いじめるヤバイ奴

登録日:2021/05/15 Sun 17:56:42
更新日:2025/04/15 Tue 21:11:33
所要時間:約 36 分で読めます




『いじめるヤバイ奴』とは『マガジンポケット』(略称『マガポケ』)で連載中の漫画である。
作者は中村なん。


【概要】

最近のWEB漫画でもよく見る「いじめ」を題材とする漫画。
ジャンルは『マガポケ』によると「ホラー・ミステリー・サスペンス」である。

『マガポケ』の公式ツイッターが宣伝のため本作の第1話の画像をツイートしたところ、たちまち炎上しアカウントがBANされかけたという逸話を持つ。

下記のあらすじでは類似ジャンルとの差異を強調しているのだが……。

【あらすじ】

【ただの“いじめ”ではありません。】

仲島は、クラスで「いじめっ子」として君臨していた。
いじめの対象は儚げな女の子・白咲さん。暴虐の限りを尽くし、
毎日のように彼女はいたぶられた。その状態をクラスの皆は見て見ぬふり。
止めようものなら、次は自分が標的になってしまうから。
憑りつかれた様に「いじめ」を行う仲島。その様子は明らかに何かが狂っていた。
なぜ、彼は蛮行に及ぶのか。その実態は恐るべきものだった―

(以上、『マガポケ』より掲載)

【登場人物】

  • 仲島達也
クラスに君臨する恐怖のいじめっ子。
高校入学直後から同級生の白咲に対して毎日のように凄惨ないじめを行っている。
同級生たちを恐怖で支配し、担任教師の弱みも握るなどいじめ隠しを徹底している。
常人には理解できないほどの鬼気迫る覚悟を持っていじめを行う彼の真意とは――

仲島のいじめられっ子。
どこか儚げな雰囲気のある少女。入学当初は目を引くほど綺麗な黒髪であったが、
仲島のいじめが始まってすぐに真っ白な髪となってしまった。
毎日のように仲島から残酷ないじめを受けており、
他の同級生や担任はその状態を黙認しており孤独なまま苦しめられている。

  • 田中浩太
仲島と白咲の同級生の中で、唯一いじめを止めようと動いた正義感の強い少年。
表向きはいじめに同調しつつ、
仲島のいない場では白咲に優しい言葉でもかけようと考えたが、
ただの偽善と悟り仲島のいじめを止めようと奮闘することになる。




おらWiki篭りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!
恐怖の追記・修正ショー始めんぞぉぉぉぉぉぉ!









「話があるって、一体なにごとかしら?」

「最近いじめる事が本当に苦痛に感じてしまって精神的にガタがきてまして……」

「ダメええええええええええ!」

「痛あああああああああああああああああああああああ」

「お前は死ぬまで私のいじめっ子」


「いいな」



クラスで行われるいじめの真実、それはいじめられっ子の筈である白咲が仲島に自身へのいじめを強要している異様な関係の結果だった。

白咲は痛みや恐怖のない中途半端ないじめなど許さず、当然いじめを少しでもやめようとするのもダメ。
そのような行為で白咲のご機嫌を損ねればすれば恐ろしいお仕置きが待っている。

果たして仲島はこの状況から逃れられるのか?そして白咲の思惑は一体何なのか?
歪つで狂った悲劇の結末や如何に―?


【改めて概要】

この作品はよくあるいじめられている側の視点に立つものではなく、 加害者役を強要されている―いじめさせられる側の視点から描いた、一風変わった題材の漫画である。
先述のとおり、『マガポケ』の作品紹介や各種宣伝でも「ただの”いじめ”ではありません。必ず最後まで読んでください。」と記載されており、時折漫画のWEB広告で見かける「○○に見えて実は…、」という類の作品のように見える。
その認識は間違っていない、うん。間違ってはいないのだがその……なんか違う。

単行本2巻辺りまでは上記のような流れが続いていくのだが、修学旅行編(3~4巻)辺りから徐々に雲行きが怪しくなり、
などの要素が入り混じった結果、一体どういうジャンルの漫画なのかさっぱりわからなくなっている。

友情・努力・勝利といったバトル漫画の王道要素やボス格へのお仕置きパートなどを指して「本作の『いじめ』はジョジョで言うスタンド」「『いじめ』を題材にしたホビー漫画」などと評されており、
読めば読むほど「あれ…?『いじめ』って何だっけ……」という気持ちになるのは否めないだろう。
一方で、仲島の心理や上記のお仕置きパートなどを見るに『いじめはいけない事』というテーマは一貫しており、いじめに対する啓蒙マンガの体はきちんと保っている……はず。
「いじめバトル」の点を前面に出したプロモツイートはマガジン史上最速で停止されたけど

2021年7月13日深夜についに公式ツイッターが開設されたが、早速凍結を危ぶむ声が出ている

2021年7月29日に第1話がボイスコミック化されたが、これも以下略

総じて、「いじめるヤバイ奴」というタイトルはこの上なくこの作品にふさわしい表題なのだが、
いじめる奴以外も本作の人物は大体ヤバい奴なので展開もヤバくなるという認識でいいのかもしれない……。

とりわけ、苗字に色が入ってる女子は全員ヤバい。とりあえずヤバい。


【あらすじ】


  • 1学期(1巻)
心優しい少年であった仲島は、
同級生の少女白咲に毎日のようにいじめを強要され徐々に精神を蝕まれつつあった。
仲島の精神が限界に近付くなか、
いじめを許さない田中の行動によりますます仲島はいじめを続けるのが困難になる。
苦境に立たされた仲島は逆に田中を利用して白咲いじめから逃れようとするが…。

  • 2学期序盤(1巻~3巻)
白咲家での一件を経て白咲の恐ろしさを再認識した仲島は白咲に逆らうことをやめ仮初の平和を享受していた。
しかしその状況は転校生加藤の登場で一変。仲島は平穏を守るため本物のいじめっ子とのいじめバトルに挑むことになる。
そんな孤独な戦いを続ける仲島の前に謎の少女青山が現れ…。

修学旅行でもいじめが終わることはない。
仲島は京都三泊四日の修学旅行の間ずっと白咲をいじめなければならなくなるが、
青山の提案によりこの機会を利用して逆に白咲を倒す計画を立てる。
しかしその裏で青山は白咲殺害の計画を進めており…。
一方、仲島のいじめに黒幕がいること感づいた加藤も暗躍を始め、
さらに自身の正義を見失った田中にも転機が訪れる。
仲島、白咲、青山、加藤、田中、そしてまだ見ぬいじめっ子といじめられっ子。
それぞれの思惑が交差し波乱の修学旅行が幕を開ける。

修学旅行が終わっても、仲島の白咲をいじめる日常は続く。
文化祭の実行委員となった仲島は、
同じ実行委員であり修学旅行でいじめから救った少女緑田がまたいじめられていることを知り、彼女を守るために奔走する。
文化祭実行委員会の仕事に加え「白咲いじめ」と「緑田守り」のダブルタスクを続ける仲島。
疲労困憊の彼にさらに生徒会のいじめ告発という問題が襲い掛かる。
裏で卑劣ないじめを行っている生徒会の標的とされた仲島に協力を申し出たのは意外な人物で…。

仲島たちの通う私立矢場高校は文化祭の一件により学校の腐敗した状況が露見し、
姉妹校である私立場井高校に吸収合併され、新たに私立矢場井高校となる。
しかし場井高校は生徒会長徳光の手によって、
学校全体でいじめが推奨されている恐ろしく腐敗した学校であった。
徳光に反抗する少女黒宮の依頼を受けた仲島は、
豪華な生徒会長室を得て白咲をいじめるために生徒会長選挙に立候補する。
会長選挙にはいじめ撲滅を願う田中や、女優になる夢を持つ少女吹石なども立候補し熾烈な争いとなる。
そんな中、仲島は黒宮が白咲と同じ中学に通っていたことを知り…。

  • いじめっ子覚醒者編(11巻~)
生徒会長選挙での仲島たちの奮闘の結果、
矢場井高校はいじめのない平和な学校となりつつあった。
改めて白咲いじめをやめる決意を固めた仲島は、
白咲との対話を通じてそれを成功させようと考える。
仲島が白咲の通っていた百桜森中学校で起きた事件を調査しようとするなか、
ある意外な人物が救いの手を差し伸べ…。
一方、平和になったはずの矢場井高校にも不穏な空気が漂い始め…。


【登場人物】


主要人物


  • 仲島達也
本作の主人公。
誕生日:10月10日 血液型:O型 身長:177cm 好きなこと:ゆっくりお風呂に浸かること
表の顔はクラスに君臨する恐怖のいじめっ子、実態はいじめさせられっ子なのは上述の通り。
簡単に言えば偽サディスト
本来は自身のいじめ行為にものすごいストレスを感じる程に優しい性格だが、
白咲の恐怖のお仕置きから逃れるため、文字通り命がけの覚悟でいじめを行っている。
……中盤以降からその努力が明後日の方向に向かっているのはたぶん気のせい。

フィジカル面では他レギュラーキャラに及ばないが、
計画立案力、土壇場での決断力と胆力、不測の事態へのアドリブ能力などは高水準であり、駆け引きなど心理戦の強さは劇中トップクラス。
加えて敵対勢力は仲島を中心人物=最大の脅威として警戒するため、必然的に彼より遥かにヤバい奴らへの注意が疎かになる傾向にある。
要するに、長編における役割は表向きの旗振り役(リーダー)兼囮(デコイ)。主人公なのにとことん不憫である。
一方、仲島も仲島で白咲ばかりに気を取られて、他のヒロインもヤバさではどっこいどっこいな事に全く気付いていないのだった……。



本作のメインヒロインにしてもう一人の主人公。色つき苗字の女子その1
誕生日:3月31日 血液型:AB型 身長:157cm 好きな食べ物:ちゃんこ鍋
仲島のいじめられっ子に見えて、実際は仲島に対するいじめさせっ子なのは上述の通り。
簡単に言えばド(S)Mな黒幕

一見白髪の儚げな少女に見えるが、裏の顔を見せた時の戦闘能力は異様に高い。
加えて、周囲の人間や動物に寒気を覚えさせる威圧感まで出せるが普段は「か弱いいじめられっ子」の偽装を完璧にこなしている。

家は大きな豪邸であるが、一人暮らしらしく家族構成も不明。
ついでに家事全般もまるっきりダメの模様。

長編ではエピローグにて敵のボス格をフルボッコ&お仕置きで廃人化させるトドメ役。
アイスピックやペンチを武器に戦う本作の最強枠である。


一体彼女の過去に何があったのか?何故いじめっ子役に仲島を選んだのか?
彼女のバックグラウンドに迫ることがこの作品の一応メインテーマでもある。

中学時代の親友に仲島を指して「クラスの中心人物ですごく優しくて私の言うことは何でも聞いてくれて私のために一生懸命尽くしてくれる男」と評し、
仲島以外からいじめられる事も仲島が自分以外をいじめる事も許しておらず
偶に自分がされるはずのいじめを仲島に行ったりする事などから、
少なくとも何らかの屈折した独占欲を仲島に抱いている事は確実視されている。


  • 田中浩太
仲島達のクラスメイト。
誕生日:6月7日 血液型:O型 身長:172cm 第一志望の大学:京都大学教育学部
上述の通り、序盤のクラス内で唯一仲島のいじめを止めようとしたのだが、
(どうにかして白咲の正体を露見させたい仲島の誘導で)白咲家を訪れた際に恐怖の抜歯プレイを見せつけられ心がへし折れる。
以来、白咲いじめが起こるたびに一人トイレに隠れ震えるようになってしまう。




  • 加藤雄介
仲島のクラスに転校してきた少年。
誕生日:9月25日 血液型:A型
見た目は長身イケメンだが、実態は「いじめの末に同級生を自殺に追い込んだ」と噂されるほどのいじめっ子で真正のサディスト
腕っぷしも頭の回転も優れており、更にいじめっ子としての感覚で対象がいじめっ子か否かを見分けることが出来る。

いじめを強者にのみ許された行為と考え、自分自身の手でいじめる対象を壊すことに至上の快感を覚えている。
上記の噂のような事態は実際には起きていなかったようだが、元々集団行動が苦手な面もあり積極的に訂正する気はなかった模様。
転校前から噂の影響で誰も寄り付かず、彼自身も上記の信条故に単独でいじめを行う事に拘っている。

転校して早々仲島の白咲いじめに対して、いじめの主導権を争ういじめバトルを行うも敗北。
その経緯で仲島が真のいじめっ子ではないことを悟り、彼の背後に存在するであろう「黒幕」を暴く為の行動を始める。



  • 青山紗季
仲島の同級生で、長い黒髪と抜群のスタイル(胸)をもつ美人さん。色つき苗字の女子その2
誕生日:1月14日 血液型:AB型 身長:163cm 嫌いなこと:離婚
学校の屋上で仲島と白咲の会話を偶然聞き、両者の真の関係を知った上で仲島に対白咲の協力を申し出る。

ヒロインとしてのポテンシャルはかなり高く、料理を初めとした家事能力は抜群。
腕っぷしも強く困難に対しては力押し(物理)で強引に突き進むことが多い。
更に、見様見真似で武術の奥義を体得するなど明らかに出る漫画を間違っているキャラの一人。

「友情なんてくだらない」と思っているらしく、基本的に単独で活動しており普段は屋上や木の上で読書をしている。



  • 緑田夏香
仲島と同学年の女子。色つき苗字の女子その3
誕生日:8月20日 血液型:B型 身長:150cm(アホ毛込み時210cm)
元々いじめられっ子であり、修学旅行中に仲島に助けられたのを切っ掛けに好意を抱くようになる。


名前通り作画的には緑色の髪と瞳が特徴で、片目メカクレかつアホ毛も搭載した欲張りセットなキャラ。
加藤らと同様にキメるシーン以外はほぼ適当作画という割り切った描かれ方をしている。
決して盾の後輩とか黒いウマ娘とかと比べないように

自室はお菓子やら漫画やらで散らかり放題、ゲーム完徹プレイの末に家族に着替え歯磨きをやってもらう、
など私生活はかなりだらしない模様。

ちなみにゲーマーとしての腕は本物であり、プレイヤーネームは本名の「ミドリダ」。
その名はどのタイトルでも必ず上位勢として名が挙がるほどの、まさにネトゲ界の神のような存在であるらしい。
ゲーム実況チャンネルもあり、登録者は50万人を超えるらしい。


(元)矢場高生徒会


  • 如月
(元)矢場高の生徒副会長。
容姿・学力・身体能力・家柄に恵まれ、また一年生にして生徒副会長に抜擢されたことから「奇跡のスーパー王子」とも呼ばれる学校内の人気者。
表向きには学校内外から圧倒的な信頼を得ている好人物として振舞っているが、
裏では生徒会ぐるみで「いじめ奴隷」を生み出し娯楽でいじめを行っている卑劣な人物。

田中から仲島のいじめについて相談を受けたことをきっかけに、文化祭のミスターコンで仲島のいじめを大々的に告発する計画を立てる。
さらに文化祭後は田中もいじめ奴隷にしようと画策するが、その計画を加藤に知られたために仲島たちと争うことになる。
当初は緑田いじめの犯人が仲島であると勘違いしていたが、いじめが緑田による自演だと知ると、新たに緑田もいじめ奴隷に加えている。

その本性は善意のない悪人でありながら、他者から崇拝されたいという願望の持ち主であり、
ミスターコンでの仲島の告発でその願望を満たそうとするも、仲島の本物のいじめには敵わず目論見は失敗。
さらに緑田・青山・白咲などの行動により生徒会の正体が露見してしまい完全に敗北する。

その後自身に好意を伝えた会長を利用して罪を逃れようとし、さらにほとぼりが冷めるまで海外留学しようと画策するが、
白咲のお仕置きを受け廃人同然の状態と化す。
他の廃人とは異なり精神がほぼ完全に崩壊しており、
矢場井高校合併に際しては白咲と徳光が潰し合うことを願い狂ったように笑っていた。


  • 会長
(元)矢場高生徒会長カチューシャが特徴的な少女。
本名不明。生徒会長でなくなってからも会長と呼ばれていることなどから、名字が会長である可能性が高い。

生徒会の中では会長という立場にいながらあまり目立たない人物。
密かに如月に想いを寄せており、生徒会のいじめに同調していたのも如月に嫌われたくなく、一緒にいたかったから。
文化祭で生徒会のいじめが白日に晒された直後、如月に想いを告げその罪を被ろうとまでしたが、最終的には如月への思いは吹っ切れた模様。
その後は「けじめを付けたいことがあった」ために長かった髪を切っており、如月のことも「クズ男」呼ばわりしている。

生徒会メンバーで唯一文化祭後入院しておらず、矢場井高校合併後は一人矢場高生徒会の執務を行っていた。
その後、徳光について如月から聞いていたこともあり、仲島に生徒会長選挙立候補を依頼し、彼の後援会につく。

合併後は妙にお色気ネタを言うことが多くなっており、自分を大事にしてくれる男性を求めるようになっている。



  • 木戸
(元)矢場高生徒会役員の眼鏡をかけた少年。
冷静で頭もかなり冴えているだけでなく、如月曰く生徒会でも容赦の無さは随一であり、「いじめ奴隷」に対する「いじめ調教」の手法を確立した人物。

文化祭当日には仲島の誕生日を祝う計画を破綻させられた青山の怒りを深く買っており、彼女の攻撃を受ける。
その際に青山を新たないじめ奴隷にしようと考え尾本を使役しようとするも、通用せず殺されかける。
その後は他の生徒会の役員共々入院。青山について訴える意思はなく、因果応報と捉え更生しつつある。

選挙後は六峰の洗脳を受けており、いじめっ子パニックで覚醒者の一人として暴れている。


  • 猫木
(元)矢場高生徒会役員で名前の通り猫のような顔をした少女。語尾に「にゃ」を付けるなど口調も猫っぽい。自宅には多数の猫がいる。
どことなく軽薄な感じで生徒会のいじめも楽しんで行っている。隠密行動が得意らしく、仲島のいじめ動画の撮影を行った。
手の爪を一瞬で伸ばすことができ、ある程度の戦闘能力もある。

文化祭では仲島のいじめ動画の管理をしており加藤に狙われるが、逆に加藤を岩瀬の元へ誘き寄せることに成功している。
緑田に生徒会のいじめ動画を流された際には木戸とともに動画を仲島のいじめ動画に変えようとするが、青山の一撃を受け倒れる。
その後は他の生徒会の役員共々入院。木戸と同様に青山について訴える意思はなく、因果応報と捉え更生しつつある。

退院後は会長から生徒会選挙で仲島の後援者になるよう勧誘される。
罪を償う意識もあって快諾しようとするが、その直前にパンダの被り物をした人物の襲撃を受け再び入院することとなる。

選挙後は六峰の洗脳を受けており、いじめっ子パニックで覚醒者の一人として暴れている。


  • 岩瀬隆
(元)矢場高生徒会役員である少年。
誕生日:9月10日
がっしりした体格で(加藤を除けば)矢場高一の怪力の持ち主。勉強は苦手らしい。
生徒会の中で唯一直情的な部分が見え隠れしており、自身の腕力で弱者を痛めつけることを好んでいた。
文化祭前のいじめのない期間中生徒会で最もストレスを溜めており、文化祭では仲島のいじめ動画を奪おうとした加藤をいじめる。
その途中加藤を助けに来た田中を一撃で気絶させ、さらに田中と加藤の友情を嘲弄するが、それにより覚醒した加藤に敗れ入院する。

元より丈夫な体をしていたため生徒会で一番に退院しており、田中と加藤に謝罪し許される。
その後二人を自分が今まで出会った誰よりも強い人物と考え、その強さの理由を知るために新選組に入る。
選挙投票日には田中を倉庫に幽閉していた徳光陣営の井本を倒し、さらに薬師丸と激突。
薬師丸の圧倒的なスピードの前に追い詰められるが、その戦いの中で自分が田中や加藤と友情を育んでいたことを自覚。
仲間について加藤が語っていたことを理解し、本当の強さを手に入れたことが加藤の完全覚醒に繋がることとなる。

田中が生徒会長となってからは生徒会書記となり仕事に励んでいる。
また前川と交際を始め、その点について加藤と痴話喧嘩をするようになる。


その他の元矢場高関係者


  • 尾本
(元)矢場高生徒会に「いじめ奴隷」にされていた少女。「いじめ奴隷」時代にはポチと呼ばれていた。
「いじめ奴隷」の中でも特に優秀な存在であったらしく、主に生徒会がいじめを行っている間の見張り役を担っていた。
高い気配察知能力を獲得しており、それにより仲島と加藤が生徒会のいじめ動画を撮影するのを阻止していたが、青山の攻撃は防げなかった。
青山に生徒会のいじめ動画を撮影された際には青山の「仲島が生徒会を倒す」という趣旨の言葉を信じて報告しなかった。
文化祭では青山をいじめ奴隷にしようと考えた木戸に呼び出されるも、青山の言葉を信じて命令に逆らい、洗脳から脱け出す。

生徒会長選挙では(おそらく青山がいたから)吹石の後援者となっている。


  • 吹石晴美
女優を夢見て矢場高文化祭のミスコンに参加した少女。本作では数少ない常識人
初登場時はインスタのフォロワーが三万人を超えており、いくつかの芸能事務所から連絡が来ていたほどの人物。
ミスコンで優勝し本命事務所に実力を見せようとするも、
青山の存在感に敗れ優勝を取り逃し、本命事務所からの連絡やインスタのフォロワーの一部を失う。

その後は矢場井高の生徒会長を夢の足掛かりとすることを考え、生徒会長選挙に立候補。
その際仲島が生徒会長になれば一緒に過ごせる時間が減るかもしれないと、うまく青山を口車に乗せて後援会に加える。
さらに尾本も後援会に加わり、美女三人衆を全面に押し出す作戦に出る。
当初はあくまでも選挙を自分の夢のため利用しようと考えていたが、
徳光陣営による矢場高生の襲撃などをきっかけに、徳光を倒し学校からいじめをなくすことを目標とするようになる。

いじめっ子パニックの際は、当初尾本とともにオーディション用歌唱データの録音をしていたため騒動に気づいていなかった。
いじめっ子覚醒者の襲撃には、いじめっ子の演技をしてその場を凌ぎ、青山の助けにより尾本とともに生徒会室に避難することになる。


  • 小杉礼二
矢場井高生徒会長選挙の立候補者の一人。爽やかで独特な髪形をしたどこかナルシストにも見える少年。
実は中学時代いじめられており、いじめられるのもいじめられてる人を見るのも嫌っている。
合併前の矢場高ではいじめのない幸せな生活を送っており、いじめを推進する徳光には反対であった。
中間選挙での得票数は6人中4位の絶望的なものであり、
吹石から徳光が王手をかけているという情報を聞いてからは完全に勝利を諦め、
徳光を倒す可能性が最も高い仲島への支持を表明し立候補を辞退する。


  • 早川
文化祭以前に緑田をいじめていた主犯。水泳部のエースで全国トップクラスの潜水記録を持つ。
いじめのアリバイ作りのため神社の池に潜って泳ぐというぶっ飛んだ行動をしたかなりの強者。
クラスを恐怖支配してうまくいじめを隠し通していたが、修学旅行中滞在先の旅館で従業員からいじめを目撃される。
誰が誰をいじめているのかは露見しなかったものの、
それにより教師の見回りが強化されたことに怒った「いじめっ子探偵」仲島と彼に恐怖支配された同級生らにいじめを追及される。
最終的には白咲の正当防衛によって串刺しにされ病院送りとなり、いじめも発覚したことで退学となる(他のいじめ仲間は停学)。


  • 阿部
仲島のクラスの担任で四角い眼鏡をかけた一見無個性な男性英語教師。矢場高が場井高に合併されてからも同職に就いている。
未成年との援助交際を行い、学校で風俗のサイトを見て予約するなど、かなり問題のある教師。
援交現場を捉えた写真を仲島に握られており、彼のいじめを黙認している。
また矢場高生の欠席が続出した際には人が減るとわくわくすると言うなど、やや不謹慎な部分のある人物。
一応社会人としての常識や良識は持ち合わせており、学校の腐敗した状況も認識している。
脅迫されているためでもあるが仲島には協力的であり、
いじめが表沙汰にならないよう忠告したり、彼が生徒会を倒そうとした時に助言を送ったりしている。
生徒会選挙後には悩む仲島に対しいじめをやめればいいと助言している。


  • 校長
私立矢場高校の校長。口髭が特徴的な中年男性。
世間体のみを気にする事なかれ主義の腐った大人であり、いじめ問題などには積極的ではない。
修学旅行で旅館の従業員にいじめが目撃された際には、学校の醜聞をこれ以上晒さぬため教員の見回り強化を指示した。
いじめの犯人が早川たちと分かると、彼らに処分を下し見回り強化をやめるが、この一件でいじめに対してかなり神経質になる。
その後文化祭で生徒会のいじめが世間に露呈したことで学校の腐敗が発覚し、校長職を辞任することとなる。


徳光陣営


  • 徳光貞志
元場井高の生徒会長。場井高をいじめ学校に変えた張本人。
おそらく読者に最も本名を覚えられている人物

恵まれた家柄に生まれ、あらゆるジャンルで誰にも負けない成績を残してきた極めて優秀な人物であり、凄まじいカリスマ性の持ち主。
中学時代からカリスマ生徒会長として生徒の心を支配しており、当時後輩であった如月にも影響を与えている。

いじめを崇高な行いと考え、自分や学校、ひいては国の発展のためにはいじめが必要だと考えるかなりヤバい人物。
その他いじめをおかずにして美味しく白米を食べるなど、いじめに対して強い思いを持っている。
世の中の人間を優秀なエリートとそれにいじめられるものの二種類で考える強い選民思想の持ち主でもあるが、その分優秀な人物には寛容であり、
矢場井高校生徒会長選挙では元矢場高生である緑田を自身の後援会に加え、敵である仲島も自身の仲間に引き込もうとしている。

生徒会長選挙では多くの場井高生の支持により序盤から優位に立っていただけでなく、
仲島が中間選挙の提案をした際にはその意図を一瞬で見抜き提案を一度は拒否するなど、強敵として君臨。
中間選挙では仲島に次ぐ2位の得票数であったが、これは仲島陣営を油断させるための票操作によるもの。
その裏で仲島の支持基盤である元矢場高生が投票できないようにいじめで欠席に追い込み、最終的に100人近くの元矢場高生をいじめる。

投票日当日まで仲島たちの一歩先を行き、
投票後には吹石票が仲島に譲渡されないよう武力行使に出て、仲島の優しさをも見抜き利用する。
しかし緑田の思わぬ裏切りによって形成が逆転。緑田の異常な言動と肉体の頑丈さに恐怖を覚え気を失うが…。


  • 徳光霧矢
徳光貞志のもう一つの人格
誕生日:11月20日 血液型:A型
貞志よりも気性が荒く、普段は表に出ないよう貞志に強く封じられている。
この人格が表に出ると髪の毛を一房前に垂らすようになる。

知識や記憶は貞志と共有しており、貞志同様優れた頭脳の持ち主。
加えて肉体を最適な思考・意識で動かすことができるために非常に高い戦闘能力を持ち、その強さは徳光陣営の誰もが敵わぬほど。
戦闘においては投げナイフを主な武器としており、高い分析能力により的確な行動を可能にしている。
また洗脳能力も貞志を上回り、洗脳したものを自分の指笛や口笛の音色で自在に操ることができる。
これは単に場井高生だけでなく、自宅に待機させている訳アリの実力者たちも自由に使役できる。

生徒会長選挙終盤にて緑田に恐怖した貞志が気絶したことで表に現れる。
緑田の特性を瞬時に見抜いて攻略し、洗脳した場井高生を仲島たちに見せつけて圧倒する。
しかし開票結果は田中の勝利に終わり、登場直後に敗北することとなる。
その後選挙を仕切り直し再び会長に返り咲こうと画策するも、白咲の襲撃を受ける。
いじめ調教した実力者たちも使って白咲を撃退しようとするも、あっさり敗北し強烈な制裁を受けることになる。



  • 川園
徳光の側近。


  • 森田
徳光の部下の中でも特に戦闘能力が高い三人のうちの一人。ほとんど常に微笑んでいる優男風味の人物。
高い戦闘技術と五感を有するほか、が使えるなど負けない術を持つ戦闘のプロのような人物。

生徒会長選挙では、矢場高生の票を減らすためにコアラの被り物をして矢場高生を襲撃していた。
その際にウィッグを付けていた青山も誤って襲撃し、彼女の危険性を認識している。
投票日当日には吹石票が仲島へ譲渡されるのを防ぐため、選挙管理室に向かう仲島たちを奇襲。
会長や尾本を攫うことに成功するも、迷宮内にて煙幕にまぎれた白咲の一方的な暴力を受け戦意喪失する。

六峰の洗脳は受けておらず、いじめっ子パニックの際にはなぜか黒宮と行動を共にしている。


  • 前川
徳光の部下の中でも特に戦闘能力が高い三人のうちの一人。高名な武闘家の一人娘であり幼い頃から一度も恋をせずただ修行に明け暮れていた。
初めての誕生日プレゼントは14歳の時腕試しとして与えられた熊であり、それ以来男にも女にも熊にも負けたことがなかったという。

生徒会長選挙投票日には吹石の票が仲島に譲渡されることを直接阻止するために行動。
その途中に偶然青山と遭遇し、衝突する。
武器を持たない青山相手に優勢に立ち回るも、究極奥義「三岐大蛇」を完全にコピーされ敗北する。
そのまま青山に殺されそうになるも、恋を知らずに死ぬのは残念という理由で見逃される。

そこで自分も普通の女の子らしく恋などがしたかったと自覚し、選挙後は岩瀬と交際しているが、そのことで加藤に嫉妬されている。


  • 薬師丸海斗
徳光の部下の中でも特に戦闘能力が高い三人のうちの一人。長髪のイケメン
誕生日:7月9日
高いパワーと圧倒的なスピードの持ち主で、暇つぶしでやったボクシングでいきなり大会優勝したほどの実力者。

生徒会長選挙では徳光の勝利がほぼ確定していたために退屈を感じており、
退屈しのぎに最終演説直前に田中を攫い、いじめで心を折ろうと考える。
井本を倒した岩瀬を圧倒するも、完全に覚醒した加藤には敵わず敗北する。

その後、田中達新選組のもとに謝罪に訪れた際、数学が得意であったことから新選組に入り生徒会の会計を担うことになる。
新選組の中では自分が最も頭脳派であるという自覚がある。

いじめっ子パニックの際は加藤・岩瀬とともに田中の救出に動くが、如月の策によりモンスターハウスに入れられる。
待ち構えていたラジコン部部長飯田を難なく倒しモンスターハウスを脱出するも、そこで加藤を探す栗原と遭遇。
新選組に迷惑をかけないために捨て身の策まで使い一人で栗原を倒そうとするも、圧倒的な強さの前に敗れる。


  • 井本
徳光陣営の一人である非常に大柄な少年。
温厚な性格らしいが、自分より小さいものが調子に乗ることを許さない人物。
薬師丸が田中を倉庫に監禁した際に見張りを任されていたが、鍵を掛け忘れており、岩瀬に見つけられてしまう。
その後岩瀬との戦いに敗れ、最後は薬師丸に倒される。


  • 茶髪で目つきの悪い奴
徳光陣営の一人。本名不明。
特にこれといった活躍も見せないまま生徒会長選挙投票日に黒宮に倒された。


その他の元場井高関係者など


  • 黒宮
元場井高校の女子生徒。色つき苗字の女子その4。
誕生日:10月29日 血液型:A型 身長:160cm 好きな食べ物:焼き芋
徳光に心酔していない数少ない人物であり、反徳光のレジスタンスとして密かに活動していた。
偶然出会った仲島を見込んで生徒会長選挙への立候補を依頼。以降裏方として情報提供などの支援を行っている。
ちなみに中学時代は白咲の同級生だったらしく、白咲は自身のいじめ関連のネタを覚られないようにしている模様。



  • 宮内弘樹徳光貞志
矢場井高生徒会長選挙立候補者の一人。
誕生日:8月2日
自身の青春だったネトゲ部の復活のために立候補した、これといって特徴のない少年。
打倒徳光という共通の目的を持つ仲島に自身の票を譲渡すると打診したのだが……。


生徒会長選挙後は悲願のネトゲ部復活を成し遂げた。



  • 赤谷
矢場井高校美術部部長。色つき苗字の女子その5。
誕生日:5月25日 血液型:O型 身長:157cm
赤髪ツインテールとお嬢様口調が特徴的で、仲島曰く神々しさすら感じるオーラの持ち主。
芸術家としての腕は確かで、数々の賞を獲得しているらしい。



  • 栗原
矢場井高校剣道部主将。
強そうな人物を見つければすぐに勝負を挑もうとする戦闘狂であり、本作では珍しいいじめと特に関係のないヤバイ奴。
一方で銃刀法違反を恐れ普段は木刀を竹刀に偽装するなど、妙に常識的な部分がある。
本人曰く己が一番強いことを証明しようとするのは生物の本能であり、それに従って生きているだけとのこと。

その強さは本物であり、加藤や赤谷も強者と認めるほど。
精神も強靭で、赤谷を除く部活連メンバーの中で、唯一六峰の洗脳が通用していなかった。
また強者を見抜く目も確かであり、いじめっ子覚醒の黒幕を探る仲島と話した際には、
彼から多くの修羅場を潜り抜けたもの特有のオーラを感じ取り、勝負を挑もうとした。

仲島を攻撃しようとした際には、彼を守ろうとした加藤・赤谷と激突し、最終的に赤谷の催眠ガスによって眠らされる。
いじめっ子パニックの際は、加藤と赤谷を探しながらいじめっ子覚醒者を一人倒し続けていた。
その後加藤の居場所を知るために薬師丸と激突し、勝利する。


百桜森中学校関係者


  • 矢野アズサ
白咲の百桜森中学校時代の親友。現在は地元の女子高に通っているが、今も白咲との交流は続いている。
アイドルになることを夢見ており中学の頃からダンススクールに通っている。
中学時代は白咲と西山恵美との三人でよく過ごしていたらしい。
矢場高の文化祭前に白咲とともに西山恵美の墓参りをしており、その際に互いの近況を報告している。
現在白咲が仲島にいじめをさせていることなどは知らず、また彼女から仲島たちには白咲の過去について悪し様に語るよう頼まれている。


  • 西山恵美
百桜森中学校少女刺殺事件の被害者。白咲と矢野の親友であった人物。
中学三年生の時は白咲とは別のクラスであり、主に三人の同級生女子からいじめられていたらしい。
自分をいじめていた女子生徒に教室で刺殺されたらしく、
その原因はいじめがエスカレートしたことによるものとされているが、詳細は不明。


  • 数学教師
百桜森中学校の女性数学教師。実家は書店を営んでいる。
西山恵美が殺害された事件について、いじめに気づけなかったことを悔いている。
事件について調べていた仲島と霧矢に接触し、その意思を確認するためにRSA暗号を用意する。


  • 六峰
西山恵美の死後百桜森中学校に転校してきた少年。白咲や黒宮とは同学年。
人当たりのよい爽やかな人物で、すぐに他人と打ち解けることができ、知らない人の相談にも乗るような人物。
また凝り性な部分があり、気功など様々な技術を持っている。
12月になってから矢場井高校に転入して仲島たちと同級生となり、すぐに校内の人気者となる。



その他の人物


  • 喜の感情しか持たない赤ん坊
徳光霧矢が使役した人物の一人。本名不明
見た目は禿げた髭面で筋骨隆々な中年男性であるが、作中では一貫して赤ん坊と呼ばれている。
呼び名の通り喜の感情しか持っておらず、常に「きゃっきゃ」と嬉しそうな声をあげている。
その行動は徳光の口笛などの音色によってのみ決定づけられるため、感情の読める六峰にとっては厄介な敵であった。
徳光が六峰に敗北した後はどこかへと姿を消した。
喜怒哀楽それぞれいる。

【用語など】


  • 私立矢場高校
文化祭編までの本作の舞台であり、仲島たちが通っていた高校。首都圏にある。
文化祭編で初めて学校名が明らかとなった。仲島によるとそこそこの偏差値の学校であるらしい。

仲島の担任阿部によると世間体のみを気にする学校であり、いじめなどの問題には積極的に取り組まない。
生徒副会長であった如月の父親が多額の寄付をしていたらしく、生徒会のいじめ動画も握りつぶされていた可能性が高いほど腐敗した学校となっている。
阿部の「この学校お前が思ってるよりはるかに腐っているぞ」という発言が全てを表している。

修学旅行は一年生が京都へ三泊四日で行くものであり、文化祭ではミスターコンとミスコンが行われた。

文化祭で生徒会のいじめが世間に露呈してからは学校の腐敗も明らかとなり、校長を始めとした学校上層部が辞任。
それをきっかけに姉妹校であった場井高校に吸収合併されることとなったが、合併後もクラスなどは据え置きである。


  • 私立場井高校
矢場高の姉妹校。場所も矢場高に近いものと思われる。
仲島によると本物の一流校であるらしく、成績優秀な生徒や恵まれた家柄の生徒が多く、品がいいらしい。
また部活もハイレベルなものが多いらしい。
全国でも有数の進学校というだけあり、国の政財界には多くの卒業生がいるらしい。

生徒の自主性を尊重するという理念から生徒会に与えられた権限も大きく、
役員一人一人に専用の個室が与えられ、特に会長の部屋は豪華なものとなっている。
徳光が生徒会長となってからは、
家柄が低くかつ成績下位である一割の生徒を下民と見下しいじめることが推奨された、いじめ学校と化していた。
その体制はいじめられている側も受け入れ、さらに教員までもが学校の業績が上がったことから黙認しているほどの腐敗したものであり、
各種業界にいる卒業生に握りつぶされ世間にも公表できない状態であった。

後の吸収合併で矢場高の生徒全員と職員を受け入れられるほど校舎が広く、
・なぜか誰も手入れせず異常に草木が生い茂っている「樹海の中庭」
・昼間でもなぜか真っ暗な「音楽室前の暗黒廊下」
・迷宮のようになっており二度と戻らなかった者もいるという「迷いの廊下」
など、訳の分からないダンジョンも多数存在する。


  • 私立矢場井高校
矢場高が場井高に吸収合併されてできた学校。文化祭編後の本作の舞台。
クラスなどは据え置きであるが、校舎や制服など多くの部分が場井高のものとなっている。
既刊11巻現在校章の生産が追いついておらず、制服に校章がついているのが元場井高生、ついていないのが元矢場高生と判別できる。
合併直後は徳光の敷いた体制により元矢場高生は元場井高生の下民よりも下の存在と見下されていた節があった。
生徒会長選挙は非常に盛り上がった行事であり、投票日には生徒が校内で出店を運営し一種の祭りの様相を呈していた。


  • 百桜森中学校少女刺殺事件
市立百桜森中学校にて3年生の女子生徒が同クラスの女子生徒を包丁で刺殺した事件。
加害者生徒も直後に自身の首を切り死亡したため、動機不明で現在も捜査が続いている。
被害生徒は加害生徒にいじめられていたらしく、いじめがエスカレートした末に起きた悲劇とされている。
事件については学校内で箝口令が敷かれており、外部の者が詳細を知ることは難しい状態になっている。
事件の原因となったとされるいじめは、加害生徒を含む三人の女子生徒が中心に行っていたらしく、
残る二人の女子生徒も後に不幸な目に遭っているらしい。
被害生徒の西山恵美と白咲は親友であり、その死を最も近くで見ていたのも彼女らしい。


  • 矢場井高校部活連合
矢場井高校の全ての部活動からなる連合組織。
互いに健全な活動をするため協力することが目的とされている。
各部の代表者が集まった定期会合が行われており、生徒会も参加する時がある。
六峰が最初にいじめっ子覚醒者を生み出した組織でもある。


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最終更新:2025年04月15日 21:11