ファン・アンド・ファンシー・フリー
ストーリー
旅するコオロギ、
ジミニー・クリケットはある家でこぐまのぬいぐるみと、女の子の人形が悲しそうにしている所を見つける。ジミニーは2人を元気づけるために、
ボンゴというくまのお話のレコードをかける。
レコードが終わると、こぐまのぬいぐるみと女の子の人形がキスしているのを見て、ジミニーはその場を立ち去る。そこで、隣の家のパーティーの招待状を見つけたジミニーはパーティーへ向かう。
バーゲンはルアナに頼まれ、お話を始める。
お話はハッピーエンドに終わったが、モーティマーは死んでしまった悪役・
巨人のウィリーがかわいそうだと泣きはじめる。バーゲンは「巨人はお話の中の登場人物だから、元々いないんだよ」と教える。
その時、何者かが家の屋根をはがした。その正体は巨人のウィリーだった。バーゲンは思わず失神してしまうのであった。
概要
ディズニー長編アニメーション映画第9作。戦時にかけて公開されたオムニバス形式のシリーズ6作品の第四弾。『
ボンゴ』と『
ミッキーと豆の木』の2篇から成る。
邦題は1995年のデータでは『ファン・アンド・ファンシー・フリー』、2001年に邦題なしという扱いとなり、2004年の放映時に『こぐま物語』となり、2007年に新題『ファン・アンド・ファンシー・フリー』に戻された。『子ぐま物語』というタイトルでテレビ放映やビデオ発売がされたこともある。
歴史
その制作途中、アニメーターの
ビル・コトレルと
T・ヒー*がミッキー、ドナルド、グーフィーを主人公にした『ジャックと豆の木』の長編のアイディアを思いつく。ウォルトはこれを聞いて涙を流して大笑いしたが、ミッキーたち巨人を転落死させるというアイディアに納得が行かず、制作開始には至らなかった。
当初、ミッキーが
魔法の豆*を『
ピノキオ』(1940年)の
J・ワシントン・ファウルフェローと
ギデオンから買うバージョンや、
ミニーマウス演じる姫に牛を献上した代わりに豆をもらうバージョンが用意されたが、長編から中編に短縮されることが決まり、豆を入手する経緯はカットされた。『
ダンボ』(1941年)がヒットすると、同作のスタッフを集めて『The Legend of Happy Valley』として制作がスタートした。
一方、『ボンゴ』は『ダンボ』のキャラクターを登場させ、同作の前日譚にしようとしたがその案は破棄された。ボンゴには相棒のチンパンジー(ビバリーやチンピーという名前)がいたが、彼の存在は二人の幼少期の出会いごとカットされた。
『ボンゴ』の物語が完成した当日、真珠湾攻撃が発生した。軍がスタジオに押し寄せ、国民の戦意高揚を図る
プロパガンダ*の制作を強要され、『ボンゴ』や『The Legend of Happy Valley』を含む全ての長編映画の制作が中断された。
第二次世界大戦*によって海外市場が凍結されると、ディズニーは予算削減のため、短い映画を繋げて長編映画として公開するオムニバスを制作することになった。
ウォルトは『The Legend of Happy Valley』を『ミッキーと豆の木』と改題し、『
たのしい川べ』と組ませて『Two Fabulous Characters』として公開したがったが、結局『ボンゴ』とセットとなった。『たのしい川べ』は『
スリーピー・ホロウの伝説』とセットで『
イカボードとトード氏』として公開された。結局、元々長編映画として企画されていた『ボンゴ』と『The Legend of Happy Valley』は2本で一つの長編映画となった。
キャスト
- TBS版:1981年4月3日放送。『ディズニー・スペシャル』※ディズニー・デラックスで配信(2019年11月1日)。
- 旧録版(VHS):1986年6月5日発売。
- 新録版:1995年11月3日WOWOW初放送? ディズニー・チャンネルでも流用。
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最終更新:2024年09月09日 09:43