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更新日:2025/01/27 Mon 12:06:28
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誰もが耳にする「星界」。其れはなにか。何処にあるのか。何処にも存在しない。否。存在する。虚数領域にそれは或る。
~真・神竜書紀1~
【目次】
概要
星界は総ての上位たる虚数領域。虚からの脱出を試みた管理者は第三領域の創造中、存在証明に失敗・消滅。可哀想で泣いた。
~ミユ~
初出は竜の姫君の出自たる高位次元の名称としての登場。
人間が繁栄する《竜域》、《神》が繁栄する《神域》、ク・リトが繁栄する《零域》のいずれでもない虚数領域であり、《零域》からのみ到達出来る世界と説明されていた。
その後、リルフィレポート(公式用語集)にて第1~第9までの9つの星界が存在し、それぞれの世界は『人間という種を繁栄させること』を命題とした管理者によって運営される並行世界の関係であることが明かされた。
加えてそれまではループによる過去世界の何れかと思われたTCG本編、土屋漫画版、リユニオンの3作品が異なる星界での物語ということも後付け明らかになった。
各星界
星界それぞれは独立しているが隣接した星界同士は影響を及ぼし合い、さらに管理者が別の星界を参考に創造を行うことから互いに類似した点が見られることがある。
さらに参考にした都合からか、並行存在とでも言うべきパラレルの同一人物がいる場合もある。
なお大樹ユグドラシルのみ『全一』という性質から例外として他星界のユグドラシルにアクセスが可能。
第1星界
世界観は宇宙に浮かぶ巨大な大陸。これは第3星界まで共通。
天界が存在し、そこに住まう天使が人間に加護を与えることで繁栄した世界。
しかし、平穏な世界であることが逆に災いし人間は向上心を喪失。安寧の中で衰退に向かう世界だという。
『球形でない世界観』『平穏ゆえの停滞』といった要素は第6星界の《零域》と共通しているが関係性は不明。
第2星界
さて第2星界の管理者は第1星界が失敗した原因を過度の安寧によるものと判断。
その反省から第1星界を参考にしつつ、さらに魔界に住まう敵性種族・悪魔を創造。
天使と人間は協力して悪魔に立ち向かうという
輝きを失わないための苦難に対する闘争を是とした世界だという。
第3星界
管理者の名前は「T-airy」
この世界には天界や魔界、後に第5以降で生まれる《神域》や《零域》といった別世界、別次元は存在しない。
その代わりに現代世界において、空に浮かぶ大陸に独自の文化を持つ国々が生まれた。
- 赤の国「緋命帝国」
- 青の国「リットラズリ共和国」
- 白の国「エデルイス公国」
- 黒の国「マギアテ連邦」
- 緑の国「レヴリヴェール王国」
以上5つの国は大陸間移動技術が確立したのちも互いを尊重し手を取り合って発展してきたが、その反動として第3星界の人類は闘争心の薄い人格が形成されていた。
第4星界の影響で襲い来る天災の被害による人口激減に危機感を覚えたティアリは、決して死亡しないという条件を据えた各国代表による「戦争ゲーム」の開催を宣言。
いずれ訪れるラストゲーム終了時の優勝国へのバックアップの保証と、国家元首にのみそれ以外の4国の滅亡を提示して。
第4星界
ここから地球という惑星型の世界。
第1~第3星界を参考にしたのかは不明だが、現代世界とそれぞれ異なる5つの世界が存在する。
管理者の名前は「U-cthurus」
ユークトゥルスは嗜虐的な性格の持ち主であり、自らの管理する世界で人間を追い詰めてはリセットを繰り返す「箱庭の遊戯」を楽しんでいるという。
それに合わせて5つの世界も滅亡と再生を繰り返しているが、あくまで娯楽のための意図的なサイクルであるためか第6星界と異なり消滅には至らない。
しかし、滅びが起きるたびに隣接する第3と第5では天災が発生し、それによって多くの命が失われる被害が発生している。
ある意味では第6星界よりタチが悪い。
さらにどういった思惑かユークトゥルスは第6星界に潜入、「アルクトゥルス」を名乗り破滅の道を突き進むその筋書きを後押ししたことが明らかとなった。
そしてこの第4星界こそが
- PS3版『絶界の聖戦』
- 土屋版漫画『Z/X』
- アニメ『Z/X IGNITION』
等、メディアミックスにおけるCode:ReunionとCode:Overboostを除くその他作品の舞台となっている。
第5星界
管理者の名前は「V-vace」
通称リユニオン時空。
ヴィヴァーチェは極めて合理的かつ有能な人物であるとされ、第4星界の滅亡と再生の輪廻を参考に敵対種族《神》を創造。
結果として、五色の世界と現代世界が協力して強大な《神》に立ち向かうという第2星界のエッセンスも取り入れた、極めて安定した世界が完成した。
なお《零域》は存在しないが、第7星界より特使として派遣されたバイヤッハのみク・リトで例外的に存在する。
Code:Reunionでは打ち切りエンドで語られなかったものの、最終的に人間と《神》は和解に至り、共存の結果すべての世界が『リユニオン・テクノロジー』という超技術によって繁栄し、特に青の世界が著しい進歩を成し遂げたという。
サディストの第4星界と無能の第6星界に挟まれて面倒ごとに巻き込まれることも多々あるが、それでもなお安定しているという点では最も当初の命題に近い世界とも言える。
ただし、有能ではあっても寛容ではないようで、散々迷惑をかけられた第6星界及びそちらに肩入れする第7星界に対しては敵愾心を抱いているらしく、パニッシャーを送って安定維持に協力しつつも隙あらば強制支配による管理・消滅を目論んでいる。
また、異存在の創造は第6星界の余波によるもので、当初想定していなかった模様。
衣奈とネフライトとイネルマちゃんを生み出したのは怪我の功名。
しかし、ヴィヴァーチェが第6星界制圧にかまけている間にユークトゥルスに裏をかかれ、第4星界に侵食・融合され消滅してしまう。
シゴ星界
第4星界が第5星界を取り込む形で発生した新たな星界。
第“4”星界と第“5”星界だから“シゴ”星界。
プレスティシモ「ふざけるなァ!」
第6星界における緑の世界、その果てに行きつく滅びを雛型としており、世界はユグドラシルの侵食に搾取され尽くし不毛の大地が広がっている。
イシュタル「原作者である私に喧嘩売ってるの?」
第6星界
管理者の名前は「W-ea」
そして9種類ある星界の中でも最大最悪の問題児と言える星界。
リューアはヴィヴァーチェとは逆に想像力にも創造力にも欠ける人物だったようで、まず第5星界を模倣して《神》のいる世界を創造した。
そしてここでの“やらかし”から第6星界は破滅を繰り返し続けることになる
第6星界・1周目
通称リルフィ時空、あるいはオーバーブースト時空
さてリューアが《神》を模倣した際、何をトチ狂ったか《神》の能力設定を想定より大幅に上に作り過ぎてしまう。
結果として神々は増長し、五色の世界の繁栄意思ワールドアバターを融合させ人竜の敵として生み出すという暴挙に出る。
この時に創造された邪神竜はある人物によって『器たる少女』と『破滅意思』に分割されるが、器を失い思念体となった破滅意思イマジナリィ・ゼロはさらに暴走。
最終的に自身の創造主である《神》すらも飲み込み、ほんの数名と彼らの足場を残し世界そのものを消滅させてしまう。
人竜側も時間転移装置を開発し、10年前へと時間跳躍するがその際にメッセンジャーとして送られたリルフィの記憶が欠落。
さらにイマジナリィ・ゼロが想定以上に強大だったことで、星界と融合し自身を破滅の理として第6星界の摂理に刻んでしまう。
結果として有力者たちはさらなるやり直しを望み、リルフィとそのパートナーにもう一度の時間跳躍を行わせることとなった。
第6星界・2周目
通称TCG時空、あるいは本編時空
1周目の失敗でリューアは第5・第7星界の指導を受けることとなり、《神域》に加えて第7星界をモデルに《零域》を創造。
さらにお目付け役の特使として第5星界からアヴァンツが、第7星界からはイィスという少女が送られる。
リューアの方でも1周目の失敗の反省から《神》に対して『人間の信仰がなければ能力を発揮出来ない』というリミッターを加えることでなんとか制御しようと考える。
しかし、ここでク・リト>《神》>人間という順序で創造したことでさらなる問題が発生。
リューアさん1周ぶり2回目のやらかし。
まだ人間が創造されておらずろくに力を発揮できない神々に対し、あろうことか特使であるイィスに憑依したク・リト王家長女アスツァールの暴走により、《神域》は滅亡寸前に追いやられる。
さらに《竜域》の創造途中だったリューアは《神域》の様子を見に行こうと赴く途中で虚のさざなみによる存在証明に失敗して消滅。
やらかし3回目。
未だ何もない《竜域》に魂だけが遺され、第6星界は管理者不在で負の感情を蓄積する劣悪な環境に追い込まれることとなる。
その後、唯一生き残った《神》創界母キによって新たな神々が生まれるも、『黎明』エンキを除きキの憎悪を継承した苛烈な存在へと変質してしまう。
慈愛の心を持ったエンキは他の神々と馴染めずにいたが、《竜域》とそこにあるリューアの魂を発見。新たな肉体を与え再構築された少女は「
エア」の名を与えられエンキと恋仲となる。
その後は神竜戦争を経て《竜域》と《神域》の断絶、五色の世界の創造など本編の歴史を辿るが、その裏で星界に刻まれたイマジナリィ・ゼロの破滅意思が起動。
五色の世界で死を繰り返した
あづみ、八千代、春日の無念に『融和を望みながら他者を破滅させる』方向性を与えて「竜の姫君」に変え、どの世界でも不幸から他者を羨み妬んでいた
綾瀬の嫉妬感情に『たとえ自分自身であれ幸福な他者を許さず引き摺り落とす』方向性を与え「プリンセス・マギカ レヴィー」を創造。
叡智極点戦争で星界の管理者の資格を得た
神門を含めた三つ巴の状態からレヴィーが姫君の管理者権限を奪い世界の消滅を願うも、多くの存続を願う祈りと
千歳の介入により完全消滅には至らなかった。
第6星界・3周目
千歳の介入により破滅の輪廻は螺旋へと変化し、3年間(ブラックポイント発生~渾沌竜姫編まで)の歴史がリセットされたもののそれまでの経験が継承されるという不可思議な事象が発生。
結果として同じような歴史を辿りつつ、問題の解決ないし排除が前倒しに行われ2周目よりも安定した世界となった。
しかし、レヴィーの嫉妬感情の影響を大きく受け、さらにヴィヴァーチェの特使としてアヴァンツが介入したこともあり、黒の世界のみ全ての世界と敵対した状態となっている。
四世界評議会という黒の世界を除く他世界連合が発足したり、黒の世界内部でも懲罰委員会という打倒黒の世界(≒枢要大罪)を望むレジスタンスが暗躍したりと、黒の世界を中心に混迷を極めている。
一方でヴィヴァーチェはアヴァンツの報告から枢要大罪へ肩入れし黒の世界の勝利による第6星界の安定ないし消滅を願い、征展星を派遣。
第7星界の管理者クスミカモはイィスからの報告が途絶えたことで新たに獣刃詩を派遣し、さらに平和な安定を願って聖典星も追加で派遣。
加えて明確な星界間協定違反によって意図的に引責辞任し、玖珠美甘というプレイヤーとして直接的な助力を開始した。
第7星界
管理者の名前は「X-micamo」
第5星界とは逆に《零域》とク・リトが存在し、彼らは心身を鍛え好戦的でこそあるものの、生命の奪い合いは本能として好しとせず拳(殴り合いor
じゃんけん)によって物事を解決する方向で安定しているという。
つまりちょっとマシになった頭メイラルな連中。とか言っていたら本当にクスミカモは赤のゼクス使いになってしまったしヴィヴァーチェも皮肉を込めて赤と白のリソースから異龍を創造する始末。
戦争は起きていないが第6星界と第8星界の影響により天災が発生し、第5星界からの特使である唯一の《神》もそれに巻き込まれて亡くなっている。
第6星界に対しては「親友の忘れ形見」と称して安定を願い、クスミカモ自身が直接的に介入するなどかなり肩入れしている。
第8星界
なんらかの時空レベルの大災害が発生。
管理者と調停者の合意の下、時間凍結により封印されたという。
第9星界
NO DATA.
星界間協定
各星界は管理者レベルの権限があれば介入可能ではあるが、この協定により直接介入は禁止されている。
特に侵略行為に関しては厳しく禁じられており、調停者である静点星からの制裁が下る。
例外として、隣接星界が窮地に陥った場合に限り、静点星への申請を行った上で間接的に介入することは認められている。
なお第5星界は当初抜け道として自前のリユニオン・テクノロジーを用いたパニッシャーの派遣に留めていたが、2周目の消滅により征展星による青の世界の宇宙防衛部隊ウロボロス壊滅事件という直接介入を断行。
第7星界は敢えて罰として管理者権限を辞任するお題目としてクスミカモ自身がレヴィー討伐への直接協力するなど、短期間の間に第6星界に対して二度も破られており、監視役の静点星ロモアは頭を抱えている。
「無許可ですんなって話だ!」
そしてシゴ星界の発生というユークトゥルスの狼藉に対し、緊急事態としてついに第4~第7星界における干渉制限の撤廃が宣言された。
虚のさざなみ
星界の虚数領域という特性から発生する現象。
不可視の衝撃に襲われた者は自身の存在証明を求められ、これに失敗すると星界へ送られその存在が根底から存在しなかったことになる。
神竜戦争で敗北を悟り逃亡した原初の竜たちの一部はこの性質を防衛手段として利用することで星界を安住の地と定めた。
またエンキはこの性質を逆に利用し、自身が最初から存在しなかったことにすることで慈愛の心をエンリルへ譲り、さらに始まりの竜が目覚めることで日本列島が沈むという摂理をなかったことにした。
余談
TCG・COB、リユニオン、その他作品が世界観レベルで別とされたため、始まりの竜の立ち位置などの矛盾はなくなったが、一方で新たな矛盾も発生している。
- エアが土屋版漫画およびIGNITIONにも存在している。
エアは第6星界の管理者リューアの魂をエンキが再構築した存在のため、時系列的に第6星界より先に作られたはずの第4星界に既に存在するという矛盾が発生する。- ただし、これについては両作品が第6星界・2周目より後の時間軸で、第4星界の管理者がエアを模倣したとすれば辻褄が合わなくもない。
- 五神竜の巫女がリルフィ時空に存在する。
五神竜の巫女はそもそも『始まりの竜の巫女』というシステムのコピーであるため、システムの基となったリューアの転生体であるエアが存在しないリルフィ時空(第6星界・1周目)に存在すること自体が不自然。- なお第4星界にも『竜の巫女』という概念は存在するが、上記の通り第6星界・2周目とどちらが先に生まれたものかは現時点では不明。
ユークトゥルスが「0から1は作れないが、1を10にも100にもする天才」と呼ばれていることから推察するに、第6星界をモデルに模倣したと考えるのが自然か。
- 第5星界ではそもそも公開された範囲で『竜の巫女』についての言及がない。
- 衣奈とネフライトがリルフィ時空に存在する。
リルフィ時空では《神》との敵対が発生しているので潜入者が存在すること自体は不自然ではないが、上記の通り異存在の発生自体が第6星界の「やらかし」の影響によるものなので、「やらかし」が起きる前の時間軸に異存在の二人が創造されていること自体が矛盾している。
10年分の後付けのせいとか言ってはいけない。
「星界の異端者ガリレオ」という[ブレイバー]が存在するがおそらく無関係。
とか言ってると関連付けしてくるのがブロッコリークオリティ。
こんにちは、アニヲタさん。今日も生憎の星界日和で滅入っちゃうね。……わたし? わたしはずっと追記・修正してるよ。誰かが紡いできた項目を。そうしたいって思うから。
最終更新:2025年01月27日 12:06