WRTB:15
ディズニーの吹替・くまのプーさん編
さてさて、今回は最も幅広く展開されているであろうシリーズ『くまのプーさん』の吹替事情についてまとめていきましょう。といっても、プーさん系列について一からまとめるのは初めてなので、最初から順に見ていきますよー。
まずは、当サイトで使用している表記を活かして、初公開版→旧録版(バンダイ→ブエナ・ビスタ)→新録版(ブエナ・ビスタ)の順に見ていくのがベストでしょう。
初公開版『プーさんとはちみつ』(プー:山田康雄、クリストファー・ロビン:水島裕)は1970年公開とされており、1989年に発売されました。その後、1996年・2002年に再販され、その間の1997年に八代版が発売されたことを考えると、特に無かったことにしようとしているわけでもなさそうです。黒歴史回避です。
1984年にバンダイ用に収録されました。プー:牛山茂。2代目プー役として知られています。『プーさんとはちみつ』『プーさんと大あらし』『プーさんとティガー』の3作品の旧録版はこの時、1984年に製作されたということになります。
旧録版が2パターンある作品です。第2パターンであるこのビデオ用の吹替(プー:吉村よう、ラビット:富山敬)収録は1990年。再販は1996年に行われています。
これってバンダイの旧録版があったんですね。旧録版1(プー:牛山茂、ラビット:小山武宏)は1984年、旧録版2(プー:吉村よう、ラビット:富山敬)は1990年に収録されており、いずれも再販はされていません。
新なのに旧録版ってどういうことよ、という解説からしますと、このTVシリーズは旧録版がビデオで2作のみ製作されました。それが1988年のことでした。新録版は1991年から『新くまのプーさん』名義で順々に全話製作されたということです。旧録版は前述のとおり、1988年(プー:?、ラビット:小山武宏)です。
*
さて、ここからはブエナ・ビスタによって監修された新録版を見ていきましょう。
長編作品に関しては、それぞれ日本でビデオ発売された際に吹替が製作されていますから初発売のデータを参考にしましょう。『ティガー・ムービー』、2011年版『くまのプーさん』のみ、劇場公開時に吹替が製作されています。テレビゲームも同様です。
最後はかなり混み入っているTVシリーズを見ておきましょう。
新録版:新くまのプーさん
1991年、『プーさんとニンジンおばけ』『プーさんのきらきら星』の2話のみがビデオ用に製作されました(プー:吉村よう、ラビット:富山敬)。
その後、プー役に八代駿を迎え、ビデオ用の吹き替え収録が行われました。1992年に『西部のヒーロー・覆面グマ』『プーさんとふしぎな井戸』。1994年に『プーさんの楽しいパーティ』『おかしな探偵ティガー』『プーさんの大冒険』。
1995年~1996年にはテレビ東京でレギュラー放送が始まったことで、残りの全エピソードが収録されました。その途中でラビット役の富山敬の急逝により、龍田直樹に変更されています。また、他のキャラクターもエピソードによって声優が変わっています。この2年間にもビデオが数本出ていますが、TV用とビデオ用のどちら向けに製作されたのかは不明です。
2000年ごろにもTV向け音源を収録したビデオが発売されています。
シリーズ終了後に30分のスペシャルが5回アメリカで製作されましたが、日本では未放送→ビデオスルーとなりました。
アメリカで1996年に放送されたハロウィンSP『ハロウィンは大さわぎ』は2004年に発売されましたが、プー:八代駿であるため、2003年以前の収録となります。
アメリカで1998年に放送された感謝祭SP『みんなの感謝祭』は2004年のソフト化の際の新録となります。プー:亀山助清。
アメリカで1999年に発売されたバレンタインSP『いつまでも友達』は2005年のソフト化の際の新録の可能性があります。(未確認)
ザ・ブック・オブ・プー
スペシャルは2002年に6話、2003年に12話収録(プー:八代駿、ピグレット:小宮山清)
パイロットは2003年に2話収録(プー:八代駿、ピグレット:小形満)
TVシリーズは2003年から2004年にかけて残りの全話を収録(プー:亀山助清、ピグレット:小形満)
プーさんといっしょ
2007年に放送開始。
さて、ここまでの情報をまとめておきましょう。他のページ同様、加筆・訂正もする予定です。
プーさんの吹き替え年表
最終更新:2024年09月08日 15:20