基本情報



略歴

アリアス国の将。
彼が10歳の時、フェローラ国軍の攻撃により首都が陥落、べリア半島へと脱出する。
その後成長したミッドガルツは将軍となり、国王バーチャの警護をするまでになった。

アリアス遠征において、ヴァン・フレイ国軍がアリアス奪還に動いたと知ると、すぐに行動を共にするべきと主張したが、バーチャは出陣をためらい、結局ヴァン・フレイ国に全てを戦わせてると、戦後になってから到着した。しかも、馬上から尊大な態度を見せた為、これにヴァン・フレイ国の諸将が怒るが、ミッドガルツが必死になだめた。
その後も、ヴァン・フレイ国軍の協力の下、アリアスの戦いにおいてついに首都を奪還する。

しかし、ヴァン・フレイ国軍が帰国した後、ガルゾーマが率いる軍勢に首都が再攻撃を受け、しかもバーチャは権力を取り戻してから完全な暴君となっていたため、皮肉にも、既にフェローラ国側となっていた自国民衆の手によって殺害された。

ミッドガルツはアリアスより脱出し、満身創痍な状態でヴァン・フレイ国にたどり着きそのことを報告、ルナティスの薦めもあり以後はヴァン・フレイ国の将軍となり、カインヴァルザの戦いに参戦した。
更に、混乱を続ける母国アリアス国の内乱に介入、マイドルシンの戦いに勝利すると、リムクラブを王として再建させる。

ヴァン・フレイ国は、来るべきガライザラとの戦いに備え、ミッドガルツを「リムクラブガライザラへ友好の証として送った将軍」と偽り、ティアナと共にガライザラシオンの元へ潜伏させる。

ガライザラの一員としてリオステリアの戦いに参戦し、両者がなるべく共倒れになる様に、ルナティスから預かった策をいくつか実行するが、この頃シオンと親友になってしまったティアナとの間で、意見の対立も起きた。

だが、グラーバルシオン陣営にはせ参じると、「なるべくガライザラ内乱を引き伸ばして双方を疲弊させよ」という密命を秘めていたミッドガルツは、シオンに力のバランスが傾き始めたことを懸念、グラーバルを酒宴に誘い、酔って口が軽くなった姿を演じてわざとシオン軍の弱点をもらした。
これまでの騎馬民族長なら、この情報を手土産に短絡的にバシュタルクの元に向かうと思っていたが、グラーバルはミッドガルツの想像とは違い、冷静な判断をくだせる男だった。
彼が実際シオン軍に入って感じた「弱点」と、ミッドガルツが語る「弱点」があまりにも一致しないことに疑問を感じ、逆に内応の芝居をすることで、ミッドガルツは正体が暴かれ、ティアナと共にかろうじて脱出に成功し、ヴァン・フレイ国へ帰国する。

その後、 ガライザラを駆逐したフィヨルドの戦いでは、ミューと共に餌付けした魔物を敵陣に突撃させる重要な任務を成功させる。
1741年11月、その後のアルファの実質上の主導権を決める決戦となるリーズライディの戦いに参戦、勝利に貢献する一方で、彼の度の過ぎた「慎重論」が、圧勝の機会を逃がしたという側面も指摘されている。

六界連合軍によるルーイガルド侵攻作戦がはじまると、ルーイガルド17327年、カティアの戦いハイネスブルの戦いカスタリアの戦いガルーダ攻略戦エイクレア攻略戦ゲルトエルトの戦いカルダザルスの戦いといった主要な戦いに参戦するが、17329年8月シャクティアナ帝国との決戦となったエリス・ラゴンの戦いにおいて、グラスシードローラルの想像を絶する猛攻撃によって戦死する。


人物

  • 何事にも生真面目で忠実な性格。誰に対しても敬語で、常に一歩退いた位置から言葉を発する。
  • リーズライディの戦いにおいて、彼は撤退していくクレアティボ国軍を追撃しようとするグラーバルに、「撤退が速やか過ぎる、罠だ」と進言、結果論だが、この時ダルスバード艦隊の出現に混乱して逃げ出したクレアティボ国軍に「罠」があったとは考え難く、ここで追撃を仕掛けてリーズライディにまでなだれ込めば、後の反撃、ガウデバ投入もなくこの戦いはヴァン・フレイ国軍の圧勝で終わっていた可能性が高い。


関連項目



最終更新:2024年08月05日 18:38