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ストーンヘンジ(エースコンバット)

登録日:2026/10/19 Sun 14:40:32
更新日:2026/10/19 Mon 20:52:26NEW!
所要時間:約 12 分で読めます




ストーンヘンジ(Stonehenge)とは、ACE COMBATシリーズに登場する架空の兵器である。



【概要】

正式名称は「120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲」。初登場はACE COMBAT 04 shattered skies。
通称の由来は、巨石が円環状に配置されたイギリスの古代遺跡・ストーンヘンジになぞらえたもので、正式名称が長すぎるため専らストーンヘンジと呼ばれるのがほとんど。
火薬で撃発させる炸薬式と、電磁力で弾頭を加速させる電磁投射式のハイブリッド砲で、これが円環状に8基配備されている。
当初は撃発まで電磁式を想定していたものの、負荷に耐え切れず砲身が溶けるという懸念や、連射する際の電力供給の問題から複合式に見直されたという経緯がある。

設置場所はエルジア共和国の隣国であり、ユージア大陸の中央に位置する中立国・サンサバルシオンの砂漠地帯。
専用の発電用原子炉が地下に建設されているほか、敷地面積の2割を占める超巨大蓄電用コンデンサおよび弾道計算用のスーパーコンピューターが8,192台(=1基あたり1,024台)配備されており、
その圧倒的な計算力によるシミュレーションを行い、目標への超精密射撃を可能にしている。


【概要:なぜこんなものを?】

これほど大掛かりかつ圧倒的な破壊力を持つものが作られたのか。
その狙いは、小惑星の破片の撃墜。

作中世界(ストレンジリアル)において発見された直径1マイル(約1.6km)の小惑星「1994XF04ユリシーズ」が地球に衝突するとの試算がなされ、
ロシュ限界を突破し分裂した無数の破片がエルジアやサンサバルシオンなどが属するユージア大陸を中心に世界中に落下、未曾有の被害が出ることが想定されたため、
各国が協力して技術や資金を出し合い、この破滅を回避あるいは被害軽減を図るべく、ユージア大陸において平和目的で建造されたのがこの「ストーンヘンジ」である。
有効射程は驚異の1,200km。ユージア大陸のほぼ全土を射程に収める範囲で、使用する砲弾も飛来する破片をブチ抜くための専用の徹甲榴弾のほか、命中率重視の榴弾、広範囲に散らばった破片をまとめて始末する特殊砲弾の3つ。

そして来たるXデー、作中の1999年7月8日*1にユリシーズは無数の破片に分裂、ユージア大陸全土および隣のアネア大陸東部にも降り注ぐ。
ストーンヘンジによる迎撃は完全ではなく、それどころか破片が4番基に直撃したことで破損。
落下から2週間だけで50万人もの犠牲者を出し、それに伴って生まれた難民および経済危機は世界を巻き込むのであった。



【概要:希望から絶望へ】

……しかし。
大陸諸国は、ユリシーズ落下で最も被害を被ったエルジアに対して大量の難民を押し付けたのである。
もちろんエルジアも当初は難民受け入れの姿勢を見せたものの、20万人を受け入れた時点でビザ発給の厳格化で受け入れを事実上拒否したが、そんなことはお構いなしに大陸諸国だけでなくNGOすらも難民をエルジアに押し付け続けており、
ただでさえ経済が疲弊しているところに国境沿いに大量の難民が集結、治安も悪化していった。

我慢の限界を迎えたエルジアは事態解決を図り2003年に大陸各国へ侵攻、「大陸戦争」が勃発する。
侵攻にあたりエルジアはサンサバルシオンへ電撃侵攻し、ストーンヘンジを掌握。対空兵器として転用されたストーンヘンジは大陸全土を射程に収め、隕石の破片すら破壊する巨砲で大陸全土の制空権を得たのである。
破片とはいえ隕石を破壊するほどの弾頭が発射された時、砲弾そのものの破壊力もさることながら、周囲に発生する衝撃波も非常に強力なものとなり、
秒速6km(=マッハ18)で飛翔する弾頭は、高度2000フィート以上(約600m)の航空戦力を衝撃波だけで撃墜できるというインチキじみた制圧力を持つ。
戦闘機乗りにとっては一応の安全圏である高度2000フィート以下など地面スレスレも同然。作中でも「地面には潜れないぞ!」と味方機パイロットが叫ぶシーンがある。

かくして大陸の制空権を抑えたエルジアはその圧倒的な戦力を以て、他大陸諸国の連合軍である独立国家連合軍(ISAF)を追い詰めていき、
ISAFの精鋭パイロットらによるストーンヘンジ空爆作戦をも退けて戦力を大きく削いだことでISAFに大陸を放棄させたところまで追い詰める。
こんな敗色濃厚なISAFの反攻が、たった1人の「リボン付き」の活躍から始まるというのが「4」のスタートとなる。

平和目的のために建造された人類の希望は、戦争によって絶望を齎す悪魔の兵器と化したのである。


【本編において】

【MISSION 12 STONEHENGE OFFENSIVE(ストーンヘンジ攻撃)】



<<大陸の空を取り戻せ。以上。>>


2005年4月2日、ISAFは2度目のストーンヘンジ攻撃を実行。
司令部は出撃機の40%損失を覚悟する少数精鋭による決死の作戦であり、破損している4番基*2を除いた全基破壊が任務となる。

エルジアによる接収の折、中央に誘導兵器のジャミング装置が設置されているため、それを破壊しないことには始まらない。
SAM(地対空ミサイル)および対空機銃も破壊し、護衛部隊と交戦しつつ、ストーンヘンジの根本を破壊していく必要がある。
射角を上げたり、破壊時に砲身が下がるためそれに巻き込まれて撃墜されることもままあるため注意。




ストーンヘンジ7基を破壊しミッション完了……

こちらスカイアイ、レーダーでもストーンヘンジの破壊を確認した。

だが、ただでは帰してもらえないらしい。

5つの機影が、マッハ2で接近中。



大丈夫だ、こっちのエースはやつらより速い!交戦を許可する!

増援で来たエルジア精鋭部隊、通称「黄色中隊」の戦闘機5機との交戦になるが、いずれか1機を撃墜すれば残りは撤退していくため、落とせば今度こそミッション完了となる。



かくして小惑星撃墜、エルジアによる軍事転用の末に沈黙し、「遺跡」として眠りについていたようだったが、なんとその14年後……




【MISSION 12 Stonehenge Defensive(ストーンヘンジ防衛)】



<<そして今 ストーンヘンジ以外にアーセナルバードを墜とす手はない 失敗は許されない作戦だ>>


なんとACE COMBAT 7においてまさかの再登場を果たす。
2019年に隣の大陸にある大国オーシアとまたしてもエルジア王国(・・)*3との間で、オーシアが大陸に建造した軌道エレベーターを巡り、「灯台戦争」が勃発。
軌道エレベーターを護衛する巨大航空兵器「アーセナルバード」2基を掌握し巨大な対空網を構築するエルジアに対し、アーセナルバードを1基でも墜とせれば防空網を大きく削ぐことができるとの算段で、
大陸戦争で破壊されなかった4番基をオーシアが秘密裏に復旧させており、それでアーセナルバードを墜とす作戦が計画される。

ただし復旧できたのはシステムの基盤部分のみであり、発電用の原子炉はもちろんスーパーコンピューターも復旧には至らず、次弾装填や冷却システムも復旧できなかったため、
民間から電源車や測量員などを取り寄せて外部動力から無理やり動かすしかない上、
「担当士官からは2発目が撃てるとの言葉を引き出せていない」との発言通り、偶然にも装填されていた最初で最後の1発で撃墜するしかない。
その動きを察知したエルジアも撃たせまいと大がかりな部隊を展開しており、発射および撃墜までストーンヘンジを防衛するのが任務となる。

事前に伏線は張られており、主人公であるトリガーがとある重罪を犯し入れられていた懲罰部隊のメンバーである「フルバンド」が、ミッション7において「遺跡を調べてる」と発言*4。
当ミッションはのちにトリガーおよび同僚の1人である「カウント」が編入されるロングレンジ隊の基地帰還までの護衛なのだが、まさにストーンヘンジ偵察の帰り道だったのである。

とっておきの一発をブチ込み、反転攻勢を決定的にしたいオーシアと、絶対に撃たせまいと抵抗するエルジアの両者の熾烈な争い。
ストーンヘンジを守り抜き、ついにエネルギー最大、予想通り防衛に向かってきたアーセナルバード「リバティ」を射程に収め、後は撃つだけ……


Wo. Lehman
<<ダメだ、カウントダウン中止! 目標消失!>>

しかしリバティは悠々と空を飛んでいる。
この時、ストーンヘンジの目であった民間の測量員がエルジアの裏工作により殺害されてしまっており、測量データの更新が止まってしまっていたのである。
精密な測量ができなければ、最初で最後の一発が空振りするかもしれない、そうなれば反攻の機運も崩れてしまう……しかし、射撃を行うレーマン特技兵だけは諦めなかった。


Wo. Lehman
<<少佐 諦めるな>>
<<センサーはまだ残っている>>

<<世界最古のセンサー 目ん玉がね>>


直接照準によるアーセナルバード狙撃の決行。
計算および照準補正の間、トリガーおよびワイズマンのロングレンジ部隊の隊長機2機には「リバティ」の動力となっているプロペラの破壊指令が下る。
そしてなんと地上では……


Maj. McOnie
<<信じられない ストーンヘンジにも射表なんてものが備え付けられているの?>>

Wo. Lehman
<<先人の知恵に助けられましたね>>


ストーンヘンジを建造した先人たちは直接照準すら想定に入れていたのである。
射角、座標、風力やコリオリ力、レーマン特技兵の勘など諸々の情報を加えて再び照準は定められ、カウントダウンが始まった*5。
リバティの方も電磁バリアを展開、UAVを全機ストーンヘンジに向かわせるが、しかし遅かった。


<<発射! 当たれ!>>


狙い澄まされた一撃は電磁バリアをブチ抜き、隕石破壊用の強烈な徹甲弾がリバティの中枢にドンピシャで命中し炸裂。
真っ二つに折れてサンサバルシオンの荒野に墜ちる白い巨鳥を見届けて、役目を果たした最後のストーンヘンジの1基も首を垂れ、今度こそ眠りにつくのであった。



_____MISSION ACCOMPLISHED_____


ちなみに、「ストーンヘンジ防衛」のBGMは「ストーンヘンジ攻撃」のBGMのアレンジとなっており、冒頭部分でニヤリとした元メビウス1も多いことだろう。



【余談】

ストーンヘンジと同様のコンセプトで建造され、奇しくも似た経緯を辿る超兵器がアネア大陸のエストバキアでも建造されていた。

ユリシーズ落下による被害がアネア大陸東部にまで拡散するという予想が立ったのは落着の約1年前。
ストーンヘンジの射程距離を延ばすことも計画されたが断念されたため、各国独自で対策を立てることになる。
エストバキアは迎撃用の巨大対空レールガン「シャンデリア」を建造するも軍事転用を懸念されて周辺諸国から反対され、
さらに開発中にどんどん巨大化したこともあり、落着までに建造が間に合わず。

結果として甚大な被害を被り、中央政府が機能不全になったことで各地の軍閥による内戦が発生。最終的に軍の管区司令官による軍事政権が成立するも、
隕石落下と内戦による二重の経済疲弊の解決のため、および「無計画な復興支援」を理由に隣国であるエメリアへ侵攻。
内戦中期には開発が再開されていたものの、戦争末期の最終手段として使用されるまで使われることは無かった。

また、シャンデリアは最新作のオンラインプレイにおいてたまに発生する「緊急出撃」で、レイドバトルが発生するボスの1体として再登場を果たしている*6。



《Maj. McOnie》
《あらゆる項目には追記・修正をすべきだと思い知ったわ》

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最終更新:2026年10月19日 20:52

*1 当初想定はこの5日前

*2 エルジアによる修理も行われていたものの結局放棄された様子

*3 「大陸戦争」の後に共和制から王制になっている

*4 この作戦を踏まえるとフルバンドは相当な機密事項を不法な手段で得たうえ、それを全周波数帯でベラベラ喋っていることになる。実際、この後のミッションにおいてフルバンドは機密保持のため事故に見せかけて撃墜されることになる

*5 レーマン特技兵は、残り3カウントで仰角を修正している

*6 アーセナルバードおよびアリコーンもボスとして登場。どれが出てくるかはランダム