ここが変だよPSO2 > 宇野のシナリオ(EP6)

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&big(){&bold(){もくじ}} #contents(level=2) #include(編集心得) ---- //「悪意ではなく善意による指摘をお願いします。」を忘れずにいきましょう // // //*EP6発表時点での事前情報 //***&font(#f00){※EP5のネタバレを含みます※} //-EP6は2019年4月24日配信予定。&br()http://pso2.jp/players/update/20190424/03/ //-新クラス「ファントム」実装予定。EP5の「ヒーロー」のように安藤が「ファントム」として強制される可能性? //-PVでのキャッチコピーは「''戦いは宇宙へ''」今までどこで戦ってたんだよ。 // //-EP5のストーリー完結後に緊急などのアップデートが入っているため、若干情報の補足がなされている(?)。 //--オメガ・マスカレーダやダークファルス・ペルソナ戦でもイベントがあるので注意。 // //-EP6の敵は終の女神シバとフォトナー(?)達、またその尖兵である『閃機種』。 *メインシナリオ -EP6はストーリー上は「フォトナー編」の第2部という位置づけになっている。&br()そのためEP6の開始はEP5のオールクリアが前提であり、ストーリーもそれに沿ったものとなっている。 **序章:終に抗う術 -全体的にEP5を踏まえて設定の解説。 -フォトナーは生身の肉体に執着しなくなっており、人工的に作り出した「入れ物」があれば何でもよかった。 --様々な手法で「入れ物」を作り出していたが、そのひとつの過程で生み出されたのが「キャスト」の始まり。リサはそのプロトタイプ。 -ルーサーはそれとは別に人造生命を生み出した。人造生命は心を持ち、魂を持つようになった。これがハリエット。 -【深遠なる闇】はハリエットの入れ物に詰め込まれて亜空間に封印された。このとき「もともと入れ物のなかにあった意識」がハリエット。【深遠なる闇】を詰め込まれて変異したものが終の女神シバ。 --消滅するはずだったハリエットは全知存在(≒シオン)に入れ物を授かる。これが創世器の始まり。 -フォトナーはアークスより技術的に優位に立っているため、アークス側は受け身にならざるを得ない。&br()直接マザーシップ中枢部に乗り込まれるまでシャオですら気が付かないくらい圧倒的な差がある。 // ***問題点・疑問点 -アークス緊急司令会議開催。EP4で総司令になっていたウルク、ここで初登場。&br()地球のときはまだ音声のみでも登場していたが、惑星オメガとブラックホール、ダークファルス・ペルソナという全宇宙的な驚異を前に一切姿を現さなかった無責任者。他に優先することがなにかあったのだろうか?全宇宙の驚異よりも。&br()彼女の実績といえば自分と彼氏の衣装を新しくしたくらい。無能。&br()結局「各部署に任せる」以外の方針を示さず。無能。 --といっても宇野氏の作品ではこうした指導者、意思決定を行う責任者はことごとく無能なので今更といったところか。 --しかし、これに関しては担当声優の伊瀬茉莉也さんが休業していた頃とEP5の開発が時期的にバッティングすることからそういった事情で出せなかったのではないか、という事情もうかがえるので、シナリオライターが全責任が追うべきものかというと。&br()だが、それならそれで何らかの形で責任者が行動しているという描写を書かなければならない。組織は「この場にいないなら何もしていない」というたぐいのものではない。声なし演出でも「総司令」としての仕事をしている展開には充分にできるはず。その点に関してはシナリオライターの怠慢という誹りは免れない。あるいは「書きたいものしか書けない」と言われるのも当然。 -ハリエットが「皆さんの言うフォトナーです」と自称する。フォトナーではなく、ロボットかアンドロイドの類のはず。直後に「人造存在です」とも述べており、支離滅裂。&br()&color(#f00){《補足・考察》}:フォトナーと呼ばれた人々ではないが、その技術によって生み出された「フォトナーに分類されるもの」という意図だと思われる。このあとでリサやハリエットがどういうものなのかの解説があるため、支離滅裂とまでは言いにくい。&br()リサは(いまだ確定したものはないが)フォトナーの手で生まれたであろうことは疑いないし、ハリエットも紆余曲折はあったものの、ルーサーによって生み出されたという意味では「フォトナーの落とし子」であることは事実。若干言葉選びに語弊がある、程度で済ませてもよいのではないか。 -抜き出されたハリエットの魂は不安定となり消え去るところだったが、それを哀れんだ全知存在(シオン)がその魂を彼女の海に縫い止め、創世器を魂の入れ物として与えた。これが最初の創世器「星銃ハリエット」である。&br()&color(#f00){《疑問点》}:「魂を彼女の海に縫い止める」とは?まさか惑星シオンに鎖で繋いでいるわけでもないだろうし、「知識として留める」という意味かとも思われるが、全知存在であるはずのシオンがわざわざ覚え直すのも意味不明。シオン消滅時に何の影響もなかったのも不可解。&br()また、魂は星銃ハリエット内にあり、縫い止められているはずがない。適当な器ができるまで仮置きしたという意味か?&br()&color(#f00){《疑問点》}:創世器は、フォトナーの魂を入れた武器のはず。ハリエットの魂が抜き出された前後で全フォトナーはフォトン能力を失っているはずで、そんな魂を入れられてもフォトン武器としての能力は高くならないのでは。&br()&color(#f00){《考察》}:ハリエットの魂が抜かれてから【深遠なる闇】封印までかなり期間があった可能性がある。フォトナーと【深遠なる闇】との数百年の抗争期間中にハリエット魂遊離、星銃ハリエット制作、「男神と女神」の活躍、創世器の制作~と出来事があってもおかしくない。全知存在にも並ぶと言われたハリエットの魂をさっさと抜いてしまう動機があまり無いが……全知存在を作ったつもりのシオンコピーが【深遠なる闇】となったのでビビったか? //↑いくつか疑問点があります。創世器はフォトナーの魂を入れた器という設定は今回はじめて出てきたものです。もともとは超ピーキーな採算度外視の武器、EP3外伝でフォトナーの残滓アウロラが変身したもので、それとなくではあったものの「人間が材料になっているのではないか」という程度です。魂のありかたには様々な考え方があるので難しいところですが、肉体から離れたハリエットの魂をシオンが自分の「意識(or知識)の海」に一旦避難させておき、それから星銃を作り、そこに納めた、という意味ではないでしょうか。人間の魂、あるいは意識は無意識の層で宇宙とつながっている、という説もありますし。また、深遠なる闇との戦いは発生してすぐ終わったのではなく、それなりに長期間の戦闘に及んでいるので(※ゲーム中では語られていません。設定資料集や例の年表からです)その間はシオンの「意識の海」に住まわせてもらい、どこかのタイミングでハリエットを切り離し、創世器にした……とするとそこまで不自然ではないように考えられます。魂に対する印象の違いなのかもしれませんね。 //<返信>私も実際にはそういった描写をするのだろうと思いますが、「魂」を情報として捉え「全知の中に魂データを100%保存したので完璧な復元が可能」という解釈の方がSFっぽいかなと思いました。また、「縫い止める(避難させる)」とはどういう状態なのか、なぜ消失を免れるのかが結局不明であり、不自然ではないにせよ不可解ではあります。 //↑<返信>とても面白い考察です!なるほどなとモニタの前で唸りました。確かに「魂というデータ」という考え方は秀逸です。もしかしたらそれがEP6のキーになるかもしれませんね。魂を縫い止めるという表現は「肉体と魂が離れて霧散≒無意識の宇宙に溶け込んでしまうのをつなぎとめる(散ってしまわないように縫うように固定しておく)」、という意味合いに考えていました。本来無意識の宇宙に溶け込んでしまうハリエットの魂をシオンが取り込んで内部で保護していた……という感じかな?と。ハリエットという刺し身をそのまま無意識の宇宙という冷蔵庫に入れておくと乾燥してしまうけど、シオンというサランラップで包んでおいたので美味しく食べられた、と。 -終の女神シバに攻撃が通じないのはフォトナーとアークスの技術力の差と【深遠なる闇】を飲み込むほどのフォトンの容量を持った彼女自身の特性によるもの。これに対しアークス側が提示した対応策は「質量攻撃」。&br()&color(#f00){《疑問点》}:フォトンの反重力作用や亜空間格納といった「質量をゼロにする」技術がすでにアークスでも用いられている。「質量攻撃」に高い効果が望めるのだろうか?&br()&color(#f00){《問題なし》}:PSO2における「反重力」の明確な設定が無いが、一般的なSFでは「反重力」はその名のとおり「重力と反対方向に作用する力=重力下で物体を浮かせる力」であり、「質量(not重量)をゼロにする力」ではない。大質量の物体の運動量を打ち消す、といった用法はできない。&br()また、アークス用語としてフォトンを用いない攻撃のことを「質量攻撃」と呼ぶのかもしれない。ガンダムシリーズでの「ビーム兵器⇔実弾兵器」の類。 -リサはフォトナーの実験体であり、キャスト化の過程で現在のような性格になってしまった模様。創世器のハリエットと一緒になることでリサは精神を、ハリエットは肉体を安定させていた。&br()&color(#f00){《疑問点》}:キャスト化したからといってリサのような性格になるものだろうか?リサは変人ではあるが情緒は安定しており、常識も(知識としては)わきまえている。「魂が不安定」であるなら幻覚や妄想に悩まされたり、二重人格であるような性格の方が相応しいのでは。 リサは初期から全てお見通しといった口振りであり、今更どうしようもないというのは分かるが……。&br()&color(#f00){《疑問点》}:「魂が不安定なリサと器が不安定なハリエット」と言っているが、どちらも元々の器から魂を抜き出して機械に乗せ換えたもの。なぜ弱点部分が異なるのか。&br()&color(#f00){《考察・疑問》}:リサはキャストのことを「機械生命」と言っている。この単語は「生物として発生した意識を移植したロボット」ではなく「最初から100%ロボット」というニュアンスが強いように思われる。&br()技術基盤の確立していたロボット技術に、魂を人工的に生み出す新技術を組み合わせて作りだしたのがキャスト、であるとすれば、「魂の不安定なリサ」も新技術故に人工魂が不安定だったと考えれば辻褄が合う。また、「魂を制作する新技術」はハリエットが魂を得たことをきっかけに開発されたと考えられ、時期的にもそういった実験が行われて然るべきである。&br()ただ、これまでの「肉体がフォトンの才能に耐えられない者がキャストになる」という説明とは真っ向から矛盾する。魂が人工なのはリサのみか?&br()&color(#f00){《疑問点》}:体が弱い天才→体は補強したが精神が弱い→肉体がない創世器と一緒にすれば精神が安定、という不安定に不安定を重ねる理解しがたい補強。&br()&color(#f00){《疑問点》}:深淵なる闇およびフォトナーの全フォトンと深くかかわる創世器と、その安定に重要な始祖キャストがバラバラになっているのに誰も気にしない。リサ、ハリエットの重要性と作中での扱われ方が見合っていない。&br()&color(#f00){《疑問点》}:リサの制作時期が不可解。ハリエットと同時期に「器」として作られたと思われるが、ダーカーの脅威がまだ低い時期に作られたのになぜ中身がフォトナーでないのか疑問。また、フォトナーでなくともフォトンが扱えるのならそのフォトンは封印されているべきであるはず。また、星銃ハリエットの制作時期によっては不安定なままのリサを(シオンコピーすら不安定だとポイ捨てする)フォトナーが捨てなかったのはなぜか、という疑問も生じる。 //&br()&color(#f00){《反論》}:なんでも「優しい嘘」で通したのではストーリーそのものが破綻する。そもそも宇野氏の物語は「いつの間にかそういうことになっている」「実は○○でした」「プレイヤーだけが知らない常識」によってあとから覆していくためすでに破綻している気もするが、あらゆる設定、あらゆる展開も「優しい嘘」で説明をつけるならそれは物語を紡ぐことを放棄している。 //&br()・&color(#f00){《再反論・補足》}:「優しい嘘」とはそういった意味ではなく、アークスの運用上「キャストも元は人間ですよ」という建前が必要だった、という意味。生まれから完全に機械である戦闘要員が存在するなら、戦闘なんていう危ないことはキャストだけでやってくれ、という非キャストからの意見が出ることは容易に想像され、また様々な軋轢も生まれるだろう。偶然性に賭けるとかなんとかで完全にコントロールすることもしたくなかったフォトナーは、キャストも元々は人間である、という、アークス同士が協力するための「優しい嘘」を考え出したのでは。 //再反論を書いたはいいもののさすがに妄想で補強しすぎだと思ったので、これまでの説明との矛盾をリサのみにしてコメントアウトしました。 -フォトナーは肉体に執着しなくなり、フォトンの才能だけがすべてになっていた。&br()&color(#f00){《疑問点》}:「フォトンの才能」とは?文脈からは「魂」がそれなのかと思われるが、そもそも「魂」自体が何なのかよく分からない。&br()人格と「魂」と「フォトンの才能」との関係が不明だし、「肉体を失う」「つなぎ止める」「消滅する」とはどういう現象なのかよく分からない。&br()また、「キャストは機械の体なのでフォトンの扱いが苦手」ということは「フォトンの才能」を(機械の体に)移し替えると劣化するということである。であれば肉体に執着しないはずが無い。&br()ちなみに龍族も「魂」信仰を持っているほか、武器でもナールクレセントやソウルイーターなど「魂(タマシイ)」がらみの物がいくつかあるのだが、おそらく考慮に入っていない。 -終の女神シバが目覚めたのはEP5の顛末を受け、ハリエットが救われる形で目覚めてしまったため。&br()&color(#f00){《疑問点》}:EP5自体メチャクチャで意味不明なのでなぜハリエットが起きると終の女神シバも起きるのか、なぜ亜空間に封印されていたものが戻ってこれるかなどは保留。&br()&color(#f00){《補足》}:サブクエスト『ルーサーの告白』で「魂のない生命体を作ったら自我が芽生えた。魂のないものから魂が生まれたのはシオンの成り立ちと同じ。もしかしたらシオンを再現できるかも。」「ハリエットの肉体から魂を抜き、フォトンを流し込んで【深遠なる闇】のエサにした。」「【深遠なる闇】はエサに食いついたが肉体に縛られることになった。」「フォトンの塊でしかなかった【深遠なる闇】がヒトを理解して『終の女神シバ』になった。」という旨の発言がある。&br()EP5のアルマが「フォトンに話しかけていたら人格を持ってクラリスクレイスになった」という発言もあることから、PSO2世界では『魂』の概念が確立されているようだが、そもそも魂のあり方に関しての記述がないのでフォトンとの関連性も非常にあいまい。魂とフォトンの関連性、魂と肉体の関連性、肉体とフォトンの関連性がほとんど明らかになっていない。現実世界でも確立していないものを説明しろというのは無茶な話かもしれないが、それを物語の要素に使うのであればある程度の定義が固まっていなければ用いること自体が不適切。 -リサ(およびハリエット)はフォトナーの末期から現在までアークスを見守っていたが、アークスがフォトナーと同じ道を進むのではないかと危惧し、こうした事実を秘匿していた。&br()&color(#f00){《疑問点》}:リサはアークスとして登録され、絶対令アビスの影響下にあったことからも、アークスの手で改造を加えられていることは確定。おそらくは擬装されていたのだろうが、なんの異常も発見されていなかったというのは不自然ではないだろうか。&br()&color(#f00){《疑問点》}:EP5のサブシナリオでアルマがレギアスやマリアを「そろそろ危ない」と茶化していたことからキャストにも寿命はあると考えられる。フォトナーと【深遠なる闇】の関係は1000年前からであり、リサはその初期に生まれたことを考えればフォトナー絶滅後数百年以上生きていることになる。であればリサが生きていることが不自然ではないだろうか。&br()&color(#f00){《問題なし》}:リサのイレギュラー度合いの高さから言って寿命云々のツッコミは無意味ではないか。また、茶化しは茶化しであり、アークス(特にキャスト)に寿命の概念があるかの根拠にはならないのでは。実際、年だ年だと言う割には加齢によって死亡や引退した事例が一切登場せず、アークスの寿命がどれくらいなのかは不明。&br()&color(#f00){《反論》}:イレギュラーだからいい、という理屈では物語として破綻している。キャストに寿命がないならアルマの発言はおかしいし、マリアはレギアスに「あたしたちもそろそろ引退じゃないのか」と身の引き際を示唆する発言をしている。そもそも寿命の話が出てこなかったためにキャストの年齢に関する設定が曖昧であったこともあるが、寿命がないのなら「数百年生きているキャスト」が他にいなければリサの存在はやはり際立って異常。事実最高齢アークスは73歳のレギアス(生放送)。リサは隠していたので問題ないとして、キャストに「年齢」の概念があることは事実(ただし、”アークス”という活動を行っているキャストでは最高齢だが、”キャスト”の最高齢ではないと思われるので100歳くらいのキャストがいてもおかしくはない)。であればやはり寿命という概念は多少幅はあるとしても100年200年あるというのは考えがたい。また、シナリオライターの宇野氏は(特に主要人物の)「死」の描写を極端に嫌うため、はっきりとした明確な表現をしない傾向にある。それはこれまでの「キャラクターの使い回しと再登場」から見ても明らかだが、そうした事情から年齢・寿命の情報が極端に少ないことが理由と思われる。&br()&color(#f00){《疑問点》}:上記2点を踏まえて、管理社会のアークスにおいて黎明期からずっと居続けているリサの特異性に誰も気づいていなかったというのはあまりにも不自然。 -ハリエットとリサがこれらの事実を明かしたのは、安藤が「誰かのために」戦い続けたことで信頼を勝ち得たから。 --だが実際はすべてシエラの操作で行われたこと。安藤はただのラジコン。&br()そもそもダークファルス達の出現、【深遠なる闇】の復活という全宇宙の危機を前にして「フォトナーと同じ過ちを犯さないかを注意深く見守っていた」というのは詭弁。&br()もし安藤達が信用できないと判断したのであれば、EP3で深遠なる闇に対して立ち向かった安藤や全アークスに対し、自身はやる気を出さずに手を抜いていたということになる。これほどの裏切りがあるだろうか。こんな人物が信用に値するだろうか。こんな人物に信用されたところで何だというのだろう。安藤達が信用する理由がない。 -終の女神シバ「演算するまでもありません。何事も頭を潰せば終わりです。」その「潰すまで」を「演算」するのが大事なのでは……。 --これはシナリオライターの戦略・戦術の理解が著しく欠けていることの証左。&br()「アークスを倒そう」→「どうすれば倒せる?」→「マザーシップを落とせば終わりじゃね?」で終わってしまっているが、通常であれば「どうすればマザーシップを落とせる?」と、目的達成のための問いかけは続く。それが目的達成のための「演算」であるはず。「頭を潰せば終わりだから終わるんです」「潰せるから潰せるんです」という宇野式思考術である。&br()&color(#f00){《問題なし》}:終の女神シバは圧倒的なフォトナーの技術力を根拠に「直接乗り込んで攻撃できる」から「(それ以上)演算するまでもない」と言っている。 // **第1章:終のもたらす絶望 -直接マザーシップ内に現れた終の女神一行。駆け付けたアークスを一蹴した一行は、アークスをどれだけ排除できるか競争をしよう、と遊興にふけつつ移動を始める。 -偽の女神ミトラは「触れた相手をコピーする」能力。 -サラがシバに挑むも歯が立たず大ピンチ、サラをかばってシャオが退場。 -アークスはマザーシップ:シャオを放棄して撤退。 -惑星アムドゥスキアにシャオの秘策あり、ということが判明し終了。 // ***問題点・疑問点 -珍しく出てきた一般アークスに対するモブ厳。 --駆け付けた一般アークス達がシバに挑み当然のように蹴散らされる、見てる側も勝てるとは思ってないとは思うが、あまりにもあんまりな扱い。 --終の女神ご一行は守護輝士はおろか六芒均衡の創世器でさえ太刀打ちできなかった相手である事は既に分かっているはず。そんな相手に一般アークスをぶつけるのはあまりにも厳しいのだがオペレーターも止めたりしないのだろうか…これでは捨て駒扱いである。 --とはいえ敵わないからといって放置して良いかと言われればNoなのでこの辺は仕方ない所も。出落ちレベルで即退場してしまったのは哀愁漂うが。 // -アークス狩り競争でポイントが負けているという偽の女神ミトラだが、肝心のアークス狩り競争の描写が皆無。&br()「歴戦のアークスを『競争』という遊びレベルで倒してしまうフォトナーはなんてすごいんだ!」という意図なのは疑いないが、PSO2ではこのような「実力を見せる」シーンがなく、大体が「強いから強いんです」「凄いから凄いんです」という設定ありきになっている。&br()別に残酷なシーンを描写しろというわけではないのだが、ヴァルナ側の描写もなく、「ポイントが負けてるから大物を倒してボーナスゲット」という理屈も分からない。&br()結局「強大な敵が自分たちを蹂躙していくシーン」を描きたかっただけで、その前後のつながりは全く考えていなかったと思われる。 // -転移に失敗、アークス防衛戦力の投入と2つも想定外の事態が起きていながらアークス狩り競争。全力で破壊にかかったら物語が終わってしまうので仕方がないことだが、いつもの手抜き、手加減のボス。&br()宇野氏の作品に登場する「驚異」は大体自分自身で手を抜いてやられるパターンになっている。その余裕が緊張感や焦燥感を削いでいることに気付かないのだろうか?手加減をしてもらったおかげで間に合うような展開でハラハラするのだろうか?そのうえで勝利する主人公たちを見てカタルシスを感じるのだろうか? // -ゼノを救出に現れたリサ「ドンピシャ」。しかしゼノは瀕死の重傷を負ったうえに戒剣ナナキを折られた状態。ドンピシャではない。だがこれはかつてのゼノが全く間に合っていないにもかかわらず「ドンピシャ」と言っていたことのセルフパロディと見るべきか。 --このシーンでは安藤の武器はコートエッジで気弾を撃つ描写があることからヒーロー前提で描かれている。 // -サラはフォトンを持たないためフォトナーに対抗できる戦闘技術を身に着けているが、フォトンがないのならフォトンアーツは使えないはず。NPCとして参戦する場合のサラは普通にフォトンアーツを使っている。&br()といってもこれはゲーム的なものなので「非フォトンの体術を磨いてフォトンアーツレベルまで昇華した」でも何ら問題はない。武装に関してはフォトンリアクターによるものなので本人のフォトン才能は関係ない。 --&font(#f00){《問題あり》}:今更感はあるが、サラはEP2で安藤が明確に歴史を書き換えた「ゼノ救出作戦」の折に''多数のダーカーがひしめく惑星ナベリウス遺跡エリア''に同行している。それ以外にも多くの場面でダーカーやそれに類するエネミーと交戦を行っている。&br()まず、アークスにフォトンの才能を要求されるのは「ダーカーを倒すため」に必要だからであり、また同時に「ダーカー因子から身を護るため」に必要だからである。これはEP1の序盤でアルマからも解説があるため「フォトンがなければダーカーとは戦えない」ことは確定。&br()「サラはアークスではないからOK」では説明がつかない。ダーカーに対抗するためにフォトンの才能が必要なのであって、フォトンの才能があればアークスであるかどうかは問題ではない。問題なのは''フォトンの才能がない≒ダーカーに対抗できないサラが戦っていること''である。ここへ来て絶対の大前提が覆されている。&br()その上で「対フォトナーの切り札」とするのはいかにも不自然。 --&font(#f00){《補足》}:サラのフォトン能力に関してはEP2で「フォトンを扱う能力の大半を喪失」とされているため、完全にゼロになったわけではない模様。劇中の表現では「フォトンに頼った戦い方をしていない」という意味では問題はない。ただし「フォトンのないあたしには~」というセリフに関しては若干の違和感は残る。 // -封印されたはずの絶対令アビスがしれっと復活。アビスの問題点は[[ここが変だよPSO2/六芒均衡]]を参照。 --緊急事態とはいえ「絶対令封印解除」とコマンドするだけで封印が解除され使用可能。封印とは何だったのか。 --そんなディストピア一直線の虎の子を起こしてまでやったことは総員撤退。…そんなに言うことを聞かないのかアークスって。 ---絶対令アビスはEP2時点ではコマンドがあれば映像でも構わないことが確定しており、実際にその場にいる必要はない。映像で見えてないのなら他のアークス達は強制転移できない。ルールが''いつのまにか''変更されている。封印したといっておいて使いやすく改善されているとしたらさすがに問題と言わざるを得ない。 --アビスを使うためかは知らないが非戦闘員であるアークス総司令殿がAISで最前線に突撃。無能で戦えもしない総司令が特攻、副司令のテオドールは待機という意味不明の行動。考えなしにも程がある。どうせ役立たずなのでいなくても全く問題はないのだが。単に「リーダー自ら最前線に!」が書きたかっただけか。 ---ちなみに姉妹作品であるファンタシースターノヴァでもその場で一番偉い艦長が意気揚々と最前線に突撃してぽっくり死亡していたりするので、あの世界のスペース蛮族としては責任者はみんな突っ込むのが当たり前なのかもしれない。&bold(){責任者を何だと思ってるんだ。} //-マザーシップ:シャオから離脱する際に総司令ウルクが絶対令アビスの封印を解いて強制退去させるが、EP3で封印されたと明言されたわりに総司令の一存で簡単に再使用が可能であることが明らかになった。&br()特別な段階を踏むわけでもなく「絶対令封印解除」とコマンドするだけで可能というザルっぷり。この状態で誰に総司令にNOが言えるのだろうか。今までと何も変わってないディストピアのまま。&br()そもそも絶対令使う意味があるのか。総司令権限で強制帰還とでもしておけば良いだけで、わざわざ寝た子を起こす必要もないはず。&br()必要があるとしたら今後の伏線だが、こんな非人道的な機能をホイホイと使われたのではたまったものではない。以降はいつでも「自分の意思に反して命令に従わされる」可能性を持たされ続けるのだ。 //-マザーシップ防衛に失敗したため仕方のないことだが全アークスシップの根幹であり、エネルギー供給源でもあるマザーシップを犠牲にしてやったことといえば安藤含め戦闘員の救出のみ。敵側には全くなんの被害も与えておらず、大惨敗。&br()総司令自らA.I.S.で乗り込んでやることといえば自爆(しかもノーダメージ)。調整に手間取って間に合わないくらいなら他の人間を向かわせろ。 //-アークスシップごとにバラバラになっているが、アークス全体としてはだいたい生き残った。組織としてのていは成していないが今に始まったことではない。&br()ここでもゼノ達を「六芒の人たち」と送還アピール。 // -シャオが消滅してヘコんでいたサラ、「シャオはあなたのなかにいるよ」とアルマに励まされ即復活。EP5のハリエットと同じ。鋼のメンタル。&br()「密接な関係にあった相棒を失い意気消沈→復活」はゼノとエコーから、もっと言えば『伊月の戦争』からずっと続いている宇野氏鉄板の展開だが、引っ張ることもなければどれも違う展開にもならない「書きたいものしか書けない」いつものパターン。 // *サブシナリオ -キョクヤ関連 --自称「黒き狼」。自身のクラスを「亡霊」、ファントムマーカーを「蝕み」と呼び、大仰で難解な言い回しを好む『厨ニキャラクター』。ストラトスの幼馴染。 --前触れもなくいきなり安藤に襲いかかって来た上に訳の分からない事を言って逃亡。これが&bold(){初登場}とかいうトンデモキャラ。 ---EP5でストラトスも似たような事をしたがあちらが半ば事故であったのに対して、キョクヤは明確な意図で襲いかかってきている辺り非常に悪質。 ---にも関わらず後のシーンではそんなこと忘れたと言わんばかりに普通の会話をしてくれる。キョクヤもだが安藤も大概である。 ---まず安藤に襲いかかって力量を見るという「腕試し」を書きたかったのかもしれないが、一方的に襲いかかって特に自己紹介もせず逃亡は&bold(){通り魔}と呼ばざるを得ない。&br()この辺りの問題点は腕試し後に和解するという場面が作れないのが原因。実際このイベント、襲撃直後に自己紹介するだけでもかなり自然な流れになるため、恐らくどっかで見た展開をパクる際に襲撃後の会話シーンをちゃんとパクりきれなかったが故に起きた問題である。 ---ちなみにこのシーンでは安藤の武器がコートダブリスになっている。ストーリーモードではコートエッジ。安藤をどうしたいの?%%いい加減ガンスラ使えよ%% --何かにつけては「正義」を否定してくる。彼からのCOでも「お前の正義を棄てろ」とかやたら言ってくる。 ---「正義」を巡ってストラトスと衝突したりするのは別に構わないのだが、キョクヤとしては安藤はストラトスの肩を持つ側として認識しているようなくだりがある。もう何度目かは知らないが安藤の性格や考え方を勝手に決めつけるという悪癖は未だに治らないようだ。 ---しかし好意的な翻訳を通すとたいして難しいことを言っているわけではない。安藤に対するセリフのなかにも『お前は英雄になるべきではなかった=安藤になにかあったみんなが気落ちしてしまう。お前一人で抱え込むな』『お前の正義を棄てろ=周囲を気遣って戦うと全力を出せないぞ』『《亡霊》は手段を選ばない 近寄るな=俺は周囲に気を使ったりできないから近くにくると危ないぞ』といった具合で、どちらかというと他人をよく見ており、自己分析もできるタイプのようにも見受けられる。実はいいヤツなのでは……? --「奴」と呼ぶ人物を気にかけており、安藤が何かしらの悪影響をもたらすのであれば「許さない」と明確に警告をしている。&br()ダークファルスに変身できる時点でアークスにとって悪影響の塊な気もするが黒き狼がその事実に気付かない事を祈るばかりである。%%気付いた所で変身できる安藤に勝てるのかはさておき%% ---翻訳を通すと「お前になにかあったら『奴』が悲しむ。命を粗末にするな。気をつけてがんばってね。」という意味合いになるので単に友達思いのおせっかいなのかもしれない……。 --意味のない「詠唱」をしてみたり愉快なキャラクターではあるが、結局のところネット界隈やオンゲー界隈で時々いる「イタい人」のテンプレを持ってきただけ、という印象は拭えない。 //--「奴」と呼ぶ人物を気にかけており、安藤が何かしらの悪影響をもたらすのであれば「許さない」と明確に警告をしている。&br()【深遠なる闇】の資質に加えダークブラストまで身につけているアークス最強の安藤をどう許さないのだろうか。力関係で言えばミジンコ同然のキョクヤが安藤のメタになる能力があるのだろうか? // -リュミドラ関連 --A.I.S.の研究者。宇宙空間での戦闘を可能にするプランや設計をしている。シャオ曰く「天才」。イレギュラーばっかり。 --興味のあるもの以外は一切目に入らない研究者のテンプレ。アキと同タイプ。キャラクターの引き出しが少なすぎる。 // -偽の女神ミトラ関連 --触れたものの姿をコピーする能力を持っている。かなり精巧で身体能力なども同等にできるらしい。曰く「完璧(フラグ)」。 --マリアに擬態してゼノに不意打ちを仕掛けるなど能力そのものは非常に厄介極まりないのだが、今のところ擬態を活かした例はそれだけで戦法はもっぱら「正面切って殴り合う」である。 ---ただし今のところ活躍が1・2シーンのみ、どちらも擬態が必要ない場面であることについては考慮すべきであり、今後の活躍次第で問題になったりならなかったりする。 --%%身体能力なども同等に出来るのであればシバ様をコピーすればアークスは普通に滅びるのでは…?%% //↑普通に考えて、自分の能力を超えた相手はコピーできないのではないでしょうか。コピー機の撮影エリアからはみ出る画像をコピーできないように。 //↑好意的に考えればその通りなのですが、そうなると「自分の能力内であれば再現可能」って事になり常に実質弱体化になっちゃいますからね…この辺を深く掘り下げていくと絶対に面倒な事になるので斜線引いて触るくらいの「予防線」にしとくのが良いかと。後々シバ様に変身するような事があればそれはそれで楽しいので! // //現状ではいくらなんでも描写が少なすぎるのでこの辺りの突っ込みは野暮というか的外れかと //↑先に予測を載せておくことも(もう少しマイルドに)必要だと思います。確かに先入観でものを言っているようにも取れますが、一方で「ワンパターンな展開」「いつもの宇野」「流用」という点を考えれば、ある程度手直ししつつ(こうなるに違いない!ではなく、こういう展開になったのでは良くないんじゃないか?程度で)あらかじめ記載しておくことの意味はあると思います。(05/11) //↑それについておかしい!と書くのはアウト、野暮な突っ込みを承知の上で「これウルクをコピーされたら詰みだよね」とか「どうせいつもの展開で○○になる(斜線)」とか書いておけばいいと思いますので、その辺を上手く短くまとめると良い感じになるとは思います。 //--それほど完璧ならウルクにでも化けてアークス全員を絶対令で制御できるのではないだろうか。フォトナーの擬装なら絶対令のハッキングなど容易そうなものだが……。&br()結局ものすごい能力を与えられていてもシナリオライターが戦術を全く理解していないために「正面切って殴り合う」以外の戦い方をさせてもらえないことは確実視される。 //--擬態が完璧であればあるほど搦め手を用いないのは不自然なだけに、手抜きなりBLEACHの影響なりの批判は避けられないし、あっさりバレるようなら「完璧」「偽の女神」が聞いてあきれるというもの。自縄自縛である。 //---現在もフォトナーからの追撃は行われているというロビーNPCのセリフがあることからも、フォトナー側は依然として攻撃の意思があるということ。であれば「相手をコピーできる」能力を第一に破壊工作に用いないのはいかにも不自然。ゼノに不意打ちを仕掛けたあたりは良かったが、トドメを刺さないなどは手抜きもいいところ。いずれにせよ今後の展開にはおおよその予想がつく。&br()現状では優れた能力を持っていても、それを活かすことも出来なければ打ち破るカタルシスも生み出すことはない。そもそもシナリオライターが戦術を理解しておらず、フィジカルなパワー比べしか描写出来ないことが原因。 //--宇野氏の代表作『伊月の戦争』『アトラシンドローム』においてもこうした特殊な能力を正面切って殴り合う以外で用いることが出来なかったことからも概ねそれに即していると思われる。 // *その他 ***人物関連 -EP6でシャオが退場することになったが、EP5の緊急クエストでは依然としてシャオがアナウンスを行っている。お前は誰だ……。 --ゲーム的に仕方のないことではあるがエピソードの選択によってロビーが一部変更される仕様がある以上、このあたりはしっかりとシステム側との整合性をとって欲しいところ。&br()今まさに感動的な別れになったシーンの直後にその本人からアナウンスが入ったのでは興ざめ。シナリオ側なりシステム側なりでこのギャップを認識していなかったのだろうか? --穿った見方をすれば「シャオは復活するので変更する必要がない」とも考えられる。&font(#f3f3f3){宇野の推しキャラだろうしどうせ脈絡なく復活でしょ。} // -総司令ウルクの命令や指揮は「みんな頑張ってねー!」程度のものでしかなく、存在意義がない。 --サブイベントでウルクが体調を崩し、テオドールから「ウルクは働きすぎてる」「君を支えるために僕も頑張る」と決意表明されるイベントがあるのだが、そもそもウルクは''全く仕事をしていない''。&br()たまに出てきてやることといえば「頑張れ」と声をかけるだけ。よくある「無能な重役」のテンプレートだが、これで働きすぎなら安藤はどうなるのだろうか?ウルク数億人分以上働いていると思うのだが……。&br()フォトナーとの戦いはまだ始まったばかりであり、そんな序盤も序盤にもう力尽きそうな司令官でこの先戦って行けるのだろうか?確かにこの手のイベントは危機感を煽るし、組織の長が追い詰められているというピンチに、みんなで踏みとどまろう!という連帯感を生むためによく用いられる手法である。だが、その積み重ねがないままでは「ウルク頑張ってます!」「君を……守りたいから」とやったところで単にイチャイチャする二人を見せつけられるだけという白けるイベントにしかなっていない。こういうイベントをやりたかっただけ、描きたいものを描きたいだけで終わってしまっている。 --そもそもシナリオライターが組織を全く理解していないため、現状のアークスは現場の労働者以外は「何もしない上層部」「復唱と実況しかしないナビゲーター」という組織とも言えないずさんなものになっている。そんな状況で「最も酷使されている下っ端」である安藤を尻目に「ウルクは働きすぎだよ」とやっても覚めた目で見られるだけ。 // -「真の主人公」ことサイコパスピーピングロボ・シエラが自己主張をしなくなった。 --一方で何かとツッコミや賑やかしとして機能している部分もあったため、ただ驚くだけ、ただアナウンスするだけで存在意義が薄れている面も指摘される。&br()これは解説役であるアルマが登場したことで彼女の役割が変わってしまい、EP5では解説役から主人公になってしまったことからも概ね推察できる。&br()さじ加減が難しいところではあるが、何もかもシエラが出てきて決めてしまったり、何かに付けて口出ししては話の腰を折るような「推しキャラのゴリ押し依怙贔屓」よりはマシ。 // -2019年5月1日の定期メンテナンス時にアークスシップのモニターで流れる映像に「【PSO2】妄想外伝 「色褪せない時間」【ゼノ&エコー】」が追加された。これは公式イベントに応募されたユーザーによる公式二次創作物。【妄想】と銘打ってあるとおり正史のものではない。そのためこれがPSO2の公式シナリオに影響を及ぼしうるものでないことはまず大前提として明記しておく。&br()とはいえ公募されたものを公式にゲーム内で取り上げている以上は内容含めて準公式であると判断できるのではないだろうか。 --ゼノとエコーのノロケと結婚式。キャラクターソング付き。前述の通りユーザーの制作物なので内容は宇野氏の手によるものではない。 --問題はゼノとエコーの結婚というイベントを「ユーザーが妄想する」ほどに作中で描写していないこと。&br()EP5で唐突に出てきた婚約話は後に続くことがなく消滅。「結婚しよう!」というシーンを書きたかっただけ、という宇野氏の「書きたいものしか書かない・書けない」悪癖によるものだったことが明白になった。&br()辛辣な物言いをするのであれば「ゼノとエコーが結婚するイベント」が大事なだけであって、二人が結婚することがどのような意味を持つかということはどうでも良かった、とさえいえる。 // ***緊急クエスト「終の艦隊迎撃戦」 -フォトナーとアークスの戦艦がぶつかり合う「艦隊戦」。敵味方の艦がひしめきあいビームをぶっ放し人型ロボも暴れまわると、まるでSFをテーマにした作品みたいな光景が広がる。%%やっとだよ%% --クエスト内容自体は艦の甲板上で閃機種(と何故かいるダーカー)を倒すいつもの戦闘。&br()大航海時代の海上戦のように、船を接舷させて乗り込んで直接叩くというのは理にかなっている。結局はマンパワーかよとか言ってはいけない。 ---なお敵の艦からはビームやら戦闘機やら攻撃がバンバン飛んでくるが、特にアークス側の艦は支援などはしてくれない。いつも通りの歩兵に全任せのスペース蛮族スタイルである。 --どうも描写を見る限りアークスとフォトナーの戦力はおおむね互角。 ---フォトナーの技術力についてストーリー上ではスゴイスゴイと謳っている割に、蓋を開けてみれば案外どうにかなっているというのは肩透かしである。持ちあげるにしたって程ほどにしておきましょう。 ---好意的に解釈するのであれば「数で勝るアークス」「技術で勝るフォトナー」というかたちで拮抗させているという事だろうか。 --大規模な艦隊戦はたしかに嬉しいのだが、【巨躯】や【深遠なる闇】の時の戦法がその辺の板orスペースイカダに歩兵を詰め込んでぶつけるといった脳筋時代とのギャップがあまりにも大きすぎる。 ---また急に落ちてくる事に定評のあるアークス側の戦闘機がやたらキレッキレな動きをするのも中々シュールな光景である。 ---この辺りはシステム上の都合もあるのでシナリオライターに責任を問うのはお門違いであることは追記しておく。ただし設定担当もだが言い訳をまったく考えなかったのは問題なので無罪とは言わないが。 --サブイベントで「終の艦隊」に対してアークス艦隊の出撃が言及されているのだが、クラリスクレイスやヒューイが指揮している模様。といっても組織の構成や管理・権限の体系が全く描写されていないので具体的なことは判らずじまい。&br()対フォトナー用に急遽建造するにしても無理があるし、これまでアークスが艦隊を保有している描写がないので「いつのまにかそうなっている」としか言いようがない。これまでにない物語展開のうえでの新要素なので、シナリオライターに全責任があるとは言えないが……。 // //全体的に冗長だったのでがっつり削りました。以下に原文 //また「フォトナーが正面切って力押ししかしないのはおかしい」という文章が目立つのですが、力押ししかしてないという根拠や具体的にどうあるべきといった部分が無いといちゃもんに見えてしまうので丸々切ってます。 //その辺を入れて上手く短くまとめてくれると助かります。 // //-フォトナーとアークスの戦艦がぶつかり合う「艦隊戦」。 //--……と言っても艦船での戦いはオマケ。セクター1・2では甲板上でアークスと閃機種がぶつかり合う普通の戦闘。&br()大航海時代の海上戦のように、船を接舷させて乗り込んで直接叩くというのは理にかなっている。結局はマンパワーかよとか言ってはいけない。 //--&font(#f00){《疑問点》}&br()フォトナーはアークスに対して技術においては圧倒的優位にあるはず。その割にやることは「正面からぶつかるだけ」。自分から優位性を捨てている。&br()宇野氏は戦術理論を全く理解していないため、物語においても「正面からぶつかる」以外の戦術が出てこない。&br()しかしこれはゲームシステム的な側面から、一概にシナリオ面での問題とは言い切れない。あるいはこのようなバトル設計のためにシナリオ的にもそうせざるを得なかった可能性もなくはない……といいたいところだが論拠に極めて乏しい。 //-セクター1は味方艦の救出、セクター2はA.I.S.の阻害装置の破壊となっている。艦艇の性能はおおむね互角のようだが、フォトナーの技術的優位性は……?&br()おそらくは「数で勝るアークス」「技術で勝るフォトナー」というかたちでどうにか拮抗していると考えれば不自然ではないか。 //-セクター3ではA.I.S.ヴェガに乗り込んで艦隊を撃破か、アークス艦隊に突撃してきた巨大ボスを迎撃するかのどちらかになる。 //--A.I.S.阻害装置に関してもだが、アークスとは異なる技術を持っているだけで、ストーリー上で謳われているほど技術力の差はないように思える。スゴイスゴイと持ち上げてはいるが、実情との乖離が激しく敵としての迫力が著しくそがれている。&br()もちろん、クリアできないほどの高難易度にしたのでは本末転倒。ゲームとして成立しつつ、シナリオ的にも工夫の仕方があったのではないかとは思われるが、これはゲーム全体の問題でもあるためシナリオライターだけの責任とは言えない。 //--いずれにせよ、いまだアークス側に見せていないであろう多くの技術を用いることなく「単純な力比べ」にしかなっていないのはお粗末としか言いようがない。 //-これだけ大規模な艦隊戦ができるなら【巨躯】や【深遠なる闇】のときでもできたんじゃないのか?という疑問に関しては、システム上の都合もあるのでシナリオライターの責任は問えないだろう。 //--好意的に解釈するなら「【巨躯】や【深遠なる闇】に対してはフォトンを用いて直接攻撃しなければならないが、終の艦隊に関してはフォトンは優先事項ではないから」などとでも説明はいくらでも付けられる。 //-これだけの大規模な戦闘を幾度も行い、都度撃退されているにもかかわらずフォトナー側は「正面切って戦う」以外の手段を用いない。&br()無論、ストーリー展開上の都合があるのは当然だが偽の女神ミトラの擬態などが輝くのはこうした「力ずくで押しきれないとき」である。&br()今までの敵は、おおむね数的優位で力押ししかできない知性のない相手であった。だが今回のフォトナーは知性を持っており、様々な手段でアークスへの攻撃を行えるはず。にもかかわらず戦術を用いることなく「力押し」しかできないのでは知性がないのと同じ。技術的優位性もないのも同じ。シナリオライターが「人間がなぜ生物の霊長であるのか」を理解できていない。フォトナーがどれほどの知性を持ち、技術を持っていても「用いること」ができないのであればチンパンジーにパソコンを与えるようなものでしかない。&br()宇野氏の代表作『伊月の戦争』においては敵味方ともロクな戦術を用いることもなく、『アトラ・シンドローム』においては「超能力は結局は単純な力比べ」と個性の使い方も理解していないかのような描写が見受けられた。 //余談だが人類が生物の霊長であるのは「知性を持ち」「道具を用いるから」。知性があるから戦術を用い、道具を用いるから肉体的な剛性・靭性といった生物的な不利を埋めることができるから。でなければトラやライオンといった単純な戦闘力においては人間を大きく凌駕する生き物を押さえて反映はできない。 ***創世器について -EP3の時点で生じていた「ヒトが元になったもの」「そうでないもの」に関しての話がある。内容が重複するのでこちらを参照。&br()[[ここが変だよPSO2/創世器と現行の武器>https://www50.atwiki.jp/unoryohei/pages/31.html#id_ae3d100c]] ---- //// *コメント [[コメントページの参照>コメント/ここが変だよPSO2/宇野のシナリオ(EP6)]] #pcomment(reply,enableurl)
&big(){&bold(){もくじ}} #contents(level=2) #include(編集心得) ---- //「悪意ではなく善意による指摘をお願いします。」を忘れずにいきましょう // // //*EP6発表時点での事前情報 //***&font(#f00){※EP5のネタバレを含みます※} //-EP6は2019年4月24日配信予定。&br()http://pso2.jp/players/update/20190424/03/ //-新クラス「ファントム」実装予定。EP5の「ヒーロー」のように安藤が「ファントム」として強制される可能性? //-PVでのキャッチコピーは「''戦いは宇宙へ''」今までどこで戦ってたんだよ。 // //-EP5のストーリー完結後に緊急などのアップデートが入っているため、若干情報の補足がなされている(?)。 //--オメガ・マスカレーダやダークファルス・ペルソナ戦でもイベントがあるので注意。 // //-EP6の敵は終の女神シバとフォトナー(?)達、またその尖兵である『閃機種』。 *メインシナリオ -EP6はストーリー上は「フォトナー編」の第2部という位置づけになっている。&br()そのためEP6の開始はEP5のオールクリアが前提であり、ストーリーもそれに沿ったものとなっている。 **序章:終に抗う術 -全体的にEP5を踏まえて設定の解説。 -フォトナーは生身の肉体に執着しなくなっており、人工的に作り出した「入れ物」があれば何でもよかった。 --様々な手法で「入れ物」を作り出していたが、そのひとつの過程で生み出されたのが「キャスト」の始まり。リサはそのプロトタイプ。 -ルーサーはそれとは別に人造生命を生み出した。人造生命は心を持ち、魂を持つようになった。これがハリエット。 -【深遠なる闇】はハリエットの入れ物に詰め込まれて亜空間に封印された。このとき「もともと入れ物のなかにあった意識」がハリエット。【深遠なる闇】を詰め込まれて変異したものが終の女神シバ。 --消滅するはずだったハリエットは全知存在(≒シオン)に入れ物を授かる。これが創世器の始まり。 -フォトナーはアークスより技術的に優位に立っているため、アークス側は受け身にならざるを得ない。&br()直接マザーシップ中枢部に乗り込まれるまでシャオですら気が付かないくらい圧倒的な差がある。 // ***問題点・疑問点 -アークス緊急司令会議開催。EP4で総司令になっていたウルク、ここで初登場。&br()地球のときはまだ音声のみでも登場していたが、惑星オメガとブラックホール、ダークファルス・ペルソナという全宇宙的な驚異を前に一切姿を現さなかった無責任者。他に優先することがなにかあったのだろうか?全宇宙の驚異よりも。&br()彼女の実績といえば自分と彼氏の衣装を新しくしたくらい。無能。&br()結局「各部署に任せる」以外の方針を示さず。無能。 --といっても宇野氏の作品ではこうした指導者、意思決定を行う責任者はことごとく無能なので今更といったところか。 --しかし、これに関しては担当声優の伊瀬茉莉也さんが休業していた頃とEP5の開発が時期的にバッティングすることからそういった事情で出せなかったのではないか、という事情もうかがえるので、シナリオライターが全責任が追うべきものかというと。&br()だが、それならそれで何らかの形で責任者が行動しているという描写を書かなければならない。組織は「この場にいないなら何もしていない」というたぐいのものではない。声なし演出でも「総司令」としての仕事をしている展開には充分にできるはず。その点に関してはシナリオライターの怠慢という誹りは免れない。あるいは「書きたいものしか書けない」と言われるのも当然。 -ハリエットが「皆さんの言うフォトナーです」と自称する。フォトナーではなく、ロボットかアンドロイドの類のはず。直後に「人造存在です」とも述べており、支離滅裂。&br()&color(#f00){《補足・考察》}:フォトナーと呼ばれた人々ではないが、その技術によって生み出された「フォトナーに分類されるもの」という意図だと思われる。このあとでリサやハリエットがどういうものなのかの解説があるため、支離滅裂とまでは言いにくい。&br()リサは(いまだ確定したものはないが)フォトナーの手で生まれたであろうことは疑いないし、ハリエットも紆余曲折はあったものの、ルーサーによって生み出されたという意味では「フォトナーの落とし子」であることは事実。若干言葉選びに語弊がある、程度で済ませてもよいのではないか。 -抜き出されたハリエットの魂は不安定となり消え去るところだったが、それを哀れんだ全知存在(シオン)がその魂を彼女の海に縫い止め、創世器を魂の入れ物として与えた。これが最初の創世器「星銃ハリエット」である。&br()&color(#f00){《疑問点》}:「魂を彼女の海に縫い止める」とは?まさか惑星シオンに鎖で繋いでいるわけでもないだろうし、「知識として留める」という意味かとも思われるが、全知存在であるはずのシオンがわざわざ覚え直すのも意味不明。シオン消滅時に何の影響もなかったのも不可解。&br()また、魂は星銃ハリエット内にあり、縫い止められているはずがない。適当な器ができるまで仮置きしたという意味か?&br()&color(#f00){《疑問点》}:創世器は、フォトナーの魂を入れた武器のはず。ハリエットの魂が抜き出された前後で全フォトナーはフォトン能力を失っているはずで、そんな魂を入れられてもフォトン武器としての能力は高くならないのでは。&br()&color(#f00){《考察》}:ハリエットの魂が抜かれてから【深遠なる闇】封印までかなり期間があった可能性がある。フォトナーと【深遠なる闇】との数百年の抗争期間中にハリエット魂遊離、星銃ハリエット制作、「男神と女神」の活躍、創世器の制作~と出来事があってもおかしくない。全知存在にも並ぶと言われたハリエットの魂をさっさと抜いてしまう動機があまり無いが……全知存在を作ったつもりのシオンコピーが【深遠なる闇】となったのでビビったか?&br()&color(#f00){《問題なし》}:シオンの海に魂を縫い止め、創世器としての体を与えたというのは、単にシオンの海の一部を切り離してハリエットの魂を包み込み、創世器に変えたということだろう。疑問点は無い。 //↑いくつか疑問点があります。創世器はフォトナーの魂を入れた器という設定は今回はじめて出てきたものです。もともとは超ピーキーな採算度外視の武器、EP3外伝でフォトナーの残滓アウロラが変身したもので、それとなくではあったものの「人間が材料になっているのではないか」という程度です。魂のありかたには様々な考え方があるので難しいところですが、肉体から離れたハリエットの魂をシオンが自分の「意識(or知識)の海」に一旦避難させておき、それから星銃を作り、そこに納めた、という意味ではないでしょうか。人間の魂、あるいは意識は無意識の層で宇宙とつながっている、という説もありますし。また、深遠なる闇との戦いは発生してすぐ終わったのではなく、それなりに長期間の戦闘に及んでいるので(※ゲーム中では語られていません。設定資料集や例の年表からです)その間はシオンの「意識の海」に住まわせてもらい、どこかのタイミングでハリエットを切り離し、創世器にした……とするとそこまで不自然ではないように考えられます。魂に対する印象の違いなのかもしれませんね。 //<返信>私も実際にはそういった描写をするのだろうと思いますが、「魂」を情報として捉え「全知の中に魂データを100%保存したので完璧な復元が可能」という解釈の方がSFっぽいかなと思いました。また、「縫い止める(避難させる)」とはどういう状態なのか、なぜ消失を免れるのかが結局不明であり、不自然ではないにせよ不可解ではあります。 //↑<返信>とても面白い考察です!なるほどなとモニタの前で唸りました。確かに「魂というデータ」という考え方は秀逸です。もしかしたらそれがEP6のキーになるかもしれませんね。魂を縫い止めるという表現は「肉体と魂が離れて霧散≒無意識の宇宙に溶け込んでしまうのをつなぎとめる(散ってしまわないように縫うように固定しておく)」、という意味合いに考えていました。本来無意識の宇宙に溶け込んでしまうハリエットの魂をシオンが取り込んで内部で保護していた……という感じかな?と。ハリエットという刺し身をそのまま無意識の宇宙という冷蔵庫に入れておくと乾燥してしまうけど、シオンというサランラップで包んでおいたので美味しく食べられた、と。 //↑刺し身wwww -終の女神シバに攻撃が通じないのはフォトナーとアークスの技術力の差と【深遠なる闇】を飲み込むほどのフォトンの容量を持った彼女自身の特性によるもの。&br()これに対しアークス側が提示した対応策は「物質攻撃」。&br()しかし、フォトナ―の技術力はアークスのものとは比べ物にならず、他に手がないからといって物質攻撃(=フォトンを使わず物理で殴れ)が頼みの綱になるかというと、疑問が残るところではある。 //&br()&color(#f00){《疑問点》}:フォトンの反重力作用や亜空間格納といった「質量をゼロにする」技術がすでにアークスでも用いられている。「質量攻撃」に高い効果が望めるのだろうか?&br()&color(#f00){《問題なし》}:PSO2における「反重力」の明確な設定が無いが、一般的なSFでは「反重力」はその名のとおり「重力と反対方向に作用する力=重力下で物体を浮かせる力」であり、「質量(not重量)をゼロにする力」ではない。大質量の物体の運動量を打ち消す、といった用法はできない。&br()また、アークス用語としてフォトンを用いない攻撃のことを「質量攻撃」と呼ぶのかもしれない。ガンダムシリーズでの「ビーム兵器⇔実弾兵器」の類。&br()&color(#f00){《問題なし》}:質量攻撃など提案されていない、提案されたのは物質攻撃(フォトンを使わず物理で殴れ)である。&br()しかしあれほどの技術力を持っているフォトナ―がアークスの物質攻撃などが通じるものなのだろうか。 -リサはフォトナーの実験体であり、キャスト化の過程で現在のような性格になってしまった模様。創世器のハリエットと一緒になることでリサは精神を、ハリエットは肉体を安定させていた。&br()&color(#f00){《疑問点》}:キャスト化したからといってリサのような性格になるものだろうか?リサは変人ではあるが情緒は安定しており、常識も(知識としては)わきまえている。「魂が不安定」であるなら幻覚や妄想に悩まされたり、二重人格であるような性格の方が相応しいのでは。 リサは初期から全てお見通しといった口振りであり、今更どうしようもないというのは分かるが……。&br()&color(#f00){《疑問点》}:「魂が不安定なリサと器が不安定なハリエット」と言っているが、どちらも元々の器から魂を抜き出して機械に乗せ換えたもの。なぜ弱点部分が異なるのか。&br()&color(#f00){《考察・疑問》}:リサはキャストのことを「機械生命」と言っている。この単語は「生物として発生した意識を移植したロボット」ではなく「最初から100%ロボット」というニュアンスが強いように思われる。&br()技術基盤の確立していたロボット技術に、魂を人工的に生み出す新技術を組み合わせて作りだしたのがキャスト、であるとすれば、「魂の不安定なリサ」も新技術故に人工魂が不安定だったと考えれば辻褄が合う。また、「魂を制作する新技術」はハリエットが魂を得たことをきっかけに開発されたと考えられ、時期的にもそういった実験が行われて然るべきである。&br()ただ、これまでの「肉体がフォトンの才能に耐えられない者がキャストになる」という説明とは真っ向から矛盾する。魂が人工なのはリサのみか?&color(#f00){《考察》}:上記ではリサの魂が人工と誤解しているようだが、リサにはそのような描写はない。魂が人工なのはハリエット。リサの言動が若干おかしいのはフォトナー時代のキャストなので魂を載せ替えた際に変質してしまっているからと思われる。&br()&color(#f00){《疑問点》}:体が弱い天才→体は補強したが精神が弱い→肉体がない創世器と一緒にすれば精神が安定、という不安定に不安定を重ねる理解しがたい補強。PSO2では2つを1つにすると必ず強くなるの法則。&br()&color(#f00){《疑問点》}:深淵なる闇およびフォトナーの全フォトンと深くかかわる創世器と、その安定に重要な始祖キャストがバラバラになっているのに誰も気にしない。リサ、ハリエットの重要性と作中での扱われ方が見合っていない。&br()&color(#f00){《疑問点》}:リサの制作時期が不可解。ハリエットと同時期に「器」として作られたと思われるが、ダーカーの脅威がまだ低い時期に作られたのになぜ中身がフォトナーでないのか疑問。また、フォトナーでなくともフォトンが扱えるのならそのフォトンは封印されているべきであるはず。また、星銃ハリエットの制作時期によっては不安定なままのリサを(シオンコピーすら不安定だとポイ捨てする)フォトナーが捨てなかったのはなぜか、という疑問も生じる。 //&br()&color(#f00){《反論》}:なんでも「優しい嘘」で通したのではストーリーそのものが破綻する。そもそも宇野氏の物語は「いつの間にかそういうことになっている」「実は○○でした」「プレイヤーだけが知らない常識」によってあとから覆していくためすでに破綻している気もするが、あらゆる設定、あらゆる展開も「優しい嘘」で説明をつけるならそれは物語を紡ぐことを放棄している。 //&br()・&color(#f00){《再反論・補足》}:「優しい嘘」とはそういった意味ではなく、アークスの運用上「キャストも元は人間ですよ」という建前が必要だった、という意味。生まれから完全に機械である戦闘要員が存在するなら、戦闘なんていう危ないことはキャストだけでやってくれ、という非キャストからの意見が出ることは容易に想像され、また様々な軋轢も生まれるだろう。偶然性に賭けるとかなんとかで完全にコントロールすることもしたくなかったフォトナーは、キャストも元々は人間である、という、アークス同士が協力するための「優しい嘘」を考え出したのでは。 //再反論を書いたはいいもののさすがに妄想で補強しすぎだと思ったので、これまでの説明との矛盾をリサのみにしてコメントアウトしました。 -フォトナーは肉体に執着しなくなり、フォトンの才能だけがすべてになっていた。&br()&color(#f00){《疑問点》}:「フォトンの才能」とは?文脈からは「魂」がそれなのかと思われるが、そもそも「魂」の定義自体がPSO2世界においてきちんと提示されていない。&br()また、「キャストは機械の体なのでフォトンの扱いが苦手」ということは「フォトンの才能」を(機械の体に)移し替えると劣化するということである。であれば肉体に執着しないはずが無い。&br()&color(#f00){《考察》}:そうした「載せ替える人工的な入れ物」としてキャストが生み出されたであろうことは推察できるし、劣化しない機械の体を研究し、それが完成しなかったであろうことも伺える。いうなればキャストとは人工生命体、機械生命体の未完成体と言い換えられるのかもしれない。&br()龍族は独自の「魂」信仰を持っているほか、武器ではナールクレセントやソウルイーターなど「魂(タマシイ)」がらみの物がいくつかある。 //一応竜族の魂信仰に関してはEP1で語られてはいるし、竜族は肉体が滅びるが魂が無事だから生き返れるという話が出てきているのでそこまではおかしくはないとおもいます。フレーバーテキストは所詮フレーバーなのでさして重要ではないと思います(おかしくないという意味ではありません) -終の女神シバが目覚めたのはEP5の顛末を受け、ハリエットが救われる形で目覚めてしまったため。&br()&color(#f00){《疑問点》}:EP5自体メチャクチャで意味不明なので、なぜ亜空間に封印されていたものが戻ってこれるかなどは保留。&br()&color(#f00){《補足》}:サブクエスト『ルーサーの告白』で「魂のない生命体を作ったら自我が芽生えた。魂のないものから魂が生まれたのはシオンの成り立ちと同じ。もしかしたらシオンを再現できるかも。」「ハリエットの肉体から魂を抜き、フォトンを流し込んで【深遠なる闇】のエサにした。」「【深遠なる闇】はエサに食いついたが肉体に縛られることになった。」「フォトンの塊でしかなかった【深遠なる闇】がヒトを理解して『終の女神シバ』になった。」という旨の発言がある。&br()EP5のアルマが「フォトンに話しかけていたら人格を持ってクラリスクレイスになった」という発言もあることから、PSO2世界では『魂』の概念が確立されている。だがそもそも魂のあり方に関しての記述がないのでフォトンとの関連性も非常にあいまい。魂とフォトンの関連性、魂と肉体の関連性、肉体とフォトンの関連性がほとんど明らかになっていない。現実世界でも確立していないものを説明しろというのは無茶な話かもしれないが、それを物語の要素に使うのであればある程度の定義が固まっていなければ用いること自体が不適切。&br()なお、終の女神シバが目覚めたのはハリエットの救済があったため。オメガ世界と外世界との関連性はEP5で語られているので、不自然な点はあるものの解決している。 -リサ(およびハリエット)はフォトナーの末期から現在までアークスを見守っていたが、アークスがフォトナーと同じ道を進むのではないかと危惧し、こうした事実を秘匿していた。&br()&color(#f00){《疑問点》}:リサはアークスとして登録され、絶対令アビスの影響下にあったことからも、アークスの手で改造を加えられていることは確定。おそらくは擬装されていたのだろうが、なんの異常も発見されていなかったというのは不自然ではないだろうか。&br()&color(#f00){《疑問点》}:EP5のサブシナリオでアルマがレギアスやマリアを「そろそろ危ない」と茶化していたことからキャストにも寿命はあると考えられる。フォトナーと【深遠なる闇】の関係は1000年前からであり、リサはその初期に生まれたことを考えればフォトナー絶滅後数百年以上生きていることになる。であればリサが生きていることが不自然ではないだろうか。&br()&color(#f00){《問題なし》}:リサのイレギュラー度合いの高さから言って寿命云々のツッコミは無意味ではないか。また、茶化しは茶化しであり、アークス(特にキャスト)に寿命の概念があるかの根拠にはならないのでは。実際、年だ年だと言う割には加齢によって死亡や引退した事例が一切登場せず、アークスの寿命がどれくらいなのかは不明。&br()&color(#f00){《反論》}:イレギュラーだからいい、という理屈では物語として破綻している。キャストに寿命がないならアルマの発言はおかしいし、マリアはレギアスに「あたしたちもそろそろ引退じゃないのか」と身の引き際を示唆する発言をしている。そもそも寿命の話が出てこなかったためにキャストの年齢に関する設定が曖昧であったこともあるが、寿命がないのなら「数百年生きているキャスト」が他にいなければリサの存在はやはり際立って異常。事実最高齢アークスは73歳のレギアス(生放送)。リサは隠していたので問題ないとして、キャストに「年齢」の概念があることは事実(ただし、”アークス”という活動を行っているキャストでは最高齢だが、”キャスト”の最高齢ではないと思われるので100歳くらいのキャストがいてもおかしくはない)。であればやはり寿命という概念は多少幅はあるとしても1000年2000年あるというのは考えがたい。また、シナリオライターの宇野氏は(特に主要人物の)「死」の描写を極端に嫌うため、はっきりとした明確な表現をしない傾向にある。それはこれまでの「キャラクターの使い回しと再登場」から見ても明らかだが、そうした事情から年齢・寿命の情報が極端に少ないことが理由と思われる。&br()&color(#f00){《疑問点》}:上記2点を踏まえて、管理社会のアークスにおいて黎明期からずっと居続けているリサの特異性に誰も気づいていなかったというのはあまりにも不自然。 -ハリエットとリサがこれらの事実を明かしたのは、安藤が「誰かのために」戦い続けたことで信頼を勝ち得たから。 --だが実際はすべてシエラの操作で行われたこと。安藤はただのラジコン。&br()そもそもダークファルス達の出現、【深遠なる闇】の復活という全宇宙の危機を前にして「フォトナーと同じ過ちを犯さないかを注意深く見守っていた」というのは詭弁。&br()もし安藤達が信用できないと判断したのであれば、EP3で深遠なる闇に対して立ち向かった安藤や全アークスに対し、自身はやる気を出さずに手を抜いていたということになる。これほどの裏切りがあるだろうか。こんな人物が信用に値するだろうか。こんな人物に信用されたところで何だというのだろう。安藤達が信用する理由がない。&br()&color(#f00){《考察》}:しかしハリエットが目覚めたのはEP5の結末を受けてのことで、それまでのリサはずっと一歩引いたポジションで冷笑的に振る舞っていたことを考えると、リサ自身は「別にアークスがどうなってもいい」と思っていたが(実際にそう発言している)、目覚めたハリエットに説得されて協力することにした……と補足すると不自然さは和らぐ。しかしそれでもリサが安藤たちを見殺しにしようとしていたという不信感は拭えないだろう。 -終の女神シバ「演算するまでもありません。何事も頭を潰せば終わりです。」その「潰すまで」を「演算」するのが大事なのでは……。 --これはシナリオライターの戦略・戦術の理解が著しく欠けていることの証左。&br()「アークスを倒そう」→「どうすれば倒せる?」→「マザーシップを落とせば終わりじゃね?」で終わってしまっているが、通常であれば「どうすればマザーシップを落とせる?」と、目的達成のための問いかけは続く。それが目的達成のための「演算」であるはず。「頭を潰せば終わりだから終わるんです」「潰せるから潰せるんです」という宇野式思考術である。&br()&color(#f00){《問題なし》}:終の女神シバは圧倒的なフォトナーの技術力を根拠に「直接乗り込んで攻撃できる」から「(それ以上)演算するまでもない」と言っている。できてはいないのだが。 // **第1章:終のもたらす絶望 -直接マザーシップ内に現れた終の女神一行。駆け付けたアークスを一蹴した一行は、アークスをどれだけ排除できるか競争をしよう、と遊興にふけつつ移動を始める。 -偽の女神ミトラは「触れた相手をコピーする」能力。 -サラがシバに挑むも歯が立たず大ピンチ、サラをかばってシャオが退場。 -アークスはマザーシップ:シャオを放棄して撤退。 -惑星アムドゥスキアにシャオの秘策あり、ということが判明し終了。 // ***問題点・疑問点 -珍しく出てきた一般アークスに対するモブ厳。 --駆け付けた一般アークス達がシバに挑み当然のように蹴散らされる、見てる側も勝てるとは思ってないとは思うが、あまりにもあんまりな扱い。 --終の女神ご一行は守護輝士はおろか六芒均衡の創世器でさえ太刀打ちできなかった相手である事は既に分かっているはず。そんな相手に一般アークスをぶつけるのはあまりにも厳しいのだがオペレーターも止めたりしないのだろうか…これでは捨て駒扱いである。&br()とはいえ敵わないからといって放置して良いかと言われればNoなのでこの辺は仕方ない所も。出落ちレベルで即退場してしまったのは哀愁漂うが…。 --ここでも「最強」のレギアスは出番なし。負け役はゼノが担当しているが、相変わらず彼には華々しい(活躍の場面ではなく)活躍の実績がない。 // -アークス狩り競争でポイントが負けているという偽の女神ミトラだが、直前の場面でシバがさらっと片付けたのみで肝心のアークス狩り競争の描写が皆無。また、こればっかりは仕方がないのだがどう戦ったとかの描写は一切なく、カカシを相手に周囲の機材がキズひとつ付いていない攻撃でドカーンとエフェクトが出てバタバタと倒れるいつもの人形劇に堕している点も演出という意味では稚拙。&br()「歴戦のアークスを『競争』という遊びレベルで倒してしまうフォトナーはなんてすごいんだ!」という意図なのは疑いないが、PSO2ではこのような「実力を見せる」シーンがなく、大体が「強いから強いんです」「凄いから凄いんです」という設定ありきになっている。&br()別に残酷なシーンを描写しろというわけではないのだが、「描きたいシーン」以外をさらっと文字で済ませてしまっていることで盛り上がりを欠いてしまっている。 // -転移に失敗、アークス防衛戦力の投入と2つも想定外の事態が起きていながらアークス狩り競争。全力で破壊にかかったら物語が終わってしまうので仕方がないことだが、いつもの手抜き、手加減のボス。&br()宇野氏の作品に登場する「驚異」は大体自分自身で手を抜いてやられるパターンになっている。その余裕が緊張感や焦燥感を削いでいることに気付かないのだろうか?手加減をしてもらったおかげで間に合うような展開でハラハラするのだろうか?そのうえで勝利する主人公たちを見てカタルシスを感じるのだろうか? // -ゼノを救出に現れたリサ「ドンピシャ」。しかしゼノは瀕死の重傷を負ったうえに戒剣ナナキを折られた状態。ドンピシャではない。だがこれはかつてのゼノが全く間に合っていないにもかかわらず「ドンピシャ」と言っていたことのセルフパロディと見るべきか。 --このシーンでは安藤の武器はコートエッジで気弾を撃つ描写があることからヒーロー前提で描かれている。クラス提唱者とのサブイベントなどであればさして目くじらを立てることではないかもしれないが、やはりメインストーリーで突然別クラスにされているのは違和感を覚える。 // -サラはフォトンを持たないためフォトナーに対抗できる戦闘技術を身に着けているが、フォトンがないのならフォトンアーツは使えないはず。NPCとして参戦する場合のサラは普通にフォトンアーツを使っている。&br()といってもこれはゲーム的なものなので「非フォトンの体術を磨いてフォトンアーツレベルまで昇華した」でも何ら問題はない。武装に関してはフォトンリアクターによるものなので本人のフォトン才能は関係ない。 --&font(#f00){《問題あり》}:今更感はあるが、サラはEP2で安藤が明確に歴史を書き換えた「ゼノ救出作戦」の折に''多数のダーカーがひしめく惑星ナベリウス遺跡エリア''に同行している。それ以外にも多くの場面でダーカーやそれに類するエネミーと交戦を行っている。&br()まず、アークスにフォトンの才能を要求されるのは「ダーカーを倒すため」に必要だからであり、また同時に「ダーカー因子から身を護るため」に必要だからである。これはEP1の序盤でアルマからも解説があるため「フォトンがなければダーカーとは戦えない」ことは確定。&br()「サラはアークスではないからOK」では説明がつかない。ダーカーに対抗するためにフォトンの才能が必要なのであって、フォトンの才能があればアークスであるかどうかは問題ではない。問題なのは''フォトンの才能がない≒ダーカーに対抗できないサラがダーカーと戦っていること''である。ここへ来て絶対の大前提が覆されている。&br()その上で「対フォトナーの切り札」とするのはいかにも不自然。 --&font(#f00){《補足》}:サラのフォトン能力に関してはEP2で「フォトンを扱う能力の大半を喪失」とされているため、完全にゼロになったわけではない模様。劇中の表現では「フォトンに頼った戦い方をしていない」という意味では問題はない。ただし「フォトンのないあたしには~」というセリフに関しては若干の違和感は残る。 // -封印されたはずの絶対令アビスがしれっと復活。アビスの問題点は[[ここが変だよPSO2/六芒均衡]]を参照。 --緊急事態とはいえ「絶対令封印解除」とコマンドするだけで封印が解除され使用可能。封印とは何だったのか。 --そんなディストピア一直線の虎の子を起こしてまでやったことは総員撤退。…そんなに言うことを聞かないのかアークスって。 --絶対令アビスはEP2時点ではコマンドがあれば映像でも構わないことが確定しており、実際にその場にいる必要はない。映像で見えてないのなら他のアークス達は強制転移できない(はず)。コマンドだけでよいのならEP2でレギアスがモニターを使って第第的に告知する必要などない。封印したといっておいて使いやすく改善されているとしたらさすがに問題と言わざるを得ない。&br()実はコマンドだけでも絶対令は使用でき、単なるセンセーショナルな演出として映像を使った、というだけであれば何ら問題はないのだが、戦えもしない役立たずの総司令がA.I.S.を1機潰して単身突撃してまでやることかどうか。行動になんら整合性がない。 ---ちなみに姉妹作品であるファンタシースターノヴァでもその場で一番偉い艦長が意気揚々と最前線に突撃してぽっくり死亡していたりするので、あの世界のスペース蛮族としては責任者はみんな突っ込むのが当たり前なのかもしれない。&bold(){責任者を何だと思ってるんだ。} //-マザーシップ:シャオから離脱する際に総司令ウルクが絶対令アビスの封印を解いて強制退去させるが、EP3で封印されたと明言されたわりに総司令の一存で簡単に再使用が可能であることが明らかになった。&br()特別な段階を踏むわけでもなく「絶対令封印解除」とコマンドするだけで可能というザルっぷり。この状態で誰に総司令にNOが言えるのだろうか。今までと何も変わってないディストピアのまま。&br()そもそも絶対令使う意味があるのか。総司令権限で強制帰還とでもしておけば良いだけで、わざわざ寝た子を起こす必要もないはず。&br()必要があるとしたら今後の伏線だが、こんな非人道的な機能をホイホイと使われたのではたまったものではない。以降はいつでも「自分の意思に反して命令に従わされる」可能性を持たされ続けるのだ。 //-マザーシップ防衛に失敗したため仕方のないことだが全アークスシップの根幹であり、エネルギー供給源でもあるマザーシップを犠牲にしてやったことといえば安藤含め戦闘員の救出のみ。敵側には全くなんの被害も与えておらず、大惨敗。&br()総司令自らA.I.S.で乗り込んでやることといえば自爆(しかもノーダメージ)。調整に手間取って間に合わないくらいなら他の人間を向かわせろ。 //-アークスシップごとにバラバラになっているが、アークス全体としてはだいたい生き残った。組織としてのていは成していないが今に始まったことではない。&br()ここでもゼノ達を「六芒の人たち」と送還アピール。 //--アビスを使うためかは知らないが非戦闘員であるアークス総司令殿がAISで最前線に突撃。無能で戦えもしない総司令が特攻、副司令のテオドールは待機という意味不明の行動。考えなしにも程がある。どうせ役立たずなのでいなくても全く問題はないのだが。単に「リーダー自ら最前線に!」が書きたかっただけか。 // -シャオが消滅してヘコんでいたサラ、「シャオはあなたのなかにいるよ」とアルマに励まされ即復活。EP5のハリエットと同じ。鋼のメンタル。&br()「密接な関係にあった相棒を失い意気消沈→復活」はゼノとエコーから、もっと言えば『伊月の戦争』からずっと続いている宇野氏鉄板の展開だが、引っ張ることもなければどれも違う展開にもならない「書きたいものしか書けない」いつものパターン。 // **第2章:一縷の望み -安藤、サラ、マトイにクーナ(EP6)を加えて惑星アムドゥスキア浮遊大陸(龍祭壇)でロ・カミツと会う。 --ロ・カミツはもともとは惑星シオン模倣体で、模倣体開発中期に作られ、惑星シオンに比べると処理能力に劣る失敗作だった。同時期に作られた兄弟は逆に演算能力に劣る、こちらも失敗作だった。&br()そこでフォトナーは「(ピコーン!)両方を合体させればいいんじゃね?」と考えて合体させたのが惑星アムドゥスキア。しかしこれは(当然)失敗してしまい、相方となったものは意識が破壊されてしまい、ロ・カミツだけが残っているのが現状。龍族の伝承「天国龍テリオトーと磁獄龍カッシーナ」の話はこれが変化したもの。 --シャオはこの破壊されて「眠りについている」相方に自身を転送し、ロ・カミツと同調することで惑星シオンと同等≒【深遠なる闇】である終の女神シバに対抗しようとした。これが1章で出てきたシャオの切り札。 --ロ・カミツやシャオがそこまでして人間(アークス)に肩入れするのは「人が自分たちを越えていく姿を見たいから」。 -カッシーナのコアルームに到着するがフォトナーの追撃、義の&ruby(おがみ){男神}ヴァルナも登場。 -アークス側もクラリスクレイス(イリス)が参戦して混沌とした状況の中でシャオ復活。 -マザーシップシャオでは対応できなかったフォトナーの処理能力にシャオ+ロ・カミツとなったことで同等になり、反撃開始。 ***問題点・疑問点 -天国龍テリオトー、磁獄龍カッシーナはEP1からちょっとだけ出ていたのでここで突然出てきたわけではないのだが、「テリオトーとカッシーナが云々」という伝承は例によって設定資料集のもの。&br()ゲーム内のみの情報ではかなり薄く「設定があっただけのものが突然重要な情報に」となるのはEP5の伝承の英雄まわりと同じ。一度出したきりの情報を重要なファクターとして用いることで印象付けに失敗している。 --EP4のエーテルとフォトン、リサとハリエットも同じだが「2つを足したら強い1つに!」という理屈はわかる。確かに上手く行けば「強い1になる」のだが、逆に「より弱い1」も当然生まれうるわけだが、PSO2ではそれがない。 --2つのシオン模倣体をぶつけてアムドゥスキアが生まれた、という顛末がテリオトーとカッシーナの伝承に変わっていったという話は全く不自然なものではないのだが、それを聞く機会がなさすぎるのが問題。&br()そもそもアウロラが登場してからずっと、フォトナーの神々設定もそうだが、事前にもっと設定を深堀りするなり再度取り上げておけば唐突とまでは行かなかったのではないだろうか。 -テリオトー=ロ・カミツ、カッシーナ=ロ・カミツの相方と言うことは確定なのだが、明確に確定させることを避けるように曖昧な表現に終始。 -カッシーナの入れものへの道のりで出会う龍族は「カッシーナの影響で狂乱状態にあるので敵味方関係なく襲ってくる」とのことだが実際はアークスのみを徹底して狙ってくる。&br()後半では閃機種も登場するがこちらは一応閃機種と龍族で交戦は行う。しかしプレイヤーを認識するとプレイヤーのみを狙ってくる。これはゲーム的なものなので仕方ないのだが、それにしてもアークス嫌われすぎでは……。 --実はゲーム的にも「シールドを張っている閃機種」に対して他の敵に気を取られて頭部や背面のコアが露出している部分が狙い目になる」という攻略に関わるヒント(対閃機種チュートリアル)にもなっているので、どうでも良い要素ではないのだがこれはシナリオライターの責任ではまったくない。 -コアルーム前で義の男神との対戦でおそらくPSO2史上初?の「安藤が強敵を足止めして他のキャラクターを先に行かせる」シーンが現実のものとなった。そんなに難しいことか?これ。 -キーパーソンとしてサラがクローズアップされているが……。 --目の前で目的のものを破壊されて「そんな…(ガックリ)」を2連発。 --唐突な「本質は心にある!」&br()ただしこれは「龍族は魂があれば死なない」という伝承の言い換えなので問題かどうかと言われると微妙なところ。「心」や「魂」はEP6のキーワードであるが、唐突であることは否めない。 --「どう言語化していいのか」&br()シャオに語りかけるシーンで妙に形式ばった言い回し。「どう言葉にしていいのか」でいいのでは。 --サラの精神世界でシャオに語りかけるが、この時シャオは水晶のようなものの中に閉じ込められて眠っているような状態。別に彼は封印されたわけではないはずなのだが…&br()解釈違いでなければシャオと縁者は魂でつながっているような状態のはず。といってもこれはどうとでも解釈でき、水がないので休眠状態になり、何らかの土壌に蒔かれれば芽を出す植物のようなものと解釈すればそれほどおかしくはないか。多少補足は必要だとは思われるが。 -カッシーナのコアそのものは破壊されてしまったが、龍結晶にシャオの意識を転送してシャオ復活。&br()&font(#f00){ハッキリいって意味がわからないので議論・考察が必要}。&br()シャオの入れ物としてカッシーナのコアが必要だが、龍結晶がコアの代わりになるのはなぜ?龍結晶の設定自体もゲームの中では語られていないので設定資料待ちか?&br()同じことができる龍族はシオン模倣体の可能性…? --いずれにせよ惑星ナベリウス、惑星アムドゥスキア、惑星リリーパ、別宇宙の地球はすべて''もともとフォトナーの影響下にあった''ことが明らかになった。全宇宙を舞台にした物語にしては狭すぎでは・・・? -もう見飽きたと思われるが今回も安藤が「プレイヤーの思い描く姿」を無視したファントム前提で、見たこともない武器を振るっている。&br()どうしても戦闘シーンを描写したいのであればシナリオ側で共通武器を使わせるか、打撃・射撃・法撃武器の3種類に収まるようにするか、システム的に持っていることにするなどの対処がなされないのであれば、プレイヤーキャラクターの私物化と言われるのは避けられない。 // -とにかく駆け足。シャオの退場から復活が非常に短い1イベントでやってしまっているため全然盛り上がらない。&br()サラ含めクライリスクレイス関連3人が登場して宇野氏の推しを持ち上げ、「大事なのはカタチじゃない、心だ!」というイベントがやりたかっただけで終わっている。&br()サラがシャオを失って逡巡する姿もほとんど描写されず、不利な状況で追い詰められていく緊迫感も「アークス艦隊がフォトナー艦隊をおびき寄せている」という状況をセリフだけで説明してしまい、描写されることもない。 -EP5では情報の開示・更新が遅く「ちょっと出した情報を延々と引っ張って出し惜しみをしている」と評されていることもあるが、「出し惜しみ」が問題なのではなく、読み手にあれこれと想像を促す情報の出し方をせず、単に思わせぶりなだけに終始していることが良くない。&br()一方では惜しむどころかタメすらもなくすぐクライマックスを持ってきてしまう堪え性のなさもあり、どちらかに極端に寄っているのが問題。「描きたいものしか描けない」という彼の実力の正当な評価なのかもしれない。 -三代目クライリスクレイスはEP5のサブシナリオで「イリス」という名を持ったはず。そして六芒均衡は解体されているため「クラリスクレイス」という呼称自体もう必要ないのではないだろうか。&br()三代目クラリスクレイスは自身の出自と向き合い、ヒューイの「お前はお前」という肯定によって「クラリスクレイス」という枷から解き放たれ、イリスという名を得て「イリス」となったのではないだろうか。&br()シナリオライターがクラリスクレイスの呪縛に囚われているのではないだろうか?&font(#fff){いい加減送還卒業しろよ。} -始末屋クーナのモデルが変更。「ツインテールは優遇されるの法則」の影響か。このままではツインテールで溢れかえってしまうであろうことは容易に想像がつく。煽りを食らったのか、出番の無さを物語るかのように髪を後ろで束ねた大人なスタイルに。 **第3章1節:反撃の一手 -シャオを中心に反撃開始。 --シャオの本体(意識体)はアムドゥスキアのカッシーナだったものの入れ物にあるので、(当面は)アムドゥスキアを本拠地として防衛する必要がある。 -アークスシップに直接攻撃してきたフォトナーを撃退、アークスシップに潜入してきた偽の女神ミトラも擬態を見破られて撤退。&br()さらに転移の痕跡を辿って終の女神シバの拠点(乗っ取られたマザーシップ)へ攻撃を仕掛ける。しかし返り討ちに。&br()演算能力ではシオンと同等の能力を得たが、フォトナーとの戦力差は依然圧倒的。 -終の女神シバの能力を封じる手段を得るために惑星ハルコタンへ。 -サブイベント関連 --ヒューイとクラリスクレイス(イリス)が「艦隊の指揮をしている」旨が語られる。 --キョクヤとストラトスの幼馴染の話。 // ***問題点 -シャオが復活するまで逃げ回っているような描写だったが、結局既存エリア内で小規模な追っかけっこになっていただけの模様。 // -アークスシップに潜入してきた偽の女神ミトラ。&br()安藤に化けて暴れまわればダークブラストの能力を持つ安藤に対する恐怖心や敵対心を植え付けることもできたことを考えると、今後の展開に大きな影響を与えかねない面白さがあった。だがここまでにこの擬態に引っかかったのはゼノだけ。 --また、よりにもよって安藤に化けているが、パラメータも完璧に偽装できるのであれば、「ダーカー喰い」の能力を持ち、【深遠なる闇】の素養も持つうえに時間遡行が可能ということになりうる。絡め手でなくとも正面切って普通に戦えるのでは……。&br()ダークブラストに関してはシャオとシエラから「パラメータに変化がない」と明言されているので、ダークブラストは使用不可能(のはず)。逆に使えたらEP5の発言とバッティングする。&br()終の女神シバに化けないのは「化けられるがフォトン量まではコピーできない」と明確に「できない」ラインが引かれているため、安藤に化けても完全再現は不可能であろうことは伺える。 --ここでもレギアス&マリアは駆けつけるだけで活躍の場面なし。六芒均衡の一、二が雁首並べてお見送り。百歩譲ってマリアが擬態を見破り、勝ち目なしと悟ったミトラが鮮やかに撤退した顔合わせと見ることもできるが、この後レギアスやマリアとミトラの絡みがなかったので本当にモブレベルでもできる「シャオがすごくなった」「アークスの反撃」という演出のためだけにナンバー1・2を使ってしまっている。いつまでたっても六芒均衡という聖域から出てこない。 -シャオ&ロ・カミツの演算能力でフォトナーの攻撃を撃退したことに終の女神シバが言及しているが、認識がおかしい。「私達フォトナーの作ったもの」と言っているが彼女(シバ及びハリエット)はフォトナーではなくフォトナーに作られたもので、アークスもまたフォトナーに作られたもの。&br()終の女神シバ達がアークスを生み出したわけではないので明確に誤り。また、直後のシーンで反撃に転じてきたアークスのA.I.S.に対して「すぐ調子に乗るところが彼ら(フォトナー)と同じ」とも言っており、「自分はフォトナーではない」と示唆しているのでシナリオライターの中でフォトナーの定義がメチャクチャになっているか、終の女神シバの思考が支離滅裂になっている。&br()終の女神シバ自身も第1章で調子に乗ってアークスに足元を掬われて恥をかいたという意味ではフォトナーと同じとも言えるのだが、これは皮肉が過ぎるか。 --アークスの切り札、改良型A.I.S.があっさりと倒されている。初登場から活躍していたA.I.S.をあっという間にやっつけてしまうことで終の女神シバの圧倒的な戦闘力が伺い知れるシーン。&br()これ自体はA.I.S.の登場するコンテンツが多数あったことで積み重ねがあり、直近の「終の艦隊迎撃戦」でも主力となっているだけにインパクトとして充分。本来敵の持ち上げ方はこうやってするものなのだが…。&br()また、終の女神シバにやられてしまったとはいえ、依然として対ダーカーや対マガツ、対大和などでは主力。単に相手が悪かったと言うだけでA.I.S.の価値が下がったわけではないところがポイント。&br()六芒均衡、とりわけレギアスはこうした積み重ねがないままイベントで肝心の戦っている姿を見せなかったり、設定で強いことに縛られているために負け役もできずに聖域化している。 // -終の女神シバの戦闘力は全アークスのフォトン量と同等という分析がある。これは【深遠なる闇】が全フォトナーが自身のフォトンを切り離し、フォトナーが有していた全フォトンに喰らいついたまま亜空間に封印されたという設定からなので問題は無いだろう。&br()しかし、かつては栄華を極めたとされたフォトナーが、たかだかスペース蛮族のアークスと同等というのはいかにも不自然。人口の面でも技術の面でも、もっともっと圧倒的な開きがあっても別段問題はない。むしろ「全アークスと相打ちでも勝ち目がない」ほどであってもおかしくはないだろう。 //&br()あるいは「実はフォトナーはアークスの肉体を乗っ取るのが狙いで、自分たちと同等のフォトンを手に入れるのを待っていた」という''PSPo2iと同じ展開を狙っている''可能性も充分に考えられる。 //↑最終的にこの予想は外れ。「みんなの元気をオラに分けてくれ」のためのものであったが、別に「同じである」必要はなかったりする。「シバのフォトンと安藤に注がれたフォトンが同等だったから対等に戦えた」という展開のためだったが、そのためだけに同等とするのはいささか不自然。これもよくある「神の視点から先の展開を知っていたから」このような発言をしなければならなかったと推察される。 // -結灰陣は「【深遠なる闇】となったマトイを縛り付けていた」という説明になっている。ライブ放送で「マトイが【深遠なる闇】にならないようにしていた」という解説があったので「縛り付けていた=変異しないように押し留めていた」という意味になるので問題はないだろう。&br()しかしやはりEP3での「【深遠なる闇】''を''現界させておく」という発言はやはり不自然。「取り込まれたマトイがこれ以上侵食されないように【深遠なる闇】を表に固定しておいた」と解釈すれば強引ではあるもののなんとか落ち着くか。しかし【深遠なる闇】はマトイの内部に凝縮されたダーカーフォトンが限界を越えて溢れ出したものであり、「マトイ''を''縛り付けていた」という説明では結灰陣の対象はマトイということになり、これでも不自然。どう説明をつけても不自然になってしまう「現界」を選んだのはなぜだろうか。 // -サブイベント --キョクヤは今回も「俺は厨二」「お前の正義を棄てろ」「あいつ」の同じ内容の繰り返し。勿体つけるにしてもやりようがあるのでは。 --ストラトスと口論しているところに出くわすが、キョクヤの意見にに''賛同することができない''。 ---口論の原因は「アムドゥスキアのエネミーにヒーローらしく正々堂々と向かっていったら味方が不意打ちを受けて重症を負った」「ピンチにキョクヤが救出した」というもの。&br()''突然現れる意志の疎通もできない敵を相手に正々堂々と戦うのがヒーロー''という意味不明のモットーを通すストラトスが異常なだけ。キョクヤの行動はアークスとして至極当然。&br()亡霊云々は抜きにしても「手段を選ばない」ことは「手段を選ばない敵」を相手にしている以上、真っ当この上ない意見。しかも状況的に重傷者を救出しつつ敵を一人で撃退しているという''ヒーローもかくやの活躍''である。&br()一方、ストラトスはファントムマーカーで撃退したことが気に入らないとキョクヤに食ってかかっている。どっちがヒーローなんだ。&br()個人のこだわりで戦術の幅を狭め、同行者に重傷を負わせるなどはもはやギャグの域。どう考えてもキョクヤの味方をするシーンではないだろうか。 ---そしてストラトス自身が勘違いしているがPSO2のヒーローは正々堂々と戦う正義のクラス''ではない''。打・射・法を一つのクラスで使いこなすオールマイティな「とてもカッコイイ(ストラトス談)」クラスであり、ヒーローの名称もストラトスが理想とする「あの自分を助けてくれたアークス」のように誰かのピンチを救うような「ヒーロー」としてそうありたい、そうあるべきという願いと使命感からつけられたものである。&br()つまり正々堂々や正義はヒーローの本懐ではなく、むしろそれにこだわって味方を救うどころか危機に陥れるなどはストラトスの信念や新クラス設立のために奔走した意図が完全に逆転しているということになる。シナリオライターの中で設定が変わったのか、あるいは今後のために「いつの間にかヒーローの道を見失っていた」とするつもりなのかはこの時点では不明。 ---話題になっているファントムマーカーの何が良くない(=正義でない、正々堂々としていない)のかの理屈が全く不明。ストラトスは「自分が気に入らないから正義じゃない」という理屈。これにはアザナミもニッコリ。&br()なお、直前のサブイベントでは多数の敵をファントムマーカーからの起爆で一掃しているが、これはゲーム的に不可能な仕様(ファントムクラスの提唱者なのでこのくらい特別な能力があっても別に構わないかもしれないが)。 --リュドミラのサブイベントは特に内容なし。テンプレ天才研究者のリュドミラが一人でアークスの兵器開発を担当しています、リュドミラってすごいね!&color(#FFFFFF){ライターの推しなの?}というイベント。 --安藤の内面でダークファルス達の話。いつまで居候してるの? --【双子】とゲッテムハルトの過去の精算。ゲーム内で語られていない話を当たり前のように語っているが、これはコミカライズ版「EPISODE0」でのこと。読んでいる人からは「あのシーンだ」と認識を共有できるのだが、読んでない人にとっては「あのときは大変だったね、お前には教えてやらないけど」になりかねない。&br()とはいえこれはゲッテムハルトと【双子】との間にある深い因縁と、それでもなお乗り越えて変わろうとするゲッテムハルトやフロー&フラウの変化を描写している。彼らの因縁の詳細を安藤が知らなくても「それほど彼らにしかわからない深い事情があるんだ」という認識にもなりえるので、キャラの掘り下げとしてはとても良い。といっても彼らはすでに過去のものであり、「これから」というものは「ない」のだが…。&br()&font(#fff){しかし依然としてゲッテムハルト(=宇野の持ちキャラ)の贔屓がすごい。EP5も終わり、別のストーリーラインが展開されているというのに未だにこれ。ごめんなさい云々ならEPISODE0で同じタイミングで【若人】も食べられているのでこちらも話題に出さなければ不平等このうえない。オバサンキャラは嫌いなのか、成年マルガレータは何かと扱いが悪い。これでは「ゲッテム贔屓」と取られるのは仕方ない。} -サブイベントで&ruby(アビス){絶対令}がさも当然のように話題に出てくる。結局封印はされていなかったというのが知れ渡っているようだ。アリバイ作りにしても雑すぎでは?&br()しかも非常に気軽に絶対令を用いるかのような話しぶりである。これほどの非人道的人体改造・恣意的洗脳をされていながら他人事。お気楽なお話である。 -サマナーペット紹介。キヨヒメ。 --相変わらずペットからの扱いが厳しいピエトロ。毎回ピエトロがやられて終わりと内容が同じで何の違いもない。&br()コメディリリーフにケチをつけるのはナンセンスだが、アークスシップ内での戦闘行為は禁止されている。にもかかわらず(本体に向けてとはいえ)キヨヒメが明確に攻撃を行っているのはまずいのでは。 -全体的にメインストーリーを補足するものでもなく、大半が雑談。このあたりは宇野氏の代表作『アトラ・シンドローム』でも同様で、メインストーリーと全く絡んでこない「今その話いる?」という分流を作ってしまうことで物語のポイントを分散させてしまっている。結果、メインストーリーの流れに勢いをつけるわけでもなく、サブイベントの話自体はそこでまとまっている「ただの単発・突発イベント」で終わってしまっている。 **第3章2節:白と黒の領域を侵すもの -ハルコタンがフォトナーの襲撃を受ける。 --スクナヒメは「幽世」という隔離エリアに白の民を避難させたがかなり犠牲が出た。 -安藤とマトイを囮にしてフォトナーをおびき寄せ、マガツで殲滅する作戦。 -無事マガツの封印が解け、スクナヒメとマガツが合体。スクツ?マガナヒメ?&br()しかし即座にやられて退場。これは罠で、相手の力を受けて倒されることで結灰陣の発動が可能になる(?) -倒したと思ったシバは実はミトラの替え玉。ミトラ退場。 -本物のシバの本気モードで安藤、マトイ、スクナヒメ、コトシロが戦闘不能。ファレグ登場。 -離脱した黒の領域(?)でシャオから「フォトナーがとんでもない物量作戦を仕掛けてきた」と連絡が入りto be continued... // ***問題点 -安藤がファントムとして登場している。1章ではヒーローとして描かれているので安藤をどのように扱いたいのかが謎。 --相変わらず未実装武器を扱っているが、カタナだったりライフルだったり「安藤のあるべき姿」を強制している点は相変わらず。 -ハルコタンで被害が出たという話だが、戦いの描写などは一切なく、ただフィールドが煙を吹いているだけ。EP4でも同様のイベントがあったが、パニックになって逃げているとか激しい戦闘が行われているといった直接的な描写はない「事後」。この頃はまだPSVITAがあったので仕方がないところではあるし、ムービー演出側の問題なのでシナリオライターの責任ではないかもしれないが。 -スクナヒメとマガツは同じようなものだから合体できる。なにそれ?相変わらず突然でてくる設定。もちろんこれ以降この話は出てこない。 -マガツと合体したスクナヒメ。「スクナヒメとマガツは星の意志を二分したようなもの」「マガツは悪神といえども自身を貶める存在を許さない」とのこと。 --新設定は今更だが合体して戦ったり「自身を貶める存在云々」なら【双子】のときにやらなかったのはなぜだろうか。後出しで設定を補足する「実は○○だったのさ!」で物語を構築するのはワンパターン。 -マガナヒメ(仮)はあっさりやられてしまうが結灰陣で終の女神シバの能力を封じる→終の女神シバはやられたと思わせて実は替え玉→逆転され安藤ピンチ→ダークファルス勢揃いで登場、のどんでん返しは良かったが、そのオチが悪手。 -長らく「シバ様に化ければ最強じゃね?」と言われていたミトラ、替え玉大成功。見た目や戦闘方法は似せられるがそもそもの内包するフォトン量が違うので完全には化けられない。惜しまれながら退場。 --味方に化ける、ボスに化けるといったコピー能力者のノルマは達成。身代わりで捨て駒のもったいない退場だが、それでもイベントで説明して終わりではなくしっかりと戦闘を挟んで敵の実力を印象付けたうえで「偽物」(≒本物はもっと強い)と強調しているのは非常に良い。シナリオとゲーム展開の演出がマッチしている。 -シバに叩きのめされた安藤を居候どもが勝手に操ってダークファルスに次々に変身するも(もちろん)手も足も出ず。 --後のイベントでも語られているが、そもそも【深遠なる闇】から分割されただけのダークファルスではそもそも敵う相手ではない。といっても宿主がやられるのを黙ってみているわけにもいかず、出張ってきたとのこと。 --これだけ明らかに「ダークファルスが安藤の中に顕在している」ことがわかっているにも関わらずだれも言及せず。誰もが「いつの間にかそういうことになっている」ことを当然のように受け入れている。 --ダークファルス達が次々と倒され、最後に安藤が【仮面】に変身するも特に何をするでもなくやられる。 --確かに安藤は【仮面】と同一人物だがイコールではない。少なくともここまでのストーリーで「安藤が【仮面】に変身できる」という要素はなかった(ソロ虚影未クリアなので200回撃破者の情報求む)。&br()確かに安藤は【仮面】でもあり、EP5のクライマックスから結末にかけて、かなり投げっぱなし気味ではあるが安藤の内面に【仮面】が宿っている描写はある。だがここで突然【仮面】になれると明かしても唐突であるし、''変身したからといって特になにかできたわけでもない''。&br()そもそも変身したからといってできることが何なのかが判明していない以上、前後の脈絡のない無意味なサプライズで終わってしまっている。&br()これが後々に何らかの布石になることは伺えるが、この布石自体が唐突なものである以上、どこでどう使ったところで唐突なものにしかならない。自分だけのキャラクターが乗っ取られて好き勝手されるのを見せつけられるだけのシナリオライターのための展開。 -トリはやっぱりファレグ。強者の匂いを感じたので地球から飛んできました。&bold(){もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな。} // -サブイベント --キョクヤとストラトスの幼馴染、3人目の「ルコ」の存在が明らかになった。&br()ルコ(ルコット)は後継クラスエトワールの教官NPC。要するに「仲良し三人組がセットで後継クラスの担当」というくくりにしたかっただけの模様。 ---キョクヤの過去話で色々聞けるが、散々勿体つけた挙げ句名前、種族、性格、人間関係などがここで一気に出してくる。EP5のハリエットでやったことをそのまま。情報の出し方が偏りすぎているのは別媒体の作品でも散々語られている。 --ヒューイとイリスが艦隊の指揮を執っている旨が語られる。 ---作戦そのものはカスラが、現場の指揮をヒューイとイリスが行い、安藤達主力をサポートしているといった話。終の艦隊実装時に「アークスの艦船や部隊の編制、組織の体系が全くわからないのに艦隊戦なんてできるのか」といった疑問が持ち上がったが、一応フォローはしている。&br()別に必要ないとは思われるが、艦隊戦の模様が描写されるとより臨場感が増すのではないだろうか。こうしたゲームプレイとは直接関係しないが重要な舞台装置としての演出の薄さはシナリオライターのミリタリー知識、組織の理解の少なさが原因だろうか? --ダークファルス達が自由に安藤から出入りできることはEP5から明らかだったが、これに関しては誰も言及していない。安藤の内面にダークファルスが存在することはシャオも知らない(知らなかった)ことで、「面倒なことになるから」秘密にしていたはず。ゲームプレイ上いつでも使えるという仕様上、いずれかの時点で明らかにはなっているのだろうが、これに関しては誰も触れようとさえしていないのはやはり不自然。 --ダークファルス作戦会議では珍しく大人数でのトークイベント。といっても内容は無いようで「終の女神シバ=【深遠なる闇】はダークファルスの根源だから自分たちではどうしようもない」という話。すでに撃破されているA.I.S.にダークブラストという多くのプレイヤー達が頼り切りになっていたであろう切り札が通じないということもあり、シャオのパワーアップによって不利は埋められたものの依然として終の女神シバの能力が圧倒的であると印象付けている。具体的な分析や対応の検討などがあってしかるべきだが、アークス側とダークファルス側とは安藤がボトルネックになって情報が断絶している。宇宙の危機を前に「最善を尽くして」というにはあまりにもリソースが分散している。結果としてその脅威が削がれてしまっていることは否めない。 --パティ&ティア「アークスとA.I.S.のフル稼働で戦線は維持できている」 ---そもそもどのように展開して戦っているのかもわからないので戦線もへったくれもない。安藤以外が戦っている描写も皆無。これまでにわかっている情報では(直前のメインストーリーでも終の女神シバが言っているように)「鬼ごっこ」に終始しており、つまるところアークスはひたすら逃げているだけのはず。&br()第2章でアムドゥスキアにシャオの本体があることや、ロ・カミツと合体したことで向上した演算能力でフォトナーに対抗できるようになったので「アムドゥスキアを中心とした防衛線を構築している」のであれば自然だが、そのように言及していなければわかりようもない(ただし、その場合は終の女神シバの「鬼ごっこは飽きた」発言と齟齬が生じてしまうので、依然として逃げている状況であることは確実のはず)。逃げ回っているならアムドゥスキアから離れたタイミングで攻撃すれば終わりでは。フォトナーの演算能力ってそんな程度なの? ---EP5で「~は○○した」の繰り返しで「なんか戦争してる感だけ」と酷評をうけたが、それすらもないために戦局がどのように拮抗しているかなどの情報が一切わからなくなってしまっている。 -全体的にコアなコミュニティでまとまっているという印象がぬぐえない。 **第4章 地球を守る勇士たち -真・シャオのおかげで予測演算では互角だが、相手も物量を投入してきたためアークスは苦戦。 -フォトナーは地球にも手を広げており、エンガからSOS。 -EP4でしのぎを削った者たちが一同に介し、フォトナーを撃退。 -EP5の顛末を受け、惑星オメガ(≒アカシックレコード)で起きたことが全宇宙にも影響を及ぼしうる可能性があるので、惑星オメガを利用して「宇宙規模の罠」を仕掛けてシバに対抗することに。 ***第4章の問題点 -すでにEP5で確定しているが、異世界オメガで起きたことが外世界にも影響を及ぼすという点に関しては妥当。&br()アークスシップを襲撃してきたダーカーが強化された「ユガ」タイプだったことは、「安藤が倒したシュレッガーの残滓からダークファルスのエッセンスを盗んでいたエルミルが強化されたため」と解釈できる。また、5章では同様に「外世界で起きたことも異世界オメガに影響する」ことも確定している。&br()しかし「惑星オメガで罠を張ったら外世界でも罠が発動する」までピンポイントに直接的な影響を及ぼせるのはさすがに強引。ぶっつけ本番で実行してうまくいくというのはご都合主義にしてもさすがに盛り上がりを欠く。 --このあたりの掘り下げがないまま「(唐突に)逆も成立する」や「ピンポイントで望ましい結果が得られる」は『伊月の戦争』のラストバトルで突然明らかになる展開と同じ。 // -地球がターゲットになっている。&br()終の女神シバの目的は全宇宙の消滅≒全フォトンの消滅なので惑星ハルコタンも狙われており、別におかしな話ではないのだが惑星ヴォパルや惑星リリーパに関しては一切触られていない。 -エンガの要請に応えて安藤が援護に向かうが、地球側にはファレグはじめ多くの戦士がいるため、「ここは大丈夫だ!《安藤》!」という演出のための引き立て役に。わざわざ「唯一無二で最強のアークスを呼び出してすることか。 --とはいえ窓口となっているエンガからすれば元マザー・クラスタの動向が不明なことや、そもそも戦力は多いに越したことはないので当然といえば当然。プレイヤーはそれを見て「地球は大丈夫だ」と安心してフォトナーと戦うことができると思わせられれば充分。&br()しかし、宇宙全体で見れば「地球1つの事情で安藤を呼べてしまう程度の規模しかない脅威」というPSO2世界の小ささが浮き彫りになっている。 --橘イツキがメインストーリーで初登場。お前は誰だ。PSO2TheAnimationからすれば出てきて当然であるが、地球が舞台のEP4、リナが登場するEP5で全く登場せず、何の下地もないままで「本家本元」の原作PSO2に登場したのでは完全に意味不明。少なくともスピンオフのメインキャラクターを用いるのであれば、せめて本編で何度か匂わせでも登場させるべき。&br()まさかたまにETで出てきているから大丈夫という理屈なのだろうか。 --アニメの3人が勢揃い→アニメで見た必殺技で〆というアニメファンのためだけのカットシーン。それが悪いわけではないのだが(むしろあって然るべき)、本家本元のPSO2側からすればやはり彼らの存在は唐突で希薄。いきなり知らん奴が出てきてかっこいいシーンを見せたところで「誰?」となるのであればそもそも出すべきではない。 // -ヒツギとコオリ登場すると安藤が(例によっていつのまにか、勝手に)エトワールになって閃機種を一掃する。演出だから問題ではないのだが、こんなに弱い閃機種はいない。 --ハギトが登場し、エメラルドタブレットVer2で幻想戦艦大和を出現させ、フォトナー艦隊を撃破。EP3の顛末を受けて「ハギトは具現武装を失っている」とされているが、「エーテルは習熟するものなのでハギトは再び具現武装の能力を得られるのではないのか」という疑問に対する回答となっている。&br()&bold(){なら幻創戦艦大和はちゃんと自分で処理しろ。} ---空を埋め尽くさんばかりのフォトナー艦隊を幻創戦艦大和がやっつける爽快なシーン。EP5から引き続いて一部プリレンダムービーを用いて迫力のある「圧倒的物量VS圧倒的存在感」を演出しているのはとても良い。シナリオライターの手柄ではないかもしれないが、ライターのシナリオに対して演出が応えてマッチしたもののできは普通にいい。 --シエラ「もうむちゃくちゃ…」 こっちの台詞です。 // -異世界オメガと外世界は時間の流れに違いがあるのだが、本体であるハリエットが外世界にいるため時間の流れが同期している(ことになっている)。言及がないよりはまだマシだがもう少し説得力を持たせる努力もしてほしい。 --SF作品ではこの手の時間のギミックは珍しいものではないが、解説としては雑。代表作『アトラ・シンドローム』でも「開闢にも等しいパワーは云々」「お母さんだから」でタイムパラドックスのギミックを説明している程度なので仕方がないのかもしれないが。 --異世界オメガではハリエットは「神霊」なので云々、という話が出てくるがハリエットは「異世界オメガとつながっている意識体」というSF的な存在であって、それを異世界オメガというファンタジーの世界観に当てはめると「そのようなもの」と定義されうるというだけで、そもそも「神霊」という語句自体初出で説明がないにもかかわらず「私は神霊なので~」というのは意味不明。いつの間にかそういうことになっている設定が当然のように差し込まれている。&br()宇野氏が影響を受けていると度々指摘される「Fate」シリーズにおいては、ヒトが召喚したり力を行使できない、高次の存在として「神霊」という概念が存在する。これの言葉だけを取り出したのではないかと思われる。若干こじつけ気味ではあるが、PSO2世界にそぐわない神霊という語を唐突に出した理由が明確でない以上はそのように解釈されうるのはやむを得ない。 // -サブクエスト関連 --メインストーリーは佳境に入っているが、一方で安藤以外の名ありアークス達がフォトナー艦隊と戦っている描写が皆無。カスラ、ヒューイ、イリスは艦隊戦を行っていると明言されているが、その他のアークスはシップ内でまったりと過ごしている。&br()あまりにも空気にギャップがありすぎないだろうか。確かに一部NPCはクライアントオーダーや各種ストーリーと関係のないイベントも担当しているのでいなくなってしまっても困るのだが…。 --ピエトロ劇場レドランの回。&bold(){今、ストーリー佳境ですけどまだやるの?} ---無償の愛というかストーカー的な偏執的な愛というか、毎回ペットが違うだけでピエトロがボコられて終わり。なぜボコられるのか、このシリーズの最後にどのようなオチが待っているのかはわからないが、異なる情報が出てこないで無意味に同じことを繰り返しているだけ。 ---アークスシップ内でこんなに暴れまくってたら危ないんじゃないのかと指摘されたためか、フィールド上のイベントになっている。だからといってピエトロを思うままボコっていいわけではない。 ---安藤がレドランの攻撃を弾きとばすが、これはファイターの武器アクション「かまいたち」とスキル「ウィンドパリング」。無条件で使えるものではないのでこの場面での安藤はファイターか?しかし直後の安藤のアクションはエトワールのもの。結局安藤をどうしたいんだ。ギャグパートなので何でもありは大いに結構なのだが、メインストーリーの緊張感を鑑みるに(コメディリリーフにケチをつけるのはナンセンスと再三記述してはいるが)やはり場違い感がある。その有り余る元気をフォトナー相手に発揮してもらえないだろうか? --「蒼き閃光」ストラトス誕生。結局仲良しお友達同士のコアなコミュニティで固まってしまった3人組。別に聞いたわけでもないのに「あのときはこうだったんだよ、お前には関係ない話だけどな!」といういつもの疎外感。 // **第5章 再び踏む異邦の地 -灰の結界陣を教わりに幽世へ。 -異世界オメガへ。外の世界で起きていることがアカシックレコードを通じて異世界オメガへもフィードバックされており、閃機種と異世界オメガ勢とで大きな戦闘が起きている。 -義の男神ヴァルナと交戦。 -6箇所の霊脈を抑えて結界陣を使うことで外の世界に影響を及ぼす罠を張る。 ***第5章の問題点 -リサとハリエットが入れ替わるごとに毎回同じ演出が入り、会話がブツ切りになりテンポが悪くなっている。紙芝居にしてテンポアップとは一体なんだったのか。&br()しかもリサは基本的に本筋と関係ない発言しかしないため話の腰を折り続けてますますテンポが悪い。このあたりはシナリオライターの代表作などからも「話が真面目になりそうになるとチャチャを入れて盛り下げる」ライトノベル界での鉄板の手法。 -「直接教わることでなにか少しでも得られるかもしれない」と直々に教わりに行くが、肝心の灰の結界陣を使ってどのような罠を張るのか、どのような作戦のどのような役割を持つのか、という話は一切なし。&br()もちろんここで明かさないのは「ここで使うか!」というサプライズのためであることは疑いないのだが、これだけ事前に念入りに準備させているにも関わらず、その当事者に「お前には教えてやらないけど」ではパシリそのもの。何のためにここまで同行したの?守護輝士とは一体……。 --これまでの展開からいって灰の結界陣とは一度閉じ込めると内側からはほぼ脱出不可能というものであることはわかっている。が、どのようにしてその罠にはめるかという「どうやって」が完全に欠如している。罠にはめられたからはめられたんです!という思考停止論法。 --「すべてが終わった後にお茶会をしよう。必ず生きて戻ってこい。」のイベントがやりたかっただけか。 // -6つの霊脈を掌握して異世界オメガ全体に灰の結界陣を張る≒全宇宙に灰の結界陣を広げて終の女神シバの力を封じるという大規模な作戦。 --おそらく6つの霊脈の根拠はPSO2に出てきた6つの惑星であるナベリウス、リリーパ、ヴォパル、ハルコタン、地球、オメガの6惑星。これらを掌握することで全宇宙にも波及するという話なのだが、宇宙があまりにも狭すぎる。&br()また、ナベリウス、リリーパ、ヴォパルの3惑星に関しては完全にノータッチ。これらの惑星も当然処置を行っているはずだが、一切言及されていない。 --霊脈という語も当然のように唐突に出てくるが、PSO2世界では聞き慣れないもの。風水やオカルトに造形の深い人であれば耳にしたことはあるだろうが、要するに惑星内部を流れるエネルギーラインのこと。&br()霊脈自体は一般的気味な語句なので問題になるとはいい難いのだが、SF+ファンタジーのPSO2においてはどちらかというとオカルト・伝記作品で主に用いられる語句であることからもやはり違和感がある。 // -ヴァルナ再登場。簡単に死んだり生き返ったり、ライターの都合で命の価値が変わる世界。義の男神ではなく副官ヴァルナとして過ごした日々はまぁ良かったという感じで義の男神ヴァルナ退場。&br()結局いつもの「誰も悪くなかった」的展開。なんか綺麗っぽくシメてるけどこいつアークス狩り競争とかやってましたからね? --「忠義とは見返りを求めない」というセリフはどことなく「国王」に対する我々「国民」もそのようにあるべき、与えられたものを思考停止して受け入れろと語りかけているかのようだ。&br()さすがにアザナミほど露骨ではないので真意は不明だが、そこまでの推論はライターに気の毒か。 // -異世界オメガで結界を維持するためにハリエットはオメガに残ることに。リサと離れても大丈夫な模様(サブストーリーより)。 -終の女神シバの独り言タイム。「すべての記録の消去=全フォトンの消去」が【深遠なる闇】の望みであり、終の女神シバの望み。&br()これまでフォトンの消去、宇宙の云々とあいまいな表現に終始していたが、ここへきてやっと明確に言葉として確定。つまり今あるすべてを破壊するだけでなく、記録素子であるフォトンを駆逐し、またその集合体であるアカシックレコードを破壊することで、全宇宙を根本的になかったことにすること、と説得力はある。それをもっと早く、ハッキリとさせておけば嫌がおうにも危機感を煽るものなのだが…。 **第6章 あなたがもたらす希望 -灰の結界でシバの能力は削がれているが未だにアークスが不利。アークス全員で陽動して安藤&マトイに突撃させる作戦。 -各種決戦前イベント。 -ノーマルエンド --シバの居城へ突撃、最深部でシバと戦闘。からくも勝利するが、シバ=原初の【深遠なる闇】が安藤に宿ってしまう。苦肉の策として「滅ぼすもののないところ」へ転移。時間遡行で「なにもないところ」=宇宙が始まる前にたどり着き、そこでアカシックレコードになり、歴史が繰り返すループの始まりとして「繰り返す未来」を見届けることになる。シバと安藤は「世界を滅ぼして新たな始まりになる」か「世界の始まりまでさかのぼってやり直すか」のループを延々と続けてきた(らしい)。 --大いなる光=アカシックレコード 世界の器=【深遠なる闇】の器であり、つまり安藤と終の女神シバ、または両方とも安藤を指している。 -グランドエンド --時間遡行でループに入るところまでは同じ。しかし「みんなのために犠牲になる」「でも未来に行きたかった」という思いを受け取ったハリエット、ヒツギ、マトイによって救出され「原初の【深遠なる闇】」を切り離されて復活。そのまま原初の【深遠なる闇】を撃破して世界のループを断ち切り、世界は未来に向かって歩き始める。 ***第6章の問題点 -過去エピソードと比べると無茶苦茶感はマシだが、やはり伏線張りと回収を同時に行う作風は変わらず。順序立てた物語展開はなくクライマックスのみ・推しのかっこよさそうなシーンのザッピングだけになっており盛り上がりに欠ける。 -ほぼEP3の焼き直し。ほぼ同じ展開。 --結果こそ異なるものの誰かを犠牲にして終わらせようという行動はEP3の仮面は勿論フォトナーですら選択したし&bold(){何なら宇野が関わる過去作でも沢山やった}。 --EP6に限っていえば、ノーマルエンドで迎えた犠牲のループをきっちり閉じる事に意味があるので、同じである事が重要ともいえる。&bold()しかし、EP4、5と長々と続けた割に【仮面】の存在感は薄く、彼/彼女一人を救うためにどれだけの被害が出たのかと考えると……。 // -フォトナーとの大規模で困難な戦いの描写の多くを緊急クエストに依存しているため、プレイヤーによっては大して脅威に感じなかったかもしれない。&br()NPCもノンビリとロビーで過ごしているし、緊張感や焦燥感、危機感はない。&bold(){やっほー!とか言ってる場合じゃないでしょう。}&br()結果として小規模なイベントシーンを散発的に配置してしまい、物語のボリュームは過去最小。 // -始まるなりもう結界が張られている。5章をまるっと使った割にどうなったという場面なしでいきなり作戦成功。&br()結界展開のシーンもなければ、この手の作戦でよくある「結界が作動しなかった」であるとか「終の女神シバの力が想定以上で結界が破られかけた」展開のうえに「うまく行った」というような盛り上がりも一切なし。作戦開始後即決戦。&br()ずっと言われていることだが「書きたいシーンしか書かない・書けない」のも徹底している。&br()コアルームまでの道のりがあるため、EP5のようにムービーを見たらそこは玉座よりはマシではある。これもEP2の終盤を踏まえた展開であるが、やはり事前の盛り上げが足らないことは否めない。 // -出撃前に個別イベント。 --レギアス&アルマ。アルマを認識できないレギアスだが決意の独白。見えてなくても心がつながってるよ的なイベントでおかしなことはないのだが、やはりEP5であれだけやりたい放題だったことを考えると、外界への干渉ができないというのはもはや有名無実。気持ちを伝えようと思えばいくらでもできるはず&br()しかし、(他者を介しても)言葉を伝えようとしないのはアルマなりの心遣いであり、自分はもういないのだからと身を引きつつも未練たらたらな乙女心はこれはこれで良い。 --コフィー。モブのチームが一人を残して全滅、時々指示が正しいのか悩むけど失敗しながらがんばります。今から負けられない戦いに行くのにいい加減なこと言うな。せめて終わってからにしろ。 --アザナミ&イオ&ストラトス。決戦前だし気が張りすぎても良くないから遊びに行こう!というイベントだが、他のアークス自体が作戦に従事している描写がなく、ピリピリした雰囲気もないのに休息もへったくれもない。むしろもっと危機感を持ってほしいくらいではないか? --エコー&イオ&ウルク。新婚生活どう?という話。結婚するというのは聞いていたがいつの間にか終わっていたようだ。「私達結婚したの!お前には教えてやらないけどな!」……結婚式くらい呼んでくれてもいいのに。水臭いを通り越してもはやイジメ。&br()ウルクいわく「司令官としてやることは終わったのでヒマ」とのこと。どうせ無能なので最初から最後までいらないといえばいらないのだが、最後の1分1秒まで最善の一手を模索するのが司令官のあるべき姿ではないだろうか?そこまでしないまでも、何かあったときのために詰めておくのが普通。発注したのであとはお前らが考えてなんとかしろ、では通らないと思うのだが…。 --イリス&ヒューイ&マリア&ファレグ。戦闘マニア同士で気が合うのか合わないのか火花を散らすが今回はお流れ。ヒューイ「六芒均衡VS魔人か!」六芒均衡解体したんじゃないのか。この期に及んでなおも『送還』をブチ込んでくるシナリオライターの胆力。 // -ステージを進むと次々にエマージェンシートライアルが発生し、味方が援軍に来てくれる。これはEP2の終盤で「次々とエマージェンシートライアルが発生して、味方だったアークスが攻撃してくる」シーンの対比となっている。出発前には「他のアークスはすべて捨て駒」「見殺しにしろ」といいつつ「同行者が戦闘不能になるとエマージェンシートライアル失敗」になる。なんでや。((グランドエンドルートの条件にSランククリア=Eトラを1回も失敗しない&リトライなしで通しクリアが必要))&br()シナリオ側と微妙にすれ違っている。しかしシャオに「見殺しにしろと言っても納得できないだろうから好きにしろ」とも言われているので、強制されているところに若干の違和感があるものの、(ライターによって押し付けられた部分も多分に含むが)安藤のキャラクター性からしたら問題とはならないか。 --ロッティやルベルトのような特に優秀でもない普通のアークスまで本丸に来ている。カスラやゼノは外でちゃんと陽動しているのに。一方でオーザはマールーといった古参は描写すらなし。 // -ようやく本気モードのレギアスが参戦。専用の攻撃で暴れまくってくれる。が、攻撃頻度は普通のNPCと同様なのでいうほど戦力にならない。こればっかりはゲームシステムに直結しているので仕方ない。&br()百歩譲って「レギアスが大したことないと感じるほど安藤が強くなった」と考えればそれもありか。 // -シバ強すぎてやばい。灰の結界と一緒に教わったらしい灰の転移(スクナヒメがやるやつ)で守備に回っていたメンバーを交戦エリアに直接投下。逐次投入ではなく、戦局を見てから守りたいところ、耐えてほしいところに集中させるのは戦術的に間違ってはいない。最初から直接シバのところに送ってくれればいいのに……と思わなくもないが、そこをつつくのはナンセンス。 // -イベントシーンではそれなりにカッコイイシーンだが、「アークスピンチ!」→「またせたな!」の繰り返しでイベントシーンが冗長になり、その都度長いロードを挟み非常にテンポが悪い。そして内容は「六芒均衡すごい!!」の繰り返し。 --創世が折れ、レギアスがピンチになってしまうが世果が登場。アルマが創世器として宿り逆転。これまでの「魂は入れ物を替えればいい」というキーワードをここで持ってくるのは非常に良かった。また、これまでレギアスが戦う姿を具体的に描写されることがなかったが、最後の最期でようやく拝めることに。あまりにも遅すぎだが設定で最強のまま終わるよりはずっとマシ。 --出番があるのはだいたい宇野が贔屓してきたキャラが中心。オーザやマールー、レダやジャンといった初期から登場していた熟練のアークスはチラリとも映らない。作戦に参加しているかどうかすら不明。実はシップで「よう!」とか言ってるんだろうか? --アザナミ、イオは前イベントでも出番があったのにも関わらず(しかもイオは2回)Eトラでも出てくる優遇ぶり。 // -シバとの決戦で安藤に宿った【仮面】が喋っているというていでセリフを「言わされる」。選択肢なし。&br()考えていもしないことを【仮面】というシナリオライターの代弁者にプレイヤーキャラクターが喋らされる。このシーンで安藤は【仮面】に乗っ取られながらセリフを話していることからも、シナリオライターがプレイヤーキャラクターを乗っ取ったという宣言なのかもしれない。 // ***ノーマルエンドの問題点 -終の女神シバを倒すが【深遠なる闇】を取り込んでしまい、今度は安藤が【深遠なる闇】になりかかってしまう。そこで安藤は時間遡行によって「破壊するものがない」宇宙が生まれる前までに転移。&br()そこで原初のフォトン≒アカシックレコードとなって世界を見守ることになるが、いずれ【深遠なる闇】が生み出され、再びこの終わりにたどり着くというループになってしまう。 --この結末自体EP3の顛末と同じで「ループしていたEP3も実はループしていたEP6の一部だった」わけだが、これを「同じことの焼き直し」とするか「ループを断ち切るためにより大きなループを断ち切る物語」とするかは個々の判断に委ねる。 //--安藤が「原初のフォトン」になったわけだが、アカシックレコードとはフォトンの集合体なので「安藤がアカシックレコードになった」と意味はおなじ。&br()一方、【深遠なる闇】はシオンの模倣体なので、アカシックレコードとイコールではない。そのため安藤がアカシックレコードになるのはおかしい。&br()また、【深遠なる闇】の本質である「すべてのフォトンの消滅」が失われている点も謎。安藤の意志が宿っているので中和されているというような表現もあるので全くおかしいわけではないが。 -ひとつのキャラクター、設定に複数の意味を持たせすぎているためか、キャラクターごと、設定ごとに定義が曖昧になっており、何がどう違うという点がゴチャゴチャになっている。ライター自身は把握できているのかもしれないが、プレイヤーに伝わっているとはいい難い。 ***グランドエンドの問題点 -シオン消えてなかった。&br()やっぱり出てくる初代クラリスクレイス。&br()ヴァルナも消えてなかった。&br()もうご都合主義とかそういう話で収まらないレベル。いるのかいないのか、消えたのか消えてないのか、なにもかもがめちゃくちゃ。ストーリーが破綻している以外いいようがない。 // -ノーマルエンドでは自身を諦め全宇宙の始まりとなることを受け入れてしまうが、それでも未来を望んだことで結末が変わり【深遠なる闇】の本体ともいうべき部分を切り離すことに成功。&br()直前の終の女神シバとの戦闘で「アークスたちの正のフォトン」が安藤に流れ込んでおり、これがEP6序盤に「【深遠なる闇】のフォトンは全アークスのフォトン量と同等」の回収。 --引き金となる3人、すなわちマトイ、ヒツギ、ハリエット。&br()マトイは安藤と最も関わりが深く、また同じく【深遠なる闇】の入れ物。ハリエットは原初の【深遠なる闇】の入れ物。ヒツギは【深遠なる闇】を切り離す''可能性を持った能力の原型''である。&br()EP5の序章の【仮面】救出作戦では再現した天叢雲をコートエッジDに変化させているので、彼女が必須というわけではない。これには様々な理由(当事者が振るわないと効果が薄れるなど)が考えられるが、いずれにせよ天叢雲の解析が終わっている今、そこまで彼女が出張ってくる必要性があるかどうか。&br()それこそ安藤はもちろん【仮面】とも【深淵なる闇】とも関係の深いマトイがコートエッジ化して振るっても問題はないはず。 ---マトイはマトイでちゃんと来てくれているので問題ではないのだが、必然性という意味では上記の通り【深遠なる闇】との関わりがないこと、具現武装天叢雲の解析が終わっていることからも、何が何でもヒツギという必要性があるかというと。&br()といっても状況的に余裕がなく、本来の持ち主であるヒツギが駆けつけてくること自体はそんなにおかしい話でもないか。 // -3人の美少女が救出に来てくれるのだが、このあたりも「主人公が男性」といううっすらとした前提があるように思われる。安藤が女性の場合、それはそれで華やかでいいかもしれないが、そこに男性がいないというのはやはり多少の違和感が残る。 --わざわざ新コスで登場。変身ヒロインもののクライマックスがやりたかった? // -初の喋らないストーリーボス。&br()見た目はなんともいえないオブジェクトめいた造形で、既存シリーズと比較して独特のデザインとなっている。 // -ループが断ち切られ、ついに世界は未来へと歩みだす、という終わり方はタイムリープものとしてはド安定の王道もの。EP3の頁に「シオンの目的はループした世界の解放ではないか」という考察がすでになされていることからも、予測範囲内である。&br()しかしそこにつながるまでの布石や根拠、伏線がメチャクチャなのでタイムリープものとしても不出来。 // -3人娘とダークファルス達が協力して【深遠なる闇】をやっつける合体技。主役の安藤を差し置いてヒツギのドヤ顔大アップなど、ここでも妙に持ち上げる。演出が冗長すぎてかっこ悪い……。 // -いつもの空間でシオン、ダークファルス達と安藤、マトイがお別れ。EP3を踏まえてのシーンなので感慨深いものがあるが、EP3からEP6までのあいだが空きすぎていることと、普段から内面空間を頻繁に出しているため、「あのシーン……!」と連想できるような印象付けに失敗している。%%どうせこいつら本当は消えてないんでしょ?%% // //-結論としては、安藤は大いなる光=世界がループする特異点だった、ということで大団円。&br()終わってみれば整合性だけはついたように見えるが、他の要素に比べてなぜか骨子だけは妙にしっかりとできている宇野氏の作品は大変興味深い特徴がある。 // -最後のイベントではマトイからの告白(?)で幕。初代OP冒頭のオマージュとなるラストシーンは印象的。 --「定められた運命に従って未来のために犠牲となることを受け入れたが、やっぱり諦めきれない…!」という展開は繰り返しになるが『アトラ・シンドローム』『PSPo2i』と同じ。 --最終章となるEP6が終わり、PSO2の物語は完結となったが、シエラやリュドミラの「シオンの姪孫」ネタは回収されず。結局思わせぶりなだけで何の意味もない「張っただけの伏線ごっこ」で終わり。 *サブシナリオ・サブキャラクター -キョクヤ --自称「黒き狼」。ファントムの提唱者。独特のセンスと大仰で難解な言い回しを好む。ストラトス、ルコの幼馴染。 --力量を見るためにいきなり襲いかかってくるなど非常識ではあるが、後述する理由も関係しているため表面上の言動と真意とが大きく乖離している誤解されやすい性格付けをされている。 --何かにつけては「正義」を否定してくる。彼からのCOでも「お前の正義を棄てろ」とかやたら言ってくる。「正義」を巡ってストラトスと衝突したりするのは別に構わないのだが、キョクヤとしては安藤はストラトスの肩を持つ側として認識しているようなくだりがある。これも後述する理由もあるので一概には言えないものの、そうとしたい意図が過剰気味。要するに露骨に誤解させたいように仕向けてる。&font (#fff){もう何度目かは知らないが安藤の性格や考え方を勝手に決めつけるという悪癖は未だに治らないようだ}。 --&font(#f00){《考察》}:彼はストラトスを始め周囲の人達のために汚れ役などもやっているらしい。そのためあえて誤解されるような言動で人を遠ざけているフシがある。しかしセリフの端々には彼らを気遣うような部分もあるため、根はいいヤツのようだ。 ---彼は言葉が足りず、行動で語るタイプ。彼の言う「正義を捨てろ」というのは「今までのような人を気遣うような戦い方は(フォトナー相手には)命取りになる」という忠告であることや、安藤にいきなり襲いかかってきたのは「安藤を本気で戦わせるためにも問答無用で襲いかかる必要があったから」という理由があるので、人格的に問題があるかといわれると、問題がないわけではないが意図を理解はできる。 --意味のない「詠唱」をしてみたり愉快なキャラクターではあるが、結局のところネット界隈やオンゲー界隈で時々いる「イタい人」のテンプレを持ってきただけ、という印象は拭えない。 //--&font(#f00){《疑惑》}:言葉が足りず誤解されやすい人物像、言動の表面と真意にギャップがあるが本質的に思いやりがあり善良、たてがみのような銀髪、切れ長で鋭い眼差し、胸元を大きく開いた黒を基調とした衣装、などから、宇野氏の作品で度々影響が見られるFateシリーズの登場人物//「カルナ」との類似点が見られる。しかし、高潔で徹頭徹尾自身を顧みないカルナと比べると、キョクヤは過去の出来事に強い疑念を持っていたり、ストラトスやルコとは目線が同じなので人間くささはある。また、カルナの物言いは誤解はされるが言葉自体は難解なものではない。一方キョクヤは翻訳機を通さなければ真意が分からないタイプの言葉遣いなので、その意味では似ていない。そのため似ていると言われれば似ていなくもないが、似ていないと言われると似ているとも言えない。&font(#fff){ただしこれは『伊月の戦争』や『アトラ/シンドローム』でも語られている「中高生のコアなコミュニティ」と同様の描写しかされていない。その点を考えるとシナリオライターの技量とも無関係ではないかもしれない}。 //--&font(#f00){《反論》}:カルナとの共通点は中二スタイルのテンプレートであり、釣り目銀髪黒コートを見てカルナを連想するのはFateをパクっているという先入観ありきのものである。あえてFateと関連付けるなら、ジャンヌ・オルタ(バーサーカー)に近いが、彼女もキョクヤと同じく中二テンプレのパロディキャラである。 //--&font(#f00){《反論の反論》}:上記の指摘は的外れ。まずジャンヌ・オルタは「そういうパロディキャラ」であって、カルナもキョクヤもパロディキャラクター(面白キャラ)ではない。キョクヤは面白キャラの面はあるが、それが本質のキャラクターではない。また、言動や衣装、性別の面でも大きく異なっており、カルナに似ているという論を否定するためだけに「ジャンヌに似ている」点を上げているに過ぎない。結論としてキョクヤとジャンヌは似ていない。これは「カルナとキョクヤは似ている」を否定する論拠にはならない。 // -ルコ(ルコット) --元人間(種族不明)のキャスト。エトワールの提唱者。ストラトス、キョクヤ・ストラトスとは幼馴染。おもてなし大好きメイドロボ。 --急性フォトン増進という病気にかかり、幼年学校でキャスト化。キョクヤ達とは誤解が積み重なって疎遠になっていたが解消。&ruby(ボイド){虚空期間}の悪さだったことが判明した。便利な部署だ。 ---3人の仲違いは誤解と予期せぬアクシデントによるものだが、これらの時系列が整理されておらず、思うままに語りだすため、個々の関係が「なかよし三人組」という言葉ありきで極めて希薄。登場してすぐ長年の誤解が解けてしまい、キョクヤがこれまでくどくどと同じことを繰り返してきた誤解もルコ側の積み上げが足りないため「戦うことで真意を問いただす」展開もイマイチ盛り上がらず。長年行方不明だった事情は語られたものの、ルコが必死に隠そうとした理由もルコに感情移入するイベントに乏しいため説得力に欠ける。 --結局誤解が解けた後は仲良し3人組となって固まってしまい、また他のNPCと関わってくこともなく空気化。カーボンボディからキャストボディへの載せ替えを明確に提示したという超重要なキャラクターのはずなのだが…。 // -リュドミラ関連 --A.I.S.の研究者。宇宙空間での戦闘を可能にするプランや設計をしている。シャオ曰く「天才」。イレギュラーばっかり。 --興味のあるもの以外は一切目に入らない研究者のテンプレ。アキと同タイプ。キャラクターの引き出しが少なすぎる。 --第2章でリュドミラもハイキャストであることが判明。&ruby(ボイド){虚空機関}解体に伴って人員は離散してしまったが、彼らの残したデータを集めて処理する人員が必要になったので作られた。&br()しかしこれも唐突で別に次につながらない情報で、シエラの時同様に「誰かの姪孫」というネタを再利用したいだけ。やたらと勿体つける割にその先が出てこないいつものパターン。髪色からシャオ関係かとも思えるが、シエラとシオンは髪の色に共通点がないのでこの線は薄いかもしれない。 // -偽の女神ミトラ関連 --触れたものの姿をコピーする能力を持っている。かなり精巧で身体能力なども同等にできるらしい。曰く「完璧(フラグ)」。 --マリアに擬態してゼノに不意打ちを仕掛けるなど能力そのものは非常に厄介極まりないのだが、擬態したところで戦法はもっぱら「正面切って殴り合う」である。 --%%身体能力なども同等に出来るのであればシバ様をコピーすればアークスは普通に滅びるのでは…?%%&br()そんな事言ってたら実際にシバ様に変身してそれなり大暴れしました。なお、終の女神シバの強さの本質は内包するフォトンが膨大であることなので、身体能力をコピーできてもフォトン込みの能力では及ばないとのこと。&font(#fff){それであの強さとなると、本体との対決でどのように腰砕けするのかに期待が高まる。} //--流石にまともに扱うのは厄介な能力だと判断されたか早々に対策され早々に退場という形に。若干駆け足気味とはいえ色々と求められるノルマ(化けて不意打ち・やったと思ったら偽物)はこなした。%%ボロが出る前に退場できて良かったね%% //↑普通に考えて、自分の能力を超えた相手はコピーできないのではないでしょうか。コピー機の撮影エリアからはみ出る画像をコピーできないように。 //↑好意的に考えればその通りなのですが、そうなると「自分の能力内であれば再現可能」って事になり常に実質弱体化になっちゃいますからね…この辺を深く掘り下げていくと絶対に面倒な事になるので斜線引いて触るくらいの「予防線」にしとくのが良いかと。後々シバ様に変身するような事があればそれはそれで楽しいので! //↑実際にやりやがったし実際強かったよ… // //現状ではいくらなんでも描写が少なすぎるのでこの辺りの突っ込みは野暮というか的外れかと //↑先に予測を載せておくことも(もう少しマイルドに)必要だと思います。確かに先入観でものを言っているようにも取れますが、一方で「ワンパターンな展開」「いつもの宇野」「流用」という点を考えれば、ある程度手直ししつつ(こうなるに違いない!ではなく、こういう展開になったのでは良くないんじゃないか?程度で)あらかじめ記載しておくことの意味はあると思います。(05/11) //↑それについておかしい!と書くのはアウト、野暮な突っ込みを承知の上で「これウルクをコピーされたら詰みだよね」とか「どうせいつもの展開で○○になる(斜線)」とか書いておけばいいと思いますので、その辺を上手く短くまとめると良い感じになるとは思います。 //--それほど完璧ならウルクにでも化けてアークス全員を絶対令で制御できるのではないだろうか。フォトナーの擬装なら絶対令のハッキングなど容易そうなものだが……。&br()結局ものすごい能力を与えられていてもシナリオライターが戦術を全く理解していないために「正面切って殴り合う」以外の戦い方をさせてもらえないことは確実視される。 //--擬態が完璧であればあるほど搦め手を用いないのは不自然なだけに、手抜きなりBLEACHの影響なりの批判は避けられないし、あっさりバレるようなら「完璧」「偽の女神」が聞いてあきれるというもの。自縄自縛である。 //---現在もフォトナーからの追撃は行われているというロビーNPCのセリフがあることからも、フォトナー側は依然として攻撃の意思があるということ。であれば「相手をコピーできる」能力を第一に破壊工作に用いないのはいかにも不自然。ゼノに不意打ちを仕掛けたあたりは良かったが、トドメを刺さないなどは手抜きもいいところ。いずれにせよ今後の展開にはおおよその予想がつく。&br()現状では優れた能力を持っていても、それを活かすことも出来なければ打ち破るカタルシスも生み出すことはない。そもそもシナリオライターが戦術を理解しておらず、フィジカルなパワー比べしか描写出来ないことが原因。 //--宇野氏の代表作『伊月の戦争』『アトラシンドローム』においてもこうした特殊な能力を正面切って殴り合う以外で用いることが出来なかったことからも概ねそれに即していると思われる。 //---ただし今のところ活躍が1・2シーンのみ、どちらも擬態が必要ない場面であることについては考察する必要があり、今後の活躍次第で問題になったりならなかったりする。 --珍しく再登場のなかったキャラクター。EP5から続投のヴァルナと比べると終の女神シバの左右を固める腹心でありながら扱いはだいぶ不遇気味。やはりツインテールでなかったことが響いたか……。 // *その他 ***人物関連 -EP6でシャオが退場することになったが、EP5の緊急クエストでは依然としてシャオがアナウンスを行っている。お前は誰だ……。 --ゲーム的に仕方のないことではあるがエピソードの選択によってロビーが一部変更される仕様がある以上、このあたりはしっかりとシステム側との整合性をとって欲しいところ。&br()今まさに感動的な別れになったシーンの直後にその本人からアナウンスが入ったのでは興ざめ。シナリオ側なりシステム側なりでこのギャップを認識していなかったのだろうか? --穿った見方をすれば「シャオは復活するので変更する必要がない」とも考えられる。&font(#f3f3f3){宇野の推しキャラだろうしどうせ脈絡なく復活でしょ。} -……と思ったら案の定退場即復活。EP5のハリエットのようにひたすらくどくどと勿体つけたと思ったら今度はこれ。なぜ両極端にしかできないのだろうか。 // -総司令ウルクの命令や指揮は「みんな頑張ってねー!」程度のものでしかなく、存在意義がない。 --序盤のサブイベントでウルクが体調を崩し、テオドールから「ウルクは働きすぎてる」「君を支えるために僕も頑張る」と決意表明されるイベントがあるのだが、そもそもウルクは''全く仕事をしていない''。&br()たまに出てきてやることといえば「頑張れ」と声をかけるだけ。よくある「無能な重役」のテンプレートだが、これで働きすぎなら安藤はどうなるのだろうか?ウルク数億人分以上働いていると思うのだが……。&br()フォトナーとの戦いはまだ始まったばかりであり、そんな序盤も序盤にもう力尽きそうな司令官でこの先戦って行けるのだろうか?確かにこの手のイベントは危機感を煽るし、組織の長が追い詰められているというピンチに、みんなで踏みとどまろう!という連帯感を生むためによく用いられる手法である。だが、その積み重ねがないままでは「ウルク頑張ってます!」「君を……守りたいから」とやったところで単にイチャイチャする二人を見せつけられるだけという白けるイベントにしかなっていない。こういうイベントをやりたかっただけ、描きたいものを描きたいだけで終わってしまっている。 --そもそもシナリオライターが組織を全く理解していないため、現状のアークスは現場の労働者以外は「何もしない上層部」「復唱と実況しかしないナビゲーター」という組織とも言えないずさんなものになっている。そんな状況で「最も酷使されている下っ端」である安藤を尻目に「ウルクは働きすぎだよ」とやっても覚めた目で見られるだけ。 --なお、テオドールも特に頑張っているところは描写されず、ラストバトルでちょっとカメオ出演した程度。 // -「真の主人公」ことサイコパスピーピングロボ・シエラが自己主張をしなくなった。 --一方で何かとツッコミや賑やかしとして機能している部分もあったため、ただ驚くだけ、ただアナウンスするだけで存在意義が薄れている。&br()これは解説役であるアルマが登場したことで彼女の役割が変わってしまい、EP5では解説役から主人公になってしまったことからも概ね推察できる。一方、EP5では事実上の主人公としてすべての意思決定を行ってしまったことからEP6では出番を失い、結果としてナビゲータ役としても主人公役として宙に浮いてしまった。&br()さじ加減が難しいところではあるが、何もかもシエラが出てきて決めてしまったり、何かに付けて口出ししては話の腰を折るような「推しキャラのゴリ押し依怙贔屓」よりはよほどマシか。 --閃機種の解説を行ってくれるが、PSO2のこれまでのエネミーと異なった特殊な性質を持っているこれらに対し「ダメージが通りやすい」などのゲームシステム的なメタ発言に終始している。下手に言葉を置き換えてわかりづらくなるよりは良いし、世界観を逸脱しているとまでは行かないが、やはり「ゲーム的セリフ」になっている違和感は否めない。 // -アルマがセミリタイア --EP5であまりにも万能すぎる便利装置として大活躍。シエラを押しのけ解説担当にもなっていたが「無理しすぎた」という理由で戦線離脱して置物化。 --彼女はフォトンそのものに宿る意識体なので「無理をした」「消滅する」という説明にも違和感しかない。休めば治るという理屈も謎。そもそも彼女は不滅の存在ではないのか? --結局、宇野氏の推しである「クラリスクレイス」の片割れということもあって『やりすぎ』と指摘でもあったのだろうか。&font(#fff){宇野が自制できるわけないし、EP6でもクラリスアルマ推ししようとしたら止められたんじゃないの?} --物語終盤に創世の折れたレギアスに世果に宿って復活。 ---世果はEP2で折れてしまった際に本来の魂が消滅してしまい抜け殻となっていたと事前に語られていることや、シャオの件、EP6全体から「入れ物があれば魂は入れ替えられる」ことや「大切なことはカタチではなく中身」といったメッセージが見られるので、最後の最後で持ってきたのはたいへん秀逸。 //--彼女自体が「何ができて何ができないのか」という明確なルールのないブラックボックスである以上、EP6をまとめるために「ラスボス目前のピンチで突然アルマ復活→先代六芒均衡勢揃い→安藤ちゃん!任せたよ!」という流れになってもおかしくない。&br()それはもう物語を紡ぐことを放棄したデウス・エクス・マキナである。&font(#fff){宇野の話って大体最後に脈絡のない展開でシメるよね。} // //-2019年5月1日の定期メンテナンス時にアークスシップのモニターで流れる映像に「【PSO2】妄想外伝 「色褪せない時間」【ゼノ&エコー】」が追加された。これは公式イベントに応募されたユーザーによる公式二次創作物。【妄想】と銘打ってあるとおり正史のものではない。そのためこれがPSO2の公式シナリオに影響を及ぼしうるものでないことはまず大前提として明記しておく。&br()とはいえ公募されたものを公式にゲーム内で取り上げている以上は内容含めて準公式であると判断できるのではないだろうか。 //--ゼノとエコーのノロケと結婚式。キャラクターソング付き。前述の通りユーザーの制作物なので内容は宇野氏の手によるものではない。 //--問題はゼノとエコーの結婚というイベントを「ユーザーが妄想する」ほどに作中で描写していないこと。&br()EP5で唐突に出てきた婚約話は後に続くことがなく消滅。「結婚しよう!」というシーンを書きたかっただけ、という宇野氏の「書きたいものしか書かない・書けない」悪癖によるものだったことが明白になった。&br()辛辣な物言いをするのであれば「ゼノとエコーが結婚するイベント」が大事なだけであって、二人が結婚することがどのような意味を持つかということはどうでも良かった、とさえいえる。 // ***緊急クエスト「終の艦隊迎撃戦」 -フォトナーとアークスの戦艦がぶつかり合う「艦隊戦」。敵味方の艦がひしめきあいビームをぶっ放し人型ロボも暴れまわると、まるでSFをテーマにした作品みたいな光景が広がる。%%やっとだよ%% --クエスト内容自体は艦の甲板上で閃機種とダーカーを倒すいつもの戦闘。&br()大航海時代の海上戦のように、船を接舷させて乗り込んで直接叩くというのは理にかなっている。結局はマンパワーかよとか言ってはいけない。 ---なお敵の艦からはビームやら戦闘機やら攻撃がバンバン飛んでくるが、特にアークス側の艦は支援などはしてくれない。いつも通りの歩兵に全任せのスペース蛮族スタイルである。 --どうも描写を見る限りアークスとフォトナーの戦力はおおむね互角。 ---フォトナーの技術力についてストーリー上ではスゴイスゴイと謳っている割に、蓋を開けてみれば案外どうにかなっているというのは肩透かしである。持ちあげるにしたって程ほどにしておきましょう。 ---好意的に解釈するのであれば「数で勝るアークス」「技術で勝るフォトナー」というかたちで拮抗させているという事だろうか。 --大規模な艦隊戦はたしかに嬉しいのだが、【巨躯】や【深遠なる闇】の時の戦法がその辺の板orスペースイカダに歩兵を詰め込んでぶつけるといった脳筋時代とのギャップがあまりにも大きすぎる。 ---また急に落ちてくる事に定評のあるアークス側の戦闘機がやたらキレッキレな動きをするのも中々シュールな光景である。 ---この辺りはシステム上の都合もあるのでシナリオライターに責任を問うのはお門違いであることは追記しておく。ただし設定担当もだが言い訳をまったく考えなかったのは問題なので無罪とは言わないが。 --サブイベントで「終の艦隊」に対してアークス艦隊の出撃が言及されているのだが、クラリスクレイスやヒューイが指揮している模様。といっても組織の構成や管理・権限の体系が全く描写されていないので具体的なことは判らずじまい。&br()対フォトナー用に急遽建造するにしても無理があるし、これまでアークスが艦隊を保有している描写がないので「いつのまにかそうなっている」としか言いようがない。これまでにない物語展開のうえでの新要素なので、シナリオライターに全責任があるとは言えないが……。 //ダーカーが出現するのは【深遠なる闇】である終の女神シバだから出現すること自体はおかしくはないと思います。唐突気味だけど。 // //全体的に冗長だったのでがっつり削りました。以下に原文 //また「フォトナーが正面切って力押ししかしないのはおかしい」という文章が目立つのですが、力押ししかしてないという根拠や具体的にどうあるべきといった部分が無いといちゃもんに見えてしまうので丸々切ってます。 //その辺を入れて上手く短くまとめてくれると助かります。 // //(5月5日記載)現在のところ、ストーリーや緊急での直接対決以外でのフォトナ―側からのアプローチは、ミトラの擬態潜入未遂以外はありません。つまり直接殴り合いの「力押し」以外の描写が「ない」のです。悪魔の証明というやつで、「力押ししかしてない証拠を示せ!」と言われても「力押し以外の描写がないんだからないとしか取れないでしょ?」となるわけです。コメントでも「ゲームでは一切描写されてないけど実はこういう話が”あったんじゃないかと思うから”ここはおかしくない」というのはただの妄想です。逆に伺いますが「力押し以外の描写」の具体的な例をお願いします。他にも、下記に(クソ長いですが)人類の霊長という内容の「技術力とマンパワーとの違いというカタチでの描写がない」(具体的に誰をどのように動かして物語をこのように展開せよ、というのはライター側の話です。我々受け手が考えることではありません)という指摘がされています。と反対意見を述べてみましたが、確かに冗長で重箱の隅気味ですので、編集された内容に賛同します。 // //-フォトナーとアークスの戦艦がぶつかり合う「艦隊戦」。 //--……と言っても艦船での戦いはオマケ。セクター1・2では甲板上でアークスと閃機種がぶつかり合う普通の戦闘。&br()大航海時代の海上戦のように、船を接舷させて乗り込んで直接叩くというのは理にかなっている。結局はマンパワーかよとか言ってはいけない。 //--&font(#f00){《疑問点》}&br()フォトナーはアークスに対して技術においては圧倒的優位にあるはず。その割にやることは「正面からぶつかるだけ」。自分から優位性を捨てている。&br()宇野氏は戦術理論を全く理解していないため、物語においても「正面からぶつかる」以外の戦術が出てこない。&br()しかしこれはゲームシステム的な側面から、一概にシナリオ面での問題とは言い切れない。あるいはこのようなバトル設計のためにシナリオ的にもそうせざるを得なかった可能性もなくはない……といいたいところだが論拠に極めて乏しい。 //-セクター1は味方艦の救出、セクター2はA.I.S.の阻害装置の破壊となっている。艦艇の性能はおおむね互角のようだが、フォトナーの技術的優位性は……?&br()おそらくは「数で勝るアークス」「技術で勝るフォトナー」というかたちでどうにか拮抗していると考えれば不自然ではないか。 //-セクター3ではA.I.S.ヴェガに乗り込んで艦隊を撃破か、アークス艦隊に突撃してきた巨大ボスを迎撃するかのどちらかになる。 //--A.I.S.阻害装置に関してもだが、アークスとは異なる技術を持っているだけで、ストーリー上で謳われているほど技術力の差はないように思える。スゴイスゴイと持ち上げてはいるが、実情との乖離が激しく敵としての迫力が著しくそがれている。&br()もちろん、クリアできないほどの高難易度にしたのでは本末転倒。ゲームとして成立しつつ、シナリオ的にも工夫の仕方があったのではないかとは思われるが、これはゲーム全体の問題でもあるためシナリオライターだけの責任とは言えない。 //--いずれにせよ、いまだアークス側に見せていないであろう多くの技術を用いることなく「単純な力比べ」にしかなっていないのはお粗末としか言いようがない。 //-これだけ大規模な艦隊戦ができるなら【巨躯】や【深遠なる闇】のときでもできたんじゃないのか?という疑問に関しては、システム上の都合もあるのでシナリオライターの責任は問えないだろう。 //--好意的に解釈するなら「【巨躯】や【深遠なる闇】に対してはフォトンを用いて直接攻撃しなければならないが、終の艦隊に関してはフォトンは優先事項ではないから」などとでも説明はいくらでも付けられる。 //-これだけの大規模な戦闘を幾度も行い、都度撃退されているにもかかわらずフォトナー側は「正面切って戦う」以外の手段を用いない。&br()無論、ストーリー展開上の都合があるのは当然だが偽の女神ミトラの擬態などが輝くのはこうした「力ずくで押しきれないとき」である。&br()今までの敵は、おおむね数的優位で力押ししかできない知性のない相手であった。だが今回のフォトナーは知性を持っており、様々な手段でアークスへの攻撃を行えるはず。にもかかわらず戦術を用いることなく「力押し」しかできないのでは知性がないのと同じ。技術的優位性もないのも同じ。シナリオライターが「人間がなぜ生物の霊長であるのか」を理解できていない。フォトナーがどれほどの知性を持ち、技術を持っていても「用いること」ができないのであればチンパンジーにパソコンを与えるようなものでしかない。&br()宇野氏の代表作『伊月の戦争』においては敵味方ともロクな戦術を用いることもなく、『アトラ・シンドローム』においては「超能力は結局は単純な力比べ」と個性の使い方も理解していないかのような描写が見受けられた。 //余談だが人類が生物の霊長であるのは「知性を持ち」「道具を用いるから」。知性があるから戦術を用い、道具を用いるから肉体的な剛性・靭性といった生物的な不利を埋めることができるから。でなければトラやライオンといった単純な戦闘力においては人間を大きく凌駕する生き物を押さえて反映はできない。 ***創世器について -EP3の時点で生じていた「ヒトが元になったもの」「そうでないもの」に関しての話がある。内容が重複するので。&br()[[こちら>https://www50.atwiki.jp/unoryohei/pages/31.html#id_ae3d100c]]を参照。 ---- //// *コメント [[コメントページの参照>コメント/ここが変だよPSO2/宇野のシナリオ(EP6)]] #pcomment(reply,enableurl)

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