キャプテン・クロヒゲ

「ワシはこのショーのために「組織」から力を借りたんだ!」

【名前】 キャプテン・クロヒゲ
【読み方】 きゃぷてん・くろひげ
【分類】 登場人物
【所有ナビ】 ダイブマン
【登場作品】 『6』
【アニメ版CV】 石井康嗣
【海外名】 Blackbeard

【詳細】

潜水艦の乗組員のような格好をした男性。潜水艦型のネットナビダイブマンオペレーター
項目名はあくまで偽名であり、本名は磯崎太平(いそざき たいへい)という名前らしい。
クロヒゲといってもおてんこさまみたいな声の某なんとか・D・ティーチではなく、実在した海賊・エドワード・ティーチが由来だと思われる。

以前はシーサイドタウンにある水族館の調教師として働いていたが、イルカに火の輪くぐりをさせたりアシカに重量挙げをさせるなど、行うショーが過激すぎたため解雇されてしまった。
彼はそのことを逆恨みしてWWWに入団し、報復として水族館を襲撃。動物たちを管理するすいぞくかんの電脳をジャックして水族館にいる魚や動物たちを外へと放流してしまう。
プラグインしてきた熱斗とロックマンによって水族館の電脳を突破され持ちナビであるダイブマンを倒された後新垣コジローを人質にとるが、動物たちに阻止されて逮捕されるという因果応報な最後を迎える。

後日グリーンタウン裁判所で裁判が行われ、無期懲役の判決を下されお仕置き部屋に収容された。
元々は検事として生活していたWWWの団員の手で刑が軽くなるようにして貰う予定だったらしいのだが、任務失敗の咎から上記のように見捨てられる形となった。
本人は裏取引のことを知っていたため、普通に判決が下ったことに驚いている描写がある。

その後、のちの事件で同じくお仕置き部屋に収容された六方悟と共に脱獄し、獣化の力を得たロックマンを狙って行動。
だが、バレルに叱責された事で麻波剛チロル、六方、入道露晴と共にWWWを脱退。
同時に電脳獣の力を狙っていたケイン市長との連携を結ぶも、本人と接触している場面を光熱斗に見られた上ボディーガードとして潜入捜査していた伊集院炎山にその現場を押さえられ、現行犯で再び逮捕された。
ちなみに、水族館襲撃の時の一人称は「ワシ」であったが脱獄後は一人称が「オレ」に変わっている。

なお、動物を暴れさせる事件を引き起こした人間として『3』に登場する犬飼猛雄と共通する。
両者ともにWWWの構成員であり、過去動物にまつわる仕事に従事していたという点も一緒。

犬飼の場合業績不振から経営していたサーカスを解散させていること、クロヒゲは上述の通り水族館にいる生物にサーカスばりのアクションを強要させたことで解雇と顛末は異なるものの妙に符合する点が見られる*1
犬飼は任務失敗のためワイリーに見限られ処分されたとされる側だが、クロヒゲはワイリーを逆に見限った側。もっともクロヒゲも任務失敗を理由に六方を通じて処分されかけたという事情があるのだが。
ただ少なからず忠誠心はあっただろう犬飼に対し、クロヒゲに忠誠心と呼べるものは見当たらず、それがそれぞれのキャラクターの評価の違いに影響する事になった。

クロヒゲは水族館襲撃の後にシーサイドタウンの水道施設を乗っ取り、才葉シティ全体の水の供給を停止させる大規模なテロを予定していた。
しかし、この作戦自体クロヒゲからの申し出があった事で許可されたものであり、電脳獣復活というWWWの目標には一切関係のないクロヒゲの私怨による事件という側面が強い。
WWW絡みの事件はワイリーの野望達成に関係している事が大半なので、クロヒゲの様に個人的な事情で組織の活動に関係のない事件を起こすWWWの団員は結構珍しい。
その点では『3』における、水属性繋がりかつ自らが考えた作戦を実行したバブルマンの要素も含まれている。


アニメ版

『BEAST』で初登場。
こちらではWWWとは一切関係無く、異世界ビヨンダードに暮らす悪党として登場する。
チロルと共に電脳獣グレイガの味方をして私腹を肥やしていたが、ゾアノダークマンが熱斗とロックマンに敗れたのを機にクロヒゲ城を放棄して逃走。
その後はビヨンダードのDr.ワイリーの手下になってトリル誘拐などの悪事を働くも、アジトで遊んでいた所をカーネル達に取り押さえられてしまい、脱出のために乗り込んだ飛行船も爆破されたことで消息不明となる。

『BEAST+』にて熱斗達の世界に迷い込んでいたことが判明。なお彼とチロルが登場する回は、毎回「時空航海日誌」と称したクロヒゲのナレーション*2で始まる。
こちらの世界ではバブルマンと組んで熱斗に復讐しようとするが、コピーロイドを用いた作戦は結局失敗に終わる。
そして「別の世界だろうとDr.ワイリーであることには変わりない」という言い分で、こちらの世界のワイリーに縋り付くものの全く相手にされず業を煮やしていた所、偶然彼から盗むことに成功したチップでチロルと共にクロスフュージョンをしようとする。
しかし、これはシンクロチップではなくワイリーが新たに試作した「逆シンクロチップ」であり、ナビと一体化した状態で電脳世界に閉じ込められてしまった。
ちなみにこの状態でフラフラとあちこちを迷い歩いている最中、桜井メイルの家の電脳に侵入したことで、彼女の見ているテレビの画面に入り込んでしまう一幕も。怒りと恐怖に駆られた彼女の手によってテレビごと窓から投げ出され、「何て凶暴な女なんだ…」とぼやいていた。

電脳世界から救出された後はチロルと水族館で働いている様子。
ため息混じりで働くチロルと違って未だ彼は世界征服を諦めておらず、次こそシンクロチップを手に入れて熱斗とロックマンへのリベンジを果たすつもりでいるようだが、じゃれついてきたアシカ達の下敷きになるという憂き目に遭う…。
ワイリーは彼らが元の世界に戻る方法をいずれ見つけ出すことを宣言したので、その内ビヨンダードに帰れる日も来るのかもしれない。

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最終更新:2025年08月12日 01:05

*1 ちなみに犬飼もアニメだと動物の扱いがひどかったりする

*2 当初の回では、一人称は「私」で口調も厳かなものだったが、次第に普通の喋り方へと変わっていく。なお熱斗に対して強烈なトラウマがあるのか、この独白の中で彼のことを「この世界を支配する悪魔のような少年」とあまりにも露悪的な表現で語っている…