮内洋氏ファン必須の要素
    • 本邦特撮ヒーロー界を語るうえで外せない名俳優、宮内洋氏のインタビュー記事が掲載されており、カラーグラビアでも「帰ってきた風見志郎」との触れ込みで当時の宮内氏のスチールが掲載されている。
  • コアなカラーグラビア
    • 当時はガレージキットが注目を集めた時代だったため、特撮関連ガレキの紹介や、愛車を『ウルトラセブン』の自動車のポインターに改造したファンも紹介されている。
    • 東映ビデオ発売分のみだが、当時の特撮関連ビデオ*9に関する記述も取り上げられている。


問題点

先に述べた収録作品以外にも、いくつか問題点が存在する。
  • 『アステカイザー』のマッハビート号はスチールと名前のみの紹介で、代わりに『ウルトラマンタロウ』のZATの自動車マシン、ウルフ777を流用した敵の自動車マシン、ミストカー*10が大きく解説付きで掲載されている。
  • 『忍者キャプター』登場のキャプターカー、『超神ビビューン』登場のズシーンカー&バシャーンカー、『ジャッカー電撃隊』登場のスカイエースのように、メイン扱いでありながら、紹介されていないメカ・マシンも多数存在する*11
    • また、ウルトラシリーズでは、『タロウ』のZAT関連メカの一部が未掲載である。
  • 数少ない貴重な資料となったストラダ5だが、本書では番組名が『電撃ストラダ5』表記になっているうえに*12、ストラダ5の紅一点の女性隊員、アンドロメダが「ルナ」表記になってしまっている*13
    • おそらく、名前の雰囲気が女性的なものだと思われてしまったのが理由とされる。
最終更新:2025年08月15日 18:33

*1 『マイティジャック』と『イナズマン』はタイトル改題後を別カウントしている。

*2 当時、すでに10作品が制作されていた(ゴレンジャーからの起算扱い)戦隊シリーズではなく、宇宙刑事シリーズが選ばれるのが、あえてマニアックである。

*3 V3の客演で有名。

*4 表記まま。

*5 唯一の不思議コメディシリーズからの紹介で、他作品は紹介されていない。

*6 本作のみ、通常扱いではなく、ラストのコラム扱いでの紹介である。

*7 表記まま

*8 これら両作品は、『全怪獣怪人大百科』でも紹介されておらず、後年の『全怪獣怪人』でもコラム扱いとしての紹介であった。

*9 等身大・巨大を問わず、ロボット系の作品がメインである。

*10 本書のコラムでも、ウルフ777を流用したことがしっかり触れられている。

*11 特にスカイエースはメインメカ扱いでありながらも、一切紹介されておらず、ジャックタンクがメイン扱いされている。

*12 実際は『電撃!!ストラダ5』。

*13 実際は男性キャラ4人のうちの1人。