LX-00 レイファルクス

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&font(#6495ED){登録日}:2017/06/02 Fri 21:11:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){&size(23){概要}} 「&bold(){LX-00 レイファルクス}」とは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「[[フレームアームズ]]」のひとつ。 当項目では派生機体も解説する。 月面プラント攻略戦の終局において確認されたFAとされるが、設定上FA…どころか&font(#ff0000){単純な機動兵器として扱うべきかどうか怪しいナニカ}と化している。   ストーリーおよび設定についての深刻なネタバレを含むため閲覧はご注意を。 &bold(){&size(23){目次}} #contents() ---- *LX-00 レイファルクス CC214年1月に行われた月面プラント攻防戦における最終局面となった第三次プラント攻略作戦において突如出現したFA。 多数の月面側FAを撃破したとされるのだが… #openclose(show=くどいようだがネタバレなので折り畳み){ その出自には非常に謎が多い…というのも、本機はどちらの陣営のものでもなく、&font(#ff0000){そもそも通常の技術開発によって生み出された機体ではない。}[[何を言ってるかわからねーと思うが(ry>あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!]] もっとも特徴的なのはその出現時の状況である。 当時[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]に阻まれ月面プラントの攻略に難渋した防衛機構艦隊は「一気に敵陣深く攻め入ってプラントの管理AIを破壊する」というプランに賭けるほかなく、具体的には当時最も戦闘力の高い機体──すなわち[[YSX-24RD/NE(以下「ナイトエッジ」と呼称)>YSX-24 バーゼラルド]]に新兵器であるベリルウェポン「アーセナルアームズ」を装備、極限まで戦闘力を高めてプラント中枢へ突っ込ませるという[[どこかで聞いたような作戦>R-9C ウォー・ヘッド]]を実行に移した。 そして[[NSG-Z0/G>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]と交戦中、奮闘むなしくG型の集中砲火((この表現に対する解釈も複数あり、単体または少数のG型から集中砲撃を受けたのか、G型が多数出現したのかは不明))により撃破されたと見られたが、その際の爆光の中から文字通り本機が"出現"したとか。[[不思議なこと>仮面ライダーBLACK RX]]が起きたとでも言うほかない。 しかも出現と同時に周辺のFAは制御不能に陥ったため、同様に機能停止したG型をワンパンK.O。 ついでとばかりに周囲の敵機を一掃した後、本機はそのままプラント内部へ突入。管理AIを破壊し長きに渡る地球と月の戦いに終止符を打ったのである。 突如出現した「敵か味方かもわからないFAのようなナニカ」がひたすら一方的にFAを破壊し続けるという絵面は、乗機が停止した防衛機構兵士にとっても相当な恐怖であったであろうことは想像に難くない。 出現後に制御不能となった周辺のFA群は、当機がプラントへ突入した後に機能を取り戻したが、直後に中央AIが破壊されることで敵機のみが沈黙したとのこと。出現直後はまだAIの制御が生きていると思われるため、ベリルアーマーの範囲がそこまでは届かなかったか、あるいはUEユニット以外の補助動力が搭載されていたのかもしれない。 戦後発足した[[技術復興連盟(G.A.F)>フレームアームズ用語集]]による調査の結果、本機は「&bold(){ナイトエッジが[[T結晶>フレームアームズ用語集]]に起因する何らかの要素によって&font(#ff0000){進化}した機体}」と結論付けられた。しかしそれ以外にはっきりしたことはわかっておらず、本機特有の能力(後述)がどのような原理でもたらされているのかの解明はおろか、機能の複製すらままならないという文字通りのオーバーテクノロジーとなっている模様。 一部のファンの間ではベリルユニットを装備した機体に強力なベリルショットをぶつけただけで進化するというのは考えづらく、防衛機構側がレイファルクスの誕生経緯の一部を意図的に省いて記録したのではないかという考察も存在する。 もっとも、ベリルショットで撃つにも撃たれるにも防衛機構側にはベリルユニットの配備数が極めて少なく、その機会に恵まれなかったのも確かである。アーセナルアームズ登場以前なら撃たれるほうはバルチャー系、撃つほうは実験装置を転用した試作型光波射出機と鹵獲品のベリルショット・ライフルくらいしかない((月面攻略における防衛機構側の砲撃装備はレヴァスレイターのブリューナク・ランチャーがビーム・オーブガンを基にした粒子ビーム兵器、レイダオのACS-14GPが艦載用レーザー砲を小型化したレーザー兵器であるため、いずれもベリルショットには分類されない))。 本機と似た状況に陥りかけたのが[[RF-Ex10/S ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]と[[フレズヴェルク=ルフス>NSG-X1 フレズヴェルク]]で、場合によっては変形するレイファルクスが生まれていた可能性も…。 ただ、ワイバーンの使用したアーセナルアームズによってルフスが蒸発するも進化現象は起きなかったため、少なくとも当時は進化へ必要な条件が欠けていたのも確かであろう。 進化現象の発生条件を特定できず、取り敢えず当時の状況を見たままを記述しただけ、と言う可能性も勿論ある。 搭乗者が誰なのか、またどうなったのかは長らくの間不明だったが、原型機の[[ナイトエッジ>YSX-24 バーゼラルド]]同様に傭兵[[トルース・ロックヘッド>フレームアームズ世界の登場人物]]であり、戦争終結後は重要参考人としてガフに幽閉中であることが後述するレッドファルクスのインストで明らかになった((ナイトエッジは実質トルース専用機であった為、作戦実行時にも搭乗していただろうと推測するユーザーは多かった))。} 機体の単純なスペックについてもはっきりとした描写が無く、戦闘の様子もはっきりしていない。 ちなみに命名は戦後本機を調査した技術復興連盟によるもの。 &big(){&bold(){◇武装}} ・TCラミネートシェル 「ベリルアーマー」とも呼ばれる、TCSオシレーターに類似の物質。LX-00の全身を覆っている。 TCSオシレーターと同様の防御機能を持つが、通常と異なりそれ自体が装甲化しているらしい。 だがこのユニットが持つ最も特殊な機能は、「&font(#ff0000){TCラミネートシェルが発する干渉波によるフィールド内の全てのT結晶の活動に干渉する(少なくとも活動を抑制または停止することが可能)}」というもの。 あらゆるものがUEユニット(=T結晶)で稼働しているクラウド・センチュリーにおいては兵器を含むほぼ全ての機器に干渉できると言ってよい能力であり、本機の出現当時&font(#ff0000){敵味方を問わず周囲の全FAが制御不能に陥り、戦闘らしい戦闘をしたという描写がない。} 発生原理は不明で、後の調査で建造されたレプリカでもこの機能を再現することはできていないが、それでも高水準のTCSとして機能している。 また戦後のプラント調査でT結晶の隠された性質が判明した事で、その存在価値が大きく跳ね上がる事になった。 ・マルチプルシフター ×2 背部に接続された翼状の推進器兼武装懸架装置。 通常のハードポイントと異なりTCSを用いて武装類を固定するため、理論上対象の形状を問わず積載可能という万能性を持つ。 下記のアーセナルアームズを接続することで、レイファルクスは巨大な翼を思わせるシルエットを形成する。 ・アーセナルアームズ 防衛機構が開発した最新鋭のベリルウェポンで、非常に多数のユニットからなる複合武装。 ルフスの鹵獲によりTCS系のデッドコピーに成功し、バルチャーの接収で精度を上げたその技術が惜しみなく注ぎ込まれている。%%開発部はウィルバーに感謝するように%% バルチャー接収の数週間後には基礎部分完成という驚異的なスピードで開発され、翌年には制式装備となった。 それ自体が自律型のOSを内蔵しており、装備した機体をアーセナルアームズ側が判別して動作を補助し、内蔵された推進器で自力での姿勢制御も可能という「生きた武器」とでも呼べる代物。 これが具体的に何を意味するかという点については、 +FAが予め想定した以外の武装を使う場合はFCSに武器をインストールするための時間を必要とする((漸雷がゼファーの八式電磁加速砲を拾って使おうとしたとき、この時間がなかったためマニュアル操作での射撃を余儀なくされた。))が、この武器の場合はそれすら必要なく、極端な話戦場で咄嗟に投げ渡された機体でも即座に使える +ストーリー中では出撃時に装備しているためFCSインストールは必要と見られるが、ただ装備するだけで単純な火力の増強のみならず運動性能や機動性能までをも強化することができる 等々、ユーザーサイドでも複数の解釈がある。 各ユニットを組み合わせ、あるいは戦闘中に組み替えることで幅広い戦況に対応し、単純な性能でも極めて高いレベルにあるとされる。反面その高い性能に加えて希少なベリルユニットを多用した故にコストが高く、生産数は極めて少ないとのこと。 [[RF-Ex10/S ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]が初陣で使用した「フォトンランチャー」をはじめ、そこから中央ユニットを排除し二分割した「ベオイーター」等々、多彩な運用形態を持つ。 特筆するべきはベリルユニットを集約した近接武器形態であろう。なんと[[NSG-Z0/K>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]のベルングルストをも超える威力とリーチを有する「フォートスラッシャー」、そこからリーチを犠牲に更に破壊力を向上させた「フォートデトネイター」というビックリドッキリメカを実装しているのである。 お前ら一体何と戦っているんだ…といえばあのインチキスーパーロボットこと崩天なのだが、前述のとおり基礎設計は早期に終了しているため対策として盛り込まれた機能ではない様子。先見の明があるといえばそうなのだが、そこはかとなく設計者の浪漫を感じずにはいられない。 一方で&font(#ff0000){防衛機構では希少なはずのベリルユニットを&ruby(ブン投げる){投擲する}}というキワモノ過ぎる形態までも設計されている。地球の良心であるはずの防衛機構技術陣も長期戦にくたびれているのか相当にキていたようだ… #openclose(show=組み合わせ一覧){ ・&bold(){BS-R04} 防衛機構では初となる本格的な光波射出兵器。 グリップ下に搭載されたスラスターにより、宇宙空間内での制動機能も有する。 ・&bold(){ベリルソード} バルチャーのベリルベーンを応用した斬撃装備。 ・&bold(){べリルナイフ} ベリルソードを小型化し、取り回しを重視した斬撃装備。 グリップが可動式なのでトンファー風にもできる。 ・&bold(){ベリルダガーII} カトラスのベリルダガーの発展型……なのだが、そのビジュアルはどう見ても&bold(){手裏剣}。 前述の&font(#ff0000){希少なはずのベリルユニットを投擲する形態}とはつまりコレの事。 更に言うと、元から投擲用武器として設計されている。&font(l){何で投擲用として再設計したし……} この形態でも自律姿勢制御能力が活きているなら、多少の追尾と投擲後に回収可能な領域に留まる程度は可能なのかもしれない。 戦闘機動中の本体に戻れるほどの激しい自律航行は流石に技術的に厳しそうである。&font(l){ビット作らないの?ってなるし} 基盤部分から刃の部分を取り外して直接機体に取り付けるという事も可能。 ・&bold(){イーグルハント}(BS-R04+ベリルソード) ・&bold(){ベオイーター}(BS-R04+べリルナイフ) BS-R04を近接戦闘でも使用できるようにした銃剣型装備。 所謂[[ガンスラッシュ>ガンスラッシュ(PSO2)]]である。 威力ではイーグルハント、取り回しの良さではベオイーターが上である。 ・&bold(){シャレーネ}(ベリルソード+べリルナイフ) 『二つの武器を合体させてさらに威力を強化しました!』的なノリの武器。 ……なのだが、単体でも十分強いので滅多に使われなかった模様。 ・&bold(){ハルーン}(ベリルソード×2+専用基部) ベリルソード2基を槍型の専用基部に搭載した形態。 リーチが大幅に延長されたことで広範囲に攻撃できるようになった。 ・&bold(){ディフェンスローターII}(ベリルナイフ×2+専用基部) ベリルナイフのグリップを外し、専用基部に搭載した形態。 カトラスのディフェンスローターの改良型で、防御範囲が広がっている。 ・&bold(){中央ユニット} ジェネレーターを内蔵し、下記のフォトンランチャー、フォートスラッシャー、フォートデトネイターを構成する為の基盤となるユニット。 そのカラーリングからTCSオシレーターも搭載していると思われるが詳細は不明で、これ単体では武器にならない様子。%%やろうと思えばメイスみたいに叩きつけたり出来そうだが%% ・&bold(){フォトンランチャー}(ベオイーター×2+中央ユニット) 中央ユニットにベオイーターを2基載せた大型砲形態。 ジェネレーターとべリルナイフの補助によってライフル時の倍以上の出力を誇る。 因みにだが、ナイトエッジに搭載される前にワイバーン(inウィルバー)がコイツを使ってフレズヴェルク=ルフスを撃墜している。 用途が似ているためか、ベリルユニットの配置が[[マガツキ・崩天>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]が持つ『キョウテン』の遠距離砲撃モードと酷似している。これも[[収斂進化]]というやつだろうか。 ・&bold(){フォートスラッシャー}(BS-R04×2+ベリルソード×2+べリルナイフ×2+中央ユニット) [[ドゥルガーII>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]「おいバカやめろ」 ドゥルガーIIの対艦兵器『ベルングルスト』のリーチ・威力を&bold(){大きく上回る}大型バスターソード。複数のベリルウェポンを束ねて強化する、という構造もよく似ている。 コレ本当に地球製ですか? ・&bold(){フォートデトネイター}(BS-R04×2+専用ブレードユニット×2+中央ユニット) リーチが短くなった代わりにさらに威力が&color(red){&bold(){大幅に}}&bold(){上がった}フォートスラッシャー。 &bold(){何でこんなもん作った}。 } LX-00 レイファルクスがマルチプルシフターに装備した際にはこれ自体もTCラミネートシェルとして働いた上、干渉波の有効範囲を大幅に拡大する役割をも果たしたとされるが、当該機体が装備していたアーセナルアームズが本体(ナイトエッジ)と共に変質していたのか否かは不明。 &big(){&bold(){◇キット}} 定価6,800円。レイファルクス本体に加えアーセナルアームズやフライングベースR、そして拡張ベースが同梱されているのもあってやや高価なキットとなっている。デザイナーは[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]も手掛けたToMo氏。 アーセナルアームズは「エクステンドアームズ06〈アーセナルアームズ〉」(定価2,800円)として単体販売もされている。 箱が非常にでかいので店頭購入の場合は持ち帰るのに苦労すること請け合い。また新規金型のフレームアームズの中で初めて、従来の窓付きの物ではなく一枚絵のパッケージアートが採用されている((天面が大きい分、窓付きのパッケージにする場合そのレイアウトを変える必要があったためと推測できる))。そちらのイラストもやはりToMo氏が担当。 成型色は白+ゴールド+クリアパープル。アイセンサーはクリアグリーン。ハンドパーツはバーゼラルド系列以来となる専用造形である。 色分けは良好で、腰関節を除けば可動域も広い。デザイン上、部品が細かく鋭いものが多いため紛失や破損には注意が必要。 特にバイザーの細さは半ばギャグの域で、クリア成型であることも相まって開封した時点で破損していたという報告が少なからずあったほど。 またマルチプルシフターの可動軸の一部はデザインと強度を両立する為、金属製の軸が用いられている。 クリアパーツはABS樹脂で比較的丈夫だが、一部の溶剤に弱いので塗装には気を遣う必要がある。 コトブキヤショップ限定の初回特典で無色透明のクリアパーツランナーが添付されていた。 ただしレイファルクス本体部のみが対象であり、アーセナルアームズ部分は対象外。 アーセナルアームズの無色クリアパーツは単体販売のエクステンドアームズ06に同梱されている。 単体の商品としてシリーズ最多の初回出荷数を記録したとのことだが、それですら各店舗の在庫はほぼ瞬殺状態だった。初回から再販までのスパンは4ヶ月であり、フレームアームズの中では異例の速さである。 ---- *LX-R01J ヤクトファルクス 地球と月間の戦争を終息させた後ガフに接収されたLX-00 レイファルクスは、TCラミネートシェル(ベリルアーマー)が有する特性の解明及び再現の為に研究される事となるが、その過程で何体かのレプリカ機が建造された。 ただしLX-00の項で説明した通り完全再現には至っておらず、いずれも形状を模倣したのみ。結局のところこれらの機体群は「見た目が同じなだけのLX-00の劣化コピー」に過ぎない。 しかしながら(少なくとも1号機に限れば)TCラミネートシェルを除く部分については建造当時としても極めて高水準の性能を誇るFAであり((世間的にはFAとUEユニットの新規開発を自粛するよう求められていたため、戦中と違ってFAの進歩は緩やかだったこともある))、後に反ガフ組織「[[R.V.L.T>フレームアームズ用語集]]」討伐の際にはその旗頭として武装し、駆り出されることとなった。その時点で「LX-R01J ヤクトファルクス」という型番と機体名が与えられている。 リベルタが組織された背景には、世間に事の詳細を伏せたまま本機を建造し始めたガフに対する不信感があり、そもそもの火種となった本機がその鎮圧に当たるという皮肉な構図となっている。 「[[影虎>X-2 白虎]]」のインストによれば最低でも8機が建造されたらしく、その8機はガフの制御を離れ各地を彷徨っているとのこと。このうち1機は影虎の手で破壊されたことが判明している。 また南米本部で目撃された1号機と、レッドファルクスへと改修された2号機がこの8機の中にカウントされているかどうかは不明。 &big(){&bold(){◇武装}} ・TCSオシレーターⅢ型 LX-00のTCラミネートシェルと同形状のベリルユニット。 TCSバリアを形成する機能はあるものの、T結晶に干渉する機能は持っていない。名称が異なるのもそのため。 バリアの強度は[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]にやや劣る程度とされ、改めてZ0系の完成度が分かる。 ・マルチプルシフター ×2 TCラミネートシェルと異なり、こちらは再現に成功している様子。 ただし後に実戦投入された際には機体バランスを重視し武装は肩と腰に懸架されることになったため、可動式の推進器としてのみ機能している。 ・BS-R/L40 ×2 射撃型のベリルウェポン。アーセナルアームズの製作時に検討されていたものをベースに実用化された。 [[RF-Ex10/S ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]の技術を転用した偏向装置が組み込まれており、展開することで推進器(セイルスラスター)にもなるため、不使用時でもデッドウェイトにはならない。 また後述の14式戦術駆逐刀との組み合わせ時にはハサミ状の武器にもなり、その意味で複合型とも言える。 ・十四式戦術駆逐刀 ×2 大振りの近接型ベリルウェポン。名称から[[NSG-Z0/K>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]の「ベルングルスト」を髣髴とさせる。連結することで威力を強化できるとされる点も同じ。 ただしベルングルストとは異なり、反りの内側にベリルユニットの刃がついた鎌状の武器となっている。 これもアーセナルアームズの段階で検討されたものの一つで、その名残か二振りを連結した双刃型や先述のBS-R/L40と組み合わせた形態など多彩な運用形態を持つ。 ・シザー・ランチャー 厳密には別個の武装ではなく、BS-R/L40に十四式戦術駆逐刀を二振り組み合わせた形態。 ハサミ型の破砕機とされるが、名称から見て射撃もできる可能性がある。 BS-R/L40の偏向装置を外しているため、戦闘中に組み替えられるかは疑問が残るところ。 &big(){&bold(){◇キット}} 定価5,600円。追加武器のデザインは本体に引き続きToMo氏。レイファルクスに付属したフライングベースRは本キットには付属しない。 成型色は装甲が紺、ベリルユニットがクリアブルー。アイセンサーはクリアピンク。武器のクリアパーツはクリアオレンジ。 武器のクリアパーツについては無色透明のものも付属しており、レイファルクスの特典パーツと合わせれば全身を揃えられる。 本体はレイファルクスと同じだが、追加で武器を斜めに持てるハンドパーツがついている。ただし武器がどれも大きいので関節が負けがち。 注意点として、本体のクリアパーツはABS樹脂だが、武器のクリアパーツはPS樹脂と素材が異なるので塗装時には留意のこと。 前述のバイザーパーツの周辺ランナーには仕切りが追加され、破損のリスクが下がっている。後に再販されたレイファルクスも同様の構造になっている。 コトブキヤ店舗での購入特典は追加武装基部一式×2。前述の通り武装のクリアパーツは無色の物が付属しているので、あわせて4本/4挺用意する事が出来る。 初版生産品はアーキテクトの肘関節部に組み間違いがあったため、希望者及びコトブキヤオンラインショップでの購入者は正しく組まれた&bold(){「詫び関節」}を受け取る事が出来た。自前で対応することが容易なのが救いか。%%ぶっちゃけよく見ないと違いに気づかないし%% ---- *LX-R01HJ レッドファルクス リベルタとの衝突が拡散・長期化したことに懸念を抱いたガフは、南米本部に配備したヤクトファルクス1号機に続く新たなレプリカ機の建造を決定した。そうやって完成した2号機を更に改修したのが本機である。 レプリカ建造の際に余剰パーツが発生していた為に機体の構築自体は可能だったが、高純度のベリルユニットは既に1号機を建造した際に尽きていた為、本機におけるTCSオシレーターⅢ型の出力は大幅に低いものとなってしまった。 それをカバーするべく四肢と頭部、胸部には、TCSを収束させて斬撃兵装として用いる”EFトランスミッター”と呼ばれる兵装が新たに積載されている。 結果として本機は「ヤクトファルクスの攻撃特化機」とでもいうべきピーキーな仕上がりとなったが、その攻撃的なシルエット故、一般には「ヤクトファルクスの強化改修機」と認識されている様子である。 作中においてはトルース・ロックヘッドの記憶情報及び戦闘技能をインストールされた自律型インターフェースが操作してジャン・B・ウィルバーと接触、リベルタに「一生命体として」亡命することを要求した。 この自立AIはヤクトファルクス1号機、欧州でリベルタに鹵獲されたバルチャー、そしてレッドファルクスと搭載機を転々としており、いずれもウィルバーと接触している。それゆえ機械でありながらウィルバーに対し何かしら親しみを覚えたと思しき描写がある。 またいつトルースのデータが移植されたかは不明だが、少なくともヤクトファルクス搭載時は未実装だった可能性が高い((交戦したウィルバーが「乗ってるのは素人」と発言したことから))。 &big(){&bold(){◇武装}} ・TCSオシレーターⅢ型 TCラミネートシェルと同型のTCS発生装置。本機に搭載された物は1号機よりもさらに出力が劣っている。 それでも短時間なら[[JX-25E>JX-25シリーズ(フレームアームズ)]]数機による集中砲火を耐え凌げるだけの防御力はある模様。 ・マルチプルシフター ×2 通常ヤクトファルクスでは機体バランスを重視して可動式の推進器としてのみ用いられたが、防御面で不安のある2号機においては、状況に応じて補助兵装を追加する事があった様子。 ・EFトランスミッター(シフターエッジ)α/β レッドファルクスの各部位に搭載されたTCS増幅器。専用設計の固定型αと、汎用性重視の外付け型βが存在する。 指向性のある電磁フィールドによって防御のために展開したTCSの形状を変化させ斬撃攻撃手段へと転化する、「外部に出力元を持つベリルウェポン」とでも言うべき代物。TCSオシレーターの周辺機器、という点でセイルスラスターと類似の技術と思われる。 もともとは防御機能に不安のあるレッドファルクスのTCSを強化するために開発された物だったがその目的は叶わず、攻撃力の強化という別の形で花開くこととなった。 相応のセンスがある者が扱えば、最大出力の十四式戦術駆逐刀に更にこれの出力を上乗せしてリーチを拡大する、という芸当も可能となる。 &big(){&bold(){◇キット}} 定価7800円。ホビージャパン&コトブキヤ受注販売アイテム。 ホビージャパンが作成した紅いヤクトファルクスの作例が元であり、それをコトブキヤに進言した所、開口一番に「&bold(){これ限定キットにしたい}」と返されたことで商品化が決定した。%%FAガールのエピソード群といいこの会社こんなんばっかか%% 成型色はその名の通り赤、白。クリアーパーツはオレンジで、アイセンサーは無色透明。 ヤクトファルクスのパーツが全て入っている為、赤いヤクトファルクスとしても組める。 シフターエッジのデザイン及び原型製作はホビージャパンで著名なモデラーセイラマスオ氏によるもの。成型色はレイファルクスと同じ少し青がかった白になっている。 特製ブックレット「フレームアームズ モデリングマスターズ レッドファルクススペシャル」が付属。 開発秘話やセイラマスオ氏による作例解説、レイファルクスの作例である「LX-00 type-M リヴェルタファルクス」「LX-00VXS ヴィクスファルクス」が掲載されている。 直接通販限定の特典は特性デザインのクリアファイル。 //以下テンプレート //---- // //*(機体名) // //(機体解説) // // //&big(){&bold(){◇武装}} //・(武器解説) // // //&big(){&bold(){◇キット}} //定価x円。 //(キット解説) // //テンプレ終わり ----  &bold(){&size(19){余談}} ・フレームアームズの設定(キット取説等に書かれているもの)は基本的に「後世の資料」の体裁をとっているが、それですら最終的に「詳細不明」となっておりオリジナル・レイファルクス誕生の詳細は後世に至っても謎のままということになる。 ・発売前の情報でレイファルクスは「月で製造された機体が何らかの経緯で地球に奪取され運用されていると思われる」とされていた。しかし月製(と思われる)にもかかわらず型番が月製機体のそれ((NSG-○○))でない事、命名規則が地球製の空戦機のものである事、専用武器と思われるアーセナルアームズが地球製の兵装である事から、真っ当な月製機体であることを疑う声もあった。&br()また、実は&bold(){手甲のデザインがバーゼラルドと同一}だったりする((柳瀬敬之氏によるフレームアーキテクトデザイン稿の時点で存在するディティールなのだが、実際のキットに反映されているのはバーゼラルド系列、レイファルクス系列、金剛のみ))。それ以外にも、全身の意匠がそれとなくバーゼラルドと似通っているため、デザインが公開された時点で「両機は何かしら関連性があるのではないか」と推測するユーザーも少なからず存在した。&color(Blue){&u(){&color(White){実際は真っ当だの関連性があるだのを遥か彼方までブッ飛ばす機体設定だったわけだが}}} ・スティレットからの命名規則と同じく、当機系列の「ファルクス」もまた刀剣に由来している。古代ローマ時代に使用された両手剣で、鎌のように湾曲した刀身は手足を切り落とすのに適していたとされる。 追記・修正、お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 予告していた通り、コメント欄が長いのでリセットしました。 -- 名無しさん (2017-12-04 23:07:10) - ヤクトファルクス自体は「当時の水準でも高性能なTCSオシレーター搭載機」でありながら「オリジナルには遠く及ばない」訳だからいかにレイファルクスの基礎性能が図抜けてるか伺い知れる -- 名無しさん (2017-12-04 23:30:45) - これってTCSだけじゃなくてT結晶由来のものは全部アウト?一般的なFAならラミネートシェル使われた時点で行動不能負け? -- 名無しさん (2018-02-17 23:03:35) - ↑そう、T結晶そのものの動作を抑制するので干渉範囲に入ったらUEユニットは全部アウト、依存度の低い白虎だって全装備を代替し切れていないので性能低下は免れない -- 名無しさん (2018-02-22 22:37:15) - ベリルダガーⅡについては、「元々はハードポイント各位に取り付けてお手軽に攻撃力を増強させる武器だったはずが、技術陣がトチ狂って手裏剣の基盤部分を製造した」なんていう面白考察を某所で見たな -- 名無しさん (2018-03-21 11:54:26) - ヤクトファルクス野良化してないかこれ…?結構数いるんだろか -- 名無しさん (2018-03-21 12:06:14) - 造り過ぎると全て吹っ飛ぶぞと分かった上で何故あんなベリルユニットの塊を八機(もしくはそれ以上)も建造したんだ……しかも自律機動疑惑とかわけわかんねぇなこれ。 -- 名無しさん (2018-03-21 13:33:54) - アンチTCSであるレイファルクスのTCラミネートシェル再現したかったから色々細かく変えて1~8号機作ったんだろう -- 名無しさん (2018-04-04 09:45:18) - おそ松「バエルだ!」 -- 名無しさん (2018-06-29 10:51:33) - 何気に模型としてはユーザーに都合のいい要素を提供してくれた方々。レイファルクスの設定はユーザーにもっと自由にやってもいいと言ってるようなもんだし、ヤクトファルクスのインストにある「リベルタの機体は正規非正規問わず様々なパーツで改修されている」という記述のお陰で、地球、月面双方のFAに限らず、ガールは勿論各種モデリングサポートグッズにヘキサギア、果てはガンプラを始めとする他社キットに至るまでやりたい放題混ぜ合わせる事ができる。 -- 名無しさん (2018-08-20 22:30:36) - ↑UEユニットの増産規制により代替エネルギーの再開発まで始まってるから「CC世界の超技術によって復刻された内燃機関!」とか更なる無茶設定も通るようになった。電気推進式以外も普通に現役に!素晴らしい -- 名無しさん (2018-08-21 10:37:07) - 少なくとも8機(1機は撃破済)なヤクトだが、建造されたが放浪していない機体、影虎のインスト以後に生産された機体がある可能性があるので自由に使える。この辺りやはり上手いな… -- 名無しさん (2018-09-23 00:37:03) - 極論量産型ファルクス部隊とかいてもいいわけだしなぁ… -- 名無しさん (2018-11-01 20:22:53) - コトブキヤショップに出てたLX-R01HJレッドファルクスは公式設定化されるのかな? -- 名無しさん (2018-11-17 00:16:30) - とりあえずレッドファルクスについては一週間後に追記予定 -- 名無しさん (2019-03-23 22:31:41) - 何気に数押しの攻撃で衝撃を捌き切れず、維持が追いつかなくなっている描写のあるレッドファルクスのTCS。月面プラントを接収してもベリルユニットの精度やTCSの制御は未だに旧月陣営に届いて居ない。ますますZ0系の埒外さが際立つ -- 名無しさん (2019-04-06 11:59:22) - ただ一方で最強のベリルウェポンたるアーセナルアームズは戦時中、しかもルフスやバルチャーの助けがあったとはいえ地球製な訳で、この辺の技術格差はよくわからんな。紛いなりにもFAを増やす事の危険性は他ならぬガフが一番理解してるはずだし、ただ単に性能を高める事を自粛しただけだったりして。 -- 名無しさん (2019-04-14 18:51:10) - ↑或いはホントにもっと単純に「アーセナルに使うような高純度ベリルユニットの材料もう残ってません(UEユニット新造出来ないんで)」という事かも? -- 名無しさん (2019-04-16 09:54:52) - LX-00 >(多分桁違い)> Z0系 >(やや劣る)> ヤクト1号機 >(大幅に劣る)> レッド …こう見るとプラント戦時のインフレを良い具合に解消してってる感が。影虎に破壊されたのが一号機でない、と考えると白虎系もそれほどインフレしないし -- 名無しさん (2019-04-16 21:46:13) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/06/02 Fri 21:11:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){&size(23){概要}} 「&bold(){LX-00 レイファルクス}」とは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「[[フレームアームズ]]」のひとつ。 当項目では派生機体も解説する。 月面プラント攻略戦の終局において確認されたFAとされるが、設定上FA…どころか&font(#ff0000){単純な機動兵器として扱うべきかどうか怪しいナニカ}と化している。   ストーリーおよび設定についての深刻なネタバレを含むため閲覧はご注意を。 &bold(){&size(23){目次}} #contents() ---- *LX-00 レイファルクス CC214年1月に行われた月面プラント攻防戦における最終局面となった第三次プラント攻略作戦において突如出現したFA。 多数の月面側FAを撃破したとされるのだが… #openclose(show=くどいようだがネタバレなので折り畳み){ その出自には非常に謎が多い…というのも、本機はどちらの陣営のものでもなく、&font(#ff0000){そもそも通常の技術開発によって生み出された機体ではない。}[[何を言ってるかわからねーと思うが(ry>あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!]] もっとも特徴的なのはその出現時の状況である。 当時[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]に阻まれ月面プラントの攻略に難渋した防衛機構艦隊は「一気に敵陣深く攻め入ってプラントの管理AIを破壊する」というプランに賭けるほかなく、具体的には当時最も戦闘力の高い機体──すなわち[[YSX-24RD/NE(以下「ナイトエッジ」と呼称)>YSX-24 バーゼラルド]]に新兵器であるベリルウェポン「アーセナルアームズ」を装備、極限まで戦闘力を高めてプラント中枢へ突っ込ませるという[[どこかで聞いたような作戦>R-9C ウォー・ヘッド]]を実行に移した。 そして[[NSG-Z0/G>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]と交戦中、奮闘むなしくG型の集中砲火((この表現に対する解釈も複数あり、単体または少数のG型から集中砲撃を受けたのか、G型が多数出現したのかは不明))により撃破されたと見られたが、その際の爆光の中から文字通り本機が"出現"したとか。[[不思議なこと>仮面ライダーBLACK RX]]が起きたとでも言うほかない。 しかも出現と同時に周辺のFAは制御不能に陥ったため、同様に機能停止したG型をワンパンK.O。 ついでとばかりに周囲の敵機を一掃した後、本機はそのままプラント内部へ突入。管理AIを破壊し長きに渡る地球と月の戦いに終止符を打ったのである。 突如出現した「敵か味方かもわからないFAのようなナニカ」がひたすら一方的にFAを破壊し続けるという絵面は、乗機が停止した防衛機構兵士にとっても相当な恐怖であったであろうことは想像に難くない。 出現後に制御不能となった周辺のFA群は、当機がプラントへ突入した後に機能を取り戻したが、直後に中央AIが破壊されることで敵機のみが沈黙したとのこと。出現直後はまだAIの制御が生きていると思われるため、ベリルアーマーの範囲がそこまでは届かなかったか、あるいはUEユニット以外の補助動力が搭載されていたのかもしれない。 戦後発足した[[技術復興連盟(G.A.F)>フレームアームズ用語集]]による調査の結果、本機は「&bold(){ナイトエッジが[[T結晶>フレームアームズ用語集]]に起因する何らかの要素によって&font(#ff0000){進化}した機体}」と結論付けられた。しかしそれ以外にはっきりしたことはわかっておらず、本機特有の能力(後述)がどのような原理でもたらされているのかの解明はおろか、機能の複製すらままならないという文字通りのオーバーテクノロジーとなっている模様。 一部のファンの間ではベリルユニットを装備した機体に強力なベリルショットをぶつけただけで進化するというのは考えづらく、防衛機構側がレイファルクスの誕生経緯の一部を意図的に省いて記録したのではないかという考察も存在する。 もっとも、ベリルショットで撃つにも撃たれるにも防衛機構側にはベリルユニットの配備数が極めて少なく、その機会に恵まれなかったのも確かである。アーセナルアームズ登場以前なら撃たれるほうはバルチャー系、撃つほうは実験装置を転用した試作型光波射出機と鹵獲品のベリルショット・ライフルくらいしかない((月面攻略における防衛機構側の砲撃装備はレヴァスレイターのブリューナク・ランチャーがビーム・オーブガンを基にした粒子ビーム兵器、レイダオのACS-14GPが艦載用レーザー砲を小型化したレーザー兵器であるため、いずれもベリルショットには分類されない))。 本機と似た状況に陥りかけたのが[[RF-Ex10/S ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]と[[フレズヴェルク=ルフス>NSG-X1 フレズヴェルク]]で、場合によっては変形するレイファルクスが生まれていた可能性も…。 ただ、ワイバーンの使用したアーセナルアームズによってルフスが蒸発するも進化現象は起きなかったため、少なくとも当時は進化へ必要な条件が欠けていたのも確かであろう。 進化現象の発生条件を特定できず、取り敢えず当時の状況を見たままを記述しただけ、と言う可能性も勿論ある。 搭乗者が誰なのか、またどうなったのかは長らくの間不明だったが、原型機の[[ナイトエッジ>YSX-24 バーゼラルド]]同様に傭兵[[トルース・ロックヘッド>フレームアームズ世界の登場人物]]であり、戦争終結後は重要参考人としてガフに幽閉中であることが後述するレッドファルクスのインストで明らかになった((ナイトエッジは実質トルース専用機であった為、作戦実行時にも搭乗していただろうと推測するユーザーは多かった))。} 機体の単純なスペックについてもはっきりとした描写が無く、戦闘の様子もはっきりしていない。 ちなみに命名は戦後本機を調査した技術復興連盟によるもの。 &big(){&bold(){◇武装}} ・TCラミネートシェル 「ベリルアーマー」とも呼ばれる、TCSオシレーターに類似の物質。LX-00の全身を覆っている。 TCSオシレーターと同様の防御機能を持つが、通常と異なりそれ自体が装甲化しているらしい。 だがこのユニットが持つ最も特殊な機能は、「&font(#ff0000){TCラミネートシェルが発する干渉波によるフィールド内の全てのT結晶の活動に干渉する(少なくとも活動を抑制または停止することが可能)}」というもの。 あらゆるものがUEユニット(=T結晶)で稼働しているクラウド・センチュリーにおいては兵器を含むほぼ全ての機器に干渉できると言ってよい能力であり、本機の出現当時&font(#ff0000){敵味方を問わず周囲の全FAが制御不能に陥り、戦闘らしい戦闘をしたという描写がない。} 発生原理は不明で、後の調査で建造されたレプリカでもこの機能を再現することはできていないが、それでも高水準のTCSとして機能している。 また戦後のプラント調査でT結晶の隠された性質が判明した事で、その存在価値が大きく跳ね上がる事になった。 ・マルチプルシフター ×2 背部に接続された翼状の推進器兼武装懸架装置。 通常のハードポイントと異なりTCSを用いて武装類を固定するため、理論上対象の形状を問わず積載可能という万能性を持つ。 下記のアーセナルアームズを接続することで、レイファルクスは巨大な翼を思わせるシルエットを形成する。 ・アーセナルアームズ 防衛機構が開発した最新鋭のベリルウェポンで、非常に多数のユニットからなる複合武装。 ルフスの鹵獲によりTCS系のデッドコピーに成功し、バルチャーの接収で精度を上げたその技術が惜しみなく注ぎ込まれている。%%開発部はウィルバーに感謝するように%% バルチャー接収の数週間後には基礎部分完成という驚異的なスピードで開発され、翌年には制式装備となった。 それ自体が自律型のOSを内蔵しており、装備した機体をアーセナルアームズ側が判別して動作を補助し、内蔵された推進器で自力での姿勢制御も可能という「生きた武器」とでも呼べる代物。 これが具体的に何を意味するかという点については、 +FAが予め想定した以外の武装を使う場合はFCSに武器をインストールするための時間を必要とする((漸雷がゼファーの八式電磁加速砲を拾って使おうとしたとき、この時間がなかったためマニュアル操作での射撃を余儀なくされた。))が、この武器の場合はそれすら必要なく、極端な話戦場で咄嗟に投げ渡された機体でも即座に使える +ストーリー中では出撃時に装備しているためFCSインストールは必要と見られるが、ただ装備するだけで単純な火力の増強のみならず運動性能や機動性能までをも強化することができる 等々、ユーザーサイドでも複数の解釈がある。 各ユニットを組み合わせ、あるいは戦闘中に組み替えることで幅広い戦況に対応し、単純な性能でも極めて高いレベルにあるとされる。反面その高い性能に加えて希少なベリルユニットを多用した故にコストが高く、生産数は極めて少ないとのこと。 [[RF-Ex10/S ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]が初陣で使用した「フォトンランチャー」をはじめ、そこから中央ユニットを排除し二分割した「ベオイーター」等々、多彩な運用形態を持つ。 特筆するべきはベリルユニットを集約した近接武器形態であろう。なんと[[NSG-Z0/K>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]のベルングルストをも超える威力とリーチを有する「フォートスラッシャー」、そこからリーチを犠牲に更に破壊力を向上させた「フォートデトネイター」というビックリドッキリメカを実装しているのである。 お前ら一体何と戦っているんだ…といえばあのインチキスーパーロボットこと崩天なのだが、前述のとおり基礎設計は早期に終了しているため対策として盛り込まれた機能ではない様子。先見の明があるといえばそうなのだが、そこはかとなく設計者の浪漫を感じずにはいられない。 一方で&font(#ff0000){防衛機構では希少なはずのベリルユニットを&ruby(ブン投げる){投擲する}}というキワモノ過ぎる形態までも設計されている。地球の良心であるはずの防衛機構技術陣も長期戦にくたびれているのか相当にキていたようだ… #openclose(show=組み合わせ一覧){ ・&bold(){BS-R04} 防衛機構では初となる本格的な光波射出兵器。 グリップ下に搭載されたスラスターにより、宇宙空間内での制動機能も有する。 ・&bold(){ベリルソード} バルチャーのベリルベーンを応用した斬撃装備。 ・&bold(){べリルナイフ} ベリルソードを小型化し、取り回しを重視した斬撃装備。 グリップが可動式なのでトンファー風にもできる。 ・&bold(){ベリルダガーII} カトラスのベリルダガーの発展型……なのだが、そのビジュアルはどう見ても&bold(){手裏剣}。 前述の&font(#ff0000){希少なはずのベリルユニットを投擲する形態}とはつまりコレの事。 更に言うと、元から投擲用武器として設計されている。&font(l){何で投擲用として再設計したし……} この形態でも自律姿勢制御能力が活きているなら、多少の追尾と投擲後に回収可能な領域に留まる程度は可能なのかもしれない。 戦闘機動中の本体に戻れるほどの激しい自律航行は流石に技術的に厳しそうである。&font(l){ビット作らないの?ってなるし} 基盤部分から刃の部分を取り外して直接機体に取り付けるという事も可能。 ・&bold(){イーグルハント}(BS-R04+ベリルソード) ・&bold(){ベオイーター}(BS-R04+べリルナイフ) BS-R04を近接戦闘でも使用できるようにした銃剣型装備。 所謂[[ガンスラッシュ>ガンスラッシュ(PSO2)]]である。 威力ではイーグルハント、取り回しの良さではベオイーターが上である。 ・&bold(){シャレーネ}(ベリルソード+べリルナイフ) 『二つの武器を合体させてさらに威力を強化しました!』的なノリの武器。 ……なのだが、単体でも十分強いので滅多に使われなかった模様。 ・&bold(){ハルーン}(ベリルソード×2+専用基部) ベリルソード2基を槍型の専用基部に搭載した形態。 リーチが大幅に延長されたことで広範囲に攻撃できるようになった。 ・&bold(){ディフェンスローターII}(ベリルナイフ×2+専用基部) ベリルナイフのグリップを外し、専用基部に搭載した形態。 カトラスのディフェンスローターの改良型で、防御範囲が広がっている。 ・&bold(){中央ユニット} ジェネレーターを内蔵し、下記のフォトンランチャー、フォートスラッシャー、フォートデトネイターを構成する為の基盤となるユニット。 その構造からTCSオシレーターも搭載していると思われるが詳細は不明で(そもそもジェネレーター=TCSオシレーターという可能性もある)、これ単体では武器にもならない様子。%%やろうと思えばメイスみたいに叩きつけたり出来そうだが%% ・&bold(){フォトンランチャー}(ベオイーター×2+中央ユニット) 中央ユニットにベオイーターを2基載せた大型砲形態。 ジェネレーターとべリルナイフの補助によってライフル時の倍以上の出力を誇る。 因みにだが、ナイトエッジに搭載される前にワイバーン(inウィルバー)がコイツを使ってフレズヴェルク=ルフスを撃墜している。 用途が似ているためか、ベリルユニットの配置が[[マガツキ・崩天>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]が持つ『キョウテン』の遠距離砲撃モードと酷似している。これも[[収斂進化]]というやつだろうか。 ・&bold(){フォートスラッシャー}(BS-R04×2+ベリルソード×2+べリルナイフ×2+中央ユニット) [[ドゥルガーII>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]「おいバカやめろ」 ドゥルガーIIの対艦兵器『ベルングルスト』のリーチ・威力を&bold(){大きく上回る}大型バスターソード。複数のベリルウェポンを束ねて強化する、という構造もよく似ている。 コレ本当に地球製ですか? ・&bold(){フォートデトネイター}(BS-R04×2+専用ブレードユニット×2+中央ユニット) リーチが短くなった代わりにさらに威力が&color(red){&bold(){大幅に}}&bold(){上がった}フォートスラッシャー。 &bold(){何でこんなもん作った}。 } LX-00 レイファルクスがマルチプルシフターに装備した際にはこれ自体もTCラミネートシェルとして働いた上、干渉波の有効範囲を大幅に拡大する役割をも果たしたとされるが、当該機体が装備していたアーセナルアームズが本体(ナイトエッジ)と共に変質していたのか否かは不明。 &big(){&bold(){◇キット}} 定価6,800円。レイファルクス本体に加えアーセナルアームズやフライングベースR、そして拡張ベースが同梱されているのもあってやや高価なキットとなっている。デザイナーは[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]も手掛けたToMo氏。 アーセナルアームズは「エクステンドアームズ06〈アーセナルアームズ〉」(定価2,800円)として単体販売もされている。 箱が非常にでかいので店頭購入の場合は持ち帰るのに苦労すること請け合い。また新規金型のフレームアームズの中で初めて、従来の窓付きの物ではなく一枚絵のパッケージアートが採用されている((天面が大きい分、窓付きのパッケージにする場合そのレイアウトを変える必要があったためと推測できる))。そちらのイラストもやはりToMo氏が担当。 成型色は白+ゴールド+クリアパープル。アイセンサーはクリアグリーン。ハンドパーツはバーゼラルド系列以来となる専用造形である。 巨大な背負い物を持つ関係でトップヘビーかつその重心が背面に寄っている為、従来のFAのように股下にベース類を挿すと安定しない事が多い。それを解消するべく、背中に三ミリ穴を増設しベースと接続するためのアタッチメントパーツが付属してくる。 色分けは良好で、腰関節を除けば可動域も広い。デザイン上、部品が細かく鋭いものが多いため紛失や破損には注意が必要。 特にバイザーの細さは半ばギャグの域で、クリア成型であることも相まって開封した時点で破損していたという報告が少なからずあったほど。 またマルチプルシフターの可動軸の一部はデザインと強度を両立する為、金属製の軸が用いられている。 クリアパーツはABS樹脂で比較的丈夫だが、一部の溶剤に弱いので塗装には気を遣う必要がある。 コトブキヤショップ限定の初回特典で無色透明のクリアパーツランナーが添付されていた。 ただしレイファルクス本体部のみが対象であり、アーセナルアームズ部分は対象外。 アーセナルアームズの無色クリアパーツは単体販売のエクステンドアームズ06に同梱されている。 単体の商品としてシリーズ最多の初回出荷数を記録したとのことだが、それですら各店舗の在庫はほぼ瞬殺状態だった。初回から再販までのスパンは4ヶ月であり、フレームアームズの中では異例の速さである。 ---- *LX-R01J ヤクトファルクス 地球と月間の戦争を終息させた後ガフに接収されたLX-00 レイファルクスは、TCラミネートシェル(ベリルアーマー)が有する特性の解明及び再現の為に研究される事となるが、その過程で何体かのレプリカ機が建造された。 ただしLX-00の項で説明した通り完全再現には至っておらず、いずれも形状を模倣したのみ。結局のところこれらの機体群は「見た目が同じなだけのLX-00の劣化コピー」に過ぎない。 しかしながら(少なくとも1号機に限れば)TCラミネートシェルを除く部分については建造当時としても極めて高水準の性能を誇るFAであり((世間的にはFAとUEユニットの新規開発を自粛するよう求められていたため、戦中と違ってFAの進歩は緩やかだったこともある))、後に反ガフ組織「[[R.V.L.T>フレームアームズ用語集]]」討伐の際にはその旗頭として武装し、駆り出されることとなった。その時点で「LX-R01J ヤクトファルクス」という型番と機体名が与えられている。 リベルタが組織された背景には、世間に事の詳細を伏せたまま本機を建造し始めたガフに対する不信感があり、そもそもの火種となった本機がその鎮圧に当たるという皮肉な構図となっている。 「[[影虎>X-2 白虎]]」のインストによれば最低でも8機が建造されたらしく、その8機はガフの制御を離れ各地を彷徨っているとのこと。このうち1機は影虎の手で破壊されたことが判明している。 また南米本部で目撃された1号機と、レッドファルクスへと改修された2号機がこの8機の中にカウントされているかどうかは不明。 &big(){&bold(){◇武装}} ・TCSオシレーターⅢ型 LX-00のTCラミネートシェルと同形状のベリルユニット。 TCSバリアを形成する機能はあるものの、T結晶に干渉する機能は持っていない。名称が異なるのもそのため。 バリアの強度は[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]にやや劣る程度とされ、改めてZ0系の完成度が分かる。 ・マルチプルシフター ×2 TCラミネートシェルと異なり、こちらは再現に成功している様子。 ただし後に実戦投入された際には機体バランスを重視し武装は肩と腰に懸架されることになったため、可動式の推進器としてのみ機能している。 ・BS-R/L40 ×2 射撃型のベリルウェポン。アーセナルアームズの製作時に検討されていたものをベースに実用化された。 [[RF-Ex10/S ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]の技術を転用した偏向装置が組み込まれており、展開することで推進器(セイルスラスター)にもなるため、不使用時でもデッドウェイトにはならない。 また後述の14式戦術駆逐刀との組み合わせ時にはハサミ状の武器にもなり、その意味で複合型とも言える。 ・十四式戦術駆逐刀 ×2 大振りの近接型ベリルウェポン。名称から[[NSG-Z0/K>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]の「ベルングルスト」を髣髴とさせる。連結することで威力を強化できるとされる点も同じ。 ただしベルングルストとは異なり、反りの内側にベリルユニットの刃がついた鎌状の武器となっている。 これもアーセナルアームズの段階で検討されたものの一つで、その名残か二振りを連結した双刃型や先述のBS-R/L40と組み合わせた形態など多彩な運用形態を持つ。 ・シザー・ランチャー 厳密には別個の武装ではなく、BS-R/L40に十四式戦術駆逐刀を二振り組み合わせた形態。 ハサミ型の破砕機とされるが、名称から見て射撃もできる可能性がある。 BS-R/L40の偏向装置を外しているため、戦闘中に組み替えられるかは疑問が残るところ。 &big(){&bold(){◇キット}} 定価5,600円。追加武器のデザインは本体に引き続きToMo氏。レイファルクスに付属したフライングベースRは本キットには付属しない。 成型色は装甲が紺、ベリルユニットがクリアブルー。アイセンサーはクリアピンク。武器のクリアパーツはクリアオレンジ。 武器のクリアパーツについては無色透明のものも付属しており、レイファルクスの特典パーツと合わせれば全身を揃えられる。 本体はレイファルクスと同じだが、追加で武器を斜めに持てるハンドパーツがついている。ただし武器がどれも大きいので関節が負けがち。 注意点として、本体のクリアパーツはABS樹脂だが、武器のクリアパーツはPS樹脂と素材が異なるので塗装時には留意のこと。 前述のバイザーパーツの周辺ランナーには仕切りが追加され、破損のリスクが下がっている。後に再販されたレイファルクスも同様の構造になっている。 コトブキヤ店舗での購入特典は追加武装基部一式×2。前述の通り武装のクリアパーツは無色の物が付属しているので、あわせて4本/4挺用意する事が出来る。 初版生産品はアーキテクトの肘関節部に組み間違いがあったため、希望者及びコトブキヤオンラインショップでの購入者は正しく組まれた&bold(){「詫び関節」}を受け取る事が出来た。自前で対応することが容易なのが救いか。%%ぶっちゃけよく見ないと違いに気づかないし%% ---- *LX-R01HJ レッドファルクス リベルタとの衝突が拡散・長期化したことに懸念を抱いたガフは、南米本部に配備したヤクトファルクス1号機に続く新たなレプリカ機の建造を決定した。そうやって完成した2号機を更に改修したのが本機である。 レプリカ建造の際に余剰パーツが発生していた為に機体の構築自体は可能だったが、高純度のベリルユニットは既に1号機を建造した際に尽きていた為、本機におけるTCSオシレーターⅢ型の出力は大幅に低いものとなってしまった。 それをカバーするべく四肢と頭部、胸部には、TCSを収束させて斬撃兵装として用いる”EFトランスミッター”と呼ばれる兵装が新たに積載されている。 結果として本機は「ヤクトファルクスの攻撃特化機」とでもいうべきピーキーな仕上がりとなったが、その攻撃的なシルエット故、一般には「ヤクトファルクスの強化改修機」と認識されている様子である。 作中においてはトルース・ロックヘッドの記憶情報及び戦闘技能をインストールされた自律型インターフェースが操作してジャン・B・ウィルバーと接触、リベルタに「一生命体として」亡命することを要求した。 この自立AIはヤクトファルクス1号機、欧州でリベルタに鹵獲されたバルチャー、そしてレッドファルクスと搭載機を転々としており、いずれもウィルバーと接触している。それゆえ機械でありながらウィルバーに対し何かしら親しみを覚えたと思しき描写がある。 またいつトルースのデータが移植されたかは不明だが、少なくともヤクトファルクス搭載時は未実装だった可能性が高い((交戦したウィルバーが「乗ってるのは素人」と発言したことから))。 &big(){&bold(){◇武装}} ・TCSオシレーターⅢ型 TCラミネートシェルと同型のTCS発生装置。本機に搭載された物は1号機よりもさらに出力が劣っている。 それでも短時間なら[[JX-25E>JX-25シリーズ(フレームアームズ)]]数機による集中砲火を耐え凌げるだけの防御力はある模様。 ・マルチプルシフター ×2 通常ヤクトファルクスでは機体バランスを重視して可動式の推進器としてのみ用いられたが、防御面で不安のある2号機においては、状況に応じて補助兵装を追加する事があった様子。 ・EFトランスミッター(シフターエッジ)α/β レッドファルクスの各部位に搭載されたTCS増幅器。専用設計の固定型αと、汎用性重視の外付け型βが存在する。 指向性のある電磁フィールドによって防御のために展開したTCSの形状を変化させ斬撃攻撃手段へと転化する、「外部に出力元を持つベリルウェポン」とでも言うべき代物。TCSオシレーターの周辺機器、という点でセイルスラスターと類似の技術と思われる。 もともとは防御機能に不安のあるレッドファルクスのTCSを強化するために開発された物だったがその目的は叶わず、攻撃力の強化という別の形で花開くこととなった。 相応のセンスがある者が扱えば、最大出力の十四式戦術駆逐刀に更にこれの出力を上乗せしてリーチを拡大する、という芸当も可能となる。 &big(){&bold(){◇キット}} 定価7800円。ホビージャパン&コトブキヤ受注販売アイテム。 ホビージャパンが作成した紅いヤクトファルクスの作例が元であり、それをコトブキヤに進言した所、開口一番に「&bold(){これ限定キットにしたい}」と返されたことで商品化が決定した。%%FAガールのエピソード群といいこの会社こんなんばっかか%% 成型色はその名の通り赤、白。クリアーパーツはオレンジで、アイセンサーは無色透明。 ヤクトファルクスのパーツが全て入っている為、赤いヤクトファルクスとしても組める。 シフターエッジのデザイン及び原型製作はホビージャパンで著名なモデラーセイラマスオ氏によるもの。成型色はレイファルクスと同じ少し青がかった白になっている。 特製ブックレット「フレームアームズ モデリングマスターズ レッドファルクススペシャル」が付属。 開発秘話やセイラマスオ氏による作例解説、レイファルクスの作例である「LX-00 type-M リヴェルタファルクス」「LX-00VXS ヴィクスファルクス」が掲載されている。 直接通販限定の特典は特性デザインのクリアファイル。 型番のHJはちょうど「&font(#ff0000){H}obby &font(#ff0000){J}APAN」の頭文字だが、これは意図したものではなく偶然なんだとか。 //以下テンプレート //---- // //*(機体名) // //(機体解説) // // //&big(){&bold(){◇武装}} //・(武器解説) // // //&big(){&bold(){◇キット}} //定価x円。 //(キット解説) // //テンプレ終わり ----  &bold(){&size(19){余談}} ・フレームアームズの設定(キット取説等に書かれているもの)は基本的に「後世の資料」の体裁をとっているが、それですら最終的に「詳細不明」となっておりオリジナル・レイファルクス誕生の詳細は後世に至っても謎のままということになる。 ・発売前の情報でレイファルクスは「月で製造された機体が何らかの経緯で地球に奪取され運用されていると思われる」とされていた。しかし月製(と思われる)にもかかわらず型番が月製機体のそれ((NSG-○○))でない事、命名規則が地球製の空戦機のものである事、専用武器と思われるアーセナルアームズが地球製の兵装である事から、真っ当な月製機体であることを疑う声もあった。&br()また、実は&bold(){手甲のデザインがバーゼラルドと同一}だったりする((柳瀬敬之氏によるフレームアーキテクトデザイン稿の時点で存在するディティールなのだが、実際のキットに反映されているのはバーゼラルド系列、レイファルクス系列、金剛のみ))。それ以外にも、全身の意匠がそれとなくバーゼラルドと似通っているため、デザインが公開された時点で「両機は何かしら関連性があるのではないか」と推測するユーザーも少なからず存在した。&color(Blue){&u(){&color(White){実際は真っ当だの関連性があるだのを遥か彼方までブッ飛ばす機体設定だったわけだが}}} ・スティレットからの命名規則と同じく、当機系列の「ファルクス」もまた刀剣に由来している。古代ローマ時代に使用された両手剣で、鎌のように湾曲した刀身は手足を切り落とすのに適していたとされる。 追記・修正、お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 予告していた通り、コメント欄が長いのでリセットしました。 -- 名無しさん (2017-12-04 23:07:10) - ヤクトファルクス自体は「当時の水準でも高性能なTCSオシレーター搭載機」でありながら「オリジナルには遠く及ばない」訳だからいかにレイファルクスの基礎性能が図抜けてるか伺い知れる -- 名無しさん (2017-12-04 23:30:45) - これってTCSだけじゃなくてT結晶由来のものは全部アウト?一般的なFAならラミネートシェル使われた時点で行動不能負け? -- 名無しさん (2018-02-17 23:03:35) - ↑そう、T結晶そのものの動作を抑制するので干渉範囲に入ったらUEユニットは全部アウト、依存度の低い白虎だって全装備を代替し切れていないので性能低下は免れない -- 名無しさん (2018-02-22 22:37:15) - ベリルダガーⅡについては、「元々はハードポイント各位に取り付けてお手軽に攻撃力を増強させる武器だったはずが、技術陣がトチ狂って手裏剣の基盤部分を製造した」なんていう面白考察を某所で見たな -- 名無しさん (2018-03-21 11:54:26) - ヤクトファルクス野良化してないかこれ…?結構数いるんだろか -- 名無しさん (2018-03-21 12:06:14) - 造り過ぎると全て吹っ飛ぶぞと分かった上で何故あんなベリルユニットの塊を八機(もしくはそれ以上)も建造したんだ……しかも自律機動疑惑とかわけわかんねぇなこれ。 -- 名無しさん (2018-03-21 13:33:54) - アンチTCSであるレイファルクスのTCラミネートシェル再現したかったから色々細かく変えて1~8号機作ったんだろう -- 名無しさん (2018-04-04 09:45:18) - おそ松「バエルだ!」 -- 名無しさん (2018-06-29 10:51:33) - 何気に模型としてはユーザーに都合のいい要素を提供してくれた方々。レイファルクスの設定はユーザーにもっと自由にやってもいいと言ってるようなもんだし、ヤクトファルクスのインストにある「リベルタの機体は正規非正規問わず様々なパーツで改修されている」という記述のお陰で、地球、月面双方のFAに限らず、ガールは勿論各種モデリングサポートグッズにヘキサギア、果てはガンプラを始めとする他社キットに至るまでやりたい放題混ぜ合わせる事ができる。 -- 名無しさん (2018-08-20 22:30:36) - ↑UEユニットの増産規制により代替エネルギーの再開発まで始まってるから「CC世界の超技術によって復刻された内燃機関!」とか更なる無茶設定も通るようになった。電気推進式以外も普通に現役に!素晴らしい -- 名無しさん (2018-08-21 10:37:07) - 少なくとも8機(1機は撃破済)なヤクトだが、建造されたが放浪していない機体、影虎のインスト以後に生産された機体がある可能性があるので自由に使える。この辺りやはり上手いな… -- 名無しさん (2018-09-23 00:37:03) - 極論量産型ファルクス部隊とかいてもいいわけだしなぁ… -- 名無しさん (2018-11-01 20:22:53) - コトブキヤショップに出てたLX-R01HJレッドファルクスは公式設定化されるのかな? -- 名無しさん (2018-11-17 00:16:30) - とりあえずレッドファルクスについては一週間後に追記予定 -- 名無しさん (2019-03-23 22:31:41) - 何気に数押しの攻撃で衝撃を捌き切れず、維持が追いつかなくなっている描写のあるレッドファルクスのTCS。月面プラントを接収してもベリルユニットの精度やTCSの制御は未だに旧月陣営に届いて居ない。ますますZ0系の埒外さが際立つ -- 名無しさん (2019-04-06 11:59:22) - ただ一方で最強のベリルウェポンたるアーセナルアームズは戦時中、しかもルフスやバルチャーの助けがあったとはいえ地球製な訳で、この辺の技術格差はよくわからんな。紛いなりにもFAを増やす事の危険性は他ならぬガフが一番理解してるはずだし、ただ単に性能を高める事を自粛しただけだったりして。 -- 名無しさん (2019-04-14 18:51:10) - ↑或いはホントにもっと単純に「アーセナルに使うような高純度ベリルユニットの材料もう残ってません(UEユニット新造出来ないんで)」という事かも? -- 名無しさん (2019-04-16 09:54:52) - LX-00 >(多分桁違い)> Z0系 >(やや劣る)> ヤクト1号機 >(大幅に劣る)> レッド …こう見るとプラント戦時のインフレを良い具合に解消してってる感が。影虎に破壊されたのが一号機でない、と考えると白虎系もそれほどインフレしないし -- 名無しさん (2019-04-16 21:46:13) #comment #areaedit(end) }

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