メタルヒーロー超全集シリーズ
概要
正式にはシリーズ名称ではないが、便宜上、メタルヒーローシリーズの超全集を紹介するため、この項目名とする。
かつて『宇宙刑事シャリバン』のみを掲載していた小学館が、レスキューポリスシリーズの1作目となる『特警ウインスペクター』で再度掲載権を獲得したことを機に、メタルヒーローシリーズの作品単独の超全集が展開された。
この作品で本格的に作品単独の超全集が確立し、以降もこのパターンが続くが、『ブルースワット』は作品そのものの不人気もあってか、超全集が発売されなかった。
その後のビーファイター2作品からは再び従来通りの形式に戻ったが、その次の『ビーロボ カブタック』で、作品そのものがコメディ路線へと変更されたことを受け、同作をもって超全集としての展開を終了した。
そのため、カブタックの次作にして、シリーズ最終作となる『テツワン探偵ロボタック』の超全集は4年ぶりの未発売となり、同じロボットコメディ作品としてメタル枠を引き継いだ『燃えろ!!ロボコン』の超全集も未発売となった。
なお、BS最終回の放送からちょうど25年後となる2020年1月末に、レガシーてれびくんさん受注として、シリーズの復刻および、BS超全集の実現に向けての動きがあったが、その後の進展は見られず、立ち消えとなった。
ラインナップ一覧
すべて、現在は電子版あり。
書名 |
発売時期 |
備考 |
特警ウインスペクター超全集 |
1991/1 |
最終回までの記述は未掲載 |
特救指令ソルブレイン超全集 |
1992/1 |
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特捜エクシードラフト超全集 |
1993/1 |
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特捜ロボ ジャンパーソン超全集 |
1994/3 |
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重甲ビーファイター超全集 |
1996/2 |
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ビーファイターカブト超全集 |
1997/3 |
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ビーロボ カブタック超全集 |
1998/3 |
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各巻の概要
『特警ウインスペクター超全集』
記念すべき初のメタルヒーロー超全集にして、初めて特定の作品を単独で扱った超全集だが、発売時期の関係から、終盤は仮題としての紹介である。
『特救指令ソルブレイン超全集』
構成はほぼ前作と同様だが、こちらでは最終回まで取り上げられており、以降は最終回までも補完されるようになった。
『特捜エクシードラフト超全集』
レスキューポリス3部作を締めくくる構成として、本作主演の影丸茂樹氏、SRS主演の中山幸一氏、WSP主演の山下優氏、正木本部長役の宮内洋氏の4名の座談会が組まれており、本編では実現しなかった番組を越えた3大隊長と本部長の顔合わせが実現した。
表紙はシンクレッダーが飾っているが、強化形態が表紙扱いなのは本作のみである。
『特捜ロボ ジャンパーソン超全集』
各キャラ、各装備、各敵キャラおよび、劇場版含めた全ストーリー紹介はもちろんのこと、メインライターの宮下隼一氏による「時実小五郎博士の日記」がモノクロページに掲載されている。
銀を主体とした表紙で統一されたレスキューポリス関連とは異なり、こちらは黒主体の表紙にJPがジャンデジックを構えているワイルドな雰囲気のものとなっている。
『重甲ビーファイター超全集』
前作が不人気から発売されなかったため、メタル系超全集としては2年ぶりとなった。
本書から、戦隊超全集同様に、表紙をBFのメインメンバーの3人が飾っており、SRED以来となるBF3人のキャストの座談会も掲載されるようになった。
なお、JP・BS・BFの3大ヒーロー集結編を含む終盤のエピソードはモノクロ扱いでの紹介である。
『ビーファイターカブト超全集』
構成はほぼ前作を踏襲しており、表紙もメインのBF3人が飾っているが、メダルBFの面々は表紙には未掲載である。
同時に、キャストの座談会が掲載された最後のメタル系超全集でもある。
なお、モノクロページに掲載されているコラム「光と闇の超次元昆虫伝説」の項目で、前作のジャマールはもちろんのこと、JPの敵勢力のネオギルド&SS-N&帯刀コンツェルン、BSの敵勢力のスペースマフィアの存在についても触れられており、前作の3大ヒーロー集結編を踏まえた内容になっている。
『ビーロボ カブタック超全集』
全キャラ、メカ、エピソード紹介は他作品と同様だが、コメディ路線はこの手のムックには向きづらいためか、本書が最後のメタル系超全集となった。
とはいえ、モノクロページで、物語の舞台となる朝日町のタウンマップについても、しっかり紹介されている。
くしくもライバルシリーズである講談社の超百科も、本作をもってメタル系の刊行を終了している。
最終更新:2025年03月18日 18:14