アステロイド

【名前】 アステロイド
【読み方】 あすてろいど
【登場作品】 『Stream』(『BEAST』)

【詳細】

アニメ『Stream』に登場した、アニメオリジナルの特殊なナビ。
デューオの試練の一環としてデューオ側が作り出しており、ネットナビダークロイドとは異なる。
初登場したのは、第3話のビーストマン

デューオの使者である地球外ネットナビ・スラーが、主であるデューオの命により、デューオの試練のために人間たちの前に現れ、アステロイドと「ディメンショナルチップ」を託していく。

地球でこれまで倒されたネットナビのデータを基に作られている*1
姿かたちはそれらのナビと同じであるためロックマンとブルースが最初にアステロイドのビーストマンと対峙した際には困惑していたが、データ形式には種族ごとにある程度の差異があるような描写がある。*2

オペレーターの欲望(悪意)を実現するために基本的にはオペレーターの命令に従い行動する。
そのためネオWWWをはじめとする悪人とは相性が良く、常に忠実で友好的に接している。
一方、魔が差してしまっただけの根が善良な人間とは相性が悪い。その場合、自分の意に沿わなくなったオペレーターの命令を無視するばかりか、用済みとばかりに危害を加えようとする。
(例としてはプラントマンヤマトマンスターマン
最悪の場合、オペレーターに悪意が一切ないにもかかわらず勝手に暴走することもある。

上記の通りかなり身勝手なナビが多く、オペレーターのことを自分に都合がいい道具のようにしか思っていない。
例外的に、ナパームマンのように善良なオペレーターに感化されて更生するナビもごく僅かながら存在する。あくまで例外中の例外だが。
また、ネオWWWのメンバー達に与えられたアステロイドは行動こそ最後まで悪辣だったが、断末魔にそれぞれのオペレーターへの想いを口にするほど主との友情を育んでいた。

『Stream』最終話でデューオの試練を終えたことで、仲間になったナパームマン以外のアステロイドは全て消え去っていった。
ナパームマンに関しては次作『BEAST』でも六尺玉燃次クロスフュージョンした状態で登場した。

能力

ネットナビやダークロイドとは異なる様々な超常的能力を下記のように有している。人類が知覚し得ない、デューオの持つ超テクノロジーによって実現しているものだろう。

オペレーターの悪意を増幅させる

アステロイドのオペレーターとなった人間の悪意を増幅させる能力が仕組まれている。
本来善良であった筈の人間まで悪事に手を出してしまったのは、この能力が原因と思われる。
これは後述の、彗星に注ぎ込む能力とリンクしている。

オペレーターの悪意を30年前のデューオの彗星に自動的に注ぎ込み続ける

デューオは人類が誤ったネットワーク文明を歩み始めた30年前の地球から未来を宇宙から消し去ることで、「地球抹殺」を成し遂げようとしている。
そのためデューオは、熱斗達にデューオの試練を与えた直後にデューオの彗星を30年前の地球のアメロッパに打ち込むことで、地球抹殺のカウントダウンをスタートした。

デューオの彗星が地球抹殺のために起動するエネルギーは、アステロイド達が人間達から集めた「悪意」のエネルギーとなっている。
したがって、人間が自らの欲望のためにアステロイドを求めれば求めるほど、彗星に注がれる悪意のエネルギーも増えていく。

彗星に悪意のエネルギーが溜まり切れば、その瞬間にデューオの彗星は起動し即座に地球抹殺が発動する。
そのためアステロイドとは、地球抹殺という爆発を起こす爆薬のような存在となっている。

現実世界に実体化できる

スラーがオペレーターに、アステロイドと共に与えた「ディメンショナルチップ」と呼ばれる特殊なチップをスロット・インすることで、アステロイドはディメンショナルエリア無しで現実世界に実体化を果たす。
実体化したナビは遥かに巨大で、3m越えのサイズ。

デューオは第1話、第2話にてウイルスを超巨大化のうえで実体化させていたので、これに類似する技術の一つといえる。

パワーやスペックがオリジナルより高い

元のナビや通常ナビよりも、能力などで優れている面を持つ。
例えば第5話では、デザートマンはダークロイド時の弱点の水攻撃をある程度克服している。
また、第29話では、ドリルマンを授かったラットが「流石アステロイド。パワーが違う」と称賛。
西古レイに授けられたフラッシュマンは、第7話「ナビカーレース!」、第17話「ダークチップ再び」などで、ダークロイド時には無かった「催眠能力」を駆使している。

【余談】

ネットナビではないが、ネビュラのディメンショナルコンバーターのエネルギー源にはなるようで、第50話「バレル大佐」にてDr.リーガルが50体ほどのアステロイドを誘拐していった。

アステロイドとは、「星のような形」という意味を持ち「星芒形」ともされる。(また、小惑星もこう呼ばれる)
地球外の存在に作られ、彗星などをテーマにしている『Stream』にマッチしたネーミングとなっている。
「ロイド」という言葉は前作『AXESS』や原作『4』、『5』で「ダークロイド」という形で、○○ロイドといった命名法則になっているので、本来の意味のアステロイドとのダブルネーミングにもなっている。

アーケード版『バトルチップスタジアム』では、フォルテP.Aとして電気属性のカオスナイトメアである「アステロイドナイトメア」が存在していた。*3

登場したアステロイドとオペレーター(登場話順)


ビーストマン、デザートマン、フラッシュマン、ビデオマン以外は、その後の話でその他の人間にも大量に与えられている。

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最終更新:2025年06月30日 07:45

*1 『AXESS』までで未登場だった「ヤマトマン」なども新たに登場している。それらは熱斗達の知らない場所や時間に倒されたナビだったのかもしれない。

*2 『Stream』第31話では、かつてのダークロイドの部下だったビーストマンとフラッシュマンがアステロイドとしてシェードマンの前に現れたのだが、シェードマン自身はその容姿に動じることはなかった。次作『BEAST』第2話にて、ゾアノスパークマンと対峙したサーチマンがデータの差異を見抜いたため、アステロイドにも同様の構造があり、シェードマンはそれを見抜いたとみることもできる。

*3 他属性としては、炎属性「ビッグバンナイトメア」、水属性「ギャラクティックナイトメア」、木属性「ジェネシスナイトメア」も存在している。「ビッグバン」は宇宙開始時の爆発的膨張、「ギャラクティック」は銀河系、「ジェネシス」は創始をそれぞれ意味しており、いずれも「星」に由来する意味を持つアステロイドと同じく、宇宙に関連する名前を持っていた。