ナルシー・ヒデ

「本名を言わないでちょうだい!!」

【名前】 ナルシー・ヒデ
【本名】 山下 日出の助
【読み方】 なるしー・ひで / やました ひでのすけ
【分類】 登場人物
【所有ナビ】 ビデオマン
【登場作品】 『4』
【アニメ版CV】 神谷浩史

【詳細】

自称・新進気鋭の映像作家。
原作・出演・演出・監督を全て一人でこなしているらしいのだが、全く売れていない

本人曰く「性別を超越した存在」という事で、女性っぽい仕草と口調をしている。が、本来の性別は男。
また、本名の「山下 日出の助(やました ひでのすけ)」で呼ばれるのを嫌がっている。
企画の全てを一人でこなしているので、見ようによっては非常に優秀な人物なのだが、独りよがりな性格故に周囲から受け入れられていないらしい。
この事はナルシーの演出の映像化を担当するビデオマンからも指摘されている。

持ちナビであるビデオマンを「デジタルビデオマン」にスタイルチェンジさせるきっかけとするため、シェロ・カスティロで行われたトーナメントに参加。
しかしまともに戦う気はなく、対戦相手となった光熱斗ロックマンに芝居を打った上で罠にはめて不戦勝を狙う。
結果としてその目論見はハズれ、試合寸前で間に合った熱斗達とネットバトルする羽目となり結局敵わずに敗北。
なんとも不甲斐ない結末にビデオマンとケンカをした挙句、熱斗に「最高の勝利を演出するのに必要なのは努力」と窘められて泣きながら退場していった。
努力を信じられず卑劣に手を染めた結果失敗し、ネットバトルの天才である熱斗に上述の台詞をもって完全にトドメをさされた事は中々に皮肉と言えるだろう。
その後出番がなく、「デジタルビデオマン」にスタイルチェンジできたかは不明。外的変化はともかく内面はネットナビ含めて改心していれば良いのだが…。

試合に負けたのをナビのせいにするところが同じナンバリングに登場している上文テルオに似ている。
しかし、ほぼ一方的にスパークマンを責めて反論させる暇を与えなかったあちらと違い、こちらはナビからも対等と言える立場で文句を言われている。
これは映像化を担当するビデオマンがいなければナルシーの映像作家の生業が成り立つかわからず、ある程度ナビと持ちつ持たれつの関係を築く必要があったという事情もあるだろうが、それでも人間とナビの関係としてはまだ良い方と言えるのではないだろうか。

ちなみに、映像関係を一人で全部やってしまうという立場は発売当時ではなかなか珍しいものではあったが、現在であればユーチューバーがこれに近しい存在であると言えるかもしれない。

アニメ版

Stream

映像作家の職業に就いており、ピンクが特に大好き。本名も原作通りに山下 日出の助。
原作の「企画の全てを自分でこなしている」という設定が反映され、初登場シーンでは一人で制作したと思われる映像作品を売り込むシーンが描かれていた。
他にも依頼を受けてジャワイ観光庁のPR映像を企画した経験があるなど映像作家として非凡な腕前を持つことが窺えるエピソードが多数存在している。
しかし結果として、初登場時の仕事でもジャワイ観光庁の仕事でも、自身の作家性・こだわりを強く出し過ぎてクライアントの要望を軽視してしまい、トラブルを起こして作品を却下されている。

第10話で初登場し、自分のピンクへの熱い想いと拘りを誰にも理解されなかった所にスラーが現れ、アステロイドビデオマンを「良き理解者」として授かる。
以後はビデオマンの映像コピー、実体化能力を駆使して事件を起こすようになり、知り合いの砂山ノボルの紹介でネオWWWの一員に加わる。
そして、第24話にてついに「ドレスアップチップ・デザインコンテスト」で「ピンクバニー」という可愛らしい作品を作り、見事大賞に輝いた。

…のだが、これは実は小学生以下限定の企画であり、応募時に年齢と名前を詐称していたことから応募資格がない事が判明してしまい、主催者によって受賞を取り消された。
ちなみに、ネオWWWの一員であることを伏せるため名前は「いわしまぐろつみれ」としていたらしい…。
やいとが他の応募作品には冷めた目を向けていた中、ナルシーの作品には目を輝かせていたのでセンス自体は本物と言えるかもしれない。
もっとも小学生以下の幼い子供しか参加者がいない企画に大人、それも腐ってもプロのクリエイターが混ざるというインチキの結果であるが。

そして、やはりというべきか本名で呼ばれることが多く、登場する度に「本名を言わないで頂戴!!」と叫びまくっていた。
アニメ世界の名前芸には名人という先駆者がいるが…

BEAST

パラレルワールド・ビヨンダードにも、もう一人のナルシーが存在。
持ちナビはやはりビデオマンで、本名もやはり山下 日出の助。
服装の違いは、ズボンが白・スカーフが赤になっている点。
端末のリンクゲートはファルザー。

映像作家ではなくアミータという温泉街の裏社会を牛耳っており、
土地を高値で貸し付け、期限までに納金できなければビデオマンを用いて施設を破壊し、逆らえば嫌がらせを続けるという悪人として登場している。
ビヨンダードの事情もあるとはいえ*1、ナルシーのキャラクターを構成していた映像作家の個性が無くなり、完全に金目当ての悪役となった事に衝撃を受けたファンも多い。

第17話「風天老師」で登場し、自分に逆らったライカディンゴ風天老師の3人をつけ狙う。
風天老師に関してはその存在を知ってはいたものの、容姿などは全く知らなかったようで3人纏めて復讐しようとしていたが、その度にビデオマン共々テングマンのフウジントルネードで吹っ飛ばされていた。


ナルシーがメインになっているエピソードでは度々パロディネタがが組み込まれるのが定番となっている。
バラエティ番組風のテロップが執拗に入る回があるかと思えば、前衛的映像作品風の演出が組み込まれたり、メインターゲット層の小学生が元ネタを知らないパロディがぶっこまれることも少なくない。

具体的に例を挙げると、
  • 初登場エピソードのサブタイ「ラプソディ イン ピンク」
ジャズの演奏法を組み込んだ前衛的ピアノ+管弦楽の曲『ラプソディ・イン・ブルー』から。
1924年発表。発表当時は前衛アート的な曲という扱いだったことからか。

ディミトリ・フロム・パリの前衛的な曲「Love Love Mode」に入っていた、日本人女子高生の声をサンプリングした部分。
アニメ『月詠 -MOON PHASE-』のヒロイン、葉月(CV:斎藤千和)のセリフに差し替えてリアレンジした同作のOP「Nekomimi Mode」から。
『Stream』と同期アニメだが、原作はお色気要素ありの青年~向け漫画で、アニメ版も地上波で放送できる内容とは言え、いわゆる深夜アニメである。
ぶっちゃけロックマンエグゼシリーズところかカプコンとも全く何の関係もないネタだったりする。
一応、『月詠 -MOON PHASE-』のシリーズ構成を担当している関島眞頼氏*2がロックマンエグゼアニメシリーズの脚本家として名を連ねている。
ギリギリ縁故ありという感じで拝借したのかもしれないが、あまりにも気づきにくいネタである。
また、声優方面に目を向ければナルシー・ヒデを担当していた神谷浩史氏も出演していた事や、斎藤氏とピンクバニーを演じた植田氏は同じ声優事務所アイムエンタープライズの所属かつ同学年であり、この繋がりも考えられるが…これは流石にこじつけだろうか。

…など。
神谷氏は他作品においても「オカマ/オネエキャラ」や「女体化した男性」を演じる機会が何かとあるのだが、そんな中でもナルシーが印象深いオカマキャラの1人として名前が挙がっている。
担当声優にとっても濃いキャラだったようだ…。

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最終更新:2025年05月31日 20:11

*1 ビヨンダードは映像作家という仕事が成り立つかわからないほど荒れ果てている

*2 2話やナルシー登場回の前話である9話などを担当