鬱展開

「鬱展開」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

鬱展開 - (2025/07/26 (土) 20:48:20) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/12/29 Wed 12:19:25
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 120 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----


&bold(){鬱展開}とは、救いようのない重苦しさのある暗い雰囲気で視聴者を憂&bold(){鬱}な気分にさせる&bold(){展開}の事。

主にインターネットなどで広まった&bold(){俗語}のため、明確な定義はないが((世の中の価値観は多種多様なため、同じ展開でも作品によって受け取られ方が異なるので、「このような展開をすれば鬱になる」とは一概に言えないから。))、多くは&bold(){「受け入れる側にとって意外な形で導入される悲劇的な展開」}を指す。
ノンフィクションに限らず漫画やアニメでも、そして海外でも''Grim'' ''dark(Grimdark)''として同意味の作風があり((冷酷・残酷+陰鬱・暗い。対義語はNoblebright=夢や希望に溢れた明るい作風。))鬱展開は少なくない。&font(l){「所要時間120分以上の項目」タグがついている時点で察せ。}

#openclose(show=●目次){
#contents
}

*概要
例えば登場人物が&bold(){「登場人物が殺される」「仲間同士で傷つけあう」「精神崩壊を起こす」「理不尽な目に合う」}など、残虐な場面を強調した[[グロテスク]]な描写は、ジャンルの枠を越えて様々な作品に見られる。
それをストーリー展開に組み入れた結果が鬱展開である。

その表現方法は作家によって様々で、
-直接的ないし間接的に残虐シーンを描く
-精神的にキャラを甚振る描写を描く
-キャラの悪意を徹底的に描く
-イジメやハラスメントなどをリアルに描く
-悪意がないキャラでありながら、導かれるどうしようもない不幸を描く
……など、とにかく幅広い。

鬱展開が挿入される場合、&bold(){「最後まで救いがないケース(→[[バッドエンド]])」}もあるものの、&bold(){「それらの試練を乗り越える事によって主人公が成長していき、大団円に繋げるケース」}も多い。
特に後者の場合、鬱展開で心にかかった負荷が、状況を打開しに現れたヒーローの出現によって解放されるカタルシスは格別である。

一方で、娯楽作品で憂鬱な気分になりたくない、またはそういった描写が苦手という人も少なくない。
中には&bold(){「辛い現実を忘れるために見ているのに、なんで憂鬱な気分にならなければいけないんだ」}のように、&bold(){「元のジャンルやコンセプトがどうであれ、&color(red){二次元系映像作品というコンテンツ自体に鬱展開は不要」}}と考える者もいる。

それ故か、安直な鬱展開は&bold(){「ただ悪趣味なだけの内容」}と批判されがちである。
とりわけ「脚本の不備」や「設定の矛盾」が生じたり、何の前触れもなくキャラクターの性格が豹変したり、長々と引っ張りすぎたりすると、全く予想だにしない形で炎上することがある。%%海外でもGrimderpなんて蔑称があるくらいだし。%%((鬱展開=Grimdarkを誤って乱発した結果、過剰に安直・不快なだけになった作風を表す。))

要するに、使用頻度の割には扱いが難しい展開でもある。


*一例
**◆ 漫画・アニメにおける展開
例)主人公の家族・友人・[[幼なじみ]]・恋人などの大切な人が死ぬ
例)暗い過去を持つ登場人物
例)成人漫画家「オイスター」「堀川悟郎」等の女性に対する扱い

**◆ 現実的でシリアスな展開に対するレッテル
例)ヒロインの性格が現実に則した性格(『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』のあの人とか)
例)[[戦争]]などリアルでも起こり得る描写

**◆ 掲載誌、ジャンルに則していない展開
例)可愛らしい絵柄とは裏腹に、残酷なシーンが描かれる
例)ラブコメでヒロインが主人公以外の男と関係を持つ

**◆ 物語上での重要な展開
&bold(){「登場人物達が何故深い絆で結ばれているのか」}の理由付けなどとして用いられることもある。
ヒロインが他の男性と(片思いに終わったり、酷いフラれ方をするなどはともかく)関係を持つという展開は、特に恋愛が絡む作品だと珍しいが、
それ以外の親しい人を喪う、戦争などの修羅場を共に生き抜くなどの展開は、特にシリアスな作品だとそれなりにある。
また、(特に成年向けの)純愛モノの場合、敢えてヒロインの過酷な性体験を描くことで、それでも彼女を愛する主人公の愛の深さを表そうとするものも。

*主な鬱展開の例(&color(red){ネタバレ}を含むので閲覧注意)
#openclose(show=◎漫画){
#areaedit()
・[[デビルマン>デビルマン(漫画)]]
&color(#F54738){&bold(){もはや説明不要な鬱展開の元祖にして金字塔。}}

・[[エルフェンリート>エルフェンリート(原作版)]]
今でも語り継がれる[[&bold(){胸糞展開とグロテスクな描写のオンパレード}>楓/ルーシー]]。
しかし、それらの試練があったからこそ、[[最終回]]の切なさも忘れてはならない。

・[[ぼくらの]]
開始早々全員に[[死亡フラグ]]。そして「敵」の正体と、「敵」との生存競争の結果を最も直接的な形で主役サイドが実行する事になる最終巻の展開。
他にも主人公の1人が戦い、死ぬ前に憎い敵を一般人を巻き添えにして殺していくも、皮肉にもある事情で主犯だけ殺し損ね、しかもその主犯は罪に比して軽い罰しか受けずにのうのうと生き延びたり、
戦いによる被災から人々のヘイトが高まった結果、何も知らず主役陣のフリをした少年が殺されたりと細かな鬱話はちらほらある。
ただし根底のテーマが人間賛歌を含んでおり、決して戦いで死んだ子供達も無駄死にではなく、また所詮全滅ENDではあるが何処か鮮やかで清々しいラストシーンとなっている。

・[[ベルセルク]]
主人公・[[ガッツ>ガッツ(ベルセルク)]]の&bold(){壮絶なる過去話。}
ガッツの所属する鷹の団の団長・グリフィスが、自分の[[夢]]のために鷹の団の兵士達を魔物に殺させ、さらにガッツの恋人・キャスカがグリフィスに[[犯された>レイプ]]末に人格が崩壊し、[[記憶喪失]]に……((キャスカはかなり後に回復したが。))。
&bold(){ある意味漫画史上最大の鬱展開。}

・[[なるたる]]
偶数巻の悲劇。しかも対象は年端もいかない少年少女ばかりの為要注意。最終回は伝説。

・[[メイドインアビス]]
とにかく度し難い。

・[[ミスミソウ>ミスミソウ(漫画)]]
人間バーベキュー。

・[[イレブンソウル>イレブンソウル(漫画)]]
4巻まで読んだ読者を驚かせた5巻。

・[[HUNTER×HUNTER]]
キメラアント編以降、作者自ら「『エルフェンリート』に影響を受けた」と語るだけあって&bold(){やるせない展開と少年誌ギリギリの過激グロ描写のオンパレード}に。
テレビアニメが同シリーズの放送中に深夜枠に移行したのは、過激な描写を原作そのままの形でアニメ化するためなのではという見方は少なくない。
人気のあるキャラも容赦なく&s(){雑に}散って逝き、読者の心&s(){と作者の腰}を容赦なく砕いていく。

・[[SKET DANCE>SKET DANCE(漫画)]]
ギャグ漫画なのにたまにやらかしてくれる。
特に&bold(){スイッチ過去編}は必見。

・[[僕のヒーローアカデミア]]
王道ヒーロー漫画……と見せかけて「社会や規則による歪み」「ヴィランの悲惨な過去」や「メインキャラの歪み切った家族関係」が&s(){どうみてもノリノリの作者によって}ジャンプ漫画とは思えないほど生々しく描かれる。
&font(l){「王道的なヒーローものは劇場版に任せます(意訳)」と作者が書いたくらい}

・[[トラウマイスタ]]
少年誌でヒロイン爆殺。

・[[ウルフガイ 狼の紋章(ヤングチャンピオン版)]]
メインヒロインが敵に拉致・強姦され、その様をネットにバラ撒かれ、社会的に死亡。

・[[極悪ノ華 北斗の拳ジャギ外伝]]
「これが、北斗の拳だぁああ!!」
言わずと知れた名作漫画『[[北斗の拳]]』を代表する悪党・[[ジャギ様>ジャギ(北斗の拳)]]の過去編。
積み重ねた努力は何一つ報われず、愛する人は暴行の果てに悲惨な死を迎え、狂気に呑まれて己が名も捨てたジャギの末路は……
「助けてくれぇぇアンナあ~~~あ~~~………お願いだぁぁ……
 教えてくれよォオォオしえてぇぇ………オレは……オレは……いつ……ドコで…! 間違えたんだァああぁあ!!」

・闇金ウシジマくん
タイトル通りに闇金を題材とした内容であるだけに、全体的にダークな描写が多い。
各エピソードで登場する多重債務者自体が社会的にも対人的にも壊れた社会不適合者な為、毎度のごとく借金を増やして堕落し、時には闇金業者が債務者達を陥れたりするのでバッドエンドが多い(一部例外もあり)。

・デュエル・マスターズシリーズ(Vを除く)
ご存じ有名[[TCG>トレーディングカードゲーム(TCG)]]であるデュエマの原作漫画。
……なのだが、初代主人公の切札勝舞の時代からやたらに過酷でハードな展開が多い。
カードゲームで命を懸けた死闘を行い、&bold(){時には本当に人が死ぬ。}
味方のキャラが[[洗脳]]され、自身の肉親を殺した連中の仲間となって主人公の父親の命を狙ったりする。
[[中二病>厨二病]]全開で[[ヒャッハー]]な[[ライバルキャラ>ライバル]]も、長の裏切りで仲間が全滅するなど悲惨な過去が設定されいる。

敵側のキャラにも悲劇が待ち受けており、デュエルのために一度は愛を捨てた恋人同士が再び愛に目覚めたことで命を散らすという展開を迎えた者がいる。
小学生向けの月刊誌掲載とは思えないほどのもので、勝舞編最終章のSXに至っては、&bold(){事件は大団円で解決したのに、主人公本人は生存を絶望視するしかない事故で行方不明}という悪夢のような展開に。
後日談で生存こそ確認されたものの、今度は&bold(){過去の記憶が消えていた。}

その後Vシリーズでは一転ギャグ展開のものとなったが、&bold(){代わりに作者の松本大先生が鬱に}。
しかし、[[アニメ版VS>デュエル・マスターズVS]]の面白さで立ち直り、無事VS後半ではライバルの過去編などでド鬱展開に再復活。

そして原点回帰のスローガンの下、再びの主人公交代をむかえた新章では、無事V期由来のギャグ展開を維持しながらのSX以前の作風に原点回帰。
2年目の自然文明編では自然文明を守るために自然文明の姫であったヒロインが、両親を悲しませまいと&bold(){衝動的に両親から自分の記憶を消す}といういつものしげのぶ節を見せた。

そして、ジョー編の最終章であり、次章の主人公が[[斬札ウィン]]と発表された事で切札家の物語としても最終章となった『[[デュエル・マスターズ キング]]』の別コロ版最終話。
月コロ版最終話の展開を受けたジョーの心境は……。
そこまでの全シリーズの最終話であるため、ネタバレこそ控えるものの、青年向け鬱漫画でやっと見れるレベルの凄絶な描写に恐怖した読者は多数。

・鬼門街→鬼門街 KARMA(カルマ)
現実に打ちひしがれた持たざる者は、鬼と契約し人外の力を得る。&bold(){死後の地獄逝きと引き換えに}。
全体的な退廃感と救いようのない胸糞悪い展開、異常なまでに治安とモラルの悪い世界が特徴的。
第二部では鬼と契約したモノ同士がカルマという報いとして更に日常から外れていく。
とりあえず&bold(){「こんな街には住みたくない」}と思う事請け合い。

・くにはちぶ
いじめ対策の一環として作られた&bold(){「[[無作為選出対象者無視法>無作為選出対象者無視法(くにはちぶ)]]」……通称「くにはちぶ(国八分)((対象者を1年間日本中で無視する法律。無視しなかった者は違反者として逮捕される。))」}なる法律の対象者に選ばれてしまった中学2年生・道端たんぽぽ。
学校の生徒達や家族、さらには&bold(){日本の全国民に無視される}中、たんぽぽは&br()&bold(){「気安く話しかけてくれた先輩が無視法違反で逮捕され、その先輩の母親に復讐心を持たれる」&br()「自分を助けた母が逮捕される」&br()「3年生に進級すると同時に、極端かつ過剰な正義を振りかざす[[サイコパス]]な女子生徒・華厳かざりと対峙する」&br()「かざりが自殺未遂を起こして昏睡状態になり、その母親が表面上は自分を許したように見せかけて冬になった時に道端家に放火、結果父と妹が自分を助けたことで逮捕され、自分は家族全員と引き離された上にホームレスになってしまう」}
…といった残酷かつ過酷な運命に抗い、数少ない理解者たちの助けを借りつつも力強く生きていく……。

・鉄民
とある小さな島で起きた謎の怪事件。
元の住人を殺して成り代わり、人間社会に人知れず溶け込む怪しい[[ロボット]]を追う。
主人公のヒロインが必死に謎を追うと、実は自分自身がそのロボットであり、バグで人間だと思い込んでいたと知る。
しかもそうと知らない友達や先輩も次々入れ代わり……
ラストのコマは&bold(){絶望}。

・[[回転むてん丸]](章シリーズ)
くら寿司の販促漫画だが、その可愛い絵柄から繰り出される8頭身キャラ達とボスの過去の重さが明らかに寿司で解決出来るものではない。

・[[進撃の巨人]]
[[巨人>巨人(進撃の巨人)]]を駆逐し、自由を得るため戦いの道に踏み出し、自分の力の根源に亡き父の罪があると知らされ、絶望しても父のせいで家族を喪った仲間からの励ましで何とか克服した[[主人公>エレン・イェーガー]]。

だが、父の手記を発見した事で戦い・世界・歴史の真実と巨人達の正体を知ってしまう。
さらに自分の得た力のせいで、未来の自分の意志をも次々突きつけられて荒み、自ら孤立していき、
かつて殺害宣言をした[[潜入スパイ>ライナー・ブラウン]]が目の前で死を希う程心を病んだ姿を見せても、自身も潜入中だったせいか逆に許してしまい、自分から彼の国への先制攻撃をして結果的にスパイをより生き地獄に追い込む始末。

そして主人公は、終盤で強大な力を得たことで&bold(){巨人の大群を従える進撃の巨人として、自民族にその特性と過去の歴史から敵意を抱く他人類の駆逐を開始。}
それを止めるため、皮肉にも人類を駆逐してでも守りたい元からの仲間達と、元スパイら敵方にいた同胞が手を組み主人公に立ち向かうというまさかの展開に。

モチーフの1つが『[[マブラヴ オルタネイティヴ]]』なためか、第1巻時点でガンガン人が死んでいく作品だったのだが、第21巻以降で鬱のベクトルが切り替わっており、その果てに主人公がラスボスな最終決戦なんて誰が予測するか!
&font(l){アニメ版初代主題歌担当のファンからは、「サンホラ曲が似合う作品だな……」と感嘆の声があがっていたり。つまりはそういう事です。}

・[[ポケットモンスターSPECIAL]]
[[前章主人公と引き離された相棒とその経緯>第2章 イエロー編(ポケットモンスターSPECIAL)]]、[[悪の首領に完膚なきまでに叩きのめされ、一時期生死不明の状況に陥った主人公とライバル>第3章 金・銀・クリスタル編(ポケットモンスターSPECIAL)]]、[[二人の主人公の生き方さえも狂わせてしまった凄惨な過去>第4章 ルビー・サファイア編(ポケットモンスターSPECIAL)]](しかも[[その後>第13章 オメガルビー・アルファサファイア編(ポケットモンスターSPECIAL)]]にも[[尾を引く>ヒガナ(ポケモン)]])、[[宿敵の謀略により理不尽な理由で住民から迫害され、一度は完全敗北を喫する主人公達>第5章 ファイアレッド・リーフグリーン編(ポケットモンスターSPECIAL)]]、[[目の前の現実に打ちのめされ夢を諦めかけようとする主人公>第10章 ブラック・ホワイト編(ポケットモンスターSPECIAL)]]、[[故郷を失い逃避行に出るも、守るべきものが真の敵だった>第12章 X・Y編(ポケットモンスターSPECIAL)]]…等、章によっては鬱要素をことごとく叩きこんでくる。

また[[幼い頃に両親と引き離されPTSDを患った少女>ブルー(ポケットモンスターSPECIAL)]]と[[その弟分の意外な出自>シルバー(ポケットモンスターSPECIAL)]]や、[[憧れである伝説のポケモンの捕獲に失敗し、アイデンティティが揺らぐ程のスランプに陥った少女>クリスタル(ポケットモンスターSPECIAL)]]、[[ポケモンから目を背けるきっかけとなった少年の生い立ちとコンプレックス>エメラルド(ポケットモンスターSPECIAL)]]、[[自分にも他者にも厳しすぎるあまり、不器用な形でしか息子と向き合う事ができなかった父親>センリ(ポケモン)]]、[[紆余曲折を経て主人公達を認めたのも束の間、敵の報復により異世界へと隔離されてしまった護衛コンビ>パカ&ウージ(ポケットモンスターSPECIAL)]]、本人達はそれ程気にしてはいないものの[[カルト集団育ちのせいで博愛精神と個人への尊敬が狂信的方向に歪められてしまった少女と、教育という枷によって辛うじて社会生活を過ごせる特異精神の少年>第11章 ブラック2・ホワイト2編(ポケットモンスターSPECIAL)]]((少年に関しては作画担当も「どうやって描けばいいのか分からない」と嘆いた程。))等も人によっては鬱になる部分だろう。

・[[セメルパルス semelparous]]
コミック百合姫連載のSFバトル漫画((百合姫としては非常に珍しいジャンルだが、この作品は百合姫の中でも色々な描写が恐ろしく過激な事で非常に有名。全年齢対象の雑誌なのに生々しい自慰行為や、女同士のセックスの描写が「無修正で」描かれていたりする。作品の残酷な内容と相まって、色々な意味であまりにも過激な作品であり、各方面から抗議が来て打ち切りになってしまわないか、正直心配ではあるのだが…そんな中で作者本人がうつ病を発症し休載となってしまった。))。
この世界の人々を守る為、別の平行世界から襲い掛かってくる「&ruby(かいじゅう){壊獣}」と戦う「防壁師」となった主人公・新更命乃。
日々の壮絶な戦いの中で、数多くの壊獣を討ち取る大戦果を挙げ続けるものの、その戦いの最中に偶然にも、これまで関係者たちが隠していた真実を目の当たりにしてしまう。

それは「壊獣」の動力源が別の平行世界に住む人間であり、壊獣を殺すという事は、その動力源にされた人間を殺してしまう事を意味するという事。
さらに「壊獣」の動力源にされた別の平行世界に住む人間を殺してしまえば、自分たちの住む世界に存在する、その人間と同じ姿をした人が心臓発作で死んでしまうという事。
つまりは&font(b,red){「壊獣」を倒せば倒す程、この世界に住む何の罪も無い人間たちを、自身の手で間接的に殺してしまう事になってしまう}という、あまりにも&bold(){残酷な現実}だった。
この事実が描かれるまでは、ごく普通のありふれた王道バトル漫画と言ってもいい内容であった事から、まさかの突然の恐ろしい鬱展開にショックを受けた読者の方も多かったのではないだろうか。

それを知っても尚、この世界を守る為に心を鬼にして戦い続ける命乃なのだが…ある日、&font(b,red){命乃が壊獣を倒した事で、命乃の親友の1人が死ぬ}という最悪の結果を招いてしまう。さらに話は進み、&font(b,red){今度は命乃が慕っている隊長・神之椅様子が、向こう側の自分を核とした壊獣と刺し違える形で命を落としてしまった。}
命乃は絶望に打ちひしがれ、次第に心が壊れていく。そんな彼女をあざ笑うかのように、容赦無く襲い掛かってくる壊獣たち。その残酷な戦いの果てに命乃に待ち受ける結末とは…。

・[[ささやくように恋を唄う]]
上のセメルパルスと同じくコミック百合姫連載であり、主に志帆関連でバンド漫画とは思えぬドロドロ展開が目立つ。
2024年4月から放送されているアニメも、彼女が嘗ての親友だった亜季絡みで苦悩するラストで幕を下ろす第10話で放送が一旦ストップし、そのまま予定通りの新番組『小市民シリーズ』の放送が始まったため、アニメから入った視聴者をヤキモキさせることとなった。
その後、同年12月に残りのエピソードが放送されることが発表された。

・[[キン肉マン>キン肉マン(漫画)]]
物語が進むにつれてシリアス路線が強くなっても基本的に鬱展開とはほぼ無縁だが、「夢の超人タッグ編」終盤では[[キン肉マン>キン肉マン/キン肉スグル]]がヘル・ミッショネルズの策略で師匠・[[カメハメ>プリンス・カメハメ]]の死を知らされて絶望に打ちひしがれた他、新章「&ruby(パーフェクトオリジン){完璧超人始祖}編」において、キン肉マンの祖父・キン肉タツノリの「肉のカーテン」の逸話の[[あまりにも残酷な真相が明かされている。>https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32561.html#id_103fade0]]&font(l){後付けとか言わない}

・[[キン肉マンⅡ世]]
主に火事場のクソ力&ruby(チャレンジ){修練}編における[[ミート>アレキサンドリア・ミート]]とミンチ関連、&ruby(デーモンシード){悪魔の種子}編における[[アシュラマン]]の過去。

・[[絶体絶命でんぢゃらすじーさん]]大長編 いのちときもちとぱぱぱぱぱーっ!?
新しくできたペットショップの秘密を偶然にも知ってしまい、処分予定だった柴犬を外の世界へと連れて行こうとするゲベ。そして、「柴田」と名付けられ、念願の外の世界へ飛び出そうとする柴犬だったが……
&bold(){「ひゅう~~、やっぱり犬ッコロうちぬくのは気持ちイイわぁ~♡」}

作者の[[曽山一寿]]先生も&bold(){「今回の大長編は悪の存在がいつもより少しリアル」「この話を読んで誰かがキズついたりしないだろうか」「そーゆー危ない橋を渡ってでも描きたかった」}と「この本の中で作者の好きな話ベスト3」で述べており、いつものでんじーからは考えられないほど重苦しい内容となっている。

・[[鬼滅の刃]]
貧しいながらも家族と共に平穏な暮らしを送っていた[[主人公>竈門炭治郎]]。そんなある日、[[鬼の首魁>鬼舞辻無惨]]に家族を皆殺しにされてしまう。かろうじて息のあった[[妹>竈門禰豆子]]も凶暴な[[鬼>鬼(鬼滅の刃)]]と化していた。主人公は鬼に変えられた妹を人間に戻すため、古より鬼退治を生業とする組織「鬼殺隊」の隊士となり、仲間たちと協力して鬼の脅威から人々を守るために戦う。

……と書くと王道のジャンプ漫画で終わるだろうが、&bold(){作品自体は容赦ないシリアス通しな物語}。
全体的に&font(b,red){身体破壊}や&font(b,red){人喰い}などのハードな描写が多い((敵として登場する鬼の致死条件である頸切りなど。))。
そして物語冒頭における主人公の不幸もさることながら、&bold(){大半の登場人物の過去がとにかく悲惨}。とりわけ&bold(){鬼になった(あるいはされてしまった)人間たちの過去は目も当てられない}((ただし中には例外として、鬼化する前から碌でもない性格をしている者、いかにも嫌な感じがする奇癖を持っている者もいる。))。
ただ作中のあちこちに「作者独特のセンスによるセリフ回し」と「唐突なギャグ」が盛り込まれており((特にシュールな笑いには定評がある。このセンスは読者によって好き嫌いが分かれるところだが、同時に複数のミームを生んだり低年齢層にまで受け入れられるほどの人気の要因にもなっている。))、登場人物も過去の体験に挫けることなく不器用ながら一貫した行動原理で動くため、読後感が陰鬱で終わることがないのが救いか。

・[[呪術廻戦]]
上記『鬼滅の刃』とほぼ同時期にアニメ化され、ジャンプのダークファンタジー漫画の双璧として人気を博している作品。無論、残酷で情け容赦のない展開&s(){と清涼剤代わりの唐突なギャグ}も同等かそれ以上に多い。
しかしアチラがジョジョシリーズよろしく「人間賛歌」を押し出した作風((『鬼滅』作者の吾峠呼世晴先生はジョジョファンを公言している))で辛く陰鬱な展開ながらも爽やかな読後感を残すのに対し、こちらは&bold(){人間の醜さ・愚かさ・弱さ・儚さを徹底的に描いており、胸糞展開がやたらと多い。}&s(){[[劇中の人物>禪院直哉(呪術廻戦)]]が発した「人の心とか無いんか?」という言葉は最近はもっぱら作者やアニメスタッフに向けられる。}((ただし発言者が「人の心があるとは到底思えないような外道」という事もあり、基本的に誉め言葉として使用される点には注意されたし。))
「すべての人が『正しい死』を迎えられるように」という[[主人公>虎杖悠仁(呪術廻戦)]]の想いも空しく、今日も(メイン、モブ問わず)誰かが理不尽な死を遂げている。

元々「呪い」という極めてネガティブな題材を主軸に置いている時点でお察しください、と言えなくも無いか。

・[[BLEACH]]
[[主人公>黒崎一護]]は、霊が見える高校生で、家族と共に平穏な暮らしを送っていたが、そんなある日、[[悪霊>虚(BLEACH)]]に家族が襲われてしまう。助けに来た死神、[[朽木ルキア]]も一護を庇い、重傷を負ってしまう。ルキアは一護に死神の力を渡し、一護は虚を倒す。その後、力を失ったルキアの代わりに、死神代行としては、虚を倒し、多くの人々を護る為に、戦うというストーリー。

オサレなワードセンスや科白回し、キャラデザ、構図、上記2作品に負けず劣らずの唐突なギャグ((因みに、上記2作品の作者達は、BLEACHの大ファンを公言している))が人気である一方、&bold(){場面の要所要所では容赦ないシリアス展開が繰り広げられる}。
例として挙げると、&font(b,red){身体破壊}や&font(b,purple){裏切り}などの鬱展開がメイン(([[敵>市丸ギン]]に体を両断される猿柿ひよ里、[[尊敬する上司>藍染惣右介]]に何度も騙され、心身ともに傷つけられ、挙句の果てには、[[幼馴染>日番谷冬獅郎]]に傷つけられる[[雛森桃]]など))。主人公も、[[敵>月島秀九郎]]の能力で家族や仲間と敵対させられてしまう胸糞展開がある。最終章の千年血戦篇は、敵味方問わず、多くの人物が死に、絶望する。そして、小説版BLEACH 『Can't Fear Your Own World』とアニメ版千年血戦篇では、この世界の成り立ちが描れており、それは、&bold(){[[世界を救った全能の英雄>霊王(BLEACH)]]を四肢や臓腑、爪すらをも削ぎ落とした上で封印し、世界を繋ぎ止める楔として100万年もの長きにわたり、利用し続けているという何とも悪辣極まるものだった。}

・[[ガールズ&パンツァー プラウダ戦記]]
アニメ『[[ガールズ&パンツァー]]』に登場する[[プラウダ高校>プラウダ高校(ガールズ&パンツァー)]]のカチューシャと[[ノンナ>ノンナ(ガールズ&パンツァー)]]が主役のスピンオフ漫画。
山盛りのパロディでカモフラージュされているが、本編と比べてダークな作風、もとい&b(){シビアでシリアスで生々しく}、暴力や陰湿なイジメといったシーンが多く描写されている。
全国大会の不自然な規模や設備の縮小((本編では戦車道の試合がテレビ中継されているが、本作では行われていない。))、戦車道関連団体の度を越した介入((裏口入学や強制退部に関係している。))など、戦車道を通して学生スポーツクラブの衰退(というよりは腐敗)の様子が描かれている。
あくまで外伝作品であり、アニメ本編と必ずしも連動している・設定が一致しているとは限らない点に留意。

・[[犬夜叉]]
コメディ作品がメインの[[作者>高橋留美子]]にしては珍しくシリアスな作風((短編シリーズを含むとそうでもないのだが。))。
あらゆる願いを叶えると伝わる[[四魂の玉]]を狙う[[黒幕>奈落(犬夜叉)]]によって拡散される悲劇。
引き裂かれる[[主人公>犬夜叉(キャラクター)]]とかつての[[恋人>桔梗(犬夜叉)]]、一族代々受け継がれる死の呪いを背負った[[者>弥勒(犬夜叉)]]、傷つけあう[[姉>珊瑚(犬夜叉)]][[弟>琥珀(犬夜叉)]]。
玉の因果を巡る争いの中で多くの者達が散ってゆく。
そして、黒幕すらもまた、その被害者の一人に過ぎなかった…。
戦国時代という舞台背景上、戦乱や差別といった凄惨な描写もみられる。

・[[うしおととら]]
物語終盤、人間と妖怪が一致団結して巨悪である[[白面の者]]に立ち向かおうとした矢先、白面の者の罠によって主人公・潮に関する周囲の人物の記憶が一切奪われてしまう。
孤立する潮、頼れるのは相棒である[[とら>とら(うしおととら)]]だけ。
功を焦った善の妖怪達によりヒロインの麻子と真由子は拉致され、最終的には麻子は全身に酷い火傷を負ってしまう。
さらに、潮が慕う[[兄貴分>秋葉流(うしおととら)]]が敵側に裏切ったと判明。とらに相手を任せた結果、自殺に近い形で彼は死に、それをとらが意図的に殺したかのような表現で白面の者が暴露した結果、潮ととらの関係は決裂。
一同がバラバラの状態では白面の者にも全く歯が立たず、絶望的な展開が続く中、潮がとらの過去を垣間見た事をきっかけに、事態にようやく光明が差す。

・[[チェンソーマン]]
本作独特のノリで麻酔が効いているものの、人生が悲惨すぎる[[主人公>デンジ(チェンソーマン)]]とその[[先輩>早川アキ(チェンソーマン)]]、%%ときにキャラの在庫処理などと言われるほどに%%当たり前のように死んでいくキャラクターたちなど陰鬱な内容が目白押し。
特に&bold(){「最悪な死に方をする」}と予言された先輩の最期は、作中のある人物が呟いた((呟いたのは先輩の最期とは無関係のシーン。しかしこの台詞が出てくるのもかなり悲惨なシーンである。))台詞&bold(){「何も見たくねぇ…」}を読者が呟いてしまうほどの鬱展開の極み。

・ヒロインは絶望しました。
ある日突然、「ドレスタ」なるゲームの世界に転送されるようになってしまった主人公・渋谷明は、同じくゲーム世界に転送されたクラスメイトの秋葉歪と協力してそのゲームをクリアする。だが、&bold(){ゲームはまだ終わってはおらず、さらに明に[[歪んだ恋愛感情>ヤンデレ]]を抱くようになった秋葉は、今後も明を助ける見返りとして、彼女を自分の言いなりにしてしまう…。}
可愛らしい絵のタッチとは裏腹に、&bold(){秋葉の醜悪な感情による悪行がこれでもかと描かれている。}
…尤も途中から、&bold(){秋葉以上に醜悪な感情を持つ少女が登場する}のだが。

・[[SLAM DUNK>SLAM DUNK(スラムダンク)]]
選手の個性を尊重し、自身の方針を押し付けようとしない[[安西先生]]が、[[流川>流川楓]]のアメリカ留学に反対した理由となる[[&bold(){衝撃の過去。}>まるで成長していない…]]

・マジカロマジカル
特に第13話「マジカル☆取材」から第17話「マジカル☆決意」までの一連の流れ。

魔法使いを崇拝している女性レポーターからTVの取材を受けることになった、マジカル団の一員で主人公の小泉雫。

だがインタビュー中、怪物((この作品においては、人や生物が地球外来ウイルスによるか、「魔女」という存在によって変貌するという設定。))を治療して人間に戻すことができる雫の「怪物に傷つけられた人たちだけでなく、怪物になってしまった人たちにも笑顔を取り戻してほしい」という夢を聞いたレポーターは、それが理解できずに激怒。
理由は&bold(){弟を殺された上に自身にも大きな傷跡を付けられたことで怪物を憎んでいたからであり、魔法使いを崇拝していたのも自分が憎んでいる怪物を殺してくれるからだった。そして皮肉にも、その怒りによって自分が怪物へと変貌してしまう。}

雫のパートナー・狼一の作戦で河川敷へレポーターを誘導させることはできたが、&bold(){レポーターの過去を知った上に自身の夢をそのレポーターに全否定された雫は戦意を喪失してしまっていた。}
やがて狼一の体を張った行動と励ましによって立ち直った雫は、レポーターを救う決心を固めるが、そこへ割り込んできた新人魔法使い・ルルがレポーターに雷撃を浴びせて動きを止めるも、あろうことか&bold(){「主役は自分だから」という身勝手な理由で、レポーターだけでなくレポーターを治療しようとする雫にも雷撃を浴びせてくる。}

それでも雫はレポーターの治療を諦めず、警察の到着でルルは撤退し、レポーターを何とか人間に戻せたものの、&bold(){レポーターの心までは救えず「あなたみたいなクソ魔法使いがいることは覚えておく」と嘲笑交じりに罵倒されてしまうのだった…。}

・[[ドラベース ドラえもん超野球外伝]]
[[クロえもん]]とシロえもんが決別した理由となる過去や、ドランプの過去もそうだが、WABC編ではWABC日本代表に追加で選ばれるも、&bold(){クロより先に空港に向かったひろしが交通事故に遭ってしまう。}

肩を壊して野球ができなくなったこと、何よりWABCのマウンドに立てなくなった事に絶望したひろしは自暴自棄になり、&bold(){一時は野球そのものを嫌悪するまでに塞ぎ込んでしまう}が、日本が一回戦を突破した後、日本代表の名簿に自分の名前がまだ残っていることをクロから聞かされて希望を取り戻し、無謀にも壊れた肩で練習しようとするも見知らぬ男性に制止される。

その男性――未来の自分から&bold(){「お前の夢はWABCのマウンドに立つ事じゃなく、プロ野球の選手になる事」}だと励まされ、さらに完治した肩で剛速球を投げる様子を見せられたひろしは、代表を辞退してリハビリに専念することを決意。代理となったスズえもんに後を託すのだった――。

……なお、ひろしが事故に遭ってから怪我が完治し、本格的に復帰するまでに&bold(){リアルでは丸二年を費やした。}

・[[かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜]]
基本は&s(){頭の良いバカ達による}学園ラブコメだが、[[主人公>白銀御行]][[二人>四宮かぐや]]のバックボーンに関わる話を筆頭に、学園でのイベントを描いた長編などのシリアスな展開も少なくない。
一応、それらのエピソードで登場人物達が大きく成長するのが本作の定番パターンなのだが、長編終了後のギャグ回は…

・[[【推しの子】]]
推しドルの&s(){隠し}子に転生し、最高の人生が始まった……かと思いきや、&b(){その推しドルが志半ばで暗殺されてしまう。}
序章に当たる第1巻からして既にコレだが、その後も&b(){芸能界の暗部をこれでもかと見せつけような陰鬱な展開}が続き、&s(){ジャンプ+の広告に釣られて『アイカツ!』みたいな「オタク芸能人あるある」の明るい話を期待した}読者の心を容赦なく抉っていく。……そもそも、ストーリーのメインは&b(){「『自身と自身の大切な人間を殺された男』と『前世と現世の二度、想い人を殺された少女』の復讐劇」、そして「若くして散った謎多きアイドルの実像に迫るミステリー」であり、[[巷の>THE IDOLM@STER]][[アイ>ラブライブ!]][[ドル>アイカツフレンズ!]][[アニ>キラッとプリ☆チャン]][[メ>ゾンビランドサガ]]のような「芸能人のサクセスストーリー」ではない。}
TVアニメ版の予告映像も、第1弾こそ主題歌の明るい曲調で第一章序盤~中盤の明るく楽しい展開を彷彿とさせるものの、第1話劇場先行公開後に発表された第2弾はED曲の湿っぽい曲調も相まって、第一章終盤以降のシリアスな展開を暗示するものとなっている。……尤も、OP主題歌の方も妙に荘厳なパートがあったり、2番以降の歌詞や『原作』として用意された短編小説「45510」の内容が「&b(){“尊敬と嫉妬が入り乱れたドス黒く複雑な心境”}を表したもの」だったりする等、不穏な展開を示唆する要素はあるが。

・[[ハッピーシュガーライフ]]
いかにも可愛らしいタイトル名と絵柄から、コミカルな日常作品だと勘違いしてしまった方も多数いると思われるが、実際には&font(b,red){主要登場人物のほぼ全員に何かしらの壊れた要素があり、見ているだけで胸が痛くなる程の、お昼のメロドラマも真っ青の凄まじい愛憎劇を繰り広げる}という、とんでもないサイコホラー作品。2018年にアニメ化もされた。

最終的に主人公は状況的に止むを得なかったとはいえ、「かけがえの無い、たった1つだけの大切な物」を守る為に、自分を心の底から慕ってくれる者たちも含めた全てを切り捨てるという選択をするのだが、結果的にそれが原因で取返しの付かない事態を招く事になってしまう。
物語の結末も&font(b,red){主人公を含めて死者4名((その内2人は物語開始前に既に死亡している。))、逮捕者3名((1人は作中では明確に描写されてはいないが、原作において逮捕された事を示唆する描写がある。))、精神崩壊1名((原作では見ようによっては立ち直った可能性にも見える描写があるが、アニメ版では尺の都合からかカットされてしまった。))、さらに最終的に&bold(){普通に}救われた者が誰1人として存在しないという壮絶なメリーバッドエンド。}

&font(b,red){たまたま子供と一緒に大手DVDレンタルショップに訪れた母親が、ジャケットの可愛らしい絵柄に惹かれた子供にせがまれたのでDVDをレンタルしたのはいいが、実際に視聴してみたら第1話の時点で子供が泣き出してしまった}という逸話すらある程。

・十字架のろくにん
第1話にて「&bold(){小学校の同級生5人から凄惨ないじめを受ける→両親に打ち明け転校して逃れようとする→報復として両親を交通事故に見せかけて殺害され、さらに弟は暴行と大火傷を負い昏睡状態に追い込まれる}」という絶望を味わった主人公が、特殊部隊出身の祖父のもとで5年間訓練を積んで冷酷な殺人者となり、復讐をしていく。
...という復讐ものにはありがちな導入だが、その後も
・自分を気にかけてくれていた刑事に犯行を知られてしまったため、苦悩の末に絞殺し、遺体も証拠隠滅のため骨になるまで処分する
・一度は絶望から救い出したクラスメイトの女子を、ゲーム感覚で殺害される
・その直後、やっと目覚めた弟までもが祖父もろとも殺害される
という鬱展開のオンパレードが続く。

・双星の陰陽師
夫婦となることを運命付けられた男女二人の陰陽師の活躍を描いた漫画…と書けば聞こえは良いが…
まず主人公二人の過去からして「子供時代に同期の親友による人体実験で化物にされた修行仲間を自ら手に掛ける・年端も行かない幼女時代に目の前で両親を握り殺される」と中々にエグい目に遭っている。

作品としては一定の人気があるが、モブキャラは勿論、主要キャラにも一切容赦が無いため、特に&bold(){モブは原型を留めて死ねればまだマシな部類}なレベル。それが年寄りだろうが子供だろうが。

それでいて敵味方のキャラクターの過去も、倫理観ガン無視の人体実験の産物やら人権も尊厳も無い迫害やら、かなり手加減が無い描写を定期的に挟んでくる中々にハードな作品。

・[[るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚]]
登場人物の多くが重い過去を抱えているが、幕末から明治初頭にかけての変革の時代が舞台ということで、[[史実の事件に>相楽左之助]][[照らし合わせた悲劇>悠久山安慈(るろうに剣心)]]が特徴的。
それでも暗くなり過ぎないような作風にはなっているが、最終章では[[主人公>緋村剣心]]が過去の罪から復讐される側になるという陰鬱な展開が繰り広げられ、(種明かしはあったものの)[[ヒロイン>神谷薫]]の身に降りかかった出来事により一度は主人公の心が折れ廃人同然になってしまう展開には、読むのをやめてしまう読者もいたほか、作者自身もかなりの自己嫌悪に陥ったという話が残っている。

また、旧アニメ版のOVAのうち2作目までは、原作でのコミカルな表現を完全に排除しており、暗く過激な表現が目立つほか、[[第2作>るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編]]では本編後の主人公とヒロインの結末を描いた内容でかなり評価が分かれる。
ただし、内容的にはメリーバッドエンドに近く救いがないというわけではなく、また、細部の展開の違いからあくまで旧TVシリーズや原作とはパラレルである点には留意されたし。

・[[パリピ孔明]]
七海らAZALEAが売れるようになった経緯。

・[[ボボボーボ・ボーボボ>ボボボーボ・ボーボボ(漫画)]]
&bold(){そうなのー!?}となるかもしれないが、意外なほどストーリーラインは王道な本作。緊張感の強い場面でもギャグの挿入は欠かさず、終始ハチャメチャな作風を貫いたために完全なシリアス回は皆無に等しいのだが、近年の再評価の中で一見ギャグでも実はシリアスな側面を持つ場面の多さが挙げられるようになる。
そもそも主人公からして「故郷を滅ぼした仇敵を追う復讐者」である。
例として[[軍艦>軍艦(ボボボーボ・ボーボボ)]]のエピソードが印象深いか。
元々は純粋で努力家の少年だった彼が、理不尽な仕打ちで芽生えたコンプレックスから数々の非道を働いたことを許した
——ように見えて&bold(){「甘えるなー!」}と追撃したのも、
&bold(){もはや過去や友情等を加味しても許せる所業を超えていたから}だと思うと、
考えの読めないグラサンの奥のアフロがしみったれたブルースのごとく煤けて見えることだろう。

存在も言動も全てがふざけ散らかしている[[裏ボス的存在>ハイドレート]]すら、
生まれから支配者層ゆえの人とさえ思われない苛烈な待遇の差を受け、
本人はどんな扱いを受けてもなおせめて兄と兄弟として接することを望んだが、
勝手に「足の裏真拳」なる作中世界でもかなりふざけた真拳を強制的に習得させられてしまう。
しかし非情にも、人権なんてあったものじゃない修行をやっとの想いで耐え抜いたのにも関わらず、
&bold(){権力のほうがよほど大事な当の兄に暗黒世界へ追放される}憂き目に遭った。
その兄へ復讐しようとするのも無理からぬ境遇からか、
敵に容赦しないボーボボがどこか同情的な言葉をかけているように思えるのはきっと気のせいではない。

また、極めてハイテクな近未来都市に変貌した毛の王国では、
敵地ではあるがついつい興奮してしまう味方にあからさまに不機嫌に返事したばかりか、
変貌したとはいえ神聖なる故郷を無意味・無差別に破壊しまくるボーボボ。
いつも通りのおふざけに見えるが、その真意は&font(b,red){現国王であり実の兄が意図的に敵を招き、滅びの原因であった}ことを知っていたから。
自分で滅ぼした故郷に君臨した王に、まるで別の国へと変えられた土地。
はたしてどれだけ腹立たしく、あるいはグロテスクに映っていたのだろうか……。

・[[史上最強の弟子ケンイチ]]
謎多き若年サラリーマンの武術家、田中勤関連。
初登場時から「拳聖」こと闇の武術家[[緒方一神斎]]をただならぬ様相で追っていたのは分かっていたが……。
一言で言えば&font(b,red){一歩でも違えていたらあり得た主人公の未来}を往ってしまった人。
彼個人の人物としてはさほど特徴のないスーツ姿の青年で、
本人よりしきりにかかってくる円満夫婦……どころかバカップルの域のお嫁さんからの電話のほうが印象的。

本来なら人を活かす活人拳の流派でありながら、とめどない殺意をみなぎらせ、
ついに出会った仇を前に、おのが命さえ投げ捨て刺し違えんばかりの危険極まる死合。
放り投げられた携帯にかかってくるのはいつもの電話。
この場に来ている彼の家族が案じている。避難を伝えるためケンイチはその電話を取った。

#center(){&font(b){『こちらは着信試験ダイヤルです』}}

・オーイ!とんぼ
基本的に明朗快活な作風ではあるが、登場人物の多くが何かしら暗い過去を背負っているのが特徴。
中でも主人公・とんぼは、幼少時に事故で両親を亡くした後、火之島に住む祖父であるゴンじいに引き取られるまでは、&bold(){多くの親戚から各々の身勝手な理由で受け取りを拒否されたことがトラウマとなっており}、開始時点で火之島の外へ出て高校に進学することを拒んでいた理由となっていた。
また「九州女子選手権編」で描かれた、&bold(){富を得たい父親からゴルフで勝つことを強要されてきたひのき関連も中々重い。}

・[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]]
&bold(){そうだ&ruby(イオ){[[英雄>イオ・フレミング]]}。お前が、殺した。}

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎成人向けアダルト漫画){
#areaedit()
・[[コロちゃん>コロちゃん(カワディMAX)]]
カワディMAX作。
&bold(){「家族がふえるよ!」「やったねたえちゃん!」}
後にここまで「たえちゃんが」不幸にならないパラレルストーリー『やったねたえちゃん!』がスタートしているが…

・[[笑顔を咲かせて]]
[[あきのそら]]作。
主人公と相思相愛のヒロインが許嫁に調教・陵辱され、さらには二人が愛し合ったその直後に現れた許嫁に仲を引き裂かれてしまう。
作者がいちゃラブ作品を手がけただけあって、こういった展開にショックを受けた読者も少なくない。
しかし、そういった試練があったからこそ、タイトル通りの結末を迎えたことも忘れてはならない。

・ずっと好きだった
[[柚木N']]作。
主人公とヒロインが結ばれるはずだった第一話、しかし第二話から教師に陵辱される帰結を描いた物語。
本編では陰鬱かつバッドエンド、後日談は書かれたのだが……。

・[[てるてる坊主>てるてる坊主(オイスター)]]
オイスター作。まさにタイトル通り。

・テルくんにあいたい
みなすきぽぷり作。COMIC LO2011年9月号掲載。
ボーイフレンドのテルくんとデートできることになった主人公。しかし待ち合わせ中にテルくんの兄に会ったことが&bold(){運の尽き}だった…。
&bold(){「何それキモいっ…あたしが好きなのはテルくんなのに…お兄さんってロリコンのヒトなのッ!?」}

・ノラネコノタマ作品
人身売買や因習、果てに物の怪の類で多くのロリが悲劇的な末路を辿る事に……

・まぐろ本1.1
小さな女の子が……

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎アニメ(劇場作品も含む)){
#areaedit()
・[[機動戦士Ζガンダム]](TV版)
かの『[[機動戦士ガンダム]]』の続編。
ともに[[地球連邦>地球連邦(宇宙世紀)]]内から発生した組織である[[エゥーゴ]]と[[ティターンズ]]の戦いを描いている。

戦争という題材のせいもあるが、とにかく敵味方共に主要人物が次々死亡していく。
主人公[[カミーユ・ビダン]]と[[ジェリド・メサ]]の因縁が話の軸になっており、それに巻き込まれるような形で親しくなった人物が次々に戦死してしまうやるせない展開が続く。

また、[[シャア・アズナブル]]の部下も高確率で戦死する。

この傾向は終盤になるにつれて極まっていき、遂には最終回で主人公であるカミーユまでもが精神崩壊して錯乱するという悲惨な末路を迎えてしまう。

この結末はファーストで見せた[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]のかすかな可能性すらも叩き潰すものであり、その意味でも後味が悪い。

カミーユは直接の続編である『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』の最終回において回復の兆しを見せてくれたのが救いである。

・[[機動戦士Vガンダム]]
『[[カテジナさんおかしいよ!おかしいですよ!!>ウッソ・エヴィン]]』
『[[とうにおかしくなっている!>カテジナ・ルース]]』
数あるガンダムの中でも独自のベクトルで強烈な個性を放つキャラクターが多い作品。
特に主人公ウッソに異常な執念と敵意を燃やすカテジナの狂気が目立つが、「&bold(){見方によってはこの状況で正気を保っているウッソ達の方が異常に見える}」という意見も。

こちらも戦争という題材も理由ではあるがどんどんキャラが死んでいく。
追加で登場したパイロットが名前を覚える間もなく戦死していく悲惨な展開が続く。
さらに描写についてもえげつないものが多く、ウッソの肉親が極めて凄惨な形で死亡するのは有名である。

展開が鬱なだけでなく''[[監督>富野由悠季]]が[[鬱>うつ病]]''。『マトモに立って歩けない』『お偉いさん殺して俺も死ぬ』等の逸話も数多く存在する。
しかしそんな極限状態の監督が執念で完走しきった今作にはプロや一般を問わず根強いファンや影響を少なからず受けた作品が存在するのも事実である。

・[[機動武闘伝Gガンダム]]
基本的に明るい作風だが主に[[デビルガンダム]]関連で鬱要素が目立つ。
特に終盤はデビルガンダムの暴走を止めるために[[主人公>ドモン・カッシュ]]が実の兄((厳密には兄のクローン))と[[師匠>東方不敗マスター・アジア]]を討つ、協力者の博士が自分の家庭の不幸の原因だったと知る、[[ヒロイン>レイン・ミカムラ]]が誘拐されてラスボスに取り込まれるなど陰鬱な展開が続く。
だが、それらがあったからこそ&bold(){ガンダム史上屈指のハッピーエンドを迎えられた}ことも忘れてはいけない。

・∀ガンダム
[[ブレンパワード]]以降の富野監督の特色として挙げられる牧歌的で明るい作風、いわゆる「白富野」の代表格として知られる作品だが、&bold(){イングレッサの街が対艦ビーム砲で焼き払われ夥しい犠牲者が発生}した第2話を皮切りに、地球人とムーンレイスが互いに激しい憎悪を燃やし合い戦争状態に突入。
戦場の描写よりは政治的駆け引きの方に重点が置かれた物語であり、明るい展開も多いものの、やはり凄惨な殺し合いや生々しい人種差別描写も時折描かれている。
しかしながら、それらを乗り越え迎えた最終回は、「ガンダムシリーズの歴史の終着点」としての美しさもまた感じさせる。

・[[機動戦士ガンダムSEED]]
「遺伝子操作」、「人種間対立・人種差別」、「復讐の連鎖」をテーマとしているだけあり、始まりから終わりまで陰惨なものが漂い続ける作品。
戦争は戦争でも「外交の延長」では最早なく、&b(){「生存競争」&color(red){「敵性種族の根絶・駆除」}}が目的になっているだけあり、
シリーズでも「敵を殺すこと」への執念と「人が死ぬ様」の凄惨さはシリーズでも一線を画している。
軍人や戦争を煽る指導者だけでなく民間人までも倫理観が崩壊しており、生命をショッピング感覚でデザインする、
思い通りの子供ができなかった事を不満に思って捨てる、思い通りの子供を作る為に大量の犠牲者を出す……と、
全編を通して&b(){人の命が異常に軽い}。

主人公自身も無理解から来る無神経な言動やままならない現実、呆気なく死んでいく大切な人を前に精神を徐々に蝕まれて行き、
そして&b(){自分自身も人類の業の象徴だった}と知らしめられ、最後の戦いを終えた後は精神が崩壊する寸前に至る……と、
主人公に&b(){救いらしい救いがほとんど無いまま終幕}となってしまった。
続編『[[DESTINY>機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』も&b(){概ね同様}である。

20年経って公開された劇場版『[[FREEDOM>機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]』でも相変わらず人の命が異常に軽く、実は主人公の精神も壊れていたことが明かされた。
劇場版でのストーリー自体は、主人公たちがしがらみから逃れ幸福に向けて歩み出したことが示される明るい雰囲気で締め括られているものの、世界観の根底にある社会構造的な問題については解決したわけではなく、むしろ闇が深まったとさえ言える。

・[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
チンピラ同然の少年たちが虐げられていた境遇から成り上がっていく様を描いた群像劇。

第2シーズンでは主人公サイドにとって大切な人物が理不尽な理由で次々に死んでいく展開が続き、視聴者の心を抉っていく。
やがて徐々に後ろ盾を失っていき、偶々(彼らにも通じる底辺からの成り上がりでもあった)[[野心家>マクギリス・ファリド]]とコネがあった事で彼と敵対し、主役側も敵視していた権力者等から社会的にも追い詰められていくという逃げ場のない状態に陥る。
そして、最終回目前にして主人公の片割れであるオルガが仲間を守り落命し、ついに野心家と完全対決となった権力者による[[物量波状攻勢>ダインスレイヴ(鉄血のオルフェンズ)]]により主役側の戦力はボロボロ。
野心家はかつて自分が切り捨てた元親友の(主人公に倒された部下の身体まで酷使しての)猛攻に斃れ、主人公であった[[三日月>三日月・オーガス]]も、最終回で壮絶な戦いの果てに落命した。
あがき続けた少年たちの末路は巨大な権力に潰され破滅を迎えることであった。

ただ一応一部主人公達の仲間は助かり、権力者のその後の政治等一連の事件の結果として世界はよりよい方向に向かっていったことが語られており、わずかな希望はにじませている。

また、同じく鬱展開として挙げられた上記の『Ζガンダム』との類似性や新選組がモデルということについても作品のプロデューサーを担当した小川氏によって言及されている。

・[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]
今までの[[ビルド>ガンダムビルドファイターズ]][[シリーズ>ガンダムビルドファイターズトライ]]と比べると雰囲気が微妙に異なる作風やタイトルにある『&bold(){Re:RISE(再浮上)}』という単語が示している通り、最低でも&bold(){一回は落とすような展開が多い}のが特徴。
特に第20話にて展開される、とあるキャラの過去描写は[[前作>ガンダムビルドダイバーズ]]を知っていると&bold(){物凄くやるせなくなる}こと必至。

・[[ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU]]
物語中盤で明かされた、キャプテン・ガリスの正体とそれにまつわるルルの出生の秘密。

・[[遊戯王デュエルモンスターズGX]]
具体的には三期の[[ユベル>ユベル(遊戯王)]]にまつわる全て。
他のシリーズも人間の生死に関わる重い展開が&bold(){やたらと}多いが、ユベル関連はその中でも屈指と言われている。
なお四期もここまでではないが、&bold(){未来へ進もうとする若者の意思を全力でへし折りに来るような鬱展開がなされた}。

その程度は原作者の[[高橋和希]]氏を以てして「&bold(){(二期までで成長した十代を折らせる為とはいえ)やりすぎた}」と明言するほど。

・[[遊戯王ZEXAL]]&ruby(セカンド){II}
セカンド内二期にあたる遺跡のナンバーズ編が該当。
神代兄妹の失われた記憶が敵であったことが徐々に暗示されていくが、[[主人公>九十九遊馬]]側に伝わるきっかけが全くなく、視聴者だけが真相を知っているというもどかしい展開がずっと続く。

・[[遊戯王ARC-V]]
ZEXALII同様に、視聴者は戦いのいきさつを知っているのに[[主人公>榊遊矢]]は滅茶苦茶に振り回されているだけという展開が長い((これに関しては[[ライバル>赤馬零児]]が全然意図を話さないというところもある))。
それに加えて、「&bold(){少女が何人も誘拐される}((様子が長期に渡って描かれないところがかえって不安を煽る))」「&bold(){既に世界の一つが滅びている}」「&bold(){負かした相手を平気でカード化する}」といった、人の大量死にも匹敵する展開が多い。

・[[遊戯王VRAINS]]
&bold(){全部鴻上博士のせい}。

・[[地獄少女]]シリーズ
特に二期終盤・三期は鬱展開、というか&bold(){理不尽のオンパレード}。

・[[蒼穹のファフナー]]シリーズ
絶望的な状況に抗う少年少女たちの姿を描いた作品。
世界観設定の時点で世界が末期状態であり、主人公達の故郷の外の世界はまさに地獄絵図だが、主人公達を取り巻く裏事情もかなり凄惨にして悲惨((日本は北海道と沖縄を含んだ極一部の地域を除き核攻撃で消滅、舞台の島に住む大人世代は大半がその後遺症の被爆症状が悪化してしまうため島の外では生きることが難しく、とある事情から生き残りの日本人の殆どが受胎能力を失っており子孫を残す事そのものが絶望的など))。
たとえ&bold(){レギュラーキャラであっても呆気なく散る}ため、ファンは常に心配している。
圧倒的な力を持つ新主人公機の登場や新たな能力の発現などのイベントも、この作品では後の鬱展開のフラグにしか見えない。
[[どうせ みんな いなくなる>どうせみんないなくなる]]

・[[今、そこにいる僕]]
最近では珍しくもない異世界召喚作品だが、召喚された世界は狂気と暴力に満ちた世界だった…。
しかもここは未来の地球であり、太陽が寿命を迎えるためどう足掻いても滅亡しか待っていないという。

・[[レジェンズ~甦る竜王伝説~]]
伏線があったとはいえ、それまでのドタバタギャグから180度変わる13話や、あまりにもショッキングな形で引き起こされるレジェンズウォー。
特に後者は&bold(){[[シュウ>シュウゾウ・マツタニ]]の母・ヨウコが黒水晶に封印された回が年内最後の放送となり、年明け後に総集編を挟むなどしたため、(作中内では然程時間は経ってはいないが)シュウが再起するまでリアルタイムで約一ヶ月もかかった。}
しかし、これらのエピソードがなければ、再起したシュウの奮闘やシロンの自我の復活、そして最終話の感動もなかったと言っても過言ではない。

・[[牙-KIBA-]]
井上敏樹がシリーズ構成&脚本を担当した日曜朝の爽やかアニメ。
アニメ作品では珍しく氏の作風全開で、&font(b,red){恩師が突然狂乱したり}、&font(b,red){人質をとりあえず半分殺したり}、挙句の果てには&font(b,red){卵生の人型種族の卵を全部割ったり}する。
今まで息子を顧みなかった母親が初めて作ってくれた手料理に、作中で初めて(そして唯一)主人公が涙を流すシーンは牙を代表する展開として語り草である。

・宇宙の騎士 テッカマンブレード
黒いタツノコ、別物リメイクのタツノコの本領発揮。&s(){なお作画は本領を発揮しない}。
家族を自ら殺さねばならぬ宿命に加え、救いは廃人化という展開。
次作では復活。

・[[伝説巨神イデオン]]
地球人と異文明人の宇宙スケールの戦争を描いたロボットアニメ。
不幸な邂逅を果たした地球人とバッフ・クラン人は、互いに超エネルギー「イデ」を望んだばかりに、
局地的な諍いから始まり、最終的には星同士の泥沼の戦争に突入してしまう。
意識を持ったエネルギーであった「イデ」は幾度となく二つの種族を和解させようと導くが、戦争は止まらない。
そして、ついに「イデ」が二つの種族を見限る「その時」がやってきた――。

TVシリーズを再構成した劇場版では&bold(){&font(b,red){鬱度とエグさがパワーアップ}}。
兵士でも民間人でもオッサンでも少女でも関係なく執拗なまでに人間が死んでいき、
その描写についても悪意すら感じるほど生々しく悲惨。
特にとある登場人物の衝撃的な死亡シーンは未だに語り草。

・[[銀河烈風バクシンガー]]
そもそも[[新選組]]がモデルという時点で全滅が確定路線。
新選組の悪い意味での名物である内部粛清を皮切りにしてそれまで比較的明るかった物語は一転。
終盤の戊辰戦争をモチーフとした展開では味方の囮としての特攻・予想だにしない暗殺などで敵味方を問わず怒涛の勢いでキャラが死んでゆく。
最終決戦では仲間が欠けたことで合体ロボ『バクシンガー』すら出せなくなり、主人公たちは捨て身の白兵戦で若い命を散らすのであった。

・[[Angel Beats!]]
登場人物達の過去。

・[[無敵超人ザンボット3]]
サンライズ初期のロボットアニメ作品。
地球人を滅ぼそうとするガイゾックの繰り出すメカブーストとの戦いを描く作品だが、主人公・勝平たち神ファミリーを取り巻く状況や敵の行う手段が子供番組と思えないほどに残酷で容赦がない。
「数メートルの巨大ロボットが街中で戦えば周囲にも多大な被害が及ぶ」という、従来のロボットアニメではあえて無視されてきたことに真正面から取り組んだ結果、&bold(){ヒーローが守るべき市民から迫害される}という非常に重苦しい展開に。
観ていれば市民側の悪感情も理解出来るように作られてはいる((特に、序盤の勝平は「巨大ロボット」という大きな力を得て増長している節が少なからずあり、自分達に不信の目を向ける市民をザンボエースで恫喝したこともあった))ものの、それがかえって重さと生々しさを助長している。

中盤からは理解者も増えてきたものの、ガイゾックの作戦も凶悪さを増していき、特に文字通り人間に爆弾を埋め込んで社会の中に送り込む&bold(){人間爆弾}については非常に有名。
血も涙もない手口の残忍さもさることながら、神ファミリーが事態を解決できなかったことからも多くの視聴者にトラウマを刻み込んだ。

終盤には家族や仲間が次々と死んでいき、勝平はラスボスに自分の正義を否定される。
それだけに、身も心も憔悴して帰還した勝平を、今まで彼が命懸けで守り抜いてきた人々が温かく迎えてくれるラストシーンは感慨を覚えさせるが、お蔵入りになった小説版ではこのシーンも&bold(){市民が「宇宙人の最期の生き残り」である勝平を始末しに来たことが暗示される}という、どこまでも救いのないものだったという…

・[[宇宙戦士バルディオス]]
葦プロ製作のロボットアニメ。
地球への移民を画策するアルデバロン軍との戦いを描く。
当初の目的は侵略であったが、戦争の激化に伴い熾烈な殲滅戦に発展。
やがて最悪ともいえる結末を迎えてしまう。

主題歌で「明日を救え バルディオス」と歌われているが、結局&bold(){明日を救えなかった}。
海のブルーになるんです。

・[[勇者警察ジェイデッカー]]
第25話にてまさかの&bold(){[[主役機>デッカード/ジェイデッカー]]殉職}。
一応その回は最終的に[[新型機>デューク/デュークファイヤー]]が駆けつけたお陰で何とか事なきを得た上、殉職した主役機も後に完全復活を果たすのだが、それでも番組の顔である主役機が死亡するという展開は当時の視聴者達に大きなショックを与えた。

・[[勇者指令ダグオン]]
ゲストキャラが悲劇的な最期を迎える22話、人間と[[猫]]との関係性を描いた27話、人間の善性について問い掛けた29話など、たまに来る鬱展開エピソードの後味の悪さは特筆モノ。ただし29話は、ラストで[[元ネタ>ギリシャ神話]]同様に小さな希望が示唆されている。

・[[激闘!クラッシュギアTURBO]]
第1話にて所属しているクラブのリーダー格に裏切られる、チンパンジーに敗北して挫折を味わう、必殺技を会得するも調子に乗って使い過ぎた結果愛機を壊してしまう、親しくなった中国人の少年の野生の血を目覚めさせてしまう、亡き兄と同じ名を持つ謎の人物の正体と兄の死の真相を知って闇落ちし人間不信になってしまう…など、&bold(){[[主人公>真理野コウヤ]]に立て続けに迫りくる苦難の数々。}
中には&bold(){悪意はないが裏目に出たパターンで周囲から精神的に追い詰められる事もあったため尚更タチが悪い。}

・[[鋼の錬金術師(2003)]]
原作ストックの問題で[[アニメオリジナルのストーリー>アニメオリジナルエピソード]]で完結せざるを得なかった事もあり、序盤の時系列改変や中盤以降のアニオリ展開等、人間讃歌的な展開でシメた原作と異なり、
全編にわたって『死の受け止め方』『命の重み』『人間、特に錬金術師の業』という部分にテーマを置き、少年漫画的な要素を抑えて原作本来のジャンルであるダークファンタジーを前面に出した、重苦しい湿っぽさと哀愁を持つアニメ。

夕方アニメとは思えない鬱展開((タッカー事件が兄弟の幼少期に発生・その時期に間接的に他の錬金術師を殺害・[[女性キャラ>ロゼ・トーマス]]が[[強姦>レイプ]]→出産のショックで声を失って再登場・母親の再殺など))が、ファンと[[エルリック>エドワード・エルリック]][[兄弟>アルフォンス・エルリック]]の心を抉った。
中盤以降のアニオリストーリーからホムンクルス周辺の設定の変更などに伴い、そういった鬱展開が顕著となってきたため、『[[原作レイプ]]』と批判する声も多い。

他方では原作の「[[お父様>お父様(鋼の錬金術師)]]」に相当する超越的存在がいないため「エルリック兄弟や[[イズミ師匠>イズミ・カーティス]]など劇中登場する多くの錬金術師が『自身の良かれと思ったエゴを錬金術で叶えようとして、業を生み出してしまう』被害者でもあり加害者でもある」と、
[[原作でも既にあった>ショウ・タッカー]]人間の弱さや愚かさ・錬金術そのものの誘惑・危うさ・業やらを強調するなど、『別作品/外伝として見れば面白い』『コレはコレで良い』いう声も少なくない。そのため[[賛否両論]]である。

・[[魔法少女リリカルなのはStrikerS]]
[[ティアナ>ティアナ・ランスター]]が自身の力不足に苦悩し続ける序盤の展開もそうだが、本編中盤、[[ナンバーズ>ナンバーズ(魔法少女リリカルなのは)]]が機動六課本部を襲撃する様子を描いた第16・17話&bold(){「その日、機動六課」}は&bold(){リリなの史上最も辛く哀しい戦いであった。}

ナンバーズに姉である[[ギンガ>ギンガ・ナカジマ]]が重傷を負わされた姿を見せつけられ、激昂した[[スバル>スバル・ナカジマ]]は戦闘機人に覚醒してナンバーズの一人・チンクを圧倒するも、チンクの反撃で重傷を負わされた挙句、&bold(){自身のIS「振動破砕」の反動によって愛機・マッハキャリバーが損傷した末に機能停止し、その隙にギンガも拉致されてしまい、何もできなかった自分の無力さに号泣する。}

やがて機動六課で保護されていた[[ヴィヴィオ>ヴィヴィオ(魔法少女リリカルなのは)]]も[[ルーテシア>ルーテシア・アルピーノ]]に攫われ、[[エリオ>エリオ・モンディアル]]をはじめとする一部メンバーが負傷し、&bold(){本部も壊滅的ダメージを受けてしまうのだった。}
また、&bold(){この時明かされたエリオの出生の秘密もシリーズトップクラスで重いものであった。}

さらに次の話では、攫われたヴィヴィオが黒幕・[[スカリエッティ>ジェイル・スカリエッティ]]の手によって&bold(){レリックを埋め込まれて泣き叫び、やがてギンガも洗脳されて敵になってしまい、視聴者(とスバル)のメンタルをますます削ることになった。}

・[[魔法少女まどか☆マギカ]]
[[蒼樹うめ]]デザインのキュートなキャラクターのポスターに惹かれて、内容を知らずに親と劇場版を見に行った子供が泣き出したという被害報告も。
[[脚本家>虚淵玄]]の作風を知る者は前もって覚悟出来ていたが、子供には『[[プリキュア>プリキュア(キャラクター)]]』かと思ってたら後述の『[[デビルマンレディー>デビルマンレディー(アニメ)]]』が始まったようなものだろう。

・[[幻影ヲ駆ケル太陽]]
こちらもキュートなキャラクターデザインに反して&bold(){諸設定や展開がなかなか重い。}
&bold(){「ダエモニア化した人間は救えない、かつダエモニア化した人間に関する記憶は消去される」}という基本設定や、ダエモニア化してしまった従姉妹を&bold(){自分の手で殺してしまった}こと、初めての任務中にその時の記憶が蘇るも周囲から従姉妹に関する記憶が消されてしまっていたこと、そして&bold(){ダエモニアの声を聞くことができてしまう}という自身の能力に苦悩する序盤のあかり、さらにはせいらがダエモニアを憎んでいる理由などもそうだが、後半は&bold(){ぎんかがダエモニアと対消滅、るなが黒幕の手によってダエモニア化する、あかりたちが所属する組織が黒幕の扇動によって暴徒と化した人々の手で焼き討ちされる}…といった怒涛の展開が目白押しとなっている。
そして終盤ではあかりがるなを助けるべく黒幕とある契約をするが…

・[[ラブライブ!]]
1期終盤の流れ。
自分の身勝手のせいで「チームの夢」、「友人」、「廃校阻止という目標」を失くしてしまったことで塞ぎこんでしまった[[穂乃果>高坂穂乃果]]。
遂には自分で始めたスクールアイドルすらやめると宣言してしまい、[[海未>園田海未]]からも「あなたは最低です!」とビンタと共に事実上の絶交宣言をされる。
かくしてスクールアイドルμ'sは、事実上の完全崩壊となってしまった。しかし…

・[[ラブライブ!サンシャイン!!]]
東京のイベントに参加するも得票が0だったことで現実を思い知らされる6人、過去にスクールアイドルとして活動するもすれ違いにより関係が険悪となって解散してしまった3年生、[[梨子>桜内梨子]]の代理を務めることになるも[[千歌>高海千歌]]との関係が上手くいかなくなったことで思い詰める[[曜>渡辺曜]]、優勝候補と謳われながらも予選のミスにより塞ぎこんでしまった[[理亞>Saint Snow(ラブライブ!)]]など。

だが最大の鬱は何といっても、&bold(){浦の星女学院が後一歩のところで廃校撤回条件を満たせず廃校が決まってしまったことだろう。}

・[[ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会>虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会]]
&bold(){1期11話の展開。}

・[[ラブライブ!スーパースター!!]]
主に1期における[[恋>葉月恋]]関連と2期におけるマルガレーテ関連。
特にマルガレーテ絡みは&bold(){かなりの賛否を引き起こしており、}3期では少しずつマイルドになっていったものの、8話で合流するまではLiella!を敵視する姿勢を貫いており、さらに2期でのこともあって彼女の事を快く思わないファンも少なくなかった。

・[[BanG Dream! It’s MyGO!!!!!>BanG Dream!]]
「&bold(){なんで『春日影』やったの!?}」

・[[BanG Dream! AveMujica>BanG Dream!]]
構成員のバックボーンが暗い。
・キーボーディスト、いいトコのお嬢様だが、その実家は闇が深い。
・ギタリスト、多重人格で実母からの扱いが暴力・虐待とは違う意味で良くない。
・ベーシスト、過去に張り切り過ぎてプロデビュー直前で当時の所属バンド滅亡
・ドラマー、第一話早々大やらかし(ただ、家庭環境は正常)
・ボーカリスト、恐るべき背景。

・プリティーリズムシリーズ
&bold(){対象年齢が女児とは思えない人間ドラマが展開される}。
オーロラドリーム時点から当たり前のようにメインキャラが闇落ちし、一見幸せそうなものの闇を抱えた家族が登場、[[大技を跳んだ結果心神喪失>オーロラライジング]]等々鬱要素てんこ盛り。
続編のディアマイフューチャーは比較的明るくなったもののドロドロの三角関係から&bold(){前作主人公が闇落ち}と根本はそのまんま。
そして…

・[[プリティーリズム・レインボーライブ]]
&bold(){色んな意味でプリティーリズムの集大成}。
メインキャラの家庭環境が約2名を除きろくなものではなく、三角関係が&bold(){3組}誕生、クズな大人大量発生と女児置いてけぼりの展開がフルスロットル。
中盤の[[べる様>蓮城寺べる]]絡みの展開は壮絶で、第24話(通称:&bold(){プリズムダイブ})に至っては&bold(){それまで数々の鬱回を作ってきたスタッフ陣すら絶句した}とか。
更にそこからは[[りんね>りんね(プリティーリズム・レインボーライブ)]]絡みで別方面で不穏な空気が漂うように……

・[[プリパラ]]
前シリーズの反省を踏まえて明るい作風になっているが、それでも1stシーズンの[[大神田グロリア]]校長関連と2ndシーズンの[[紫京院ひびき]]関連など少なからず鬱展開はある。
特に後者に至っては、&bold(){[[主>真中らぁら]][[人>南みれぃ]][[公>黒須あろま]][[達>白玉みかん]]の懸命な行動がひびきのせいで悉く水泡に帰す}展開が相次ぎ、&bold(){実に3クールに亘ってカタルシスの無い展開が続いた。}

・[[Get Ride! アムドライバー]]
アムドライバーとバグシーンの戦いが[[マッチポンプ]]であった事が明かされ、アムドライバー同士の戦争が勃発、主役陣の間でも裏切りや死が多発した。

・[[ロックマンエグゼ(アニメ)]]
荒木憲一がシリーズ構成&脚本だったため、アニメでのダークチップが過激に。
第2期から過激な要素や展開が要求され、&bold(){クロスフュージョン同士の戦い}、&bold(){熱斗のPETが破壊}、&bold(){デューオによる&font(b,red){地球消滅}}、中でも&font(b,red){ブルースのダークロイド化}は視聴者の心に大きな傷を残した。
「STREAM」の以降から主要キャラの死が多発した。

・Gilgamesh
誰一人報われず何一つ得られない展開、黒幕と呼べるのは女の嫉妬と超常現象。風子ちゃんマジ不幸。

・うた∽かた
人が死亡するわけではないが、様々な悪意に苦悩し、特殊能力に蝕まれていき、最終的に「&bold(){自分1人だけが生き残って世界を崩壊させる事}」と「&bold(){自分1人だけが死んで世界を救う事}」のどちらかを選ばされる主人公。
しかし主人公は「&bold(){どちらも選ばなかった}」。それをルール違反だとして処罰される事になるが…。

・フランダースの犬
原作となる小説からそうだが、終盤で&bold(){祖父との死別、風車小屋の火災の原因だと誤解される、村八分にされ仕事を失う、絵のコンクールで落選、家賃が払えなくなったために家を捨てる…}といった、ネロに立て続けに振りかかる不幸。
最終回では&bold(){風車小屋の火災の真相が分かる((事前に修繕依頼を受けたことで再訪した風車職人によると、「油もやらず、掃除もせず、そのまま風車を使い続けた」ために、「油の切れた歯車にゴミがつき、それが摩擦を起こして小麦袋に火の粉が舞い落ちた」という。要は「管理者の杜撰さ」が原因であったが、濡れ衣を着せられたネロ本人は、最期までこの真相を知らないままであった。))、ネロの絵に感銘を受けたコンクールの審査員の一人だった画家((原作小説では名前不出だが、「世界的に有名な画家」と説明されている。))がネロを引き取って弟子にしようと訪ねてくる、ネロに辛く当万たっていたアロアの父・コゼツが雪の中に落としてしまった二千フラン((日本円で約37万))の金貨をネロが拾って届けてくれていたことを知って改心する…}といった幸運がやってくるも時すでに遅く、ネロはパトラッシュと共にルーベンスの二枚の絵を見てそのまま……

・アルプス物語 わたしのアンネット
第13話から半年間に渡り、それまでは度々喧嘩しつつも兄妹のように仲の良かった主人公とその幼馴染の確執が展開される。
中でも&bold(){「私が生きている限り、あんたなんか絶対に許さないわよ!」}という主人公のセリフはなかなかインパクトがデカい。

・[[ミスター味っ子>ミスター味っ子(作品)]]
物語終盤、「地獄の味遍路」の末に記憶喪失となってしまった味皇。
彼の記憶を取り戻すことに失敗した味皇料理会の面々や一馬が次々と姿を消していき、陽一も自信を失い情緒不安定となってしまう…。

・[[艦隊これくしょん -艦これ-]]
TV版3話の[[如月の悲劇>轟沈(艦これ)]]。
[[劇場版>劇場版 艦これ]]ではそれを乗り越え、ようやく[[睦月>睦月型駆逐艦(艦これ)]]の元へ帰ってこれた。…と思ったら、&bold(){今度は体にできた痣が切っ掛けで徐々に[[深海凄艦>深海棲艦(艦これ)]]と化していく}。
水道で腕の痣をこすり落とそうとする場面は、[[日高>日高里菜]]氏の演技力もあって実に痛々しい…。
なお、世界線の異なる第二期「いつかあの海で」では[[史実>太平洋戦争]]における戦局が絶望的になってる時系列から始まった結果、なんと&bold(){第一期の主要メンバーの大半が開始時点でいなくなっており、全く登場しない}。
ただし、こちらは艦娘の退役が描写されているため、&bold(){必ずしも第一期メンバーがいつ海世界において死んでいるわけではない}というのが救いか((実際、いつ海本編開始前に沈んでいるはずの艦娘も登場している))。

・[[ジェノサイバー 虚界の魔獣]]
圧倒的な力を持つ故に破壊し続ける運命を強いられた主人公、次々と命を落とす9割近くの登場人物、終始容赦ない展開。
ラストでは僅かながら希望を感じさせるシーンが用意されているものの、&bold(){全体的に救いがない}。

・[[デビルマンレディー(アニメ)]]
&bold(){黒い[[小中>小中千昭]]・[[長谷川>長谷川圭一]]等の平成ウルトラ脚本陣の本領発揮}。
[[ネガのティガ>ウルトラマンティガ(作品)]]とも言うべき作風の為か、やるせない動機や背景で知り合いの[[アイドルの卵>滝浦和美]]や[[友人達>ビースト(デビルマンレディー)]]が次々と死亡退場していく。
特に[[彼女>千佳(デビルマンレディー)]]の退場の下りがあまりにも悲惨。

・[[結城友奈は勇者である]]
中学生にはキツ過ぎるバックファイア及び宿命。
2期ではもっと恐ろしい呪いが降りかかり、主人公が壊れる。

・[[ポケットモンスター>アニメ ポケットモンスター(無印)【再作成】]]
主に[[リザードン]]関連。ヒトカゲ時代に心ないトレーナーに捨てられた事から始まり、進化直後に[[サトシ>サトシ(ポケモン)]]の指示を聞かなくなり、セキエイリーグの敗退に繋がった。
しかしオレンジ諸島編ではサトシの懸命な治療を受けた事で和解。ジョウト編では同族に苦もなく負けたのをきっかけに一旦別れ、[[修行の末に最強の切り札として活躍する事となる。>劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI]]

・[[ポケットモンスター ダイヤモンド&パール]]
主に[[シンジ>シンジ(ポケモン)]]関連。ゲットしたポケモンの厳選や[[ヒコザル>ゴウカザル]]への過度な訓練をはじめ、サトシとの衝突が度々描かれた。
また、コンテストの一次予選で連敗してスランプに陥る[[ヒカリ>ヒカリ(ポケモン)]]や[[ポケモンハンターJ]]の凶行など、人によっては鬱になる場面も見られる。

・[[ポケットモンスター XYシリーズ>ポケットモンスター XY(アニメ)]]
自分の目標のために長い髪を切った[[セレナ>セレナ(アニポケ)]]、強くなりたいという気持ちが強すぎてスランプに陥る[[サトシ>サトシ(XY編)]]、街を救うために[[相棒のアンドロイド>シトロニックギア]]を犠牲にする決断を下した[[シトロン>シトロン(ポケモン)]]、[[悪の組織>フレア団(ポケモン)]]のボスである[[恩人>フラダリ(ポケモン)]]に計画の手駒として利用されている[[アラン>アラン(ポケモン)]]など。

・[[ポケットモンスター サン&ムーン]]
基本的には明るい作風だが、師匠である[[ムーランド]]との別れを経験する[[ニャビー>ガオガエン]]や、母親と喧嘩したまま死に別れた過去を持つ[[マオ>マオ(ポケモン)]]など、過去のテレビシリーズではあまり描かれなかった&bold(){「(ポケモンを含む)生き物の寿命と死」}を取り扱っている。

・[[ポケットモンスター(アニメ第8シリーズ)]]
&bold(){だいたい[[スピネル>スピネル(ポケモン)]]のせい。}
特に『レックウザライジング』最終盤では本性を表したスピネルにより[[主>リコ(ポケモン)]][[人>ロイ(ポケモン)]][[公>ドット/ぐるみん(ポケモン)]]陣営が[[六英雄>六英雄(ポケモン)]]と[[兄貴分>フリード博士(ポケモン)]]を立て続けに失い、&bold(){事実上の完全敗北を喫する事になった。}

・デュエル・マスターズ チャージ
洗脳された主人公の仲間が別の主人公の仲間を殺したため、敵のボスに挑むも敗北しかばった味方が死ぬという''バッドエンド''。
……ここまでは原作通りなのだが、流石に''「毎朝おはスタでこのまま流すのはマズい」とアニメ版はこのバッドエンドのまま事実上打ち切られた''。

・[[新章デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(2017)]]
''原点回帰''。その上、このシリーズよりカード上の背景ストーリー、原作漫画、アニメのすべてでストーリーが統一されるようになったため、原作漫画の重い話の大筋を変えずに&bold(){日曜朝八時半}から流される。

それでいながらV期由来のギャグ回も半分くらいはある為、''鬱回とギャグ回の落差''がより一層の悲壮感を押し付ける。

また、このシリーズではWotC由来のカラーパイが裏に流れており、一期では[[光文明>光文明(デュエル・マスターズ)]]=[[白>白/White(MtG)]]と[[火文明>火文明(デュエル・マスターズ)]]=[[赤>赤/Red(MtG)]]の''正義観の違い''が、[[二期>デュエル・マスターズ!]]では[[自然文明>自然文明(デュエル・マスターズ)]]=[[緑>緑/Green(MtG)]]の''不器用さ故の空回り''が救いようのなさとなって直に襲いかかる。

特にお子様への配慮か''バッドエンドからメリーバッドエンドに改変された二期最終回''などは、''そこにいる者は誰も悪くない''のである。

・[[新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に]]
加熱するファンと死にそうな庵野の落差が生んだ世紀末の魔物。
その作風は前述の「劇場版イデオン」の影響を受けているともいわれる。黒富野といい、「&bold(){作家を追い詰めるとどういう事になるか}」がよく分かる作品だとも言える。
モブもネームドも皆殺し、主人公の精神は病む一方、精神世界での立ち直りの末に迎える赤過ぎるラストシーン。監督が鬱病と言われても納得してしまう。

・[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]
[[『序』>ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序]]・[[『破』>ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]に続くエヴァンゲリオン新劇場版の第3弾。

前作『破』から&bold(){14年}もの歳月が経過しており、その間エヴァ初号機の中で眠りについていたシンジはヴィレに初号機がサルベージされた事で目覚め、14年の間に変わり果てた「世界」と、受け入れ難い己の「罪」をまざまざと見せつけられる。
そこで知り合った友達、そして変わってしまった世界のために行動をするも、最悪の形で裏目に出てしまう。
唯一の救いは新世紀と違い自らの手で殺してはいないこと。そして[[『シン』>シン・エヴァンゲリオン劇場版:||]]という救いがあることだろう。[[レイ>アヤナミレイ(仮称)]]と第三村を通して一度は全てを拒絶していたシンジは再び立ち上がる事ができた。

・[[美少女戦士セーラームーン]]
&bold(){もはや説明不要の無印第45話の展開。}
そして最終シリーズ『セーラースターズ』第30話にて、&bold(){悲劇は繰り返されてしまう…。}

・[[おジャ魔女どれみ#>おジャ魔女どれみ]]
物語の最終盤、重篤の[[ハナちゃん>ハナちゃん/巻機山花]]を救うために、[[どれみ>春風どれみ]]達は先々代の女王との戦いの末に1000年の眠りについてしまう。
そして、残されたどれみの妹の[[ぽっぷ>春風ぽっぷ]]は…((自身も行くはずだったが、姉のどれみに止められた。))
一週間後には第3期『も~っと!』が始まるが、「#」としては第49話「さよならハナちゃん」で完結する内容になっている。

・[[明日のナージャ]]
&bold(){だいたいローズマリーのせい}。

・[[Yes!プリキュア5>Yes!プリキュア5/〃Go!Go!]]
もはや説明不要の&bold(){絶望の仮面回。}

・[[ハートキャッチプリキュア!]]
主に[[ゆり>月影ゆり/キュアムーンライト]]関連。
特に終盤では[[長年の宿敵>ダークプリキュア(ハートキャッチプリキュア!)]]の正体が「&bold(){自分の身体の一部から創られた妹}」であることが明かされ、[[行方不明になっていた父親>サバーク博士]]及び「妹」との今生の別れを経験することに…。

・[[スマイルプリキュア!]]
&bold(){だいたい[[ジョーカー>ジョーカー(スマイルプリキュア!)]]さんのせい。}特に22話と[[31・32話>なまけ玉(スマイルプリキュア!)]]。

・[[ドキドキ!プリキュア]]
序盤における[[真琴>剣崎真琴/キュアソード]]関連もそうだが、物語の中盤ではようやく和解した[[レジーナ>レジーナ(ドキドキ!プリキュア)]]が目の前でジコチューに戻され、彼女から憎しみをぶつけられた[[マナ>相田マナ/キュアハート]]が完全に心をへし折られてしまい、その上[[キュアエース>円亜久里/キュアエース]]にプリキュアの資格を剥奪されたことで&bold(){精神を病み、2日間も学校を休んだ上に自室に閉じこもり、拒食状態にまで陥ってしまう…。}

・[[ハピネスチャージプリキュア!]]
主に[[ひめ>白雪ひめ/キュアプリンセス]]と[[いおな>氷川いおな/キュアフォーチュン]]関連。
特にひめはアクシアの箱を開け、&bold(){[[幻影帝国>幻影帝国(ハピネスチャージプリキュア!)]]を復活させてしまった全ての元凶}であり、物語の中盤でその事を&bold(){いおなの口からバラされてしまった}ことで&bold(){「[[めぐみ>愛乃めぐみ/キュアラブリー]]も[[ゆうこ>大森ゆうこ/キュアハニー]]も自分のことを嫌いになった」と強く思い込み、塞ぎ込んでしまう。}
しかしこんなのはまだ序の口。終盤では、&bold(){支援者である神と、真のラスボスにまつわる衝撃の展開が待ち受けているのだから…。}

・[[Go!プリンセスプリキュア]]
物語の中盤、[[はるか>春野はるか/キュアフローラ]]が「プリンセスになる」という夢を本格的に目指すきっかけとなったカナタ王子が記憶喪失に。
さらにはるかが変身してクローズと戦う中、カナタから&bold(){夢を真っ向から全否定されてしまった}事で((尤も、これはこれ以上はるかを傷つけたくないという思いからだったのだが、裏目に出てしまった。))、はるかは&bold(){変身能力を失い、心が闇に染められてしまった。}

次の回では紆余曲折を経て復活するも、&bold(){本放送時は駅伝放送の為に2週間待つ羽目になった}ため、多くの視聴者をヤキモキさせた。

・[[キラキラ☆プリキュアアラモード]]
&bold(){だいたい[[エリシオ>エリシオ(キラキラ☆プリキュアアラモード)]]のせい。}
物語の終盤では、エリシオが創り出した「空っぽの世界」で、&bold(){感情を失い記憶も改竄されてしまった[[プ>宇佐美いちか/キュアホイップ]][[リ>有栖川ひまり/キュアカスタード]][[キ>立神あおい/キュアジェラート]][[ュ>琴爪ゆかり/キュアマカロン]][[ア>剣城あきら/キュアショコラ]][[達>キラリン/キラ星シエル/キュアパルフェ]]がその支配下に置かれてしまう。}

・[[HUGっと!プリキュア]]
1クール目の終盤、[[仲間>薬師寺さあや/キュアアンジュ]][[2人>輝木ほまれ/キュアエトワール]]のような取柄がないことに悩んだ[[はな>野乃はな/キュアエール]]が変身能力を失い、そんな自分を助けようとしたはぐたんがアスパワワを使い果たして覚めない眠りに就いてしまったことに責任を感じて塞ぎ込んでしまう。

…だがこんなのはまだ序の口。物語の中盤には、はなの&bold(){凄惨にして衝撃の過去}が明かされるのだから……。

・[[スター☆トゥインクルプリキュア]]
[[スタープリンセス>スタープリンセス(スター☆トゥインクルプリキュア)]]たちの真の目的とフワの正体、そして[[ダークネスト>ダークネスト(スター☆トゥインクルプリキュア)]]の真相にまつわる&bold(){終盤の大どんでん返し。}

・[[ヒーリングっど・プリキュア]]
物語の中盤、[[ダルイゼン]]にメガパーツを埋め込まれ、再び謎の病に苦しめられる[[のどか>花寺のどか/キュアグレース]]。
ラビリンの助けで何とか体内からメガパーツを追い出す事に成功するが、ダルイゼンによく似たテラビョーゲンのケダリーが誕生。その戦いを通じて&bold(){ダルイゼンこそが幼い頃の自分に寄生し、約5年間も苦しめてきた元凶}である事を知る。

そしてキングビョーゲンとの最終決戦時、追い詰められた末に自分に「助け」を求めてきたダルイゼンに対し、地球の未来のためにのどかが下した悲しい決断は……。

上記の他にも、終盤にて[[グアイワル]]の罠にはまった結果キンググアイワルを誕生させ、仲間を危険な目に合わせてしまったことを後悔し泣き崩れる[[ひなた>平光ひなた/キュアスパークル]]も、人によっては鬱になる場面であろう。

・[[デリシャスパーティ・プリキュア]]
終盤にて明かされた主人公サイドと[[ラスボス>フェンネル(デリシャスパーティ・プリキュア)]]の因縁は、さながら男版「明日のナージャ」であり、&bold(){欲しい物を手に入れる為なら他者が不幸になっても構わない}というラスボスの思想は、同作の悪役であったローズマリー([[マリちゃん>ローズマリー(デリシャスパーティ・プリキュア)]]の事ではない)そのものであった。

・[[ひろがるスカイ!プリキュア]]
主に2クール目における[[バッタモンダー>バッタモンダー(ひろがるスカイ!プリキュア)]]とシャララ隊長関連。
さらに終盤ではアンダーグ帝国の支配者たるカイゼリン・アンダーグとその側近の[[スキアヘッド>スキアヘッド(ひろがるスカイ!プリキュア)]]にまつわる、&b(){衝撃の大どんでん返しが多くの視聴者を驚愕させた。}

・[[わんだふるぷりきゅあ!]]
第6話にて、些細な事から[[いろは>犬飼いろは/キュアフレンディ]]と喧嘩し、さらにライオンのガルガルを前に犬ゆえの本能で足が竦んで動けなくなったにも拘らず無理をしていろはを助けようとした挙句、彼女の足を引っ張る形で敗北したことで、ますますいろはとの仲が拗れてしまう[[こむぎ>犬飼こむぎ/キュアワンダフル]]。
そして夜、自分はいろはの役には立たないと強く思い込んだこむぎは一匹家を去ってしまう…。
これまでは比較的ほのぼのとした作風だっただけあって、このような唐突な鬱展開は多くの視聴者の心を抉った。
&s(){もっとも次の回では冒頭から鬱要素が一気に減ったけど}

上記の他にも、[[ユキ>猫屋敷ユキ/キュアニャミー]]と[[まゆ>猫屋敷まゆ/キュアリリアン]]のすれ違いや絶滅動物の話題、ペットの寿命問題など、&s(){[[裏番組>新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION]]とはまた違った切り口で}さらっと鬱要素を入れてくる。
また終盤では、&bold(){ガルガルやガオガオーンの親玉である[[ガオウ>ガオウ(わんだふるぷりきゅあ!)]]の正体にまつわる大どんでん返しが待ち受けていた。}

・[[キミとアイドルプリキュア♪]]
第6話にて、アイドルプリキュア達の大ファンで、自身もそのプリキュアになりたがった[[紫雨こころ>紫雨こころ/キュアキュンキュン]]だったが、プリキュアたちの本当の仕事を目の当たりにした彼女は戦意喪失し、「キュンキュンしてない」と嘆く。次の回では紆余曲折を経てキュアキュンキュンに覚醒したが、姫プリ同様&bold(){本放送は駅伝放送の為に2週間待った}ため、やはり多くの視聴者をヤキモキさせた。

2クール目ではカッティンダーの襲撃をきっかけに[[キュアズキューンとなったプリルン>プリルン/キュアズキューン]]が、その代償として記憶を失う展開が描かれており、こちらもこちらで記憶を失った事実が判明してから記憶が甦るまで2週間引っ張った為またもや多くの視聴者をヤキモキさせた。

・[[デジモンテイマーズ]]
[[レオモン]]の死に激昂した[[タカト>松田啓人]]により暗黒進化した[[ギルモン>ギルモン(デジモンテイマーズ)]]、過去のトラウマを刺激され最終話近くまで精神を病んでしまう樹莉、[[プログラム>デ・リーパー(デジモンテイマーズ)]]に浸食された現実世界など。
最終話ではそのプログラムを何とか封印することに成功するが、その代償として子供達はパートナー達と別れざるを得なくなってしまう……。

・[[デジモンセイバーズ]]
&bold(){だいたい倉田のせい}。

・[[ゲゲゲの鬼太郎(第4シリーズ)]]
人間ドラマ色の強い回や妖怪の末路について救いのない・後味の悪いエピソードも多く、中でも妖怪が単なる加害者ではなく、人間の存在に圧迫されていきそれに反抗するおぼろ車や穴ぐら入道の話の結末は特にやるせない。

・[[ゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)]]
おどろおどろ回のようなやりきれないエピソードが多いが、黒幕の正体及び[[ヒロイン>犬山まな]]との関係性が明かされた1年目クライマックス、第二次妖怪大戦争が勃発した最終話付近は重苦しい展開が続いた。ちなみに&bold(){前者では[[もう一人のヒロイン>猫娘(ゲゲゲの鬼太郎)]]、後者では[[主人公>ゲゲゲの鬼太郎(キャラクター)]]が一度死亡している。}
そして[[前日譚となる劇場版>鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎]]では、&bold(){&color(red){TVシリーズでも焦点を当てていた「人間の悪意」がこれでもかと言わんばかりに描かれる。}}

・日本沈没(2020)
[[日本沈没(映画)]]ではなく、アニメの方。&bold(){Netflixオリジナルアニメ}。
スピーディにどんどん死ぬ。とにかく救いはない。
畳みかけすぎてキャラも感情を置いてけぼりになる。

・キングスレイド(アニメ版)
リヒト「何故だ!?何故俺は死んでいない!?何故俺が!!俺だけが!!生きているんだあああああああああああああああああああああ!!」

自分たちを迫害したオルベリアの人間たちを絶望させようとするが、戦いの果てに妹や仲間を全て失い、ただ1人生き残って逆に絶望するリヒト。
詳細は[[ブラックエッジ(キングスレイド)]]を参照。

・[[戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー]]
[[オメガスプリーム>オメガスプリーム(G1)]]の過去。

・[[トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ]]
海外アニメだった前2作と違い、完全日本制作に切り替わったことで、セイバートロン星が爆破されたり、登場キャラが死んだりするといったシリアス展開が目立っている。

・[[超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ>ビーストウォーズリターンズ]]
序盤からセイバートロン星完全制圧、ライノックスの裏切り、苛立ちを隠せないラットルやチータス、あまりに絶望的な状況によりチーム解散の危機に陥るサイバトロン…などなど。
あまりに重すぎる作風%%とキモいメカデザイン%%から&bold(){一時はシリーズそのものが終了の危機に}。
日本語版は声優のアドリブ大暴走によってある程度緩和されているが、それでも陰鬱で暗い空気を完全に覆せてはいない。

・[[トランスフォーマー アニメイテッド]]
[[オプティマス>オプティマスプライム(TFアニメイテッド)]]と[[センチネル>センチネルプライム(TFアニメイテッド)]]が険悪な関係になった理由となる過去、[[メガトロン>メガトロン(TFアニメイテッド)]]によって父・サムダック博士と引き離された上に、戸籍をはじめとする自分の公的記録が一切無い事実を知って己のアイデンティティが揺らいでしまう[[サリ>サリ・サムダック]]、そして[[ディセプティコンのスパイ>ショックウェーブ(TFアニメイテッド)]]による冤罪によって全てを失った[[あるオートボット>ワスプ(TFアニメイテッド)]]の転落人生。

・新幹線変形ロボ シンカリオンZ
中盤から後半にかけて、人類とテオティの板挟みになって苦しむ碓氷アブト。

・新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド
前2作&s(){と[[裏番組>わんだふるぷりきゅあ!]]}の主人公が良くも悪くも「迷わない」人物なのに対し、本作の主人公・大成タイセイは(思春期らしい)繊細な少年で事あるごとに悩み、迷い、周囲の足を引っ張ることもしばしば。
加えて他のシンカリオン運転士も何かしら問題を抱えており頻繁に衝突する、味方組織の筈のERDAのトップもタカ派で主人公への理解・配慮に乏しい、そして&bold(b'red){敵であるアンノウンの正体やシンカリオンが造られる事となったきっかけ}等、前作まで&s(){や裏番組}のある意味牧歌的な雰囲気とは対照的に、全体的にギスギスした空気が漂っていて日曜朝から重い。&s(){デュエマじゃなくなっても深夜32時台アニメは健在だった}

・[[BLUE REFLECTION RAY/澪]]
主要登場人物のほぼ全員に何かしらの壮絶な過去が存在し、そのリアルな描写が情け容赦なく視聴者の心を抉ってくる。
理由は不明だがブルーレイの発売も中止になってしまった。
しまいには&font(b,red){全ての元凶が他でも無い自分自身だった}事を思い知らされた主人公が、一度は絶望の底に沈んでいく事に。
最終話でも主人公の姉が壮絶な戦いの果てに消息不明になってしまうなど、お世辞にもハッピーエンドとは言い難い結末となっている。ただし姉に関しては後に発売された『帝』で生存が確認された。

・[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]シリーズ
「大河内一楼が脚本」という時点で嫌な予感がした、もしくは本作以降大河内作品を警戒する様になったという者も少なからずいるだろう。
油断から&b(){[[大量殺戮が起こる>行政特区日本(コードギアス)]]}、[[ヒロイン>シャーリー・フェネット]]の凄惨な死((本編を再構成した劇場版三部作では生存。))、裏切られる主人公……と、胃の痛い展開には枚挙に暇がない。
最後は一応平和な世界になった事だけは救いと言えるか。

・[[ゾイドジェネシス]]
本格的戦記アニメを志向して制作された異色作であり、侵略国家ディガルド武国による暴虐の数々が容赦なく描かれる。
中でも物語前半で描かれたゼ・ルフトの街をめぐる顛末は&bold(){主人公達唯一の希望となる人物が既に命を落としており、ディガルドの圧政をただ見ていることしかできないまま一切逆転なしでバラバラに撤退を強いられる}という救いのかけらもない展開に。
その後も、圧倒的な戦力差の前に殺戮されていく人々や、一枚岩になれない[[ディガルド討伐軍>ディガルド討伐軍(ゾイドジェネシス)]]の姿が容赦なく描かれ、全編通して非常にハードな作風が貫かれた。
そして、番組終盤で明かされた[[機械兵>ナンバー(ゾイドジェネシス)]]の真相は今なおシリーズ屈指のトラウマ展開として知られているが、実は&bold(){構想段階では更に悲惨な設定だった}とか…
&s(){そしてそれらのシリアスの余韻が、萌え推しの2期と3期EDでぶっ飛ぶまでがセット}

・[[ゾイドワイルド]]
大仰なギャグシーンやデフォルメ強めのキャラデザなど、低年齢層を意識した要素が多く盛り込まれた作品だが、話のノリこそ明るいものの&bold(){世界観自体はかなり過酷}。
直接の描写こそ少ないが、物語の裏では夥しい数の人間とゾイドがデスメタル帝国の手で虐殺されたり故郷を焼かれており、善人であっても生きるために後ろ暗い手段に手を出さざるを得ないキャラも少なくない。
過去作では基本的に憧れの対象だったゾイドも、本作ではむしろ「破壊と殺戮をもたらす存在」として多くの市民から恐怖と嫌悪の対象となっており、旅の途中で街に立ち寄ったフリーダム団が住民から「ゾイドを他所にやってくれ」「出て行け」と邪険に扱われるのは最早お約束であった、
デスメタル帝国が本格的な攻勢に乗り出した番組後半はよりハード色が強化。
中でも、洗脳され、大量殺戮の片棒を担がされたアボカドのアンキロックスを前にアラシが苦渋の決断を迫られた第44話は特に後味の悪い結末に。

・[[火垂るの墓]]
戦時中の日本に振り回され、それでも懸命に生きた兄妹。親戚の家での居所の悪さに二人だけで生きようとするも……。
夏休みの終戦記念日前後を中心に金曜ロードショーで放送される事が多いが、何度観ても内臓が抉られる気分にさせてくれる。

・[[パルムの樹]]
人間になることを願うあまり悪い意味で人間的になっていく主人公と、親の愛に飢えているなど闇を抱えている大半のメインキャラたち。
宣伝ではそうしたエグさやグロさにほとんど触れていなかったため、「親子向け冒険ファンタジー」を期待して絶望した人が後を絶たなかったとか。

・[[おおかみこどもの雨と雪]]
おおかみへと心が向き始めていた雨と、人間へと心が向き始めていた[[雪>雪(おおかみこどもの雨と雪)]]。
2人はその価値観の違いから険悪な関係になってしまう。
最終的に2人は完全な和解を果たすことなく離別し、&bold(){事実上の喧嘩別れとなってしまった。}

・[[竜とそばかすの姫]]
すずが現実世界で歌えなくなった理由となる凄惨な過去。
更に中盤では、すずがルカちゃんに「相談」を持ちかけられてから、しのぶくんへの想いが破れる事、心の支えが消えてしまう事に号泣してしまう。
そして何より重いのは、&bold(){竜のオリジンのバックボーンであった…。}

・[[あの夏のルカ]]
後半のアルベルトにまつわる全て。
シー・モンスターの少年ルカとアルベルトは、人間世界に来る前は微笑ましく友情を育んでいた。
だがアルベルトは、人間世界に来てからルカが人間の子ジュリアと仲良くなり、価値観が変化していくことが許せず嫉妬や孤立感などを肥大化させていき、ついに暴走。
心が離れつつあった友を、&bold(){夢や他者との関係を壊すことで束縛しようとした}結果……
[[最大限の拒絶>裏切り(展開)]]で返され、自我崩壊にも等しい精神状態に追い込まれてしまう。
その後明かされた、(おそらく唯一の肉親である)父親が蒸発し天涯孤独の身で育ったという過去も相まって、なおさら痛々しいものがある。
さらに没案の中には、&bold(){[[闇堕ち]]どころか[[ラスボス]]化することが示唆されたものさえ存在する。}

このように後半では、何にでもワクワクできた純粋な子供たちが成長していく過程で&bold(){道を踏み外し、友情が壊れていく姿}がリアルに描かれる。
「世界が広がる喜び」や「差別や恐怖心へ対する処方箋」として知ることの大切さをテーマに据えた本作。
その一方で、&bold(){「他者との埋めがたい差が見えたり、友人すら陥れることまで出来るようになってしまう」}といった負の側面もガッツリと描かれる。
そもそも人間側の「シー・モンスターは&font(b,red){見つけ次第抹殺}」という基本スタンスからして、殺伐としたものを感じた人も多いだろう。
が、二人はシー・モンスターでありながら&bold(){そうした差別意識すら利用し互いを蹴落とし合う}ので、なおさら陰惨な展開になっている。
それまでいい子だったルカの行動は衝撃的でトラウマものであるが、アルベルトの行動もまた、リアルなら絶縁不可避レベルだろう。
他者との関係は、双方にメリットがあって初めて成り立つもの。
付き合うメリットがなくなるばかりか、害すら与えるようになってきたら、たとえ友人関係でも壊れるのは時間の問題なのである。
もっとも、育った環境の悪さゆえに社会性や他者を尊重する心が欠けていたと考えると、やり切れないものがあるのだが……

ただ、アルベルトが自身の過去を打ち明けたことにより、ルカは真の意味で彼を理解し、自らの弱さを乗り越えることができた。
これにより、二つの種族の和解も成し遂げられている。
アルベルトも最後はちゃんと救われ、ルカの夢を後押しできるまでに成長。
[[スピンオフ>アルベルトの手紙]]では町で楽しく暮らす様子が描かれると同時に、彼が真の意味でトラウマを乗り越える展開が待っている。

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎小説){
#areaedit()
・三国志(演義)
歴史小説ゆえに武将たちの非業の死など「悲しい展開」と言えるエピソードは随所に登場するが、「鬱展開」と言えるほど特に際立っているのは樊城の戦いから夷陵の戦いにかけての展開であろう。
呉の背後からの一撃による[[関羽]]の非業の死、弔い合戦を目前にした[[張飛]]の暗殺、黄忠の戦死、極めつけに夷陵の敗戦で良将の多くを失い劉備自身も失意のうちに病死と、主人公ポジションの蜀勢力にとって非常に辛い展開が続く。&s(){魏や呉推しの人にとっては逆にスカッとする展開かもしれない}
また、最終的な勝者が魏呉蜀のいずれでもなく司馬一族の立てた晋であること、さらにその晋も早々に滅び[[五胡十六国時代]]と[[その過程>八王の乱]]で中国が大いに荒廃すると、リアル歴史でも救いが少ない。

・エルリック・サーガ
魔剣ストームブリンガー「さらば友よ。我は汝の1000倍も邪悪であった!」

・[[されど罪人は竜と踊る]]
暗黒ライトノベル。死んでも死にきれない。

・[[Re:ゼロから始める異世界生活]]
1つ上の『され竜』シリーズに影響を受けた作者が描く異世界物語。
・主人公が作中一の人気キャラクターに壮絶な拷問を受けた末に殺害される。
・[[メインヒロイン]]が精神崩壊して[[ヤンデレ]]化。
・危険思想の宗教団体((現実世界で例えるなら『[[オウム真理教]]』に近い。))の幹部によって、ヒロインがじっくりと殺される描写が丁寧に描かれる。
・味方陣営の肝となる人物が「主人公の性格を歪ませよう」と画作した結果、主人公を慕う大切な仲間達が成す術なく目の前で殺害される。
・主人公の心の支えとなる[[ヒロイン>レム(Re:ゼロから始める異世界生活)]]が「記憶」と「名前」を喰われ、昏睡状態&主人公以外の全人物から忘れ去られた上、&br()後に記憶喪失状態で覚醒するもループ等の副作用で瘴気を纏う主人公に強い嫌悪感を抱き、主人公との関係が0どころかマイナスからの再スタートに。
など、&bold(){軽い気持ちで視聴するとメンタルを抉られる怒涛の鬱展開が待ち受けている}。
ただし、この作品は数々のデッドエンド(バッドエンド)を迎えては「死に戻り」でリスタートを繰り返し、最善のやり方を探るという所謂「ループもの」であり、
最終的にはハッピーエンドへ辿り着くため、他の作品と比べると幾分か救いは多い。それでも記憶を喰われたヒロイン、「やり直し」を否定して散った女性(その死によってさらなる事件も発生)等「取返しのつかない」事象も起こってしまっている…。

・[[Fate/Zero]]
原作である『[[Fate/stay night]]』は、ルートによっては鬱展開になるがADVゲーム故に選択肢如何で回避するのに対し、
こちらは小説である上、『stay night』の前日譚という位置付け故に「主人公の理想の頓挫」「黒幕が生き残る」「各ヒロインたちの受難や(この時の)境遇は変わらない」のは確定しており、
特に原作をプレイ済みだと、様々なキャラクターが奮闘していても結末はなんとなく察せられるため、救われない気持ちに襲われる。
さらには原作と関係が薄いところでも虚淵テイストは全開で、登場人物と読者の精神を削る展開のオンパレードだが、それでも[[原作のシナリオライター>奈須きのこ]]の鉄拳などでマイルドに修正された部分も多いとか。
[[後の作品世界観に大きく関わる人物>ウェイバー・ベルベット]][[の陣営>ライダー(Fate/Zero)]]が太陽にして癒しなのが数少ない救い。

・[[戦う司書]]
生まれてこなければよかった。

・[[ウィザーズ・ブレイン]]
物語開始時点でかなり過酷な状況な上に、それを解決出来るかも知れない手段がエゲツナイ方法だった事、そしてこれまで積み重ねられてきた&bold(){犠牲と報復の連鎖}によって終盤で起こる最終戦争。
一応結末には希望はあるものの、&bold(){人が手を取り合える可能性のために、多大なる犠牲と引き換えに世界を確実に変えられる装置を潰す事を選んだ}主人公は、戦争を収めた後各地で&bold(){戦いが強制終了されても消えない争いによる恨み}と遭遇する事に…

・砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
子供という絶望の季節を生き延びようとあがく者達。それをあざけ笑う大人達。

・[[こころ>こころ(小説)]]
エゴイズムが生み出す悲劇の果てに「先生」が出した結論は……。

・[[二十四の瞳]]
遠い日に先生が「&bold(){その瞳をにごしてはいけない}」と願った&bold(){12人}の小学生の人生は、
「貧困」と「不運」と「戦争」によって狂わされ((先生も夫と娘を亡くした))、終戦後再び集まった時&bold(){7人}しかいなくなっていた…。
その無事だった面々も「&bold(){失明}」、「&bold(){戦争未亡人}」、「&bold(){夢を諦め家業を継ぐ}」、
「&bold(){貧困から働きに出され、成人後なぜか子供を「妹」として学校に通わせたり未亡人から陰口を叩かれたりする}」と半数くらい暗いものをもっており、
集まれなかった5人の内&bold(){3人は戦死}、&bold(){1人は貧困から進学を諦め出稼ぎに行った先で倒れ打ち捨てられたように実家で隔離され病死}、&bold(){1人は家が傾いて一家離散して行方知れず}。
ただ生き残り組の中に無事仕事を得た者がいる事、同級生から影口を叩かれるようになった女性も先生に貰った弁当箱をずっと大切にしていたことが救いか。

・七瀬シリーズ
筒井康隆による、[[読心>読心術]]能力者火田七瀬を主人公にしたSF小説三部作…だが、&bold(){全編に渡って救いがない}。
『家族八景』では家政婦として各地を渡り歩く七瀬が、その能力のせいで&bold(){時に七瀬自身のものも含めた}人の心の闇やエゴ・後ろ暗い部分と遭遇し続け、
『七瀬ふたたび』ではそんな日々に疲れた七瀬が偶然他の超能力者達と出会い仲間を得るも、最終的に超能力者狩りに追われ仲間は全滅。
そして完結編『エディプスの恋人』では、ある&bold(){息子に「過保護」過ぎる「宇宙意志」と化した女性によって}題にある「エディプスの恋人」という役割を押しつけられ、最後に&bold(){絶望的な真実}に辿り着いてしまう…。

・少年ウルフガイシリーズ
漫画の項で解説したヤングチャンピオン版の原作小説。
こちらの1巻目である「狼の紋章」の時点では、向こうと違って青鹿晶子は羽黒獰に犯されるだけで済むが(それにしたって酷いことだが)、
2巻目の「狼の怨歌」から4巻目の「狼のレクイエム・下巻」では悪党に強力な麻薬を投与され意識が破壊され、
その際に犯されて妊娠、青鹿を救おうと身を砕く主人公・犬神明の思いも空しく麻薬・妊娠中毒の合併症で死ぬ。
さらには犬神に惚れ、恋敵である青鹿に救出のために献身するツンデレヤンデレ虎獣人娘である虎4(フースー)も、
敵の罠にかかり死亡する。

・[[井上敏樹]]によるノベライズ版仮面ライダー
[[浅倉>浅倉威/仮面ライダー王蛇]]・[[草加>草加雅人]]・[[753>名護啓介]]といったTV版の強烈なキャラがより(暗黒方面)に生き生きとしており、(凄惨っぷりが)よりインパクトのある結末を迎えている。
っていうか『[[キバ>仮面ライダーキバ]]』は監修しかしてないのにご覧の有様だよ!

・[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]
[[1st>機動戦士ガンダム]]世代最終章。
主人公ハサウェイとその父・[[ブライト>ブライト・ノア]]らノア一家に訪れる悲劇、[[人の心の光が地球を救った>アクシズ・ショック]][[前作>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]からのあまりに報われない結末、
しかし、ハサウェイの親友[[ケネス>ケネス・スレッグ]]は彼の意思を継ぎ、後の主人公らが[[所属する>機動戦士クロスボーン・ガンダム]][[組織>機動戦士Vガンダム]]の設立に関与したという…。

今作を執筆した富野氏はその結末に号泣し映像化を永久に封印すると誓った…という都市伝説もあったが、&bold(){劇場アニメ3部作として映像化されるという事からデマだった模様}。

・ラングリッサーIII(小説版)
ボーゼルを倒して世界を救うものの、ディハルトと恋人同士になったフレイがボーゼルの攻撃で廃人になってしまう。
その結果、&bold(){ディハルトは英雄の称号も騎士の地位も全て捨て去り世捨て人となり、フレイの介護に残りの余生を捧げる事になる}という、壮絶なバッドエンド。
ただしフレイの容態を診たシルバーウルフが「もしかしたら治る見込みがあるかもしれないぜ」などとディハルトに語っており、僅かに希望が残されているのは救いか。

・ラングリッサーIV(小説版)
ギザロフを倒して世界を救うものの、そのランディウスの神にも迫る圧倒的な戦闘能力を危険視した[[ルシリス>ルシリス(ラングリッサー)]]が、
&font(b,red){別にランディウスが何かした訳でもないのに}ジェシカにランディウスの暗殺を命じてしまう。
結局ジェシカが動揺しまくりだったせいでランディウスに一発でバレてしまい、ランディウスがルシリスに対して激怒するどころか、
リッキーやレイチェルを守る為にルシリスへの復讐を示唆する発言をして終わるという、こちらも壮絶なバッドエンド。

あまりの[[原作レイプ]]に作者の紙井中氏に批判が殺到したのか、次回作の「V」では一転してハッピーエンドで締めくくられる事になった。
開発スタッフが内容をチェックしてOKを出したそうなのだが…。
ただしこちらもこちらで、植物を自在に操る能力をギザロフに与えられたマリアンデールにルシリスが興味を示し、ジェシカを通じて彼女を天界に招待するなど、きな臭い終わり方になってはいるのだが。

・[[吸血鬼のおしごと]]・吸血鬼のひめごと
使い魔の猫に小言を言われつつも気ままにアルバイト生活していた[[吸血鬼の主人公>月島亮史]]が、
ひょんなことから始めた幽霊少女と迷子シスター(途中で重傷から助けるため半吸血鬼化)との(遭遇した不穏な相手を排除しながらの)ほのぼの生活。
…だがかつて彼が気ままに暴れていた頃拾って一緒に過ごすも平和に暮らしたくなった頃捨てた女吸血鬼との再会により、
平穏は崩壊し彼の血を狙う吸血鬼組織との全面抗争に突入し、その中で大切だった幽霊少女が消滅。
最終的に主人公は復讐のため組織のトップを潰すもそこで力尽き、そのために利用した女吸血鬼は彼に完全にフラれ殺す程の価値も彼にないと思い知らされ精神崩壊。
残された迷子シスターは争乱の中で負った罪と戻らない親しい人々への無念、変わってしまった身体を抱えながら、
かつて主人公のせいで姉を喪った女性に後押しされ、日本に引っ越した両親の元に帰るのだった…。
だがそんな彼女も、『吸血鬼のひめごと』内で&bold(){幽霊少女の亡骸に宿った怪異}と遭遇し、その怪異が甘く囁く在りし日の再現への誘惑で大いにまた傷つくことに…。

・[[アクセル・ワールド]]
原作3・4巻(略奪者編)で、弱みを握られVRとリアル両面でガチに収奪される主人公の姿はイジメないし集団嫌がらせ被害経験者のメンタルをザクザク抉る。
他にも[[災禍の鎧>クロム・ディザスター(アクセル・ワールド)]]の起源となったファルコン&ブロッサムの惨劇など、非常にキツイ鬱展開シーンは多い。
作者の作風的にそのままでは済まさないと思われるが、黒幕が強大すぎて解放のカタルシスに乏しい上に、
最新巻では黒幕すら危惧する脅威と[[最大の危機>サービス終了]]が出て来たため、鬱展開に反撃して決着をつけられたのは今の所テイカーしかいないという地味に鬱な話だったりする。

・[[もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら]]
将来の夢はプロ野球選手になりたかったみなみが野球を嫌悪するようになった理由が明かされる中盤。
そして物語終盤における夏の大会決勝戦前日、物語開始時点から入院していた夕紀の容態が突如悪化。
母によると&bold(){「夕紀は入院した時点ですでに助からない状態だった」}との事で、その翌朝に夕紀は亡くなり、目的を見失ったみなみは自暴自棄になってしまう…。

・アンクル・トムの小屋
出木杉くん「&bold(){むかしのアメリカのどれい制度をするどくえぐった小説なんだ。あわれなトムのみじめな一生を…}」
のび太くん「暗い話きらい。」
…つまりはそういう事である。

・あのころはフリードリヒがいた
ユダヤ人差別を子供の目から描いた児童向け小説。

・[[キノの旅]]
基本的にほのぼのとした作風ではあるが、たまに考えさせられる話や陰鬱な気分にさせられる話が出てくることもあり、&bold(){人の身体が吹き飛んだりするといったエグい描写も平気で描かれる。}

・[[魔女の旅々]]
こちらも基本的にほのぼのとした作風ではあるが、たまに陰鬱な話や刺激の強い話が出てくることがしばしば。
「遡る嘆き」はアニメ化の際、&bold(){過度のゴア描写&全く救いのない結末}故に冒頭に警告文が掲載された程。

・[[ゴブリンスレイヤー]]
TRPGをモチーフとした世界で、ただただ最弱の魔物であるゴブリン退治を繰り返す変わり者の冒険者と、その仲間たちの物語。
そのタイトル通り、ゴブリンスレイヤーとその仲間たちが様々な村・町で人々を脅かすゴブリン(の群れ)を掃討するのが話の軸になるのだが、
それ故に、基本的に人間は食料、玩具(女・子どものみ)としか見なしていない[[ゴブリンに襲われた一般人・冒険者>女武闘家(ゴブリンスレイヤー)]]の悲惨な末路がまざまざと描かれる。
主役のゴブリンスレイヤー自身もゴブリンによる襲撃の遺族であり、その末路はゴブリンスレイヤーやその仲間たちが、犠牲者の成れの果てである、打ち捨てられた骸の状況から察することもあれば、
犠牲者、あるいはゴブリン側の視点で、幕間の物語として挿入されることもあり、特に後者は臨場感も伴って鬱になる展開が目白押し。
尤も、思うさま被害者を拷問・凌辱(・殺害)したゴブリンどもはその後概ねゴブリンスレイヤーたちに掃討されるので、
ゴブリンスレイヤーの情け容赦ない戦法も手伝って、読者的には前述の鬱展開のカタルシスを感じられることが救いか。

・[[ハリー・ポッターシリーズ>ハリー・ポッターシリーズ(作品)]]
スネイプの諸設定。人によっては「[[漢]]」の評価もあるが。

・[[無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜]]
スタート自体が「前世いじめによる引きこもりをこじらせひねくれ、最期その生き方を後悔するも咄嗟に事故から人を助けようとして力尽きた男の、転生先での生き直し」というリアルに重いものなのだが、
主人公は周囲の人々との触れ合いで前世のトラウマを超え様々な出会いを経るも、その矢先謎の災厄により穏やかな日常は崩壊。
異郷の地から故郷に帰るための長い旅、情報のすれ違いから嫌な形での再会となってしまった父と妹、家族から知らされた&b(){災厄による母等故郷の人々の行方不明}、異母妹とその母を助け故郷に戻るも、旅を共にした親戚の少女との&b(){心身に傷を負うような別れ}。
それでも数年後、ひょんな事から再会した幼馴染との触れ合いと結婚によって少女との傷は癒えるも、やっと見つかった母を取り戻すための戦いで&b(){父を喪い}、助けた母も&b(){記憶を喪い口も利けない廃人状態に…}。
そして母を追う旅で再会した恩師と共に父の死を乗り越え、彼女とも結婚し幸せ絶頂だった矢先、ボロボロな未来の自分が遺言した&b(){縁がある超越存在の暗躍による最悪の未来の可能性}。
超越存在に従っても抗っても未来が見えない状況で、家族を守るために何をすればいいのか苦しむ主人公だが、未来の自分からの助言でかつて出ていった少女に手紙を出した事が、事態を打破する切っ掛けの一つとなる。

・[[オーバーロード(小説)]]
主人公を始めとした主人公の部下たちが、転移先の現地人の事を&b(){自分達の都合で蹂躙することを繰り返す極悪の集団}であり、肝心の主人公も常識こそあれアンデッドとして転移した影響とゲームのキャラ(部下)への異常な愛情で偏執狂の大量殺人鬼に成り下がっている。((作者曰く「傍迷惑な狂人」「ゲームに縋っていた可哀想で哀れな人物」))
しかも、質が悪いことにただ殺すのではなく&b(){実験動物や家畜のように扱って永命しながら嬲り殺す展開}が散りばめている。
その結果、最愛の姉の帰りを永遠に待つ双子や国を滅ぼされて殺された王や顔面を破壊された女王など被害者が後を絶たない。

・[[落第騎士の英雄譚]]
序盤の地点でも主人公が実の父親から苛烈極まる精神的な拷問の被害に遭ったり、無辜の剣術少女が慕っていた父親と仲が良かった門下生を再起不能にされて憩いの地である道場を奪われたりと鬱要素が散見していたが、物語が進むにつれて善良な人物が体を無理矢理操られて&bold(){大切な家族、友人、仲間を惨殺しては、殺してしまった仲間の遺体を屍姦する羽目になる}といった容赦が無さすぎる尊厳破壊が存在する。

・[[響け! ユーフォニアム]]
主に1年生編の高坂麗奈関連と3年生編の黒江真由関連。
後者に関しては終盤の展開がアニメ化の際に大胆な改変を受け((物語の結末自体は変わっていない。))、放送後しばらく「再オーディション」「黒江真由」といった本作にまつわるワードや黄前久美子役の[[黒沢ともよ]]・黒江真由役の[[戸松遥]]両名の名前がSNSのトレンドに挙がるなど、&s(){ファンが大いに荒れた}ちょっとした議論を呼んだ。

・八起正道作品
著作はわずか3作ながら、その全てで&bold(){災害における最悪の可能性を描いた}児童文学作家。
1989年の絵本『ぼくのじしんえにっき』では、子供の絵日記形式で&bold(){都市型大震災が起きた場合のシビアな未来予想図}を展開。
前半部分でも物資不足から暴徒と化す人々やけが人に対する医療不足等暗い展開が描かれたが、後半で&bold(){伝染病}が発生した事で事態は急転。
主人公は初期にお互いに助け合った年下少女の家を、&bold(){隔離の壁を越えて}再び訪問した後で病気に感染し、その少し前には愛犬も&bold(){様子がおかしい犬}に噛まれてしまう。
搬送された隔離治療テントでも看護側に犠牲者が出る中、何とか&bold(){主人公は}生還するも、帰って来た&bold(){両親が待つ}家では、&bold(){病気の時の夢で三途の川の向こう側に年下少女と共にいた}恒に地震を備えをして家を助けてくれた祖母や犬の姿は無かった…。
一応ラストは「次の地震への備えを未来に伝えていこう」で終わるのだが、フォア文庫版で併録された短編『つなみ』では&bold(){[[親が津波を甘く見ていたせいで被災し一人だけ先に救助された少女の絶望>東北地方太平洋沖地震]]}を端的に記述。
そして1992年の『ふうせんの日』では原子力発電所がある村で起きた&bold(){突然のテロによる原発崩壊と大規模被曝}を小説形式で綴っており、&bold(){徹底的に救いの無い運命}が&bold(){偶々事件時原発近くにいただけの}主人公を襲う事に…。

・[[ようこそ実力至上主義の教室へ]]
2年生編以降の退学者。

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎ゲーム){
#areaedit()
・[[ドラッグオンドラグーン]]
ほんとうにほんとうにありがとうございました。
&bold(){マルチバッドエンドシステムとかいう狂気の産物}。
そもそも前提となるキャラ設定もほぼ皆病んでいるという…。

・[[NieR Replicant/Gestalt>Nier Replicant]]
↑のEエンドから続く物語。
一見すると剣と魔法のファンタジーだが、2周目以降になると悲愴な真実が明かされる。サブクエも後味が悪かったり。
また設定資料集により、&bold(){主人公達の行いによりこの世界の人類の運命がほぼ詰んでしまった事が判明。}(もっとも主人公達が何かしなくても詰むのはほぼ確定していたが)
但し、設定資料集及びリメイク版で読める後日談(Eエンド)まで見ると、少なくとも主人公達にとっては幸せな終わり方ではある。(妹が余命僅かな事は変わらないが

・[[NieR:Automata]]
↑の更に数千年後が舞台。こちらは主に&bold(){3周目が本番。}
それ以前にも不穏な何かは見えてはいたが、3周目以降はバンカー崩壊や[[ある人物>ヨルハ二号B型]]の死などを筆頭に、畳みかけるようにこちらの精神をへし折りに来る。&bold(){特に[[この人物>ヨルハ九号S型]]関連のアレコレ。}
一方で3周目で出番が増えるA2のパートは比較的平穏で、「癒し」とも呼ばれている。&bold(){パスカル村のアレを除いて。}
これでも一応(主人公達にとっての)ハッピーエンドで終わっているのだから驚きである。&s(){朗読劇のチケット特典版台本と大災厄の話はするな}

・[[大貝獣物語]]
バイオスペース。幾多の少年少女のトラウマを刻んだ。あたたかい……。

・[[ファイアーエムブレム 聖戦の系譜]]
親世代編のクライマックスを飾る[[バーハラの悲劇]]。
多くの子供たちエムブレマーたちの心に容赦なくトラウマを叩き込んだ。

・[[ファイアーエムブレム 風花雪月]]
コーエー歴史SLGの制作チームとの共同開発となるファイアーエムブレムであり、前述の「聖戦の系譜」と双璧をなす鬱エムブレム。
プレイヤーは3つのクラスから一つを選んで担任となるのだが……&bold(){どれを選んでも待ち受けるのは&font(b,red){血みどろの殺し合い}}である((プレイヤーの行動次第では親兄弟で相争う状況にすらなる。そしてそういうシチュエーションにもしっかり専用台詞があることがプレイヤーの精神をバキバキにしていった。))。
なおこういうゲームでありがちな3勢力が全員生存する大団円ルートは&bold(){一切ない}。((これは「大団円ルートを作るとそれがプレイヤーの中での正解になってしまうから」という意図的なものである。))
逆に[[教会/帝国/王国/同盟の全勢力及びそこに所属するネームドキャラすべてを滅ぼす事>皆殺しルート(ゲーム)]]もまた不可能である。

・[[ポケットモンスター 赤・緑]](及び[[ファイアレッド・リーフグリーン>ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン]]、[[Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ>ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ]])
&bold(){もはや説明不要の[[シオンタウン]]。}

・[[ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]
物語の終盤に訪れる[[プラズマ団の城>プラズマ団の城(ポケモン)]]の一室、[[N>N(ポケモン)]]の部屋関連。
詳しくは項目に譲るが、Nに関する考察やBGMも相まって多くのプレイヤーを不安定な気持ちにさせた。
2年後にあたる『ブラック2・ホワイト2』では最終決戦の影響で崩落しているものの、N本人にとっても良い記憶がないのか、彼と同行してる際にNの部屋へもう一度行こうとすると&bold(){「……そこは もう いいだろう? 先に 進みたまえ!」}と返される。

・[[ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]
[[ライバル>ライバル(ポケモン)]]が[[プラズマ団>プラズマ団(ポケモン)]]を憎むようになった過去。
終盤では探し続けていた妹のチョロネコと漸く再会を果たすが、&bold(){既に[[レパルダス]]に進化していた上、ライバルすらも忘れてしまっていた}事が判明する。
それでも苦悩の末に新旧プラズマ団と向き合い、妹にレパルダスを返した事は救いと言えよう。
また、[[ポケウッド]]の一部の映画シナリオも鬱要素が多め。

・[[ポケットモンスター X・Y]]
&bold(){もはや説明不要の[[AZ>AZ(ポケモン)]]の壮絶な過去。}[[アニポケで「過去に起きた『戦争』」を題材に扱った作品>劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ]]はあるが、本家シリーズでは初。

・[[Pokémon LEGENDS アルセウス]]
物語の終盤、全てのキングを鎮めたにも関わらず、これまでにない巨大な時空の裂け目が発生。
別の時代から来て、ポケモンを手懐ける事ができる主人公の特異性を恐れた[[デンボク>デンボク(ポケモン)]]の判断により、&bold(){主人公はギンガ団を一時退団させられた上、コトブキムラからも追放されてしまう。}
また、過去作に登場した[[ノボリ>サブウェイマスター(ポケモン)]]がヒスイ地方に来た経緯と現在の状況にショックを受けたプレイヤーも少なくない。

・[[ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]
主に[[ペパー>ペパー(ポケモン)]]関連。
「ザ・ホームウェイ」では主人公達と共に長年不仲だった[[実の親である博士>オーリム博士/フトゥー博士(ポケモン)]]に会いに行くが、彼を待ち受けていたのは&bold(){あまりにも残酷過ぎる真実だった…。}
また、[[スター団>スター団(ポケモン)]]の[[真相>ボタン(ポケモン)]]と1年半前のアカデミーの実態や、[[コライドン]]/[[ミライドン]]が地上へと逃げて来た理由、[[キタカミの鬼伝説の真実>オーガポン]]、主人公への嫉妬と羨望のあまり暴走する[[スグリ>スグリ(ポケモン)]]等、心を抉る描写も多々見られる。

・[[ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊]]
中盤以降に明かされる&bold(){[[盗賊ジュプトル]]と[[ヨノワールさん>ヨノワールさん(ポケモン不思議のダンジョン)]]にまつわる大どんでん返し。}
更に終盤ではジュプトルとの今生の別れ((後に『空の探検隊』のスペシャルエピソードでフォローが入ったが))や主人公に降りかかる残酷な運命が描かれる。&font(l){ついでに[[ラスボス>ディアルガ]]への[[道中>じげんのとう(ポケモン不思議のダンジョン)]]も鬼畜要素満載で、プレイヤーを別の意味で泣かせた}

・[[タクティクスオウガ]]
民族闘争による内戦状態の島が舞台のSRPG。
権力者の搾取や人種差別・思想の違いからの元同僚との決別だけでなく、非戦闘員の大虐殺((場合によっては主人公も関与する))や捕虜への集団レイプをSFCで描写した。

・[[ファイナルファンタジータクティクス>FINAL FANTASY TACTICS]]
戦争と邪悪な存在によって崩壊していく名家・暗すぎるエンディング。
後に主人公は助かったことが明言されたのは救いか。
なお、後述の『XIV』内に実装されたコラボコンテンツでは、まさかの&bold(){&color(#F54738){半公式バッドエンドIF}}が描かれた。

・[[ファイナルファンタジー零式]]
戦時下という状況ゆえか、会話の随所に「生の重さ」や「死の匂い」を感じさせるテキストが散りばめられている。
チョコボや大量の兵士が成す術なく戦死するなど、残酷で恐ろしい描写が多い。
とりわけ終盤に近づくに連れて、&b(){魔導院内でよく見かける人物達が自分達の思いを成し遂げられないまま悲惨な末路を辿り、その周辺の人々までもが彼らに対して抱いていた思いを失って喪失感を覚える}など、救いの無い描写が目立つようになる。

・[[FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼア]]
特にパッチ3.0『&font(#008cff){&bold(){蒼天のイシュガルド}}』以降で顕著。
パッチ2.xの時点で&font(#ff0000){身元不明として扱われる協力者達の遺体運搬をさせられ}、後の仲間である1人の少年の驕りを要因の1つとする大事件に巻き込まれ、仲間は散り散りになった挙げ句国賊容疑を掛けられ亡命する羽目になるなど散々だが、
本当の始まりは設定が現在の方針に固まり、ストーリーが大きく動き始めるパッチ5.0「&b(){漆黒の反逆者}」からであった……。

・FINALFANTASY XVI

#center(){&sizex(4){&font(#ff0000){&bold(){――死んで}&font(#994c00){&bold(){償え!!}}}}}

上記『XIV』プレイヤーからすれば、パッチ3.x『蒼天のイシュガルド』のライターがメインライターを務めているという前情報時点で既にフラグは立っていた。
そしてその予想は的中。CERO:Dを活かした遠慮容赦のない展開が体験版範囲である序章からアクセル全開で続く。
早々に明かされるタイトルバックの真相、後悔も終わりも果てもなく続く愛憎・怨嗟・復讐の応酬、大切なものを奪われ、踏み躙られた者たちの慟哭の果てにクライヴが辿り着いた結末は……

・[[真・女神転生]]
目の前で母親を殺され、ICBMによって故郷は崩壊。
トールマンの爆発からヒロインが未来に行くようにしたり、幼馴染の死亡や仲間との敵対などメガテン史上の悲劇的である。

・[[ドラゴンクエストⅤ>ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁]]
目の前で父親を殺され、10年も奴隷生活。
さらに新婚直後に石化させられ子供達と幼少期を過ごせなかったあまりか、子供が勇者の素質があるからと魔王討伐の責任を取らされ、母親は20年以上にわたりずっと幽閉。
これだけ苦労させられても勇者の資格がもらえず、両親も救えない。展開というより、生い立ち身の上の呪われ度ならドラクエ屈指。

・[[ドラゴンクエストⅦ>ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち]]
''ドラクエシリーズの鬱ゲー代表''。オムニバス形式の話が多いが、人間の弱さや脆さが主題な展開も多い。ゆえに&bold(){人間同士のいざこざで状況が悪化し、&font(b,red){酷い場合はなす術なく報われない結末を迎えてしまう}事も多い}。
当時は「&bold(){ドラクエにおける問題作}」と賛否が沸いたが、現在は3DSなどのリメイクやプレイヤーの年代が上がり再評価がなされている。
…もちろん[[あの村>レブレサック]]は除く((しかもリメイク版ではそこの進行が強制になったのでなおさらたちが悪い。))。

・[[星のカービィシリーズ]]
主に[[トリプルデラックス>星のカービィ トリプルデラックス]]や[[ロボボプラネット>星のカービィ ロボボプラネット]]、そして[[Wii デラックス>星のカービィWii]]。
いずれもストーリークリア後の強化版ボスの説明文で後味が悪くなる裏話が明かされる…。

・[[サイレントヒル]]シリーズ
前作主人公死亡など。そもそも主人公も大体救われない。
また、登場キャラは主人公から名ありモブまで&bold(){大半が心傷によって病んだ人間}であり、&bold(){かなり研究された上で描写される彼らの傷付いた人間特有の不条理な言動は、あの「さよ教」の主人公レベルで生々しい。}
クリーチャーに殺されるキャラクターよりも同じ人間に殺されたり自害するキャラの方が遥かに多い。
また、敵として登場する生身の人間は、デッドライジングシリーズのサイコパスと違いネタ要素皆無な上にかなり強敵。

・[[SIREN]]シリーズ
「どうあがいても絶望」「逃げ場なんて、ないよ」
シリーズのキャッチコピーからしてコレだから内容は推して知るべし。

・[[幻想水滸伝>幻想水滸伝2]]
某姫の出生に関する物語。

・天外魔境2 卍丸
カニバリズム・闇堕ち・国家消滅・憎悪極まって愛に変化するボスなど桝田省治の暗黒面が出まくったシナリオ。

・[[ロックマンX4]]

#center(){&sizex(4){&font(#ff0000){&bold(){「俺は…俺は………!」}}}}
#center(){&sizex(4){&font(#ff0000){&bold(){「一体何の為に戦っているんだぁぁぁぁぁぁ!!!」}}}}

・[[戦国BASARA2 英雄外伝>戦国BASARA2英雄外伝]]
最愛の夫・浅井長政を失い壊れていくお市ストーリー。
能登こわいよ能登。
あまりの救いのなさから、公式でもこのストーリーの後に長政ストーリーを遊ぶよう言及する事に。

・[[戦国BASARA3]]
「戦国ドラマ絵巻」におけるメインイベント「[[関ヶ原の戦い>関ヶ原の戦い(戦国BASARA)]]」、そのクリア後の絵巻の幾つかが救いのない話である((ただし二周目以降はルートによって関ヶ原でないこともある。))。
特に[[毛利>毛利元就(戦国BASARA)]]の青ルートと[[大谷>大谷吉継(戦国BASARA)]]の青ルート。

・[[戦国BASARA3宴]]
「ストーリーモード」の&bold(){半分}が全体的に暗い。
&bold(){特に[[天海>天海(戦国BASARA)]]のストーリーは作中で最もダークネス}。
宗茂様や宗麟様などのいつものバカバカしいストーリーとの落差が…。

・[[パワプロクンポケットシリーズ>パワプロクンポケット(シリーズ)]]
BADエンド全般…だけでなく中には、GOODエンドがノーマルエンドより酷い代物もある。
彼女候補のイベントに目が行きがちだが、実際は&bold(){ストーリー本編も中々の鬱展開だったりする}。

・[[R-TYPE]]シリーズ
旧アイレム除く。

・[[地球防衛軍5]]
中盤で今まで交戦していたエイリアンの正体や更にプライマーと人類の関係等従来の作品と比べてもシリアスなストーリーだが、ラストでラスボスを倒すことに成功するも代償として、&bold(){総人口が1割にまで減り}、都市も多くが無惨な残骸にへと成り果て、更に続編で地球に残っている脅威や更なる絶望が待ち受けていることが判明している等シリーズでもトップクラスに救われない結末となっている…が…?

・[[龍が如く7 光と闇の行方]]
主人公である[[春日一番]]のキャラクター性もありサブストーリー等は明るい作風だがメインストーリーは基本的にシリアスであり&bold(){春日とラスボスの出生の秘密、大切な人を相次いで失った事で憎しみに囚われ暴走する春日、因果応報とは言え改心した矢先に命を落とすラスボス等ハードな展開も多い}。
しかしながら結末は希望も見い出せるエンディングとなっている。

・アークザラッドⅡ
ロマリア王の凶行を止める事ができず、人類の9割が死んでしまう大災害が発生。
それを影から唆していたラスボスも主人公とヒロインの命を犠牲にして封印はできたが、&bold(){失った物はあまりにも大きすぎた……}。
アニメ版では更にシナリオをアレンジされ、エログロや胸糞展開を加えられたために鬱さが加速している。
ただし今作はOPから主人公の村が襲われ主人公以外の住民皆殺しを皮切りに、幼馴染を救出に行き洗脳から脱するも黒幕の手によって&bold(){体内に仕掛けられた爆弾で爆死。}
その他プレイヤーキャラの親族が敵の手にかかり命を落とす展開など&bold(){全体的に鬱要素満点である。}

・[[ゼノギアス]]
[[ソイレントシステム]]を筆頭並びに終盤手前の展開。

・クリミナルガールズシリーズ
「将来的に大罪を犯すはずだったが、その前に死亡した『半罪人』たちが更生できるか試し、出来たら現世に蘇す(無理なら地獄行き)」という、
地獄に存在する塔で行われる『ヨミガエリ』というプログラムを受けることになった『半罪人』の少女たちと、その指導教官(主人公)の物語。
終盤で少女たちは自分の生前の過ち(とその頃の自分のシャドウ)とそれぞれ向き合うことになるのだが、程度の差こそあれ全員深い闇を抱えているので、
ある程度更生した(善心を取り戻した)彼女たちは、慙愧の念と良心の呵責に苦しむことに。

・[[ディシプリン*帝国の誕生]]
収容者の話全般と中盤で明かされる主人公の正体。

・[[洞窟物語]]
唯一の戦友の死。トゥルーフラグ建ててもやり方によっては
「カーリーの生命反応が消えた…」

・[[MOTHER3]]
今までのほのぼのとした作風から打って変わって&bold(){序盤から重い展開}。
とりわけ[[ある人物>ポーキー・ミンチ]]の末路はやりきれないものを感じるだろう。

・[[Halo Reach]]
定められた悲劇。
ヘイローシリーズが異星人連合軍「コヴナント」によって人類が滅亡寸前まで追いつめられたあたりから始まるので、1の前日譚にあたるReachは惑星リーチが陥落するまでを描くため鬱展開のオンパレードである。
主人公が所属するチームのメンバーは6人なのだが、&bold(){この内主人公を含め5人が死亡することに}((唯一生き残ったのは、後のシリーズで重要な役割を担うハルゼイ博士の護衛についたジュンのみである。))。

・魔道書大戦RPG マギカロギア
冒険企画局のTRPGシステム。
魔法災厄に挑む不死の魔法使い、その代償とは…。通称:鬱展開自動生成システム。

・[[Seraphic Blue]]
何はなくとも「[[ねござん…>ねござん]]」である。これ無くしてセラブル鬱展開は語れない。
それ以外にもダルムシュタット戦争、女の子の死など鬱展開目白押し。そしてメインキャラも死ぬ。
少なくとも片手の指では絶対足らない位の鬱シーンがあるため、ゲーム自体を鬱ゲー扱いされることも多い。
ただ、最初から最後まで常に鬱展開が続くようなイメージは明らかに誤解である。

・[[破滅ルート(ラングリッサー)]]
エルウィン「誰もいない…何も無い…。」

・ブレスオブファイアⅣ うつろわざるもの
鬱展開に容赦ないブレスオブファイアシリーズでもとりわけ酷い。
『[[ブレスオブファイアⅡ 使命の子]]』もトラウマもの。

・絶対防衛レヴィアタン
前日譚にあたるアニメ版しか観ていない人はむしろ知らなかった方が良かったかもしれない、レヴィアタンの兄行方不明の真相。
そして、敵である&b(){エイボリアス}が、この作品の舞台の&b(){惑星アクアフォールにやってきた時点ですでに詰んでいたという事実。}

・END ROLL
九割九分鬱展開で構成された「&bold(){絶望系RPG}」
終わってしまった物語のその後を追っていく道のりに希望は無い。
犯した罪からは逃げられない。決して…

・[[神獄塔 メアリスケルター2]]
泡となって消えてしまった人魚姫に恩返しをしようとした鶴の王子様の物語。
救いのない童話と民話を元にしているだけあって、&ruby(・・・・・){この物語に}救いはない。

・[[Fate/Grand Order]]
シナリオ面がパワーアップした1部6章(神聖円卓領域キャメロット)以降は鬱度もパワーアップ。
&bold(){特に2部6章における[[各人物の>スカンジナビア・ペペロンチーノ]][[退場>千子村正(Fate)]][[劇>モルガン(Fate)]]及び[[妖精國の>ケルヌンノス(Fate)]][[真相関連全般>オベロン(Fate)]]}。
その分[[イベント>イベントクエスト(Fate/Grand Order)]]がカオス全開なのが救いだが、油断しているとそこでも思わぬパンチを喰らうことも。

・Valiant Hearts:The Great War
第一次世界大戦時のヨーロッパを舞台にある兵士とその家族に中心を当てた物語。
戦争により家族が敵と味方に引き裂かれ、それでも尚「家族」として再び会える事を望んだその兵士の結末は…
&bold(){「愛するパパより。いつまでも。」}

・[[甲虫王者ムシキング]]
虫同士の戦いをテーマにして社会現象となる大ヒットを巻き起こしたアーケードゲームだが、ストーリーでは外来種の持ち込み、森林火災など現実の環境問題を扱っている。
特に2006ファーストのストーリーは&bold(){地球温暖化、蛹の状態から改造されて無理やり羽化させられて戦わせられる敵の虫たち、不法投棄されたゴミで汚染された森、砂漠化した森など鬱ラッシュの目白押し。}
最終章であるアダー完結編では黒幕であるアダーの過去が判明し、森林火災で息子を失って人間を憎むようになり、虫達が強くなればと思い改造を始めたことが語られる。
結末としてはアダーがラスボスの攻撃からポポを庇って光となり、ラスボスも戦うことは望んでおらず自身を救ってくれたことに感謝し、ポポ達もアダーのような哀しき妖精を二度と生み出さずアダーの分まで森を守ると心に強く誓い世界中の森を守る果てしない旅に出た、というものだが、アダーの犠牲を無駄にしないエンドになったのは救いだろう。

・運命相克編-最終章-([[Shadowverse]])
[[幼くして両親を失い、友だちに対する認識が歪んだ少女>ルナ(shadowverse)]]や[[黒龍の呪いにより部下を殺めてしまい、大事な家族の元に帰られなくなった男>ローウェン(shadowverse)]]など、シャドバのメインストーリーは何かと鬱要素が多いのだが、この「運命相克編-最終章-」は&bold(){群を抜いて鬱展開のオンパレード。}
主人公側のキャラは心の闇やトラウマを突かれ、&bold(){精神崩壊を起こしたり、心が折れたり、自害を選んだり}と誰も彼もが最悪な結末を迎える。そんな状況下でも[[アリサ>アリサ(shadowverse)]]は黒幕と思われしアイシィレンドリングを撃つべく果敢に彼に立ち向かうが……?

・[[プリンセスコネクト!Re:Dive]]
メインストーリー第一部では今作のメインヒロインである美食殿の[[ペコリーヌ>ペコリーヌ(プリンセスコネクト!Re:Dive)]]と[[キャル>キャル(プリンセスコネクト!Re:Dive)]]の闇が描かれ、
第二部では前作からのヒロイン[[ユイ>ユイ(プリンセスコネクト!Re:Dive)]]と新ヒロインシェフィの&bold(){自覚していなかった過去と秘密から生まれた闇}がストーリーの大きな鍵となっている。
更に[[コッコロ>コッコロ(プリンセスコネクト!Re:Dive)]]もまさかの3周年記念イベントで…。
また仲間キャラの中に&bold(){[[かつて巨大組織によって実験体兼手駒にされていたもの>ムイミ(プリンセスコネクト!Re:Dive)]]}と&bold(){その組織の[[幹部>クリスティーナ(プリンセスコネクト!Re:Dive)]][[達>ネネカ(プリンセスコネクト!Re:Dive)]]}(しかも主人公に力を与えた人物やコッコロの親族もその仲間)がいたりと、基本明るいがメインに関わる部分はかなりドス黒い内情で溢れている。

・[[アークナイツ>アークナイツ(明日方舟)]]
&bold(){大災害と疫病の蔓延により荒廃した世界}という設定だけあって終始シリアスな展開が繰り広げられる。
それは本来ソシャゲであれば箸休めになるはずのイベントですら例外ではない。

・アズールレーン
&s(){全年齢版エロゲーと揶揄されるが}&b(){世界観的にはほぼ詰みかけてる世界}らしく、META艦船達の過去が非常に壮絶である。また本来の敵であるエックスも「概念消失兵器も無効にする」と言う&s(){何処ぞの}&s(){ケイ・イシカワの世界線から来たような}敵であり現状そいつらの下っ端相手に対処がやっとと言う状況と絶望的な状況が続いている。&b(){さらにアニメ版世界線とクロスウェーブ版世界線は後日エックスによって滅んだと示唆された。}

・[[ブルーアーカイブ -Blue Archive-]]
「透き通るような世界観」で送ると言うキャッチコピーだが基本メインストーリーはシリアスな展開が多い。
特にとある世界線のシロコの回想 ホシノの過去 アリウススクワット関連の話など。

・[[プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク]]
[[バーチャルシンガー>VOCALOID]]の面々を除いたメインキャラクターの大半が高校生、なおかつストーリーの根幹に人の『想い』が関わっているからか、全体的に家族や友達とのすれ違い・苦悩・挫折などといった中高生が抱えがちな問題を彷彿とさせる展開が多いのが特徴。
特に[[25時、ナイトコードで。]]関連のストーリーは他のユニットと比べて話がかなり重めなので、プレイヤーからは「これ本当に&bold(){対象年齢4歳以上?}」と冗談交じりで言われることも。

・[[メギド72]]
公式でジャンルを&bold(){絶望を希望に変えるRPG}と謳っているだけあって、&bold(){希望に変える絶望が無ければ始まらない}。結果メインストーリー・キャラストーリー・イベントと総じて鬱展開のオンパレードに。
主人公の村を始めとして複数の集落が全滅したり、10歳にも満たない幼女が村八分に遭ったり、メインキャラが本来外敵から守るべき一般人の攻撃で死亡したりする。
&s(){そしてそのせいで余計に目立つ運営のトンチキ度}
そして幾つもの絶望を乗り越えてついに一時的だがソロモン達の目的は達成出来たが……
&bold(){その矢先に本当の絶望が訪れる}

・[[ドールズフロントライン]]
未曾有の大災害と核兵器が用いられた第三次世界大戦から約10年後の世界。
主に主人公格の戦術人形がMIA(作戦行動中行方不明)になったり、凶悪なコンピューターウィルスなどに蝕まれるのは序の口。話によっては正規兵がゾンビ化したり難民がカルト集団の新兵器の実験体になっていたりする。

・[[勝利の女神:NIKKE]]

#center(){&font(#ff0000,#000000){&bold(){「たえ消が頭のんゃち姉お」}}}

背中と尻が話題に上りがちではあるが、メインストーリー及び過去の戦いを描いたイベントシナリオは基本的に鬱展開多めでかなり重い話が多い。
「遺物」として入手することが出来る資料に於いても、&bold(){「指揮官募集」のチラシに書かれた対象年齢の幅がどんどん広がっていき、最終的に対象年齢の記載そのものが無くなる}、シェルターに押し寄せた難民達の内部崩壊が示唆されるなどかなりヘヴィ。
特に作中世界の数十年前を描いた各イベントシナリオは陰鬱の一言であり、それらのイベントの主役である「ゴッデス部隊」の顛末に指揮官達は頭を抱えた。

・[[テイルズ オブ ジアビス]]
もはや説明不要の[[アクゼリュス崩落>俺は悪くねぇっ!]]。

・[[ラストオリジン]]
&s(){欲望丸出しのキャラのデザインに対して}世界観は非常にシリアスかつ救いがない。
特に旧人類が生きてた頃のバイオロイドの扱いやバイオロイドとの間に出来た子供の末路、鉄虫侵略など非常に暗い話が多い

・[[学校であった怖い話>学校であった怖い話(ゲーム)]]
旧校舎が取り壊されることを記念して企画された「[[学校の七不思議]]の特集」のため、主人公は新聞部の部室に集められた6人の語り手から話を聞く。
語り手を選ぶ順番や、途中の選択肢によって話が変化していくが、&bold(){内容の多くに人間の負の心理が関係しており}、基本的に後味が悪い。
展開次第では主人公が実際に恐怖を体験することがあるが、純粋なハッピーエンドも用意されている。

・[[スターフォックスコマンド]]
ストーリーが従来と比べてハード気味で、&bold(){いきなり[[主人公>フォックス・マクラウド]]以外のメンバーが離脱した状態からスタートという衝撃的展開}。
一応メンバーは選択するルート次第でチームに戻ってくるが、&bold(){一部ルートでは関係が回復不能に至るまで悪化する}。
また一部キャラは性格が変わっており、とりわけ[[ヒロイン>クリスタル(スターフォックス)]]が[[以前>スターフォックスアサルト]]までと比べて全体的に暗めな性格、……というよりも&bold(){今までの性格が嘘のように思えてくるほどに冷徹な性格へと変貌している}。
マルチエンディングを採用していて、全部で9種類あるのだが、&bold(){どれもこれも腑に落ちないものばかり}。

・CRYSTAR -クライスタ-
&bold(){泣いて戦うアクションRPG}のキャッチコピーに相応しく、最初から終盤直前まで主人公の少女達の精神を揺さぶり続ける鬱展開のオンパレードな作品。
初っ端から謎の敵によって死者の世界に引き込まれて激高に流されて主人公である姉が&bold(){大切な家族である妹を自分の手で殺してしまい}、
怪しい悪魔の双子との契約を経て、妹の魂が消えてしまう前に彼女を助けることを決意する。
しかし序盤から「悪意ある魂とはいえ意識のある者を自分の手で殺す」「自殺した女の子の記憶を見せつけられる」などの重苦しい展開がジャブのように打ち込まれ、
死者の世界で共に行動する仲間の少女が増えるたびに更に鬱展開を打ち込まれ、やっとコメディリリーフの少女が出てきたと思ったら次のステージでは涙も枯れる&bold(){超弩級のストレートを腹に叩き込まれる}。
そして中盤以降は登場人物の想いのすれ違いや猜疑、悪意ある存在の跋扈などによって、クライマックスへ向かって心苦しい展開がどんどんと加速してゆく。
それらを乗り越えてたどり着いたカタルシスの末の結末も、大団円と言うには少し苦い結末であった。

・[[グランブルーファンタジー]]
数ヶ月おきに箸休めとしてトンチキな内容のストーリーイベントが催されるが、年に数回は鬱展開のイベントシナリオが差し込まれる。
2021年現在では、ガチャ産キャラ「サビルバラ」に仄めかされていた凄惨な過去と、あらすじで「&bold(){明日はどこにもなかった}」とされる悲劇が語られた『白詰草想話』、
2018年末に実装された人気キャラが夏に海やグルメを満喫し、2020年1月のイベントでそのイベント初登場キャラ「アイザック」とプレイヤーに叩きつけられた末路((本作の舞台となる世界の監視任務が終わり、故郷に相当する月にある機関に対し効率的に結果を「提出」するために脳が摘出された))及び1年間の焦らしプレイと最凶クラスのブラックジョーク((翌年夏のリアルイベントのミニゲームで、出演キャストが乾燥パスタの計量チャレンジゲームに挑戦したが、その目標重量が脳の重さとされる量であった))が語り草の『Spaghetti Syndrome』が有名か。

・[[マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝]]
『灰色革命』にて運命に抗おうとする魔法少女たちの結末はあまり凄惨で残酷で報われないものだった…。

・ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS
主にメインストーリーにおける栞子や[[ランジュ>鐘嵐珠【再作成】]]、[[ミア>ミア・テイラー【再作成】]]の所業の数々。
アニガサキでは一応マイルドになったこともあり、アニメから入った者からは概ね好評ではあるものの、&bold(){それでもゲームでの所業を未だに根に持っている元スクスタプレイヤーは少なくない。}

・[[アイドルマスターSideM]]
登場するアイドルの殆どが弁護士や医者、教師などの職に就いていたが理由(わけ)あってアイドルに転身するというコンセプトゆえに、その理由には結構重い事情を抱えるアイドルなども存在する。
GROWING STARSで追加された花園百々人については彼の部屋模様と母親の毒親仕草が反響を呼び、彼を引き取りたがるプロデューサーが相次いだ。

・[[アイドルマスター シャイニーカラーズ]]
[[だい>緋田美琴]][[たい>七草にちか]][[こい>七草はづき]][[つら>斑鳩ルカ]][[のせ>八雲なみ]][[い。>天井努]]
また、アイドルのifの未来が垣間見られるパラレルコレクションも一部は該当する。
[[白瀬咲耶]]の境遇もかなり重たい。

・[[アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ]]
成人アイドルも在籍していて、[[服部瞳子]]や[[和久井留美]]のように挫折経験を持つ社会人もいる。
ストーリーコミュ第79話『Life is A Will』同第82話『Hello, idol++』やイベントコミュ『Fin[e]~美しき終焉~』では、生死にかかわる場面が描写されている。

・けものフレンズ3
メインシナリオ第1部8章11~12話。
[[アニメ1期>けものフレンズ(アニメ)]]11話での衝撃的な展開になぞらえて、プレイヤーの間では&bold(){ドールショック}と呼ばれている。
加えてシナリオ内だけでなく、リアルタイムでストーリーを追っていたプレイヤーを&bold(){現実でも絶望に叩き込む演出が行われ}、各種コミュニティは阿鼻叫喚の様相を呈していた。
この演出は9章11話をクリアするまで解除されず、ストーリー更新までリアル時間で2ヶ月も続き、その間にサービス開始1周年アニバーサリーが開催されたため、多くのプレイヤーが「手放しに喜んでいいのか分からない」と複雑な心境になっていた。

・[[LIVE A LIVE]]
オムニバス形式のRPGだが、どのシナリオでも根底に「人の愚かさや憎しみ」があるため、シナリオ間で度合いに差こそあれ鬱展開が含まれる。極限状態で追い詰められていく[[SF編>SF編(LIVE A LIVE)]]がトラウマになったプレイヤーも多いだろう。
極めつけは[[中世編>中世編(LIVE A LIVE)]]で、中世編主人公の[[オルステッド>オルステッド(LIVE A LIVE)]]が「RPG三大不幸主人公」と言われてしまうほどの鬱展開。スーパーファミコンの時代のゲームにはあまりなかったであろう衝撃のエンディングを迎える。
中世編後の最終シナリオ、[[最終編>最終編(LIVE A LIVE)]]でもプレイヤーの選択次第で鬱展開になることも。

・[[原神]]
目狩り令による国民の絶望、内戦、そして戦友である哲平の死(稲妻)。
草神を継いだときから教令院に幽閉され、やっとのことで会えた先代の死と別れを経験したナヒーダ(スメール)。
魔神任務におけるフリーナのすべて(フォンテーヌ)。
戦争において親しい友人の死、そしてアビスとの戦いでリアルタイムで増え続ける戦死者。反魂の詩で多少取り戻すが…(ナタ)。
ナヒーダとフリーナは本編以降のシナリオで救われてはいるが、ナタから一気にアクセルを踏み出している。

・返校 Detention
1960年代の戒厳令時代の台湾を舞台としているインディーズゲーム。
台風が近づいているため午後の授業が取りやめとなった学校に置き去りにされたファン・レイシンは、あることを切っ掛けに幽霊が跋扈する異界と化した学校を探索するうち、忘れていた己の罪と向き合う。
抑圧された時代と冷え切っていく家族関係、その中で咲いた恋に縋ったことを引き金として起こった惨劇。
一人の少女が背負うには余りにも大きく、重い罪の真相とその結末、バッドエンドの内容は非常に陰鬱である。

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎成人向けアダルトゲーム){
#areaedit()

・[[さよならを教えて>さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜]]
&bold(){史上最強にして最悪の鬱ゲー。}
子供が見たら確実に泣く。というか普通の人でも精神的嫌悪感を覚えること必至。
平常心でプレイするのはまず困難であろう。

・[[狂った果実]]
今もなお受け継がれている&bold(){史上最悪の鬱ゲー}。
とにかく残忍かつ不気味な雰囲気に、CGとテキストの細かい描写が追い打ちをかける。
ここまでくると、昼ドラがまともに見えてくる。

・[[好き好き大好き!]]
純愛と思しきタイトルとは裏腹に&bold(){内容は狂気そのもの}。
&bold(){どのエンディングも陰鬱かつ凄惨な結末}。

・[[School Days]]
中に誰もいませんよ…を代表とする言葉殺人鬼ルート。

・[[マブラヴ オルタネイティヴ]]
まりもちゃんからの怒涛のラッシュ。エンディングでは「世界」には希望が見えだし主人公も何とか助かるものの、その代償はあまりにも大きかった…。

・[[君が望む永遠]]
&bold(){昼ドラ顔負けの展開}が繰り広げられる非常に気持ちの重くなるストーリー。
物語の運びが巧妙で、選択肢によっては&bold(){非常に憂鬱なエンディング}を迎えることになる。

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎ドラマ・特撮){
#areaedit()
・[[仮面ライダー]]
序盤から「ショッカーに拉致され生身の身体を奪われる」「恩師殺しの濡れ衣を着せられる」「自分の意志でショッカーに魂を売った親友との殺し合い」などの受難が次々に[[本郷猛>本郷猛/仮面ライダー1号]]の身に降りかかる。
本郷を演じる[[藤岡弘、]]氏の負傷降板に伴ってアクション重視の路線に舵を切ってからは大分緩和されたものの、それでも「人外ヒーローの悲哀」を感じさせる展開や演出は要所要所で盛り込まれている。

・[[仮面ライダーX]]
助けた少年からロボットと罵倒されたことで、自分がもう人間じゃないという事実に苦悩する[[神敬介>神敬介/仮面ライダーX]]。その悩みを聞いてもらうべく、父、啓太郎の意識が宿った神ステーションに向かうが…。
%%身も蓋もないことを言えば大人の事情で急遽入れられた展開であり、重さよりも啓太郎のあまりの突き放しぶりにツッコミが入ることの方が多いが%%

・仮面ライダースーパー1
メガール将軍の正体と共に明かされた&bold(){スーパー1プロジェクトの闇}。
昭和ライダーの中では比較的「改造人間の悲哀」の要素が薄めな作風だっただけに、この衝撃の展開は多くの視聴者に強烈なインパクトを与えた。

・仮面ライダーBLACK
「原点回帰」を謳っただけあり、ゴルゴムの陰謀に人生を狂わされ、親友との運命的な殺し合いを強いられた[[南光太郎]]の孤独な戦いの日々が容赦なく描かれる。
エピソード単位では明るい話も多いものの、ダブルライダーにとってのおやっさんのような協力者さえいない彼の雄々しくも哀しい雄姿は多くの視聴者の胸を打った。
続編『[[仮面ライダーBLACK RX]]』における光太郎は打って変わって日常シーンで三枚目な部分が目立つようになったが、それでもやはり過去の心の傷に苦しむ姿は要所要所で見られた。

・[[真・仮面ライダー 序章]]
オリジナルビデオとして製作された、平成最初の仮面ライダーシリーズの作品。
「原点回帰」を謳っており、主役の見た目は勿論、変身シーン及び敵の倒し方など『&bold(){仮面ライダーは怪人と同質の存在}』という点が徹底して描写されている。
特に作中一貫して「人殺しのバケモノ」になってしまうことに対し恐れ、自分から親友や恋人を突き放したり、それでも自分を受け入れ[[子供>ライダーベビー]]を身に宿した恋人や父親を次々と失った怒りと哀しみで&bold(){皮肉にも[[悪の組織>財団(真・仮面ライダー 序章)]]の幹部とはいえ純粋な人間を異形の姿で手に掛けてしまった}[[風祭真>風祭真/仮面ライダーシン]]の姿に尚更悲哀を感じさせる。

被験者になった結果がこれだよ!

この内容のため続編がなくなったと誤解されるが実はその逆でビデオ売り上げは好評であり、翌年劇場公開されることになりこの時点では本作の続編案もあった完全新作の『[[仮面ライダーZO]]』に変更された。

だが、[[20数年後に更なる不幸が…!>MASKED RIDER SHIN EDITION -終わりの始まり、始まりの終わり-]]

・[[仮面ライダークウガ]]
殺人ゲームを行う[[グロンギ族]]との戦いを描いているため、必然的に一般人の被害が尋常ではない。直接手にかけられる場面こそないが&bold(){子供さえ容赦なく殺されている}。
さらに残酷なゲゲルの数々は&bold(){暴力の野蛮さを伝えるため、あえて暴力表現には手を抜かない}という方針のもとに描写されている。

毎週にわたって人が苦しみ死んでいく様子をまざまざと見せつけられるため、劇中の登場人物のみならず視聴者までもがおのずとグロンギ族の凶行におびえ、怒りを募らせていくことになる。
とりわけ[[ギノガ>メ・ギノガ・デ]]及び[[ジャラジ>ゴ・ジャラジ・ダ]]回の恐ろしさと胸糞の悪さはもはや説明不要である。

こうした展開を踏まえるからこそヒーローが暴力を用いて敵を倒すということが納得でき、そのカタルシスも大きなものとなる。
しかし、時に言いようのない後味の悪さを残すのが本作独自の作風といえる。

・[[仮面ライダーアギト]]
不可解な方法で超能力者と思われる人物を殺害していくアンノウンとの戦いを描く。
[[3人>仮面ライダーアギト(登場キャラクター)]][[の>仮面ライダーG3/G3-X]][[ライダー>仮面ライダーギルス]]の群像劇として描かれているのだが、突然人外の力を手にしてしまった人々の苦悩が克明に描かれ、
特にギルスに変身する[[葦原さん>葦原涼]]にはとりわけ過酷な展開が待ち受けている。

・[[仮面ライダー龍騎]]
全メディア併せて総勢13人の仮面ライダーによるバトルロワイヤルを描いた作品。
願いを叶えるために最後の1人になるまで殺し合いを続けさせられるため、その作風は自然と殺伐としたものになる。

戦わなければ生き残れない!&font(l){と、思われていたが……}

特に、己の衝動のままに殺人を犯す[[浅倉威>浅倉威/仮面ライダー王蛇]]や、歪んだ英雄論のもとで凶行を繰り返す[[東條悟>東條悟/仮面ライダータイガ]]によって様々な人物が非業の死を迎えている。
中でも前者は己の所業を反省したかと見せかけ、再会した実の家族をあっさりと手にかけた事は主人公と視聴者を戦慄させた。それ以外にも本作の鬱展開には彼が絡んでいる事が多い。

とにかく[[シリアス>須藤雅史/仮面ライダーシザース]][[展開>芝浦淳/仮面ライダーガイ]][[メーカーが>浅倉威/仮面ライダー王蛇]][[多い上に>東條悟/仮面ライダータイガ]][[末路が悲惨>佐野満/仮面ライダーインペラー]]。
&bold(){そして最終回直前には、主人公の身にまさかの出来事が……。}

・[[仮面ライダー555]]
井上ワールドで友達増えるね!

・[[仮面ライダー剣]]
各登場人物に降りかかる過酷な運命。
それらの試練を乗り越えるものの、やるせなさを感じる[[決着の付け方もしばしば。>劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE]]

・[[仮面ライダーウィザード]]
主に[[グレムリン>グレムリン(仮面ライダーウィザード)]]関連。
終盤で明かされた[[白い魔法使い>白い魔法使い(仮面ライダーワイズマン)]]の真の目的や戦いの結末もやるせないものとなった。
とはいえ、[[後日談>仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦]]を経た『[[平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊]]』では一連の戦いの結末を受け入れて前に進む[[晴人>操真晴人]]の様子が描かれている。

・[[仮面ライダー鎧武]]
[[怪人に変貌していた仲間>角居裕也]]を殺めてしまっていた真実や[[人でなくなることに苦悩する主人公>葛葉紘汰]]、[[話が進むにつれて黒い一面が強くなる後輩>呉島光実/仮面ライダー龍玄]]、[[ベルトを破壊されたことで狂ってしまった人物>初瀬亮二/仮面ライダー黒影]]など相変わらずの[[虚淵玄]]っぷりを発揮。
[[全ての元凶>DJサガラ]]の行動も総じてタチが悪い。

・[[仮面ライダーエグゼイド]]
[[仲間の消滅>九条貴利矢/仮面ライダーレーザー]]・[[裏切り>鏡飛彩/仮面ライダーブレイブ]]、仮面ライダーの闇テンコ盛りのとある[[ゲーム>仮面ライダークロニクル]]、あの手この手で外道っぷりを発揮する[[ラスボス>檀正宗/仮面ライダークロノス]]など多数。
おまけに、ラスボスがプレイヤーに倒されなかった&自害した事で、後味の悪い痕跡を多く残した。
&font(l){こんな有様だから味方となった[[神>檀黎斗]]が番組の清涼剤となった。}

・[[仮面ライダーアマゾンズ]]
[[この世に生まれてはいけなかった存在>千翼/仮面ライダーアマゾンネオ]]が抱く「生きたい」という願いは許されるのか。
[[黒靖子>小林靖子]]の本領発揮((特にseason2が顕著。))。
ただ、完結編である[[最後ノ審判>仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判]]はビターエンドとはいえ、それなりに希望の見える終わりを迎えている。

・[[仮面ライダービルド]]
[[戦争]]編に入って一気にハード化。しかし、それらの試練があったからこそ、勝利の法則が決まった時の爽快感も忘れてはならない。
だが、せっかく生み出した[[新世界>新世界(仮面ライダービルド)]]も[[争いが続く>キルバス/仮面ライダーキルバス]][[世界になって>ダウンフォール(仮面ライダービルド)]][[しまい……。>浦賀啓示/仮面ライダーメタルビルド]]

・[[仮面ライダーゼロワン]]
新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言の発令に伴う撮影中断の影響による、話数短縮と最終盤のストーリー構成の見直しは、[[大切な存在>イズ(仮面ライダーゼロワン)]]を失った[[主人公>飛電或人]]が[[&bold(){復讐鬼}>仮面ライダーアークワン]]と化してしまう衝撃的な展開を生んだ。
後日談でも本編での出来事で改心した[[敵組織のメンバー>滅亡迅雷.net]]が[[不合理な悪>リオン=アークランド/仮面ライダーザイア]]に立ち向かうため、自身の犠牲を顧みずに[[再び悪に戻ってしまう。>仮面ライダー滅亡迅雷]]

・[[仮面ライダーギーツ]]
物語中盤にて明かされた、&bold(){[[祢音>鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ]]の出生にまつわる[[残酷な真実>鞍馬家(仮面ライダーギーツ)]]とデザイアグランプリに隠された真実。}
終盤には&bold(){目の前で[[最愛の姉>桜井沙羅(仮面ライダーギーツ)]]を失った[[景和>桜井景和/仮面ライダータイクーン]]が新たな力を得て復讐の鬼と化す}事に…。
&font(l){こんな有様だから味方となった[[道長>吾妻道長/仮面ライダーバッファ]]や[[大智>五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ]]が番組の清涼剤となった。特に後者のやりたい放題ぶりは最早伝説}

・[[仮面ライダーガッチャード]]
基本的には明るい作風だが、[[登場人物と視聴者の精神を>仮面ライダードレッド]][[生々しく抉るような展開>黒鋼スパナ/ヴァルバラド/仮面ライダーヴァルバラド]]をじっくり丁寧に描くことに定評がある。その反面、[[立て直しから反撃に至る展開も熱いものになっている。>仮面ライダーレインボーガッチャード]]
そして近年ではかなり控えめになってた[[黒い長谷川>長谷川圭一]]が[[本領発揮されてる作品>仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク]]でもある。

・[[仮面ライダーガヴ]]
主に[[絆斗>辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン]]関連が多いがポップな見た目に反して平成二期以降の作品では全編通してシリアスかつ重苦しい雰囲気の作品になっている。

・[[ウルトラセブン>ウルトラセブン(作品)]]
当時の情勢を反映した結果、地球人の傲慢さが[[醜く描かれる。>ノンマルト]]

・[[帰ってきたウルトラマン>帰ってきたウルトラマン(作品)]]
名作エピソードな程、視聴者の心を抉りに掛かっている矛盾。

・[[ウルトラマンタロウ>ウルトラマンタロウ(作品)]]
コミカルな話が多いと言われがちだが、[[シリアスな話は>蔦怪獣 バサラ]][[非常にタチが悪い。>メモール]]

・[[ウルトラマンレオ>ウルトラマンレオ(作品)]]
「生きることの厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」がコンセプトなだけあり、始まりからしていきなり故郷が壊滅という悲劇に見舞われている。
さらには[[MAC全滅、親友・仲間やその家族の死>シルバーブルーメ]]などの受難が続いていく。

[[後半の展開>恐怖の円盤生物シリーズ!(ウルトラマンレオ)]]のメタ的な原因はオイルショックによる予算縮小であるが「ウルトラ兄弟が円盤に乗り戦う」という別の案でもMACの壊滅が前提条件であり、どっちにしろMACは全滅する運命にあった。

・[[ウルトラマンガイア]]
特に地底貫通弾関連。他にも蘇生された絶滅動物種が怪獣にされる回など多数。

・[[ウルトラマンコスモス]]
明るいエピソードも多いが、「怪獣保護」という理想の前には度々&bold(){現実の壁}が立ち塞がり、中でも[[エリガル]]の悲劇に始まるカオスヘッダーの卑劣な罠や[[怪獣>ネルドラント]]を生きた資源として利用する[[ノワール星人]]の悪辣ぶりはシリアスな話としてよく話題となる。
そして最終章では、強すぎる[[カオスウルトラマンカラミティ>カオスウルトラマン]]の前に傷つく[[ムサシ>春野ムサシ(ウルトラマンコスモス)]]とコスモスの姿が凄まじい絶望感をもたらした。

・[[ウルトラマンネクサス>ウルトラマンネクサス【再作成】]]
深夜31時半に放送される番組として作られた経緯もある作品であり、[[&bold(){黒い長谷川}>長谷川圭一]]の本領発揮。
もはやホラーと言っても過言ではないほどの[[敵>スペースビースト]]や[[黒幕>ダークザギ]]からの精神攻撃のラッシュで、中でも[[EPISODE.11〜EPISODE.16>ノスフェル]]は既に操り人形となっていた[[主人公の彼女>斎田リコ]]の死や、新聞に批判されるほどのおぞましい絵面で多くの視聴者の心を抉った。
しかし、本作のテーマはあくまで&bold(){諦めない心の尊さ}であり、それらの試練があったからこそ感動のクライマックスを迎えられた事も忘れてはならない。

・[[ウルトラマンメビウス>ウルトラマンメビウス(作品)]]
終盤の[[暗黒四天王>暗黒四天王(ウルトラシリーズ)]]登場以降。
かつて[[エース>ウルトラマンエース]]を苦しめた[[ヤプール>異次元人 ヤプール]]が作戦に利用した中で軽蔑し演じた俳優も苦言を呈したほど[[歪んだ心を持った地球人>ヒルカワ(ウルトラマンメビウス)]]の行動全般、デスレムの罠で[[CREW GUYS]]への罵倒を繰り返す民衆、グローザムの攻撃で氷漬けにされてしまう[[メビウス>ウルトラマンメビウス]]、[[メフィラス星人]]の記憶改変により周囲から孤立してしまうミライなど。
最終決戦でも大量に出現した[[インペライザー]]は序章に過ぎず、[[エンペラ星人]]の圧倒的な力の前に[[ザムシャー>ザムシャー(ウルトラ怪獣)]]が死亡、メビウスも消滅するなど凄まじいまでの絶望的な状況に置かれる。

・[[ウルトラマンサーガ]]
[[主人公>タイガ・ノゾム]]の過去と[[チームU>地球防衛隊 チームU]]の結成秘話。
&bold(){そして[[ハイパーゼットン]]の脅威。}
東日本大震災を受けて制作されただけのことはあり、終盤の逆転劇の前振りとしての絶望感を与える描写には事欠かない。

・ウルトラゼロファイト
&bold(){[[ゼロダークネス>ウルトラマンベリアル]]によるウルティメイトフォース壊滅の危機。}
事前情報ではカイザーダークネスと[[シャイニングウルトラマンゼロ]]のみが明かされていたため、多くの視聴者の度肝を抜いた。
またこの影響により、[[列伝>ウルトラマン列伝]]のナビゲートや次回予告はしばらく[[ゾフィー]]が代理を務めるという事態になった。

・[[ウルトラマンオーブ]]
[[サンダーブレスター>サンダーブレスター(ウルトラマンオーブ)]]……。デザイン公開直後から怪しい展開を予想されてはいたが、[[初登場回>マガオロチ]]で予想を確信に変え、そして[[次の戦闘>ギャラクトロン]]で確信を絶望に変えてしまった過去に類を見ないウルトラマン((厳密には[[ウルトラマンオーブ>ウルトラマンオーブ(登場キャラクター)]]のタイプの一つ))。
だが[[マガゼットンとの戦いの真実を知って…>オーブオリジン(ウルトラマンオーブ)]]

・[[ウルトラマンタイガ]]
[[全編通しての>霧崎(ウルトラマンタイガ)]][[悪役>ウルトラマントレギア]]による陰湿且つ悪辣な所業の数々。
度々描かれる地球人と宇宙人の共存・相互理解についてのエピソードも中々重い。

・[[ウルトラマンZ]]
父親を失う悲しみを誰よりも理解していた筈なのに、同じ仕打ちを[[相手>レッドキング]]に強いてしまったことで、怪獣退治がトラウマになってしまった[[主人公>ナツカワ ハルキ]]は、[[「今の地球に怪獣の居場所はない」という現実を突きつけられ、>グルジオライデン]]更に苦悩する。
しかし、ある人物との関わりや、[[ブルトン>ブルトン(ウルトラ怪獣)]]の力で過去へタイムスリップした際に出会った[[亡き父親との対話を経て……>デルタライズクロー(ウルトラマンZ)]]

やがて終盤では、人類が持つには強力すぎる兵器・[[D4レイ>ウルトロイドゼロ]]関連や[[セレブロ>寄生生物セレブロ]]の真の目的などといった重苦しい展開が続いた。

・[[ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA]]
主に[[イグニス>リシュリア星人イグニス]]と[[ヒュドラム>俊敏策士ヒュドラム]]関連。&s(){[[次回作>ウルトラマンデッカー(作品)]]では[[カルミラ>妖麗戦士カルミラ]]が復活したのだが、癒し枠の[[ダーゴン>剛力闘士ダーゴン]]はともかく、ヒュドラムは要らないとも言われる始末だった}

・[[ウルトラマンデッカー>ウルトラマンデッカー(作品)]]
主に後半の[[アガムス>アサカゲ ユウイチロウ]]関連。

・[[ウルトラマンアーク>ウルトラマンアーク(作品)]]
基本的に明るめな作風であるが、第3話で語られた16年前の大災害「K-DAY」にまつわるユウマの過去や、かつて同僚が宇宙人に騙された末に殺されてしまった過去を持つシュウなど、所々で鬱要素を入れてくる。
また、先行公開されたあらすじにおける終盤の展開に、&bold(){「ユウマの16年間の出来事が全て夢だった」という衝撃のどんでん返しが掲載されており、多くの視聴者を驚愕させていた。}
…が、実際の本編にて&bold(){スイードがユウマとルティオンを切り離すべくギルバグの能力を利用して仕組んだ策であった}という二重のどんでん返しであったことが判明し、視聴者を安堵させた。

・生物彗星WoO
事件の元凶の手によって恋人を怪獣化させられる主人公。

・[[超電子バイオマン]]
&bold(){第10話にして}小泉ミカ/イエローフォーが殉職。
「演者の失踪」という大人の事情で生まれた展開だが、2つ前のエピソードの展開を踏まえると、「『バイオ星の悲劇を2度と繰り返させはしない』と戦う決意を新たにした矢先に、はじめは最も戦うことを拒んでいたミカが死んでしまう」という、シナリオ上でも筋の通った展開になってしまったのは皮肉というべきか。

・[[超新星フラッシュマン]]
反フラッシュ現象の恐怖。
後年の客演では姿を見せているが、きっと反フラッシュ現象を克服したのだと信じたい。

・[[超獣戦隊ライブマン]]
[[勇介>レッドファルコン/天宮勇介]]達が青春をかけて開発した宇宙船が[[武装頭脳軍ボルト]]の手で乗組員ごと粉々に破壊され、学園関係者も次々に虐殺されていく様を&bold(){物語の導入として3話かけてこれでもかと描写}。
そして[[道を>ドクター・ケンプ/月形剣史]][[踏み外した>ドクター・マゼンダ/仙田ルイ]][[友>ドクター・オブラー/尾村豪]]を救おうと奮闘するライブマンを待ち受けていたのは、あまりにも辛くやるせない勝利だった……

・[[電磁戦隊メガレンジャー]]
シリーズでは特に強烈な終盤の展開。

・[[星獣戦隊ギンガマン]]
[[ヒュウガ>黒騎士ブルブラック/黒騎士ヒュウガ]]の決意。

・[[未来戦隊タイムレンジャー]]
終盤に明かされる大消滅の真相や壊れゆく[[ギエン>ギエン(未来戦隊タイムレンジャー)]]など。
特にある男のエゴで運命を狂わされた[[直人>タイムファイヤー/滝沢直人]]の結末には多くの視聴者が涙した。

・[[百獣戦隊ガオレンジャー]]
基本的には明朗快活な作風なのだが、恐ろしく強すぎるウラ究極体に始まり、地球環境を破壊する人間を見限り[[パワーアニマル>パワーアニマル(百獣戦隊ガオレンジャー)]]を天空島の環境ごと連れ去った[[ガオゴッド]]、
倒したハイネスが復活し、命がけで倒すもののさらに強力な究極オルグ・センキとなって復活し、その強大な力の前に主人公たちが全戦力を失うなど、とにかく&bold(){ピンチ表現に容赦がなさすぎる}ことでも有名。

・[[爆竜戦隊アバレンジャー]]
[[正義のヒーローと完全に同じ姿をして子供の夢を破壊する外道>ギガノイド第2番「英雄」]]や、洗脳などではなく、[[自分の都合と意志で主人公たちを裏切る巨大戦力>爆竜ステゴスライドン]]などの前代未聞の展開が目白押し。
人間をどこまでも信じる主人公たちに対し襲い掛かる、残酷なまでの人間の愚かさ・醜さ・邪悪さも大きな話題になった。
挙句に[[ニチアサ>ニチアサキッズタイム]]でまさかの[[悪堕ち]][[洗脳]][[触手]][[孕ませ。>孕ませ(異種姦)]]((厳密には元々宿していた子供を引き摺り出され急成長させられた形なのだが、そのフォローのために取り入れられていたベッドシーンがソフトや配信で悉くカットされた結果、更に陰惨に受け取れるシーンになってしまった。))。

・[[特捜戦隊デカレンジャー]]
基本的には明るい作風なのだが、時に刑事ドラマ顔負けのハードな展開が披露される。
Episode.37は歴代でもかなりの異色作。

・[[魔法戦隊マジレンジャー]]
&bold(){陰鬱な展開を明るさでカバーしている作風の代表例}。
[[冥獣人四底王]]の一人・シチジューローによる兄妹たちの絆の崩壊は勿論、[[両>マジマザー/小津深雪]][[親>魔導騎士ウルザード]]や[[教師>マジシャイン/ヒカル]]、恋人、[[心を通わせた敵>冥府神ティターン]]の退場or一時退場が頻繁に行われる。
特にStage.46は歴代でも非常に救いがない展開。

・[[獣拳戦隊ゲキレンジャー]]
自分が白虎の男・ダンの息子であった事実を知り、自らの宿命から逃げ出してしまうジャン。
自分の人生すらも[[黒幕>ロン(獣拳戦隊ゲキレンジャー)]]に弄ばれていたことを知り、心が折れて自暴自棄になってしまう[[理央>理央(獣拳戦隊ゲキレンジャー)]]。

・[[炎神戦隊ゴーオンジャー]]
物語の終盤、[[総裏大臣ヨゴシマクリタイン]]の「正義解散」によって、[[範人>ゴーオングリーン/城範人]]、[[軍平>ゴーオンブラック/石原軍平]]、[[須塔>ゴーオンゴールド/須塔大翔]][[兄妹>ゴーオンシルバー/須塔美羽]]、[[彼らのパートナー炎神たち、古代炎神>炎神(炎神戦隊ゴーオンジャー)]]といった仲間を次々と失っていく走輔達。

・[[侍戦隊シンケンジャー]]
&bold(){シリーズ屈指の衝撃の展開として知られる、[[殿>シンケンレッド/志葉丈瑠]]にまつわる終盤の大どんでん返し}。
この一連の展開の[[中心人物>シンケンレッド/志葉薫]]が皮肉抜きの人格者だったために、尚更シンケンジャーと視聴者は苦悩することとなった。
実はこの展開は番組開始当初から決まっていたため、序盤から伏線は随所に散りばめられており、「初見の時はなんとも思っていなかったシーンが、再鑑賞の時はとんでもなく重く見える」という感想も散見される。

・[[特命戦隊ゴーバスターズ]]
創造するものたちの正体と[[メサイア>メサイア(特命戦隊ゴーバスターズ)]]との決戦。
&bold(){「死んだ人は戻らない」}という展開は、かの東日本大震災の直後に放送されただけあって大きな話題を呼んだ。

・[[烈車戦隊トッキュウジャー]]
[[主人公>トッキュウ1号/ライト]]達の正体と闇に呑まれた故郷、最終盤における仲間の為に孤独な戦いに挑む主人公など。
しかも初期設定によると&bold(){主人公は最終的に死亡する予定だった}らしい。

・[[動物戦隊ジュウオウジャー]]
主に[[デスガリアン>宇宙の無法者デスガリアン]]のブラッドゲーム全般。特に中盤における[[バングレイ>巨獣ハンター・バングレイ]]の非道な行いの数々に心を抉られた視聴者も多い。
また、[[バド>ジュウオウバード/バド]]がジューランドを憎む理由となった過去や、[[ジニス>ジニス(動物戦隊ジュウオウジャー)]]への復讐という目的のために極めて自分本位な正義を振りかざした末に破滅に追い込まれた[[クバル>クバル(動物戦隊ジュウオウジャー)]]、[[大和>ジュウオウイーグル/風切大和]]と父・景幸の確執の真相も人によっては鬱になる場面だろう。

・[[騎士竜戦隊リュウソウジャー]]
いきなり死亡した3人の[[師匠>マスター(騎士竜戦隊リュウソウジャー)]]、怪物を生み自殺しそうになる協力者、ようやく仲間になったものの次の話で死亡した[[とある人物>ナダ(騎士竜戦隊リュウソウジャー)]]など。

・[[暴太郎戦隊ドンブラザーズ]]
[[前作>機界戦隊ゼンカイジャー]]同様、カオスギャグ系作品だが、主に[[つよし>キジブラザー/雉野つよし]]関連での鬱要素が目立つ。
([[妻>獣人(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)]]への愛が重すぎるあまり&bold(){[[怪人>ヒトツ鬼(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)]]を見殺しにする・三回も怪人になる・[[仲間>イヌブラザー/犬塚翼]]を警察に売る・精神が崩壊して人形を失踪した妻だと思い込む・仲間と本気で殺し合う}…等)
特に三回目の怪人化の後に紆余曲折を経て人間界に生還するが、&bold(){自身の知らない所で妻と死に別れた上、これまでの行いが原因で仲間からも半ば見放されてしまう。}
また、終盤に明かされた&bold(){[[ジロウ>ドンドラゴクウ/ドントラボルト/桃谷ジロウ]]の本来の使命と故郷・華果村にまつわる大どんでん返し}は視聴者を驚愕させた。

・[[王様戦隊キングオージャー]]
主に第一部における[[ジェラミー>スパイダークモノス/ジェラミー・ブラシエリ]]関連。
更に第二部からは[[すべての黒幕にして最凶の鬱展開メーカー一味>宇蟲王一味(王様戦隊キングオージャー)]]の暗躍もあって、メンバー全員に鬱で胸糞な展開が降りかかる。
&s(){児童層から支持を得られているかは疑問符がつくが、少なくとも鬱展開を好む[[大友>大きいお友達/大きなお友達]]には好評な模様}

・[[爆上戦隊ブンブンジャー]]
車をモチーフとした作品の例に漏れず、放送前は明るい作風になるとの予想が目立っていたが、メインライターの[[作風の>バトルスピリッツ 少年激覇ダン]][[一面>バトルスピリッツ ブレイヴ]]ゆえにそんなことはなかったぜ!
全体的にギャグ描写は随所に取り入れられているなど、前半は時折シリアスを挟みつつも明るめの作風だったのだが、後半あたりから味方キャラのいる組織の上層部やある人物の敵組織との癒着、敵組織のやり口の実態等苛烈な面が徐々に露わになっていき、
更にクライマックス版メインビジュアルが&bold(){前向き版と絶望版の2種類披露された}のを皮切りに、終盤では&bold(){シャーシロが裏切って戦隊を離脱する、敵のボスの卑劣な手によって[[大也>ブンレッド/範道大也]]たちが世界中から敵視される、大也が敵組織の内通者だった恩師との取引の末に全財産を失う、大也の面前で巨大戦力を兼ねた[[相棒>ブンドリオ・ブンデラス]]が重傷を負い生死を彷徨う}等、今までの戦隊でやらなかったタブーを容赦なく打ち破る鬱展開がぶちこまれる。
しかし、シャーシロの裏切りが実はスパイとしての芝居だったことが判明してから&font(l){多くの視聴者には当初からバレバレだったが}、事態にようやく光明が差し始めた。
…ただ最終回では、家族の罪に気づかず彼の目の前でもブンブンジャーを応援し続けた恩師の甥が、&bold(){叔父の罪の証拠が世間に暴露された件を本人に問おうとした時に彼が逮捕され、そのままフェードアウトする}という後の事を考えると苦すぎる事案が決戦の傍らで発生してしまったが。((一応恩師自身は逮捕後に大也と会話し、和解や改心までには至らなかったものの最低限の決別ぐらいはできた。))

・レスキューポリスシリーズ([[特警ウインスペクター]]、[[特救指令ソルブレイン]]、[[特捜エクシードラフト]])
未来社会の犯罪者に立ち向かう刑事ドラマ色の強い作風故か、シリアス・ハードな展開が頻出。
『ソルブレイン』からは「命だけでなく心も救うヒーロー」が題材になったことでより重いエピソードが多くみられ、中でも扇澤延男の脚本回の数々は今でもメタルヒーロー屈指の鬱として語り草。
作品全体としてもウインスペクター・ソルブレインの結末は実質的にヒーローの敗北で、後者は特にやるせない。

・[[特捜ロボ ジャンパーソン]]
基本的に勧善懲悪の明るい作風である本作だが、罪のない冷凍男がバイオモンスターに改造される…といった救いのない展開もちらほらある。

・[[重甲ビーファイター]]
物語終盤にて、ブラックビートの変身者の正体が主人公・拓也のクローンだと判明。拓也は自分がブラックビートを生み出したことへの自責の念から失踪してしまう。
しかし、大作の「自分で蒔いた種は自分で刈り取らなきゃ」という言葉に拓也は心を動かされ……。

・[[テツワン探偵ロボタック]]
終盤にて明かされた[[トラボルト>トラボルト(テツワン探偵ロボタック)]]の意外な正体、及び怪盗チェリーこと桜子の&bold(){壮絶な過去。}

・[[メカゴジラの逆襲]]
宇宙人の手でサイボーグとなった娘と、若き科学者の悲恋。
前作までとは打って変わったハードなストーリーが災いして興行収入が伸びず、またオイルショックの影響もあって同作を持ってゴジラシリーズは1984年公開の『[[ゴジラ>ゴジラ(1984)]]』まで制作を打ち切ることとなってしまった。

・[[大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン]]
怪獣映画にも拘らず、&bold(){人間の歪んだ欲望が生々しく描かれており、}前作とは打って変わってアダルトな雰囲気で固められている。

・スペクトルマン
中でも「アルジャーノンに花束を」を基にした第48・49話は屈指の鬱回として有名。
蕎麦屋で働く頭の悪い青年・三吉は、手術を受けて大天才となったが、同じ手術を受けていた犬・ボビーが凶暴化し、さらに巨大怪獣へと姿を変えてしまった。
やがてボビーはスペクトルマンに退治されるが、三吉もやがて天才怪獣ノーマンへと夜な夜な変貌するようになっていく。
これを恐れた三吉は、主人公・蒲生譲二がスペクトルマンであることを見抜き、また怪獣化したら自分を殺してほしいと懇願するも、やがてノーマンに心を支配されて全人類を廃人にする悪魔の発明・ゲラニウム爆弾を創り出して巨大怪獣化してしまう。
しかし三吉は、わずかに残っていた人間の心でスペクトルマンに「僕を人間として死なせてくれ!」と呼びかけ、ネビュラスライスでその命を終えるのだった…。

・[[風雲ライオン丸]]
戦乱に翻弄される人間のエゴを見せられつつも、マントル一族と戦う弾獅子丸。
中盤ではヒロイン・志乃が双子の姉の志津と再会するも死別、その翌週には獅子丸がマントルゴッドの強大さに圧倒されて一時は戦意を失ってしまう。
終盤で志乃は弟・三吉と共に探していた父である勘介と再会を果たすも、彼はマントル一族の仲間となっており、彼らの目の前で獅子丸たちの協力者・七色虹之助を人間大砲の砲弾にして殺害した。
やがて勘介は志乃らの悲しみによって改心するも、最終的に子供たちと死別してしまうのだった。
以上のように、明朗快活だった前作『怪傑ライオン丸』とは打って変わって容赦のない展開が多いが、後述の次回作ではさらにハード路線を徹底し…

・[[鉄人タイガーセブン]]
変身するために姿を消した様子を偶然にも目撃した[[仲間>北川史郎(鉄人タイガーセブン)]]に卑怯者呼ばわりされる、[[変身しようとオートバイからジャンプした際に乗っていたオートバイが子供を撥ねる>コールタール原人]]、[[戦うことに対する疑念を抱いた末に自分の宿命から逃げる>マリオネット原人]]、最終的に敵を壊滅させても自身の人工心臓の寿命があと二日…と、あまりにも報われなさすぎる[[主人公>滝川剛/タイガーセブン]]。

・ライオン丸G
主役以外全員死亡。

・[[イナズマン]]
序盤は怪奇描写と超能力バトルがメインのストレートなヒーローものだったが、&bold(){母親を怪人に改造された挙句に敵首領に殺された主人公・渡五郎が、復讐心に取りつかれた結果守るべき人々を目の前で皆殺しにされた}第11、12話を境に一気にシリアス化。
一般人は毎週ゴミのように虐殺され、ゲストもしょっちゅうボロボロになり、五郎も仲間から信じて貰えず孤立したり、敵の罠に嵌って死にかけたりととにかく受難に事欠かない。
3クール目に入って『[[イナズマンF]]』に改題されてからは五郎の受難は多少緩和されたが、新たに登場したサイボーグ捜査官・荒井誠の背景はやはり壮絶。
ゲストやモブへの迫害・殺戮も回を追うごとに加速し、際どい演出や過激なゴア描写、後味の悪い結末が取り入れられたエピソードも多い。
因みに&bold(){スタッフとしてはこれでもまだ自重していた方}らしく、「過激過ぎる」という理由で没になったシナリオも多いとか…

・[[女王の教室>女王の教室(ドラマ)]]
&bold(){テストの成績による階級制度を導入、母親達を自分の味方に引き入れる、従順な生徒と反抗的な生徒を分ける、更に生徒自身に互いを監視させる事で不信感と鬱積を煽る}…といった改革を徹底し、生徒達を追い込んでいく担任教師。だが、生徒側の主人公は孤立しながらも友達を信じ続け、試練を乗り越えていく…。
後に放送された特別編では担任教師の過去が判明。こちらも&bold(){壮絶かつ陰惨}な内容となっている。

・[[マジすか学園2]]
「いつまでたってもアンダー止まり。他人の背中しか見えねえんだよ。」

・マジすか学園5
ヤクザ、中国マフィアを相手に亡き戦友(とも)の敵を討った女子高生たち。しかし、この戦いに勝者などいなかった…。

・[[鎌倉殿の13人]]
鎌倉幕府2代執権・北条義時が主人公の[[NHK大河ドラマ]]。タイトルの「13人」の真の意味とは…
&color(#FFFFFF){義時の「鎌倉を守る」という野望のもとに命を落としたかつての主君や仲間たちのことである。}
…そして本作で登場人物達がどうあがこうと、後の時代(『北条時宗』・『太平記』)で&bold(){彼らの末裔の多くが争いの中で倒れる}という史実も人によっては鬱になるだろう。

・[[運命のラクーンシティ(バイオハザード)]]
「バイオハザード」を元にしたドラマCD。ラクーンシティで起こった顛末を、一般市民の視点から描いたもの。
同じ一般市民でも「[[バイオハザード アウトブレイク]]」とは違い、彼らの運命は正史と変わらない。
#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎映画){
#areaedit()
性質上、第二次世界大戦を扱った作品は大概酷い事になっている。
%%ならない訳がない、というか鬱展開にしない訳には行かないのだろう%%

・キャタピラー
戦争で不幸のどん底に落ちた夫婦。最終的に妻は救われたが、夫の方は…。

・ジョニーは戦場に行った
ジョーは戦場で生き延びた。命は助かった。しかし…。
地上波ではNHKが一度だけ流した反戦映画の極致。

・[[ライフ・イズ・ビューティフル]]
幸せだった3人家族は、ある日ナチスドイツによってユダヤ人強制収容所に送られた。
怖がる息子のために、父は「優しい嘘」を貫き通す。

・サラの鍵
ヴィシー政権下のフランスで起きたユダヤ人一斉検挙・勾留事件「ヴェル・ディヴ事件」と、サバイバーズギルトに苦しんだユダヤ人女性を描く怒涛の鬱作品。
1940年、パリの街に暮らしていたユダヤ人の少女サラは自宅で家族とともにフランス警察によるユダヤ人の一斉検挙に遭遇。
すぐに戻ると思いサラは弟ミシェルを部屋のクローゼットに隠し、クローゼットの鍵を閉めて警察に連行されてゆく……。

・ひめゆりの塔
修学旅行先が沖縄だった学生なら一度は見せられた事があるだろう。
太平洋戦争時の沖縄を舞台に、戦争に翻弄される女学生の姿を描いた映画。
女学生たちは一人、また一人と死んで行き、遂には終戦時まで生き残った一人も……。

・樺太1945年夏 氷雪の門
こちらは修学旅行先が北海道だった学生なら見せられた事があるだろう。
玉音放送後も継続されたソ連軍の樺太侵攻を題材に、真岡郵便電信局の女性電話交換手9人の最期を描いた映画。
追い詰められた女性交換手達は、各地で多くの市民が次々と無差別に殺害される状況を通信で知り、そして最後には……。

・[[レスラー(映画)]]
かつての名レスラーも、不器用さが災いしドサ回りとアルバイトの日々、そして親子関係の悪化。
何とか日常も立て直そうとするも上手く行かず、そして追い打ちをかけるように残酷な布告が……。

・[[ミスト(映画)]]
スティーブン・キングの短編「霧」が原作の映画。深い霧に覆われた街中に怪物が現れ、人々が恐怖のあまり狂っていく。
「衝撃のラスト15分」は映画史に名を遺すと言われるほどの正真正銘の衝撃で、原作者も絶賛した。&bold(){キングが絶賛するって事はそういう事だ。}

・[[アレックス(映画)]]
&bold(){史上最強の鬱映画}の一つであり、&font(b,red){カンヌ国際映画祭では200人が途中退場した問題作}。
&bold(){項目を見るだけで精神を病みかねないので、怖いもの見たさで覗くのはおすすめしない}。

・[[ジョーカー(映画)]]
DCコミックス社のコミックヴィラン「[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]」を主役とした[[スピンオフ作品>スピンオフ]]。
これを見終わった後、誰しもが「そりゃジョーカーになるわ」と納得してしまうと同時に、心に傷を負う。

・[[ファニーゲーム(映画)]]
ロンドンではビデオが発禁にまでなった理不尽の極致。ファニーでもゲームでもないタイトルがまた煽ってくる。

・[[マザー!(映画)]]
人里離れた一軒家に暮らす夫婦のもとに訪れる訪問客が原因で、妻が追い詰められていく不条理劇。
これは一種のメタファーなのだが、それを踏まえるとこの世の地獄が見えてくる。

・[[セブン(映画)]]
キリスト教の「七つの大罪」をテーマに据えたサスペンスミステリー……と見せかけたホラー映画。

・ダンサー・イン・ザ・ダーク
徐々に視力が失われながらも息子の治療の費用を貯めるために一生懸命働く主人公。
そこに待っている救いようのない顛末。

・シュウシュウの季節
1970年台の中国の思想政策で都会から農村体験に送り出された少女の話。
寄宿先には偏屈で孤独な中年男性が待ち構えており……
……と書くとアレだが結果的におっさんは不器用で優しい男である。
だからこそ、&bold(){結末は胸が潰れそうになる}。

・ユナイテッド93
2001年に世界を震撼させた9.11アメリカ同時多発テロの実話を元にした映画。
脚本は実際の音声記録や電話越しに遺言を聞いた乗客の遺族の証言などから構成されている。
このテロ事件でハイジャックされた旅客機の中で最後まで飛行していた「ユナイテッド93便」の乗員と乗客の最期の瞬間が、まるで自分も乗客の一人になっているかのような生々しさで描かれる。

・それでもボクはやってない
これまで普通に生きてきた主人公・金子徹平は、ある日突然痴漢の冤罪をかけられてしまう。
徹平は無実の弁明を刑事たちにまるっきり信じてもらえないなど、理不尽なまでの仕打ちを受けさせられていく…。
見終わったら電車に乗るのが怖くなること請け合い。

・[[震える舌>震える舌(映画)]]
破傷風にかかった娘と、その娘を見守るうちに自分たちまで破傷風に感染したのではないかと恐怖し、心身ともに追い詰められていく夫婦。

#areaedit(end)
}

#openclose(show=◎その他){
#areaedit()
・[[チコタン]]
一人の少年がチコタンという少女にプロポーズするが、彼女は交通事故で死んでしまう楽曲。

・[[メーデー!:航空機事故の真実と真相]]
航空機事故を取り扱っている関係上、ほとんどの回で乗客が彼らの視点からすれば理不尽な理由で犠牲になってしまう((たまに犠牲者ゼロの回や乗客がいない回もある))ので&b(){大体が鬱回}と言えなくもないが、
そんなこの番組が本気を出すと
・&b(){酸欠によりパイロットや乗客が全員倒れた中でただ一人最後まで意識を保った客室乗務員がみんなを救おうとコクピットまで辿り着くが、周波数があっていないために助けを呼んだり周囲を飛ぶ空軍機の呼びかけに応える事ができず、墜落する}
・&b(){パイロットや危機を知った部外者達が事故機を救おうとみんなで力を合わせるという燃え展開の果てに、力及ばず墜落する}
・&b(){乗員乗客が全員生き残った反面、それに尽力したパイロットが事故原因である機体システムの裏切りによって機械不信に陥って現場復帰できず、パイロットを退職せざるを得なくなる}
・&b(){事故調査の協力要請に応じた事故機パイロットの同僚が繰り返しパイロット達が死に至るまでの音声を聞く事になり、「今も友人達の最期の瞬間の声が耳から離れない」と語るほどのトラウマに陥る}
などの&b(){絶望しか残らない}内容になる。
そして何より、それらは実際に起きた、&b(){紛れもない実話}なのだ……

・世界がもし100人の村だったら
かつてフジテレビで放映されていたドキュメンタリー特番。
世界中の過酷な環境下で生きる子供たちの実態を描いており、その凄惨な境遇の数々はもはや涙なしでは見られないものとなっている。
そして何より、それらは「メーデー!」と同じく世界で実際に起きている、&b(){紛れもない実話}なのである……

・[[Sound Horizon]]作品
◆[[ある男が幼い頃に生き別れた妹を探した果て無残に殺された妹の遺骸を目の当たりにした事で運命神に抗う「英雄」となり、しかし知らずに実の兄と母を殺してしまう>Moira(Sound Horizon)]]&font(l){ちなみに妹の仇は知らない内に実の兄に殺されてました}
◆[[ある少年が母の目の前で井戸に堕とされ、母もまた魔女狩りの犠牲となり処刑される>イドへ至る森へ至るイド]]
◆[[↑の少年と仲が良かった少女が少年の死後も彼を思い続けるが、その思いを守り政略結婚を拒絶したせいで兄の命で処刑される>Marchen]]
◆[[足が傷つき生活が荒んでいた男性が恋人を得て立ち直りかけるも、恋人が身籠った直後彼女を狙う破落戸に殺される>ハロウィンと夜の物語]]
…と、どの作品も鬱になる部分が必ずあり、明るい曲が入ってもベース設定は暗く、時にはブックレットや曲のコンサート版演出で追い打ちをかける事も。
特に同人期の『[[Thanatos>Thanatos(Sound Horizon)]]』・『[[Lost>Lost(Sound Horizon)]]』・メジャー一発目の『[[Elysion>Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜(Sound Horizon)]]』は殆ど救いがない。
また公式で[[過去作の鬱曲世界を否定する作品>Nein(Sound Horizon)]]を作っても、その否定のせいで新しい問題が発生するケースが存在したりとあの手この手でリスナーの精神を追い込んでいく。
一応ある程度は希望めいたものも描かれているのだが…。
その果てに2021年の『絵馬に願ひを!』では、&b(){視聴者が神社の神としてどっちの方が好みの鬱展開になる願いの叶え方かを選ぶ}ノベルゲー形式を採用((同作はブルーレイ&買い切りアプリで楽しむ音楽作品で、かつ2023年発売予定のフルバージョンの体験版です))。
しかも時代設定が現代で舞台が日本風世界なので、提示される選択は&b(){ある妊婦の命がけの出産の是非を問う事から始まる}きわめて重く&b(){現実的}なもの。
またランダム低確率でさらに鬱になるシーンや曲が再生されるため、レアルートを引き当てるためリセマラしたりPCでのデータ解析で強引に到達したりする業の深い神群(ファン)が次々現れた。
だがそんな好奇心の塊の様な神々に冷や水を浴びせ駆ける様に、コンサート版では&b(){選択の結果生死が決まる命の名前が毎回異なる}仕様を導入。名の由来や生死判定の責任論を巡って神の間で阿鼻叫喚のコメントが飛び交う事に…。

・[[混血のカレコレ]]
plott作品の例に漏れず基本的にギャグ調の作風であるが、中には後味の悪い結末を迎える話も存在し、特に世界観や登場人物たち(特にカレコレ屋の3人)の設定に踏み込んだ「ストーリー編」は、平常時の動画に比べて格段にシリアスで重苦しいものとなっている。

・[[ヒューマンバグ大学]]
オムニバス形式の作品のため、展開はエピソード毎にまちまちではあるが、天羽組シリーズ、京極組シリーズ、拷問ソムリエシリーズ、瓜生龍臣シリーズは裏社会を舞台としている故に、&b(){登場人物の家族や恋人、友人や仲間などが外道畜生((どいつもこいつも警察など抑止力にすらならないくらい力が強い上、本当に頭がイカレた連中ばかり))や敵対勢力に理不尽に惨殺される展開が顕著にある}。
特に拷問ソムリエシリーズは、依頼者が主人公・&b(){伊集院茂夫}に自身が外道畜生に受けた仕打ちを洗いざらい告白した後で、
最後に自身の怨み辛みを叫ぶ際に&b(){顔が般若の如く変貌するという演出があり、被害者の無念と怒り、そして如何に外道畜生が許すまじ存在であるかを明確にしている}。
またその外道畜生を主人公たちが報復するのが定番ではあるのだが、&b(){その描写が兎に角苛烈かつ残虐極まりないために、動画視聴に年齢制限がかけられることもありがち}。

・[[かいけつゾロリ]]となぞのまほう少女/かいけつゾロリとまほうのへや
魔法使いの罠にかかったノシシが、&b(){谷底へ落下して消息不明になり、魔法使い達のいる隣島へ行く橋も黒幕に燃やされてしまうという絶望的な展開で締めくくられる前編。}
後編は後編で何とか隣島へたどり着き、ゾロリは最後の希望・グルンロッドを手に入れるも、&b(){そのグルンロッドの真実と、それにまつわる黒幕による悪辣な作戦のネタばらしによって、グルンロッドならノシシを蘇らせることができると信じていたゾロリ(と、読者)は絶望のどん底へと叩き落とされてしまう…。}

#areaedit(end)
}


追記・修正はシリアスで現実的に鬱要素たっぷりにお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,92)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#lsd()
#comment_num2(num=30)
}