砂山ノボル

「悪が裁かれるのは、王道だしな……」

【名前】 砂山ノボル
【読み方】 すなやまのぼる
【分類】 登場人物
【所属】 DNNWWW
【所有ナビ】 デザートマン
【登場作品】 3』、アニメ版『Stream』
【アニメ版CV】 成田剣

【詳細】

ガンマン風の格好をした軽薄そうな見た目の男性。
「マキ」「ケツカッチン」等の業界用語を連発し、早口でまくし立てる喋り方をする。

優男風の外見に反し、DNNで働くディレクターという肩書を持ち、「最強のナビとオペレーターを決めるN1グランプリ」という大規模なネットバトル大会を企画し、自ら率先して大会を盛り上げていく。
彼が熱斗たちに大会の参加を促したところからエグゼ3の物語が始まる。

軽薄そうな印象を受ける一方で仕事には非常に熱意を向けている敏腕ディレクターで、数々のヒット企画を生み出している。
しかし、その正体はWWWの幹部。N1グランプリでオフィシャル伊集院炎山をテレビ中継される中で倒すことによりWWWの力を誇示することが大会の目的だった。

そのための作戦として自ら変装してネットバトラーQとして大会に参加し、ノーマルナビに偽装したデザートマンを率いて準決勝まで勝ち残り、炎山とネットバトルを行った。
だが、その戦闘の途中でデザートマンが勝手に正体をばらしてしまい、やむなく変装をといて正体を明かした上で作戦を変更。
大会のスポンサーとして試合を観戦していた炎山の父である伊集院秀石を人質に取った上、ブルースの入ったPETを寄越すように脅しをかけた。

そして彼のPETを受け取る寸前まで事が進むも、密かに物陰に隠れて事態を見守っていた光熱斗活躍で人質は奪還され作戦は失敗。
その上でデザートマンと共にロックマンに戦いを挑むも敗北し、炎山のオフィシャル権限をもって現行犯逮捕された。

その後、Dr.ワイリーが刑務所のシステムにハッキングを仕掛けて他のメンバー共々脱獄に成功し、最終決戦で泡を吹き出すタイプの無人戦車を操り熱斗を妨害。
無人戦車にプラグインしてきたロックマンを迎え撃つため、パルストランスミッションシステムを使ってデザートマンとフルシンクロし戦闘を行うが敗北した。

事件から4ヶ月後、プロトのジャンクデータから彼の精神データが発見されて無事に保護され、しばらく入院した後、オフィシャルに逮捕され、取り調べを受けた。

入団理由は不明だが、他局に企画をパクられたりネタ切れで最近は視聴率が伸び悩んでいたとのこと。
この事から視聴率の高い番組を撮るために、WWWに入ったという可能性も考えられる。逮捕されるリスクは考えていなかったようだが
人質作戦を取った炎山に卑劣と言われた際に言い放った「この業界、いい『絵』と視聴率さえとれれば何したって構わないのサ!!」というセリフは、もしかすると彼自身の他にも彼の企画をパクった他局のことを示していたのかもしれない。

上記の理由もあってかWWWの構成員でありながら本業には非常に熱心であるようで、
逮捕された直後も番組の視聴率を気に掛け炎山に番組の視聴率を教えてくれるよう掛け合う姿が見られる。
一方で問題も多数発生しており、科学省には事前に許可を取るが秋原小学校うらかわ旅館については無断でロケを強行し、落下ギミックの安全対策が杜撰で参加者にケガ人が出てしまうも無視してイベントを続けるなど、かなりの無茶をやっていることがわかる。

なお彼が逮捕された直後も気にしていた番組の視聴率だが、無人戦車でのやり取りによると結局教えてもらえなかった様子。
そのことに関して「オフィシャルだったら、約束ぐらい守ってほしいもんだね」と自分の悪事を棚に上げて憤慨していた。
炎山は視聴率のことに関して一応「いいだろう」と答えていたのだが…犯罪者との約束を守る必要はない、ということなのか
もしくは大会の視聴率の結果が出る前に彼が脱獄してしまったか、自分が起こした事件によってその番組が通常通り放送されていなかった可能性が考えられるか。

ちなみに彼はTVの生放送で任務失敗の醜態を世間に晒しWWWの面子を潰してしまったというとんでもないやらかしをしたにも関わらず、脱獄後のワイリーからは幹部待遇の扱いを受けていた。同じく幹部だった犬飼猛雄は任務失敗を理由に消されてしまったというのに…。
もちろん彼は「いい『絵』と視聴率」のためならどんな事でもしようとする情熱に溢れた人間であり、これといった情熱を持っているような描写のなかった犬飼とは大きく異なると言えるが、違いはそのくらいでどちらも悪人である事に変わりはない。
彼が許されたその真相があるのはワイリーの胸中だけであろう。

外伝作品の『ロックマンエグゼ バトルチップGP』においては、本編に登場した名前付きのナビを所有しているオペレーターの中では、唯一参戦できずに終わってしまっている。
熱斗のママや担任のまりこ先生も参戦していたのだが、相棒であるデザートマンの戦術や形態が独特過ぎて扱いにくかったのだろうか。

年齢については本編では言及されていないがゲームの取り扱い説明書には30歳との記述がある。後に公式Twitterでもそう紹介されているので、年齢に関してはこれで間違いないようだ。

【漫画】

『バトルストーリー ロックマンエグゼ』(あさだみほ版)に登場。
『3』メンバーが中心となった「新WWW」のリーダー格として登場し、N1グランプリ決勝戦にプロトを持ち込んだ。
本人はDr.ワイリーの指示に従っていると思いこんでいたものの、実はその映像はプロトが作り出した偽物。
本物との相違点・違和感に気付いていたマハ・ジャラマに対し、砂山は何も気付いていなかったなど微妙に格下に描かれている。

【アニメ】

第3期『Stream』で登場。
ゲーム版同様、初登場した第5話時点ではDNNディレクターを務めており、テレビの企画「ボクらのマドンナ先生」に大園まりこを出演させるために秋原小学校で取材活動をしていた。

しかし、実はある日突然スラーが現れてアステロイドのデザートマンを授かっていたらしく、そのことが彼の回想で語られる。
強力な力を目の当たりにした砂山は、ディクレター業の裏でネオWWWに入団し悪事のため暗躍するようになり、テスラ・マグネッツの命令で世界各地でワイリーコレクションを強奪して回っていた。
この件に関しては賞金稼ぎのチャーリー・エアスターに嗅ぎつけられており、常に尾行されていた。

ネオWWWが第9話にて世間へ宣戦布告して、団員たちはネット警察に指名手配されているので、少なくともこの時点でDNNディレクターの職を降ろされていることになる。
なおネオWWWメンバーの内、まだ職を追われていない初登場時に既に入団済みであったのは彼だけである。

ナルシー・ヒデとは業界人繋がりで、彼の作品を結構気に入っているとのこと。
そのナルシーもスラーにアステロイドのビデオマンを授かり事件を起こしていたことから、ナルシーをネオWWWに勧誘した。

原作での設定からしてテレビ業界の悪習・倫理観の欠如したテレビマンという攻めたものだったが、テレビ放送に配慮してか
本作ではあまりテレビマンという設定は拾われておらず、どちらかというとストレートな悪役となっている。
一応、第9話ではテスラの世間への宣戦布告映像を撮影したり、所々でテレビマンらしい言い回しをするなどの描写はされている。

かつてのWWWメンバー達のことは「旧WWW四天王」と仰々しい呼び方をしつつも、「過去の亡霊」と蔑んでいる様子。
人工ダイヤモンド量産作戦の前にMaha壱番まで偵察に行った際は一応穏便に食事を済ませたようだが、マハ・ジャラマに対しては不遜な態度を取っていた。
彼の作るカレーの味を認めてはいるものの…というより認めたからこそ「片手間で作れる味ではない。WWWとしての誇りを失い、カレーに人生を捧げた証だ」と見なしていた模様。もっともその後の作戦中、彼に一杯食わされたことで認識を改めるのだが。

WWW以上の悪を気取るだけあって、アステロイドのリスクを承知の上で「力は使うためにある」と言い放つなど、中々の悪役ぶりを見せていたがそう言いつつもデザートマンに愛着があったのか、最終決戦(第40話「ネオWWW壊滅」)で彼がデリートされた際には絶叫。
心が折れたのか放心状態となり、西古レイと共にネット警察に無抵抗で逮捕された。

ちなみに、第9話限定で砂山のプラグインバンクが挿入されている。これは西古も同様。

原作『3』通りに年齢が30歳であれば、上司(ボス)であるテスラ・マグネッツ(29歳)より1歳年上ということになる。

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最終更新:2025年08月27日 20:31