ガッシュTCBにはわかりにくい
ルールが少々多いため、本ページではそのようなわかりにくい・誤解されやすい
ルールを纏めて取り上げる。
類似例やFAQなどが存在せず、裁定が不明な
ルールについてはここではなく
裁定が不明なルール・カードページを参照。
ただし、このゲームは公式の
ルールサポートセンターが2006年3月31日に終了を迎えて17年以上が経過したゲームであり、現存する情報はあまりにも少ない。
ルールブックやFAQ等から読み取れる情報を取り上げるが、実際に出されていた裁定通りとなる証拠はない。
ゲームを行う上では当日のジャッジの裁定が優先されるため、「ここに載っているからこうだ」と決め付けず、疑わしい点は当日のジャッジに判断を仰ぐ(ジャッジがいない個人間のプレイの場合はお互いの相談で決める)ようにしよう。
また、「質問」や「指摘・情報提供」は
トップページのコメントに寄せていただけるようお願いします。
ゲームルール
準備フェイズ
コイントスで先攻・後攻を決める場合、オモテ・ウラを当てたプレイヤーが先攻になる
真ルールブック14ページや
公式サイト
に記されている。
当てた側が好きな方を選べるのではない。
準備フェイズに出した魔物の扱い
準備フェイズに出した魔物は「このターンに出した」扱いにはならない。
よって準備フェイズに相手が出した魔物を、
魔界学校の校長《合格のハンコ》の効果で捨て札にはできないという裁定が出ている。
バトル
バトル・インの確認時には何で攻撃するかを指定する
確認するときには、相手に「バトル・インしていいですか?」と聞きます。
このとき、何の効果で攻撃するかも告げます。
真ルールブック22ページや
公式サイト
にこのように記されているが、やや見落としやすいかもしれないルール。
「バトル・インしていいですか?」ではなく「○○でバトル・インしていいですか?」と確認を取るのがより適切である。
バトルアイコンを持つカードの扱い
バトル中にはバトルアイコンを持ったカードしか使用できない。
真ルールブックの25ページや41ページ、
公式サイト
でも確認できる。
一方で、
バトルアイコンを持つカードは、非バトル中には使用できない。
この事はプレイシート兼説明書に記されているのだが、ルールブックや公式サイトには載っていないため、わかりにくいルールになっている。
ジャマー
「効果の割り込み」ではないため、「ジャマーする対象の解決後」にジャマー効果の使用条件を満たしていなければならない
ジャマーを使うタイミングは、効果を一度解決した後の「アクション」のタイミングとなる。
真ルールブックの18ページや40ページに図入りの解説があり、39ページには「効果が無効にされると、効果が解決される前の状態に
もどります。
」といった表現がされている事からも「一度解決した後」で使用する事が読み取れる。
そのため以下のように効果を一度解決した事によって、ジャマー効果が使用できない状況が作られる場合、そのジャマーは使用できなくなる。
ゲームの進行をスムーズにするために、解決を省略してジャマーが使われる事もあるが、このように状況に変化が生じる場合はきちんと解決処理を挟みながら進行すると混乱せずプレイできる。
特に「ジャマーに対してジャマー」が起きるような場合では毎回解決を挟むようにした方が良いだろう。
また、この仕組みによって思わぬ強化・弱体化を受けたカードもあると言える。
バトル中のジャマーは「バトル」と「ジャマー」の両方のアイコンのあるカードが必要
コイントス
コイントスの結果を変更する効果の扱い方
Q.コインを振りなおしたり、オモテにする効果はいつ、どう使うの?
A.コインを全部振った直後に使い、コインの結果を変更することができます。
このコインを変更する効果は、アクションを使わず使用することができます。
効果を使用する権利が移りかわることもありません。
コインを変更する効果はジャマー効果ではありません。
また、コインを変更する効果を、ジャマー効果などで無効にすることはできません。
真ルールブック47ページに以上のように事細かに記されている。
コインを全部振った直後というタイミングで使用し、ジャマーされる事もないという特殊な点が多い。
旧
ルールでもVer.3.0から割り込み扱いではなくなり、割り込みも不可といった変更がなされていた。
同時にカードを場に出す効果
Aを出してそれに対応するBを出すという処理はできる
対象を取る効果
対象は宣言時に指定する
知名度がどれほどかは怪しいが、旧
ルールの時点から存在していた裁定。
例えば
E-080 スカイダイビングで出すカードは、カードの使用を宣言すると同時にその対象を選ぶ必要がある。
真
ルールではジャマーされるされないにかかわらず、効果を使用した時点で解決処理が行われるため、対象を取る事を意識する必要は薄くなった。
ただし、真
ルールにおいてもなお
バトル項目(真ルールブック24ページ)で以下の内容が「重要」と強調されて記されている。
S-391 ザケルや
S-354 ジェルド・マ・ソルドといったバトルを行うカードの場合、使用してすぐに処理されるのではなく、魔力勝負後に処理のタイミングがやってくるためだろう。
※重要
攻撃や防御の効果で、効果の対象を選ぶときは、効果の宣言時に決めてしまいます。
コインを投げる効果のときも、宣言時にコインを投げます。効果は、宣言時に確定させます。
本来のパートナーではないパートナー
お互いに指定し合う関係でなければパートナーカードは付けられない
パートナーを付ける際には片方だけ一致しているだけでは不十分で、魔物側とパートナー側のお互いが指定し合っていなければならない。
ルールブックにはここまで明記されていないものの、
シュナイダー《命名ウマゴン》のFAQのQ6にて説明されている。
以下のカードは指定関係によって付けられるパートナーが制限される。
以下のカードは「カードの
ルール」によって付けられる条件を指定しているため、例外として付ける事ができる。
また、W魔物やVS魔物からパートナーを引き継げる状況において、正しくないパートナーが付いてしまう場合、そのパートナーは捨て札となる。
(例:「
ガッシュ・ベル&ブラゴ」に付いている「シェリー」は、「金色のガッシュベル」を重ねたり、「
ガッシュ・ベル&
テッド」と入れ替える際に捨て札になる)
ダブルフェイスカードの
M-290 ガッシュ・ベル/ゼオンは、裏返した際に正しくないパートナーが付いてしまう場合、そのパートナーは捨て札になる。
ただし、
シュナイダー《命名ウマゴン》で魔物の名前を変更された時は、既に付いているパートナーは捨て札にならない。
W魔物やVS魔物に付いているパートナーの効果は、本来対応している魔物と魔物の術にしか効果を与えられない
例)
ガッシュ・ベル&
ブラゴに付けられた「次のこのパートナーの魔物が使う術は防御されない」という高嶺清麿の効果は、
ブラゴの術には効果を与えない。
VS魔物
場に出す際の捨て札にする処理は「魔物のルール」による処理だが、「効果で捨て札にできない」効果で防ぐ事ができる
※公式文献がなく、当時のプレイヤーの記憶や情報に基づく情報です。
VS魔物を場に出すために捨て札にする処理は「魔物の
ルール」によって捨て札にする処理が行われる。
そのため、本来であれば「効果」として扱わないが、
ウォンレイ《愛のために》や
キャンチョメ《僕が守るんだ!!》の「
相手の効果では
捨て札にならない」という効果で防げる裁定が下りていた。
この裁定が有名化しているようなので、当日ジャッジの判断次第ではあるものの、このような裁定となると考えておいた方が良いだろう。
【ラストVS】は【ステイ】ではないため取り除く事はできない
【ラストVS】は【ステイ】としては扱わない。(勿論【スタンバイ】としても扱わない)
そのため、【ステイ】を取り除く効果で解除する事はできない。
【ラストVS】を取り除く効果を持つカードは登場していないため、一度出されるとそのゲーム中【ラストVS】で指定されたカードは出す事ができなくなる。
S魔物
真ルールからはかけられている効果を引き継ぐようになった
旧
ルールではS魔物を重ねた際に、かけられていた効果は取り除かれる
ルールだった(旧ルールブックVer.3.0の32ページ)。
真
ルールでは【ステイ】や【スタンバイ】といったかけられている効果を引き継ぐようになった。
真ルールブックの48ページや魔界王攻略完全バイブル4の40ページでも触れられてはいるのだが、見落としやすい点の一つなので注意。
なお、W魔物やVS魔物の場合は、かけられている効果は引き継がれない裁定のままである。
H魔物
ハイド状態に関するルール
H魔物は
「普通の魔物を場に出す効果では出すことができない」
、H魔物がウラ向きで場に出ている際は「
ハイド状態」という扱いになり、
ハイド状態のH魔物は
「同時に1体しか場に置けない」「1アクションを使って自分の空いているページに戻すこともできる」「MP置き場の右に置く」
といった独自の
ルールがいくつも存在する。
詳細は本Wikiの
ADVルールページの「H魔物」を参照。
しかし、この情報が記されているのは
紫電の雷帝付属のプレイシート兼説明書だけである。
真ルールブックVer.1.0よりも後に登場したカードの種別であるため、H魔物について記されたルールブックは存在しない。
公式サイト
にもH魔物についての
ルールは掲載されておらず、カードに記されているテキストでは上記の点についての説明が不十分で、知名度の低い
ルールとなっている。
【
ハイド魔物】魔物置き場とは別の場所に、ウラ向きで出す。
1アクションを使って、このカードをオモテ向きで場に出せる。
2枚組のカード
魔界王決定戦における2枚組のカードに関する裁定
真ルールブックや公式サイトのルールページにこれらに関する記述はない。
ただし、公式サイトの「イベント情報」内
大会のルール
ページより、以下の
ルールが設けられていた事が確認できる。
○ 以上のような、カードナンバーにaやbがついて、2枚でひと組になっているカードは以下のようにあつかいます。
- 魔本に入れるときは、かならず見開きに2枚(aが左、bが右)に入れなければならない。
- 魔本にあるときには、2枚のうち両方がないと使うことはできない。
(何らかの効果で1枚が捨て札になったり、異なるベージになっているときには使えない)
- 捨て札にあるときにも、2枚のうち両方がないと効果を使うことはできない。
(1枚だけが捨て札になっているときには使えない)
W魔物・VS魔物・T魔物以外の「捨て札にして場に出す」魔物カード
パートナーカードやかけられていた効果は引き継がない
ガッシュ・ベル《金色の光》のように、同名の
魔物カードを捨て札にして場に出すカードが存在する。
そのカードを場に出す場合、捨て札にするカードに付いていたパートナーやかけられていた効果を引き継ぐ事はできない。
W魔物等はルールブックに記されているのだが、ここに該当する魔物については
ガッシュ・ベル《金色の光》のFAQからしか読み取る事のできないルールとなっている。
ちなみに、該当するカードは以下の4枚。
別の名前を持つ魔物カード
このカードは場にあるとき、「○○」としてあつかう。
魔本や捨て札にある時には、カード名として記された名前としか扱わない
該当する魔物は「魔物の
ルール」によって本来の名前を得る。
しかし、その「魔物の
ルール」には「このカードは場にあるとき」と記されているため、魔本や捨て札にある時にはカード名として記された名前しか持たない(「シュナイダー」は「
ウマゴン」として扱わない)カードとなる。
なお、石版状態で場に置かれている場合は本来の名前としても扱い、それを捨て札にW魔物等を出す事はできる。
石版状態では「魔物の
ルール」は無効にならず、場にある事に違いはないので、本来の名前として扱える。
同名のカード
「同名のカードとしてあつかう」の基準
E-113 贈り物を探せ!のように「宣言したカードを捨て札にする」、
E-081 魔界の門のように「いずれかの領域を参照して同名のカードを捨て札にする」といったカードが存在する。
このようなカードのいくつかには、真
ルール移行後にテキストに以下の脚注が加えられるようになった。
●( )つきのカード名のカードは、( )内が異なっていても同名のカードとしてあつかう。
●W魔物やVS魔物の場合、カード名が完全に一致しなければ、同名のカードとしてあつかわない。
「同名のカードとしてあつかう」の基準(補足)
-
場
のW魔物やVS魔物は、それぞれの名前としても扱う。
-
場以外
のW魔物やVS魔物は、それぞれの名前としては扱わない。
-
場
と
場以外
で名前を比較する場合、W魔物やVS魔物は完全一致でなければならない。
例として
E-081 魔界の門の場合、捨て札の「ガッシュ・ベル&ウマゴン」は「
ガッシュ・ベル」としても「
ウマゴン」としても扱わないため、場から捨て札にできるカードは「ガッシュ・ベル&ウマゴン」のみとなる。
場の「ガッシュ・ベル&ウマゴン」であれば「
ガッシュ・ベル」としても「
ウマゴン」としても扱うため、捨て札にそのどちらかがいれば捨て札にできそうだが、3番目のルールによって捨て札にできない。
また、
場のカード同士
で比較する
ウマゴンVSウォンレイ《躊躇なき拳》の場合もこれならば辻褄が合う。
場の「ウマゴンVSウォンレイ」を「
ウォンレイ」としても「
ウマゴン」としても扱うため、片方を含んでいれば捨て札にできる。
このように考えた場合であれば、「
ウマゴン」が一致しているとして相手の「ウマゴンVSカルディオ」等も捨て札にできる。
カードを「使った」の基準
無効にされていた場合に「使った」とみなすかについて
これに基づいて考えるなら「無効にされていても使ったという事実は残る」ため、原則的にはカウントされる。
ただし、「無効にされていなければ」というテキストを持つカードの場合には、無効にされた分は数えないと言える。
ゴールドリスト
ゴールドリストが一番正しい物として扱う裁定
今後、カードの効果は、このゴールドリストが一番正しい物として扱います。
ただし、以下のカードのようにゴールドリスト側の誤植や不備が疑われる場合もある。
そういったカードはジャッジや対戦相手と相談して解決したい。
「かばわれたときに○○する」効果・「かばえない」効果の新旧テキストと「魔物以外でかばう」効果
- 「かばわれたときに○○する」効果と「魔物にかばわれたときに○○する」効果
- 「かばえない」効果と「魔物でかばえない」効果
該当しうるカードの旧フォーマットのカードを使う場合、逐一ゴールドリストを確認する必要があるため要注意。
V-002 バルカン四代目は採用率の高いカードの一つであるため、少なくとも「かばわれたときに○○する」効果に関してはしっかりと確認しておく必要がある。
非公式大会を開催する場合、この確認によってスムーズな進行が妨げられると判断するなら、一律でどちらかに統一する当日裁定を出しておくのも手と言える。
+
|
該当するカード |
「●」印は旧フォーマットでは逆側だったカード。
「かばわれたときに○○する」効果
「魔物にかばわれたときに○○する」
「かばえない」効果
「魔物でかばえない」効果
|
魔物カード
パートナーカード
術カード
この2枚は以下の共通した脚注が記されている。
●通常の「場の魔物は3体」とは別に、3体まで場に出せる。
●「同名のカード」でも場に出せる。
●「
キャンチョメ」が場から離れたら、分身体すべては捨て札になる。
この3番目の「●「
キャンチョメ」が場から離れたら、分身体すべては捨て札になる。」がこのゲームのルールに則ると複雑な事になる。
このゲームで「丸括弧のあるカード名」は「丸括弧のないカード名」と同名としても扱われる。
そのためテキストに従うと、本体か分身体かを問わず、いずれか1体が場から離れただけで分身体は全て捨て札になってしまう。
原作の「本体が力尽きて分身体が全滅(
ロデュウ・
ジェデュン戦)」というシチュエーションが念頭にあると、誤って分身体の全滅を起こしてしまうので気を付けよう。
「
キャンチョメ(分身体)」は「このカードを捨て札にする→」効果ばかりであり、複数展開すると「効果の使用」だけで全滅に繋がりやすい事も頭に入れておきたい。
イベントカード
MJ12カード
バルカンカード
最終更新:2024年02月27日 00:21