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まっくろヒヨコ - (2018/09/19 (水) 13:15:05) の1つ前との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2018/9/18 (火) 18:17:35
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&color(black){&bold(){いっつもハッピーエンドなんて、おとぎ話じゃあるまいし}}}
(o*゚ー゚)o「ママー、このえほんよみたいー!!」
J( ^_^)し「なになに、『まっくろヒヨコ』? かわいらしい表紙ねえ。面白そうだし、借りてあげるわ。今晩読んであげるわね」
(*゚▽゚*)ワクワク
「まっくろヒヨコ」とは、2003年に偕成社から出版された翻訳絵本である。
原語はフランス語であり、原作者はラスカル、イラストはピーター・エリオット、翻訳者は平岡敦である。
表紙には大勢の黄色いヒヨコたちと、その中に混じって一話だけ真っ黒なヒヨコ(主人公)のかわいらしい絵が描かれている。
このかわいさに思わず手に取ってしまう人も多いだろう。
他の絵本などでヒヨコに親しんでいる子供たちであれば、イラストを見せただけで喜ぶかもしれない。
あらすじは「農場で生まれた兄弟たちの中でただ一羽真っ黒な主人公のヒヨコが、『自分の本当の両親は他にいる』と信じて、実の両親を探しに出かける」
という、「みにくいアヒルの子」を思わせるものである。
まっくろヒヨコは出会う動物たちに「私は君の親じゃないよ」と言われ続けるが、「あんな素敵な動物が僕の親だったらよかったのになあ」と思いながら、
諦めずに探し続けていく。
さて、ここまでであれば、誰でも「心温まるかわいらしい話」を想像するだろう。
実際、途中まではそんな感じである。
が、実はこの絵本は&bold(){とんでもないオチ}によって、&bold(){かわいらしい絵本だと信じて手に取った子供や読み聞かせをした親を次々と絶望のどん底に叩き落した}、
知る人ぞ知る一冊なのである。
なまじ表紙がかわいいし、話の冒頭もとてもブラックなオチがありそうな雰囲気には見えないため、油断してページを開いてしまう親子が続出しているのである。
さながら、&bold(){書店や図書館の絵本コーナーの棚に仕掛けられた凶悪な地雷}と言っても過言ではない。
一応話としてはよく出来ており、「面白かった」「好きな絵本」という感想も決して少ないわけではない。
だが、うっかり小さい子供に読み聞かせてしまい&bold(){ラストで親子で凍り付いた}親御さんの中には、「せめて幼児向け絵本のコーナーには置かないでくれ……」という感想を述べる人も少なくない。
帯にはこの項目の冒頭に引用したフレーズが書かれており、ここで普通の話ではないと気付くこともできるが、図書館などでは帯は取られていることが普通であるため……
前述のように話の出来としては決して悪く無いため、一概に子供に見せるのが悪いとは言い切れないが、幼い子には読ませる前に保護者が最後まで読んでオチを確認しておいたほうがいいだろう。
以下、ネタバレ注意
***あらすじ
ビトルスさんの農場で、100羽のヒヨコが生まれました。
99羽は黄色でしたが、1羽だけは真っ黒でした。
まっくろヒヨコは思いました。
「おかしいな。みんなは黄色いのに、どうしてぼくだけまっくろなんだろう?」
きっと自分だけ、違うお父さんとお母さんから生まれたんだ。
きっとどこかに本当の親がいる筈だ。
「ぼくの本当のパパとママは、どこにいるんだろう?」
そこで、まっくろヒヨコは本当の親を探しに行くことにしました。
農場の中で見つけた、黒い犬に
「あなたがぼくのパパ?」
と聞きますが、
「いやいや、まっくろヒヨコちゃん。わたしは犬だよ。犬の子供は子犬だよ」
と否定されます。
その後、黒い猫、黒いヤギ、黒い牛、黒いブタなど、黒い生き物に手当たり次第に「ぼくのパパ?ママ?」と聞きますが、
「猫の子供は子猫よ」
「ブタの子供は子ブタじゃないか」
などと、みんなに違うと言われます。
こんな素敵な動物たちが、僕の親だったらどんなに良かっただろうなあ……などと夢想しながらも、まっくろヒヨコはけなげに親を探し続けます。
川のほとりまで行ってみると、黒いカモに会いました。しかしカモにも親じゃないと言われます。
そのカモはまっくろヒヨコに「森へ行ってみたら?」と教えてくれました。
もう日も沈むころ、森にやってきたまっくろヒヨコの前に、2つの黒い影が見えました。
それも、まっくろヒヨコが来ることを待っていたようです。
「きっとあれが、ぼくのパパとママに違いない!!」
まっくろヒヨコは胸をドキドキさせながら、パパとママに向かって走り出しました。
&bold(){「パパ!! ママ!! 会いたかったよ!!」}
#center(){&bold(){「さあおいで、まっくろヒヨコちゃん、待ってたよ……」}}
まっくろヒヨコが駆けて行く先には、&bold(){ナイフとフォークを手に持って、舌なめずりしながらまっくろヒヨコを待っている2匹のオオカミが……}
&bold(){めでたしめでたし。}
そう、この話はオオカミたちがまっくろヒヨコを出迎えるシーンで唐突に終わる。
この後どうなるのかは一切不明だが、まっくろヒヨコの運命は想像するまでもない。
&bold(){「最後にすてきなパパとママに会える」}と思っていた子供は大泣き、
&bold(){「きっと最後はもともとのニワトリのパパとママがやっぱり本当の親だったってオチだよねー」}と想像していた親御さんも呆然である。
(;´゚д゚`)「マ、ママ……どうしてこのえほん、ここでおわりなの?」
し;゚_゚)し「……あれー、最後のページがちぎれちゃってたのかなー?(アセアセ」
***教訓?
世の中そんなに上手くはいかない。
自分の生まれた場所で背伸びせずに生きていこう。
自分が特別な存在だなどと思ってはいけない。
***二次創作?
この絵本は上記のシーンで終わっているのだが、流石にこれはあんまりではないかということで、
「実はオオカミたちはいい人たちで、まっくろヒヨコは3匹で楽しく暮らしました」
というハッピーエンドなのではないかと想像する人や、
「あの後で本当のパパとママ(ニワトリ)が駆けつけてきて、オオカミたちをやっつけてくれるんだよ!!」
と脳内補完する読者も少なくない。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 烏骨鶏、ヒペコネラ、アヤム・セマニ……黒いニワトリはみんなおいしい(捕食者視点 -- 名無しさん (2018-09-19 02:54:51)
- えぇ…(困惑) -- 名無しさん (2018-09-19 12:58:32)
#comment
#areaedit(end)
}
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&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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#center(){&color(black){&bold(){いっつもハッピーエンドなんて、おとぎ話じゃあるまいし}}}
(o*゚ー゚)o「ママー、このえほんよみたいー!!」
J( ^_^)し「なになに、『まっくろヒヨコ』? かわいらしい表紙ねえ。面白そうだし、借りてあげるわ。今晩読んであげるわね」
(*゚▽゚*)ワクワク
「まっくろヒヨコ」とは、2003年に偕成社から出版された翻訳絵本である。
原語はフランス語であり、原作者はラスカル、イラストはピーター・エリオット、翻訳者は平岡敦である。
表紙には大勢の黄色いヒヨコたちと、その中に混じって一話だけ真っ黒なヒヨコ(主人公)のかわいらしい絵が描かれている。
このかわいさに思わず手に取ってしまう人も多いだろう。
他の絵本などでヒヨコに親しんでいる子供たちであれば、イラストを見せただけで喜ぶかもしれない。
あらすじは「農場で生まれた兄弟たちの中でただ一羽真っ黒な主人公のヒヨコが、『自分の本当の両親は他にいる』と信じて、実の両親を探しに出かける」
という、「みにくいアヒルの子」を思わせるものである。
まっくろヒヨコは出会う動物たちに「私は君の親じゃないよ」と言われ続けるが、「あんな素敵な動物が僕の親だったらよかったのになあ」と思いながら、
諦めずに探し続けていく。
さて、ここまでであれば、誰でも「心温まるかわいらしい話」を想像するだろう。
実際、途中まではそんな感じである。
が、実はこの絵本は&bold(){とんでもないオチ}によって、&bold(){かわいらしい絵本だと信じて手に取った子供や読み聞かせをした親を次々と絶望のどん底に叩き落した}、
知る人ぞ知る一冊なのである。
なまじ表紙がかわいいし、話の冒頭もとてもブラックなオチがありそうな雰囲気には見えないため、油断してページを開いてしまう親子が続出しているのである。
さながら、&bold(){書店や図書館の絵本コーナーの棚に仕掛けられた凶悪な地雷}と言っても過言ではない。
一応話としてはよく出来ており、「面白かった」「好きな絵本」という感想も決して少ないわけではない。
だが、うっかり小さい子供に読み聞かせてしまい&bold(){ラストで親子で凍り付いた}親御さんの中には、「せめて幼児向け絵本のコーナーには置かないでくれ……」という感想を述べる人も少なくない。
帯にはこの項目の冒頭に引用したフレーズが書かれており、ここで普通の話ではないと気付くこともできるが、図書館などでは帯は取られていることが普通であるため……
前述のように話の出来としては決して悪く無いため、一概に子供に見せるのが悪いとは言い切れないが、幼い子には読ませる前に保護者が最後まで読んでオチを確認しておいたほうがいいだろう。
以下、ネタバレ注意
***あらすじ
ビトルスさんの農場で、100羽のヒヨコが生まれました。
99羽は黄色でしたが、1羽だけは真っ黒でした。
まっくろヒヨコは思いました。
「おかしいな。みんなは黄色いのに、どうしてぼくだけまっくろなんだろう?」
きっと自分だけ、違うお父さんとお母さんから生まれたんだ。
きっとどこかに本当の親がいる筈だ。
「ぼくの本当のパパとママは、どこにいるんだろう?」
そこで、まっくろヒヨコは本当の親を探しに行くことにしました。
農場の中で見つけた、黒い犬に
「あなたがぼくのパパ?」
と聞きますが、
「いやいや、まっくろヒヨコちゃん。わたしは犬だよ。犬の子供は子犬だよ」
と否定されます。
その後、黒い猫、黒いヤギ、黒い牛、黒いブタなど、黒い生き物に手当たり次第に「ぼくのパパ?ママ?」と聞きますが、
「猫の子供は子猫よ」
「ブタの子供は子ブタじゃないか」
などと、みんなに違うと言われます。
こんな素敵な動物たちが、僕の親だったらどんなに良かっただろうなあ……などと夢想しながらも、まっくろヒヨコはけなげに親を探し続けます。
川のほとりまで行ってみると、黒いカモに会いました。しかしカモにも親じゃないと言われます。
そのカモはまっくろヒヨコに「森へ行ってみたら?」と教えてくれました。
もう日も沈むころ、森にやってきたまっくろヒヨコの前に、2つの黒い影が見えました。
それも、まっくろヒヨコが来ることを待っていたようです。
「きっとあれが、ぼくのパパとママに違いない!!」
まっくろヒヨコは胸をドキドキさせながら、パパとママに向かって走り出しました。
&bold(){「パパ!! ママ!! 会いたかったよ!!」}
#center(){&bold(){「さあおいで、まっくろヒヨコちゃん、待ってたよ……」}}
まっくろヒヨコが駆けて行く先には、&bold(){ナイフとフォークを手に持って、舌なめずりしながらまっくろヒヨコを待っている2匹のオオカミが……}
&bold(){めでたしめでたし。}
そう、この話はオオカミたちがまっくろヒヨコを出迎えるシーンで唐突に終わる。
この後どうなるのかは一切不明だが、まっくろヒヨコの運命は想像するまでもない。
&bold(){「最後にすてきなパパとママに会える」}と思っていた子供は大泣き、
&bold(){「きっと最後はもともとのニワトリのパパとママがやっぱり本当の親だったってオチだよねー」}と想像していた親御さんも呆然である。
(;´゚д゚`)「マ、ママ……どうしてこのえほん、ここでおわりなの?」
し;゚_゚)し「……あれー、最後のページがちぎれちゃってたのかなー?(アセアセ」
***教訓?
世の中そんなに上手くはいかない。
自分の生まれた場所で背伸びせずに生きていこう。
自分が特別な存在だなどと思ってはいけない。
***二次創作?
この絵本は上記のシーンで終わっているのだが、流石にこれはあんまりではないかということで、
「実はオオカミたちはいい人たちで、まっくろヒヨコは3匹で楽しく暮らしました」
というハッピーエンドなのではないかと想像する人や、
「あの後で本当のパパとママ(ニワトリ)が駆けつけてきて、オオカミたちをやっつけてくれるんだよ!!」
と脳内補完する読者も少なくない。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
}
#include(テンプレ3)
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#areaedit()
- 烏骨鶏、ヒペコネラ、アヤム・セマニ……黒いニワトリはみんなおいしい(捕食者視点 -- 名無しさん (2018-09-19 02:54:51)
- えぇ…(困惑) -- 名無しさん (2018-09-19 12:58:32)
- なんというか・・・なんの教訓だか本当にわからんな。よくありがちな黒さも無しに喰われて終わり? -- 名無しさん (2018-09-19 13:15:05)
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