基本情報
略歴
「暴嵐虎」と呼ばれた
ガライザラ王
ゴルギウスの一人娘、騎馬を手足の様に扱ったことから「騎将姫」と呼ばれた。
ガライザラは、国というより様々な民族の集合体であったが、
ゴルギウスは主義も主張も異なるそれぞれの民族を纏め上げ、事実上の統一を成し遂げ、器量と人徳をもって統治していたが、突然の病死により部下であった
バシュタルクがその地位を引き継ぐこととなり、当時子供だったシオンは「姫」と呼ばれるお飾りの状態となる。
父譲りの勇猛さを持ち、自ら騎馬を率いて広大な大地を駆け、
ノスタル高原の戦いにおいて
ヴァン・フレイ国と戦い、傭兵
サヌアもその実力に感嘆し、騎馬部隊を率いたその戦いぶりは父
ゴルギウスの再来と呼ばれた。
そんな最中、当初父の死は
ガルゾーマの策謀ではないかと疑っていたシオンだが、やがてそれは自分に疑惑がかかることを避けるために誘導した
バシュタルクの仕業だと知り、彼に対抗する為
イクルテイと共に仲間を集め、自らの派閥を作り始めた。
その際、自分の騎馬部隊の鎧を黒に統一し、
黒耀騎兵団を名乗る。
人物
- 誇り高い性格で、フィヨルドの戦いでは既に勝機を失った事を理解しながらも、ヴァン・フレイ国の本陣に向けて特攻し、自らの誇りを貫き通した。
- 「暴嵐虎」と畏れられた父ゴルギウスに対しては強い敬愛の心を抱いており、指揮官として自らの理想としていたという。バシュタルクから独立する際に、自分の騎馬部隊を黒一色に統一し、黒耀騎兵団を名乗ったのも亡き父親への慕情からという説もある。
- 幼い頃よりガライザラ王の娘として鍛えられ、バシュタルクが実権を握り、姫と呼ばれていた時も、常に剣を佩き、馬術や軍学を磨くことを怠らなかった(シオンをお飾りの存在として扱おうとするバシュタルクへの反抗心が、より一層そうした行動に駆り立てたともいわれている)。反面、ガライザラにおける複雑な立場もあってか友人は余り多くなく、ティアナと出会うまで同世代の友人は皆無であったという。
- フェローラの戦いにて、ガリックを討ち取った際、彼の所有していたディヴァイドやハスティアといった五本の武器を手に入れたが、その内一本は墓所としてガリックの遺体と共に残し、残った四本を自らの武器として使用した。四本の武器はそれぞれが異なる魔力を秘めていたが、シオン自身が弓を得手としていたこともあり、特にハスティアを愛用していたという。後に、フィヨルドの戦いにてシオンが戦死した際に、ハスティアとアジバルドは戦利品として回収され、ティアナとミッドガルツに授与されているが、残った二本については所在が不明となっており、歴史書に記されなかった将に与えられたとも、戦場の混乱の中で破壊・紛失したともいわれている。
- 名前についている「ヴァルナ」とは、ガライザラの伝説に出てくる75人の騎馬将軍の一人、ガライザラでは族長や猛将が、自分の名前に騎馬将軍の名を付ける風習があった。
関連項目
最終更新:2024年08月21日 20:05