SCP-1955-JP

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&font(#6495ED){登録日}:2019/04/07 Sun 01:25:24 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center{&font(gray){この子を、そちらにお送りします。} &font(gray){みなさんの元で一緒に暮らし、お役にたつのが夢なのです。} &font(gray){心やさしい子ですから、みなさんのために精一杯 きっとがんばってくれるはずです。} &font(gray){どうか、よろしくお願いします。} &font(gray){酩酊街より 愛をこめて} } SCP-1955-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「[[SCP Foundation]]」に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) の一つ。 メタタイトルは「やさしい子」。 「[[酩酊街>酩酊街(SCP Foundation)]]」出身のオブジェクトのひとりでもある。 オブジェクトクラスはEuclid。 特別収容プロトコルは以下の通り。 > >SCP-1955-JPは小型の複合型発信機を取り付けた上で、内面に緩衝材を設けた標準規格猛獣飼育ケージ内にて管理されます。ケージは防音加工を施した中規模収容コンテナの中心部に設置され、コンテナ内における職員の発話、特に感謝や賞賛に類する表現はその一切が禁じられます。SCP-1955-JPのバイタルサイン並びに身体状況は常時モニタリングし、予期せぬオブジェクトの衰弱に備えてください。オブジェクトの転移事象が発生した際は、発信機からの取得情報と民間人等による各種通報記録の統合から転移先を割り出し、地区配備職員による早急な再確保手順が成されます。 > SCP-1955-JPが何かというと、首に麻のバッグをかけたオスのわんこ。犬型のオブジェクトである。 見かけこそただの犬だが、DNA上ではかつて日本にいた絶滅生物・ニホンオオカミそのものであること、飲まず食わずで排泄もしないのに生存できていること、テレポートする能力を備えていること、非常に強力な生命力と薬剤耐性を持つなど、よくよく見ると異常存在なのには違いない。 先ほど「首に麻のバッグをかけた」と述べたが、SCP-1955-JPは困っている人やトラブルに巻き込まれた人の前に現れ、その麻バッグからドラえもんのごとくその場その場で役立つものをプレゼントし、その人に感謝されたり褒められたりすると何処かへ消え去るという行動パターンを繰り返し取っている。 つまりこいつがすることは基本的に善意の、それも捻りや曲解の一切ない「人助け」である。 > >発生場所: 東京都 ██区 ███公園 > >事案内容: 夜間パトロール中の警察官によって保護された児童の側に、SCP-1955-JPが目撃されました。児童は当時保護者による“躾”として屋外環境に放置されており、発見時のSCP-1955-JPはブランケットを羽織った児童に自らの身体を寄せ、暖める様な仕草をとっていたと報告されています。保護に当たった警察官がSCP-1955-JPの行動を賞賛すると、当該オブジェクトはその場から消失したとされます。 > >付記: 警察組織内での報告を経てその発生が把握された事案の1つです。後に行われた当該児童に対する聴取から、所持していたブランケットはSCP-1955-JPがSCP-1955-JP-Aから取り出し提供したものであると証言されました。 > ただ人助けをするだけでなく、出現時の状況によっては臨機応変な対応、空気を読んだ行動もできる優秀なわんこでもある。 例としては、意識不明の者がいれば吠えて助けを呼び、凍える子供がいれば身を寄せて温めてくれるなど。現実の犬にもこうした気配りのできるものはいるが、SCP-1955-JPもその例に漏れずというわけである。 有用かつ無害な為、本来ならそのまま放置・隠蔽してもいいくらいなのだが、そこは財団、異常存在とあればそれが何であれ収容しなくてはならない。 複数の目撃証言をもとに、財団はSCP-1955-JPの捕獲に踏み切ったのだった。 SCP-1955-JPは収容された。 > >&color(red){現在確保されているSCP-1955-JPの様子は、当初目撃者より証言されていた内容・写真記録等と大きく変わり非常に凶暴かつ敵対的です。発見された際の当該実体は全身に重度の熱傷を負っており、表皮は一部が炭化や壊死による組織の脱落、それに伴う創面への感染症を表していました。内部組織・骨格にも損傷と治癒の痕跡がみられるほか、表皮の付着物からは灯油が検出された事などから、&bold(){SCP-1955-JPは人為的に損傷を受けた事が推測されています。}} > 灯油をまんべんなく浴びせられ、生きたまま全身の皮膚を焼かれていた。 骨には折れた形跡、内臓には傷ついた痕があり、まるで鈍器で殴られでもされたようなありさまだった。 &bold(){その状態でなお生きていた。} SCP-1955-JPは、あの名犬であったことを疑うほど、身も心も、痛々しく荒み変わり果てていた。 SCP-1955-JPが捕獲されたのはとある大学生グループによる通報がきっかけだったのだが、端的に言うと彼らが犯人だった。 犬猫や小動物をつかまえては集団で虐待する。件の大学生グループはそうした「遊び」を日常的に行っているらしかった。SCP-1955-JPは、そんな彼らの被害者のひとりとなってしまったのだ。 財団はオブジェクトと自らの存在を隠す秘密組織である。 &bold(){たとえその大学生たちを罰したとて、その記憶を彼らに残すことは許されない。財団の、オブジェクトの存在が世間に知れることなどあってはならないからだ。} 財団は残酷ではないが、冷酷である。否、冷酷でいなければならないのである。 人間を激しく憎むようになってしまったSCP-1955-JPは、今なお財団によって収容されている。 SCP-1955-JPが持つ強力な薬物耐性により麻酔も効かず、そして全身が炭になるほど焼け焦げてなお生きていられる生命力ゆえ、財団も苦痛を味わい続けるSCP-1955-JPをどうすることもできない。 財団の理念「確保・収容・保護」には、「人類を異常存在から守る」という意味と同時に、「異常存在を悪意ある人間から守る」という意味も含むのだが、今回に至っては、財団はその任を果たせなかったことになる。 過ぎてしまった今はもう、ただただ「収容」し続けることでしかSCP-1955-JPを守れないのである。 そのうち、「酩酊街」からの手紙が届くようになった。 回収日: 20██/██/██ >&font(gray){あの子は元気にしていますか?} >&font(gray){みなさんのお役にたてていますか?} >&font(gray){あの子の夢が叶っているなら、私たちはとても嬉しいです。} ……言えない。 >&font(gray){あの子は元気にしていますか?} >&font(gray){幸せに暮らせているでしょうか?} >&font(gray){さいきん返事がこないので、ほんの少しだけ心配です。} 言えない。 今の彼がどうしているか、だなんて。 >&font(gray){あの子はあなたと一緒にいますか?} >&font(gray){お返事くださると幸いです。} 誤魔化してしまおうか。 あるいは、本当のことを打ち明けるべきか。 >&font(gray){今度、そちらにお邪魔します。} >&font(gray){ご迷惑だったらごめんなさい、お土産もたくさんお持ちしますので…} >&font(gray){その時がきたら、よろしくお願いします。} > >&font(gray){酩酊街より 愛をこめて} 知られてしまう。 人間のためにやってきた彼を、その人間が虐げたことが知られてしまう。 もしも酩酊街の人々が今の彼を目にしてしまったらーーー 追記・修正をお願いします。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示} #right(){SCP-1955-JP - やさしい子 by rkondo_001 http://ja.scp-wiki.net/scp-1955-jp} #right(){この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,34) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 合いの手も相まってすごいダメージ受けた 人間よ、只人よ、光の中で生きてくれよ…… -- 名無しさん (2019-04-07 01:02:30) - 酩酊街の人達の手紙がグサグサ来る……仕事サボってる時に親から頑張ってるな的なメールが来た時の後ろめたさを何倍にもしたような… -- 名無しさん (2019-04-07 01:12:22) - 如月工務店ブチキレ案件かな -- 名無しさん (2019-04-07 11:14:23) - 日常的にやってたんなら財団とて似たことやられたら困る故突き出すと思うんだがなぁ 1995jpのことは記憶処理されるけど前科はたんまりだろうしいつぞやの拷問寝具の時とは事情が違う -- 名無しさん (2019-04-07 14:43:57) - 酩酊街にはまったく悪意がないのに、関わった人間のせいでバッドエンド… -- 名無しさん (2019-04-07 21:15:22) - もう万能薬くれてやれよ…… -- 名無しさん (2019-04-08 14:52:59) - ぶっちゃけその大学生共がクソトカゲの餌にされたとして、俺は拍手喝采するね。 -- 名無しさん (2019-04-23 14:51:39) - ↑2 薬剤耐性あるんだし効かないんじゃないかな -- 名無しさん (2019-05-15 19:55:09) - ↑絶望的だな… -- 名無しさん (2019-05-15 19:59:18) - イチかバチか、ミルクチョコレート色のスライムの「くすぐりレスリング」を試してみるか。 -- 名無しさん (2019-07-02 11:56:43) - GOC「本当に破壊しなければならないのは醜い人の心だ」 -- 名無しさん (2019-07-02 12:09:02) - 財団に出来るのは記憶処理した後普通に警察に引き渡して法的処分を与えることぐらいでしょう… -- 名無しさん (2019-09-18 17:54:50) - ほんと救われない......,......,.. -- 名無しさん (2019-10-23 22:49:10) - アノマリーに関わった以上、元の人格消滅するレベルの記憶処理で根本から虐待願望を摘み取られそうだけどね。これが酩酊街由来の無害なオブジェクトだから良かったものの、博士やニッソ由来のオブジェクトだったらとんでもない大惨事になってただろうしアノマリーに関わってしまった要因を放置する程財団は甘くないと思う -- 名無しさん (2019-10-24 04:04:36) - まかせろ! -- SCP-999-JP-J (2019-11-03 15:40:30) - おい!だれかくまのカルロスくんを連れてこい!パッチワークのハートがあるくまだ!あの子なら助けてくれるはずだ!あの子がこんな良い子を見捨てるわけねぇ! --   (2019-12-09 21:05:09) - マジかよ、ンドレッツ・ゲガ最低だな -- 名無しさん (2020-01-04 19:50:39) - 万能ンドレッツ.ゲガ -- 名無しさん (2020-01-05 22:09:26) - ガラスの門番もだが、ただの人間が一番怖い -- 名無しさん (2020-02-08 18:30:24) - これ酩酊街の人が見たら激おこ案件では? -- 名無しさん (2020-02-09 19:15:01) - 考えてみたらここまで連投するのは酩酊街らしくない気もするけどどうなんだろ -- 名無しさん (2020-02-13 04:24:02) - なんか謎復元入ってるな。 -- 名無しさん (2020-03-02 15:34:10) - わんわん(´;ω;`)フ -- 名無しさん (2020-04-02 13:49:54) - ↑×3 -- 名無しさん (2020-05-03 00:30:28) - ミス 良いやつだから、友達多かったんだろう -- 名無しさん (2020-05-03 00:31:06) - なんつーか、子供を丸腰で戦場に立たせて、子供が死んだら「戦争は悪だ」って非難してる感じかな。酩酊街関連を滅茶苦茶嫌ってる人が本家にいるけど、さもありなんって思わせるSCPだな -- 名無しさん (2020-10-27 15:43:19) - 泣けるSCPタグはいらんわ。胸くそなだけ -- 名無しさん (2020-11-08 03:03:37) - ↑×2 いやその批判は流石に無理筋では。高い生命力・各種薬剤投与に対する耐性があるから送り出されたとも見れるんだし。力で負けることを予測できなかったのかとも取れるけど、火を使われたことに関しては、あの優しい呑んべえたちは酒気が濃すぎる空気の中での暮らしが長すぎて火の恐ろしさに思い当たらなかったのだとも考えられるぞ。 -- 名無しさん (2020-11-11 16:04:48) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/04/07 Sun 01:25:24 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center{&font(gray){この子を、そちらにお送りします。} &font(gray){みなさんの元で一緒に暮らし、お役にたつのが夢なのです。} &font(gray){心やさしい子ですから、みなさんのために精一杯 きっとがんばってくれるはずです。} &font(gray){どうか、よろしくお願いします。} &font(gray){酩酊街より 愛をこめて} } SCP-1955-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「[[SCP Foundation]]」に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) の一つ。 メタタイトルは「やさしい子」。 「[[酩酊街>酩酊街(SCP Foundation)]]」出身のオブジェクトのひとりでもある。 オブジェクトクラスはEuclid。 特別収容プロトコルは以下の通り。 > >SCP-1955-JPは小型の複合型発信機を取り付けた上で、内面に緩衝材を設けた標準規格猛獣飼育ケージ内にて管理されます。ケージは防音加工を施した中規模収容コンテナの中心部に設置され、コンテナ内における職員の発話、特に感謝や賞賛に類する表現はその一切が禁じられます。SCP-1955-JPのバイタルサイン並びに身体状況は常時モニタリングし、予期せぬオブジェクトの衰弱に備えてください。オブジェクトの転移事象が発生した際は、発信機からの取得情報と民間人等による各種通報記録の統合から転移先を割り出し、地区配備職員による早急な再確保手順が成されます。 > SCP-1955-JPが何かというと、首に麻のバッグをかけたオスのわんこ。犬型のオブジェクトである。 見かけこそただの犬だが、DNA上ではかつて日本にいた絶滅生物・ニホンオオカミそのものであること、飲まず食わずで排泄もしないのに生存できていること、テレポートする能力を備えていること、非常に強力な生命力と薬剤耐性を持つなど、よくよく見ると異常存在なのには違いない。 先ほど「首に麻のバッグをかけた」と述べたが、SCP-1955-JPは困っている人やトラブルに巻き込まれた人の前に現れ、その麻バッグからドラえもんのごとくその場その場で役立つものをプレゼントし、その人に感謝されたり褒められたりすると何処かへ消え去るという行動パターンを繰り返し取っている。 つまりこいつがすることは基本的に善意の、それも捻りや曲解の一切ない「人助け」である。 > >発生場所: 東京都 ██区 ███公園 > >事案内容: 夜間パトロール中の警察官によって保護された児童の側に、SCP-1955-JPが目撃されました。児童は当時保護者による“躾”として屋外環境に放置されており、発見時のSCP-1955-JPはブランケットを羽織った児童に自らの身体を寄せ、暖める様な仕草をとっていたと報告されています。保護に当たった警察官がSCP-1955-JPの行動を賞賛すると、当該オブジェクトはその場から消失したとされます。 > >付記: 警察組織内での報告を経てその発生が把握された事案の1つです。後に行われた当該児童に対する聴取から、所持していたブランケットはSCP-1955-JPがSCP-1955-JP-Aから取り出し提供したものであると証言されました。 > ただ人助けをするだけでなく、出現時の状況によっては臨機応変な対応、空気を読んだ行動もできる優秀なわんこでもある。 例としては、意識不明の者がいれば吠えて助けを呼び、凍える子供がいれば身を寄せて温めてくれるなど。現実の犬にもこうした気配りのできるものはいるが、SCP-1955-JPもその例に漏れずというわけである。 有用かつ無害な為、本来ならそのまま放置・隠蔽してもいいくらいなのだが、そこは財団、異常存在とあればそれが何であれ収容しなくてはならない。 複数の目撃証言をもとに、財団はSCP-1955-JPの捕獲に踏み切ったのだった。 SCP-1955-JPは収容された。 > >&color(red){現在確保されているSCP-1955-JPの様子は、当初目撃者より証言されていた内容・写真記録等と大きく変わり非常に凶暴かつ敵対的です。発見された際の当該実体は全身に重度の熱傷を負っており、表皮は一部が炭化や壊死による組織の脱落、それに伴う創面への感染症を表していました。内部組織・骨格にも損傷と治癒の痕跡がみられるほか、表皮の付着物からは灯油が検出された事などから、&bold(){SCP-1955-JPは人為的に損傷を受けた事が推測されています。}} > 灯油をまんべんなく浴びせられ、生きたまま全身の皮膚を焼かれていた。 骨には折れた形跡、内臓には傷ついた痕があり、まるで鈍器で殴られでもされたようなありさまだった。 &bold(){その状態でなお生きていた。} SCP-1955-JPは、あの名犬であったことを疑うほど、身も心も、痛々しく荒み変わり果てていた。 SCP-1955-JPが捕獲されたのはとある大学生グループによる通報がきっかけだったのだが、端的に言うと彼らが犯人だった。 犬猫や小動物をつかまえては集団で虐待する。件の大学生グループはそうした「遊び」を日常的に行っているらしかった。SCP-1955-JPは、そんな彼らの被害者のひとりとなってしまったのだ。 財団はオブジェクトと自らの存在を隠す秘密組織である。 &bold(){たとえその大学生たちを罰したとて、その記憶を彼らに残すことは許されない。財団の、オブジェクトの存在が世間に知れることなどあってはならないからだ。} 財団は残酷ではないが、冷酷である。否、冷酷でいなければならないのである。 人間を激しく憎むようになってしまったSCP-1955-JPは、今なお財団によって収容されている。 SCP-1955-JPが持つ強力な薬物耐性により麻酔も効かず、そして全身が炭になるほど焼け焦げてなお生きていられる生命力ゆえ、財団も苦痛を味わい続けるSCP-1955-JPをどうすることもできない。 財団の理念「確保・収容・保護」には、「人類を異常存在から守る」という意味と同時に、「異常存在を悪意ある人間から守る」という意味も含むのだが、今回に至っては、財団はその任を果たせなかったことになる。 過ぎてしまった今はもう、ただただ「収容」し続けることでしかSCP-1955-JPを守れないのである。 そのうち、「酩酊街」からの手紙が届くようになった。 回収日: 20██/██/██ >&font(gray){あの子は元気にしていますか?} >&font(gray){みなさんのお役にたてていますか?} >&font(gray){あの子の夢が叶っているなら、私たちはとても嬉しいです。} ……言えない。 >&font(gray){あの子は元気にしていますか?} >&font(gray){幸せに暮らせているでしょうか?} >&font(gray){さいきん返事がこないので、ほんの少しだけ心配です。} 言えない。 今の彼がどうしているか、だなんて。 >&font(gray){あの子はあなたと一緒にいますか?} >&font(gray){お返事くださると幸いです。} 誤魔化してしまおうか。 あるいは、本当のことを打ち明けるべきか。 >&font(gray){今度、そちらにお邪魔します。} >&font(gray){ご迷惑だったらごめんなさい、お土産もたくさんお持ちしますので…} >&font(gray){その時がきたら、よろしくお願いします。} > >&font(gray){酩酊街より 愛をこめて} 知られてしまう。 人間のためにやってきた彼を、その人間が虐げたことが知られてしまう。 もしも酩酊街の人々が今の彼を目にしてしまったらーーー 追記・修正をお願いします。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示} #right(){SCP-1955-JP - やさしい子 by rkondo_001 http://ja.scp-wiki.net/scp-1955-jp} #right(){この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,35) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 合いの手も相まってすごいダメージ受けた 人間よ、只人よ、光の中で生きてくれよ…… -- 名無しさん (2019-04-07 01:02:30) - 酩酊街の人達の手紙がグサグサ来る……仕事サボってる時に親から頑張ってるな的なメールが来た時の後ろめたさを何倍にもしたような… -- 名無しさん (2019-04-07 01:12:22) - 如月工務店ブチキレ案件かな -- 名無しさん (2019-04-07 11:14:23) - 日常的にやってたんなら財団とて似たことやられたら困る故突き出すと思うんだがなぁ 1995jpのことは記憶処理されるけど前科はたんまりだろうしいつぞやの拷問寝具の時とは事情が違う -- 名無しさん (2019-04-07 14:43:57) - 酩酊街にはまったく悪意がないのに、関わった人間のせいでバッドエンド… -- 名無しさん (2019-04-07 21:15:22) - もう万能薬くれてやれよ…… -- 名無しさん (2019-04-08 14:52:59) - ぶっちゃけその大学生共がクソトカゲの餌にされたとして、俺は拍手喝采するね。 -- 名無しさん (2019-04-23 14:51:39) - ↑2 薬剤耐性あるんだし効かないんじゃないかな -- 名無しさん (2019-05-15 19:55:09) - ↑絶望的だな… -- 名無しさん (2019-05-15 19:59:18) - イチかバチか、ミルクチョコレート色のスライムの「くすぐりレスリング」を試してみるか。 -- 名無しさん (2019-07-02 11:56:43) - GOC「本当に破壊しなければならないのは醜い人の心だ」 -- 名無しさん (2019-07-02 12:09:02) - 財団に出来るのは記憶処理した後普通に警察に引き渡して法的処分を与えることぐらいでしょう… -- 名無しさん (2019-09-18 17:54:50) - ほんと救われない......,......,.. -- 名無しさん (2019-10-23 22:49:10) - アノマリーに関わった以上、元の人格消滅するレベルの記憶処理で根本から虐待願望を摘み取られそうだけどね。これが酩酊街由来の無害なオブジェクトだから良かったものの、博士やニッソ由来のオブジェクトだったらとんでもない大惨事になってただろうしアノマリーに関わってしまった要因を放置する程財団は甘くないと思う -- 名無しさん (2019-10-24 04:04:36) - まかせろ! -- SCP-999-JP-J (2019-11-03 15:40:30) - おい!だれかくまのカルロスくんを連れてこい!パッチワークのハートがあるくまだ!あの子なら助けてくれるはずだ!あの子がこんな良い子を見捨てるわけねぇ! --   (2019-12-09 21:05:09) - マジかよ、ンドレッツ・ゲガ最低だな -- 名無しさん (2020-01-04 19:50:39) - 万能ンドレッツ.ゲガ -- 名無しさん (2020-01-05 22:09:26) - ガラスの門番もだが、ただの人間が一番怖い -- 名無しさん (2020-02-08 18:30:24) - これ酩酊街の人が見たら激おこ案件では? -- 名無しさん (2020-02-09 19:15:01) - 考えてみたらここまで連投するのは酩酊街らしくない気もするけどどうなんだろ -- 名無しさん (2020-02-13 04:24:02) - なんか謎復元入ってるな。 -- 名無しさん (2020-03-02 15:34:10) - わんわん(´;ω;`)フ -- 名無しさん (2020-04-02 13:49:54) - ↑×3 -- 名無しさん (2020-05-03 00:30:28) - ミス 良いやつだから、友達多かったんだろう -- 名無しさん (2020-05-03 00:31:06) - なんつーか、子供を丸腰で戦場に立たせて、子供が死んだら「戦争は悪だ」って非難してる感じかな。酩酊街関連を滅茶苦茶嫌ってる人が本家にいるけど、さもありなんって思わせるSCPだな -- 名無しさん (2020-10-27 15:43:19) - 泣けるSCPタグはいらんわ。胸くそなだけ -- 名無しさん (2020-11-08 03:03:37) - ↑×2 いやその批判は流石に無理筋では。高い生命力・各種薬剤投与に対する耐性があるから送り出されたとも見れるんだし。力で負けることを予測できなかったのかとも取れるけど、火を使われたことに関しては、あの優しい呑んべえたちは酒気が濃すぎる空気の中での暮らしが長すぎて火の恐ろしさに思い当たらなかったのだとも考えられるぞ。 -- 名無しさん (2020-11-11 16:04:48) #comment #areaedit(end) }

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