アクシズ・ショック

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&font(#6495ED){登録日}:2012/06/19(火) 23:56:50 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#0000ff){ふざけるな!} &font(#0000ff){たかが石っころ一つ、ガンダムで押し出してやる!} } アクシズ・ショックとは『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』終盤にて起きた超常的現象である。 なお名称自体は『[[機動戦士ガンダムUC]]』にて付けられたもので、逆襲のシャア劇中ではこの名称は使われない。 **◇&font(#008000){宇宙の虹} [[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]0093年。 後に『第二次ネオ・ジオン戦争』『シャアの叛乱』と呼ばれる戦いの最後にそれは起こった。 [[シャア・アズナブル]]の目論見通り地球の重力に引かれ落下していく分断された小惑星アクシズの後方部。 落下を阻止しようと最後まで足掻き、単機でアクシズを押し返そうとする[[アムロ・レイ]]。 その無謀とも言える勇姿にロンド・ベル隊の[[ジェガン]]が多数同調。またどこからか駆けつけた八八艦隊の[[ジムⅢ>ジムⅢ/ヌーベル・ジムⅢ]]が機体のオーバーロードの危険をも顧みずアクシズに一斉に取り付いた。 &font(#ff0000){ジェガンパイロット「アクシズを押し返すんだよ、間に合わせろ!」} &font(#0000ff){アムロ「なんだ、どういうんだ!?」} &font(#0000ff){「止めてくれ、こんなことに付き合う必要はない!」} &font(#0000ff){「下がれ、来るんじゃない!」} &font(#ff0000){「ロンド・ベルだけにいい思いはさせませんよ!」} すると、敵側のネオ・ジオン軍は戦闘を停止。彼らもまた[[ギラ・ドーガ]]を駆り助力に加わっていった。(原案を元にした小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』ではこのシーンはない) &font(#0000ff){「ギラ・ドーガまで!?無理だよ、みんな下がれ!」} &font(#008000){ギラ・ドーガパイロット「地球が駄目になるかならないかなんだ、やってみる価値はありますぜ!!」} 先程まで互いに戦闘を行っていた者同士が手を結び、敵味方の枠を超え協力。アクシズを押し返さんと奮戦する。 &font(#0000ff){「しかし、爆装している機体だってある!」} &font(#0000ff){「…ダメだ!摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけだぞ!!」} &font(#0000ff){「もういいんだ!みんなやめろ!」} しかしMS程度の出力で小惑星を止めることは当然叶わず、連邦、ネオ・ジオン双方の機体は次々と脱落していく。 だが…… #center(){ 敗北を受け入れる暇もなかった。それ以上に巨大な何かが動いていた。 &font(#008000){『サイコフレーム』}……人の意志を感知し、MSの動きに反映させる金属が見たこともない光を発している。 この戦場にいる男たち、女たち 全ての意志を集積させたかのように } アムロ・レイは言う。 『&font(#0000ff){だから、世界に&font(#008000){人の心の光}を見せなけりゃならないんだろ!?}』と。 その言葉を顕すように、突如発生した光の幕がアクシズを覆い、軌道をねじ曲げ、遂にアクシズは地球から引き剥がされるように離れていった。 地球は救われた。…しかし、そこには居る筈の二人の姿はなかった…。 **◇サイコフレーム この現象最大の要因として『サイコフレーム』と呼ばれるMS構造材がある。 これはサイコ・コミュニケーター(通称『サイコミュ』)の基礎能力を持つコンピューターチップを金属粒子レベルで鋳込んだ素材で、高出力のメイン・プロセッサと合わせることにより高効率かつ高密度のサイコミュ・システムとして機能する。 しかしサイコミュ自体が『人の出す感応波』という未知の領域を扱っているもので、高度なサイコミュ・システムであるサイコフレームもまた未知の領域が多いものである。 『人の意志を反映させる』という性質を持つものが、人の意志が集中する場所にあればどうなるか。 時に物理的限界すら超えた機体性能を引き出す、[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]と呼ばれる人間がそれを扱えばどうなるか。 温かな緑の虹は、その答えの一つなのである。 **◇関連人物 ・[[ユウ・カジマ]] #center(){ &font(#0000ff){そうだよ、そうなんだ!} &font(#0000ff){誰にだってわかってることじゃないか!} &font(#0000ff){こんなところで地球に育む生命の歴史を終わらせちゃいけないってことぐらい!} } 『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』主人公で、かつて[[NT抹殺のための蒼い機体>ブルーディスティニー1号機(ジム・ブルーディスティニー)]]に乗っていた過去を持つ男。 ゲーム三作を最高成績でクリアした場合に限り彼はアクシズ落としの現場に居合わせ、他の兵士たちとともにアクシズを押し返そうとした。上述のベストエンディングを元にした小説版では弾かれたギラ・ドーガの手を掴んだジェガンが彼だとされている。 ・ボッシュ #center(){ 私は欲しかったのだよ &font(#ff0000){“ガンダム”}の力が! ネオ・ジオン第二の反乱の時、俺は見た νガンダムから放たれた光を! そして思った、いつかこのガンダムの力を手にしてやろうと &font(#ff0000){これがガンダム……悪魔の力よ!} } 『[[機動戦士ガンダムF90]]』に登場。 火星ジオン軍『オールズ・モビル』と内通し“ガンダム”を手にしようとした男。 シャアの第2の反乱の際は連邦軍でジェガン(シドへ語った話ではジムⅢ)に搭乗しアクシズ・ショックを目撃。νガンダムの放った光に魅了されガンダムに強く執着するようになる。 しかし『第二次ネオ・ジオン抗争』以前からも度々[[『ガンダム怖い』>ユニコーンガンダム2号機"バンシィ"]][[『ニュータイプ怖い』>EXAMシステム]]と疑心暗鬼に陥る人間がいたのは事実であり、アクシズ・ショックのあまりの異常性を『[[暴力(ちから)>ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様/F90Ⅱ]]』と解釈するのも無理らしからぬことである。 ・ミノル・スズキ 『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]』に登場。地球からの肉眼なのでνガンダムは見えていなかったと思われる。 シャアの隕石落としを見たことで連邦軍人を志して「連邦の青い閃光」と呼ばれるほどのMSパイロットまでになったが、大きい戦乱が起きなかったので作中が初実戦。 主に教官として活躍しており、コスモ・バビロニア建国戦争で多くの教え子が亡くなってしまったことと、地球連邦に愛想がつきてサナリィに移ったとのこと。 相手の新型+エースを相手に撃破こそできなかったが、やや旧くなってきた機体で持ちこたえたりトビアの絶体絶命を救うなどその腕前は確か。 基本的には温厚だが、説得しようと熱弁するトビアを制して冷静に作戦立案したり最後まで諦めずに援護したり後進を守ろうとするなど、腕前だけでなく人格的にも優秀で教え子からかなり慕われている。 [[レコードブレイカー>フリント/レコードブレイカー]]の3人のパイロットや、「連邦の青い閃光」の二つ名を受け継いだハリソン・マディンは彼の教え子であり、 クロスボーン関連の作品において色々と影響が及んでいる。 ・[[フル・フロンタル]] #center(){ &font(#ff0000){地球を包んだ&font(#008000){あの虹}を見ても、人は変わらなかった} &font(#ff0000){これからも変わることはない} } ネオ・ジオン軍残党『袖付き』の首領。 シャア・アズナブルと似た雰囲気を持つもシャアを『敗北者』と切って捨てる“赤い彗星の再来”。その正体はモハナン・バハロに用意された強化人間。 シャアの半生が語られる『赤の肖像』終盤において、アクシズの光とそれを見ても変わらない人類への失望と取れる言葉を述べている。 ・[[バナージ・リンクス]] #center(){ &font(#afdfe4){人の心を、哀しさを感じる心を知るものなら……} &font(#ff0000){ガンダム!俺に力を貸せ!} } 『機動戦士ガンダムUC』主人公。 人の心の在りようを想い、人を想って涙を流す優しさを持った少年。 彼の操る[[ユニコーンガンダム]]はバナージの精神的成長にともない『&font(#ff0000){ニュータイプ殲滅}』という意図から外れ、いつしか『&font(#008000){人の心の光}』を示す燐光を放つようになる。 **◇ゲーム作品において クロスオーバー物のゲームではよく取り上げられる。 [[Another Century's Episode 3 THE FINAL]]ではアムロの頑張りを見て、 フォッカー、イサム、ゲッターチーム、ドラグナーチーム、ガロード、ゲイナー、レントン&エウレカ、そして主人公たちが次々と駆けつけた。 この展開は専用のムービー&それぞれのセリフのおかげで&font(#ff0000){最高に熱い。} スパロボでもこの展開になった際には自部隊の機体が続々駆けつける ……んだが、近年の作品だと&font(#ff0000){アルマゲドン1分の1で強制終了}、&font(#ff0000){普通に敵ユニットとして破壊}とかやらかす。 また、落下には成功したものの何者かの手で&font(#ff0000){地球が消滅した(と見せかけた)際に一緒に破壊された}こともある。 なお、クロスオーバー作品で行われる場合大概シャアだけが行方不明になるが、上記スパロボで無理矢理破壊した作品はどちらもシャアが味方である(&font(#ff0000){むしろ逆シャア版で率先して破壊した例も}) 時には時空修復の要である「大特異点」として登場することもあり、&font(#ff0000){破壊したら時空修復ができず積む。} 更に次元力によるブーストがかかっているのでガンバスターやグレンラガン、真ドラゴンですら押し出すパワーもある。 特異点であるシャアはアムロ達と協力して時空修復を敢行し、フロンタルによる落下を阻止した。 [[スーパーヒーロージェネレーション]]ではオリ敵を追って別世界に飛んだら偶然アクシズに出くわし、成り行きでνガンダムに協力。 戦闘中にオリ敵が別世界に逃げたので、&font(#ff0000){降下中のアクシズを放置して}敵を追っていった事もある。 …多分その世界では落ちたんだろう。νガンダムもアクシズ放置して自軍についてくるし(しかも参入イベントなし)。 ちなみに、この世界のネオジオンは酷く残念な有様で、点火に必要な燃料すら確保できておらずたまたま拾ったオリ敵のエネルギーで点火しようとした。 作中では戦闘イベントを進めると点火されるのだが、このゲーム、実は最終ターゲットをさっさと落とせば途中のイベントはスキップされる。 何が言いたいかというと、&bold(){最終ターゲットのサザビーを速攻で落とせばアクシズは点火されずに終了し、地球に向かうことなく宇宙に放棄される}。酷ぇ。 **◆余談 [[富野監督>富野由悠季]]によればアムロとシャアは死んでいるらしい。また、シャアを演じた[[池田秀一]]も自伝でアムロとシャア二人の死を認めている。 劇中だと最期の方にアクシズの下の部分に何か光が見えるが詳細は不明。 &font(#ff0000){アクシズから離脱するように見える謎の小さな光}が見える筈だ。 [[機動戦士ガンダムUC]]だと両者生死不明ということになっている。 宇宙世紀0200年台を舞台とした小説『ガイア・ギア』では第5巻でこの事象について触れている。 その時代ではシャア・アズナブルは伝説の人物として語り継がれていた。曰く、「シャアの人徳とニュータイプとしての才能は、地球を汚染する恐れのあった隕石を回避させ、それでシャアは死んだ。その際にシャアの意思は光となって地球を包んだ」と伝えられている。 シャアが核兵器を積んだ隕石を落とし地球を汚染しようとしたのは紛れもない事実だが、実際サイコフレームを意図的にアムロの陣営へと流出させなければこの奇跡的な現象は起こらなかったはずであるし、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 後編』ではシャアがアムロに対し「地球を汚染する怖さを償いたいという気持ちがあって、それをアムロの力に賭けた」と赤裸々に述懐しているので、シャアの人徳とニュータイプの才能が隕石の激突を回避させたという解釈は半分は当たっている。また小説『機動戦士ガンダム ベルトーチカ・チルドレン』ではアムロがアクシズを押し返している最中に「シャアの力を吸い取ってでもアクシズを阻止する、余分なは命はいらない俺とシャアだけで」と言っているのであのアクシズから放たれた光はシャアの意思であるというのも半分は本当なのだろう…。 小説『ガイア・ギア』で後世にアムロの方がどう語り継がれているかは不明である。 &font(#0000ff){(;冥ω殿)「[[wiki篭り]]まで!?無理だよ、みんな下がれ!」} &font(#008000){wiki篭り「[[項目が駄目になる>ラグナロク]]かならないかなんだ、[[やってみる価値>追記・修正お願いします(アニヲタWiki)]]はありますぜ!!」} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-07-05 17:47:23) - 「ガンダムUC」にてNT参政への道が築かれても連邦が変わらなかったのは、これを地球から見上げたり、戦争報道で見たりした多くの一般市民が「一軍人でもこれだけのことをやってのけるのがNTだ。こんな奴が列をなして政治に参加したら何が起こるかわかったもんじゃない」と思ったからなんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2015-08-13 00:21:31) - NTの力を分かってないんだよな、作中の人物達は。ただ、"この上なく落ち着いて話し合いのできる椅子とテーブル"ってだけなのに -- 名無しさん (2015-11-12 23:54:39) - 正直この名称は何とかならなかったのかって思わずにいられない。「ショック」て…… -- 名無しさん (2015-11-13 00:18:50) - 「光を見せたから分かってくださいよ!」ってのはちょっと傲慢に感じる。言葉で示さにゃ分からんものもあるよ。だからNTに本当に必要なのは、参政権なんて微妙なもんじゃなく「政治的に潰される事のない広報の場」だったと思う。……まあ、本当に必要な物が手に入るとF91以降の話が変わってしまうのでUCのラプラスの箱が役立たずだったのは仕方ないけどな。 -- 名無しさん (2015-11-13 00:37:01) - ↑ カイが言ったように人間は逆立ちしたって神様にはなれんからな。それに文明が一度滅びたってNTに必要なモノなんて産まれないと思うけどな。ガンダム世界のOTとNTが和合する未来は1億年経っても訪れない。生物学的な見方で人間という種に決定的な進化でも起きない限り --   (2015-11-19 05:41:02) - 大量殺戮を平然と行うニュータイプも多数いるしニュータイプだからといって優先的に政治に関わらせるのも危険だよね -- 名無しさん (2016-01-28 15:41:43) - ↑またよりにもよってNT論を選民思想にすり替え、大量虐殺の正当化に利用した輩もいたしなー。 -- 名無しさん (2016-01-28 17:38:53) - 「NTの優先参政権」って、ある意味では「OTはNTに劣るからNTを優先しろ」って話だからねぇ。「希望も祈りも決して正しい訳ではない」と言うのはある意味正しい皮肉だけど。 -- 名無しさん (2016-04-24 18:57:06) - (↑×5)逆にNTには、ああやって「人の心の光」を見せるだけである程度想いが伝わるのかもしれんね。暖かさや安心を感じるらしいからな。でもそれってNTとOTの差をよけい克明にしてしまうわ。 -- 名無しさん (2016-07-06 11:16:36) - 複雑なことは判らない、ただあの光は美しいと思った。じゃダメかなぁ。 -- 名無しさん (2016-07-28 17:40:35) - アムロとしては、本気で押し返そうとしたわけじゃなくて、地球を汚し続けてきた連邦の一員として、そしてアクシズ落としを阻止できなかった落とし前としてやったことなんだけど、それにほかの人たちも追随したからこその、『もういいんだ、みんなやめろ!』だったのかもしれないなぁ。ともあれ、あのシーンはとてもよかった。PS版では思いっきり端折られてて残念; -- 名無しさん (2016-07-28 17:53:24) - アクシズが落下してたらそれに張り付いてたアムロもシャアも消し飛んでたろうけど実際には落ちなかった訳で、じゃあ二人はどうやって死んだの?ってずっと思ってる。別にハゲが死んだって言ってるのを否定しているわけじゃなくて、どうやって死んだのかが気になる -- 名無しさん (2017-02-23 15:39:44) - 最近のGじぇねでプレイヤー部隊が落とす側にまわってるのはどうなのか。しかも前半はロンド・ベル側なのでフィフス・ルナ落下阻止にも失敗してるし。てかネオジオンの奴使えるようにするなら昔みたいにギラ・ドーガ捕獲でいいやんと -- 名無しさん (2017-02-24 00:07:29) - ↑あの光に、二人の命が魂ごと吸い取られてしまったのかもしれない。νは回収シーンが描写されていなかったか、回収されたけど、連邦軍が秘匿していたか、かも。 -- 名無しさん (2017-02-24 08:39:57) - ↑ バナージと同じ事がおこったんだよなおそらく…バナージはミネバやリディのおかげで戻ってこれたけどアムロやシャアは呼び掛けてくれる人がいなかったのが災いして… -- 名無しさん (2017-12-10 23:16:26) - 昔のGジェネは原作主人公サイドのみで展開してたけど最近では原作の展開にそった流れになるようにしてる。だからアクシズ落とす側になるしコロニー落とす側になるしその他もろもろ -- 名無しさん (2017-12-11 09:54:03) - ウンコガンダムは駄目だ。ダサい。作者も駄目 -- 名無しさん (2017-12-12 11:06:36) - ニュータイプによる新天地開拓を目指したグレイ・ストークはある意味ニュータイプによる支配を狙った輩たちとは相反するかも -- d (2018-10-29 02:04:38) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2012/06/19(火) 23:56:50 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#0000ff){ふざけるな!} &font(#0000ff){たかが石っころ一つ、ガンダムで押し出してやる!} } アクシズ・ショックとは『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』終盤にて起きた超常的現象である。 なお名称自体は『[[機動戦士ガンダムUC]]』にて付けられたもので、逆襲のシャア劇中ではこの名称は使われない。 **◇&font(#008000){宇宙の虹} [[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]0093年。 後に『第二次ネオ・ジオン戦争』『シャアの叛乱』と呼ばれる戦いの最後にそれは起こった。 [[シャア・アズナブル]]の目論見通り地球の重力に引かれ落下していく分断された小惑星アクシズの後方部。 落下を阻止しようと最後まで足掻き、単機でアクシズを押し返そうとする[[アムロ・レイ]]。 その無謀とも言える勇姿にロンド・ベル隊の[[ジェガン]]が多数同調。またどこからか駆けつけた八八艦隊の[[ジムⅢ>ジムⅢ/ヌーベル・ジムⅢ]]が機体のオーバーロードの危険をも顧みずアクシズに一斉に取り付いた。 &font(#ff0000){ジェガンパイロット「アクシズを押し返すんだよ、間に合わせろ!」} &font(#0000ff){アムロ「なんだ、どういうんだ!?」} &font(#0000ff){「止めてくれ、こんなことに付き合う必要はない!」} &font(#0000ff){「下がれ、来るんじゃない!」} &font(#ff0000){「ロンド・ベルだけにいい思いはさせませんよ!」} すると、敵側のネオ・ジオン軍は戦闘を停止。彼らもまた[[ギラ・ドーガ]]を駆り助力に加わっていった。(原案を元にした小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』ではこのシーンはない) &font(#0000ff){「ギラ・ドーガまで!?無理だよ、みんな下がれ!」} &font(#008000){ギラ・ドーガパイロット「地球が駄目になるかならないかなんだ、やってみる価値はありますぜ!!」} 先程まで互いに戦闘を行っていた者同士が手を結び、敵味方の枠を超え協力。アクシズを押し返さんと奮戦する。 &font(#0000ff){「しかし、爆装している機体だってある!」} &font(#0000ff){「…ダメだ!摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけだぞ!!」} &font(#0000ff){「もういいんだ!みんなやめろ!」} しかしMS程度の出力で小惑星を止めることは当然叶わず、連邦、ネオ・ジオン双方の機体は次々と脱落していく。 だが…… #center(){ 敗北を受け入れる暇もなかった。それ以上に巨大な何かが動いていた。 &font(#008000){『サイコフレーム』}……人の意志を感知し、MSの動きに反映させる金属が見たこともない光を発している。 この戦場にいる男たち、女たち 全ての意志を集積させたかのように } アムロ・レイは言う。 『&font(#0000ff){だから、世界に&font(#008000){人の心の光}を見せなけりゃならないんだろ!?}』と。 その言葉を顕すように、突如発生した光の幕がアクシズを覆い、軌道をねじ曲げ、遂にアクシズは地球から引き剥がされるように離れていった。 地球は救われた。…しかし、そこには居る筈の二人の姿はなかった…。 **◇サイコフレーム この現象最大の要因として『サイコフレーム』と呼ばれるMS構造材がある。 これはサイコ・コミュニケーター(通称『サイコミュ』)の基礎能力を持つコンピューターチップを金属粒子レベルで鋳込んだ素材で、高出力のメイン・プロセッサと合わせることにより高効率かつ高密度のサイコミュ・システムとして機能する。 しかしサイコミュ自体が『人の出す感応波』という未知の領域を扱っているもので、高度なサイコミュ・システムであるサイコフレームもまた未知の領域が多いものである。 『人の意志を反映させる』という性質を持つものが、人の意志が集中する場所にあればどうなるか。 時に物理的限界すら超えた機体性能を引き出す、[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]と呼ばれる人間がそれを扱えばどうなるか。 温かな緑の虹は、その答えの一つなのである。 **◇関連人物 ・[[ユウ・カジマ]] #center(){ &font(#0000ff){そうだよ、そうなんだ!} &font(#0000ff){誰にだってわかってることじゃないか!} &font(#0000ff){こんなところで地球に育む生命の歴史を終わらせちゃいけないってことぐらい!} } 『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』主人公で、かつて[[NT抹殺のための蒼い機体>ブルーディスティニー1号機(ジム・ブルーディスティニー)]]に乗っていた過去を持つ男。 ゲーム三作を最高成績でクリアした場合に限り彼はアクシズ落としの現場に居合わせ、他の兵士たちとともにアクシズを押し返そうとした。上述のベストエンディングを元にした小説版では弾かれたギラ・ドーガの手を掴んだジェガンが彼だとされている。 ・ボッシュ #center(){ 私は欲しかったのだよ &font(#ff0000){“ガンダム”}の力が! ネオ・ジオン第二の反乱の時、俺は見た νガンダムから放たれた光を! そして思った、いつかこのガンダムの力を手にしてやろうと &font(#ff0000){これがガンダム……悪魔の力よ!} } 『[[機動戦士ガンダムF90]]』に登場。 火星ジオン軍『オールズ・モビル』と内通し“ガンダム”を手にしようとした男。 シャアの第2の反乱の際は連邦軍でジェガン(シドへ語った話ではジムⅢ)に搭乗しアクシズ・ショックを目撃。νガンダムの放った光に魅了されガンダムに強く執着するようになる。 しかし『第二次ネオ・ジオン抗争』以前からも度々[[『ガンダム怖い』>ユニコーンガンダム2号機"バンシィ"]][[『ニュータイプ怖い』>EXAMシステム]]と疑心暗鬼に陥る人間がいたのは事実であり、アクシズ・ショックのあまりの異常性を『[[暴力(ちから)>ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様/F90Ⅱ]]』と解釈するのも無理らしからぬことである。 ・ミノル・スズキ 『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人]]』に登場。地球からの肉眼なのでνガンダムは見えていなかったと思われる。 シャアの隕石落としを見たことで連邦軍人を志して「連邦の青い閃光」と呼ばれるほどのMSパイロットまでになったが、大きい戦乱が起きなかったので作中が初実戦。 主に教官として活躍しており、コスモ・バビロニア建国戦争で多くの教え子が亡くなってしまったことと、地球連邦に愛想がつきてサナリィに移ったとのこと。 相手の新型+エースを相手に撃破こそできなかったが、やや旧くなってきた機体で持ちこたえたりトビアの絶体絶命を救うなどその腕前は確か。 基本的には温厚だが、説得しようと熱弁するトビアを制して冷静に作戦立案したり最後まで諦めずに援護したり後進を守ろうとするなど、腕前だけでなく人格的にも優秀で教え子からかなり慕われている。 [[レコードブレイカー>フリント/レコードブレイカー]]の3人のパイロットや、「連邦の青い閃光」の二つ名を受け継いだハリソン・マディンは彼の教え子であり、 クロスボーン関連の作品において色々と影響が及んでいる。 ・[[フル・フロンタル]] #center(){ &font(#ff0000){地球を包んだ&font(#008000){あの虹}を見ても、人は変わらなかった} &font(#ff0000){これからも変わることはない} } ネオ・ジオン軍残党『袖付き』の首領。 シャア・アズナブルと似た雰囲気を持つもシャアを『敗北者』と切って捨てる“赤い彗星の再来”。その正体はモハナン・バハロに用意された強化人間。 シャアの半生が語られる『赤の肖像』終盤において、アクシズの光とそれを見ても変わらない人類への失望と取れる言葉を述べている。 ・[[バナージ・リンクス]] #center(){ &font(#afdfe4){人の心を、哀しさを感じる心を知るものなら……} &font(#ff0000){ガンダム!俺に力を貸せ!} } 『機動戦士ガンダムUC』主人公。 人の心の在りようを想い、人を想って涙を流す優しさを持った少年。 彼の操る[[ユニコーンガンダム]]はバナージの精神的成長にともない『&font(#ff0000){ニュータイプ殲滅}』という意図から外れ、いつしか『&font(#008000){人の心の光}』を示す燐光を放つようになる。 **◇ゲーム作品において クロスオーバー物のゲームではよく取り上げられる。 [[Another Century's Episode 3 THE FINAL]]ではアムロの頑張りを見て、 フォッカー、イサム、ゲッターチーム、ドラグナーチーム、ガロード、ゲイナー、レントン&エウレカ、そして主人公たちが次々と駆けつけた。 この展開は専用のムービー&それぞれのセリフのおかげで&font(#ff0000){最高に熱い。} スパロボでもこの展開になった際には自部隊の機体が続々駆けつける ……んだが、近年の作品だと&font(#ff0000){アルマゲドン1分の1で強制終了}、&font(#ff0000){普通に敵ユニットとして破壊}とかやらかす。 また、落下には成功したものの何者かの手で&font(#ff0000){地球が消滅した(と見せかけた)際に一緒に破壊された}こともある。 なお、クロスオーバー作品で行われる場合大概シャアだけが行方不明になるが、上記スパロボで無理矢理破壊した作品はどちらもシャアが味方である(&font(#ff0000){むしろ逆シャア版で率先して破壊した例も}) 時には時空修復の要である「大特異点」として登場することもあり、&font(#ff0000){破壊したら時空修復ができず積む。} 更に次元力によるブーストがかかっているのでガンバスターやグレンラガン、真ドラゴンですら押し出すパワーもある。 特異点であるシャアはアムロ達と協力して時空修復を敢行し、フロンタルによる落下を阻止した。 [[スーパーヒーロージェネレーション]]ではオリ敵を追って別世界に飛んだら偶然アクシズに出くわし、成り行きでνガンダムに協力。 戦闘中にオリ敵が別世界に逃げたので、&font(#ff0000){降下中のアクシズを放置して}敵を追っていった事もある。 …多分その世界では落ちたんだろう。νガンダムもアクシズ放置して自軍についてくるし(しかも参入イベントなし)。 ちなみに、この世界のネオジオンは酷く残念な有様で、点火に必要な燃料すら確保できておらずたまたま拾ったオリ敵のエネルギーで点火しようとした。 作中では戦闘イベントを進めると点火されるのだが、このゲーム、実は最終ターゲットをさっさと落とせば途中のイベントはスキップされる。 何が言いたいかというと、&bold(){最終ターゲットのサザビーを速攻で落とせばアクシズは点火されずに終了し、地球に向かうことなく宇宙に放棄される}。酷ぇ。 **◆余談 [[富野監督>富野由悠季]]によればアムロとシャアは死んでいるらしい。また、シャアを演じた[[池田秀一]]も自伝でアムロとシャア二人の死を認めている。 劇中だと最期の方にアクシズの下の部分に何か光が見えるが詳細は不明。 &font(#ff0000){アクシズから離脱するように見える謎の小さな光}が見える筈だ。 [[機動戦士ガンダムUC]]だと両者生死不明ということになっている。 宇宙世紀0200年台を舞台とした小説『ガイア・ギア』では第5巻でこの事象について触れている。 その時代ではシャア・アズナブルは伝説の人物として語り継がれていた。曰く、「シャアの人徳とニュータイプとしての才能は、地球を汚染する恐れのあった隕石を回避させ、それでシャアは死んだ。その際にシャアの意思は光となって地球を包んだ」と伝えられている。 シャアが核兵器を積んだ隕石を落とし地球を汚染しようとしたのは紛れもない事実だが、実際サイコフレームを意図的にアムロの陣営へと流出させなければこの奇跡的な現象は起こらなかったはずであるし、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 後編』ではシャアがアムロに対し「地球を汚染する怖さを償いたいという気持ちがあって、それをアムロの力に賭けた」と赤裸々に述懐しているので、シャアの人徳とニュータイプの才能が隕石の激突を回避させたという解釈は半分は当たっている。また小説『機動戦士ガンダム ベルトーチカ・チルドレン』ではアムロがアクシズを押し返している最中に「シャアの力を吸い取ってでもアクシズを阻止する、余分なは命はいらない俺とシャアだけで」と言っているのであのアクシズから放たれた光はシャアの意思であるというのも半分は本当なのだろう…。 小説『ガイア・ギア』で後世にアムロの方がどう語り継がれているかは不明である。 &font(#0000ff){(;冥ω殿)「[[wiki篭り]]まで!?無理だよ、みんな下がれ!」} &font(#008000){wiki篭り「[[項目が駄目になる>ラグナロク]]かならないかなんだ、[[やってみる価値>追記・修正お願いします(アニヲタWiki)]]はありますぜ!!」} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-07-05 17:47:23) - 「ガンダムUC」にてNT参政への道が築かれても連邦が変わらなかったのは、これを地球から見上げたり、戦争報道で見たりした多くの一般市民が「一軍人でもこれだけのことをやってのけるのがNTだ。こんな奴が列をなして政治に参加したら何が起こるかわかったもんじゃない」と思ったからなんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2015-08-13 00:21:31) - NTの力を分かってないんだよな、作中の人物達は。ただ、"この上なく落ち着いて話し合いのできる椅子とテーブル"ってだけなのに -- 名無しさん (2015-11-12 23:54:39) - 正直この名称は何とかならなかったのかって思わずにいられない。「ショック」て…… -- 名無しさん (2015-11-13 00:18:50) - 「光を見せたから分かってくださいよ!」ってのはちょっと傲慢に感じる。言葉で示さにゃ分からんものもあるよ。だからNTに本当に必要なのは、参政権なんて微妙なもんじゃなく「政治的に潰される事のない広報の場」だったと思う。……まあ、本当に必要な物が手に入るとF91以降の話が変わってしまうのでUCのラプラスの箱が役立たずだったのは仕方ないけどな。 -- 名無しさん (2015-11-13 00:37:01) - ↑ カイが言ったように人間は逆立ちしたって神様にはなれんからな。それに文明が一度滅びたってNTに必要なモノなんて産まれないと思うけどな。ガンダム世界のOTとNTが和合する未来は1億年経っても訪れない。生物学的な見方で人間という種に決定的な進化でも起きない限り --   (2015-11-19 05:41:02) - 大量殺戮を平然と行うニュータイプも多数いるしニュータイプだからといって優先的に政治に関わらせるのも危険だよね -- 名無しさん (2016-01-28 15:41:43) - ↑またよりにもよってNT論を選民思想にすり替え、大量虐殺の正当化に利用した輩もいたしなー。 -- 名無しさん (2016-01-28 17:38:53) - 「NTの優先参政権」って、ある意味では「OTはNTに劣るからNTを優先しろ」って話だからねぇ。「希望も祈りも決して正しい訳ではない」と言うのはある意味正しい皮肉だけど。 -- 名無しさん (2016-04-24 18:57:06) - (↑×5)逆にNTには、ああやって「人の心の光」を見せるだけである程度想いが伝わるのかもしれんね。暖かさや安心を感じるらしいからな。でもそれってNTとOTの差をよけい克明にしてしまうわ。 -- 名無しさん (2016-07-06 11:16:36) - 複雑なことは判らない、ただあの光は美しいと思った。じゃダメかなぁ。 -- 名無しさん (2016-07-28 17:40:35) - アムロとしては、本気で押し返そうとしたわけじゃなくて、地球を汚し続けてきた連邦の一員として、そしてアクシズ落としを阻止できなかった落とし前としてやったことなんだけど、それにほかの人たちも追随したからこその、『もういいんだ、みんなやめろ!』だったのかもしれないなぁ。ともあれ、あのシーンはとてもよかった。PS版では思いっきり端折られてて残念; -- 名無しさん (2016-07-28 17:53:24) - アクシズが落下してたらそれに張り付いてたアムロもシャアも消し飛んでたろうけど実際には落ちなかった訳で、じゃあ二人はどうやって死んだの?ってずっと思ってる。別にハゲが死んだって言ってるのを否定しているわけじゃなくて、どうやって死んだのかが気になる -- 名無しさん (2017-02-23 15:39:44) - 最近のGじぇねでプレイヤー部隊が落とす側にまわってるのはどうなのか。しかも前半はロンド・ベル側なのでフィフス・ルナ落下阻止にも失敗してるし。てかネオジオンの奴使えるようにするなら昔みたいにギラ・ドーガ捕獲でいいやんと -- 名無しさん (2017-02-24 00:07:29) - ↑あの光に、二人の命が魂ごと吸い取られてしまったのかもしれない。νは回収シーンが描写されていなかったか、回収されたけど、連邦軍が秘匿していたか、かも。 -- 名無しさん (2017-02-24 08:39:57) - ↑ バナージと同じ事がおこったんだよなおそらく…バナージはミネバやリディのおかげで戻ってこれたけどアムロやシャアは呼び掛けてくれる人がいなかったのが災いして… -- 名無しさん (2017-12-10 23:16:26) - 昔のGジェネは原作主人公サイドのみで展開してたけど最近では原作の展開にそった流れになるようにしてる。だからアクシズ落とす側になるしコロニー落とす側になるしその他もろもろ -- 名無しさん (2017-12-11 09:54:03) - ニュータイプによる新天地開拓を目指したグレイ・ストークはある意味ニュータイプによる支配を狙った輩たちとは相反するかも -- d (2018-10-29 02:04:38) #comment #areaedit(end) }

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