&font(#6495ED){登録日}:2010/05/14 Fri 15:17:58 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 12 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#9900ff){&bold(){勝てると思うなっ! 小僧っ!!!}}} ジ・&ruby(オ){O}とは「[[機動戦士Ζガンダム]]」に登場するMSである。 THE-O 型式番号:PMX-003 所属:[[ティターンズ]] 全高:28.4m 頭頂高:24.8m 本体重量:57.3t 全備重量:86.3t 出力:1,840kW 推力:135,400kg 武装 ・ビームソード×4 ・[[ビームライフル]] ・サブマニピュレーター(隠し腕)×2 ・小型メガ粒子砲多数(小説版のみ) 搭乗者:[[パプテマス・シロッコ]] *□概要 [[木星]]帰りの[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]、パプテマス・シロッコが[[エゥーゴ]]及びアクシズとの最終決戦に臨むべく、巨大輸送船ジュピトリス内にて開発を行ったPMXシリーズMSの4番目の機体。 かなりのサイズと重装甲を持ったヘビー級のMSとなっている。 シロッコが自分専用に設計・開発したため、自らの高いニュータイプとしての能力を生かすために独自に造ったサイコミュデバイスを搭載している。 「バイオセンサー」とされる場合もあるが、木星時代からの独自研究によって開発されたもので、&bold(){&font(#ff0000){アナハイム製のバイオセンサーとは全くの別物。}} これはファンネルやビットといった遠隔誘導子機端末類の操作ではなく、&bold(){機体の操作性や追従性に特化した物}である。 また、シロッコが自分専用のワンオフ機として開発させたため、細部まで彼用に調整されており、彼以外の操縦は不可能に近い。 [[シャア専用ザク]]のように、バリエーションとしての[[専用機]]はよくある事だが、ジ・Oは本当の意味で専用機といえるだろう。 [[クワトロ大尉>クワトロ・バジーナ]]曰く&font(#ffdc00){&bold(){「ジュピトリスの達磨」}}。 *□性能 大型艦に匹敵する大型熱核融合炉を搭載しており、高出力状態を維持したままの安定稼動が可能。 機体背部には推力38,200kgの大型バーニア1基と推力16,200kgの小型バーニアを搭載。これにより&bold(){MAに匹敵する推力}を得ている。 また機体各部に無数の小型バーニアを装備し、ミニマムな姿勢制御を可能とした。 一般的なモビルスーツと比べてあまりにも太く巨大な脚や厚い装甲は、構造も一般的なものとは大きく逸脱。 姿勢制御スタビライザー・高自由度のベクタードノズルとしての機能を統合した複合的な機動ユニットとして設計されているため、脚は重力下では一応「歩行脚」として使えはするが、そもそも「歩行」することに向いていない。 また装甲内に大量のプロペラント(推進剤)を溜め込んでいて、長時間の活動が出来る。 これらの機構により、本機は[[Ζガンダム]]や[[メタス]]といった[[可変機]]の可変形態の様に「散らばった多数の推力のベクトルを一方向にして強力な推力を生み出す」のではなく、 &bold(){「一方向の凄まじく強大な推力を、多数の推力とバランサーで制御する」}という方法によって、優れた三次元的な機動を可能としている。 機体の持つ凄まじい推力と、それを制御する優れた機体制御システムを、シロッコが優れた空間認識能力を以て用いることで、本機はそのいかにも鈍重そうな巨体に似合わない、同時期の機体群の中でも飛びぬけて高い俊敏性と機動性を持った機体となっている。 その姿はさながら、立ち会いから凄まじい速さでぶち当たり機敏さで相手を終始圧倒する、スピード型の横綱そのものである。 一方で武装はかなり少なく、&bold(){&color(red){腰に収納された4本のビームソードとビームライフルの二種類しかない。}}((小説版では機体の各所に多数の小型メガ粒子砲を装備している設定となっている。)) この武装をより有効に活用すべく、通常の腕以外に独立したサブ・マニピュレーター(隠し腕)を腰スカートに内蔵している。 このあまりに極端な武装は、&bold(){&font(#9900ff){「MSに必要なのは『[[&font(#800080){変形機構}>メッサーラ(MA)]]』でも『[[&font(#b8d200){多種多様な重火力}>パラス・アテネ(MS)]]』でも『[[&font(#008000){広い視野}>ボリノーク・サマーン]]』でもなく、自分自身の能力を最大限引き出せる『&font(#ffdc00){インターフェースと機体本体}』」}}という考えに基づいたもの。 ある意味、自分の才能に絶対的な自信を持つシロッコの自惚れをストレートに形にしたMSといえる。 この他HGの説明書には、上述の独自サイコミュデバイスを介してシロッコはサイコミュ的な感応派を任意で放射し、&bold(){NT能力を持たないパイロットにすらプレッシャーを与えて気圧させる力}があったとされる。 欠点は同時代のMSを一回り上回るなんてレベルではない巨躯=的の大きさ。[[シールド>盾]]の類も無いため、防御力は本体装甲に完全に依存している((これは本機に限った話ではないが))。[[エースパイロット]]でもシールドの使用率は高くかなり思い切った装備と言える。 また、ロールアウト時点での武装がビーム兵器のみなため、Iフィールドバリア搭載機には分が悪くなってしまう。 グリプス戦役当時の対MS戦ではシロッコの技量も相まってこれら欠点が露呈することは無かったが、ジ・O以上の防御力と制圧力を持つ大型MAの類を相手取るならば、装備の変更などの対応を迫られたかもしれない。 また、恐らく地上での運用は全く考慮していない造りだとか、他MSと部品流用できるのか不明など、環境適応性、整備性や兵站周りの性能も怪しい。 宇宙でシロッコの一機が運用できれば良い、とすれば随分贅沢なMSである。 こうした&color(#F54738){「個人用に最大限特化させた属人的な専用機」}の発想そのものは特に珍しいものではない。 だが、宇宙世紀で&bold(){実際に実現できた例}は意外にも少なく、技術者としてもパイロットとしても優秀だったシロッコならではと言っていいだろう。 類例はU.C.0093年の[[アムロ>アムロ・レイ]]の[[νガンダム]]が挙げられる程度である。 また、[[黒歴史内の別の時代>機動武闘伝Gガンダム]]に用いられた競技用ガンダム群「[[モビルファイター]]」と発想は似通っている。 **□武装 ・&bold(){ビーム・ソード} 腰部サイドアーマーに2基ずつ計4基を装備。 一定方向にバイアスがかかったビーム刃を形成するため「サーベル」ではなく「ソード」と呼称される。 特に変わった性能や特性はないが、シロッコによる独自部材の改良が施されており信頼性に優れる。 ・&bold(){大型ビーム・ライフル} ジ・Oが携行する射撃兵装。 出力は小さいが集束率、命中精度が高くこちらもビーム・ソード同様信頼性に優れる。 シロッコが独自開発した物であり他機での運用は不可能。エネルギーパックも独自規格のものを採用しており、他機種との互換性もない文字通りの&bold(){ジ・O専用兵装。} 一説にはメガランチャー級の高出力ビーム発射モードを使用可能であり、その上で連射が可能であるともいわれる。 ・&bold(){隠し腕} 腰部フロントスカートの裏側に格納された2本のサブ・マニピュレーター。 通常のマニピュレーターと同じ性能を持ち、武装の携行及びビームソードの使用が可能。見た目に反してZガンダムを掴んで引き寄せられるパワーもある。 &s(){傍から見れば股間からビームサーベルを出しているようにしか見えない。} 隠し腕を内蔵している装甲自体も独立して動かせるため装甲そのものが稼働肢として機能、主に近接戦闘時の奇襲攻撃において非常に有効に機能したという。 ・&bold(){小型メガ粒子砲} 小説版での武装。 機体各所に設置されており、並のMSなら戦闘不能に出来るビームで猛烈な弾幕を張る事が出来る。 &s(){そして、ライフルとサーベルだけではユニットとして迫力不足という風潮があったのか、SFC時代までのゲームではしょっちゅう搭載されている} *□劇中の活躍 物語後半に登場。 [[ハマーン>ハマーン・カーン]]の操る[[キュベレイ>キュベレイ(MS)]]と、他の誰も立ち入れないプレッシャーを放ちながらNT同士による凄まじい戦闘を繰り広げた。 その後、グリプス内部に侵入しコロニーレーザー発射を阻止しようとするも間に合わずティターンズ艦隊は壊滅。 退却しようとするも[[カミーユ>カミーユ・ビダン]]が執念で食い下がりΖガンダムと戦闘に。隠し腕でライフルを破壊する。 しかし、Ζガンダムが限界以上の死者の魂を取り込み、超自然的な力を発揮。 機体が何らかの理由で動かなくなり、ウェイブライダー形態となったΖガンダムの突撃によりコクピットを押し潰され、シロッコは圧死。 機体もシロッコの死体もろとも爆散した。 一説には、強大なNT能力を発揮した状態のΖと対峙した為、偶発的にジ・Oのサイコミュがジャックされてコントロール不能になったと言われている。 [[富野由悠季]]による小説版では、カミーユのΖガンダムの『身体を通して出る力』の影響を受けて機能停止。 そのままコロニーレーザーの射線上に流れていき、発射されたレーザーにシロッコ諸共蒸発させられた。 [[第一次ネオ・ジオン抗争]]の終戦後を描く『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』では、ゼータのシールドが突き刺さったままの上半身が何者かによって回収・保管されている。 肝心のコックピットと[[ブラックボックス]]が失われており、残骸もしくは「棺」でしかないのだが…。 *□バリエーション機 **◆[[タイタニア>タイタニア(MS)]] 型式番号:PMX-004 『SDガンダム GジェネレーションZERO』初出のオリジナルMS。 シロッコの理想である「女性による世界統治」を体現する女王のための機体。 ジ・Oをベースに[[パラス・アテネ>パラス・アテネ(MS)]]の火力とキュベレイのファンネルを足した全部乗せ機。 詳しくは項目を参照。 **◆オーヴェロン 型式番号:AGX-11 全高:20.5m 全備重量:66.3t 武装 ビーム・ショットライフル ビームサーベル 拡散メガ粒子砲付きシールド(ビーム・シザース) 隠し腕 搭乗者:マシロ・オークス 『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場する主役MS。 タイタニアと並行して開発を進めていたシロッコの理想を体現するもう一つの機体。 タイタニアの傍らに立つ妖精の王を名前の由来としている。 見た目は白いジ・Oだが、これは偽装と機体保護を兼ねた[[チョバムアーマー>ガンダムNT-1]]のようなもので、 条件を満たすとアーマーが剥がれて頭部が変形し、ガンダムタイプとしての真の姿を晒す。 なお、本編より少し前の時間軸を描く『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス EVE』にて、チョバムアーマーではなくサイコウェーブを打ち消すための機能を組み込んだ装甲と判明した。(未覚醒状態且つ失神していたマシロ・オークスにより、遠隔で機体が操作され、しかもバルカンの発砲までした事に起因する) ジ・Oをベースに基本性能を突き詰めるとともに、オプションパーツとの連携や合体で機能を拡張するという、 シロッコによる[[ガンダムMk-Ⅱ]]のオマージュ作といったもの。&del(l){如何にもアナハイム好みである。} ジ・O型増加装甲に加えて、オーヴェロン専用[[Gパーツ>Gファイター]]とも言うべき支援MA[[メッサーラ・グラシュティン>メッサーラ(MA)]]が用意されている他、 それとは別に複数の装備を収めたコンテナが製造されている。 女王の機体であるタイタニアに対して、こちらは民衆に対して分かりやすく力を示すための一種のプロパガンダ機であり、 シロッコ設計機特有のデザインラインは抑えられ、真っ当なガンダムタイプの見た目をしている。 とはいえ、メッサーラ・グラシュティンと合体した上で隠し腕まで展開した姿はかなり異形染みており、シロッコの作品であることをうかがわせる。 最大の特徴として、シロッコの死因となった「グリプスの呪縛」を何らかの方法によってシステム化して搭載している。 発動時はサイコミュ搭載機の関節をロックし動きを鈍らせる効果があり、バイオセンサーなどの簡易サイコミュに対しても効果を発揮する。 この機能は「グリモア」と呼ばれる機体群全てに搭載されているが、詳細は不明。 また、本機も呪縛の効果を受けていることから、何らかのサイコミュシステムを搭載しているものと思われる。 シロッコの戦死とジュピトリスの轟沈によってタイタニア共々闇に消えたかと思われたが、 [[アナハイム・エレクトロニクス社]]によって建造され[[ガーベラ・テトラ]]以来のAGXナンバーを与えられて世に出ることになる。 余談だが、別の外伝『新MS戦記』でシロッコ自身が[[ガンダムタイプ・モビルスーツ]]に搭乗した時は自分には合わないと述べていた。 **◆ジ・OII 『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場するMS。 ジ・Oの建造に関わっていた技術者が[[ネオ・ジオン]]に鞍替えした後に開発した。 名前と見た目は原型機を受け継いでいるが、地上用の対要塞戦用重モビルスーツという似ても似つかぬコンセプトの機体となっている。 &del(l){やはり俗人にその設計思想を理解しろというのは無理なのか?} **◆ジ・Oクロス 『U.C.ENGAGE』の「クロスオーバーUCE」に登場。外観は外装を着こんだジ・Oといった感じで「ジュピトリスの達磨」感が増した。 武装としては外装に2基備え付けられた円盤型の連装ビーム砲が印象的。ビームは拡散/収束と発射方法を切り替える事が可能。 他の射撃武装としては両肩にミサイルランチャーを搭載している。 射撃戦が強くなったという点では小説版要素を取り込んだとも言えなくもない。また外付けの強化装備という意味ではオーヴェロンにも通じる点がある。 シロッコはこの機体でアムロ、カミーユ、ジュドー、シャア、ハマーンの5人と戦って勝とうとしていた。&s(){弾薬やエネルギーの消耗はあっただろうがあまりにも無謀すぎやしないだろうか} *□余談 本機のデザインを担当した小林誠は本機をかなり気に入っており、 後年に小林誠がデザインを担当した[[SAMURAI7]]などにも同系統のメカを出したり、更には自分の息子の名前に「児央」と名付けているほどである。 児央氏は現在ミュージシャンとして活動中。 &s(){小林誠「働け、児央! なぜ働かん!」} また、小説版では全身にメガ粒子砲を内蔵しているという違いがある。 『Z』の[[ラスボス]]として登場し、作中でも、機動性の高さを見せつけたジ・Oだが、なんと[[一年後>第一次ネオ・ジオン抗争]]の[[量産機]]、[[ザクⅢ>ザクⅢ/ザクⅢ改]]に&bold(){出力・推力・重量((ザクⅢ改に至っては全て完敗&性能が違うとはいえバイオセンサーまで付いているという説有り))ほぼ全てのスペックで負けている。} …が、実はこのジ・Oのスペックは&bold(){優位性を保つ為の虚偽であるという説もある}((2016年発売の『プロジェクトファイルZガンダム』より。))。 もっともカタログスペックだけで全てが決まるとは限らず((こいつに限らずZZ出身のMSは、どいつもこいつもカタログスペックが可笑しく中には単純なスペックで見れば70年近く経つ[[ザンスカール戦争]]のMSと見ても見劣りしない奴までいる。))、スペックに出ない部分で大きな違いがある可能性もあるが。 *□その他作品での活躍 ・[[Gジェネレーションシリーズ>SDガンダムGジェネレーションシリーズ]] 武装はビームソードとビームライフルのみ。 シロッコのMSに対する持論もこのゲームにおいては[[&font(#ff0000){特長がないのが特徴}>ジム・カスタム/ジム・クゥエル]]でしかない。 見ての通り平凡な武装で[[飛行能力]]もシールドもなく移動力も低いため、全体から見ても扱いづらい部類。 基本性能は後から強化できる分、同時代や前時代の[[量産機]]の方が普通に活躍するということも珍しくない。 メガ粒子砲を装備しているという小説版の設定が採用されていればまだマシだったかもしれない。 シロッコは泣いても良い。 Gジェネレーションオリジナル機体として[[後継機]]の「[[PMX-004 タイタニア>タイタニア(MS)]]」が存在する。 [[SDガンダム Gジェネレーションシリーズのオリジナル機体(据え置き系)]]も参照。 特別な思い入れがない限り、ジ・Oを開発する目的は図鑑埋めとタイタニア開発の為と言って良い。 『ワールド』ではジ・Oのビームライフルが多段武器扱いという点で差別化できたが、『オーバーワールド』では多段武器自体が廃止された。 やはりこのシリーズにおけるジ・Oはどこまでも不遇な扱いのようである…。 しかし、『ジェネシス』ではHPなどの機体性能がタイタニアと同一となり、超強気状態でしか使えないが高火力の特殊格闘「サイコ・プレッシャー」が追加。 基本射程は1だが覚醒値持ちなら射程4まで伸ばすことができ、特性「ファイター」持ちならさらに射程が1伸びる。 総合的な使い勝手はファンネル持ちのタイタニアに劣るものの、接近戦ではこちらの方が強いという個性を獲得した。 ソーシャルゲーム『[[エターナル>SDガンダム Gジェネレーション エターナル]]』にもローンチで登場。 開発版の耐久型SSRは『Ζガンダム(劇場版)』のティターンズ・アクシズ系統図における終端SSRの1つ。 稼働2ヵ月目の2025年5月、カミーユ&Zガンダム(EX)と共に、支援型のシロッコ&ジ・O(EX)も限定ガシャURで実装。 同日、強敵襲来報酬SSRでサイコロガンダムと共に攻撃型オーヴェロン(アーマー形態)も実装された。 ちなみにGジェネの前身であるSDガンダムジェネレーションでは[[グリプス戦役]]編に登場するのだが、 一年戦争編のジオングには拡散メガ粒子砲があるのにこっちにはないのは迫力に欠けると思われていたのか、拡散メガ粒子砲が武装にあった。 ・SDガンダムワールド ガチャポン戦士2 カプセル戦記 サーベルとライフルの他にミサイルを装備している。 コメントは「MAPから飛び出たごっつさNo.1のMS。ごっつあんです!」(ゲーム内では片仮名表記) ・SDガンダムX・GX・GNEXT・GCENTURY へクス製SLGのSDガンダムシリーズにも常連で登場。 XとGXではサーベルとライフルの他に拡散メガ粒子砲とどのメディアでも影も形もない拡散グレネードを装備した高級MSとして登場。 但し巨大MS相手にはやや分が悪い。 GNEXTからは原作通りのビームライフルと腕ビームサーベルと隠し腕ビームサーベルというラインナップに。 GNEXTの原作再現ステージでは通常戦闘ではZや百式やキュベレイではほぼ歯が立たない圧倒的な性能を誇る。 エゥーゴ側はネモを餌にして百式のメガバズーカランチャー射線上に誘き出して吹き飛ばすという手が使えるが、 アクシズ側はキュベレイ以外まともなユニットがいない為ほぼ無理ゲ―。 ・VSシリーズ [[エゥーゴvsティターンズ>機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズ]] ティターンズ最高コストの機体。 遠距離武器はビームライフルのみでサブ射撃はガードと能力は非常にシンプルだが、 トップクラスの耐久値と非ダウン性能を生かし隙を見て強力な空D格などをたたき込む格闘戦特化機体になっている。 ・ガンダムVS.ガンダム NEXT PLUS コスト2000。 他の機体にはない覚醒ゲージを持ち、使えば攻撃力か機動力が上がり、使わず落ちれば意地の復帰。 更にアシストは敵のブーストゲージを確認できるボリノーク・サマーンと、他のPSP参戦機に埋もれず高性能で纏まりながらも、面白さを持った機体になっている。 ・[[Extreme vs.>機動戦士ガンダム Extreme vs.]] #openclose(show=・ジ・O){ 家庭版DLCとしてコスト2500で解禁。 同コスト帯の一般的なBRより弾数威力は控えめだが弾速が早く当て易いBR、 誘導が強くスタン判定の突撃アシスト『パラス・アテネ』(通称:レコア)と耐久100の追従防御系アシスト『ボリノーク・サマーン』(通称:サラ)召還というアシスト二機、 自機周辺にSA状態でスタン属性の波動を放つプレッシャー、追い能力こそ微妙だが発生・判定に優れた格闘を持つ、近接寄り万能機。 特筆すべきは、ある意味原作通りであるその図体の大きさに似合わない機動性。 同コスト帯トップクラスの機動性を誇り、落下テクや着地保護テクニックもあるため、恐ろしく機敏に動き回る。そのためプレイヤーからは&bold(){「動けるデブ」}などと呼ばれることも。 武装自体はシンプルでありながら、その恵まれた機動性によって、相手の上をとって視界を揺さぶりながら自分の間合いに詰めていき、疑似タイマン状況を作り出す戦略が強力。 後格派生で高火力のサイコヒットが使える。通称幸子アタック。カット耐性皆無な物の、覚醒ゲージが他の攻撃より増えやすい為、狙う価値はある。 FBでは覚醒技が追加。まさかの隠し腕まで使った4本のビームサーベルを巨大化させぶった切るという武装に。 これが高火力、短時間、繋がる状況が多いと極めて優秀な覚醒技であり、更に強化された。 と、上述のとおり強力な機体であり、解禁時からほぼ常時2500コスト帯のトップクラスを張り続けていた機体であるが、 毎回のアプデの度に少しづつ(主に武装面で)性能が下げられていき、そして遂にMBにて大黒柱の機動性に修正が入り対戦環境から放逐されるという事態に。 スレなどでは「動けるデブからただのデブになった」等々の大騒ぎがあった。 その後再び修正が入り、全盛期とは言えないが機動性も上昇。それなりに落ち着いた立ち位置に収まった((その修正で格CS(スライディングしながら隠し腕からBRを発射)が強化されたため、今度はスライディングデブなどとも呼ばれているが))。 [[機動戦士ガンダム Extreme vs. 2]]では、格闘性能が上昇し射撃CSも得られた。 射撃CSは単発射撃ながらスタン属性なので追撃で高ダメージを狙え、 従来の格闘CSも威力こそ低くなったが弾が大きくなったので引っかけやすくなっている。 サブ射撃には[[バンシィ>ユニコーンガンダム2号機"バンシィ"]]のような斜め前方へビームサーベルを投擲する攻撃が、 特殊格闘には大きく移動して回転斬りをする新規モーションが追加。 アシスト武装が特殊射撃に集約された分、引っかけやすい武装が大量に追加されたのでかなり立ち回りやすくなっている。 [[EXVS2XB>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST]]では、サブ射撃の判定縮小やサラの射撃ガード挙動など、攻撃のスタートアップ時が弱体化されてしまった。 だが中間アップデートで射撃・格闘の両方である程度持ち直しており、以前ほど押しつけ性能こそ強くはないが中距離から近距離へのカチコミ性能はやや向上している。 } #openclose(show=・オーヴェロン){ クロスブースト期の2021年7月29日の中間アップデートで参戦。コスト2500。 外装をパージした姿(通常時)とメッサーラ・グラシュティンと合体する時限強化形態を使い分けるのだが、 この時しっかりと設定どおりにパイロットの声色や覚醒カットインなどが変更される。 特徴は合体時常時発動の「グリプスの呪縛」。 一定範囲内の敵機の動きを遅くする効果があり、発動中は紫色の靄が対象機体を覆う。 この効果は攻撃中も適用されるのだが、一部機体は挙動が遅れてしまいコンボや覚醒技が繋がらなくなる不具合が確認されている((マックナイフの覚醒技など))。 当初から通常時の特殊射撃が強力すぎると話題になり、自衛力では同コスト帯トップを維持するほどに堅牢な姿勢を見せた。 合体時にはグリプスの呪縛による機動力減少効果や、効果範囲の広い射撃武装で中距離から多大な圧をかけられるので相手側からは無視できない。 特に通常時に近寄れなさすぎるという点は問題視されたようで、通常時の特殊射撃を二度にわたって下方調整されている。 だが強化形態の方は僅かに修正されたのみなので、相変わらず圧力と攻撃の押しつけで強引にマッチを終わらせられるパワープレイを可能としている。 } ・[[ギレンの野望(シリーズ)]] Z以降も扱うようになった『ジオンの系譜』から登場。以降は[[一年戦争]]のみのジオン独立戦争期以外には登場している。 その『ジオンの系譜』ではΖガンダムや[[キュベレイ>キュベレイ(MS)]]と並ぶ、最強クラスの一画として登場するが、 他二機に比べ、&s(){見た目のイメージからか}運動性が一回り低いのと、射撃武器が一種類しかないのが仇となり、耐久もそれほどアドバンテージはないため、 これらに先手を取っても、得意の格闘戦に持ち込む前に射撃戦で返り討ちに遭ってしまうのもしばしば。 流石にこれではZでの[[ラスボス]]機体に相応しくないと思われたのか、『アクシズの脅威』以降は、少しずつZガンダムやキュベレイとの差が狭められていった。 まず、脅威無印ではキュベレイやZガンダムとの運動性の差が減り、そこそこ当てやすくなる。 更に脅威Vでは、耐久が1000と戦艦並みの大台に乗り、Zガンダムのほぼ倍になったため、先手を取れば相手の射撃を耐えきり、高威力のサーベルや隠し腕で仕留められるようになった。 最終的にはモビルアーマー並の耐久性と火力を持ち、避けるわ耐えるわの強力な機体に仕上がった。ただ、射撃武器がビームライフルのみで手数が少なく、量産機の群れは対処が難しい。シロッコのように優秀な部下と合わせて運用しよう。 似たようなポジションに、インコム装備で殲滅力に優れ、サイコミュ搭載でエースからNTに対応するガンダムMk-Ⅴや、可変機能に盾も付いてくるZガンダム((ジャミトフ率いるティターンズの場合も、エゥーゴ撃破後のイベントを介して時間はかかるが開発可能))がいるが、彼らとも十分張り合えるようになった。 ・ガンダムオンライン 2016年夏にジオン連邦両軍に実装。まさに環境を変えた機体。 他の機体にはないシステム「覚醒」を持つ。また専用モジュールでよろけ、転倒しないというチート耐性も持つ。 武装は原作準拠でかなり少なく、実装当初は&bold(){「格闘しかできないデブなんて50対50の撃ち合いじゃただの的」}と置物扱いされていた。 しかし、覚醒すると機動力上昇、アーマーが3倍になって全回復、さらに格闘も超広範囲かつ超高火力になるため、拠点殴りではトップの火力をたたき出す。 特に戦艦型拠点など格闘を連続で当てられる場合は、ジ・O2、3機で戦況を決めてしまうほどであり、壊れ機体であることを知らしめた。 覚醒中はアーマーが徐々に減っていきゼロになると機体が即爆散(回復、復活は無効)というデメリットはあるが、 それを補って余りある覚醒時の火力をもつため、&bold(){「10秒だけ神になれる機体」}などとも呼ばれる。 あまりに火力や格闘性能が高いために「ジ・Oの数が多いほうが勝つ」とまで言われ当時はバランスブレイカー扱いされていた。 ただし初心者に扱いやすい機体というわけでもない。 覚醒前はよろけ転倒はしないがひるみはするため、覚醒動作中にショットガンされてそのまま連続ひるみハメされて死亡…ということもありうる。 さらに一度死んだら8~10分再出撃できないというデメリットもある。(後のアップデートで短縮する手段が追加されたが) その後覚醒中は本拠点ダメージが1/4になる下方修正がされ、度重なるアップデートでその他の機体は基本性能が向上する中、 ジ・Oは上方修正がほとんどされず、2021年現在はそこまで驚異的な機体ではなくなっている。ただし格闘を回避することが困難な閉所では依然脅威ではある。 ジ・Oを相手にした時には逃げるに越したことはないが、相手にするなら妨害武器で足止め(チェーンマイン、ネットガン、[[火炎放射]]など)するか、 相手が格闘しか持っていないことが多いことを逆手に取り、空中で飛びながら相手するのが有効。 ・[[スーパーロボット大戦シリーズ]] 旧シリーズなどではなぜかビームライフルを二つ装備していたりする。 違いは射程とか移動後攻撃の有無とか。威力は同じ。 ラスボスクラスのMSのくせにそれらしい武装を持たない上に武器も少ない本機を救済する苦肉の策…なのだろうか。 やはりと言うべきか、キュベレイなどと比べるといまいち扱いが悪い事が多かった。 特に第3次スーパーロボット大戦で[[νガンダム]]相手にかすり傷すら与えられないのが有名。 挙句、&font(b){旧シリーズでは結構な割合でシロッコは[[ヴァルシオン]]に乗り換えてしまう。}主を真逆のコンセプトの機体に持っていかれたジ・Oは泣いてもいい。 が、『[[Z>スーパーロボット大戦Z]]』からはどこぞの[[試作1号機>ガンダム試作1号機/試作1号機フルバーニアン]]の如き連射攻撃を見せたり、 持ち味である隠し腕をフル活用するなど、強さ・戦闘時の演出共にボス機体に相応しいものになった。 作品によっては[[ジェリド>ジェリド・メサ]]が乗ってくることもある。 『α外伝』ではマウンテンサイクルから入手可能で、珍しく自軍で使うことができる(他はシステムが特殊な初代とスマホアプリのX-Ωくらい)。 原作再現があると『COMPACT』『α』『Z』のようにシロッコがシリーズ1作目で早々に退場しがちで、 原作終了後だとそもそもシロッコが死亡しているため、Ζの参戦回数に比べるとジ・Oの登場回数は少なめ。 ・機動戦士ガンダムバトルオペレーション2 650コスト汎用。地上宇宙ともに出撃可能で宇宙適正持ち。 射撃兵装は即打ち即よろけの主兵装ジ・O用ビームライフルに、蓄積よろけが狙えるビームライフル[速射]だけ。 ただしこれらは弾数管理が別となっている上に主兵装BRは攻撃力3000もあり、これは同コスト汎用の1.5~2倍の数値。 格闘は&bold(){強判定}でビームソードと隠し腕も駆使したビームソードx4の2種格闘。いずれも判定・威力ともに優秀。 本体性能はカスタムパーツ次第で耐格と耐ビームが[[カンスト]]余裕な上に全身特殊緩衝材の塊であり、でかい図体と引き換えに同コスト帯最高クラスの耐久性能を誇る。 よろけ軽減スキル・マニューバアーマーで相手の射撃をいなしつつ高威力のビームライフルで着実に削りながら強判定の2種格闘をぶち込んでいくとても判りやすい機体。 3発しかない主兵装も、その3発で格闘戦に持ち込んでしまえば後は2種格闘の駆け引きで事足りるため、倒し終わる頃にはリロードが終わっていると言う考え方もできる。 環境的には高コストは射撃戦が多くやや向かい風ではあるものの、逆に言えばこいつとの接近戦を避けるために射撃より編成で近づかせない戦法が流行っていると言っても過言ではない。 実際野良でノリが合うメンバーが揃い3機4機のジ・Oが前線に並んだ日には一方的な蹂躙になることも珍しくない。 ・[[アーセナルベース>機動戦士ガンダム アーセナルベース]] LINXTAGE Season03より搭乗者のシロッコと共に参戦。同弾では最高レアリティで収録されている。 7コストでレアリティ相応の高ステータス。アビリティは一定体力以下になるとしばらくHP0になっても効果中は撤退しなくなる「奮起」。 二つのリンクアビリティのおかげで攻撃力を更に増強でき、粘れる殲滅機として運用の他、重いコスト問題があるが、制圧機としても優秀。 なお、シロッコとは本人が撤退して始めて発動するアビリティに対して本機は撤退間際で粘る能力の為、噛み合わない。 バイオセンサーZの縛射で奮起の発動をスキップ出来る為、恐らく劇中の最期を再現を意識したデザインの為と思われる。(奮起!なぜ発動せん!ふおおおお!→お前の魂も一緒に連れて行く…!) ・SDガンダム外伝シリーズ 『[[SDガンダム外伝 ジークジオン編>ジークジオン編(SDガンダム外伝)]]』では『アルガス騎士団』のラスボス・ジオダンテとして登場。 ジークジオンに助けを求めたコンスコン王の玉座が、王とユイリィ姫を飲み込んで変化した。 獅子の斧、龍の盾、梟の杖を手に入れて破壊の&ruby(デーモン){悪魔}となろうとするも、アルガス騎士団に阻止されて倒された。 後にジークジオンの魔力でパワーアップしたジークジオダンテ(HP4500)、&ruby(ナイト){騎士}ガンダムリジェネレイトの鎧に潜んでいた怨念がリジェネレイトを取り込んで実体化したファントムジオダンテ(HP6000)という形態も登場した。 また『SDガンダム英雄伝』ではザード軍東方侵攻軍の鉄機将軍インエイが操縦する鉄機武者ジ・Oとして登場した。 ・SD戦国伝シリーズ 『武者七人衆編』では闇軍団の巨忍軍団頭領・璽悪として登場。武者斎胡頑駄無を洗脳マスクで洗脳した他、『風林火山編』では暗黒のかけらを持った暗黒四天王の1人となり、『武神輝羅鋼編』では百鬼夜行衆の亡霊魔将として復活した。 『地上最強編』では黄虎賊四大頭目の1人・地悪として登場した。 『天星七人衆』では魔天暗黒党の七逆星・火の逆星である策羅璽悪として登場した。 『武者番長風雲録』では第7武者小学校・時乃殴弥蛇組リーダーの時王として登場した。 *□[[ガンプラ]] 元々模型化を考慮されていなかったらしく、実際『Z』の放送中には立体化されなかった(同時期に出たキュベレイは1/220だが発売された)。 よくある「番組終盤に登場した機体は発売されない」ジンクスの先駆けである。 それから17年後、HGUCでようやく発売。MGが隣にあっても見劣りしないほどデカい。 隠し腕は差し替え無しで再現されており、ビームサーベルも4本つく太っ腹仕様。 腰部装甲の裏打ちパーツもしっかり揃えられ、各部のエネルギーチューブもあるので情報量は多め。 しかしスラスター類の緑色再現など色分けは微妙に足りておらず、数の多さから塗装派にも中々厳しい。 さすがに可動域は見た目通りそこそこだが、立派な体格と求められる最低限をしっかり整えているのでそこそこ評価は高め。 BB戦士(Gジェネプラモシリーズ)でも発売。隠し腕もばっちり再現(しかもHGUCには出来ない横振りが可能)。 そして2010年、遂にMGで発売。 MG化[[人気投票]]で2位を獲得した事を起因とする立体化だった。 定価なんと&font(#ff0000){12,600}円。同型機や系列機がないので金型の流用が効かない上に巨体のせいらしい。 HGUCと比べ若干だがスラスター内部の緑色が再現されているが、やはり大半は塗装で再現せざるを得ない。 またパネルラインやスジボリなどもほぼ変わらず合わせ目も目立つため、サイズアップしただけといわれてもやむを得ないクオリティではある。 Ver.2.0を望む声もそれなりだが、元々の発売時期の遅さと上述の立体化に際する事情を合わせると絶望的なのが現実。 #center(){&font(#9900ff){&bold(){やはり私の愛機の項目は、よりよく導かれねばならん。追記・修正するWiki篭もりが必要だ}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,17) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }