フル・フロンタル

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&font(#6495ED){登録日}:2011/11/13 Sun 13:08:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ ニュータイプになれば あの温かな光を以て、時間さえ支配出来る? それは夢だ 地球を包んだ&font(#008000){あの虹}を見ても人は変わらなかった これからも変わることはない 真理からは遠く、光を超える術すら手に入れられず、届く範囲のスペースで増えては滅ぶ それが人間だ 導く必要はない。その価値もない ならば 私は&font(#ff0000){“器”}になろう } &font(#ff0000){フル・フロンタル}とは『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場するキャラクター。 ●目次 #contents *【データ】 年齢:不明 出身:不明 所属:[[袖付き]] 階級:大佐 搭乗機:[[シナンジュ]]、[[ネオ・ジオング]](OVA)、[[フロンタル専用ギラ・ドーガ>ギラ・ドーガのバリエーション]] CV:[[池田秀一]] *【新生ネオ・ジオン「袖付き」の首魁】 [[シャア・アズナブル]]はU.C.0093に行ったアクシズ落下作戦が[[失敗>アクシズ・ショック]]に終わり機体もろとも消息を絶った。 元々シャアというカリスマにより再建された[[新生ネオ・ジオン]]軍は&font(#ff0000){シャア}という求心力を失った為急速に衰退。 だが…間もなくして、ひとりの人物によってネオ・ジオンは袖付きとして再び結束を取り戻す。 それを実現した彼こそ『&font(#ff0000){シャア}の再来』と謳われた仮面の男、&font(#ff0000){フル・フロンタル}である。 *【&bold(){&font(#ff0000){シャア}}の再来】 &font(#ff0000){フル・フロンタル}はかつて&font(#ff0000){シャア・アズナブル}が称されたと同じ&bold(){&font(#ff0000){赤い彗星}}という異名を持ち、卓越した操縦技術を誇る。 それはデブリ帯をシャアが編み出した&font(#ff0000){五艘飛び}の技術で後続機の&font(#ff0000){三倍のスピード}で突破し、[[ネェル・アーガマ]]を単機で攻撃不能に追い込んだことからも分かる。 NT−Dを発動させた[[ユニコーンガンダム]]とさえ、ユニコーンモード時を遥かに超えるその圧倒的な機動力や性能に目を見張りつつも、対等に渡り合うほどの技量を示した。 彼の乗機である[[シナンジュ]]はもちろん、[[ギラ・ドーガ]]やリバウといった彼の乗機もしくは彼の搭乗予定だった機体も彼の高い技術力によって性能を引き出されている(リバウはあくまで予定だが)。 また、交渉術にも長けており、[[ミネバ>ミネバ・ラオ・ザビ]]を[[人質]]に取ったエコーズ920部隊司令[[ダグザ・マックール]]にも隙を見せなかった。 *【&bold(){&font(#ff0000){シャア疑惑}}】 フルフロンタルとは『[[全裸>裸]]』、『丸裸』、『包み隠さない』と言う意味である。&font(#ff0000){[[機動戦士ガンダムさん]]ではシャアが丸裸になったりしてるがそれは関係ない。} ファンからは「全裸」「マッパ」「[[フルチン]]」等と呼ばれるが、別に蔑称ではなく、上述の通り名前の由来準拠のあだ名である。 [[仮面を纏った>仮面の人(ガンダム)]]「[[袖付き]]」の首魁にして、『赤い彗星の再来』と云われる[[天才]]的パイロット。 搭乗機のMSN-06Sシナンジュで通常の3倍のスピードで[[ネェル・アーガマ]]へ接近する、&font(#ff0000){シャアと同じく赤がメインの機体に乗る}、[[前例>クワトロ・バジーナ]]と同じく声が池田秀一氏、 シャアとしか思えない言動など&font(#ff0000){シャア}を思わせる演出が為されており、「シャアは実は生きていて再び全人類を[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]にしようとしてるのでは」という疑惑を覚えるガノタもいた。 作中でもフロンタルがシャアなのか別人なのかは[[地球連邦>地球連邦(宇宙世紀)]]などはもちろん、彼のもとで動く袖付きすら知らないようで、[[バナージ>バナージ・リンクス]]はフル・フロンタルと面会した際に「あなたはシャアなのか」と訊ねている。 仮面を外した顔は&font(#ff0000){シャア}そっくりで、額には[[一年戦争]]時に[[アムロ>アムロ・レイ]]に付けられたと思しき傷跡もあるため、&font(#ff0000){シャア}疑惑が更に疑わしくなった。シャアと違うのはふっさふさの髪型のみ。 だが本人は自身がシャアである事を否定。シャアを「敗北者」だと称するが、一方で「彼ら(袖付きのメンバー)が望むならシャアになる」と述べている。 仮面も傷を隠すためではなくファッションでしていると述べている。 更に&font(#ff0000){シャア}の声優の池田秀一が&font(#ff0000){シャア}の生涯を語る番組『赤の肖像』で&font(#ff0000){シャア疑惑}を決定づけるような演出をしたためかなり確実な物になっていた。 一方で、シャアの[[ライバル]]である[[アムロ・レイ]]や、主人公であるバナージを全否定する、アンチシャア、ネガシャアとでも言うべき側面も持っている。 シャアの過去の発言すら否定する態度を見せており 例:過ちについて シャア:「&font(#ff0000){認めたくない}ものだな、自分自身の&font(#ff0000){若さ故の過ち}というものを」 ↓ フロンタル「過ちを気に病む事はない。 &font(#ff0000){ただ認めて}、次への糧にすればいい。それが&font(#ff0000){大人の特権}だ」 このようにシャアの名言と類似しながらも相違点がある事から、本人の言うとおりシャアではない別人なのか、シャアが自身の過去を否定・抹消するためにフル・フロンタルを名乗っているのかは不明。 なお、作者の[[福井>福井晴敏]]氏いわく『“大人”であることをものすごく自覚的に武器として使う男』とのこと。 シャアらしい人物ではあるが未熟さや劣等感、苛立ち、そして希望や[[絶望]]といったある意味シャアらしい彼の人間らしさを見せることはほぼ皆無であり、 人間味あふれるシャアと比べるとまるで“シャア”を演じる[[ロボット]]のような無機質さや異質さを感じる人物で、 「敵」以外にも「[[ライバル]]」「もう一人の主人公」という言葉も当てはまるシャアに対し、「敵」という言葉しか当てはまらないキャラクターである。 &bold(){&font(#ff0000){※以下ネタバレ}} #region 結論から言うとフル・フロンタルはシャア・アズナブルではない。 彼の正体はシャアを模した[[強化人間>強化人間(宇宙世紀)]](人工ニュータイプ)だった。 だから似ているのは当然であり、本人も意図的にシャアっぽく振舞っているが、別人なのは揺らがぬ事実である。 『[[U.C.>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]シリーズ』に登場する強化人間の中では、作中で精神が安定していることが強調された『[[CCA>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の[[ギュネイ>ギュネイ・ガス]]以上に安定しており、 平時・戦闘時共に基本的には落ち着いた言動を取り、思考も明瞭で、特に「若さ」が目立つバナージとのやり取りでは「大人」を感じさせる。 が、実際の精神構造はある意味シリーズに登場する他の強化人間たちよりも歪である。 本物のシャアは[[第二次ネオ・ジオン抗争>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]で宿敵のアムロと共に行方不明になったままであり、 リーダーを失い、烏合の衆と化したネオ・ジオン残党へのテコ入れの為に、影のスポンサーであった、ジオン共和国国防大臣モナハン・バハロが用意した強化人間こそフル・フロンタルだった。 額の傷やシャア本人にしか分からないことを彼が知っていた理由は、アクシズ・ショックによって流出したシャアの残留思念がフロンタルに宿ったためだと本人が語っている。 強化人間特有の不安定な精神状態でシャアの記憶を受け取ってしまった事でフロンタル本人の人格は侵食されてしまい、その結果どっちつかずの存在に成り果てた。 このように彼は外見や技術、カリスマそしてその意思ですら正しく&font(#ff0000){シャアの再来}であるが、 一方で彼に宿った残留思念はシャアそのものではなくシャアの&font(#ff0000){怨念}、 シャア的に見れば&font(#ff0000){落とし物}という断片であり、そのためいくらシャアらしく振る舞おうとも彼は本質的にはシャアになり得ない。 バナージが垣間見た「虚無」、ミネバが語ったシャアと違う「空っぽの人間」とはこのフロンタルの歪な人格を指しての言葉であり、 その成り立ちを考えれば、フロンタルはシャアを"模造した"人間ではなく、限りなくシャアに"近づいてしまった"人間といえる。 そのため、シャアの仮面(ペルソナ的な意味で)を外してしまえば『何者でもない』哀れな存在となってしまった彼を、バナージは「のっぺらぼう」と揶揄している。 (ただ、ミネバが多少は知っているシャアの本性も良くも悪くも彼とは違う方向にアレな人のために、ファンから違和感を覚えられやすい場面でもある。) フロンタル自身も薄々自覚していたのか、バナージにその本性を指して「自分では何もしない、出来ないくせに他人を嗤う、シャアの皮を被った臆病な操り人形」と糾弾された際には、 何も言い返さず、無言のまま動揺と怒りの感情を示して彼に攻撃を仕掛けている。 自分をそのような無為な存在にしてしまった世界を恨んでもおり、 コロニー間が協力して地球圏を干上がらせる計画を指して言った「[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]を否定した人類への報い」という発言こそが彼の本音とバナージは感じている。 [[ラプラスの箱]]を巡る最終決戦では「箱」の中身を知り、その開放を望むミネバとバナージの前に、開放せずに利用するべきと主張して立ちはだかる。 バナージとの銃撃戦の末に強化人間であっても明らかに致命傷である頭部への銃弾を受けつつも死なず、そのままシナンジュに乗り込むという人間離れした行動をしており、あまりの異質さにバナージは戦慄している。 シナンジュに乗った際にはバナージはまだ生身であったために機体に乗る前に殺そうとするが、ガエルの命懸けの行動に感情を爆発させたバナージに応えたユニコーンが&bold(){自動で駆けつけ}、MS戦にもつれ込む。 ユニコーンとの一騎討ちでは、小破しているシナンジュでユニコーンを翻弄する卓越した操縦技術を見せつけるが、ユニコーンの救援に[[バンシィ>ユニコーンガンダム2号機"バンシィ"]]とトライスターの[[ジェスタ]]2機が現れたことで戦況は一変。 「ナンセンス」と呟きつつ奮戦するも戦力差は覆せず、NT能力をフル活用し死者の力を借りたユニコーンガンダムのハイパービームトンファーを受けシナンジュは大破。 バナージに「君はもう、みんな(OT)のもとには帰れない」という呪いを残しつつ、フロンタルの魂は暗黒の中に消えた。 その後、フロンタルの遺体の入ったコクピットはバナージとの戦闘で自害を試みるもまだ死ねずに宇宙を漂っていた[[アンジェロ>アンジェロ・ザウパー]]の元に流れ着き、彼と共に凍結していった。 続編である『[[機動戦士ガンダムNT]]』では登場はしないが、メインの敵役である[[ゾルタン・アッカネン]]はフロンタルと同じく「シャアの再来」を期待して作られた強化人間の内、「失敗作」の烙印を押された人物であると設定されている。 また、劇中での乗機が全てフロンタルが乗った物のバリエーション機であるなど、出自以外にもフロンタルを意識したと思しき設定が用意されている。 #endregion *【OVA】 細かい出自が変更されており、フロンタルは自身に宿ったシャアの霊体(後に批判を受け生き霊かもしれないに変更)に従って行動していたとされた。 最終決戦ではシナンジュをコアユニットにした巨大MA『ネオ・ジオング』を駆り、ユニコーンに乗るバナージ、バンシィ・ノルンに乗るリディと戦いを繰り広げる。 その中でユニコーンとネオ・ジオングのサイコ・フレームの共鳴を利用し、さまざま過去をバナージに垣間見せた。 最後は暗き闇が広がる未来を見せるが、諦めないバナージのユニコーンと触れたことで[[ララァ・スン]]、シャア・アズナブルの霊体と邂逅して役目の終わりを実感。 そんなフロンタルの精神状態とリンクしたかのように、直後にネオ・ジオングは崩壊。 フロンタルの代わりにシャアが「君に未来を託す」とバナージに告げた後、シャアの怨念はシャアに戻り、ララァ、アムロの霊体と共にいずこかへと去って行った。 この結末は監督の古田氏のフロンタルも送り出す大人として決着させたいという思いと、[[声優>声優(職業)]]の池田氏の彼を成仏させたいという思いを、 原作者でOVAのストーリー監修の福井氏が聞き考えを改めたためであるということ。 (ただし、シャアやアムロの扱いによって小説版以上に激しい[[賛否両論]]が巻き起こることになった…%%批判どうこうの前に妙にずっと存在し続けている上に最後も成仏していなさそうだし%%) そのため亡霊として暗黒に帰った原作の彼と違い、OVAのフロンタルはバナージに未来を託して怨念から解放されることができたのだろう。 ちなみに[[ゲーム]]作品などに出演すると、空っぽだからか彼個人にはあまり言及されず、何かにつけて「シャアじゃない」みたいなことを全方向から言われたりする。 自業自得だけどちょっとかわいそうな扱いである。 またその厄介な立場と厄介なシャアの考えによって高い能力を得ると同時にとても厄介な人物になり果ててしまったと言えるのだが、 作中での物腰・発言・能力などから、スポンサーの影響とネオ・ジオンのトップ辺りの要素がなければむしろ有能でまともな人物だったのでは?と感じる人もいる。 少なくともただの技術士官やパイロットとしてならありえない程の才能を見せており、何かを教えるなどの行動も得意そうである。 *【[[スーパーロボット大戦シリーズ]]において】 『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』にてガンダムUCの参戦とともに登場。こちらはシャアの[[影武者]]という設定になっているが……? &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){その正体は平行世界のシャアの記憶を受け継いだ人間であり、もう一人の特異点である。&br()物語終盤に「真の赤い彗星」を名乗り、自らに刻まれたシャアの記憶の元にアクシズ落としを決行するが、&br()Z-BLUEとそれに加担したシャア、そして彼の想いに共感したネオ・ジオンの兵士(+ギュネイ)によって阻止される。&br()天獄篇では、ネオ・ジオンの事実上の総帥になりアマルガムや偽のミネバを率いてスペースノイドによる人類統率を狙うなど、かなり醜悪な行動が見られている。&br()また、レイの口からZシリーズでの一年戦争末期に作られたシャアのクローンに並行世界のシャアの思念が入り込んだという設定が明らかになった。&br()その出自もあってか「君の生まれの不幸を呪いたまえ」「そういう言い方は嫌いですな…。大人っぽくて」&br()「(シャアと同じセリフだが明らかに細かい演技が違う)アクシズ、行け! 忌まわしい記憶と共に!」&br()「だが、この暖かさを持った人間が感情を制御しきれず、自滅の道を歩んでいる……ならば、よりよき世界に導く指導者が必要になる!」など数々の台詞をオマージュした形で伏線を撒いたり、シャアの負の部分を担当し、プレイヤーを動揺させた。}}} 『[[スーパーロボット大戦BX]]』では、[[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]ガンダムが『UC』のみの参戦になっているせいもあってか、自軍との因縁があまりないため、やや影が薄い。 『[[スーパーロボット大戦V]]』では第3次Zとは逆に、アムロや[[カミーユ>カミーユ・ビダン]]から「お前はシャアじゃない。シャアの呪縛を断ち切れ」と説得され、改心。バナージと完全に和解する。 最終的にネオ・ジオングに搭乗して地球艦隊・天駆に合流するという大きなサプライズとなった。 ちなみに、&bold(){ステータス画面ではフロンタルの正体をバラしているともとれる記述があったりする}。確かに設定上はああするしか無いわけだが…(ついでに言うと[[前例>ラウ・ル・クルーゼ]]がないわけでもなかったり) #center(){ カラになったこの身体に人の総意を引き受け、彼らが願うところを願うとしよう &font(#008000){“ニュータイプ”} &font(#008000){可能性}はもう&font(#800080){要らない} 無為な存在ならそれに相応しく、小さく自足できる環境をくれてやろう ……おかしなものだ これではまるで、復讐を誓っているようではないか 誰の為の復讐だ? &font(#ff0000){シャア}……? それもいい 人がそう望むなら、&font(#ff0000){私はシャアになろう} &font(#ff0000){『フル・フロンタル』} &font(#ff0000){“赤い彗星”の再来} &font(#ff0000){響きは悪くない。可能性を捨てた人類には似合いの響きだ} &font(#ff0000){永遠の縮小再生産と、その果ての閉塞} &font(#ff0000){準備は整っている} &font(#ff0000){見せてもらおうか} &font(#ff0000){新しい《ガンダム》の性能とやらを!} } [[夜のテンション]]を気に病むことはない。 ただ認めて、次への追記・修正にすればいい。それがwiki籠りの特権だ #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,85) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - しゃべり方とか雰囲気が第一印象はシャアというよりクルーゼだと思ったな。舞台も工業コロニーで主人公も工学専攻の学生だったし。いやクルーゼの元ネタが完全にシャアという話じゃなくて。 -- 名無しさん (2016-02-11 11:40:44) - ↑むしろクルーゼもマッパのモデルの一つになったとか。 -- 名無しさん (2016-02-11 15:21:58) - ハイブリッド四コマのフロンタルは感情豊かで面白い -- 名無しさん (2016-02-13 23:22:11) - 「シナンジュからネオ・ジオングに乗り換え」ってのはどうなんでしょう? 乗換えじゃなくて外郭を纏っただけなんですが… -- 名無しさん (2016-03-16 10:49:17) - 「GP-03からデンドロビウムに乗り換え」みたいなもんで、第三者への分かりやすさを優先するとそうなる -- 名無しさん (2016-03-16 11:29:36) - 「私は器だ」って言ってたのが蓋を開けたら文字通りの意味なんだと気付いてビビった。そりゃ意志が無いわけだわ… -- 名無しさん (2016-04-12 01:00:30) - アニメのフロンタルはラストバトルですら真剣に戦ってなかったから個人的にち~とも盛り上がらなかった。強キャラなのは十分伝わってくるだけに非常に勿体無い。やっぱ殺意もってないとダメだろ・・・ -- 名無しさん (2016-05-02 05:52:19) - 全裸が作中で頭一つ抜けて強いのは結局はシャアの精神の一部が入り込んだある意味シャアそのものだったって解釈でいいのかね -- 名無しさん (2016-06-27 22:01:54) - ↑ CCAのシャアならUC最強のアムロに一歩及ばない程度の実力差しかないから、作中で無双出来るのもある意味当然。 -- 名無しさん (2016-06-27 22:49:25) - ゼネラルレビル戦見直したけどフロンタルってまさかちょっとした不殺主義なのか -- 名無しさん (2016-07-24 09:26:58) - ↑殺さずに戦闘宙域中に脱出カプセルをばら撒いた状態で撤退した方が脱出したパイロット回収に時間がかかるからああしたらしい -- 名無しさん (2016-07-24 15:00:32) - ↑2それにこれからバナージ達と交渉(かなり強引だが)するから下手に虐殺して悪印象持たれないように気を使ってる、というのもある。 -- 名無しさん (2016-07-24 15:27:21) - マジで器だな。バナージを取り込むためにも気に入らないと思われることはできないわけだ -- 名無しさん (2016-07-28 00:41:32) - 「情け」と「情けなさ」が抜け落ちてて男性からは理想的な英雄として憧れを抱かれるけど反対に女性からだとあんまり惹かれる部分が無さそう -- 名無しさん (2016-07-30 23:12:58) - 地球を孤立させてのコロニー共栄圏も大分無理があると思うんだがなあ… -- 名無しさん (2016-08-30 21:01:12) - ↑ 一年戦争時のサイド6を見れば実現は可能と思うぞ。 -- 名無しさん (2016-09-06 13:45:20) - オリジンで描かれた「復讐に邁進するシャア」はまさにフロンタルだったな --   (2016-09-06 21:19:37) - フロンタルならアムロを暗殺できそうw -- 名無しさん (2016-09-16 12:36:05) - ↑↑↑↑サイド共栄圏が実現できるかとか徒に火種を撒く行為じゃないかとかはそれこそ「知ったことじゃない」んじゃないの -- 名無しさん (2016-10-06 11:55:09) - 具体的には、どういう処置をほどこして、作られたんだろう?あと、本来の人格や人生も気に気になる -- 名無しさん (2016-10-06 13:38:38) - 何者でもないのっぺらぼう・・・某法廷バトルゲームに登場したアイツはこのフロンタルを意識していたのだろうか? -- 名無しさん (2016-10-06 23:31:00) - スパロボでのシャアとのやり取りで特に印象深かったのは「違うなフロンタル、お前は未来など求めていない」「・・・だから?(イラッ)」「はじめて本心を見せたな」 これよ。実のところフロンタル自身は「人類にある程度の絶望を抱いても、その上で実は未来を信じ案じている(そしてその自らの甘さにすがる)人間臭いシャア」が堪らなく嫌いだったのだ・・・ -- 名無しさん (2016-11-22 21:59:59) - OVA版はシャアの真似してたらどんどん本物に近づいていって、本物とほとんど同じになったと解釈していいのかな? -- 名無しさん (2016-12-03 08:51:39) - 結局、自分は「シャアのコピー」でしかないとふて腐れて、自身の可能性を否定して、ホモとか他の仲間と向き合わずに、コピーと決めつけた自分を憐れんで、シャアの記録から適当にセリフをパクッて、自分自身の不満をぶちまけてただけの空っぽなニンゲン。 OVAは尺の都合か本当の意味でのシャアの亡霊にしちゃってる。ZZでやるはずだった展開なんだろうけど、それの所為で「UC99年の物語」じゃ無くて「逆シャアの後日譚」に成り下がってるから好きじゃない。 -- 名無しさん (2016-12-06 16:16:59) - スパロボVでまさかの自軍参入!初見目を疑ったわ。 -- 名無しさん (2017-02-25 11:03:04) - ↑それもネオ・ジオングで味方になってくれるという… -- 名無しさん (2017-02-26 06:01:02) - フル・フロンタルにおけるスパロボVはフレイ・アルスターにおけるスパロボW並みの救済 -- 名無しさん (2017-03-14 13:56:32) - 第3次Zが成長したシャア本人との対比のためにシャアの悪い面を押し付けられたのに対して、Vはアムロたちの導きもあってシャアを振り切ることができたという正反対のアプローチになった。展開次第で彼にも無限の可能性があるということか -- 名無しさん (2017-03-14 14:09:51) - ↑ そりゃそうだろうよ、環境の違いで人はいくらでも変わる。いくら活躍しても対応がまずかったTV版ネルフの面々見てると解る… -- 名無しさん (2017-04-17 12:26:52) - 中の人こと池田氏の「成仏させたい」は痺れたなあ。上手く言えないが、役者としてと言うより「シャア」としてこぼれた想いって感じで。 -- 名無しさん (2017-06-03 16:26:32) - シャア寄りのZ3、原作重視のBX、そしてそれらを経たVにおける彼は「器」としての面がとても強かったと思う。ネオ・ジオンにとっての偶像になっている男への「シャアである必要はない」からのあの目覚め…痺れたな。 -- 名無しさん (2017-07-14 20:44:53) - 同じ「シャアの再来」でも、シャアから生まれながらシャアであることを拒んだアフランシとは対比になってるよね。偶然なのか狙ってやったのかは知らないけど -- 名無しさん (2017-10-27 13:59:07) - シャアを模してはいるけどクローンではない可能性もあるとの事だけどビーストウォーズメタルスで言うならランページみたいな存在って可能性もあり得る? -- 名無しさん (2017-12-12 14:07:14) - ↑ アフランシ・シャアみたいなものかもね。アフランシも肉体的には別っぽい。ただし性格はフルフロンタルと似ても似つかない -- 名無しさん (2018-02-14 16:30:10) - 弱さを捨てたシャアより面白みを無くしたシャアのほうがしっくりくる -- 名無しさん (2018-02-14 17:47:12) - シャアと完全に和解して共闘する展開があったら面白い -- 名無しさん (2018-03-13 19:07:44) - 『バンダイが新しいガンダムを始めるために作ったシャアのそっくりさん』と言われて気になって調べてみたら本当にそうだった… -- 名無しさん (2018-03-13 21:40:48) - 正直OVAのラストは救われたのはシャアであってフロンタルが救われたかって言うと、微妙に思える -- 名無しさん (2018-03-14 21:54:06) - 荒らしコメントを削除しました -- 名無しさん (2018-03-25 02:06:45) - 劇中の強さは突き抜けてるけどシャアの記憶の欠片が憑依してる以上結局のところは「アムロが相手じゃないときのシャアはこんなにも強く恐ろしい存在」ってのを改めて実証させられたって感じ  -- 名無しさん (2018-03-25 10:57:18) - ↑3シャアもフロンタルも同じ存在なんだから、そんな細部化しないの -- 名無しさん (2018-03-25 11:03:05) - 小説では死亡したけどOVA版では明確に死亡が確定してなかったよね確か?宇宙世紀0100年のジオン共和国の自治権返還に合わせて再登場しないかな -- 名無しさん (2018-03-25 11:46:27) - ↑ ナラティブで出てきたりして。シナンジュスタインあるしな -- 名無しさん (2018-05-07 12:33:31) - ↑2それが一番フロンタルに対して残酷な扱いなのに…… -- 名無しさん (2018-06-19 01:20:39) - すっからかんの彼がシャアに取りつかれずに成長したらどんな人物となったんだろう? -- 名無しさん (2018-07-04 14:48:30) - ↑ シロッコあたりが取り付くかもね -- 名無しさん (2018-07-04 15:33:21) - NTのゾルタンが色々弾けてるの見てて「全裸は箱を現実的な手段に使おうとしてたりかなり理性的でマシな方やったんやな」と思う -- 名無しさん (2018-11-30 21:04:11) - ↑大人だもん -- 名無しさん (2019-03-22 01:27:25) - ↑3 ちょうどそれっぽいのが主人公の漫画がありますね。 -- 名無しさん (2019-03-22 02:22:02) - よく出来た大人の見本だよなあ。良くも悪くも。初めてバナージと対談した時はまるで先生のようだった。多分だけど、教師が向いてる。 -- 名無しさん (2019-10-23 02:23:00) - 誰かが望めば器として導いてくれる存在だからね。確かに教師向きかも。或いは教団のトップにもなれると思うよ -- 名無しさん (2019-10-24 01:46:39) - ↑ 袖付きの総帥という立場だからあんな事になったけど、高級官僚とか首相(上に大統領のいる)とかになったら、相当優秀な人材だと思う。エゴがないってのも立派な長所になり得るだろうし。 -- 名無しさん (2020-02-22 16:53:59) - ↑ここまで有能無私の片腕役・能臣だと周囲の俗物が気味悪がりそうだが…まあ、そういう俗物にどうこうできる小物じゃないか -- 名無しさん (2020-03-29 11:52:02) - 某所で「すっぽんぽん」という渾名をつけられてたが、死語なんじゃあ… -- 名無しさん (2020-07-16 16:00:16) - ↑フルチンとどっちがマシなんだろう。 -- 名無しさん (2020-10-16 16:38:17) - この人の思想って何処までがモナハン・バハロやその周囲の一派の受け売りだったろう -- 名無しさん (2020-10-16 16:55:43) - こいつは本心ではネオジオン、袖付きのことはどう思ってたんだろうな 生まれた理由とか本人の経歴考えると思想に共感するとは思えないんだよな -- 名無しさん (2021-02-25 16:15:38) - ↑ フロンタルの「外装」をすべて剥ぎ取って「本心」にアクセスするには、それこそカミーユ級のNT感応力が必要だっただろーな。あの大人マインドの壁はブ厚すぎる。 -- 名無しさん (2021-04-15 00:41:25) - シャアと瓜二つとは言うものの画風の違いとか音楽家みたいな髪型のせいで向こうよりふくよかな印象がある -- 名無しさん (2021-04-19 11:57:43) - ↑3 多分何も思ってない 空虚なんだと思う -- 名無しさん (2021-04-19 15:55:16) - 造られた理由とかクルーゼと共通点多い(思想は似てないけど)から共演してる所見てみたい。 -- 名無しさん (2021-04-19 16:17:52) - 経緯はやたら似てるクルーゼとフロンタルの差がじゃぁどこから出るのかって考えると「望まれた『器』になれたか否か」とそこから波及する「自分自身への執着の有無」なのよな多分。やはりフロンタルの空虚さはかなり特異なんだってのが分かる -- 名無しさん (2021-06-06 16:42:07) - いつか『ルパン三世』にもSRWに参戦してもらい次元に「フリチンとかぬかす野郎はてめえか!」と締め上げられるの図を… -- 名無しさん (2021-06-11 02:21:56) - ↑今の参戦作品群でもカウボーイビバップ組あたりが言いそうだがw 宇宙世紀ではありがちな事だが原作のシリアスな展開の中でよくぞスルーされたもんだ… -- 名無しさん (2021-06-11 10:51:52) - し、しまったあああーーー!…そ…そう言えばはるかな昔、一刻も早く事を起こすべくテキトーな名前付けられた記憶はあったが…それがこんな結果を招こうとは……(くぅ~っモナハンバハロ~~) いくらなんでもふるちんで赤い彗星の再来を名乗るわけにはいかん!くぅ~っもっとかっこいい名前にしとくべきだったな閃光の伯爵とか阪神王子とか……(シクシク -- 名無しさん (2021-06-15 15:30:54) - 株式会社袖付きのサラリーマン社長だよねこの人。普通に有能だと思うけど、ミネバの理想像すぎるシャアと比べられて気の毒 -- 名無しさん (2021-10-02 11:27:43) - 「自分達の存在を認めさせるという発想を捨てない限り、連邦との戦いに勝利は無い」 ここまでぶった切られたらザビ家組ブチ切れそう。なお正論。 -- 名無しさん (2021-11-07 19:58:36) - ネガシャアとしか言い様のないキャラだけど決して嫌いではない。 -- 名無しさん (2021-11-10 19:53:27) - この人、性格が歪んでるとか中身が空っぽとか、他の登場人物にやたら人格面を否定されてるけど、アニメを見る限りじゃそこまでディスられるような感じでもなかったような。ネオジオンのリーダーであり政治家的な側面も持つ人物なら、あのくらいの割り切った考え方や芝居掛かった物言いも許容範囲なのではと思ってしまう -- 名無しさん (2021-11-18 02:01:12) - ↑フロンタルの人格面を否定してるのって、だいたい「本物のシャア」を知ってた人か、超感覚で彼の奥の虚無に触れられるNTくらいじゃない? どっちでもない人にとっては「人間的なところ・カッコ悪いところを削ぎ落とした『オレたちが考えた理想のシャア』」だったわけだし -- 名無しさん (2022-01-14 17:06:21) - ↑ けど、グルーピーどもも何ヶ月か付き合ってると不気味になってくるんだと思う。「それを望んだはずなのに、目の前にそれが現れると気持ち悪い」という、一般市民の矛盾感情を身体で見せつけてくるんだよね。 -- 名無しさん (2022-03-02 23:41:03) - ↑3 中の人の演技力の影響もあるんだけど、何を言ってても熱みたいなものが感じられなくて気味が悪くなってくるというのが正直な印象 -- 名無しさん (2022-03-02 23:55:55) - 不気味の谷を感じるんだろうな。NYならなおさら。 -- 名無しさん (2022-06-17 03:12:52) - ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-06-28 10:16:35) - 空っぽだの何だの言われるフロンタルでもEXA VSに出た時はアル・アダにこれ以上無い程の皮肉と嫌悪を顕にしていたな。 -- 名無しさん (2022-12-08 03:16:13) - シャアを嫌いでもシャア役を求める周囲の期待には応えようという大人姿勢こそシャア本人にはなかったってのが皮肉だわ -- 名無しさん (2022-12-09 14:28:01) - シャアの外見剥いだら真面目で優秀だが無個性な士官でしかないって感じ -- 名無しさん (2023-01-16 00:43:11) - スパロボZのアクシズ落としって -- 名無しさん (2023-01-24 01:16:44) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/11/13 Sun 13:08:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)&new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ シャア・アズナブル「ニュータイプになれば あの温かな光を以て、時間さえ支配出来る? それは夢だ 地球を包んだ&font(#008000){あの虹}を見ても人は変わらなかった これからも変わることはない 真理からは遠く、光を超える術すら手に入れられず、届く範囲のスペースで増えては滅ぶ それが人間だ 導く必要はない。その価値もない」 フル・フロンタル「ならば 私は&font(#ff0000){“器”}になろう」 } &font(#ff0000){フル・フロンタル}とは小説、アニメ『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場するキャラクター。 ●目次 #contents *【データ】 年齢:不明 出身:不明 所属:[[袖付き]] 階級:大佐 搭乗機:[[シナンジュ]]、[[ネオ・ジオング]](OVA)、[[フロンタル専用ギラ・ドーガ>ギラ・ドーガのバリエーション]] CV:[[池田秀一]] *【概要】 フル・フロンタルは、小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場する男性キャラクター。 ジオン共和国の政治家モナハン・バハロが命じ、シャア・アズナブルに似せ個を封殺し作り上げさせた強化人間に、全体の一部となったシャア・アズナブルの残留思念が取り憑いた存在である。 「[[袖付き]]」の首魁にして、『赤い彗星の再来』の二つ名を持つ。 搭乗機はMSN-06Sシナンジュ。 声優は、中に宿っているシャア・アズナブルの残留思念同様に池田秀一が務めた。 U.C.0093、ネオ・ジオン総帥[[シャア・アズナブル]]が実行した[[アクシズ>アクシズ(ガンダムシリーズ)]]落下作戦が、他ならぬ彼が意図的に連邦軍(アムロ)側に流出させたサイコ・フレームを媒体に、 残留思念が集うフィールド「全体」のパワーがνガンダムを中心に集まって起った奇跡[[アクシズ・ショック]]によって失敗に終わったことと、 その際に、宿敵である[[アムロ・レイ]]と共にシャア自身も消息を絶ってしまったことで、[[新生ネオ・ジオン]]軍は存亡の危機に立たされていた。 &font(#ff0000){シャア}という求心力を失ったネオ・ジオンがこのまま烏合の衆となることを危ぶんだモナハンが、シャアに代わる旗印としてフロンタルを総帥に付け、 『赤い彗星の再来』たる彼が組織を纏めたことで、ネオ・ジオンは『袖付き』として再度結束を取り戻すこととなった。 その経緯から、フロンタルは普段一年戦争時代のシャアを思わせる仮面を着けて行動しているだけでなく、 仮面を外した顔は&font(#ff0000){シャア}そっくりに整形されており、額には[[一年戦争]]時に[[アムロ・レイ]]に付けられた傷まで再現されている。 尤も、シャアと違ってフロンタルにはさほど顔を隠す理由が無いためか、仮面は傷を隠すためでもなくファッションでしていると述べており、 劇中で[[バナージ・リンクス]]と対面した際には、彼の求めに応じてあっさり外している。 上述の通り、フロンタルは自我を封殺された[[強化人間>強化人間(宇宙世紀)]]で、あくまでシャア本人ではなく、彼に似せて作られた存在である。 彼を作り出した『シャアの再来計画』ではフロンタル以外の被検体も存在したが、フロンタルが成功例ということで、他の被検体はおそらく失敗作と見なされたと思われる。 アニメ版『機動戦士ガンダムUC』の続編に位置する『機動戦士ガンダムNT』には、その失敗作である[[ゾルタン・アッカネン]]が登場するが、 失敗作であるゾルタンは、フロンタルと異なり自我も封殺されておらず、シャアに似せた整形もされていないため、ぱっと見では関係性に気付けないだろう。 全体に溶けたシャアの残留思念がフロンタルに憑依したことで、シャア本人しか知り得ないア・バオア・クーでの出来事や幼少期のミネバ・ラオ・ザビについても把握している。 しかし、自我を封殺され空っぽとなっていたフロンタルの人格は、シャアの残留思念に侵食されてしまった。 小説『機動戦士ガンダムUC』の追補小説『不死鳥狩り』では、自分と同様に自我が空っぽになっている強化人間を思念で遠隔で乗っ取ることで、 ヤクト・ドーガをコアにハルユニットと合体し、ネオ・ジオングを不完全ながらも誕生させるなど暗躍している。 *【人柄】 『[[U.C.>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]シリーズ』に登場する強化人間の中では非常に精神状態が安定していて、 『[[CCA>機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』に登場した男性型の強化人間[[ギュネイ>ギュネイ・ガス]]のようにモビルスーツで生身の人間を握り潰すような凶行も取らない。 平時・戦闘時共に基本的には落ち着いた言動を取り、思考も明瞭。 人の感情を重視する若人のバナージとのやり取りでは「大人」を感じさせる余裕、合理性を見せる。 しかし、実際の精神構造はシリーズに登場する他の強化人間たちより歪である。 シャアの残留思念が宿っているにもかかわらず、本人は自身がシャアである事を否定し、シャアを「敗北者」だと称する一方で、 「彼ら(袖付きのメンバー)が望むならシャアになる」と述べ、『赤い彗星の再来』として行動している。 シャアの[[ライバル]]である[[アムロ・レイ]]や、主人公であるバナージを全否定する、アンチシャア、ネガシャアとでも言うべき側面も持っていて、 いわばシャアの後継者でありながら、シャアの過去の発言すら否定する態度を見せており、 例:過ちについて シャア:「&font(#ff0000){認めたくない}ものだな、自分自身の&font(#ff0000){若さ故の過ち}というものを」 ↓ フロンタル「過ちを気に病む事はない。 &font(#ff0000){ただ認めて}、次への糧にすればいい。それが&font(#ff0000){大人の特権}だ」 このように振る舞うフロンタルを、作者の[[福井>福井晴敏]]は『“大人”であることをものすごく自覚的に武器として使う男』と説明。 生前にシャアが見せていた苦悩さや劣等感、苛立ち、希望や[[絶望]]といった、いわば感情的な言動・反応を見せることはほぼ皆無であり、 自身の肉体を自分の意思で動かしていたシャアと比べ、“シャアの意思”が[[ロボット]]を動かしているような無機質さや異質さを感じさせる人物で、 「敵」以外にも「[[ライバル]]」「もう一人の主人公」という言葉も当てはまるシャアに対し、「敵」という言葉しか当てはまらないキャラクターである。 こういった無機質・異質な言動は、フロンタルの元々の精神・人格がシャアの残留思念に浸食された結果、 フロンタルが、シャア(の残留思念)という仮面(ペルソナ的な意味合い)を外してしまえば『何者でもない』哀れな存在となってしまったことに由来する。 バナージが垣間見た「虚無」、ミネバが語ったシャアと違う「空っぽの人間」とは、このフロンタルの歪な人格を指しての言葉であり、 『UC』における最終決戦にて、バナージはフロンタルとの舌戦の最中、彼のこういった精神構造を「のっぺらぼう」と揶揄している。 (ただ、ミネバが多少は知っているシャアの本性も良くも悪くも彼とは違う方向にアレな人のために、ファンから違和感を覚えられやすい場面でもある。) フロンタル自身も薄々自覚していたのか、バナージにその本性を指して「自分では何もしない、出来ないくせに他人を嗤う、シャアの皮を被った臆病な操り人形」と糾弾された際には、 何も言い返さず、無言のまま動揺と怒りの感情を示して彼に攻撃を仕掛けている。 フロンタルを作り出したのはモナハンだが、フロンタルはモナハンではなく、自分をそのような無為な存在にしてしまった世界そのものを恨んでおり、 モナハンが発案したサイド共栄圏を「[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]を否定した人類への報い」という形容した発言こそがフロンタルの本音と、バナージは感じている。 *【能力】 &font(#ff0000){フル・フロンタル}はかつて&font(#ff0000){シャア・アズナブル}が称されたと同じ&bold(){&font(#ff0000){赤い彗星}}という異名を持ち、卓越した操縦技術を誇る。 それはデブリ帯をシャアが編み出した&font(#ff0000){五艘飛び}の技術で後続機の&font(#ff0000){三倍のスピード}で突破し、[[ネェル・アーガマ]]を単機で攻撃不能に追い込んだことからも分かる。 NT−Dを発動させた[[ユニコーンガンダム]]とさえ、ユニコーンモード時を遥かに超えるその圧倒的な機動力や性能に目を見張りつつも、対等に渡り合うほどの技量を示した。 彼の乗機である[[シナンジュ]]はもちろん、[[ギラ・ドーガ]]やリバウといった彼の乗機もしくは彼の搭乗予定だった機体も彼の高い技術力によって性能を引き出されている。 しかし、リバウはフロンタルが乗ることはなく漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』で、フロンタルを慕うニュータイプの女性ルガー・ルウがパイロットを務めた。 交渉術にも長けており、[[ミネバ>ミネバ・ラオ・ザビ]]を[[人質]]に取ったエコーズ920部隊司令[[ダグザ・マックール]]にも隙を見せなかった。 *【本編の活躍】 **【小説】 [[ラプラスの箱]]を巡る最終決戦では「箱」の中身を知り、その開放を望むミネバとバナージの前に、開放せずに利用するべきと主張して立ちはだかる。 バナージと論戦をしつつの銃撃戦では、例え強化人間であろうと致命傷と思われる頭部への銃撃を受けて流血したが、 死なないどころか平然と話を続けた後にシナンジュに乗り込むという人間離れした行動をしており、あまりの異質さにバナージは戦慄している。 フロンタルがシナンジュに搭乗した直後のバナージはまだ生身であったために、彼がユニコーンに乗る前に殺そうとするが、 自分を庇うためのガエルの命懸けの行動にバナージは感情を爆発させる。すると、それに応えるように、ユニコーンが&bold(){自動で駆けつけ}、フロンタルのMS戦にもつれ込む。 ユニコーンとの一騎討ちでは、小破しているシナンジュでユニコーンを翻弄する卓越した操縦技術を見せつけるが、 ユニコーンの救援に[[バンシィ>ユニコーンガンダム2号機"バンシィ"]]とトライスターの[[ジェスタ]]2機が現れたことで戦況は一変。 「ナンセンス」と呟きつつ奮戦、ジェスタを一機撃破するものの戦力差は覆せず、 マリーダやカーディアスなどの残留思念達の力を借り、ビーム出力を増大させたハイパービームトンファーによりシナンジュは核を貫かれ、フロンタルは死亡した。 しかし、フロンタルは残留思念となって、バナージに「君はもう、“みんな”の中には帰れない」という不吉な予言とも、呪いとも取れる言葉を遺し、 その言葉に不吉なものを感じたバナージは、この後に起こした奇跡の代償としてユニコーンに思惟を吸われ、一時「“みんな”の中には帰れない」状態になっていた。 その後、フロンタルの遺体の入ったコクピットは、バナージとの戦闘で自害を試みるもまだ死ねずに宇宙を漂っていた[[アンジェロ・ザウパー]]の元に流れ着き、彼と共に凍結していった。 **【アニメ】 小説同様、シャアの残留思念が取り憑いたというバックボーンはそのままに、 イベント「赤の肖像 ~シャア、そしてフロンタルへ~」で、シャアが死んで全体に溶けて、フロンタルへ憑依するまでが描かれ、その誕生経緯が補足された。 最終決戦ではシナンジュをコアユニットにした巨大MA『ネオ・ジオング』を駆り、ユニコーンに乗るバナージ、バンシィ・ノルンに乗るリディと戦いを繰り広げる。 その中でフロンタルはサイコシャードの能力で全体の中にある刻をフラッシュさせることで、一年戦争終盤の状況など、過去の映像をバナージに垣間見せた。 最後はシャアであった時に、自分が辿り着いたこの世の果て、人類が死滅した静寂が支配する宇宙を見せるが、 諦めないバナージが操縦するユニコーンの掌から伝わった熱を注ぎ込まれる。 また、全体に溶けた[[ララァ・スン]]の残留思念、アムロ・レイの残留思念、シャア・アズナブルの残留思念と邂逅。 彼らに説得され、直後にネオ・ジオングは崩壊。 そして、フロンタルの代わりにシャアが「君に未来を託す」とバナージに告げた後、 シャア、ララァ、アムロの残留思念と共に、フロンタルに取り憑いていた残留思念もいずこかへと去って行った。 この結末は監督の古田氏のフロンタルも送り出す大人として決着させたいという思いと、[[声優>声優(職業)]]の池田氏の彼を成仏させたいという思いを、 原作者でOVAのストーリー監修の福井氏が聞き考えを改めたためであるということ。 *【客演】 [[ゲーム]]作品などに出演すると、モナハンによって自我が封殺されたという設定もあり、 フロンタル個人にはあまり言及されず、何かにつけて「シャアではない、別人だ」というようなことを各方面から言われたりする。 [[SDガンダムバトルアライアンス]]では「ガンダムのみのクロスオーバー」「それぞれのキャラは原作の世界から一時的にゲーム作中世界に集まって戦う」という設定のため、 逆シャアの時点のアムロがフロンタルとバナージが会話した際に「奴の言うことは''間違っていないが、正しいというわけでもない''」(だからバナージは深く受け止めようとするな)という、 流石は長くシャアと(宿敵として)付き合ってきた彼らしいというべきか、地味に的確な分析をしていたりする。 **【[[スーパーロボット大戦シリーズ]]において】 『[[第3次スーパーロボット大戦Z]]』にてガンダムUCの参戦とともに登場。 こちらはシャアの[[影武者]]という設定だが、正体は平行世界のシャアの記憶を受け継いだ人間であり、もう一人の特異点である。 物語終盤に「真の赤い彗星」を名乗り、自らに刻まれたシャアの記憶の元にアクシズ落としを決行するが、 Z-BLUEとそれに加担したシャア、そして彼の想いに共感したネオ・ジオンの兵士(+ギュネイ)によって阻止される。 天獄篇では、ネオ・ジオンの事実上の総帥になりアマルガムや偽のミネバを率いてスペースノイドによる人類統率を狙うなど、かなり醜悪な行動が見られている。 また、レイの口からZシリーズでの一年戦争末期に作られたシャアのクローンに並行世界のシャアの思念が入り込んだという設定が明らかになった。 その出自もあってか「君の生まれの不幸を呪いたまえ」、「そういう言い方は嫌いですな…。大人っぽくて」、 「(シャアと同じセリフだが明らかに細かい演技が違う)アクシズ、行け! 忌まわしい記憶と共に!」、 「だが、この暖かさを持った人間が感情を制御しきれず、自滅の道を歩んでいる……ならば、よりよき世界に導く指導者が必要になる!」など、 数々の台詞をオマージュした形で伏線を撒いたり、シャアの負の部分を担当し、プレイヤーを動揺させた。 #endregion 『[[スーパーロボット大戦BX]]』では、[[宇宙世紀>宇宙世紀(ガンダムシリーズ)]]ガンダムが『UC』のみの参戦になっているせいもあってか、自軍との因縁があまりないため、やや影が薄い。 『[[スーパーロボット大戦V]]』では第3次Zとは逆に、アムロや[[カミーユ>カミーユ・ビダン]]から「お前はシャアじゃない。シャアの呪縛を断ち切れ」と説得され、改心。バナージと完全に和解する。 最終的にネオ・ジオングに搭乗して地球艦隊・天駆に合流するという大きなサプライズとなった。 ちなみに、&bold(){ステータス画面ではフロンタルの正体をバラしているともとれる記述があったりする}。 確かに設定上はああするしか無いわけだが…(ついでに言うと[[前例>ラウ・ル・クルーゼ]]がないわけでもなかったり) #center(){ カラになったこの身体に人の総意を引き受け、彼らが願うところを願うとしよう &font(#008000){“ニュータイプ”} &font(#008000){可能性}はもう&font(#800080){要らない} 無為な存在ならそれに相応しく、小さく自足できる環境をくれてやろう ……おかしなものだ これではまるで、復讐を誓っているようではないか 誰の為の復讐だ? &font(#ff0000){シャア}……? それもいい 人がそう望むなら、&font(#ff0000){私はシャアになろう} &font(#ff0000){『フル・フロンタル』} &font(#ff0000){“赤い彗星”の再来} &font(#ff0000){響きは悪くない。可能性を捨てた人類には似合いの響きだ} &font(#ff0000){永遠の縮小再生産と、その果ての閉塞} &font(#ff0000){準備は整っている} &font(#ff0000){見せてもらおうか} &font(#ff0000){新しい《ガンダム》の性能とやらを!} } [[夜のテンション]]を気に病むことはない。 ただ認めて、次への追記・修正にすればいい。それがwiki籠りの特権だ #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,87) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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