ENFJ Fe-Seループから抜け出すには 空回りへの対処法
ENFJが過度に社交的になると、当面の状況に対処するために 多くの事柄に手を出し過ぎたり、刹那的な衝動に身を委ねてしまい、 長い目で見て行動することができなくなってしまうということを既にお話しました。
ENFJが過度に社交的になると、当面の状況に対処するために 多くの事柄に手を出し過ぎたり、刹那的な衝動に身を委ねてしまい、 長い目で見て行動することができなくなってしまうということを既にお話しました。
これは、とくに若いENFJに起こりがちですが、 あまりにも直接的な行動に出るために、逆に良くない結果をもたらしてしまうこともあります。
もし、空回りが自分と周囲を悩ませ始めていることに気がついたら、 内向的直観(Ni) の働きに頼り、長い目で見て何をすべきか、 自分の行動が人々にどのような影響を与えることになるのかを 内省熟考する必要があります。 そのためには、一旦 外向的感覚(Se)を止める必要もあるでしょう。
具体的に、意図して一人の時間を持ってみる必要があります。 そして、当面の課題から一時的に解放され、 長い目で見てどうすれば良いのか、 普遍的な影響を求めて思索をするのです。
そうすることによって、 外向的感情(Fe) と 内向的直観(Ni) のバランスを取り、健康なENFJに近づいて行きます。
しかし、これだけでは充分ではありません。 過度に 外向的感情(Fe)の働きに頼っていることで、 他者から不適切な影響さえも受けてしまったり、 人間関係を重視するあまり、 非効率な判断を自分や他人に押し付けてしまうことがあります。 これを避けるためには、内向的思考(Ti)を使って、 状況や人間関係を一歩引き下がって冷静に理論的に見つめ直す必要があります。
冷静で理論的になることで、どこか自分だけの利益や安全を守るような、いやらしいことのように 思われ、ENFJらしくないように感じられるかもしれません。
しかし、実際はそうではありません。
一人一人の独立と調和の取れた協力関係には、 公平な利益分配のための賢い仕組みが必要なのです。 そのためには、分析、分類、一貫的推論、理論による考察をすることによって スマートな解決法と仕組みを決めることが不可欠となります。
調和の取れた人間関係と、長い目で見て社会に良い影響をもたらすこと、 それがENFJのテーマであるとしたら、 内向的直観(Ni) と 内向的思考(Ti) による内省はとても重要になります。
自分が求め続けていることのために、 自分の特徴と敢えて反対のことをしなければならない。
これは、自己実現の過程であり、自己超越の過程なのです。
内省によって、首尾よく一貫した長期的なビジョンを持つに至ったなら、 再び外界との関わりを持ち始めましょう。 これは、苦労することはないはずです。
そして、今回は、空回りで浪費することは無いはずです。 なぜなら、より綿密で妥当な思想と理念に基づいて判断し行動することができるのですから。
収容所を出た、ネルソン・マンデラ氏、ホセ・ムヒカ氏のように。