調整は入ると思うが大体こんな感じと思われる

532 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/20(水) 18:30:42 ID:PdC/fGr20
ためしに書いてみました
前提として
想いによってヘルダルフは救える
だけど想いが通じ合わないと救えない
ヘルダルフとミケルは元々親友同士で、ああなってしまったのは誤解のせい
スレイ達はヘルダルフに届けるためにいろんな想いを受け取っている
導師は他人の想いを受け取れるという設定(サイモンマルトランたちの想いを伝えるため)
災禍の顕主ループは一応取り入れており、wikiの要点を参考にしています
一応災禍の顕主が死ぬと新しく災禍の顕主が生まれるとしています
ルナールはどうしていいのかわからなかったので、ここで入れてません
ガタガタの前提ではありますが多めに見てください

スタート
ス「ヘルダルフ!」
スレイたち八人がヘルダルフのいるところに入ってくる
ス「ヘルダルフ……決着の時だ!」
ヘ「苦しみと共に生きねばならぬ世界……」
ヘ「全てのものはこれからの開放を望んでいるのは明白」
ヘ「何ゆえそれに抗う? 導師よ」
ス「確かにお前の目指す世界では苦しみから逃れられるのかもしれない」
ス「けど、やっぱ違うと思う」
ミ「僕らは苦しみから目を背けたくない」
ラ「辛い事があるから楽しい事を実感できるのですわ」
デ「苦しいだけでも楽しいだけでも……それは生きてるって言えねぇな」
ロ「だね。あたしらは生きてるって実感したいんだ」
ヘ「苦しみに抗うことでのみ得られる安寧……」
ヘ「そんなものを世界が教授するはずもあるまい」
エ「別に逃げるのが悪いってワケじゃないわ」
ザ「俺らがそうしねぇってだけさ」
ア「どんな苦しみだって、乗り越えられると信じているから」
ヘ「……ワシは自然の摂理を語っているのだ」
ス「摂理に従うのが生きる事だって言うのか?」
ヘ「無論のことよ」
ス「違う! それは死んでいないだけだ」
ス「それがどれだけ苦しい事か、お前は知っているはずだ!」
ヘ「最後にもう一度問おう、導師スレイ」
ヘ「ワシに降れ」
ス「断る!」
ス「お前の元に降るつもりも、お前をここで終わらせるつもりもない」
ス「ヘルダルフ……俺たちはお前を助けるために来た!」
ヘ「なに……?」
ア「災禍の顕主……それは必ず倒さなくてはならない世界の敵」
ミ「だけど……それだけじゃない事を僕達は知った」
ヘ「……どういうことだ」
デ「貴様も俺たちと同じで、今まで生きてきた足跡があったことを知っただけだ」
ロ「あんたがそうなった理由。色々と複雑な事情があったんだね」
ヘ「……ワシの過去を知ったか。しかし、そんな事は貴様らには何の関係もない」
ザ「そうはいかないんだなぁこれが」
エ「世の中には物好きな連中もいるのよ。あなたを心配して救ってほしいなんて考える物好きが」
エ「ここにいる八人もそのもの好きだけど」
ラ「私達は今までのたびを通じて、あなたの足跡を知りました」
ラ「そして、あなたも苦しみにとらわれているという事も」
ラ「そんなあなたを消し去る事など……私たちにはできません」
ヘ「主神とは思えん言葉だな」
ラ「これは主神としてではなく、皆さんの仲間として出した私の答えです!」
ザ「それによぉ、あんたが恨みを持ったまま死んじまったら、また新しい災禍の顕主が生まれるんだろ?」
エ「あんた見たいなうじうじしたのがまたでてくるなんて、ぶっちゃけめんどくさすぎなのよ」
ミ「それじゃあ何も変わらないしね」
ロ「あんたみたいな人を増やしたくもないし」
デ「増やしていいともおもわねぇ」
ア「だから……ここで負の連鎖を断ち切るんだ!」
ス「俺たちはお前に関わるいろんな人たちの想いを識った」
ス「いろんな人たちの想いを託された」
ス「そして、俺達が導き出した答えは……」
ス「ヘルダルフ! 必ずお前を救ってみせる!」
ヘ「くだらん」
ヘ「そんなものは貴様らの自己満足だ」
ヘ「ワシが望む世界に救いなど必要ない」
ヘ「いや……ワシの望む世界こそが、ワシにとっての救いだ」
ヘ「災禍の顕主と導師……やはり世の黒白ということか」
ヘ「だがワシは白とは変じぬ!」
ヘルダルフが構える
ス「俺も黒にはならない!」
スレイ達も構える
ス「いくぞみんな! この想いをヘルダルフに届ける」
戦闘開始

戦闘終了後イベント
ア「スレイ! このままじゃ埒が明かないぞ!」
ス「わかってる! だけど……」
ミ「何とかして隙を作る! その瞬間に想いを届けるんだ!」
ス「でもどうやって!」
ザ「そういうことなら」
デ「俺たちに任せろ!」
ロ「ライラ! 一発ぶっ放して!」
ラ「我が火は爆ぜる魔炎――バーンストライク!」
ライラのバーンストライクがヘルダルフに直撃。その隙にロゼ、デゼルザビーダが走る
ロ「嵐月流・翡翠!」
ロゼがヘルダルフに食らわせて、一瞬だけヘルダルフの動きが止まる
ヘ「ぬぅ……」
デ「今だザビーダ!」
ザ「付いて来れんの!?」
二人がペンデュラムでヘルダルフの動きを封じる
デ・ザ「「スレイ」」
ス「よし! おおおおおおっ!」
スレイが自分の手のひらに想いのエネルギーを集中
ヘ「なにをするつもりかはわからんが……やらせん!」
ヘルダルフが身動きできないままスレイにビームのような攻撃を放つ
エ「アリーシャ!」
ア「わかってる! 乱華・琥珀の舞!」
アリーシャとエドナが乱華。スレイの前に立ちはだかって二人でスレイをかばう
ス「アリーシャ! エドナ!」
ア「私達の事はいい!」
エ「さっさとやっちゃいなさい!」
ス「うおおおおおっ!」
スレイがヘルダルフに向かって走る
ザ「おとなしく……してな!」
デ「早く……ブチかませ!」
ヘ「ただの天族風情が……ぬるいわ!」
ヘルダルフが二人の拘束を振り払って、スレイの迎撃体制に入る
デ「くそがっ!」
ザ「マジかよ!」
ヘ「終わりだ……」
ス「まだ終わりじゃない!」
ミ「ヴァイオレットハイ!」
ヘルダルフの足元からヴァイオレットハイが発生して、迎撃の体制が崩れる
ヘ「小癪な……!」
ミ「スレイ!」
ス「受け取れヘルダルフ!」
ス「これが! お前を救いたいと願う想いだ!」
スレイが想いをヘルダルフにぶつけて、辺りがまぶしい光に包まれる
ヘ「なんだこの光は?」
ヘ「浄化の力……いや、違う」
ヘ「これは……」
「…………ま」
ヘ「……ん?」
「……ルダ……さま」
「ヘルダルフ様!」
ヘ「その声……サイモン……か?」
ヘ「いったいどこにいる? この光のせいか?」
サ「ヘルダルフ様……わたしは……」
サ「わたしは、あなたに生きていてほしいです!」
サ「あなたがいてくれたから、わたしは今まで生きてこれた」
サ「災禍の顕主かどうかなんてかんけいない……ヘルダルフ様にわたしは救われたのです」
サ「疫病神の私は、こんな事を願っていけないのかもしれません」
サ「ですが……ですが……」
サ「わたしはヘルダルフ様に幸せになっていただきたいのです!」
ヘ「なんだ……これは?」
ヘ「サイモンの……想い……なのか?」
「その通りです」
ヘ「その声は……今度はマルトランか……」
マ「サイモンの純粋にあなたを想う気持ちが伝わってくるはずです」
マ「あなた自身の心に」
ヘ「たわごとを……ワシに心などもはや存在しない」
マ「ヘルダルフ様。私もサイモンと同じ気持ちです」
マ「あなたを孤独から本当の意味で救って差し上げたいと思っています」
ヘ「ワシはそのような事は望んでおらん」
マ「ならば望んでいただけるまでこの想いを伝え続けます」
マ「それがヘルダルフ様の騎士として、守るべき存在であるあなたのそばに在り続けましょう」
ヘ「黙れ……!」
ヘ「先ほどからなんなのだこれは!」
ス「これは……『想い』だ」
ヘ「『想い』……だと?」
ス「お前だって感じたはずだ。心からお前の事を想う気持ちを」
ス「お前を救いたいと想っている人たちがいるって事がわかったはずだ!」
ス「ヘルダルフ! お前は一人じゃない!」
ス「たくさんの人たちがお前にはついてるんだ!」
ス「だから! 過去の絶望を乗り越えて、きっと未来に希望を見出せる!」
ヘ「ぐ……ぐぅ……」
ヘ「がああああああああっ!」
ヘルダルフがスレイを吹き飛ばす
ス「うわああっ!」
ア「スレイ!」
ミ「大丈夫か!?」
ス「大丈夫。想いもちゃんと届いてる。このまま俺達の想いも……」
ヘ「誰かと寄り添えるから……希望を見出せるだと?」
ヘ「……よかろう。ならば真の孤独をくれてやる」
ヘ「マオテラス!」
ヘルダルフがマオテラスの力を解放
ザ「これはマオ坊の!」
ラ「とうとう使ったのですね」
エ「ここからが本番ね」
ス「かまえろ、みんな!」
ヘルダルフが神衣化
ア「ドラゴン……これが……マオテラスの力」
ロ「……ちょっと! いくらなんでもでかすぎだって!」
ミ「穢れが強すぎて想いが届くかもわからない」
デ「動きを止められるってサイズでもねーぞ!」
ラ「……方法はあります」
ス「え?」
ラ「私達の神器にそれぞれの想いを込めて、かの者にぶつけるのです」
ア「そうか、神器は強い想いや心が結晶化したもの」
ザ「でもさぁ、そんな方法うまくいくのかよ」
ラ「うまくいくかどうかではありません。やるかやらないかなのです!」
エ「……アナタ性格変わった?」
ラ「ダメでしょうか?」
エ「キライじゃないわ」
ミ「でも、そんな事して神器は持つのか?」
ミ「下手したら壊れるかもしれない」
デ「……俺はやるぞ」
ス「デゼル」
デ「疫病神の俺でもあと少しで助けられる奴が目の前にいるんだ」
デ「ここで引き下がったらラファーガに笑われちまう!」
ラ「……はい!」
エ「……決まりね」
ザ「ミク坊はどうすんだ?」
ミ「やるに決まってるだろ!」
ザ「決まりだな。スレイ!」
ス「わかった……みんなありがとう!」
ア「多少荒っぽくなるかもしれないが、そこは我慢してもらおう」
ロ「大丈夫だって! 想いを伝える方法は言葉だけじゃないよ! ケンカでだって伝えられる!」
ヘ「決意、覚悟、全て無駄。この力の前ではな!」
ス「もうお互い退けない……」
ス「退いたらこれまでの事を全部否定する事になる」
ス「そうだろ? ヘルダルフ!」
ヘ「小童がワシを語るか…片腹痛い!」
ヘ「救うなどという甘い考えの貴様らではワシは倒せん!」
ス「倒すんじゃない! 届けてやるさ!」
ス「俺達みんなの想いを!」
戦闘開始

以下
全員の言葉を届ける

ライラ
ラ「過去を捨て去る事はできません! ですが過去を乗り越える事ができます!」
ラ「私と同じようにあなたにも未来を向いてほしいのです!」
ヘ「ワシの過去にも未来にも絶望しかない」
ヘ「だからこそワシはワシの望む世界を作る」
ラ「それはあなたが自分は一人だと思っているからですわ!」
ラ「誰かと一緒なら、誰かとつながっていれば、きっと未来に希望を見出せます!」

ミクリオ
ミ「お前をそんなふうにしてしまったのはある意味僕が原因だ」
ミ「だから、今度は僕がお前を救ってみせる!」
ヘ「うぬぼれるな若造が」
ヘ「貴様程度にどうにかできるほどワシの闇は浅くない」
ミ「ああ、確かに僕は若造だ! だからこれからいくらでも変われるって知っている!」
ミ「ヘルダルフ! お前だっていくらでも変わっていけるってはずだって信じてるんだ!」

エドナ
エ「お兄ちゃんと違って意識があるのにいつまでもうじうじしてんのよこのヒゲネコ」
エ「アンタを想ってくれてるヤツらをいつまでも待たせてんじゃないわよ!」
ヘ「ワシは常に孤独だ。それがワシの宿命」
ヘ「貴様の言う待たせているものなど存在せぬ」
エ「待たせてるって自覚がないなんてホント救えないわね」
エ「お詫びにノルミンダンスを踊りなさい。みんなで大笑いしてあげるわ」
エ「あなたを救った後に、心からの笑顔で!」

デゼル
デ「疫病神の俺だって地獄の底から這い上がれたんだ。てめぇだってできるはずだろうが!」
デ「できないってんなら俺が引っ張りあげてやる!」
ヘ「貴様程度の翼でいったいなにを引き上げられる?」
ヘ「ワシと共に再び地獄に落ちるのが関の山だ」
デ「そん時は俺の仲間も一緒に地獄に行く」
デ「そんで何回だっててめぇを引っ張りあげる! 何回だってだ!」

ザビーダ
ザ「ほっとけねぇんだよ、その全部を諦めたようなかんじはさぁ」
ザ「楽して苦しい人生おくってねぇで、苦しくても楽しい人生送りなって!」
ヘ「楽しいなどという感情はとうに消え去った」
ヘ「あるのは永遠に続く苦しみのみだ」
ザ「……やっぱ気にらねぇなその考え方」
ザ「あんたを救って思い出させてやるよ。生きるってのは楽しいって事をな!」

ロゼ
ロ「あたしはあんたを絶対に殺してなんてやらない!」
ロ「いい加減に死ぬのなんか諦めて、とっとと第二の人生始めろ!」
ヘ「命を奪ってきたものが命を奪う事を拒絶するのか」
ヘ「業を背負うものならばその業を全うしてみるがいい」
ロ「上等! その依頼風の骨が引き受けた!」
ロ「今のあんたを殺して、未来で生きられるあんたにしてみせる!」

アリーシャ
ア「みんなが私を信じてくれたように、私も貴方が絶対にやり直せると信じる!」
ア「だから、諦めないで! 貴方には私達がついてる!」
ヘ「そんなものは貴様らが勝手に思っているだけだ」
ヘ「なにをしようと何も変わらん。それがワシだ」
ア「私が貫くのはあなたのその心だ!」
ア「何度拒絶されようとも絶対に諦めない」
ヘ「……それはなぜだ?」
ア「決まっている!」
ア「それが私達だから!」

戦闘終了後イベント

ミ「く……神器が全て」
エ「このわからずや……いい加減にしなさいよ」
デ「これでも……とどかねぇのかよ」
ザ「これ以上どうしろってんだ」
ラ「まだですわ……希望を捨ててはいけません!」
ア「誰も捨てていないさ」
ロ「同感!」
ス「あと一つ……この想いを届ければきっと!」
へ「導師はもう神衣すらできん」
ヘ「終わりだな」
ヘルダルフがスレイ達に向かってブレスをはく
ア「スレイ!」
ス「うわあああああっ!」
全員が吹き飛ばされる。スレイはアリーシャにかばってもらうものの剣を遠くに落す
ス「アリーシャ!」
ア「私なら……大丈夫だ」
ア「それより、これを」
アリーシャが王家のナイフをスレイに差し出す。刀身にヒビが入っており、今にも壊れそう
ア「神器ほどではないが、これでも想いを伝えられるはずだ」
ア「これと君にみんなの想いを乗せて、ヘルダルフに届ければ」
ス「……わかった!」
スレイがナイフを受け取る
ヘ「万策尽きたか」
ヘ「これで終わりだ!」
ヘルダルフが両手を広げてスレイをつぶそうと左右から閉じる
その瞬間に仲間達が飛び出してきて、ヘルダルフの両手を受け止める。原作でロゼがやったあんな感じ
ス「みんな!」
ミ「これが最後のチャンスだ!」
エ「ワタシ達全員の想いをあいつに!」
デ「お前に全部を託すぜ!」
ザ「早くしな! 長くもたねぇぞ!」
ロ「殺すためじゃなく、生きる道を作るために!」
ラ「負の連鎖をここで断ち切るために!」
ア「スレイ! 君なら届けられるはずだ!」
ス「うおおおおおおおおっ!」
スレイにみんなの想いが集まって、ナイフが光の剣に変わる
ス「過去から繋いだ想いに……今ここにいる俺達の全ての想いを重ねて!」
ス「ヘルダルフ! お前の未来を今切り拓く!」
スレイがヘルダルフに向かって走る
ヘ「ぬぅっ!」
ス「これが……俺達の想いだ!」
スレイが光の剣でヘルダルフに切りつける
ヘ「これは……この、想いは……」
ス「とどけえええええええええええっ!」
辺りがまぶしい光に包まれて画面暗転

画面回復
真っ暗闇の中で一人たたずむ人間状態のヘルダルフ
ヘ「黒……」
ヘ「どこまでもつづく、果てしなき黒」
ヘ「他には何も見えない闇が無限に広がる世界」
ヘ「そうか……これがワシの心か」
ヘ「永遠に続く絶望……暗き深遠の孤独」
ヘ「やはりワシには、この世界がふさわしいか」
「そんなことないさ」
ヘルダルフの耳に声が聞こえる
ヘ「……バカな」
ヘ「忘れるはずもない……今の声は」
「久しぶりだね、ヘルダルフ」
暗闇の向こうからミケルが歩いてくる
ヘ「ミケル……なのか?」
ミ「親友の顔を忘れたのかい?」
ヘ「忘れるものか……忘れた事などない」
ミ「良かった。忘れたなんていわれたらどうしようかと思ったよ」
ヘ「……なぜだ?」
ミ「え?」
ヘ「なぜお前は、ワシにそうして昔と変わらぬ笑顔を見せられる?」
ヘ「ワシはお前に恨まれても仕方がないはずだ」
ヘ「事実、ワシはお前の呪いを身に受けた」
ヘ「どれだけ謝ろうと許されるものではない。許されていいはずがない」
ヘ「なのにどうして……」
ミ「ヘルダルフ」
ミ「それは僕の言葉だよ」
ヘ「なんだと?」
ミ「僕は、ずっと君を恨んでいた」
ミ「君がカムランから兵を撤収したせいで、ハイランド軍の襲撃を受けて村が滅んだ」
ミ「そして僕は……全てに絶望した」
ミ「ずっとそう思っていたんだ」
ミ「だけど、それは間違いだったんだね」
ヘ「…………」
ミ「あの時君はカムランにはいなかったけど、カムランを守ろうとしてくれていた」
ミ「だけどカムランにいたローランス兵はそう考えず、北の大国との戦いに備えて君に無断で兵を撤収させた」
ミ「それがあの時の真相だ」
ヘ「……それがどうした?」
ヘ「ワシがカムランを守れなかったという事実に変わりはない」
ミ「僕は……君を信じ切れなかったんだ」
ミ「君がカムランを見捨てるはずがないって、ちゃんと信じるべきだったんだ」
ミ「なのに僕は勝手に絶望して、あろうことかミクリオを犠牲にして君に呪いをかけた」
ミ「本当に……いくら謝っても許されるものじゃない」
ヘ「ミケル……」
ミ「本当ならマオテラスの力を借りるべきだったのかもしれない」
ミ「ライラにもたくさん心配をかけて、結局あんな事になってしまった」
ミ「僕達はお互いに誤解していただけなんだ」
ミ「いや、僕が一方的に誤解していただけだ」
ヘ「違う! 悪いのはワシだ! ワシがカムランを離れなければ……」
ミ「……過去はもう取り戻せない。だけど未来はまだ無限に広がっている」
ミ「だから、君は未来を生きるべきだよ」
ミ「僕は君にそれを伝えに来たんだ」
ヘ「……できるものか。見ろ、この暗闇の満ちた世界を」
ヘ「未来などどこにも広がっていない。広がっているのは絶望だけだ」
ミ「そんなことはないさ」
ミ「ほら、希望はすぐそこにある」
ヘ「そんなものがどこに……」
へ「……ん?」
ヘルダルフが闇の中になにやら見つける
ヘ「あれは……白?」
ヘ「白い……光……」
ミ「そう……未来を照らす、希望の光だ」
ス「うおおおおおおおおおおっ!」
光が一気にまぶしくなって、中からスレイが登場する
光の中から闇に向かって身を乗り出して手を伸ばしている感じ
ス「見つけた! ヘルダルフ、こっちだ! ここまで来い!」
ヘ「導師……なぜ?」
ミ「それが彼だからさ」
ミ「ほら、早くいきなよ」
ヘ「…………」
ス「ヘルダルフ! 俺はこれ以上そっちにいけない」
ス「だから、お前が自分自身でこっちに来なくちゃダメなんだ」
ス「自分自身で! その一歩を踏み出せなくちゃ変われないんだ」
ヘ「……しかし、ワシは……」
ス「変わる事を恐れちゃダメだ! お前を待ってる人がたくさんいる!」
ス「だから!」
ヘ「…………」
ミ「まったく、世話が焼けるなぁ」
ミケルがヘルダルフの背中をドンッと叩く
ヘ「ミ、ミケル」
ミ「背中ならいくらでも叩いてあげるよ。いつまでもこんな暗いところに閉じこもってないでさ」
ミ「未来をしっかりと生きてよ」
ヘ「…………」
ヘ「ありがとう……友よ」
ミ「またいつか会おうね、親友」
ヘルダルフがゆっくりとスレイの元に歩き始める
ス「手を伸ばせ!」
ヘ「……眩しい」
ヘ「これが白……これが光」
ヘ「これが……未来か」
二人が手を握ったところで画面暗転

「レイ……スレイ……」
スレイ視点に変更
スレイを呼ぶ声が聞こえる
ア「スレイ……スレイ……」
ス「アリー……シャ?」
ア「スレイ!」
ミ「目を覚ましたのか!」
ラ「スレイさん……良かった……」
エ「泣いてもいいけど」
デ「……もう泣いてるな」
ロ「あれ? エドナも泣いてる?」
エ「……グサグサグサグサ」
ザ「いたっ! 何で俺様? いつもはミク坊だろ」
ス「俺は……そうだ! ヘルダルフは!?」
ア「大丈夫だよ。ほら」
スレイの横に人間に戻ったヘルダルフが横たわっている
ス「ヘルダルフ……元に戻ってる!」
ミ「君とヘルダルフが光に包まれて、それが収まった時は元に戻っていたんだ」
ス「って事は俺達……」
ラ「はい……やり遂げたのですわ」
デ「何とか引っ張りあげられたか」
ロ「もっと喜びなってデゼル!」
ザ「いや、嬉しいのは確かだけどよぉ。もうクッタクタだぜ。なぁエドナちゃん?」
エ「髭がないと寂しいわね。ミボ、書くもの貸しなさい」
ア「え、エドナ!」
ヘ「う……うぅ……」
ス「あ、目を覚ますかな」
ヘルダルフが目を覚まして、ゆっくりと上体を起こす
ヘ「ワシは……これは、いったい……」
ス「おはようヘルダルフ」
ヘ「……そうか……ワシは、人に戻ったのか……」
ザ「どうだい? 新しい人生の目覚めの気分は?」
ヘ「穏やかな気分だ……そして眩しいな」
エ「寝ぼけてんの?」
ア「エドナ!」
ヘ「世界とは……こんなにも眩しかったのか」
エ「ここ部屋の中だけど」
ア「エ・ド・ナ!」
ス「ヘルダルフ、あそこにミケルもいたよね」
ラ「え?」
ヘ「ああ、あやつが背中を押してくれた」
ヘ「こうして戻ってこれたのはあやつのおかげ……」
ヘ「いや、あやつとお前達のおかげだな」
ヘ「サイモンとマルトランの想いも受け取った」
ス「ヘルダルフはさ、孤独なんかじゃなかったんだよ」
ア「でもあなたはそれに気づく事ができたはずだ」
ロ「あの子達をもう泣かせんなよ!」
ヘ「……あれほどの想いを受け取ってワシは今ここにいる」
ヘ「その事は自覚しているつもりだ」
ヘルダルフが立ち上がり、スレイも立ち上がる
ヘ「導師よ感謝する」
ス「当然のことをしただけだって」
二人が握手をしようとすると地面が突然揺れ始める
デ「なんだ!?」
ザ「メチャクチャ揺れてるぞ!」
エ「これって……もしかして」
ラ「神殿が崩れようとしています!」
ミ「ええっ! 何で急に崩れるんだ!」
ロ「そういうのはあと! さっさと脱出するよ!」
ア「スレイ、走れるか?」
ス「大丈夫! 行こうヘルダルフ!」
ヘ「ああ」
全員が部屋から出て走り出す

脱出中
ミ「くそっ! だんだん揺れが大きくなってるぞ!」
エ「口じゃなくて足を動かしなさい」
デ「そうは言っても……きついな」
ロ「体力とかもう限界~~」
ザ「年寄りにはきついかなぁこりゃ」
ラ「私を見て言わないでください!」
エ「ミボがおぶってくれるそうよ?」
ミ「ザビーダに頼んでくれ!」
ザ「え? マジでいいの!? カモンライラ!」
デ「……多分先頭を走ってるみたいだぞ」
ロ「あたしも負けてらんない!」
ア「みんな余裕だな……」
ス「こんな状況なのにね!」
ヘ「……ふっ」
ス「あれ? ヘルダルフ今笑った?」
ヘ「足を動かせ」
ラ「さぁ皆さん! 私に続いて――え?」
ラ「止まってください!」
ライラが急ブレーキで停止して、みんなも同時に足を止める
すると天井が崩れ落ちて、これ以上先に勧めなくなる
ス「天井が!」
ミ「くっ、急いで引き返そう!」
ヘ「っ! 止まれ!」
引き返そうとするミクリオの襟首をヘルダルフがつかむ
また天井が崩れてきて、前にも後ろにも進めなくなってしまう
ミ「あ、ありがとう……」
ヘ「気にするな」
ロ「でもこれ……どうすんの?」
デ「風が流れていない……完全に生き埋めにされたな」
エ「どかそうにも今のワタシ達じゃ……」
ラ「はい……この瓦礫を壊すのはとても不可能です」
ア「そんな、ここまで来て……」
ス「諦めちゃダメだ! 絶対に何か方法がある!」
ヘ「その通りだ」
ヘルダルフが瓦礫の前に立つ
ス「ヘルダルフ?」
ヘ「お前達のせいでやる事が山ほど増えた。こんなところで止まっている暇はない」
ヘ「このような障害、吹き飛ばすまで」
ス「……だよな!」
ミ「スレイ?」
ラ「……できるのですか?」
ヘ「導師と災禍の顕主か手を組むのだ。不可能などない」
エ「もうヒゲ生えてないけど?」
ザ「ま、歴史的偉業ではあるわな」
デ「開いたら一気に走るぞ」
ロ「了解!」
ア「スレイ……頼んだ」
ス「任せて!」
スレイとヘルダルフが瓦礫の前に立つ
ス「やるぞヘルダルフ!」
ヘ「ふっ……抜かるなよスレイ!」
ス・ヘ「「獅子戦吼!!」」
スレイとヘルダルフのダブル獅子戦吼で、目の前にあった瓦礫がまとめて吹っ飛ぶ
ア「道が開けた!」
ロ「全力疾走!」
ス「すっげーなヘルダルフ!」
ヘ「小童にはまだまだ負けん」
ス「みんな、一気に脱出するぞ!」
画面暗転で脱出成功

一応→253を意識したんですが>>453のほうがラスボスとの共同作業には向いていると思います。あっちは世界レベルですし
+ 253
253 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/14(木) 17:39:41 ID:6e3OLxh20
ヘルダルフ戦後に何か問題が発生してスレイ達が対応に当たるんだけど上手くいかない
ってなってる時にヘルダルフが助けてくれて「これをどうにかしないとサイモンも困る」とかツンデレたらかわいい。

ノリはエターニアのラスト。ただ、そのまんまなぞるとヘルダルフ死んじゃうけど
+ 453
453 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/19(火) 20:57:57 ID:34z72LVo0
マグマと聞いて浮かんだED。突発だから推敲してないし、議論とずれてたらスルーしてほしい

最終戦直後、戦いやらなんやらの影響で火山が動き出し、今にも爆発しそうになる
人間達はパニックになり、穢れが急増。世界規模の危機に
そこへ、今まで交流してきた天族達が駆け付け、火山を食い止め人間や世界を守ろうとする
スレイも彼らの力を集めてなんとかしようとするが、まだ足りない
すると、人間達は天族の存在や、彼らが自分達を助けようとしてくれていることに気づく
人間達は天族を応援したり、また心配したり、昔からの友だちにするように「想い」を飛ばしていく
(その様子の中には今まで交流した人間達の姿も)
天族の力だけでは足りなかったが、人間達の穢れを超えた「想い」の力も合わさったことで
スレイ最終覚醒。ドラゴンやヘイダルフらも一緒になり、世界が一つの「想い」でつながって
火山を鎮めた

その後、これがきっかけで天族が見える人が急増(またはみんな見えるようになる)
よき隣人として付き合い始める
そして、力の必要なくなった(一件で力がなくなった?)導師は医者のようになって
静かに暮らしているが、最後はまたアイゼンに乗って出発でEND

エンディング
「穢れと共存する」
これは人がいる限り大丈夫だと思います

「天族は見えるようになって隣人のように共存する」
マオテラスの領域とかで何とかできないかなぁと……多分無理ですね

「導師がED後に医者のような存在になる」
数年後の間にそういうことになったとか……だめですかね

「『穢れ』が蔓延する世界を解決する」
この後マオテラスに領域を展開してもらって解決?
もしくは>>453で解決

「災禍の顕主ループの解決」
これはヘルダルフを救った事で解決?

539 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/20(水) 18:44:07 ID:zQWxGxjg0
→532-538
おお、お疲れ様!
とりあえず気になった点はさておいて、個人的にはとてもよかったです!
ミケル出てくるとことか少しうるっと来てしまったぜ

【エンディング】
遅いかもしれんけど、
問題の解決のために一番大事なのは人の心としたいので、
→453のように、今までスレイ達が関わってきた人々の気持ちが、
最終決戦で一つになってスレイ達の助けになる、
というのは王道で胸熱

全員現場に駆けつけるとなると立場的に厳しい人もいるから、
「自分たちの世界を良くしたい」
「世界を救うために頑張ってるスレイ達を応援したい」
という気持ちで祈るだけでも十分かな
イメージ的には、レジェンディアのラスト、他社作品になるけどFF4のラストみたいな

それと天族が見えるEDだけども、
個人的には、人間が天族をいきなり見えるようになりました!とするよりかは、
世界を良くしていく過程で、細々でも段々と天族を認識できる人間が増えていく
という話運びの方が好みです
モブの会話とかで、そういう世界が良くなってる過程を見るのが好きってだけなんだけど

→453のように、ラストで何かをきっかけにして、
細々した認識だったのがはっきりするようになった!というのはありだと思うけど
ラストで、今まで見えなかったものが急に見えるようになりました!は個人的には反対したい

540 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/20(水) 18:49:54 ID:783UCGGU0
→532-538
うおおお疲れ様 大変だっただろう…
細かい点はさておき自分も大体の流れはこんな感じでいいんじゃないかなと思う 本当にお疲れ様
ダブル獅子せんこうとかいい感じに昇華出来てると思うし、
それぞれとの問答もいい味だしてると思う
ミケルとの会話も凄くいいので是非生かしてほしい
一方で偉そうになってしまうが突っ込みたい点も。
→原作からの流用点である、
→ロゼ「あたしたちは生きたい」スレイ「俺も黒にはならない」のこと
ごめん ここ本編の時からあんま好きじゃないんだよな… 本当にただの好みだが
特に後者が、清濁併せ持つことを全否定してるように聞こえてあまり好きじゃないんだよな ごめんよ
→導師が医者になるEDについて
これについてはこのト書きの後の話になるだろうから気にしなくていいと思う

541 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/20(水) 18:52:04 ID:Niz3bsMMO
→532-538
まさしく王道の胸熱展開だな!
ヘルダルフの背中を叩くミケルとかもう最高だ

542 :真の名無し@転載は禁止:2015/05/20(水) 18:56:59 ID:FCSMPdLg0
乙!
このラストシーンかなり好き
最後の土砂崩れはカノヌシかマオテラスにがんばってもらってもっと壮大な感じにした方が映えるかも
あとスレイ達のセリフに救うってのが多いのがちょっと気になったかな?
救うのは間違いないけど本人たちが言っちゃうと少し独善的というか宗教くさくなるし

まあ細かいところは後から詰めればいいし、とにかくお疲れさま!

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最終更新:2015年05月23日 21:31