六方悟

「人間が、この地球上に存在する限り、犯罪は決してなくならないんだって・・・」

【名前】 六方 悟
【読み方】 ろっぽう さとる
【分類】 登場人物
【所有ナビ】 ジャッジマン
【登場作品】 『6』
【アニメ版のCV】 間島淳司
【海外名】 Prosecutor Ito

【詳細】

常に笑顔を崩さないグリーンタウンにある裁判所の検事を務める男性。
その正体はWWWの一員であり、犯罪が減らない社会に絶望し、自分が悪の道を進むようになった。
初対面の際に彼に憧れた熱斗は、正体を知らなかった当初こそ審判の木による騒動の際にも「検事さん」と呼んでいたが、電脳獣を倒した後のエピローグの回想では「六方」と呼び捨てにしていた。

シーサイドタウンでの事件で逮捕されたキャプテン・クロヒゲの裁判で検事として出廷する。
当初の計画では比較的軽い罪にする予定だったようだが、任務失敗の罰を受けさせるため通常通りの刑を執行させた。

その後、WWWの計画の邪魔となる光祐一朗に「審判の木にハッキングをした」という嘘の罪を着せ、刑を実行させようとする。
しかし熱斗の活躍によって祐一朗のアリバイは証明され計画は失敗、次なる手としてお仕置きロボを暴走させる。
お仕置きロボの暴走を止めるべくプラグインした熱斗とロックマンによって持ちナビであるジャッジマンを倒された後、逮捕された。
そして裁判で懲役刑を下され、自身もお仕置き部屋に収容されることになる。

実は、審判の木はかつて彼が大学生時代に考案したもの。
オフィシャルの調査によると審判の木はかなりの改造が施されていたらしいが、自分が考えたシステムに裁きを下されるというのはなんとも皮肉な話である。

その後同じくお仕置き部屋に収容されていたクロヒゲと共に脱獄し、獣化の力を得たロックマンを狙って行動。
バレルの命令でロックマンを強奪した後はクロヒゲ、チロル入道露晴と共にWWWを脱退する。
ケイン市長の協力を取り付け独自に電脳獣を狙って行動するも、結局は失敗する。
最終的に六方、チロルと共に万博会場にあるWWW本部に密かに潜入しようとしたが、追いかけてきた熱斗にエレメントマンをデリートされた挙句、逮捕権限を持つ伊集院炎山が現れたためパビリオンから飛び降りて逃走。
…したのだが、高所から飛び降りた際にうまく着地が出来ず頭をぶつけ、気絶しているところをオフィシャルに逮捕された。
なお、WWWを離反した時は新たな組織名を『ジャスティスクラブ』にしたがっていた。

脱獄してからの彼は、以前に比べるとバレルやチロルに命令されて仕方なく悪事に加担している感じがあり、他の3人(麻波先生を除く)に比べると悪事には消極的である。
また4人の中では最も持ちナビを愛しており、パビリオンの電脳でジャッジマンを足止め役として置いていくときにはジャッジマンの身を案じる素振りを見せる。
その後、ロックマンにジャッジマンがデリートされたと知ったときは深く悲しむ様子を見せ、熱斗に追い詰められた時は“子供には暴力を振るわない”というポリシーに反しながらも実力行使で仇討ちをしようとしていた。

ネーミングはそのまま「六法」から。憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法の日本の法律における主要6カテゴリを指す。
裁判官や検事の必須アイテムである法令集の別名としても有名だろう。ただ、実際にはこの6つ以上にも色々な法令がある。
そして「六方」の読み方を変えると「むほう(無法)」にもなることから、
法律家を志しながら悪の道を歩むようになった経歴や、審判の木の改造といった法律をねじ曲げる行為に手を染める彼自身をこれ以上なく表したダブルミーニングにもなっている。

登場はエグゼシリーズ完結作の『6』のため全体的に印象は薄めだが、司法に携わる人間でありながら自身の正義感の暴走によって自身が最も嫌悪すべき悪に成り下がってしまい、挙句の果てに自分が最も信頼していたナビを失うという、
エグゼシリーズに登場する悪役の中では1・2を争うレベルの闇の深いエピソードを持っている。

アニメ版

BEAST+

第5期の後半の『BEAST+』第16話で登場。
ビヨンダードの住人であるクロヒゲやチロルとは違い、もともと熱斗が居た世界の住人。
WWWとも無関係で、一介の検事である。

…が、社会をより良くするために少しの違反も許さないという行き過ぎた正義感を持っており、ネットナビが犯罪を犯した場合は裁判にかけずその場で処分するという法律「ネットナビ処罰法」を考案。
司法長官がこの案に賛成しないことに腹を立て、自らジャッジマンを使って違反者に私刑を加えていた。
そのうえ、ネットセイバーである熱斗と炎山が子供であることについてネット警察をバカにするという態度もとる。

ここまで書くとダークヒーロー的な立場のキャラかと思いきや、
  • 自動販売機でジュースを買っても出てこない事に腹を立て、担当のサボっていたナビをジャッジマンに粛清させる
  • 道路交通法違反者に対し、車を操縦していたナビを逮捕して制御不能にさせる
  • 自分が本を読みながら歩いていて勝手に工事現場の穴に落ちたのに、業務上過失致傷で工事機材の制御ナビを逮捕
  • 花屋の女性店員に水を掛けられたので、「ブランドスーツズブ濡れ罪」で散水プログラムを無茶苦茶にする
  • 自分が信号を無視しておいて、「勝手に信号を赤にした罪」で信号を全部青にして交通網を混乱させる
  • 自分で激辛カレーを頼んでおいて、辛かったのでカレー屋のナビ(ガッツマン)を逮捕する
など、非常に身勝手極まる理由で犯罪を繰り返していた*1
最大の問題は、これらは前述の「ネットナビ処罰法」に基づいて実行されているのだが、その法律は施行されていない
この事をロックマンに咎められた際には「反逆罪」とまで口走っており、かなり無茶苦茶である。

最終的にビーストブレスでジャッジマンが焼かれたのに連動し、PETが発火→六方もチリチリ頭になるという
ギャグ色の強いオチでネット警察の真辺鈴に逮捕された。

ちなみに当たり前の話だが、検察庁が帰属しているのは行政権であり司法権や立法権は無い。
三権分立をガン無視しているのだから司法長官も賛成しないはずである。

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最終更新:2025年01月19日 18:58

*1 唯一いちゃもんレベルでなかったのは、たこ焼き屋のタコが産地偽装されている件だけである