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SCP-1051-JP

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&font(#6495ED){登録日}:2022/02/19 Sat 23:11:47 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1051-JPはシェアード・ワールド『[[SCP Foundation]]』に登場するオブジェクトである。 メタタイトルは『魔法素数』。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafe→Euclid。 *概要 SCP-1051-JPは異常な性質を持った&bold(){非常に巨大な[[素数]]}である。((素数ってなんだったっけ?という人のために素数について簡単に説明すると“自分と1以外の数で割り切れない数”のこと。2、3、5、7、11…なんかがそれ。)) 現時点で6つが発見されており、これらを発見順にSCP-1051-JP-1~6と指定する。 それぞれの数学的性質は以下の通り。なお、昇順(小さい順)で提示する。 -SCP-1051-JP-3 SCP-1051-JP群の中では最小。 それでも報告書執筆現在知られている最大の素数よりも大きいことが証明されている。((ちなみに現実世界で2022/05/09現在認知されている最大の素数は2^82,589,933-1で、十進法で表記するとおよそ2500万桁ある。)) -SCP-1051-JP-4 何某かの数列の第(十数桁)項目の項として現れる数。 -SCP-1051-JP-6 ある10進法レピュニット数。 レピュニット数とは、11111111のように全ての桁が1である数のこと。なお、レピュニット数の素数は無限にあると予想されているが、証明はされていない。 -SCP-1051-JP-1 あるメルセンヌ素数。 メルセンヌ素数とは、2のn乗 - 1(n は自然数)の形で表せる素数のこと。無限にあると予想されているが、証明はされていない。 -SCP-1051-JP-2 ある双子素数のうち、小さい方の数。 双子素数とは、差が 2 である二つの素数の組。小さいものだと(3,5)とか(5,7)みたいなもので、こちらも無限にあると予想されているが、やはり証明はされていない。 -SCP-1051-JP-5 [削除済み]となっており不明。 それではこのオブジェクトの異常な特性についてだが、この長大な数列を「素数である」という認識とともに認知した場合、それが非常に長大な桁数であるにもかかわらず、認知者の脳内の&color(#F54738){&bold(){短期記憶領域}}に対して&bold(){SCP-1051-JPが強制的に記憶される。} 人間の脳というのは上手くできていて、得た情報を一旦&color(#F54738){短期記憶}として仮置きし、その中から重要度の高そうな情報を選り分けて「学習」することで忘れにくい&color(#3B4EF0){長期記憶}になるというプロセスを踏む……のだが、通常人間が短期記憶領域に記憶できる数列というのはせいぜい6-7桁程度である。電話番号や郵便番号を一発で覚えようとしても大抵すぐに忘れてしまうのを思い出してもらえれば。 その程度の領域に何万何億、或いはそれ以上の桁の数が無理矢理ブチ込まれるのだから、当然短期記憶領域をブチ抜いて&bold(){脳が&color(#F54738){オーバーフロー}を起こす。}結果として重篤な意識障害、全身の痙攣症状が発生する中、被験者は&bold(){この数列を先頭桁の数字から読み上げる}という行為を開始。この行為は最終的に神経に致命的な損傷をきたして&bold(){&color(#F54738){死ぬ}}か、発話能力不全になるまで続く。 なお、先述の理論の裏付けとして、事前に記憶補強剤を服用することにより症状が軽減されることが知られている。 ただし記憶補強剤を用いた場合でも、後遺症として恒久的な記憶障害を被ることになるので、死なないとしてもただでは済まないことは想像に難くない。 ……要するに、このオブジェクトの異常特性を一言で表すと、 『&bold(){これが素数であるという認識をもってこの「数列」を閲覧・認知すると&color(#F54738){脳が破壊され、この数列を読み上げながら死に至る}}』というものになる。 よって特別収容プロトコルは以下。 -オブジェクトは財団保有のメインフレームに保管。 -オブジェクトを利用する場合は、クリアランスレベル2以上の職員に許可を取った上で、&bold(){数学的素養のないDクラス職員}を使役して取り扱う。使用後、SCP-1051-JPを含む情報は速やかに廃棄処理する。 -数学に関するある程度の知識を持つ人間、&bold(){特に素数についての知識を有する者}は、SCP-1051-JPの認知を禁止する。 *発見経緯 このオブジェクト数列の内-1から-4までは、国内のとあるアマチュア数学者が自宅で異状死しているという通報から発見された。 この人物は以前友人である財団エージェントに対し、「&bold(){現在知られていない効果的な素数判定方法を未来人に教えてもらった}」と話しており、かねてより要観察対象として注目されていた人物だった。 なお、この「&bold(){未来人}」に関しては現在も捜索が行われている。 被害者の妻によると、被害者は最近手に入れた資料の整理をしている最中に、突然痙攣と数字の読み上げを行い出したらしいとのことで、この「資料」を調べた結果、職員1名の犠牲を払って異常性が発覚。その後の実験によって異常性の発現条件の特定がなされた。 そして財団は&bold(){異常性を持つ素数の探索プロジェクト-"ミネルヴァ"を実行。}結果、同様の異常性を持つ-5と-6が発見され現在に至る。 *実験記録 -実験記録1 まずは素数の概念を知らない被験者に対し、ディスプレイでSCP-1051-JP-3数列を閲覧させても異常性は発現しなかった。 その後、素数についての講習を行い素数について完全に理解させた後、先ほどと同様SCP-1051-JP-3を見せ、「これは素数です」と教えると例の症状が発生。被験者は程なくして脳内出血により死亡した。 どうやら、それが素数であるという数学的な証明を理解しなくてもいいらしい。 また、ディスプレイ上の数字は非常に小さく、当初被験者は「字が潰れてほとんど読めない」と発言していた。このことから&bold(){数字を具体的に視認していなくとも、それが数字であると認知しさえすれば異常性に引っかかる}と考えられる。 -実験記録2 大学院数学科専攻修了レベルの知識を持つ被験者に対し、SCP-1051-JP-5数列を閲覧させ、48時間の期限を設けてこれが素数であるか否かを判定させた。 当然と言えば当然だが、桁が大き過ぎるために結局判定することは出来ず、例の症状も現れなかった。 この実験により、数学的な知識を十分に有していても、これが素数であるかについての情報が全くなければ症状が現れないことを確認。 -実験記録3 素数についての知識がある被験者に対し、素数であるという説明とともに、SCP-1051-JP-2の一部を見せた。症状が発生するまで開示する範囲を広げていった結果、&bold(){100%開示される前のあるタイミングで症状が発生した。} ということで、数列の一部の閲覧であっても「ある閾値」を超えれば異常性を引き起こすらしい。 -実験記録4 数学についての高度な知識がある被験者3名に対し、まず恣意的な記号の組み合わせとして表現されたSCP-1051-JP-1、-4、-6を、素数であるという説明とともにそれぞれ見せたが、この時点では症状は発生しなかった。 &bold(){しかし、それらを構成する記号が示す意味を具体的に説明したところ、&color(#F54738){即座に発症した。}} ……当初、SCP-1051-JPの異常性はその「数列」の閲覧でのみ起こり得ると予想され、オブジェクト数列の長大さから、民間人への曝露事案は最初の例を除いてまずないと判断されていた。 しかし今回の結果により、民間人に被害が起こる可能性が想定以上に高いことが判明。長々とした数列を見なくとも、例として&bold(){「2^[編集済み]-1」}のような“式”として記述されているものを素数だと認識した&bold(){だけ}で発動するのだから。 オブジェクトクラスはSafeからEuclidに再分類され、&bold(){全世界で行われている素数探査プロジェクトへの監視}が義務付けられた。 追記・修正はSCP-1051-JP-1を読み上げてからお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1051-JP - 魔法素数 by jpn20180622 http://scp-jp.wikidot.com/scp-1051-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更 )&link_copy(text=項目コピー ) &link_diff(text=項目変更点 )&link_backup()&link_upload(text= アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) ……まだ報告書には続きがある。 つい先ほどSafeからEuclidへと再分類されたSCP-1051-JPだが、&bold(){&color(#F54738){Keterクラス}への再々分類が検討されている。} このオブジェクトとして指定されている素数群、どれも&bold(){よりにもよって数学という学問において重要度の高い考察対象なのである。} 具体的には、 -SCP-1051-JP-5 とある方程式の解で、&bold(){この解は数学上の未解決問題の証明における補題に用いられる}。 -SCP-1051-JP-3 先述の通りSCP-1051-JP内最小であり、しかも&bold(){新たな素数判定法による初期の検定対象となる可能性が高い。} -SCP-1051-JP-1 素数探索界隈で頻繫に参照されるメルセンヌ素数で、計算機の処理速度向上により、&bold(){百年も経たずに人類が観測可能な時間内での素数判定が可能になる}との見解がある。 -SCP-1051-JP-2、SCP-1051-JP-4、SCP-1051-JP-6 詳細不明。&bold(){財団が収容するあるオブジェクトの収容プロトコルに何らかの形で関わっている模様。} こういうわけで、そう遠くない未来における&bold(){民間でのSCP-1051-JP被害者の発生が予測されている。}かといって研究の阻害は数学の発展に大きく遅滞をもたらすことから、収容を目的とした行動をとることが困難になっている。 しかも現在発見されているオブジェクトは先述の通り、数学の発展において重要な役割を持つものばかり。&bold(){仮に将来発見されるであろうSCP-1051-JPも同様であるならば、数学上の問題を解決する試みの中で&color(#F54738){不測の被害者}を出してしまう可能性は非常に高い。} なので仮にこの異常性に対処することができない場合、&bold(){人類はいずれ数学の発展に限界を迎えるとの予測がなされている。} 現在、全世界の高度な数学知識を有する人物に対する記憶補強手術の計画が検討されている。 追記・修正は新たなSCP-1051-JPを発見してからお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1051-JP - 魔法素数 by jpn20180622 http://scp-jp.wikidot.com/scp-1051-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,15) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - クルーシュチャ方程式みたい -- 名無しさん (2022-02-20 00:52:45) - 「「素数」を数えて落ち着くんだ…」→「ンンッ…マ゜ッ!ア゛ッ!↑(発狂)」 -- 名無しさん (2022-02-20 02:27:55) - 知ったら即死系は数あれど、近い将来人類が必ず見つける概念にそれが埋め込まれてるっていうアイデアは盲点だった。 -- 名無しさん (2022-02-20 18:01:41) - 知ったらダメだから数学者殺すじゃなくて知っても死なないようにするのは意外 -- 名無しさん (2022-02-20 18:06:06) - 知った時点で終わりの数式って、小説版岸辺露伴でも見たな -- 名無しさん (2022-02-20 21:38:23) - しかし未来の素数判定方法を教えた未来人がいるのだから、未来では解決しているのでは・・・とも思えるが。 -- 名無しさん (2022-02-21 03:37:59) - ↑未来人が現代から繋がる人類ではない可能性もある 仮に脳が発達しただけの人類が善意で教えに来たとして、その場合お前の善意で祖先が死ぬわという -- 名無しさん (2022-02-21 10:46:26) - ↑2 そもそも「なんでその『未来人』が『未来の素数判定方法』について被害者に教えたのか」もわからんからなあ。ほんとに未来人だとしたらわざわざ未来から来たわけだろ?自分の先祖に最新の素数判定方法を教えることによって発生するメリットってなんだ……? -- 名無しさん (2022-02-21 11:14:57) - 記法が違っても発症する+具体的にどんな数か知る必要はないってのからすると SCP-1051-JP-3進数でSCP-1051-JP-3は「10」だから「10は素数」って言われるだけで発狂か? -- 名無しさん (2022-02-21 16:19:25) - SCP-1051-JP-3進法の10は素数、と説明されたら発狂するだろうけど、それはSCP-1051-JP-3は素数って言われるのと同じことでは -- 名無しさん (2022-02-21 22:14:41) - 解釈の差にもよる気がする。記号だと思ってる段階では発狂しないから、「"SCP-1051-JP-3"偽である命題」 -- 名無しさん (2022-02-22 08:21:23) - 誤送信失礼。SCP-1051-JP-3という単語が変数であり、論理的に偽である数学文章を言われただけとか思われたら多分セーフになるような気もする。 -- 名無しさん (2022-02-22 08:23:35) - 素数だと認識できれば数字かどうか判別できないレベルで小さくてもいいなら、縮小しまくったのを「これは素数です」って説明した直後に昏倒とかいうシャイガイ的な使い方ができてしまう -- 名無しさん (2022-02-22 10:10:52) - 数が多すぎて脳の許容量を超えるから発狂するんで、10や縮小しまくった数では発狂しないだろう -- 名無しさん (2022-02-22 13:06:33) - 人間バッファオーバーフローだなあ。 -- 名無しさん (2022-03-03 00:21:40) - 双子素数が無限に存在するかどうかはまだ未解決だぞ -- 名無しさん (2022-03-27 16:47:37) - 脳が破壊される -- 名無しさん (2022-05-07 12:53:24) - ↑9コイツ(及び今後発見されるだろう他の素数)の無力化についての研究を前倒しで行わせたい、コイツが日本で最初に発見される様に仕向けたい(それによるメリットがある)とかかね -- 名無しさん (2022-06-25 13:28:26) - ↑5 どうだろう、理解しようとしてわかりやすい記述(普通の人間の場合十進数)に脳内で展開してしまうのかも。 -- 名無しさん (2023-08-07 21:43:13) - これ好きだなあ 数多の数学者を魅了し続ける素数なのがまた良いんだよね、素数ならあり得そうとか思っちゃう 人類が続く限りいつか発見される、でもそれがいつになるのか数学者でもわからないって点もサイコー -- 名無しさん (2023-08-25 23:51:06) - 実はわずかに抵抗力のある人間がいて生き残り、未来人はその子孫で、しかしそんな歴史的知識もないまま安易に「何で人類が激減したのかよくわからんけど、もっと素数を教えて数学を発展させれば科学も発展して防げるのでは?」と教えに来ちゃってたりして…まさにそれこそが… -- 名無しさん (2023-12-15 23:26:13) - 新しい素数が見つかったと聞いて -- 名無しさん (2024-10-23 02:58:23) - レピュニット数は1だけの素数って事は、これ知ってる人間は1が多数書かれたのを見てここに素数があると思うだけでアウトなのでは -- 名無しさん (2024-12-07 17:03:23) - それはその通りだと思うが、今検証されてる最大のレピュニット素数が800万桁らしいので、最低でもそれ以上の個数の1が並んでるところを見ながらこれは素数ですって認識することがあるかと言うとじゃない? -- 名無しさん (2026-01-12 23:34:30) #comment(striction) #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2022/02/19 Sat 23:11:47 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-1051-JPはシェアード・ワールド『[[SCP Foundation]]』に登場するオブジェクトである。 メタタイトルは『魔法素数』。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafe→Euclid。 *概要 SCP-1051-JPは異常な性質を持った&bold(){非常に巨大な[[素数]]}である。((素数ってなんだったっけ?という人のために素数について簡単に説明すると“自分と1以外の数で割り切れない数”のこと。2、3、5、7、11…なんかがそれ。)) 現時点で6つが発見されており、これらを発見順にSCP-1051-JP-1~6と指定する。 それぞれの数学的性質は以下の通り。なお、昇順(小さい順)で提示する。 -SCP-1051-JP-3 SCP-1051-JP群の中では最小。 それでも報告書執筆現在知られている最大の素数よりも大きいことが証明されている。((ちなみに現実世界で2022/05/09現在認知されている最大の素数は2⁸²⁵⁸⁹⁹³³-1で、十進法で表記するとおよそ2500万桁ある。)) -SCP-1051-JP-4 何某かの数列の第(十数桁)項目の項として現れる数。 -SCP-1051-JP-6 ある10進法レピュニット数。 レピュニット数とは、11111111のように全ての桁が1である数のこと。なお、レピュニット数の素数は無限にあると予想されているが、証明はされていない。 -SCP-1051-JP-1 あるメルセンヌ素数。 メルセンヌ素数とは、2のn乗 - 1(n は自然数)の形で表せる素数のこと。無限にあると予想されているが、証明はされていない。 -SCP-1051-JP-2 ある双子素数のうち、小さい方の数。 双子素数とは、差が 2 である二つの素数の組。小さいものだと(3,5)とか(5,7)みたいなもので、こちらも無限にあると予想されているが、やはり証明はされていない。 -SCP-1051-JP-5 [削除済み]となっており不明。 それではこのオブジェクトの異常な特性についてだが、この長大な数列を「素数である」という認識とともに認知した場合、それが非常に長大な桁数であるにもかかわらず、認知者の脳内の&color(#F54738){&bold(){短期記憶領域}}に対して&bold(){SCP-1051-JPが強制的に記憶される。} 人間の脳というのは上手くできていて、得た情報を一旦&color(#F54738){短期記憶}として仮置きし、その中から重要度の高そうな情報を選り分けて「学習」することで忘れにくい&color(#3B4EF0){長期記憶}になるというプロセスを踏む……のだが、通常人間が短期記憶領域に記憶できる数列というのはせいぜい6-7桁程度である。電話番号や郵便番号を一発で覚えようとしても大抵すぐに忘れてしまうのを思い出してもらえれば。 その程度の領域に何万何億、或いはそれ以上の桁の数が無理矢理ブチ込まれるのだから、当然短期記憶領域をブチ抜いて&bold(){脳が&color(#F54738){オーバーフロー}を起こす。}結果として重篤な意識障害、全身の痙攣症状が発生する中、被験者は&bold(){この数列を先頭桁の数字から読み上げる}という行為を開始。この行為は最終的に神経に致命的な損傷をきたして&bold(){&color(#F54738){死ぬ}}か、発話能力不全になるまで続く。 なお、先述の理論の裏付けとして、事前に記憶補強剤を服用することにより症状が軽減されることが知られている。 ただし記憶補強剤を用いた場合でも、後遺症として恒久的な記憶障害を被ることになるので、死なないとしてもただでは済まないことは想像に難くない。 ……要するに、このオブジェクトの異常特性を一言で表すと、 『&bold(){これが素数であるという認識をもってこの「数列」を閲覧・認知すると&color(#F54738){脳が破壊され、この数列を読み上げながら死に至る}}』というものになる。 よって特別収容プロトコルは以下。 -オブジェクトは財団保有のメインフレームに保管。 -オブジェクトを利用する場合は、クリアランスレベル2以上の職員に許可を取った上で、&bold(){数学的素養のないDクラス職員}を使役して取り扱う。使用後、SCP-1051-JPを含む情報は速やかに廃棄処理する。 -数学に関するある程度の知識を持つ人間、&bold(){特に素数についての知識を有する者}は、SCP-1051-JPの認知を禁止する。 *発見経緯 このオブジェクト数列の内-1から-4までは、国内のとあるアマチュア数学者が自宅で異状死しているという通報から発見された。 この人物は以前友人である財団エージェントに対し、「&bold(){現在知られていない効果的な素数判定方法を未来人に教えてもらった}」と話しており、かねてより要観察対象として注目されていた人物だった。 なお、この「&bold(){未来人}」に関しては現在も捜索が行われている。 被害者の妻によると、被害者は最近手に入れた資料の整理をしている最中に、突然痙攣と数字の読み上げを行い出したらしいとのことで、この「資料」を調べた結果、職員1名の犠牲を払って異常性が発覚。その後の実験によって異常性の発現条件の特定がなされた。 そして財団は&bold(){異常性を持つ素数の探索プロジェクト-"ミネルヴァ"を実行。}結果、同様の異常性を持つ-5と-6が発見され現在に至る。 *実験記録 -実験記録1 まずは素数の概念を知らない被験者に対し、ディスプレイでSCP-1051-JP-3数列を閲覧させても異常性は発現しなかった。 その後、素数についての講習を行い素数について完全に理解させた後、先ほどと同様SCP-1051-JP-3を見せ、「これは素数です」と教えると例の症状が発生。被験者は程なくして脳内出血により死亡した。 どうやら、それが素数であるという数学的な証明を理解しなくてもいいらしい。 また、ディスプレイ上の数字は非常に小さく、当初被験者は「字が潰れてほとんど読めない」と発言していた。このことから&bold(){数字を具体的に視認していなくとも、それが数字であると認知しさえすれば異常性に引っかかる}と考えられる。 -実験記録2 大学院数学科専攻修了レベルの知識を持つ被験者に対し、SCP-1051-JP-5数列を閲覧させ、48時間の期限を設けてこれが素数であるか否かを判定させた。 当然と言えば当然だが、桁が大き過ぎるために結局判定することは出来ず、例の症状も現れなかった。 この実験により、数学的な知識を十分に有していても、これが素数であるかについての情報が全くなければ症状が現れないことを確認。 -実験記録3 素数についての知識がある被験者に対し、素数であるという説明とともに、SCP-1051-JP-2の一部を見せた。症状が発生するまで開示する範囲を広げていった結果、&bold(){100%開示される前のあるタイミングで症状が発生した。} ということで、数列の一部の閲覧であっても「ある閾値」を超えれば異常性を引き起こすらしい。 -実験記録4 数学についての高度な知識がある被験者3名に対し、まず恣意的な記号の組み合わせとして表現されたSCP-1051-JP-1、-4、-6を、素数であるという説明とともにそれぞれ見せたが、この時点では症状は発生しなかった。 &bold(){しかし、それらを構成する記号が示す意味を具体的に説明したところ、&color(#F54738){即座に発症した。}} ……当初、SCP-1051-JPの異常性はその「数列」の閲覧でのみ起こり得ると予想され、オブジェクト数列の長大さから、民間人への曝露事案は最初の例を除いてまずないと判断されていた。 しかし今回の結果により、民間人に被害が起こる可能性が想定以上に高いことが判明。長々とした数列を見なくとも、例として&bold(){「2^[編集済み]-1」}のような“式”として記述されているものを素数だと認識した&bold(){だけ}で発動するのだから。 オブジェクトクラスはSafeからEuclidに再分類され、&bold(){全世界で行われている素数探査プロジェクトへの監視}が義務付けられた。 追記・修正はSCP-1051-JP-1を読み上げてからお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1051-JP - 魔法素数 by jpn20180622 http://scp-jp.wikidot.com/scp-1051-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更 )&link_copy(text=項目コピー ) &link_diff(text=項目変更点 )&link_backup()&link_upload(text= アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) ……まだ報告書には続きがある。 つい先ほどSafeからEuclidへと再分類されたSCP-1051-JPだが、&bold(){&color(#F54738){Keterクラス}への再々分類が検討されている。} このオブジェクトとして指定されている素数群、どれも&bold(){よりにもよって数学という学問において重要度の高い考察対象なのである。} 具体的には、 -SCP-1051-JP-5 とある方程式の解で、&bold(){この解は数学上の未解決問題の証明における補題に用いられる}。 -SCP-1051-JP-3 先述の通りSCP-1051-JP内最小であり、しかも&bold(){新たな素数判定法による初期の検定対象となる可能性が高い。} -SCP-1051-JP-1 素数探索界隈で頻繫に参照されるメルセンヌ素数で、計算機の処理速度向上により、&bold(){百年も経たずに人類が観測可能な時間内での素数判定が可能になる}との見解がある。 -SCP-1051-JP-2、SCP-1051-JP-4、SCP-1051-JP-6 詳細不明。&bold(){財団が収容するあるオブジェクトの収容プロトコルに何らかの形で関わっている模様。} こういうわけで、そう遠くない未来における&bold(){民間でのSCP-1051-JP被害者の発生が予測されている。}かといって研究の阻害は数学の発展に大きく遅滞をもたらすことから、収容を目的とした行動をとることが困難になっている。 しかも現在発見されているオブジェクトは先述の通り、数学の発展において重要な役割を持つものばかり。&bold(){仮に将来発見されるであろうSCP-1051-JPも同様であるならば、数学上の問題を解決する試みの中で&color(#F54738){不測の被害者}を出してしまう可能性は非常に高い。} なので仮にこの異常性に対処することができない場合、&bold(){人類はいずれ数学の発展に限界を迎えるとの予測がなされている。} 現在、全世界の高度な数学知識を有する人物に対する記憶補強手術の計画が検討されている。 追記・修正は新たなSCP-1051-JPを発見してからお願いします。 ---- #right(){#openclose(show=▷CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-1051-JP - 魔法素数 by jpn20180622 http://scp-jp.wikidot.com/scp-1051-jp この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,15) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - クルーシュチャ方程式みたい -- 名無しさん (2022-02-20 00:52:45) - 「「素数」を数えて落ち着くんだ…」→「ンンッ…マ゜ッ!ア゛ッ!↑(発狂)」 -- 名無しさん (2022-02-20 02:27:55) - 知ったら即死系は数あれど、近い将来人類が必ず見つける概念にそれが埋め込まれてるっていうアイデアは盲点だった。 -- 名無しさん (2022-02-20 18:01:41) - 知ったらダメだから数学者殺すじゃなくて知っても死なないようにするのは意外 -- 名無しさん (2022-02-20 18:06:06) - 知った時点で終わりの数式って、小説版岸辺露伴でも見たな -- 名無しさん (2022-02-20 21:38:23) - しかし未来の素数判定方法を教えた未来人がいるのだから、未来では解決しているのでは・・・とも思えるが。 -- 名無しさん (2022-02-21 03:37:59) - ↑未来人が現代から繋がる人類ではない可能性もある 仮に脳が発達しただけの人類が善意で教えに来たとして、その場合お前の善意で祖先が死ぬわという -- 名無しさん (2022-02-21 10:46:26) - ↑2 そもそも「なんでその『未来人』が『未来の素数判定方法』について被害者に教えたのか」もわからんからなあ。ほんとに未来人だとしたらわざわざ未来から来たわけだろ?自分の先祖に最新の素数判定方法を教えることによって発生するメリットってなんだ……? -- 名無しさん (2022-02-21 11:14:57) - 記法が違っても発症する+具体的にどんな数か知る必要はないってのからすると SCP-1051-JP-3進数でSCP-1051-JP-3は「10」だから「10は素数」って言われるだけで発狂か? -- 名無しさん (2022-02-21 16:19:25) - SCP-1051-JP-3進法の10は素数、と説明されたら発狂するだろうけど、それはSCP-1051-JP-3は素数って言われるのと同じことでは -- 名無しさん (2022-02-21 22:14:41) - 解釈の差にもよる気がする。記号だと思ってる段階では発狂しないから、「"SCP-1051-JP-3"偽である命題」 -- 名無しさん (2022-02-22 08:21:23) - 誤送信失礼。SCP-1051-JP-3という単語が変数であり、論理的に偽である数学文章を言われただけとか思われたら多分セーフになるような気もする。 -- 名無しさん (2022-02-22 08:23:35) - 素数だと認識できれば数字かどうか判別できないレベルで小さくてもいいなら、縮小しまくったのを「これは素数です」って説明した直後に昏倒とかいうシャイガイ的な使い方ができてしまう -- 名無しさん (2022-02-22 10:10:52) - 数が多すぎて脳の許容量を超えるから発狂するんで、10や縮小しまくった数では発狂しないだろう -- 名無しさん (2022-02-22 13:06:33) - 人間バッファオーバーフローだなあ。 -- 名無しさん (2022-03-03 00:21:40) - 双子素数が無限に存在するかどうかはまだ未解決だぞ -- 名無しさん (2022-03-27 16:47:37) - 脳が破壊される -- 名無しさん (2022-05-07 12:53:24) - ↑9コイツ(及び今後発見されるだろう他の素数)の無力化についての研究を前倒しで行わせたい、コイツが日本で最初に発見される様に仕向けたい(それによるメリットがある)とかかね -- 名無しさん (2022-06-25 13:28:26) - ↑5 どうだろう、理解しようとしてわかりやすい記述(普通の人間の場合十進数)に脳内で展開してしまうのかも。 -- 名無しさん (2023-08-07 21:43:13) - これ好きだなあ 数多の数学者を魅了し続ける素数なのがまた良いんだよね、素数ならあり得そうとか思っちゃう 人類が続く限りいつか発見される、でもそれがいつになるのか数学者でもわからないって点もサイコー -- 名無しさん (2023-08-25 23:51:06) - 実はわずかに抵抗力のある人間がいて生き残り、未来人はその子孫で、しかしそんな歴史的知識もないまま安易に「何で人類が激減したのかよくわからんけど、もっと素数を教えて数学を発展させれば科学も発展して防げるのでは?」と教えに来ちゃってたりして…まさにそれこそが… -- 名無しさん (2023-12-15 23:26:13) - 新しい素数が見つかったと聞いて -- 名無しさん (2024-10-23 02:58:23) - レピュニット数は1だけの素数って事は、これ知ってる人間は1が多数書かれたのを見てここに素数があると思うだけでアウトなのでは -- 名無しさん (2024-12-07 17:03:23) - それはその通りだと思うが、今検証されてる最大のレピュニット素数が800万桁らしいので、最低でもそれ以上の個数の1が並んでるところを見ながらこれは素数ですって認識することがあるかと言うとじゃない? -- 名無しさん (2026-01-12 23:34:30) #comment(striction) #areaedit(end) }

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