いじめるヤバイ奴

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&font(#6495ED){登録日}:2021/5/15(日) 17:56: &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約28分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『いじめるヤバイ奴』とは『マガジンポケット』(略称『マガポケ』)で連載中の漫画である。 作者は中村なん。 *【概要】 一風変わった「いじめ」を題材とする漫画。 ジャンルは『マガポケ』によると「ホラー・ミステリー・サスペンス」である。 『マガポケ』の公式ツイッターが宣伝のため他の連載作品同様に本作の第1話の画像をツイートしたところ、たちまち炎上しアカウントがBANされかけたという逸話を持つ。炎上については『マガポケ』の編集も想定外であったらしく、WEB連載作品なのにWEBで宣伝しにくいという状況に陥っている。 そんな問題だらけの胸糞いじめ漫画だと思われていたのだが…。 *【あらすじ】 (『マガポケ』よりそのまま引用) 【ただの“いじめ”ではありません。】仲島は、クラスで「いじめっ子」として君臨していた。いじめの対象は儚げな女の子・白咲さん。暴虐の限りを尽くし、毎日のように彼女はいたぶられた。その状態をクラスの皆は見て見ぬふり。止めようものなら、次は自分が標的になってしまうから。憑りつかれた様に「いじめ」を行う仲島。その様子は明らかに何かが狂っていた。なぜ、彼は蛮行に及ぶのか。その実態は恐るべきものだった― *【登場人物】 ・仲島達也 クラスに君臨する恐怖のいじめっ子。 高校入学直後から同級生の白咲に対して毎日のように凄惨ないじめを行っている。 白咲以外の同級生に対しては、自分が次の標的になるかもしれないという思いを与え、また一部のいじめに加担させることによって、自分に逆らわせずいじめが明るみにならないよう恐怖支配を行っている。加えて担任教師の弱みも握っており、いじめ隠しを徹底している。 常人には理解できないほどの鬼気迫る覚悟を持っていじめを行うが…。 ・白咲花 仲島のいじめられっ子。 どこか儚げな雰囲気のある少女。入学当初は目を引くほど綺麗な黒髪であったが、仲島のいじめが始まってすぐに真っ白な髪となってしまった。 毎日のように仲島から残酷ないじめを受けており、他の同級生や担任はその状態を黙認しており孤独なまま苦しめられているが…。 ・田中浩太 仲島と白咲の同級生の中で、唯一いじめを止めようと動いた正義感の強い少年。 クラスの誰もがいじめを黙認している状態が正常でないと思いながらも、仲島への恐怖から表向きはいじめに同調していた。せめて仲島のいない場では白咲に優しい言葉でもかけようと考えたが、それはただの偽善であり自分が楽になりたいだけだと自覚する。その後は仲島のいじめを止めようと奮闘するが…。 #openclose(show=真実){ クラスで行われるいじめの真実、それはいじめられっ子の白咲がいじめっ子である白咲にいじめを強要していたのだ。 白咲は痛みや恐怖のない中途半端ないじめを許さず、そのようないじめがあれば仲島にきつい制裁を加えていた。ましてやいじめを少しでもやめようとすれば、極めて残虐な仕打ちをする。 白咲の思惑は一体何なのか?仲島はこの恐ろしい異常な状況から逃れられるのか? 歪つで狂った悲劇の結末や如何に―? } おらWiki篭りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 恐怖の追記・修正ショー始めんぞぉぉぉぉぉぉ! ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- *【改めて概要】 既に述べたようにこの作品は一風変わった「いじめ」を題材とした漫画である。 それも単純にいじめられている側の視点に立つものではなく、加害者になる、つまりいじめさせられる側の視点から描いた独特なものである。『マガポケ』の作品紹介でも「ただの”いじめ”ではありません。必ず最後まで読んでください。」と記載されているが、本編冒頭や各種宣伝を見る限り、時折漫画のWEB広告で見かける「○○に見えて実は…、」という類の作品のように見える。 その認識は間違っていない。間違ってはいないが、次元が違う。 実際序盤(コミックス2巻辺りまで)は、そのような展開が続く。しかし修学旅行編(コミックス3巻から4巻)から雲行きが怪しくなる。(前から片鱗はあったが)いじめなどの中にところどころ謎の薀蓄の数々が現れ、シリアスな意味というよりはある種ギャグのような意味でヤバイ奴が続々と登場し、変身・洗脳・愛の力などを武器に戦う最早異能力バトルと呼んでも過言ではない戦いが巻き起こるなど、一体どういうジャンルの漫画なのかさっぱりわからない状況になっている。 本作における「いじめ」は「いじめバトル」という概念が登場することもあってか、「ホビー漫画やアニメのホビーの部分をいじめに変えたもの」だとか、「ジョジョで言うスタンドに言い換えられる」だとか評する声もあり、本作を読めば読むほどいじめとは何なのか分からなくなる可能性が高い。しかし本作は決して「いじめ」を軽んじている訳ではなく、むしろ「いじめ」を考えるきっかけとなるよう工夫された作品である。「いじめをしてはいけない」ということを大きく標榜する作品ではないが、全編を通して「いじめが悪」という視点から一貫して描かれており、その点はいじめなどの悪事を行った者のほとんどに後にきっちり落とし前がつけられていることからもわかる。 タイトルや扱っている題材、また序盤の展開の影響もあり一見イロモノのように見える本作であるが、その実「友情・努力・勝利」を地で行く少年バトル漫画の王道を歩んでいる作品である。ただしその味付けが極めて独特な変わったものであることは否定できないし、どこまでいっても「いじめ」という題材が多くの人に拒否反応を持たせることも否定できない。それは「いじめバトル」の点を前面に出した新しいプロモツイートがマガジン史上最速で停止されたことからも窺えるだろう。 長々と概要を書いてしまったが、最後に本作を説明する上で「いじめるヤバイ奴」というタイトルがまさに過不足なく最適な表現となっていることを記してこの節を締めくくりたい。 *【登場人物】 ・仲島達也 本作の主人公。表の顔はクラスに君臨する恐怖のいじめっ子であるが、本当は白咲によっていじめを強制させられている。 本当はいじめのような非道な行為を好まぬ優しい人物であり、いじめを行うのにも強いストレスを感じている。しかし白咲の強烈なお仕置から逃れるため、文字通り命がけの、生半可ではない壮絶な覚悟のもとにいじめを行っている。 いじめっ子になる前の中学時代はバスケの得意なクラスの人気者であった。学業の成績については不明だが、後述のいじめ予習のための勉強への熱心な姿勢などから勉強が苦手であるようには見えず、またかなり根気もあるようである。加えて頭の回転はかなり速く、物事を進めるうえで長期と短期双方の視点で計画を立て、それを実行する高い能力を持つ。さらに不測の事態への対応力や土壇場での決断力、時に自身の危険も顧みない胆力もあるなど、いじめっ子である部分を除けば極めて優秀な人物である。肉体的、精神的なタフさも持ち合わせておりある意味完璧超人。 白咲いじめは毎日、授業時間以外のほとんど全ての時間行っており、いじめが単調なものとならないよう毎回趣向を凝らしている。休日もいじめの準備や予習復習にあてられており、学校の外で白咲と出くわした場合ほぼ必ずいじめを行わされることになる。いじめが十分でないときのお仕置きや、業務連絡のために放課後白咲家に赴くこともあり、生活のほぼすべてを白咲に支配されていると言って過言ではない。 その他、同級生を恐怖で支配する・担任の援交現場の写真を使い担任を脅す・各教員の性格を把握する・いじめを行いやすい場所と行いにくい場所を判別する校内地図を作成するなど、いじめを滞りなく行えるよう徹底している。 本編序盤はいじめに躊躇いがあり、ことあるごとに白咲のお仕置きを受け続けながらも生きるためにただ彼女の指示に従っていた。一度田中の行動を契機に白咲打倒を目論むも、白咲の恐ろしさを再認識するだけの結果となり、以後二学期が始まるまで白咲の従順ないじめっ子奴隷として活動しそれを平穏な日常と感じるようになる。 二学期は開始早々本物のいじめっ子加藤の転校で環境が激変し、ついに精神的な限界がきたときに青山と出会う。当初はあまりにも都合のいい状況であったことや青山の常軌を逸した発言から疑念を抱くも、最終的には青山を信用し彼女を何とか心の支えとして日常を送る。 その後京都修学旅行三泊四日の間四六時中白咲をいじめなければならなくなるが、青山との相談の末にこの機会を利用して逆に白咲を罠にかけ社会的に制裁する計画を練る。事前にしおりを作成し、下見のため前日に日帰りで京都へ行くなど、周到に準備を重ねたうえで修学旅行に臨む。旅行二日目の途中までは順調に計画が進むも、裏で白咲殺害を企てていた青山、白咲いじめに黒幕がいるという仮説に辿り着いた加藤、新撰組に触れ覚醒した田中の行動により計画が狂い始める。 さらに最終日である三日目には他のクラスでいじめがあることが判明した結果、世間体を気にする教員の見回りが強化され、いじめがまともに行えなず白咲打倒の計画も進まない状況に陥る。そこで見回り強化を止めるため他クラスのいじめっ子を特定しようと考え、いじめっ子ゆえにいじめっ子の心理を読める「いじめっ子探偵」として活動する。昼休みまでにいじめられているのが緑田であり、さらにいじめの主犯が早川であることを見抜き、「恐怖のいじめショー」も駆使してなんとかいじめを解決する。 その後最終日の夜、青山との共謀が白咲にバレそうになったこともあり、ついに白咲にいじめをやめると宣言。お仕置きからも逃走するが、その途中自分と青山への仕返しを目論む加藤に捕まりいじめを受ける。有刺鉄線の檻のに囚われ逃げられない中、さらに白咲までもが現れ絶望的な状況に陥る。諦めかけたその時、白咲が加藤にいじめの真実を明かし、さらに自分のいじめっ子をいじめたことのお仕置きをするという予想外の展開となる。その後白咲から「いじめっ子をやめないこと」を散々誓わされることになるが、お仕置き自体はそれで終わり再び学校での日常が始まる。 修学旅行での白咲を打倒する計画は完全に失敗に終わり、状況は一切好転しなかったが、白咲に対する見方や関係が少し変化し始める。また白咲の思考が全く読めなかった以前と異なり、白咲の怒り度合を見抜いたり、白咲と言葉なしに意思疎通(要はテレパシー)が可能になったりしている。 修学旅行後は学校の方針もあって白咲とともに文化祭実行委員を務めることになるが、白咲と別の班になったことでいじめを行いにくくなる。加えて同じ班となった緑田が再びいじめられ、完全に心が壊れていることを知り緑田からも目が離せなくなる。その結果、修学旅行でのいじめ発覚で学校がいじめに対して神経質になっているという状況の中で、文化祭準備とともに「白咲いじめ」と「緑田守り」という二つの行動を同時にこなさなければならなくなってしまう。 そんな折に文化祭でのミスターコン出場の推薦を受けるが、廃人と化した加藤からそれがいじめ集団である生徒会の罠であるということを教えられる。白咲いじめを告発されたくないという自分と田中を助けたいという加藤との利害が一致したことで、ともに生徒会を倒す決意をする。生徒会を倒す計画は途中まで順調に進み、田中と一時休戦して同盟を結ぶまで至るが、白咲学校を休みいじめが解放された時の油断から窮地に陥る。 だが文化祭当日、加藤の作戦と前日に仕込んだ自分の作戦により、生徒会は倒せずとも引き分けに辛うじて追い込む。その後は緑田、青山、白咲の行動により期せずして生徒会のいじめが世間に露呈し、生徒会を倒すことに成功する。 文化祭後も白咲いじめのある変わらぬ日常が再び始まるが、矢場高が場井高に吸収合併されたことによっていじめ環境に再び大きな変化が訪れる。生徒会の主導によって学校全体でいじめが行われている場井高の実態を知ると、それを阻止したい会長と黒宮の依頼を受ける。当初は乗り気でなかったが、生徒会役員には一人一室専用の執務室が与えられるという情報から白咲いじめに利用できると考え、立候補を決意する。 そのため白咲いじめとともに選挙活動に勤しむことになるが、白咲からは毎日最低一時間いじめを行うことと後援会に参加させることを条件に許可される。白咲を後援会に加える際、黒宮が白咲と同じ中学であることと何らかの事件があったことを知り、また白咲から新たに黒宮にいじめのことを内緒にするというルールを告げられる。 選挙で現生徒会長の徳光を倒すために矢場高生の票すべてと場井高生の票の一部が必要となる中、前回の選挙結果から徳光を支持していない場井高生がそれほど少なくないことに気づくと、反徳光票の受け皿となるべく自分の影響力を示すため、全候補者の賛成のもと中間選挙を行うことを考える。徳光を含めた各候補者の説得および様子を見ることには何とか成功し、中間選挙が行われることが決定する。 中間選挙は僅差で徳光に勝る一位という予期せぬ結果となり、徳光陣営が他の候補者の後援者を襲うなどの事件が起きながらも、勝利をほぼ確信し油断してしまう。しかし投票日直前になり、徳光陣営が約100人の元矢場高生をいじめて投票できないよう欠席に追い込んでいたことが判明。さらに中間選挙の結果も徳光が自分を油断させるために徳光票の一部が仲島票になるよう指示していたことが分かり、完全に追い詰められる。半ば諦めの気持ちになりかけるが、泡沫候補であった宮内・小杉から徳光を倒し青春を取り戻したいという強い願いのもと票を託されたことで、選挙への思いを新たにする。 投票日当日、最終演説で白咲の「恐怖のいじめショー」を行うことで場井高生に根付く徳光の洗脳を上書きしようとするも、直後の徳光の最終演説によって失敗に終わる。その後いじめ撲滅を願う吹石の提案により、残された最後の手段として開票作業終了前に吹石票を仲島票に譲渡する手続きを行うことになる。選挙管理委員室に向かう途中で徳光陣営から様々な妨害を受けるが、何とか吹石の手続きを完了させ票を譲渡される。しかし最終的には、打倒徳光を願い、いじめを止める活動をずっと続けていた田中の支持者が一定数いると信じて、さらに自身の票を田中に譲渡する。これにより自分が会長となることは叶わなかったものの、徳光を倒すことには成功する。 田中が生徒会長となり校内のいじめがほとんどなくなってからも、新撰組の一員である加藤の協力によって一応問題なく白咲いじめをこなしていたが、十二月に入ってからは改めていじめをやめる決意を固める。ただし以前のように白咲を倒すという考えではなく、白咲と対話したうえでいじめをやめるという考えになっており、その準備のため白咲の過去について秘かに調べ始める。 ・白咲花 本作のヒロインにして仲島のいじめられっ子。その正体は仲島にいじめを強制させている黒幕。 本作のもう一人の主人公とも呼べる人物であり、各章の敵にとどめを刺す役割も持っている。 名字に色がついているヒロインその1。 真っ白な髪が特徴的な儚げな雰囲気のある少女。高校入学当初は目を引くような黒髪であった。睫毛が長くいわゆるパンダ目のような目をしている。 毎日学校などで仲島の壮絶ないじめを受けているが、実際のところは仲島にいじめを強要しており、気に入らないことがあれば仲島に強烈なお仕置きを加えている。痛みや恐怖のあるいじめを求めており、中途半端ないじめやいじめの際の不手際は一切許さない。また定期的にいじめが行われるよう予めスケジュールを組んでおり、いじめが行われない時間が長引くと怒りがたまりお仕置きを加えることもある。お仕置きは基本的に窓がマジックミラーとなっている自宅の専用の部屋で行っており、事前に金属探知機を使うなど抜け目なく行うが、稀に自宅以外の場所で行うこともある。お仕置きではアイスピックを指すことが多いが、時に自分がされるはずのいじめを仲島に行うこともある。要求するいじめはどれも凄惨なものであり、仲島などほかの人物が受けた場合当然強い苦しみを覚えるものであるが、そのようないじめをむしろ快楽として悦んでいる節がある。また仲島が直接的な暴力を嫌うという理由もあるが、単に肉体を痛めつけるいじめだけでなく、性的ないじめや体を汚されるいじめなど自身の尊厳が踏みにじられるようないじめも好んでいる。 既刊11巻現在、仲島にこのようないじめを強要している理由は一切明らかになっていない。仲島は白咲の過去にその理由が隠されていると考えているが、現在のいじめとの関係は特に判明していない。青山は白咲が仲島に好意を抱いているからいじめさせていると考えているが、その点についても不明。しかし不快であるという理由から仲島以外が自分をいじめることを許さず、また仲島が自分以外をいじめることも許していないうえに、仲島を死ぬまで自分のいじめっ子であると誓わせるころから何らかの独占欲のようなものがあることは確かであり、仲島と仲良くする青山に嫉妬のようなものを見せたこともある。さらに中学時代の親友である矢野にはいじめを強要していることを伏せたうえで、仲島について「クラスの中心人物ですごく優しくて私の言うことは何でも聞いてくれて私のために一生懸命尽くしてくれる男」と語っている。また、休日でも仲島と遭遇すればいじめをさせ、仲島のSNSを特定し、仲島がバイトを始めた際にはすぐにバイト先に現れいじめを行わせるなど、仲島の生活をほとんど支配している。 家は大きな豪邸であるが、一人で暮らしているらしく、家族構成などは一切不明。家事能力はほとんどなく、リンゴの皮むきをまともにできず仲島への心からのもてなしとしてカップ麺を出す程度には料理も苦手。ちなみに勉強ができるのかどうかよく分かっていないが、数学は少し苦手であるらしい。その他の多くの分野に関しては並外れた技術を持ち合わせており、特に戦闘能力は異次元の領域にある。パワーもスピードも桁外れのものであり、どこから取り出したのか分からない無数のアイスピックとペンチを主な武器として使って戦う。単純な強さの外に相手を痛めつける方法を熟知し、また自身が痛めつけられることは苦にしないという点も圧倒的である。さらに状況判断能力や先を読む力に長けており、物理的な戦闘だけでなく頭脳戦にも優れていて隙がない。加えて周囲の人間や動物に寒気を覚えさせるほどの凄まじい威圧感も出せるが、普段は高い演技力によりか弱いいじめられっ子としての姿を演じ、自分の正体を隠している。その他祭りの射撃で景品をすべて一発で撃ち抜く、金魚掬いでポイに一度も穴をあけず全ての金魚を掬うなどの妙な技術を会得している。 いじめの関わらない部分ではどこかぼんやりとしたマイベースな部分があり、基本的に無口である。中学時代から胸は小さかったが男子から人気であったらしいが、その点は特に意に介していなかったらしい。また中学時代は部活に入らず習い事を多くしており、親友の矢野や西山意外とはあまり交流がなかったらしい。ちなみに仲島曰く声は可愛らしいらしい。 ・田中浩太 仲島の同級生。強い正義感の持ち主であり、クラス内で唯一仲島のいじめを止めようとしている人物。 当初は仲島への恐怖心から他の同級生とともにいじめに同調していたが、1話中盤から奮起し、いじめを止める活動を始めた。しかし白咲家を訪れた際に(もとは仲島が白咲の正体を露見させるために田中を誘導した)仲島が白咲の歯を抜くといういじめを見せられてからは、仲島といじめに強い恐怖心を抱き、いじめが起こるたびに一人トイレに隠れ震えるようになってしまう。 これで自分の正義が完全に死んだと思っていたが、京都修学旅行で訪れた新撰組展を契機に正義感が甦り、自らを新撰組と称して自分の正義を貫く決意を新たにする。早速仲島の白咲いじめを止めようとするも、青山の妨害を受けて失敗する。その後加藤から仲島のいじめを止めるための協力を要請され、互いに真意を理解していないまま要請を受け入れる。ところが白咲いじめの阻止にも加藤の計画の成就にも役に立たなかったうえに、修学旅行最終日は熱で寝込み携帯電話を破壊されるなど損な役回りとなる。しかし最後には、白咲のお仕置きを受けて廃人同然となり、山に独り取り残されていた加藤を救い、彼と本物の友情を築き始め、新撰組を立ち上げる。 修学旅行後はまともに学校生活を送れなくなっていた加藤の補助を行いながら、いじめを見つけたらそれを止める毎日を送っていた。そんな折に生徒会副会長の如月がいじめを止めている場面に遭遇し、彼に仲島のいじめを止めるための協力を要請する。生徒会は仲島のいじめを告発することを請け負うが、一方で自分を新たないじめ奴隷の標的とされてしまう。いじめ集団としての生徒会の本性を見抜いた加藤からその点について忠告を受けるが、当初はそれを信用していなかった。その後加藤に生徒会のいじめ動画を見せられてからは彼を疑ったことを謝罪し、加藤の説得により仲島と一時的に同盟を結ぶことになる。生徒会打倒においてもあまり役に立つことはなく、さらに加藤と衝突しその関係を悪化させてしまうが、しばらくしてから思い直し、岩瀬のいじめを受けていた加藤を助けに現れ仲直りする。結局岩瀬に一撃で気絶させられてしまうものの、加藤の覚醒および後の岩瀬の改心に繋がることとなる。 文化祭が終わり矢場高が場井高に吸収合併されてからは、場井高のいじめをなくし引いては仲島のいじめを止めるために新生徒会長選挙に立候補する。しかし立候補時の演説が新撰組の比喩を用いた変わったものであったために中間選挙ではぶっちぎりの最下位得票数となる。そんな中選挙活動としては正しいことをすれば自ずと結果が出るという考えから、本人にとって特別な何かをすることはなく、加藤と新たに新選組に加わった岩瀬とともに校内でのいじめを止めて回る活動を感謝されずとも続ける。投票日当日は新撰組の法被を着て強い意気込みで臨み、普段と同様にいじめを止めるための見回りを行う。その際徳光陣営の薬師丸に囚われ最終演説直前にいじめ調教されそうになるも、岩瀬と完全に覚醒した加藤によって救われる。その後最終演説にて徳光の推進するいじめを全否定し、学校からいじめを撲滅するための存在として自分たち新撰組を掲げる。日々の見回りや最終演説の姿は徳光に洗脳された場井高生の一部にも届いており、田中の言動を理想論と捉えていた仲島の心も動かすことになる。最終的には田中の正義が場井高生の心にも届いていたと信じた仲島から票を譲渡されたことで、矢場井高校の新生徒会長に就任する。 慣れない部分もありつつ加藤や岩瀬とともに生徒会の活動を頑張っており、徐々に増えつつある新撰組とともに校内のいじめを減らしほとんどいじめのない学校へと変えつつある。 ・加藤雄介 二学期より仲島のクラスに転校してきた少年。 長身で体格の良いイケメンだが、その正体は本物のいじめっ子である。家族構成などは不明で、高層マンションの一室に住んでいる。一学期は海外にいたらしい。 いじめを強者にのみ許された行為と考え、自身の手でいじめの対象を壊すことに至上の快感を覚えていた。作中でも屈指のパワーとスピードの持ち主であり、それによって一方的に相手を嬲るようないじめを行っていた。また単純な腕力だけでなく頭脳も優れているほか、いじめっ子としての感覚によりいじめっ子とそうでない人間を見抜くことができる。 いじめは必ず単独で行っており、これは先のいじめは強者のみの特権という考えの外に、昔から集団行動が苦手で1人遊びが好きであったため孤立していたことも理由となっている。特に中学時代に同級生を自殺に追い込んだという根も葉もない噂が広まってからは完全に人が寄り付かなくなっていた。 転校して早々仲島の白咲いじめに対し、いじめは自分が行うものであることを宣言する。仲島のいじめを妨害して自分一人で白咲をいじめ始めるが、仲島の仕掛けた「いじめバトル」に敗れたことで白咲いじめの主導権を渡すことになる。その一方でいじめっ子としての直感から仲島が本当はいじめっ子でないことを見抜いており、「いじめバトル」でのストレス解消も兼ねて仲島がにせのいじめっ子であることを暴いたうえで徹底的にいじめることを決める。その後白咲から仲島について芳しい情報が得られなかったことから、逆に「仲島は白咲以外をいじめない」という仮説に辿り着き、翌日仮説の検証のため同じクラスの別の女子を仲島にいじめさせようとする。しかし予期せぬ白咲の介入もあったことで仲島の正体は暴けず追及を一旦保留とする。 修学旅行直前に「白咲いじめには黒幕が存在する」という仮説に辿り着き、修学旅行でその黒幕の正体を暴き仲島ともども徹底的に仕返しをすることを決意する。また、自分が転校する前に仲島のいじめを止めようとしていたがある日を境にそれを突然やめたという田中も、自分と同様に黒幕の存在に気付いたと勘違いし、修学旅行中に彼と協力関係を結ぶ。その際田中の発言から白咲いじめの黒幕は青山であるという疑いを持ち始める、そして修学旅行二日目の夜の山中で白咲を殺そうとしていた青山と激突するが、彼女の挑発に激昂した隙を突かれ崖から突き落とされてしまう。崖下の川と台風によって倒れていた大木により九死に一生を得て、白咲に崖から突き落とされていた青山と再び激突するも、互いに体力の限界が来ていたために一時休戦。その際青山が仲島を深く愛していることは理解し、青山の目の前で愛する仲島を徹底的にいじめることを楽しみにする。 翌日の修学旅行最終日には仮病で全行程をさぼり、山中に仲島を閉じ込めるための有刺鉄線の檻を作り上げる。その夜白咲から逃げていた仲島を捕え、青山を携帯電話で呼び出したうえで、青山の苦しむ顔を見るために仲島をいじめ始める。完全に狂ったように仲島へのいじめを続けるが、仲島を追っていた白咲が有刺鉄線の檻に侵入したことでいじめを妨害される。そこでようやく白咲がいじめの黒幕であったことを知り、改めて白咲に仕返しをしようとするも、仲島をいじめたことを許さない白咲には手も足も出ず敗れる。その後白咲の壮絶なお仕置きを受けた結果、髪は真っ白になり顔からはすっかり生気が抜けまともに手足も動かせない廃人同然の状態となり、二度といじめをしないことと白咲の秘密について他言しないことを誓わされる。白咲と仲島が去ってからはいじめられる弱者の気持ちを思い知り、また自分が孤独であったということを深く認識することになるが、自分が一度利用しようとした田中に救われることになり、田中と本当の友情を築き始める。 その後は無骨な木の棒を杖にして歩くようになり、またまともに文字も書けず授業にも支障をきたすようになった。加えて白咲への強い恐怖心により白咲と同じ空間にいると震えが止まらず、また白咲への悪態もつけないほどの状態となった。田中の支えにより何とか学校生活を続けるが、その田中が仲島のいじめを止めるために如月たち生徒会の協力を得ようとした際、いじめっ子の勘により如月を怪しみ、生徒会の正体がいじめ集団であり田中を新たないじめ奴隷の標的にしたことを知る。そのことを田中に忠告するも聞き入れられず、廃人である自分だけではどうしようもないために、生徒会の標的となっていた仲島に生徒会の真実を話し、生徒会を倒し田中を救う助けをしてほしいと懇願する。 以後仲島とも徐々に距離を縮めるようになり、仲島と田中の間を取り持つ役割を果たす。その後仲島の油断によって文化祭までに生徒会を倒す手立ては失われるものの、せめて引き分けにまで持ち込むために廃人の身ながら文化祭当日に生徒会に単身挑む決意をする。その直前田中と口論になり、「新撰組を辞める」とまで言ってしまい関係が悪化するが、生徒会の岩瀬によるいじめを受けていたところに田中が駆けつける。田中は岩瀬の一撃で気絶させられてしまい自分の無力感に苛まれる中、心の中の過去の自分との対話の末に覚醒。一時的にかつての姿に変身し力を使えるようになる。その力によって岩瀬を圧倒するも、急激な肉体への負荷により動けなくなり戦線離脱。突然現れた白咲に状況を説明し、仲島の命運を託す。 文化祭が終わり矢場高が場井高に吸収合併されてからも仲島との交流は続いている。廃人状態は変わらないものの徐々にまともに動けるようにはなっており、自分にもできることを前向きに行い、リハビリも兼ねて始めたファミレスのバイトではその頑張る姿が店員や客に評価され昇給するまでに至っている。また、訓練により五分だけかつての姿に変身できるようにもなったが、肉体への負荷が激しく一度変身すると三日は変身できない状態となる。ちなみに変身解除するとどこからともなく木の杖が現れる。 田中が生徒会長選挙に立候補した際は新撰組として田中の後援者になり、田中のいじめを止めるための見回りに同行する毎日を送る。また本当の強さを知るため新撰組に入りたいという岩瀬のことをあっさり許し、田中ともども快く受け入れており、仲間という概念を持つことが強さに繋がると語っている。 投票日当日には徳光陣営の薬師丸に拉致された田中に代わり、最終演説の順番決めのくじを引く。その後田中を狙う薬師丸に苦戦する岩瀬と遭遇し、岩瀬が田中を連れて逃げられるように自ら囮になろうとするが、仲間を両方見捨てられないという岩瀬によって田中とともに倉庫に閉じ込められてしまう。危うく全滅しかねない状況となるが、岩瀬が薬師丸の猛攻を耐え抜いたことで、再び変身できるようになりかつての姿となって倉庫の扉を蹴破り薬師丸と激突。戦闘の五分間でついに完全にかつての力を取り戻し、薬師丸を撃破する。自分の身体を自由に動かせるようになり晴れて白咲の呪縛からも解放されたと喜び勇み、田中とともに最終演説に向かうが、白咲を目の前にして完全に馴染んだはずの変身が強制的に解除されてしまい、最終演説ではその力を発揮できなかった。最終演説終了後は岩瀬とも合流し、廃人状態でもいつものように田中の見回りに同行する。 田中が新生徒会長に就任してからは新生徒副会長に就任し、慣れない部分もありつつ仲間とともに頑張っている。新撰組のいじめ撲滅活動にも積極的であるが、一方で仲島と内通して白咲いじめが滞りなく行えるように協力している。 ・青山紗季 仲島の同級生で長い黒髪と大きな胸が特徴の美少女。仲島を自分の運命の人であると考え、彼の妻を自称している。 上衣の裾が太腿辺りまであり、短パンやスカートを穿いてないように見える格好であることが多く、また横髪を胸の谷間に入れていることが多い。 一見すると特に変わったところのない普通の少女だが、実際のところ自分の関心がない事柄には恐ろしく無頓着で自分の目的を優先し、その障害となるものを排除するためならば殺人も躊躇しない、少し狂った部分がある。 また友情はこの世で一番くだらないものであり、自分は愛だけが欲しいという独特な考えを持っているほか、仲島以外の同級生をクソ呼ばわりし、仲島以外の男は全員最低野郎だと考えている。 偶然学校の屋上で仲島と白咲の会話を聞いたことで、白咲いじめの真相を知り、また仲島を自分の運命の人であると判断した。以後自分と仲島が幸せに結ばれるために白咲を仲島と二人だけで排除しようと企む。 家事能力が極めて高く、料理の腕前もかなりのもの。仲島の良き伴侶となれるように毎日花嫁修業を欠かさず、日々様々な技術を磨いている。戦闘能力も極めて高く、作中でもトップクラスの実力者。野蛮であるからという理由で格闘技や武術の経験こそないものの、見様見真似で武術の奥義を繰り出せるなど天性の才能の持ち主である。 普段は一人で活動していることが多く、誰もいない屋上や木の上で本を読んでいることもある。家族構成は不明だが、作中の描写を見る限り一人暮らしである可能性が高い。自室には大量の仲島の写真が貼ってあり、毎朝写真の仲島に挨拶したりキスしたりしている。 仲島と初めて出会った際には二人で白咲を殺そうと提案したが、仲島が殺しをよしとしなかったため二度目に会った際殺すことを否定しており以後仲島の前では本性を隠している。そのため仲島からは家庭的なか弱い女の子だと思われている。その後仲島をたびたび自宅に招いて盛大にもてなしており、いじめで蝕まれていた仲島の心を支えていた。他にも仲島のために弁当を作る、仲島の自宅に訪れ仲島の母から料理を教わる、休日に温泉宿に一緒に行くなど積極的に仲島との距離を縮めようとしている。一方で頬にキスはおろか間接キスさえできていないなど妙に奥手な部分がある。 修学旅行に際して仲島に白咲を倒す絶好の機会であると提案し、仲島とともに事前に綿密な計画を練るが、その裏で白咲を殺害する計画を単独で練る。仲島の計画を密かに手伝いながら、二日目の夜についに白咲を事故に見せかけて崖から突き落として殺そうとする。しかし自分を白咲いじめの黒幕と疑う加藤の攻撃により計画が狂う。うまく隙をついて加藤を崖から突き落とすことに成功するが、白咲に彼女を殺そうとしていたことがばれてしまい、自分も崖から突き落とされてしまう。加藤ともども九死に一生を得ており改めて白咲殺害を企てるが、完全に蚊帳の外となってしまう。加藤から仲島を捕えたという連絡を受け、仲島を助けるためそこに向かうが、先に白咲が加藤を屈服させ仲島を助けていた光景を目撃。この失敗で一度は自殺を考えるも、失敗を糧として仲島の良い奥さんになることを決意。また仲島を助けた白咲に対して借りを感じ、白咲の正体が他の同級生に露見しそうになるのを阻止している。 修学旅行後も花嫁修業に勤しんでおり、本で得た知識により良妻は夫を陰で支えるものと考え始める。仲島が生徒会を倒そうとしていることを知った際もその考えのもとに行動する。その後仲島が文化祭でミスターコンに出場することを知ると、文化祭実行委員の推薦もあってミスコンに参加することを決める。文化祭の日が仲島の誕生日であったことから、ミスター矢場高となった仲島の誕生日をミス矢場高となって祝うという計画を立てる。見事ミスコンに優勝するも、生徒会による仲島のいじめの告発によってその計画は失敗。計画を台無しにした生徒会に怒りをぶつけ壊滅状態に追い込み、期せずして仲島の窮地を救う。 矢場高が場井高に吸収合併されたことによる生徒会長選挙では、当初仲島の後援者になろうと考えていたが、吹石の口車に乗せられ、仲島が自分と過ごす時間が減ってしまうことを恐れ吹石陣営につく。 追記・修正のほどよろしくお願いします #include(テンプレ3) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 事前作成分の文章量が想定より多くなってしまい、一部だけを載せました。人物一人の説明があまりに冗長で申し訳ございません。可及速やかに文章を削り他の人物についても書きます。他の皆さんも躊躇なく加筆修正よろしくお願いします。 -- determinant4 (2021-05-15 17:59:42) - いじめられっ子がいじめっ子に自分をいじめるように脅してたって、魔法少女オブジエンドのつくね(正確にはつくねのもう1つの人格あすか)を思い出す -- 名無しさん (2021-05-15 18:06:44) - とりあえず込み入った内容ということは伝わった -- 名無しさん (2021-05-15 18:39:43) - いじめ系漫画に見せかけて、実はおかしな漫画だからラブデスターや淫獄団地みたいなB級マンガしてる気がする -- 名無しさん (2021-05-15 18:55:53) - 最初はいじめ漫画だと思ってたら、いつの間にか超人達のバトル物と化してたりギャグ要素があったり田中関係で熱くなれたりと、どんな漫画か簡単に言い表せなくなってるんだよな -- 名無しさん (2021-05-15 19:22:25) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2021/5/15(日) 17:56: &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約28分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 『いじめるヤバイ奴』とは『マガジンポケット』(略称『マガポケ』)で連載中の漫画である。 作者は中村なん。 *【概要】 一風変わった「いじめ」を題材とする漫画。 ジャンルは『マガポケ』によると「ホラー・ミステリー・サスペンス」である。 『マガポケ』の公式ツイッターが宣伝のため他の連載作品同様に本作の第1話の画像をツイートしたところ、たちまち炎上しアカウントがBANされかけたという逸話を持つ。炎上については『マガポケ』の編集も想定外であったらしく、WEB連載作品なのにWEBで宣伝しにくいという状況に陥っている。 そんな問題だらけの胸糞いじめ漫画だと思われていたのだが…。 *【あらすじ】 (『マガポケ』よりそのまま引用) 【ただの“いじめ”ではありません。】仲島は、クラスで「いじめっ子」として君臨していた。いじめの対象は儚げな女の子・白咲さん。暴虐の限りを尽くし、毎日のように彼女はいたぶられた。その状態をクラスの皆は見て見ぬふり。止めようものなら、次は自分が標的になってしまうから。憑りつかれた様に「いじめ」を行う仲島。その様子は明らかに何かが狂っていた。なぜ、彼は蛮行に及ぶのか。その実態は恐るべきものだった― *【登場人物】 ・仲島達也 クラスに君臨する恐怖のいじめっ子。 高校入学直後から同級生の白咲に対して毎日のように凄惨ないじめを行っている。 白咲以外の同級生に対しては、自分が次の標的になるかもしれないという思いを与え、また一部のいじめに加担させることによって、自分に逆らわせずいじめが明るみにならないよう恐怖支配を行っている。加えて担任教師の弱みも握っており、いじめ隠しを徹底している。 常人には理解できないほどの鬼気迫る覚悟を持っていじめを行うが…。 ・白咲花 仲島のいじめられっ子。 どこか儚げな雰囲気のある少女。入学当初は目を引くほど綺麗な黒髪であったが、仲島のいじめが始まってすぐに真っ白な髪となってしまった。 毎日のように仲島から残酷ないじめを受けており、他の同級生や担任はその状態を黙認しており孤独なまま苦しめられているが…。 ・田中浩太 仲島と白咲の同級生の中で、唯一いじめを止めようと動いた正義感の強い少年。 クラスの誰もがいじめを黙認している状態が正常でないと思いながらも、仲島への恐怖から表向きはいじめに同調していた。せめて仲島のいない場では白咲に優しい言葉でもかけようと考えたが、それはただの偽善であり自分が楽になりたいだけだと自覚する。その後は仲島のいじめを止めようと奮闘するが…。 #openclose(show=真実){ クラスで行われるいじめの真実、それはいじめられっ子の白咲がいじめっ子である白咲にいじめを強要していたのだ。 白咲は痛みや恐怖のない中途半端ないじめを許さず、そのようないじめがあれば仲島にきつい制裁を加えていた。ましてやいじめを少しでもやめようとすれば、極めて残虐な仕打ちをする。 白咲の思惑は一体何なのか?仲島はこの恐ろしい異常な状況から逃れられるのか? 歪つで狂った悲劇の結末や如何に―? } おらWiki篭りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! 恐怖の追記・修正ショー始めんぞぉぉぉぉぉぉ! ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- *【改めて概要】 既に述べたようにこの作品は一風変わった「いじめ」を題材とした漫画である。 それも単純にいじめられている側の視点に立つものではなく、加害者になる、つまりいじめさせられる側の視点から描いた独特なものである。『マガポケ』の作品紹介でも「ただの”いじめ”ではありません。必ず最後まで読んでください。」と記載されているが、本編冒頭や各種宣伝を見る限り、時折漫画のWEB広告で見かける「○○に見えて実は…、」という類の作品のように見える。 その認識は間違っていない。間違ってはいないが、次元が違う。 実際序盤(コミックス2巻辺りまで)は、そのような展開が続く。しかし修学旅行編(コミックス3巻から4巻)から雲行きが怪しくなる。(前から片鱗はあったが)いじめなどの中にところどころ謎の薀蓄の数々が現れ、シリアスな意味というよりはある種ギャグのような意味でヤバイ奴が続々と登場し、変身・洗脳・愛の力などを武器に戦う最早異能力バトルと呼んでも過言ではない戦いが巻き起こるなど、一体どういうジャンルの漫画なのかさっぱりわからない状況になっている。 本作における「いじめ」は「いじめバトル」という概念が登場することもあってか、「ホビー漫画やアニメのホビーの部分をいじめに変えたもの」だとか、「ジョジョで言うスタンドに言い換えられる」だとか評する声もあり、本作を読めば読むほどいじめとは何なのか分からなくなる可能性が高い。しかし本作は決して「いじめ」を軽んじている訳ではなく、むしろ「いじめ」を考えるきっかけとなるよう工夫された作品である。「いじめをしてはいけない」ということを大きく標榜する作品ではないが、全編を通して「いじめが悪」という視点から一貫して描かれており、その点はいじめなどの悪事を行った者のほとんどに後にきっちり落とし前がつけられていることからもわかる。 タイトルや扱っている題材、また序盤の展開の影響もあり一見イロモノのように見える本作であるが、その実「友情・努力・勝利」を地で行く少年バトル漫画の王道を歩んでいる作品である。ただしその味付けが極めて独特な変わったものであることは否定できないし、どこまでいっても「いじめ」という題材が多くの人に拒否反応を持たせることも否定できない。それは「いじめバトル」の点を前面に出した新しいプロモツイートがマガジン史上最速で停止されたことからも窺えるだろう。 長々と概要を書いてしまったが、最後に本作を説明する上で「いじめるヤバイ奴」というタイトルがまさに過不足なく最適な表現となっていることを記してこの節を締めくくりたい。 *【登場人物】 ・仲島達也 本作の主人公。表の顔はクラスに君臨する恐怖のいじめっ子であるが、本当は白咲によっていじめを強制させられている。 本当はいじめのような非道な行為を好まぬ優しい人物であり、いじめを行うのにも強いストレスを感じている。しかし白咲の強烈なお仕置から逃れるため、文字通り命がけの、生半可ではない壮絶な覚悟のもとにいじめを行っている。 いじめっ子になる前の中学時代はバスケの得意なクラスの人気者であった。学業の成績については不明だが、後述のいじめ予習のための勉強への熱心な姿勢などから勉強が苦手であるようには見えず、またかなり根気もあるようである。加えて頭の回転はかなり速く、物事を進めるうえで長期と短期双方の視点で計画を立て、それを実行する高い能力を持つ。さらに不測の事態への対応力や土壇場での決断力、時に自身の危険も顧みない胆力もあるなど、いじめっ子である部分を除けば極めて優秀な人物である。肉体的、精神的なタフさも持ち合わせておりある意味完璧超人。 白咲いじめは毎日、授業時間以外のほとんど全ての時間行っており、いじめが単調なものとならないよう毎回趣向を凝らしている。休日もいじめの準備や予習復習にあてられており、学校の外で白咲と出くわした場合ほぼ必ずいじめを行わされることになる。いじめが十分でないときのお仕置きや、業務連絡のために放課後白咲家に赴くこともあり、生活のほぼすべてを白咲に支配されていると言って過言ではない。 その他、同級生を恐怖で支配する・担任の援交現場の写真を使い担任を脅す・各教員の性格を把握する・いじめを行いやすい場所と行いにくい場所を判別する校内地図を作成するなど、いじめを滞りなく行えるよう徹底している。 本編序盤はいじめに躊躇いがあり、ことあるごとに白咲のお仕置きを受け続けながらも生きるためにただ彼女の指示に従っていた。一度田中の行動を契機に白咲打倒を目論むも、白咲の恐ろしさを再認識するだけの結果となり、以後二学期が始まるまで白咲の従順ないじめっ子奴隷として活動しそれを平穏な日常と感じるようになる。 二学期は開始早々本物のいじめっ子加藤の転校で環境が激変し、ついに精神的な限界がきたときに青山と出会う。当初はあまりにも都合のいい状況であったことや青山の常軌を逸した発言から疑念を抱くも、最終的には青山を信用し彼女を何とか心の支えとして日常を送る。 その後京都修学旅行三泊四日の間四六時中白咲をいじめなければならなくなるが、青山との相談の末にこの機会を利用して逆に白咲を罠にかけ社会的に制裁する計画を練る。事前にしおりを作成し、下見のため前日に日帰りで京都へ行くなど、周到に準備を重ねたうえで修学旅行に臨む。旅行二日目の途中までは順調に計画が進むも、裏で白咲殺害を企てていた青山、白咲いじめに黒幕がいるという仮説に辿り着いた加藤、新撰組に触れ覚醒した田中の行動により計画が狂い始める。 さらに最終日である三日目には他のクラスでいじめがあることが判明した結果、世間体を気にする教員の見回りが強化され、いじめがまともに行えなず白咲打倒の計画も進まない状況に陥る。そこで見回り強化を止めるため他クラスのいじめっ子を特定しようと考え、いじめっ子ゆえにいじめっ子の心理を読める「いじめっ子探偵」として活動する。昼休みまでにいじめられているのが緑田であり、さらにいじめの主犯が早川であることを見抜き、「恐怖のいじめショー」も駆使してなんとかいじめを解決する。 その後最終日の夜、青山との共謀が白咲にバレそうになったこともあり、ついに白咲にいじめをやめると宣言。お仕置きからも逃走するが、その途中自分と青山への仕返しを目論む加藤に捕まりいじめを受ける。有刺鉄線の檻のに囚われ逃げられない中、さらに白咲までもが現れ絶望的な状況に陥る。諦めかけたその時、白咲が加藤にいじめの真実を明かし、さらに自分のいじめっ子をいじめたことのお仕置きをするという予想外の展開となる。その後白咲から「いじめっ子をやめないこと」を散々誓わされることになるが、お仕置き自体はそれで終わり再び学校での日常が始まる。 修学旅行での白咲を打倒する計画は完全に失敗に終わり、状況は一切好転しなかったが、白咲に対する見方や関係が少し変化し始める。また白咲の思考が全く読めなかった以前と異なり、白咲の怒り度合を見抜いたり、白咲と言葉なしに意思疎通(要はテレパシー)が可能になったりしている。 修学旅行後は学校の方針もあって白咲とともに文化祭実行委員を務めることになるが、白咲と別の班になったことでいじめを行いにくくなる。加えて同じ班となった緑田が再びいじめられ、完全に心が壊れていることを知り緑田からも目が離せなくなる。その結果、修学旅行でのいじめ発覚で学校がいじめに対して神経質になっているという状況の中で、文化祭準備とともに「白咲いじめ」と「緑田守り」という二つの行動を同時にこなさなければならなくなってしまう。 そんな折に文化祭でのミスターコン出場の推薦を受けるが、廃人と化した加藤からそれがいじめ集団である生徒会の罠であるということを教えられる。白咲いじめを告発されたくないという自分と田中を助けたいという加藤との利害が一致したことで、ともに生徒会を倒す決意をする。生徒会を倒す計画は途中まで順調に進み、田中と一時休戦して同盟を結ぶまで至るが、白咲学校を休みいじめが解放された時の油断から窮地に陥る。 だが文化祭当日、加藤の作戦と前日に仕込んだ自分の作戦により、生徒会は倒せずとも引き分けに辛うじて追い込む。その後は緑田、青山、白咲の行動により期せずして生徒会のいじめが世間に露呈し、生徒会を倒すことに成功する。 文化祭後も白咲いじめのある変わらぬ日常が再び始まるが、矢場高が場井高に吸収合併されたことによっていじめ環境に再び大きな変化が訪れる。生徒会の主導によって学校全体でいじめが行われている場井高の実態を知ると、それを阻止したい会長と黒宮の依頼を受ける。当初は乗り気でなかったが、生徒会役員には一人一室専用の執務室が与えられるという情報から白咲いじめに利用できると考え、立候補を決意する。 そのため白咲いじめとともに選挙活動に勤しむことになるが、白咲からは毎日最低一時間いじめを行うことと後援会に参加させることを条件に許可される。白咲を後援会に加える際、黒宮が白咲と同じ中学であることと何らかの事件があったことを知り、また白咲から新たに黒宮にいじめのことを内緒にするというルールを告げられる。 選挙で現生徒会長の徳光を倒すために矢場高生の票すべてと場井高生の票の一部が必要となる中、前回の選挙結果から徳光を支持していない場井高生がそれほど少なくないことに気づくと、反徳光票の受け皿となるべく自分の影響力を示すため、全候補者の賛成のもと中間選挙を行うことを考える。徳光を含めた各候補者の説得および様子を見ることには何とか成功し、中間選挙が行われることが決定する。 中間選挙は僅差で徳光に勝る一位という予期せぬ結果となり、徳光陣営が他の候補者の後援者を襲うなどの事件が起きながらも、勝利をほぼ確信し油断してしまう。しかし投票日直前になり、徳光陣営が約100人の元矢場高生をいじめて投票できないよう欠席に追い込んでいたことが判明。さらに中間選挙の結果も徳光が自分を油断させるために徳光票の一部が仲島票になるよう指示していたことが分かり、完全に追い詰められる。半ば諦めの気持ちになりかけるが、泡沫候補であった宮内・小杉から徳光を倒し青春を取り戻したいという強い願いのもと票を託されたことで、選挙への思いを新たにする。 投票日当日、最終演説で白咲の「恐怖のいじめショー」を行うことで場井高生に根付く徳光の洗脳を上書きしようとするも、直後の徳光の最終演説によって失敗に終わる。その後いじめ撲滅を願う吹石の提案により、残された最後の手段として開票作業終了前に吹石票を仲島票に譲渡する手続きを行うことになる。選挙管理委員室に向かう途中で徳光陣営から様々な妨害を受けるが、何とか吹石の手続きを完了させ票を譲渡される。しかし最終的には、打倒徳光を願い、いじめを止める活動をずっと続けていた田中の支持者が一定数いると信じて、さらに自身の票を田中に譲渡する。これにより自分が会長となることは叶わなかったものの、徳光を倒すことには成功する。 田中が生徒会長となり校内のいじめがほとんどなくなってからも、新撰組の一員である加藤の協力によって一応問題なく白咲いじめをこなしていたが、十二月に入ってからは改めていじめをやめる決意を固める。ただし以前のように白咲を倒すという考えではなく、白咲と対話したうえでいじめをやめるという考えになっており、その準備のため白咲の過去について秘かに調べ始める。 ・白咲花 本作のヒロインにして仲島のいじめられっ子。その正体は仲島にいじめを強制させている黒幕。 本作のもう一人の主人公とも呼べる人物であり、各章の敵にとどめを刺す役割も持っている。 名字に色がついているヒロインその1。 真っ白な髪が特徴的な儚げな雰囲気のある少女。高校入学当初は目を引くような黒髪であった。睫毛が長くいわゆるパンダ目のような目をしている。 毎日学校などで仲島の壮絶ないじめを受けているが、実際のところは仲島にいじめを強要しており、気に入らないことがあれば仲島に強烈なお仕置きを加えている。痛みや恐怖のあるいじめを求めており、中途半端ないじめやいじめの際の不手際は一切許さない。また定期的にいじめが行われるよう予めスケジュールを組んでおり、いじめが行われない時間が長引くと怒りがたまりお仕置きを加えることもある。お仕置きは基本的に窓がマジックミラーとなっている自宅の専用の部屋で行っており、事前に金属探知機を使うなど抜け目なく行うが、稀に自宅以外の場所で行うこともある。お仕置きではアイスピックを指すことが多いが、時に自分がされるはずのいじめを仲島に行うこともある。要求するいじめはどれも凄惨なものであり、仲島などほかの人物が受けた場合当然強い苦しみを覚えるものであるが、そのようないじめをむしろ快楽として悦んでいる節がある。また仲島が直接的な暴力を嫌うという理由もあるが、単に肉体を痛めつけるいじめだけでなく、性的ないじめや体を汚されるいじめなど自身の尊厳が踏みにじられるようないじめも好んでいる。 既刊11巻現在、仲島にこのようないじめを強要している理由は一切明らかになっていない。仲島は白咲の過去にその理由が隠されていると考えているが、現在のいじめとの関係は特に判明していない。青山は白咲が仲島に好意を抱いているからいじめさせていると考えているが、その点についても不明。しかし不快であるという理由から仲島以外が自分をいじめることを許さず、また仲島が自分以外をいじめることも許していないうえに、仲島を死ぬまで自分のいじめっ子であると誓わせるころから何らかの独占欲のようなものがあることは確かであり、仲島と仲良くする青山に嫉妬のようなものを見せたこともある。さらに中学時代の親友である矢野にはいじめを強要していることを伏せたうえで、仲島について「クラスの中心人物ですごく優しくて私の言うことは何でも聞いてくれて私のために一生懸命尽くしてくれる男」と語っている。また、休日でも仲島と遭遇すればいじめをさせ、仲島のSNSを特定し、仲島がバイトを始めた際にはすぐにバイト先に現れいじめを行わせるなど、仲島の生活をほとんど支配している。 家は大きな豪邸であるが、一人で暮らしているらしく、家族構成などは一切不明。家事能力はほとんどなく、リンゴの皮むきをまともにできず仲島への心からのもてなしとしてカップ麺を出す程度には料理も苦手。ちなみに勉強ができるのかどうかよく分かっていないが、数学は少し苦手であるらしい。その他の多くの分野に関しては並外れた技術を持ち合わせており、特に戦闘能力は異次元の領域にある。パワーもスピードも桁外れのものであり、どこから取り出したのか分からない無数のアイスピックとペンチを主な武器として使って戦う。単純な強さの外に相手を痛めつける方法を熟知し、また自身が痛めつけられることは苦にしないという点も圧倒的である。さらに状況判断能力や先を読む力に長けており、物理的な戦闘だけでなく頭脳戦にも優れていて隙がない。加えて周囲の人間や動物に寒気を覚えさせるほどの凄まじい威圧感も出せるが、普段は高い演技力によりか弱いいじめられっ子としての姿を演じ、自分の正体を隠している。その他祭りの射撃で景品をすべて一発で撃ち抜く、金魚掬いでポイに一度も穴をあけず全ての金魚を掬うなどの妙な技術を会得している。 いじめの関わらない部分ではどこかぼんやりとしたマイベースな部分があり、基本的に無口である。中学時代から胸は小さかったが男子から人気であったらしいが、その点は特に意に介していなかったらしい。また中学時代は部活に入らず習い事を多くしており、親友の矢野や西山意外とはあまり交流がなかったらしい。ちなみに仲島曰く声は可愛らしいらしい。 ・田中浩太 仲島の同級生。強い正義感の持ち主であり、クラス内で唯一仲島のいじめを止めようとしている人物。 当初は仲島への恐怖心から他の同級生とともにいじめに同調していたが、1話中盤から奮起し、いじめを止める活動を始めた。しかし白咲家を訪れた際に(もとは仲島が白咲の正体を露見させるために田中を誘導した)仲島が白咲の歯を抜くといういじめを見せられてからは、仲島といじめに強い恐怖心を抱き、いじめが起こるたびに一人トイレに隠れ震えるようになってしまう。 これで自分の正義が完全に死んだと思っていたが、京都修学旅行で訪れた新撰組展を契機に正義感が甦り、自らを新撰組と称して自分の正義を貫く決意を新たにする。早速仲島の白咲いじめを止めようとするも、青山の妨害を受けて失敗する。その後加藤から仲島のいじめを止めるための協力を要請され、互いに真意を理解していないまま要請を受け入れる。ところが白咲いじめの阻止にも加藤の計画の成就にも役に立たなかったうえに、修学旅行最終日は熱で寝込み携帯電話を破壊されるなど損な役回りとなる。しかし最後には、白咲のお仕置きを受けて廃人同然となり、山に独り取り残されていた加藤を救い、彼と本物の友情を築き始め、新撰組を立ち上げる。 修学旅行後はまともに学校生活を送れなくなっていた加藤の補助を行いながら、いじめを見つけたらそれを止める毎日を送っていた。そんな折に生徒会副会長の如月がいじめを止めている場面に遭遇し、彼に仲島のいじめを止めるための協力を要請する。生徒会は仲島のいじめを告発することを請け負うが、一方で自分を新たないじめ奴隷の標的とされてしまう。いじめ集団としての生徒会の本性を見抜いた加藤からその点について忠告を受けるが、当初はそれを信用していなかった。その後加藤に生徒会のいじめ動画を見せられてからは彼を疑ったことを謝罪し、加藤の説得により仲島と一時的に同盟を結ぶことになる。生徒会打倒においてもあまり役に立つことはなく、さらに加藤と衝突しその関係を悪化させてしまうが、しばらくしてから思い直し、岩瀬のいじめを受けていた加藤を助けに現れ仲直りする。結局岩瀬に一撃で気絶させられてしまうものの、加藤の覚醒および後の岩瀬の改心に繋がることとなる。 文化祭が終わり矢場高が場井高に吸収合併されてからは、場井高のいじめをなくし引いては仲島のいじめを止めるために新生徒会長選挙に立候補する。しかし立候補時の演説が新撰組の比喩を用いた変わったものであったために中間選挙ではぶっちぎりの最下位得票数となる。そんな中選挙活動としては正しいことをすれば自ずと結果が出るという考えから、本人にとって特別な何かをすることはなく、加藤と新たに新選組に加わった岩瀬とともに校内でのいじめを止めて回る活動を感謝されずとも続ける。投票日当日は新撰組の法被を着て強い意気込みで臨み、普段と同様にいじめを止めるための見回りを行う。その際徳光陣営の薬師丸に囚われ最終演説直前にいじめ調教されそうになるも、岩瀬と完全に覚醒した加藤によって救われる。その後最終演説にて徳光の推進するいじめを全否定し、学校からいじめを撲滅するための存在として自分たち新撰組を掲げる。日々の見回りや最終演説の姿は徳光に洗脳された場井高生の一部にも届いており、田中の言動を理想論と捉えていた仲島の心も動かすことになる。最終的には田中の正義が場井高生の心にも届いていたと信じた仲島から票を譲渡されたことで、矢場井高校の新生徒会長に就任する。 慣れない部分もありつつ加藤や岩瀬とともに生徒会の活動を頑張っており、徐々に増えつつある新撰組とともに校内のいじめを減らしほとんどいじめのない学校へと変えつつある。 ・加藤雄介 二学期より仲島のクラスに転校してきた少年。 長身で体格の良いイケメンだが、その正体は本物のいじめっ子である。家族構成などは不明で、高層マンションの一室に住んでいる。一学期は海外にいたらしい。 いじめを強者にのみ許された行為と考え、自身の手でいじめの対象を壊すことに至上の快感を覚えていた。作中でも屈指のパワーとスピードの持ち主であり、それによって一方的に相手を嬲るようないじめを行っていた。また単純な腕力だけでなく頭脳も優れているほか、いじめっ子としての感覚によりいじめっ子とそうでない人間を見抜くことができる。 いじめは必ず単独で行っており、これは先のいじめは強者のみの特権という考えの外に、昔から集団行動が苦手で1人遊びが好きであったため孤立していたことも理由となっている。特に中学時代に同級生を自殺に追い込んだという根も葉もない噂が広まってからは完全に人が寄り付かなくなっていた。 転校して早々仲島の白咲いじめに対し、いじめは自分が行うものであることを宣言する。仲島のいじめを妨害して自分一人で白咲をいじめ始めるが、仲島の仕掛けた「いじめバトル」に敗れたことで白咲いじめの主導権を渡すことになる。その一方でいじめっ子としての直感から仲島が本当はいじめっ子でないことを見抜いており、「いじめバトル」でのストレス解消も兼ねて仲島がにせのいじめっ子であることを暴いたうえで徹底的にいじめることを決める。その後白咲から仲島について芳しい情報が得られなかったことから、逆に「仲島は白咲以外をいじめない」という仮説に辿り着き、翌日仮説の検証のため同じクラスの別の女子を仲島にいじめさせようとする。しかし予期せぬ白咲の介入もあったことで仲島の正体は暴けず追及を一旦保留とする。 修学旅行直前に「白咲いじめには黒幕が存在する」という仮説に辿り着き、修学旅行でその黒幕の正体を暴き仲島ともども徹底的に仕返しをすることを決意する。また、自分が転校する前に仲島のいじめを止めようとしていたがある日を境にそれを突然やめたという田中も、自分と同様に黒幕の存在に気付いたと勘違いし、修学旅行中に彼と協力関係を結ぶ。その際田中の発言から白咲いじめの黒幕は青山であるという疑いを持ち始める、そして修学旅行二日目の夜の山中で白咲を殺そうとしていた青山と激突するが、彼女の挑発に激昂した隙を突かれ崖から突き落とされてしまう。崖下の川と台風によって倒れていた大木により九死に一生を得て、白咲に崖から突き落とされていた青山と再び激突するも、互いに体力の限界が来ていたために一時休戦。その際青山が仲島を深く愛していることは理解し、青山の目の前で愛する仲島を徹底的にいじめることを楽しみにする。 翌日の修学旅行最終日には仮病で全行程をさぼり、山中に仲島を閉じ込めるための有刺鉄線の檻を作り上げる。その夜白咲から逃げていた仲島を捕え、青山を携帯電話で呼び出したうえで、青山の苦しむ顔を見るために仲島をいじめ始める。完全に狂ったように仲島へのいじめを続けるが、仲島を追っていた白咲が有刺鉄線の檻に侵入したことでいじめを妨害される。そこでようやく白咲がいじめの黒幕であったことを知り、改めて白咲に仕返しをしようとするも、仲島をいじめたことを許さない白咲には手も足も出ず敗れる。その後白咲の壮絶なお仕置きを受けた結果、髪は真っ白になり顔からはすっかり生気が抜けまともに手足も動かせない廃人同然の状態となり、二度といじめをしないことと白咲の秘密について他言しないことを誓わされる。白咲と仲島が去ってからはいじめられる弱者の気持ちを思い知り、また自分が孤独であったということを深く認識することになるが、自分が一度利用しようとした田中に救われることになり、田中と本当の友情を築き始める。 その後は無骨な木の棒を杖にして歩くようになり、またまともに文字も書けず授業にも支障をきたすようになった。加えて白咲への強い恐怖心により白咲と同じ空間にいると震えが止まらず、また白咲への悪態もつけないほどの状態となった。田中の支えにより何とか学校生活を続けるが、その田中が仲島のいじめを止めるために如月たち生徒会の協力を得ようとした際、いじめっ子の勘により如月を怪しみ、生徒会の正体がいじめ集団であり田中を新たないじめ奴隷の標的にしたことを知る。そのことを田中に忠告するも聞き入れられず、廃人である自分だけではどうしようもないために、生徒会の標的となっていた仲島に生徒会の真実を話し、生徒会を倒し田中を救う助けをしてほしいと懇願する。 以後仲島とも徐々に距離を縮めるようになり、仲島と田中の間を取り持つ役割を果たす。その後仲島の油断によって文化祭までに生徒会を倒す手立ては失われるものの、せめて引き分けにまで持ち込むために廃人の身ながら文化祭当日に生徒会に単身挑む決意をする。その直前田中と口論になり、「新撰組を辞める」とまで言ってしまい関係が悪化するが、生徒会の岩瀬によるいじめを受けていたところに田中が駆けつける。田中は岩瀬の一撃で気絶させられてしまい自分の無力感に苛まれる中、心の中の過去の自分との対話の末に覚醒。一時的にかつての姿に変身し力を使えるようになる。その力によって岩瀬を圧倒するも、急激な肉体への負荷により動けなくなり戦線離脱。突然現れた白咲に状況を説明し、仲島の命運を託す。 文化祭が終わり矢場高が場井高に吸収合併されてからも仲島との交流は続いている。廃人状態は変わらないものの徐々にまともに動けるようにはなっており、自分にもできることを前向きに行い、リハビリも兼ねて始めたファミレスのバイトではその頑張る姿が店員や客に評価され昇給するまでに至っている。また、訓練により五分だけかつての姿に変身できるようにもなったが、肉体への負荷が激しく一度変身すると三日は変身できない状態となる。ちなみに変身解除するとどこからともなく木の杖が現れる。 田中が生徒会長選挙に立候補した際は新撰組として田中の後援者になり、田中のいじめを止めるための見回りに同行する毎日を送る。また本当の強さを知るため新撰組に入りたいという岩瀬のことをあっさり許し、田中ともども快く受け入れており、仲間という概念を持つことが強さに繋がると語っている。 投票日当日には徳光陣営の薬師丸に拉致された田中に代わり、最終演説の順番決めのくじを引く。その後田中を狙う薬師丸に苦戦する岩瀬と遭遇し、岩瀬が田中を連れて逃げられるように自ら囮になろうとするが、仲間を両方見捨てられないという岩瀬によって田中とともに倉庫に閉じ込められてしまう。危うく全滅しかねない状況となるが、岩瀬が薬師丸の猛攻を耐え抜いたことで、再び変身できるようになりかつての姿となって倉庫の扉を蹴破り薬師丸と激突。戦闘の五分間でついに完全にかつての力を取り戻し、薬師丸を撃破する。自分の身体を自由に動かせるようになり晴れて白咲の呪縛からも解放されたと喜び勇み、田中とともに最終演説に向かうが、白咲を目の前にして完全に馴染んだはずの変身が強制的に解除されてしまい、最終演説ではその力を発揮できなかった。最終演説終了後は岩瀬とも合流し、廃人状態でもいつものように田中の見回りに同行する。 田中が新生徒会長に就任してからは新生徒副会長に就任し、慣れない部分もありつつ仲間とともに頑張っている。新撰組のいじめ撲滅活動にも積極的であるが、一方で仲島と内通して白咲いじめが滞りなく行えるように協力している。 ・青山紗季 仲島の同級生で長い黒髪と大きな胸が特徴の美少女。仲島を自分の運命の人であると考え、彼の妻を自称している。 上衣の裾が太腿辺りまであり、短パンやスカートを穿いてないように見える格好であることが多く、また横髪を胸の谷間に入れていることが多い。 一見すると特に変わったところのない普通の少女だが、実際のところ自分の関心がない事柄には恐ろしく無頓着で自分の目的を優先し、その障害となるものを排除するためならば殺人も躊躇しない、少し狂った部分がある。 また友情はこの世で一番くだらないものであり、自分は愛だけが欲しいという独特な考えを持っているほか、仲島以外の同級生をクソ呼ばわりし、仲島以外の男は全員最低野郎だと考えている。 偶然学校の屋上で仲島と白咲の会話を聞いたことで、白咲いじめの真相を知り、また仲島を自分の運命の人であると判断した。以後自分と仲島が幸せに結ばれるために白咲を仲島と二人だけで排除しようと企む。 家事能力が極めて高く、料理の腕前もかなりのもの。仲島の良き伴侶となれるように毎日花嫁修業を欠かさず、日々様々な技術を磨いている。戦闘能力も極めて高く、作中でもトップクラスの実力者。野蛮であるからという理由で格闘技や武術の経験こそないものの、見様見真似で武術の奥義を繰り出せるなど天性の才能の持ち主である。 普段は一人で活動していることが多く、誰もいない屋上や木の上で本を読んでいることもある。家族構成は不明だが、作中の描写を見る限り一人暮らしである可能性が高い。自室には大量の仲島の写真が貼ってあり、毎朝写真の仲島に挨拶したりキスしたりしている。 仲島と初めて出会った際には二人で白咲を殺そうと提案したが、仲島が殺しをよしとしなかったため二度目に会った際殺すことを否定しており以後仲島の前では本性を隠している。そのため仲島からは家庭的なか弱い女の子だと思われている。その後仲島をたびたび自宅に招いて盛大にもてなしており、いじめで蝕まれていた仲島の心を支えていた。他にも仲島のために弁当を作る、仲島の自宅に訪れ仲島の母から料理を教わる、休日に温泉宿に一緒に行くなど積極的に仲島との距離を縮めようとしている。一方で頬にキスはおろか間接キスさえできていないなど妙に奥手な部分がある。 修学旅行に際して仲島に白咲を倒す絶好の機会であると提案し、仲島とともに事前に綿密な計画を練るが、その裏で白咲を殺害する計画を単独で練る。仲島の計画を密かに手伝いながら、二日目の夜についに白咲を事故に見せかけて崖から突き落として殺そうとする。しかし自分を白咲いじめの黒幕と疑う加藤の攻撃により計画が狂う。うまく隙をついて加藤を崖から突き落とすことに成功するが、白咲に彼女を殺そうとしていたことがばれてしまい、自分も崖から突き落とされてしまう。加藤ともども九死に一生を得ており改めて白咲殺害を企てるが、完全に蚊帳の外となってしまう。加藤から仲島を捕えたという連絡を受け、仲島を助けるためそこに向かうが、先に白咲が加藤を屈服させ仲島を助けていた光景を目撃。この失敗で一度は自殺を考えるも、失敗を糧として仲島の良い奥さんになることを決意。また仲島を助けた白咲に対して借りを感じ、白咲の正体が他の同級生に露見しそうになるのを阻止している。 修学旅行後も花嫁修業に勤しんでおり、本で得た知識により良妻は夫を陰で支えるものと考え始める。仲島が生徒会を倒そうとしていることを知った際もその考えのもとに行動する。その後仲島が文化祭でミスターコンに出場することを知ると、文化祭実行委員の推薦もあってミスコンに参加することを決める。文化祭の日が仲島の誕生日であったことから、ミスター矢場高となった仲島の誕生日をミス矢場高となって祝うという計画を立てる。見事ミスコンに優勝するも、生徒会による仲島のいじめの告発によってその計画は失敗。計画を台無しにした生徒会に怒りをぶつけ壊滅状態に追い込み、期せずして仲島の窮地を救う。 矢場高が場井高に吸収合併されたことによる生徒会長選挙では、当初仲島の後援者になろうと考えていたが、吹石の口車に乗せられ、仲島が自分と過ごす時間が減ってしまうことを恐れ吹石陣営につく。 追記・修正のほどよろしくお願いします #include(テンプレ3) #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 事前作成分の文章量が想定より多くなってしまい、一部だけを載せました。人物一人の説明があまりに冗長で申し訳ございません。可及速やかに文章を削り他の人物についても書きます。他の皆さんも躊躇なく加筆修正よろしくお願いします。 -- determinant4 (2021-05-15 17:59:42) - いじめられっ子がいじめっ子に自分をいじめるように脅してたって、魔法少女オブジエンドのつくね(正確にはつくねのもう1つの人格あすか)を思い出す -- 名無しさん (2021-05-15 18:06:44) - とりあえず込み入った内容ということは伝わった -- 名無しさん (2021-05-15 18:39:43) - いじめ系漫画に見せかけて、実はおかしな漫画だからラブデスターや淫獄団地みたいなB級マンガしてる気がする -- 名無しさん (2021-05-15 18:55:53) - 最初はいじめ漫画だと思ってたら、いつの間にか超人達のバトル物と化してたりギャグ要素があったり田中関係で熱くなれたりと、どんな漫画か簡単に言い表せなくなってるんだよな -- 名無しさん (2021-05-15 19:22:25) - 青山が投げナイフを顔面で弾いて「こいつにはやはりナイフも効かんか……」って言われるシーンがこの漫画を象徴してる -- 名無しさん (2021-05-15 20:50:23) #comment #areaedit(end) }

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