【組織名】 |
WWW |
【読み方】 |
わーるどすりー |
【登場作品】 |
ゲーム:『1』『3』『6』 アニメ:『無印』 漫画:『鷹岬版』『あさだ版』 |
【詳細】
科学省を追放された
Dr.ワイリーが結成した犯罪組織。ネットワーク社会を破壊する事を目的としており、その為に大規模な活動を行うのが特徴。
読み方は『
ワールドスリー』であり、
『草草草』、『トリプルワロス』ではない。名前の意味・由来は不明。
現実世界における「WWW」は「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ」の略。世界中のあらゆるサイトをウェブで繋ぎ、簡単に公開・閲覧出来る様にしたシステムがこのWWWなのである。
サイトのURLに『WWW』が使われているのは、まだサーバーのスペックが低かった頃の仕様の名残でもある。
学校の教師等の公共施設の職員から軍事関係者まで、WWW傘下の人間は公的な立場や現実世界への強い影響力を持つ人物も多い。
作品によってメンバーが大きく入れ替わっているが、その多くはワイリーのカリスマに惹かれて集まった者達だという。
この部分は
オフィシャルにも評価されている。
だが、その一方で日暮さんや
大園ゆりこの離脱や、アネッタや麻波先生のような純粋に「悪」とは言い難い者も集まっていたり、『6』の面々の様に後に反乱を起こす者達もいる等、所々歪な部分が見え隠れしている。
一応『6』で反乱を起こした面々については、司令官であるバレルの態度にも問題があったので、当然といえば当然とも言える。
そうしたいろんな意味で一筋縄では語れないところがWWWという組織の奥深さであり、そこに面白さが感じられるといえるだろう。
『ロックマンエグゼ』という作品を象徴する組織であり、登場しない作品であっても大抵何らかの形で関わっている。
『2』ではDr.ワイリーが
ゴスペル首領へ
フォルテの製作技術を提供し、WWW残党が組織復興の為に
ウラインターネットの奥深くに
WWWエリアを作っていた。
『4』と『5』に登場する敵組織「
ネビュラ」の首謀者
Dr.リーガルはDr.ワイリーの息子であり、その動機は社会から追放された父の敵討ちのつもりだった。『5』
カーネル版ではDr.ワイリー本人も少しだけ登場している。
本編以外でも『トランスミッション』ではWWW残党である
教授がDr.ワイリーの遺志を継ぐ目的で活動を行い、『
バトルチップGP』では研究所の跡地が裏
ネットバトル大会の会場として使用された。
『P.o.N』ではワイリーがWWW結成直前に
キャッシュの本拠地である研究所のシステムを起動させた事が、キャッシュやファントムナビが誕生するきっかけとなっている。
WWW構成員にはランクがあり、末端の団員だった日暮さんにはWWWのサーバーに至る道中のアクセス権が一部しか渡されていないなど、階級による待遇の差は大きい。
しかし、日暮さん曰く『給料は高い』らしく、『6』でも麻波先生に対して資金援助を行っている辺り、犯罪組織ではあるものの待遇はかなり良いのかもしれない。
資金源は不明な上『1』でまどいが金銭目的の脅迫をおこなっていたりと、懐事情は割とあやふやな所もあるのだが。
『3』の西古の言及によると、組織のブラックリストに載る様な相手を倒すなどの大きな手柄を立てると幹部クラスに昇格できるらしい。
また、
大園ゆりこが幹部になれたのは双子だった事が絡んでいるなど、技能や手柄以外の昇格条件もある様だ。
ほかにも、
フラッシュマンが「戒律その98!戦いに敗れてもただでは
デリートされるな!」と発言しており、ナビに対しても何かしら指導しているのだろうか。
あと多い
一般構成員同様幹部の中にも上下があり、『1』ではまどいがAランク
オペレーター、マハ・ジャラマがSランクオペレーターであることが語られている。
作中の描写を見る限り『1』のマハ・ジャラマと『6』のバレルは他の幹部よりも高い地位におり、残りの幹部は概ね同格と思われる。
任務を失敗した場合には、例え幹部クラスでもこっぴどく叱られる。場合によっては
犬飼猛雄のように消される者もいる。
とはいえ
犬飼猛雄の件は基本的にレアケースのようで、一度や二度任務に失敗しただけで消される事は無いようだ。でなければTVの生放送で任務失敗の醜態を世間に晒しWWWの面子を潰してしまった
砂山ノボルが消されなかった事に説明がつかないからである。
そういう意味では失敗を一切許容しないゴスペルよりはずっと寛大と言えるだろう。それでもがっつり怒られるので叱責後にワイリーやバレルの態度に対して愚痴をこぼす構成員達の姿が結構な頻度で描かれている。
名実共に巨悪と呼べる程の影響力を持つ組織だが、同じく無法者であるウラインターネットの住人達からも支持を受けているかといえばそうでもなく、むしろかなり嫌われている。
WWWはウラのルールを無視してウラインターネットの一部を勝手に私有地化しているが、ウラの住人からしてみれば縄張りを荒らされるようなものなので評価が下がるのも当然といえば当然ではある。
相当頭にきているようで、『6』ではWWWの
ヒールナビをウラの住人達が叩きのめしている様子も確認出来る。
『6』の事件が終結後、Dr.ワイリーは憑き物が落ちた様にネットワーク社会の発展に尽力する様になった。
悪の組織が潰える事は無いだろうが、少なくともワイリーをリーダーとするWWWは二度と復活しないだろう。
【アニメ版】
アニメ版でも悪の限りを尽くしており、Dr.ワイリーがゴスペルの黒幕であった事も同じだが、『無印』第25話でWWW壊滅後に元幹部達が復活への足掛かりとして
カレーショップ「MaHa壱番」を開業。
しかもそれなりに成功しており、後にジャワイ島に二号店「MaHa弐番」を開店するに至った。
熱斗達とは『無印』第46話でワイリーの遺産を巡るなど敵だったが、『無印』第47話ではカレーを振舞いノリノリでレースに参加する彼らの姿は原作では考えられない程のコミカルであり、後に
デカオや
チサオ、
ディンゴも従業員となりカレー修行や出前に勤しむ等、途中からは完全に味方ポジションとなっている。
ワイリーが組織した事が明かされるまでは
ゴスペルと抗争関係に有り、『無印』第33話や『無印』第36話~第37話で
ウイルス工場の破壊を企てる。
まどいは『無印』第42話で一時的に離脱し、エレキ伯爵は『無印』第50話で明かされた後も兄
ガウスとの対決を優先するなどしたが、Dr.ワイリーへの忠誠心を失った訳ではなく、『Stream』第39話ではネオWWWに対しDr.ワイリー指揮下で行動を起こし、WWW復活にも変わらず意欲的な言動を見せていた。
しかし、ワイリーは『BEAST+』第9話等でクロヒゲに世界征服を持ちかけられても断っており、再結成は考えていないのかもしれない。
Dr.ワイリーの声ひとつでいつでも犯罪行為を起こしかねない集団をネット警察が放置している理由は不明だが、
ネットセイバーやその仲間達が店に入り浸っている現状を彼らへの抑止力としているのかもしれない。
【漫画版】
鷹岬版『ロックマンエグゼ』
Dr.ワイリーが
ドリームウイルス討伐による
科学省の爆発に巻き込まれて生死不明となっており、WWWが再登場する事は無かった。
『3』と『6』に相当する事件も独自のアレンジが加わり、WWWが関わらないものになっている。
最終更新:2025年04月04日 19:45