プリンセスと魔法のキス
ストーリー
14年後、ティアナは亡き父
ジェームズの夢である自分のレストランを持つことを目指して、2つの店でウエイトレスとして働いていた。その頃、
マルドニア*の
ナヴィーン王子がニューオーリンズへやって来る。ナヴィーンは両親に勘当されて無一文となっており、金持ちの女性と結婚しようとしていた。ナヴィーン王子の境遇を悟った影の男
ドクター・ファシリエは王子にこき使われる執事の
ローレンスを唆し、王子をカエルの姿に変えてしまう。
カエルになったナヴィーンは仮装舞踏会でプリンセスの格好をしていたティアナを本物のプリンセスと勘違いし、プリンセスのキスで人間の姿に戻してもらおうとする。ナヴィーンは自分が無一文であることを隠して「レストランを買ってやる」と嘘をつきキスまで漕ぎ着けるが、ナヴィーンもティアナもカエルになってしまう。
二匹はジャズ好きのワニの
ルイスと出会い、彼の案内で人間の姿に戻るべくヴードゥーの魔術師
ママ・オーディに会いに行くことに。
概要
歴史
伝統的なアニメーションの部門は2003年に閉鎖しており、アニメーターも既に退社していた。ミュージカル・アニメーション『
リトル・マーメイド』(1989年)や『
アラジン』(1992年)を手掛けた監督の
ジョン・マスカー*と
ロン・クレメンツ*も2005年に退社していたが、ラセターは彼らを呼び寄せて新作の制作を依頼。その際、セル画のアニメーションかCGのアニメーションかを彼らに選ばせたという。
当時、ディズニーとピクサーではそれぞれ『カエルの王子様』をテーマにしたプロジェクトがあり、それらを合併させるところから物語が作られた。マスカーとクレメンツはおとぎ話の多くが
ヨーロッパ*を舞台としていることに着目し、
アメリカ合衆国*の
ニューオーリンズ*を舞台に据えた。二人は脚本を書くにあたって10日間
ルイジアナ州*で過ごした。
『The Frog Princess』は2006年7月に存在が公開された。2007年3月になると、コンセプト・アートや楽曲が株主向けに公開されたが、主人公がディズニー初のアフリカ系アメリカ人プリンセスであったことから大きな波紋を呼んだ。まず、ヒロインの名前がマディ(黒人奴隷のばあやを表すマミーに似ている)であること、マディの職業が召使いであること、王子が白人であること、それでいて悪役が黒人の魔術師であることが非難の的となった。また、『The Frog Princess』というタイトルがフランス人差別の言葉に聞こえると主張する者もいた。さらにニューオーリンズでは2005年のハリケーン「カトリーナ」で多くの黒人が犠牲になった際、政府に救援を後回しにされる出来事もあり、ディズニーの選択は被災者の苦境への侮辱だと批判する声もあった。
これらの声に応え、2007年5月の発表では映画のタイトルを『The Princess and the Frog』に変更し、ヒロインの名前もティアナとし、職業もウエイトレスとなった。また、ディズニーはトークショーの司会者
オプラ・ウィンフリー*を相談役として雇った。彼女はティアナの母ユードラ役で声の出演もしている。
脚本
ストーリー責任者の
ドン・ホール*は新鮮なおとぎ話を目指し、近代的な街や一文無しのプレイボーイ王子、今までにないタイプの魔法使いのおばあさんなどを登場させた。共同脚本家の
ロブ・エドワーズ*は「プリンセス映画が好きではない人のためのプリンセス映画」と評している。
音楽
キャスト
- 吹替版:2010年3月6日公開。※Blu-ray・DVD・収録
スタッフ
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用語集
オブジェクト
楽曲
最終更新:2025年01月19日 19:23