「全てはデューオの御意志です・・・」
【名前】 |
スラー |
【読み方】 |
すらー |
【分類】 |
ネットナビ(地球外ネットナビ) |
【オペレーター】 |
なし(自立型) |
【属性】 |
不明 |
【登場作品】 |
アニメ『ロックマンエグゼStream』 |
【基本装備】 |
プラグ |
【CV】 |
渡辺明乃 |
【詳細】
アニメ版オリジナルキャラ。
第3期『ロックマンエグゼStream』から登場する。
『Stream』の物語でも最も重要なポジションを占めている
デューオの遣いとして登場する、地球外からやってきた
自立型ネットナビ。
長髪のように見える頭部パーツと、着物の袖口のような腕部が特徴。
中性的な声・顔立ちで、性別的にはどちらをモデルにしているのかは不明である。
スラー自身がどこで生まれたかは定かではないが、デューオの生まれた星に居たスラー似のネットナビは人間との新たな関係を築く事を望む=感情があり、愛や優しさなどを理解できていた事を考えると、
デューオによってその姿だけを模して自身の使者とするために作り出したものの可能性が高い。
デューオに連なる者として圧倒的な実力を持っている事と、丁寧な口調、中性的な見た目から
セレナードを彷彿とさせる。
しかし、その性格はデューオの命令を絶対のものとし、慇懃無礼・傲慢不遜で冷酷な言動が目立つなど、ウラの頂点に立ちながら非常に慈悲深いセレナードとは真逆の性質と言える。
その実力は凄まじいもので、
フォルテをも一度は難なく退け、
カーネル、
ロックマン、
ブルース、
サーチマンの精鋭4体を同時に相手しても、ほとんど動くことなく彼らを圧倒した。
カーネル以外の面々からの
プログラムアドバンスの一斉攻撃が直撃しても全くの無傷で、サーチマンが背後から狙撃した際には振り向きもせずに手で受け止め無効化するなど、絶望的な力の差を見せつけている。
『Stream』のネットナビとしては珍しく、現実世界で実体化することがほとんどなく、
クロスフュージョンした熱斗たちと戦うこともなかった。
物語序盤では人間の前に現れる際、特に名乗ることをしなかったが、中盤からは「私はスラー」と自分から名乗っている。
「スラー」とは、ロックマンシリーズお馴染みの音楽用語が由来の名前。
「滑らかに続けて演奏する」という意味。
【活躍】
主であるデューオが人類に与える「デューオの試練」の実行に際し、
アステロイドと呼ばれるネットナビやダークロイドのコピー体をばらまいていた。
この
アステロイドは
ダークロイドを上回るパワーを持つほか、
ディメンショナルエリアなしで実体化が可能。
かつ自身の能力を人間に与えることまで可能で、主に過去に地球で悪事を働いたネットナビをモデルにして創られている。
アステロイドには持ち主となった人間の悪の心を増幅させる力と、そうして増幅された悪のエネルギーをデューオの彗星に送るという役割がある。
デューオの彗星は現在から30年前、人類が本格的にネットワーク文明を開始させた時間軸に位置しているが、エネルギー充填が完了してしまうと起爆し、
「ネットワーク文明が誕生した地球」という存在自体を宇宙から完全に消し去ってしまう。
つまり「デューオの試練」とは、アステロイドが人間たちから悪のエネルギーを集めて彗星を起動するのが先か、
あるいは熱斗たちが紋章を持つ13人を過去・現代から集めて彗星をコントロールし、地球抹殺を阻止するのが先かという競争になっている。
こうしたルールに基づいて審判を遂行するのがスラーに課せられた「デューオの意志」である。
劇中では実際にそれら以外の手段で試練を達成することをスラーもデューオも認めていない。
物語開始直後、デューオの力を取り込むため彗星につながるハイパールートを辿ってきたフォルテを圧倒し、裏電脳世界に落とす形で勝利。
物語後半でもアステロイド増殖を元から絶とうとするカーネルを容易に撃退する、
ダークロックマンが彗星の制御システムを乗っ取ろうとしたときは背後から奇襲する形で阻止するなど役目を全うしている。
しかし、フォルテにトドメを刺さなかったが為に、裏電脳世界で強大なバグを大量に吸収し戻ってきた彼と最終話で再び対峙。
かつての比ではない圧倒的パワーを手に入れたフォルテに対し防戦一方となり、ダメージが限界にまで達したのか、半ば放心状態になってしまう。
その隙に、背後から胸部を貫かれ致命傷を負った。
かつて自分が行ったことの意趣返しとして、フォルテにこのまま
デリートするか裏電脳世界で永遠に彷徨うかの2択を問われたが、「黙れ…地球のネットナビが…!」と拒絶。
激しい苦悶の表情を浮かべ、断末魔の叫びと共に結局デリートされた。
胸部を貫かれ、死の淵に立たされてもなお地球のネットナビを見下すその態度から、プライドの高さがうかがえる最期であった。
【使用技】
・ワイヤープラグ
基本の攻撃。一度に複数本を繰り出せる。
硬質かつ伸縮自在で、電流を流す機能が付いている。
・プラグ捕縛
相手の身体や足元から突如プラグが出現し、全身を締め上げる技。
フォルテとの戦闘では、1戦目はこれでフォルテを拘束してそのまま裏電脳世界へ落としたが、2戦目でフォルテを拘束した際には腕力だけで引きちぎられた。
・体当たり
球状のエネルギー体になって、ゆっくりと突進する。
プラグで捕縛したフォルテを裏電脳世界へ突き飛ばした。
描写を見た限り、エネルギーを纏っているのではなく身体を変形させている。
・プラグソード
2本のプラグを、手持ち式のソードに変形させる。
ダークロックマンを仕留めた。
細身だが非常に威力が高く、ワイドブレード/ロングブレードを同時にヘシ折った。
・光弾
バルカン系のような連続攻撃。
カーネルにゼロ距離で使用し、倒した。
・大型光弾
スラーを中心に大爆発を起こす。
ロックマン、ブルース、サーチマンを一度に倒した。
・光の輪
上空に赤く輝くサークルを大きく描き、広範囲を爆破する。
スラーがばらまいたアステロイドは全何体だったのか不明だが、劇中に登場したものに関しては
ナパームマンを除いて全てデリートされている。
ナパームマンの場合は、土門凱の元で彼の欲望に従い悪事を働いたものの、途中で
六尺玉燃次の
PETへと辿り着き、
燃次の優しさと「人を幸せにできる爆発」を目の当たりにしたことで、自身を変えることを決意しロックマン達の仲間となっているなど、アステロイドであっても人間と共存できる可能性が描かれている。
アステロイドの大半が悪事を働いていたことに関してスラーは「どう使うかは自由だったはず。悪用したのは人間の方です」と悪びれもせずに言い切っているが、これは「騙されるほうが悪い」と言っているに等しい。
実際、持ち主の葉月ユイに完全無視されていたにもかかわらず、言葉尻を捉えて勝手に悪事を働いた
ストーンマンや、
小学生のまめ男の言うことをあからさまにわざと曲解した
プラントマンなどの理不尽な例もあった。
イワン・コオリスキーなど、ナビがアステロイドでなければ良い相談相手だったかもしれない人間もいる。
前提としてアステロイドは悪であり、人間は被害者である。
本来首部分は白いのが正解だが、OPと7話で塗りが間違っており、肌色になっているカットがある。
最終更新:2025年06月08日 13:31