「トレモロアーム」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
トレモロアーム - (2015/03/05 (木) 09:58:19) の1つ前との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
&font(#6495ED){登録日}:2011/12/24(土) 03:44:29
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
トレモロアームとは、特定の[[ギター>エレキギター]]のブリッジ(弦の終端を保持する金属部)に装備された金属棒である。
アームに力を加えることによって、弦のテンション(張力)を変化させ音程を上下させることが可能である。
アームを使用した奏法をアーミングと呼ぶ。
同じ音程を変化させる奏法であるチョーキングと比較すると以下のような利点がある。
①音程の下降が可能
②より広い音程の可変幅
③6本の弦の音程を一度に変化できる
④弦を押さえずに音程を変化できる
といっても、チョーキングではできる表現が違うので、両者に互換があるわけではない。
ここまでで気付いた人もいるだろうが、&font(#ff0000){アーミングはトレモロではない}
(トレモロは同一音程の音を持続させることを指す)。
にもかかわらず、少なくとも日本ではトレモロアームという呼び名が一般的である。
これはフェンダー社が、ビブラートとトレモロを取り違えて「シンクロナイズド・トレモロ・ユニット」を商標登録してしまったため。
最初期の物はビグスビー等のビブラートの為の装置で、可変幅が狭かった。
本格的となったのはフェンダー社のストラトキャスターから。
搭載する「シンクロナイズドトレモロ」の、ユニットをフローティング(浮かせ)し、
ボディー裏のバネでテンションをコントロールする方式は、
それまで不可能だった大きなアームアップ(音程の上昇)や
安定したチューニングを可能にし、ジミ・ヘンドリックスの爆発的なブームも手伝って、多くの派生を生み出した。
【トレモロユニットの種類】
■シンクロナイズトトレモロ
フェンダー・ストラトキャスターなどに搭載。
以降のトレモロの基礎となり、流通量も恐らく最も多い。
ジミヘンやリッチーブラックモアのダイナミックなアーミングのイメージが強いが、それをやるとチューニングが狂ってしまう。フローティング可能。
■ダイナミックトレモロ
[[あずにゃん>中野梓]]操る[[フェンダー・ムスタング>ムスタング(ギター)]]に搭載。圧倒的可変幅とチューニングの不安定さ、弦の固定力の無さ等偏重した性能。
その可変幅は小指が触れただけでもチューニングが狂うレベル。ムスタングが”暴れ馬”と呼ばれる所以である。スプリングで若干改善できるが。
フローティング不可。
■フロイドローズ
[[ESP>ESP(ギター)]]やIbanez等のメタル系ギターに多いトレモロ。
ナット(ブリッジとは逆の弦の終端)をロックナットと呼ばれる金具で固定することで、
チューニングが狂わないアーミングを実現したユニット。
代償として、チューニングを変える際にロックナットを外す必要がある。
クサメタルは大体コレ。
ボディ材関係無く「フロイドローズの音になる」と言われる事もあるが割りとそんなこともない。
■ケーラー
レスポーラーが良く使用するダイナミックトレモロの一種で、スレイヤー御用達。ロックナットの為、安定したチューニングとダウン限定の大きなアーミングが可能。
■ビグスビー
先述の通り、トレモロの元祖。
グレッチのギター等に装備。
シンクロナイズド以降のユニットとは構造が大きく異なる。
可変幅は狭いしチューニングも安定しないが、
クラシックな見た目に惹かれる愛好者が少なくない。
ボディの加工を必要としないため、後付けが比較的容易であり、
アーチトップ(中空構造のエレキギター)にも搭載可能という都合上、
後付け改造用としての需要が大きい。
中古屋でビグスビー付き[[レスポール]]を見かけるのはよくあることである。
【ギター選びにおいて】
ギターのハードパーツというものは、往々にして操作性や強度などに関わるのに対し
トレモロは直接「音」を左右するため、非常に重要な意味を持つ。
ギター選びの際には先ずチェックすべきポイントであろう。
また、ジャンルによってアーミングの使用頻度にはかなり差がある。
場合によっては、トレモロユニットが無いギターの方がいいかもしれない。
【改造による取り付け】
後付け改造を行う際、素体ギターの構造によっては不可能な場合もある。
例として、フルアコにフロイドローズを搭載るのは構造的に無理がある。
また「チューン・Oマチックブリッジのギターにトレモロを付けると音が死ぬ」という話もあり、
構造的な問題がなくとも、相性により音が悪くなることがある。
このように改造にはそれなりのリスクがあり、安くないコストもかかるので
よく計画を立てて行うことをお勧めする。
追記、修正はアームを押さえながらお願いします。
----
&link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー}
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
----
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
}
#center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)}
#comment
&font(#6495ED){登録日}:2011/12/24(土) 03:44:29
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます
----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
トレモロアームとは、特定の[[ギター>エレキギター]]のブリッジ(弦の終端を保持する金属部)に装備された金属棒である。
アームに力を加えることによって、弦のテンション(張力)を変化させ音程を上下させることが可能である。
アームを使用した奏法をアーミングと呼ぶ。
同じ音程を変化させる奏法であるチョーキングと比較すると以下のような利点がある。
①音程の下降が可能
②より広い音程の可変幅
③6本の弦の音程を一度に変化できる
④弦を押さえずに音程を変化できる
といっても、チョーキングではできる表現が違うので、両者に互換があるわけではない。
ここまでで気付いた人もいるだろうが、&font(#ff0000){アーミングはトレモロではない}
(トレモロは同一音程の音を持続させることを指す)。
にもかかわらず、少なくとも日本ではトレモロアームという呼び名が一般的である。
これはフェンダー社が、ビブラートとトレモロを取り違えて「シンクロナイズド・トレモロ・ユニット」を商標登録してしまったため。
最初期の物はビグスビー等のビブラートの為の装置で、可変幅が狭かった。
本格的となったのはフェンダー社のストラトキャスターから。
搭載する「シンクロナイズドトレモロ」の、ユニットをフローティング(浮かせ)し、
ボディー裏のバネでテンションをコントロールする方式は、
それまで不可能だった大きなアームアップ(音程の上昇)や
安定したチューニングを可能にし、ジミ・ヘンドリックスの爆発的なブームも手伝って、多くの派生を生み出した。
【トレモロユニットの種類】
■シンクロナイズトトレモロ
フェンダー・ストラトキャスターなどに搭載。
以降のトレモロの基礎となり、流通量も恐らく最も多い。
ジミヘンやリッチーブラックモアのダイナミックなアーミングのイメージが強いが、それをやるとチューニングが狂ってしまう。フローティング可能。
■ダイナミックトレモロ
[[あずにゃん>中野梓]]操る[[フェンダー・ムスタング>ムスタング(ギター)]]に搭載。圧倒的可変幅とチューニングの不安定さ、弦の固定力の無さ等偏重した性能。
その可変幅は小指が触れただけでもチューニングが狂うレベル。ムスタングが”暴れ馬”と呼ばれる所以である。スプリングで若干改善できるが。
フローティング不可。
■フロイドローズ
[[ESP>ESP(ギター)]]やIbanez等のメタル系ギターに多いトレモロ。
ナット(ブリッジとは逆の弦の終端)をロックナットと呼ばれる金具で固定することで、
チューニングが狂わないアーミングを実現したユニット。
代償として、チューニングを変える際にロックナットを外す必要がある。
クサメタルは大体コレ。
ボディ材関係無く「フロイドローズの音になる」と言われる事もあるが割りとそんなこともない。
■ケーラー
レスポーラーが良く使用するダイナミックトレモロの一種で、スレイヤー御用達。ロックナットの為、安定したチューニングとダウン限定の大きなアーミングが可能。
■ビグスビー
先述の通り、トレモロの元祖。
グレッチのギター等に装備。
シンクロナイズド以降のユニットとは構造が大きく異なる。
可変幅は狭いしチューニングも安定しないが、
クラシックな見た目に惹かれる愛好者が少なくない。
ボディの加工を必要としないため、後付けが比較的容易であり、
アーチトップ(中空構造のエレキギター)にも搭載可能という都合上、
後付け改造用としての需要が大きい。
中古屋でビグスビー付き[[レスポール]]を見かけるのはよくあることである。
【ギター選びにおいて】
ギターのハードパーツというものは、往々にして操作性や強度などに関わるのに対し
トレモロは直接「音」を左右するため、非常に重要な意味を持つ。
ギター選びの際には先ずチェックすべきポイントであろう。
また、ジャンルによってアーミングの使用頻度にはかなり差がある。
場合によっては、トレモロユニットが無いギターの方がいいかもしれない。
【改造による取り付け】
後付け改造を行う際、素体ギターの構造によっては不可能な場合もある。
例として、フルアコにフロイドローズを搭載るのは構造的に無理がある。
また「チューン・Oマチックブリッジのギターにトレモロを付けると音が死ぬ」という話もあり、
構造的な問題がなくとも、相性により音が悪くなることがある。
このように改造にはそれなりのリスクがあり、安くないコストもかかるので
よく計画を立てて行うことをお勧めする。
追記、修正はアームを押さえながらお願いします。
----
&link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー}
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
----
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
}
#center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)}
- ケーラーは一応アームアップもできるんだけど・・・。ケーラー自体があまり流通していないから、よく知られていないのかな? -- 名無しさん (2015-03-05 09:58:19)
#comment